大岡みなみの身辺雑記/最新版


 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)

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2024年

10月21日(月曜日) 検事総長よりはマシ

 静岡県警本部長が、逆転無罪が確定した袴田巌さんの自宅を訪れて直接謝罪。強引な取り調べなどを真摯に反省し頭を下げた。裁判所から証拠捏造を認定され糾弾されても、なお開き直る検察・検事総長よりはるかにマシで誠実。検察の度し難さが際立つ。授業で繰り返し冤罪に触れているが、学生の反応や理解もすこぶるよい。


10月20日(日曜日) 圧巻だったNスペのジャニ特集

 NHKスペシャル「ジャニー喜多川/アイドル帝国の実像」。前半は普通の内幕物だったが、後半は圧巻だった。ジャニーズに転じた若泉久朗NHK元理事(元制作局長)、スマイルアップ社の補償本部長らの不誠実極まりない発言の音声と映像で畳み込む。極め付きは、ラストに黒バック白抜きで20秒にわたって映し出されたテロップ。NHKがジャニタレを出演復活させるとの発表内容だった。番組スタッフと視聴者の憤りが伝わってきた。


10月19日(土曜日) 今期テレビアニメ評

 【今期テレビアニメ評】今期はマジ不作。前にどこかで見たことがあるような二番煎じ三番煎じの話や、愚にもつかない駄作が大半(評価対象外)。録画保存したいと思える作品は僅か。◎の評価はなし。◯の評価も新作は1つだけ。△の評価は5つしかなかった。なんだかなあ。

 ◯夏目友人帳・漆(7期)(テレ東)、◯2.5次元の誘惑(リリサ)続き(MX)、◯美味しんぼ(再放送)続き(tvk)、△チ。ー地球の運動についてー(NHK総合)、△君は冥土様。(テレ朝)、△ダンダダン(TBS)、△株式会社マジルミエ(日テレ)、△ネガポジアングラー(MX)。


10月18日(金曜日) インフラ破壊の銅線窃盗

 送電用の銅線ケーブルなどの窃盗は、重要な生活インフラを破壊する許し難い犯罪だ。条例でなく早急に法律を改正して厳罰に処すべきだ。なぜこれまで放置してきたのか不思議でならない。太陽光発電施設、ソーラーパネル、水道の蛇口、側溝の蓋、給湯器、エアコンの室外機の窃盗も同様。買い取り業者の営業許認可や取り締まりの強化は必須だ。買い取りルートがなくなれば、窃盗は成立しない。


10月17日(木曜日) 冤罪と刑事司法

 関内キャンパスで授業。今日のテーマは事件報道と刑事司法の実態。逮捕イコール犯人ではないこと、警察や検察の取り調べは過酷で証拠捏造もすること、裁判官は中立公正とは限らないこと、犯人視報道による刷り込みは冤罪加担になること。袴田事件や三鷹バス痴漢冤罪事件などを例に具体的に説明した。学生たちには目から鱗だったようだ。

 著名な冤罪事件の事例は説得力がある。「逮捕された人は悪者だと思っていたが、逮捕イコール犯人とは言えないと知って深く反省した」「捜査や裁判の流れも学べてよかった」といった感想が多数。父親が痴漢犯人扱いされた女子学生は、安易に犯人視する市民の認識を問題視していた。

 適正手続きと法律に基づいて科学的に捜査し審理されて判断されるのが、まともな法治国家の姿のはず。しかしこの国では捜査機関も裁判官もメディアも、多くが最初から犯人と決め付けている。刷り込まれた市民も犯人視を疑問に思わない。そんな現状をしっかり意識して、ニュースを批判的に見てほしい。


10月16日(水曜日) 私語学生を退席

 金沢八景キャンパスの教室で、授業が始まってから何度注意しても私語を止めない2人組を退席させた。今年度初。いや、ここ何年もなかった。教室の空気は悪くなるし、僕自身も学生たちの気分も下がるから注意なんてしたくないが、話を続けて何とか盛り返す。他者の学ぶ権利を侵害する行為は断じて許さない。シラバスにもそう明記してあるのだけど。帰りに、駅前の日高屋でW餃子定食を食べる=写真。唐揚げが柔らかくてジューシーで美味しい。


10月15日(火曜日) ソフトさ消えた共産党

 テレビの討論番組で開口一番、「裏金問題を最初に明らかにしたのは共産党なんです」と必ず力説する共産党の田村智子委員長。最初がどこの党とか、そんなのわざわざ言わなくてもいいのに。裏金議員や金権自民党の議席を減らせばいいだけ。有権者に訴えるポイントはそこにあるはずだ。

 共産党は田村委員長になってから謙虚でソフトなイメージよりも、自己顕示が前面に出ているように感じる。昔の共産党に戻ったみたいでうんざりしてしまう。それだと比例区で「共産党」と書く気が失せるんだよなあ。戦略的に損だと思うよ。もったいない。

 勝てそうにない選挙区に共産党が候補者を立てているのも、何だかなあ。立憲民主党の野田佳彦代表が共産党との連携に否定的だからというのは分かるが、立憲の中にも共産との連携に肯定的な議員や支持者は大勢いる。あえて「貸しをつくっておく」といった大人の対応で、勝ち目のない選挙区には候補者を立てないくらいの懐の深さを見せた方が、将来的にはプラスだと思うけどなあ。


10月13日(日曜日) 裏金議員を公明党が次々に推薦

 公明党が衆院選小選挙区で、自民党の「裏金議員」を次々に推薦。自民党非公認とされた前議員を含め、公明党が推薦決定した自民党の「裏金」出馬予定者はこれまでに32人となっている。「連立政権で公明党はブレーキ役」と言うが、実際にやっているのは自民党のアシスト役でしかない。サイテーだな公明党。


10月11日(金曜日) ホワイトボードよりも黒板

 やっぱり黒板はいい。ホワイトボードよりもはるかに使いやすくて教えやすい。矢印や下線をチョークで太くしたり、強弱を付けたりするのも自由自在。黒板は「伝わる力」が抜群に強い。ホワイトボードは単調で「文字の羅列」という感じだが、黒板は「言葉が踊る」。ヤフーニュースのヘッドラインと新聞紙面との違いに似ているかもしれない。僕の担当する授業の教室は、金沢八景キャンパスも関内キャンパスも黒板なのでとても助かっている。


