「新世紀エヴァンゲリオン」

 EVAは音楽もいい 1997/9/28


 ●まず、オープニングの「残酷な天使のテーゼ」がいい。「ざーんーこーくな…」と静かな曲調で始まってから、突如としてマーチ調に移るテーマソングは、一度聞いたら耳に残って離れない。パッパッパッとフラッシュのように画面が次々と変わるオープニングアニメ。このオープニングシーンと見事にマッチしたメロディーラインである。歌詞も全体のイメージを端的に言い表している。非常に完成度が高いと思う。

 ●エンディングの「FLY ME TO THE MOON」は、物悲しくもあり胸がキュンとなるようでもあり、愛しさが募るような感じもして強く印象に残る音楽だ。CLAIREが歌う「定番のバージョン」もいいけれど、「綾波バージョン」や「4BEAT バージョン」もグッド。アメリカのスタンダードナンバーなのだが、曲や歌詞を聴いていると、「孤独な心を受け止めて、自分の存在をあなたの存在で確かめさせて」と綾波レイが碇シンジ(碇ゲンドウ)に向かって歌っているように思える。そんな感じがするというだけかもしれないが。

 ●劇中音楽もお気に入りである。ミサトが朝、ボーっとした格好で起きてきて、朝御飯を食べているシンジが露骨に嫌な顔をするシーンでかかる音楽。これは、最終話の学園ラブコメのシーンなどでも使用されているが、目いっぱいの明るさが表現されていて大好き名メロディーだ。ハイテンションな場面の直後に、ホッと落ち着いたところで流れる音楽も心がなごんで捨て難い。一方、シンジが綾波レイをエントリープラグから助け出した後に流れる音楽や、赤木リツコが綾波レイのコピーシステムを破壊する時にかかる音楽も、それぞれ心和む情景や絶望的な展開にマッチしていて心に残る。

 ●あと忘れてはいけないのが、次回予告のテーマ音楽だ。サービス、サービスゥ。

 ●なお、これらの音楽はすべてEVAのサントラ盤(1〜3)に収録されている。お気に入りの部分だけをテープに編集して、朝晩聞いていた時期があった。


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