10月10日(木曜日) 割り込みオバハン

 市営地下鉄の自動改札にPASMOをタッチして出ようしとしたら、横からオバハンが割り込んできた。唖然としているとオバハンは強引にタッチして去って行った。どうやらこういうのはよくあるそうだが、僕は初めての経験だったこともあり、驚くやら呆れるやらムカつくやらで、しばし心の整理がつかなかった。これほど情けない輩がそんなに存在するのか。かわいそうな人はどこにでもいるにしても、なんだかなあ。ドン引きだよ。


10月9日(水曜日) 解散総選挙

 「主権者である皆さんが選挙で権利を正しく行使し、権力者に好き勝手させないために、判断材料を提供するのがメディア(ジャーナリズム)の役割だ。権力者が何をしているのか、していないのか。税金が正しく使われているのか。裏付け取材を積み重ね、事実に基づいて問題提起するのがメディアの本来あるべき姿だ」────。そんな話を解散総選挙のタイミングで講義で話した。まずまずの出来。しっかり伝わったと思うのだけど。


10月8日(火曜日) しらすおろし朝定食

 定食屋のやよい軒で、しらすおろし朝定食を食べた=写真。これはものすごくお得だ。玉子かけご飯だけで、まず軽く1膳。焼き海苔としらすおろしで、さらにもう1膳いける。白米はおかわり自由だから3膳だって可能だ。これで390円。なんて良心的なんだろう。値上げを重ねる松屋の朝定食よりずっといい。

◇◇◇

 統一教会のイベントに37回も参加し、講演も複数回していた牧原秀樹法相は完全にアウトだ。いちいち信者かどうか聞いたりしないと言うが、聞かなくても統一教会のイベントであることは分かっているはず。知らないわけがない。公序良俗に反する差別的発言もこれまで繰り返していた。法相に相応しくないのはもちろん、そもそも国会議員として不適格だ。

◇◇◇

 袴田巌さんの無罪確定へ。検察が控訴断念の方針。「無罪判決を覆すのは難しいと判断」。そんなのは判決が出た段階で分かっていたことではないか。小学生だって分かる。即座に控訴断念を表明して土下座すべきだったのに、控訴期限ギリギリまでズルズルと引き延ばす卑劣さ。不誠実さ。検察は恥を知れ。

 しかもこの期に及んで検察は、発見された衣類などの証拠を捏造と認定した静岡地裁の再審判決に対し、「強い不満を抱かざるを得ない」との検事総長談話を出した。何なんだこの開き直りは。言語道断だ。全く反省していないことに愕然とする。このふざけた談話を検察は速やかに撤回すべきだ。


10月7日(月曜日) 諸悪の根源は安倍派だ

 石破政権が裏金議員を非公認、比例重複も認めない方針。これに対し安倍派の議員らが猛反発しているというが、盗人猛々しいにもほどがある。何度でも繰り返して言うが、諸悪の根源は裏金議員や統一教会議員を多数抱える安倍派だ。主権者たる国民(納税者)を愚弄する議員は、主権者が退場させるしかない。

◇◇◇

 無数の子どもたちの命を奪い、病院も学校も避難施設も無差別に空爆するイスラエルは見境がない。そもそもイスラエルと、反撃するパレスチナなどの殺害人数は全く釣り合っていない。パレスチナやイスラムの人々を全員抹殺するまで、イスラエルは虐殺行為を続けるつもりなのだろう。イスラエルには全くこれっぽっちの共感も、1ミリの同情も支持もできない。理解できる要素は何一つない。

◇◇◇

 九州じゃんがらの秋葉原本店で、久しぶりにじゃんがらラーメンの全部入りを食べた=写真。半熟玉子、明太子、角煮がプラスされてボリューム満点。元々、チャーシューが入っていて、それだけでも十分なので角煮は省いてよかったかも。くどくないあっさりした豚骨スープと細麺がマッチして、とても美味しい。

 店の前にはスペイン、タイ、中国、イスラム系などの外国人の行列がずらり。日本人は少数派だ。久々に歩いた秋葉原の街も同様で、路上も雑貨量販店もアニメショップでも、どこもたぶん7割くらいは外国人の観光客ではないか。少し前よりもさらに「国際化」が進んでいるのを実感する。


10月6日(日曜日) 「有働タイムズ」と「素晴らしき哉、先生!」

 テレビ朝日の新番組「有働タイムズ」の初回は結局、「ナスD絶景アドベンチャー」の米国グランドサークルのロケがすべてだった。そこに時間を割き過ぎて、報道番組というより情報番組色が強かった。報道主体の番組なら、石破自民党の公認問題と米大統領選をもっと重点的に扱ってよかったはず。

 同じくテレ朝のドラマ「素晴らしき哉、先生!」の最終回。生田絵梨花が初回からずっと新米高校教師をしっかり演じていて、ストーリー自体も予想外に面白かった。ただ最終回のテーマ設定は少し疑問。不倫出産ならいざ知らず、未婚の母が教師を続けても、そもそも何の問題もないと思うけどなあ。


10月5日(土曜日) 再び塩ラーメン

 旭川すがわらの塩ラーメンがまた食べたくなって、上大岡・京急百貨店の大北海道展へ。物産展で再び同じメニューを食べることは滅多にない。それだけ美味しかったということだ。明日6日が最終日なので滑り込み。スープと麺が絶品。味噌ラーメンファンだけど、塩ラーメンも好きになった。


10月4日(金曜日) 有権者の責任

 それでもあえて声を大にして言っておきたい。安倍派を中心とした裏金議員や統一教会議員にどっぷり浸かった極右の高市早苗より、石破茂の方が遥かにマシだ、と。自民党内の権力闘争をクリアした暁には、日米地位協定の見直しや選択的夫婦別姓に取り組んでくれるだろうと。これらの課題を完全無視する高市氏とは、そこが決定的に違う。

 そもそも自民党が解散総選挙で裏金議員や統一教会議員を公認してもしなくても、有権者が本気で怒っているなら投票行動で断固、落選させればいい。選挙区で落選した議員を自民党が比例復活当選させようとするなら、比例で「自民党」と書かなければいい。それだけの話だ。

 安倍派の猛烈な圧力で身動きが取れない石破氏も情けないが、そんな議員を当選させてしまうのは有権者の責任でもある。石破氏を「豹変」させた原因が安倍派などの汚染議員であるなら、裏金議員や統一教会議員を当選させないことが大切だ。主権者たる国民の判断が問われている。

 諸悪の根源は安倍派。裏金議員や統一教会議員を多数抱える安倍派だ。石破首相は豹変した、嘘つきなどと非難轟々で結果的にはその通りだが、石破氏に猛烈な圧力をかけて前言を翻す状況に追い込んで石破カラーを封じ、裏金議員の公認をごり押しするのは安倍派にほかならない。自民党(安倍派)は自爆へまっしぐら。解散総選挙が楽しみだ。


10月3日(木曜日) 受講動機

 関内キャンパスの後期(秋学期)の「現代ジャーナリズム」は経営学部がメインだが、今年度は人間共生学部の学生が半数近くを占めていてちょっとびっくり。昨年度と違ってどの学生もみんな真面目だ。受講動機に「先生のほかの授業を受けて面白かったから」「受講した友達に勧められて」といった書き込みがいくつかあった。こちらのメッセージが心に響いたから出てきた声だと思うので、すごくうれしい。テンションが少し上がって、労働意欲も高まる。

 授業を終えて、関内キャンパスから日ノ出町まで歩く。定食屋の「やよい軒」で生姜焼き定食を食べた=写真。ご飯のおかわり自由がありがたい。お新香も食べ放題だ。お腹いっぱい。満足。


10月2日(水曜日) 日高屋

 後期(秋学期)最初の授業を終えてから、金沢八景駅ビルの日高屋で久し振りに、野菜炒め定食を食べた=写真。100分の講義は紛れもなく肉体労働である。お腹もぺこぺこになる。ペラペラずっとしゃべり続けた後のヘロヘロの体に、しょっぱい料理は最高に沁みる。んまっ。餃子1人前(6個)も注文。満腹。


10月1日(火曜日) 石破茂首相に期待すること

 石破茂首相に期待するのは、ただ一つ。裏金議員と統一教会癒着議員と安倍派議員を、解散総選挙を通して駆逐してもらいたい。それだけだ。自民党として公認するのか、比例復活を認めるのか。難しい党内事情はあるだろうが、ようやく最高権力者となったのだから、石破氏なりの信念を貫いてほしい。それが実現できれば、日米地位協定の見直しや選択的夫婦別姓も前進するのでは。石破茂首相がそこまで考えているのだと思いたい(だったらいいなあ)。


9月30日(月曜日) エンジン

 今週から後期(秋学期)の授業が始まるが、いまいちやる気が起きない。それでも学生に配るレジュメや資料の準備をしていると、少しエンジンがかかってきた(ような気がする)。レジュメは毎年、手を加えて修正しバージョンアップしている。ほんのわずかな手直しの回もあれば、大幅に修正する回もある。

 それにしてもたっぷりあったはずの夏休みなのに、なんだかあっという間に終わった感じがする。気が付けば今年も残すところ3カ月。書店に並び始めた来年の新しい手帳を早々に購入。

◇◇◇

 石破茂・自民党新総裁の最大の功績は、安倍派や極右議員を事実上ほぼ一掃したことにある。それどころか安倍晋三を「国賊」とまで批判した村上誠一郎・元行革担当相を総務相に起用。石破氏の強い意思を感じる。衆院を早期解散し10月27日に衆院選を行う方針も、裏金議員や統一教会癒着議員の記憶が新しいうちに国民が審判を下すと考えれば、むしろいいことかも。


9月29日(日曜日) 旭川の塩ラーメン

 昨日に続いて上大岡・京急百貨店の大北海道展へ。きょうは旭川すがわらの塩ラーメンを食べた=写真。これは美味しい。この店は塩ラーメンが有名な老舗だという。澄んだ透明のスープは雑味がなく、シンプルでスッキリした味わいなのにコクがある。ちぢれた細麺とマッチしてものすごく美味しい。思わずスープを全部飲み干してしまうと、器の底に北海道の地図が現れた。


9月28日(土曜日) 味噌バターコーン

 上大岡・京急百貨店の大北海道展の後編で、旭川すがわらの味噌バターコーンラーメンを食べた=写真。味噌ラーメンにはバターコーンが合う。煮玉子と焼豚も美味しい。だけど刻みネギは余計かな。それよりも炒めた野菜か、もやしが欲しかった。そこが残念。味噌ラーメンにはやっぱり、もやしだよなあ。この次は定番の塩ラーメンを食べてみよう。


9月27日(金曜日) 遥かにマシ

 石破茂氏が決選投票で高市早苗氏を破って自民党新総裁に選出。ヤフコメやツイッターで大暴れして「高市総理」を熱望し、異様に高揚していたネトウヨはガッカリしていることだろう。安倍晋三や麻生太郎の強い影響下にある極右で時代錯誤の高市早苗氏より、日米地位協定の見直しを明言する石破茂氏の方が遥かにマシだと思う。少なくとも石破氏は人の話を聞く耳は持っていそうだ。裏金議員と統一教会がもれなくくっついてくる高市早苗が総理・総裁にならなくて、とりあえず本当によかった。


9月26日(木曜日) 「袴田事件」再審無罪

 「袴田事件」の再審裁判で、静岡地裁(國井恒志裁判長)が死刑確定の袴田巌さん(88歳)に無罪判決。逮捕から58年でようやく。重要証拠の5点の衣類や自白調書は捜査機関の捏造だと認定した。ポイントは検察が控訴せずに袴田さんに謝罪するか否か。それだけ。検察はこれ以上、袴田さんを苦しめるな。

 冤罪をでっち上げた捜査機関はもちろん最悪だが、そもそも死刑判決を確定させ、再審決定を散り消した裁判官の責任は免れない。この日の再審判決で静岡地裁の國井恒志裁判長は「ものすごく時間がかかったこと」は謝罪したが、これまでの裁判官の節穴や不作為については謝罪していない。まともな弁護活動をしなかった逮捕直後の弁護士の責任も重い。司法(法曹三者)は猛省すべきだ。

◇◇◇

 恥の上塗り。厚顔無恥。開き直り。袴田事件の証拠捏造を繰り返し指摘されても反省しない検察も、失職して出直し選挙に立候補すると公言する兵庫県知事も。度し難い。


9月25日(水曜日) 立憲民主党ではなくなる

 「穏健な保守層」を取りに行くという立憲民主党・野田佳彦新代表の戦略そのものは理解できるが、「穏健な保守層」が日本維新の会や国民民主党を指すとはどうしても思えない。両者は旧民社党そのもので、立憲民主党とは憲法観がまるで異なる。むしろ自民党に限りなく近い。そんな維新に寄り添う小川淳也氏の幹事長登用には愕然とした。

 野田路線そのままの人事と言われれば、その通りなのだろうけど、しかしそれだともはや立憲民主党ではないのではないか。立憲民主党の看板や旗を掲げることの意味がないようにさえ思えてくる。理想や理念を大切にして、経営側ではなくあくまでも労働者の立場に立ち、庶民の生活と人権と平和を守ってこその立憲民主党だと思うのだが。もちろんそこには「穏健な中道保守」も包括され得るはずだ。でもそれは断じて維新じゃない。維新は「穏健な中道保守」ではない。


9月24日(火曜日) 「国民の生命と財産」

 高市早苗経済安保相は「国の究極の使命は国民の生命と財産を守り抜くことだ」と繰り返すが、それならどうして不平等条約の「日米地位協定」を放置するのか。沖縄だけの問題じゃない。日本全国の米軍基地の周辺住民にとっても重大問題のはず。決して他人事ではない。国民の生命と財産を守るというのなら、即座に見直しに動くべきだろう。なぜスルーして沈黙する。


9月23日(月曜日) 差別主義者

 「中国人は~だ」「韓国人は」「クルド人は」「◯◯大学は」といった大きな括りで対象を誹謗し蔑む連中は、間違いなく無知で無教養な差別主義者だ。どこの国にもどんな社会にも、いい奴もいれば悪い奴もいる。十把一絡げにするのは的外れでしかない。そんな当たり前のことが分からない輩は致命的に頭が悪い。想像力が致命的に欠如している。

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 「日米地位協定の見直しに着手する」と明言した自民党の石破茂元幹事長は、この一点だけでも評価できる。沖縄の基地問題について沈黙する総裁選候補者ばかりの中では、至極真っ当な存在と言える。そもそもなぜ日米地位協定をずっと放置できるのか不思議でならない。国民の生命と財産を守るのなら、日米地位協定の見直しは最重要課題の一つのはずだ。

◇◇◇

 立憲民主党の代表は本当に野田佳彦元首相になってしまうのか。第二自民党の「維新の会」との連携に前のめりで、旧民主党の首相経験者が誰も参列しなかった安倍晋三の「国葬」に平気で参列するような人物なのに。しかもバックには壊し屋の小沢一郎がついているというのに。自民党から送り込まれた「トロイの木馬」としか思えない。総選挙で立憲が惨敗したら当然、野田氏は引責辞任するのかな。


9月22日(日曜日) 被爆者を分断するな

 岸田首相が「被爆体験者」全員を「被爆者」と同等の医療費助成の対象とすると表明。救済自体は悪くないが、だったら「被爆体験者」なんて区別せずに、全員を「被爆者」と認定して救済しろよ。そもそも国があえて狭い地域を定めて線引きし、被害者を分断して苦しめていることが人道的にもおかしい。

◇◇◇

 自民党総裁選が決選投票になるのは確実。だから、結局は国会議員票次第で総裁が決まる。勉強不足でまともな討論も質疑応答もできず不当解雇を推進する小泉進次郎も、この期に及んで安倍晋三を信奉し時代錯誤の極右路線をひた走るルール無用の高市早苗も論外だしなあ。自身の当落に影響する「選挙の顔」を、自民党のセンセイたちはどう判断する。いずれにしても彼らには、国民の姿が見えていない。

◇◇◇

 ドラマ「終りに見た街」(テレ朝)。細川俊之主演、山田太一脚本の1982年版をYouTubeで見た。こっちの方が断然リアルで怖い。作り込まれた細部の描写がなおさら真に迫ってくるのだろう。昨夜放送の大泉洋主演、宮藤官九郎脚本、山田太一原作の2024年版は、どうしても全体的に軽く感じてしまう。映像も小綺麗にまとまりすぎかなあ。最後の方に登場するユーチューバーも不要に思った。


9月21日(土曜日) 判断材料

 自民党総裁選は、こんな酷い連中ばかりなのかという現実を、改めて広く知らしめることになった。馬脚を現した候補者にドン引きした有権者も多いはず。本性があぶり出されたのは総裁選の最大の功績と言っていい。近く必ずある総選挙の事前運動に、メディアが加担しているとの批判があるにしてもだ。立憲民主党の代表選にも同じことが言える。夢や希望が消え失せることになっても、判断材料は多いほどいい。


9月20日(金曜日) 「ラーメン赤猫」に癒された

 「ラーメン赤猫」(TBS)が終わった。楽しくてほのぼのする癒し系アニメだった。猫たちが経営し切り盛りするラーメン屋が舞台。どの猫もかわいくて愛おしい。常連客や周囲の人たちがこの店とこの店のラーメンの大ファンで、優しく見守っているのも愛おしい。今期のアニメは「赤猫」と「ザ・ファブル」が双璧。どちらも最高に面白かった(「ファブル」はまだ終わっていないけど)。


9月19日(木曜日) 濃厚味噌らーめん

 上大岡・京急百貨店の大北海道展で、札幌すすきの「麺屋雪風」の濃厚味噌らーめんを食べた=写真。大好きな味噌ラーメンの味とは少し違うけど、しつこい濃厚さではなく落ち着いた味わいのスープは、最後まで楽しめた。もっちりしたちぢれ麺やチャーシューも美味しい。これはこれでアリだと思う。

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 自民党総裁選に立候補している高市早苗経済安保相。総裁選の推薦人20人に裏金議員が多数含まれているのを、「告示翌日の新聞報道を見るまで知らなかった」なんてあり得るかね。党のルールに反して政策リーフを配布したことについては「総裁選と無関係」。そんなの誰が信じる。自分の選挙区だけでなく、全国の自民党員に郵送したというのに。なんでもアリのご都合主義。統一教会とべったりの安倍晋三に心酔するだけのことはある。


9月18日(水曜日) 「衝撃報道」の翌朝に

 自民党総裁選がいよいよ佳境に入り、安倍晋三が統一教会の会長らと自民党本部総裁応接室で面談した際の写真を朝日新聞が報じて衝撃が走った、というなんとも絶妙のタイミングで、なぜかまた都合よく北朝鮮が「ミサイル」を発射。毎度毎度、出来過ぎとしか思えない不思議。耳目を外らさせたいのは誰。

 朝日新聞の「安倍晋三と統一教会」報道をそこそこフォローしているのは、テレ朝、TBS、NHK、毎日など。しっかり掘り下げて問題の本質を浮き彫りにできるかどうか、衝撃が広がりを見せるかどうかはメディアの対応にかかっている。どういう立場で誰のために何を伝えるか、各社の姿勢が明確に。


9月17日(火曜日) 桂場を美化してほしくない

 NHK朝ドラ「虎に翼」で、最高裁長官の桂場が苦悩し葛藤したかのような描写はどうしても違和感がある。「司法の独立」を守るための苦渋の決断だったと正当化されてしまうのだろうか。そもそもモデルとされる最高裁長官の石田和外は「英霊にこたえる会」会長や「日本会議」の設立者の極右で、護憲や人権擁護を掲げる「青年法律家協会」の裁判官を「あからさまに左遷」した張本人。意欲作ならなおさら、そういう人物を美化してほしくない。ドラマのスタート当初からずっと指摘し、懸念していたことだけど。#虎に翼


9月16日(月曜日) 髪の毛カット

 3カ月ぶりに髪の毛をカット。短めにしてもらってスッキリした。猛暑の中、伸びた髪の毛は鬱陶しかった。もう少し早く美容室に行きたかったけど、10月第1週に後期の授業が始まるので、タイミングとしてはこの時期がちょうどいいかも。


9月15日(日曜日) 維新壊滅か

 兵庫県の斎藤元彦知事の不信任決議案を全会一致で可決へ。維新の会も揃って同調とは失笑だ。斎藤知事を擁護し続けた県議や、内部告発した県民局長の個人情報を外部に吹聴して故人を貶めた衆院議員らは、どの面下げて有権者に向き合うのだろう。もはや支離滅裂。デタラメすぎる。この次の選挙で維新の半減を期待したい。いや、壊滅か。


9月14日(土曜日) 答えられない小泉進次郎

 小泉進次郎元環境相は、問われたことに答えない。支援を受ける菅義偉前首相に集う人たちは派閥になっていないかを報道ステーション(テレ朝)で問われると、「誰であろうと応援してくれたらありがたい。誰でも応援してほしい」。自民党の共同記者会見で「痛みを伴う政策」について聞かれると、どういうわけかネットでの誹謗中傷対策を語り出す始末。「痛みを伴う」の意味も理解できないのか。常にピントがずれている。日本記者クラブ主催の討論会でも同様。

 ピントがずれている小泉進次郎氏は、わざとはぐらかしているのか、答えられないのか、質問の意図が理解できていないのか。全部だ。質問にまともに答えられないのは、責任ある政治家として致命的だ。

 【追記】自民党総裁選での小泉進次郎氏のさまざまな発言を聞いていると、もうこの言葉しか浮かんでこない。<ちょっと何言ってるか分からない>──。

 カナダで開かれるG7首脳会議でどんな発信をするか聞かれると、「カナダの首相は43歳で就任した。同じ43歳のトップ同士で胸襟を開いて新たな外交を切り開いていく」。中国訪問の経験を聞かれた進次郎氏は、「台湾は多くありますね。中国に行ったことはない」「北朝鮮は同世代同士のトップだから新たな展開を切り開く」。なんだこりゃ。解雇規制の見直しの説明もいつも支離滅裂。いくらなんでも酷すぎる。まともに説明できているのは選択的夫婦別姓だけ。


9月13日(金曜日) 暇人の書き込みか

 「大谷翔平が活躍してもお前が偉いわけではない」といった書き込みをネットでたまに見かけることがあるが、全く意味不明だ。自分が偉いと思う奴なんて、そんなのどこにいるんだ。アホくさ。応援するチームや選手、アイドル、アーチスト、俳優、棋士が活躍すればうれしい。一緒に喜ぶ。ただそれだけ。応援するとはそういうことだろう。よほど暇な輩が書き込んでいるに違いない。


9月12日(木曜日) 壮大なる事前選挙運動

 この国の民主主義や経済や教育を滅茶苦茶にした安倍晋三に心酔する高市早苗経済安保相。国会答弁でも記者会見でも説明責任を果たさず、居丈高にブロックを連発する河野太郎デジタル相。原稿をずっと棒読みする期待外れの上川陽子外相。石丸伸二や斎藤元彦を彷彿とする小林鷹之前経済安保相。裏金疑惑の解明も統一教会との癒着も、みんなほったらかし。そんなのばかりじゃねえか、という印象の自民党総裁選がついに告示。ため息が漏れる。

 そんな自民党総裁選にたっぷり時間を割いて、無批判に伝えるテレビ各局。中でもNHKと民放の情報番組(ワイドショー)が酷い。総裁選の候補者たちが自民党員以外に、もっともらしく「政策」を訴えるのは、言うまでもなく総裁選後の総選挙のためだ。私たちは壮大なる事前選挙運動を、公共の電波で見せられている。で、裏金や統一教会の問題は?


9月11日(水曜日) 労働環境崩壊の再来

 解雇規制の見直しを総裁選の公約に掲げる小泉進次郎元環境相は、「解雇を促進することにはならない。批判は全く当たらない」と反論するが、自分の意思で退職して転職するのと、経営側から一方的に解雇されるのとは全く意味が違う。労働者の権利が手厚く保護されている現状の破壊は、経営側の論理による「労働市場改革」に過ぎない。

 小泉進次郎の説明や反論は詭弁だらけだ。進次郎が公約に掲げる解雇規制の見直しは、非正規雇用の規制撤廃で労働環境を崩壊に導き、経済格差を拡大させた父親の純一郎元首相の政策と表裏一体だ。労働者保護の撤廃の先には、取り返しのつかない地獄しか想像できない。誰に言わされているんだ。


9月10日(火曜日) NHKは国営放送ではないはず

 NHKラジオ国際放送で、中国籍スタッフがニュース原稿にない発言を勝手にした事件は、発言した中国籍スタッフ個人の過ちであって、あくまでも管理・監督の不手際の問題だ。確かに深刻な事態ではあるが、「日本政府の公式見解とは異なる発言をした」ことが問題なのではない。なぜならNHKは公共放送であって、自主独立した報道機関であるからだ。NHKは(本来は)国営放送ではない(はずだ)。

 管理・監督の不手際をNHKはもちろん真摯に反省すべきだが、政府や与党政治家ら国家権力による放送内容への介入を、NHKは決して許してはならないし、毅然とした姿勢で放送の自由と自主独立を守り抜く責任がNHKにはある。2006年に安倍政権によって、史上初の「命令放送」が強行された汚点を忘れてはならない。

◇◇◇

 兵庫の斎藤元彦知事は、たった一人で維新の会を追い詰めている。恥も外聞もなく開き直ることで、付随して維新の正体もあれこれ晒されている。粘れば粘るほど自身はもちろん、維新の評判もどんどん地に落ちていく。そういう意味では兵庫県民には気の毒だが、もっと粘れとさえ思う。#斎藤知事がんばれ もちろん皮肉で言ってるんだよ、念のため。


9月9日(月曜日) 維新の今さらのパフォーマンス

 ようやく維新の会が、兵庫県知事に辞職と出直し知事選を促した。おっそ。子分の斎藤元彦を知事として兵庫に送り込んだのは維新ではないか。これまでずっと放置し擁護さえしていたのに、地方選惨敗など世論の風当たりの強さから総選挙に不利と見るや大慌てで、腰を上げたフリをする。どこまで姑息なんだ。なんて胡散臭い今さらのパフォーマンス。唖然。

 そんな維新にわざわざ塩を送って、息を吹き返させようとしているのが、立憲民主党の代表選に出馬した野田佳彦元首相だ。あり得ないんだけど。安倍晋三や菅義偉前首相とベッタリで第二自民党を自認している維新と連携するなんて、正気の沙汰とは思えない。


9月7日(土曜日) 「嘘八百」の兵庫知事の異様

 兵庫県の元局長の内部告発文書が「嘘八百」なのか「誹謗中傷」なのか「真実相当性がない」のか「公益通報に該当しない」のか、そもそも斎藤元彦知事はそれを判断する立場にない。告発されている側にそんな権限があっていいわけがない。調べて判断するのは独立した第三者機関だ。そうした大前提を堂々と踏み躙って早々に「嘘八百」と断じて懲戒処分し、いまだに「適正な判断」と開き直る姿は異様だ。

 しかも告発した元局長ら県職員を2人も死に追いやっているのに、である。これほどの鉄面皮は見たことがない。斎藤元彦知事が「サイコパス」と揶揄されているのも納得できる。そんな斎藤知事を推薦し、兵庫県に送り込んだ維新の会の責任は果てしなく重い。

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 先月開店したばかりの上大岡の「炭火焼干物定食しんぱち食堂」に初めて入った。さんま開き定食を注文する=写真。味はまあまあ、といったところだけど、全体的に量が少ないのでお腹いっぱいにならない。ついつい駅前のマクドナルドで、月見バーガーを買って食べてしまった。反省している。


9月6日(金曜日) 抽象的で中身のない小泉節

 小泉進次郎元環境相の自民党総裁選出馬会見は、相変わらず中身がなかった。一般論や総論としては簡潔で分かりやすく理路整然とした言葉が並んでいるが、いつも通り抽象的で具体性に欠ける。自衛隊明記や緊急事態対応などの憲法改正、解雇要件の緩和は具体的だが、労働者の首を絞める内容そのもの。言わされているのかもしれないにしても、本性が垣間見えた。

 労働法を改悪して労働環境を破壊し尽くした父親の小泉純一郎元首相と、息子の小泉進次郎の言動は瓜二つだ。父親をコピーするなら、せめて原発ゼロを明言すればいいのに。唯一評価できるのは選択的夫婦別姓だけ。もしかしたら総選挙を見据えたパフォーマンスなのかもしれないけど。


9月5日(木曜日) 腰が抜ける

 <政権交代しても「すぐに何かを変えるのは現実的ではない」。立憲の元首相の言葉に、腰が抜ける。それ、第2自民党では。>(9月5日付朝日夕刊「素粒子」)。ホント、それな。維新に無批判に接近する野田佳彦元首相の言動は、野党第1党の代表を目指す人物のものとはとても思えない。

 昼の情報番組のコメンテーターらが口を揃えて、「立憲民主党の代表選候補者には新しさがない」ともっともらしく批判するが、それは自民党総裁選の候補者も同じではないか。年齢こそほんの少し若返っているかもしれないが、旧態依然とした面子と国民不在で時代錯誤の主張ばかり。どこが刷新。どこが反省。どこが見直し。マジで腰が抜ける。


9月4日(水曜日) 最悪の残虐行為

 横浜の野毛にある貝・刺身専門店で飲んだ。赤酢の握りや大根のおでんなど美味しい料理もあったが、とにかく店内が狭いのが難点。

 【メモ】旧日本軍の731部隊が中国で行った人体実験ほど、残酷で残虐で陰湿で悪質な最悪の戦争犯罪はないと思う。ここまで酷いことが人間にできるのかと戦慄する。ナチスドイツによるアウシュビッツのガス室での殺戮や、カンボジアのポルポト政権による大量虐殺などももちろん最低の残虐行為だが、いずれも瞬時の殺害だったことを考えると、731部隊の人体実験と比べたらまだマシと言えないこともない。


9月2日(月曜日) 適正課税

 低所得者ほど負担が大きい消費税は、廃止の一択しかない。庶民が日常的に購入する食料品や日用品に消費税を課すのは著しく公平性を欠く。不公平な税制は公序良俗に反する。何度でも言うが、高級貴金属、高級車、高額住宅の購入や高級飲食店での飲食などにこそ、高い税率を課すべきだ。適正課税を怠れば経済格差はさらに拡大する。公平な社会は実現しない。


9月1日(日曜日) 「具体的な事実」こそ核心

 具体的なエピソードこそが記事の端緒となり核心となる。いつ、どこで、だれが、なぜ、何を、どのように、といった具体的な事実の積み重ねがあって初めて記事は成り立ち、話を掘り下げるきっかけとなり、説得力を持ち共感が得られる。問題の本質と核心に迫ることが可能となるのだ。

 記者がストーリーを重視し具体的なエピソードにこだわるのは、具体的な事実の積み重ねにジャーナリズムの本質があると考えるからだ。現場取材の基本を理解せず、一見もっともらしく語る自称「研究者」ほど残念な存在はない。ピントのズレた的外れな「批判もどき」がまかり通ることを憂慮する。

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 新聞が購読されなくなったのは、1)インターネットの普及で情報が迅速手軽に入手できるようになり、さらに「情報は無料だ」という誤解が蔓延したこと、2)中流階級が減って市民の多くが経済的に苦しくなり節約のために新聞を切り捨てたこと、3)記者の質が劣化し紙面の質も低下したこと、4)新聞が権力監視の職務を十分に果たさなくなったこと、5)メディアの権力監視の役割を市民が理解も評価もしなくなったことなど、これらの要因がすべて関連した結果だ。ほかに印刷、配送、配達、広告などの問題もあって、新聞社の経営はどこも厳しい。

 だからと言って、新聞経営の問題と記者活動の本質を混同してはならない。紙面の核心部分である記事内容と記者活動に対して、的外れなもっともらしい「批判」がまかり通ることは容認できない。建設的な批判とは思えない。

 裏付けや確認がされた事実に基づいた記事なのはもちろん大前提だし、思い込みが強い情緒的な記事は押し付けがましいだけだが、行政や企業の発表をまとめた記事やデータだらけの無味乾燥な記事が、読者の心に響くとは思えない。それでは新聞はますます読まれなくなる。そんな新聞はちっとも面白くない。


8月31日(土曜日) ホンモノのキチガイ

 本物のキチガイに上大岡で遭遇した。上りエスカレーターに乗ろうとしたら、大きなスーツケースを押した男が割り込んできた。危ないなあ。5秒ほどすると男は突然逆走して下り降り始めた。スーツケースが当たっても我関せず。もし転んでいたらと思うとゾッとする。きっと日常的に万事この調子なのだろう。いずれ大事故を起こすに違いない。恐怖と怒り。正真正銘のクルクルパーはマジでヤバい。


8月30日(金曜日) 最低限のライン

 最低限、次の3つに共感できる人物なら、立憲民主党でも自民党でも共産党でも何でもいい。原発ゼロ、選択的夫婦別姓導入、マイナ保険証の強制禁止。とりあえず、この3つを実行してくれる政治家なら支持できる。少なくともこれでその人の基本姿勢は分かる。さらに可能ならば消費税廃止や護憲も、と思うけど多くは望まない。


8月29日(木曜日) 延期

 夕方から藤沢で飲み会の予定だったが直前に延期となった。湘南新宿ラインが人身事故でストップ。東海道本線は台風の影響で東京ー熱海間で運転見合わせ。夜遅くなると大雨の予報も出ているので、帰れなくなるかもしれない。残念だけど仕方ない。賢明な判断だと思う。天気がよくなったらまたぜひ。それにしてももう少し早く電車に乗っていたら、戸塚駅あるいは大船駅で立ち往生するところだった。

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 デコピンの始球式の動画を見た。かわいいなあ。ピッチャーマウンドからボールを咥えて、キャッチャー大谷のところに走ってくる愛犬デコピンが、めちゃくちゃかわいい。ドジャースはなんて素敵な演出をするんだ。ストラーーーイク。


8月28日(水曜日) スマホアナ

 台風の雨風が強い外に出て中継するアナウンサーが、スマホの画面をずっと見て原稿を読み上げている。最近は屋根のある場所からの中継が多いが、自分の言葉でライブ感のある実況をしないのなら、わざわざ外に出てアナウンスしなくてもいいじゃないか、スタジオで原稿を読めば十分ではないかといつも思う。

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 関東から遠く離れた九州近辺に、ノロノロと留まっている最強クラスの台風10号。これまで横浜や湘南はあまり影響がなく晴れていたのに、あす29日午後以降に強い雨が降るという予報が出た。2日午後には関東に接近するとの予測だが、それもずれ込む可能性がある。来週も飲み会があるんだけどなあ。

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 遅ればせながら残暑見舞いを作成して印刷。年賀状と違って、暑中見舞いや残暑見舞いを頂戴した方々にのみ返信する。例年と変わらない。


8月27日(火曜日) 唯我独尊の典型

 ツイッターで一般人をブロックし、記者の質問をはぐらかす対応について問われた河野太郎デジタル相。「政治家なら誹謗中傷していいのか。簡単にできるのは誹謗中傷する人をブロックすること。ブロックしたことを批判するのはおかしい」。話をすり替えて質問にまともに答えていない。唯我独尊の典型。不誠実の極み。自民党総裁や首相に相応しいか否か以前に、政治家の資質に著しく欠ける。

 マイナカードやマイナ保険証の一方的な進め方にしても、原発容認に転じた節操のなさにしても、河野太郎は全く信用できない。強引で傲慢で無責任。「独裁者の資質」だけは間違いなくある。


8月26日(月曜日) 迷走台風

 今週木曜に神奈川県内(湘南)で飲み会があるが、非常に強い台風10号の進路がなかなか定まらず困惑している。速度も遅い。先週末の予報では水曜には東北地方に抜ける進路予想だったのに、きょうの予報だと木曜に九州地方に近付くという。でもそれも定かではない。太平洋とチベットの2つの高気圧、偏西風、寒冷渦の影響で迷走しているらしい。ため息。関東地方への風雨の影響はまだ不明。

 【おことわり】8月25日付の身辺雑記「野田佳彦元首相は『トロイの木馬』」に追記を掲載しました。


8月25日(日曜日) 野田佳彦元首相は「トロイの木馬」

 維新の会の勉強会に参加する野田佳彦元首相が、立憲民主党の次の代表なんて断じてあり得ない。立憲にとって自殺行為だろう。そもそも改憲を前面に打ち出し自ら第二自民党と称する維新と、護憲のはずの立憲が連携などできないし連携していいわけがない。選挙協力や法案提出の協力ならいざ知らず。目指す方向がまるで違うのだから一緒にやるのは無理だ。それこそ「野合」そのものではないか。

 維新に寄り添う野田義彦元首相は、組織を内部から破壊する「トロイの木馬」そのものだ。そんな人物を立憲民主党の代表に再び選ぶなんて正気の沙汰ではない。野田氏を立憲代表に担ぐ小沢一郎氏も同じだ。自民党の補完勢力に秋波を送るなんて論外である。自民党政権(や維新)と対峙し政権交代する絶好の機会のはずなのに、立憲民主党はいったい何をやっているのだろう。

 【追記】千葉県立船橋高校の卒業生たちと数年前に飲んだが、野田佳彦元首相の評判はボロカスだった。法曹、編集者、ライター、芸術家ら全員から総スカン。消費増税、原発事故対応、安倍晋三との党首討論、解散総選挙での惨敗など、とにかく悪評ばかり。同窓会でも驚くほど不人気だという。安倍晋三の国葬に民主党政権の首相で唯一参列し、無批判に歯の浮くような追悼演説をする「保守政治家」なんだよなあ。


8月24日(土曜日) 懐かしのテレビアニメ

 無料公開中の公式チャンネルの映画をたまたまYouTubeで見ていたら、リンク先に懐かしいテレビアニメや特撮がずらり。いずれも公式で「エイトマン」「仮面の忍者赤影」「W3(ワンダースリー)」「リボンの騎士」「ふしぎなメルモ」などの第1話が並ぶ。特に手塚作品は作画も演出も音楽も出色。今見ても色褪せない輝きを放っていた。

 しばし感動と懐かしさに浸らせてもらった。だけどOPとEDのクレジットテロップは、放送当時のまま残しておいてほしかったなあ。一部作品は欠けていてノンクレジットだった。そこだけは残念でならない。スタッフや声優の名前を確認するのは、今も昔も変わらない楽しみでもあるので。


8月23日(金曜日) 身の程知らずの東電

 東電は新潟県の柏崎刈羽原発の6号機と7号機が再稼働してから2年以内に、1号機から5号機のうち一部の廃炉を検討するとの方針を、柏崎市長に示した(NHKなど)。原発廃炉は至極当然だが、どうして再稼働が前提になっているんだ。そもそも東電には原発を動かす資格もないし、能力もないではないか。

 福島原発であれだけの大惨事を引き起こしておきながら(しかも未だに核燃料デブリの取り出しもできていないし廃炉はいつになるか分からない)、この期に及んで東電はまだ「再稼働」などと、そんな御託を並べているのか。盗人猛々しい。反省も自覚もまるでない。身の程知らずに呆れ果てる。度し難い。

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 兵庫県の斎藤元彦知事の行為は「おねだり」なんかじゃなくて「ゆすりタカリ」だろう。「パワハラ」にしても「恫喝」そのもの。性犯罪や痴漢を「いたずら」などと称するのと変わらない。欺瞞に思える。きちんと正確に的確に表現した方がいい。


8月22日(木曜日) 今期テレビアニメ評(修正版)

 【今期テレビアニメ評(修正版)】3話くらいまで見た時点の評価から印象が大きく変わったので、改めて修正版を掲載。

 ◎ラーメン赤猫(TBS)、◎先輩はおとこのこ(フジ)、◎2.5次元の誘惑(リリサ)(MX)、◎僕の妻は感情がない(MX)、◎ATRI-My Dear Moments-(MX)、◯ダンジョンの中のひと(TBS)、◯この世界は不完全すぎる(TBS)、◯負けヒロインが多すぎる!(MX)。

 ◯ザ・ファブル=前期から続き(日テレ)、◯美味しんぼ=再放送(tvk)。△推しの子・2期(MX)、△時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(MX)。△狼と香辛料=前期から続き(テレ東)、△モブから始まる探索英雄譚(MX)。


8月21日(水曜日) 「新米記者トロッ子」

 横浜の相鉄ムービルで、「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」を観た=写真。高校新聞部の記者たちが学園の闇(教師や理事長の不正)と闘う姿を描いた怪作。面白かった。主演のトロッ子(藤吉夏鈴=櫻坂46)がかわいいだけでなく、しっかり成長物語にもなっている。「飽くなき探究心が、世界を変える」がキーワード&決め台詞だ。

 背景には文芸部と新聞部の軋轢があって、最初は「私憤」から始まったのかもしれないが、やがてそれが真実を追及し巨悪を暴く「公憤」へと飛躍。ジャーナリズムのあるべき姿を高校新聞部が体現していく。その上で、ハラハラドキドキの痛快ストーリーが展開される。新聞部が非公認で顧問教師がいないのもいい。学園の闇に毅然と斬り込む報道機関として、自由と独立を担保するに相応しい環境だ。

 街の小さな印刷所を新聞部が溜まり場というか部室のように使っていて、印刷所の社長が顧問みたいな存在というのも素敵だ。部長の杉原かさね(髙石あかり)がコピー用紙を使わず、特注のザラ紙に新聞を印刷することにこだわるのが、これまた素晴らしい。うんうん、ものすごくよく分かる。共感する。「相手の心の隙間を見つけて躊躇なく入り込む。その巧みな人身掌握術は記者というより詐欺師に近いものを感じた」とのトロッ子の部長評(独白)には、思わず吹き出した。

 残念だったことが一つだけある。新聞記者の役割の説明として「権力を監視すること」という台詞があれば、なおよかったかなあ。そこだけが少し残念で物足りなかった。

 ちなみに相鉄ムービルは古い劇場だ。ゆったりした客席にしっかり傾斜が付いているTOHOシネマズと違って、客席がフラットなので不安だったけど、前の席に座高の高い人が座らなくてよかった。快適。しかも水曜日は全作品が1300円だと窓口で知ってびっくり。心から感謝。拍手。

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 久しぶりに、横浜・相鉄ジョイナスの神座(かむくら)飲茶楼でラーメンを食べた=写真。たっぷりの白菜と豚肉に甘じょっぱいスープが美味しい。神座のラーメンの上品で飽きのこない味わいは、博多周辺の鍋料理「水炊き」に似ているかもしれない。スープを飲み干してしまった(汗)。


8月20日(火曜日) とんだ茶番

 小泉進次郎氏「この場所は総理官邸ですから、総裁選について触れるのは適切ではない。控えさせてもらいます」。だったらどうしてフリーアナウンサーの滝川クリステルと結婚することを、わざわざ総理官邸で記者団に語ったんだ。結婚の話をするのは適切なのか。むしろ逆だろう。もう支離滅裂。で結局、自民党総裁選には出ると。何なんだ、この茶番。


8月19日(月曜日) 広報と変わらない

 自民党総裁選に出馬意向の小林鷹之議員を、メディアは必要以上に大きく取り上げ過ぎだ。「ランニング姿を報道陣に公開」「若さをアピール」など、広報と変わらない異常さ。これのどこが「報道」なのか。出馬表明会見も破格の扱い。しかも統一教会と極めて親密なのに「と」の字も伝えないのはなぜだ。

 「脱派閥選挙を徹底する。旧派閥の支援は一切求めない」(小林鷹之議員)。まずは「脱統一教会を徹底する。統一教会の支援は一切求めない」ところから、詳細に説明しないと。それにしても、どうしてこれほど小林鷹之議員を無批判に、大々的に取り上げるのか、不自然すぎる。


8月16日(金曜日) 見出しが分かりにくい

 「ヤフーニュース」などのニュースサイトや新聞に、このところ分かりにくい「見出し」が目立つ。できるだけ短い言葉(字数)で簡潔に、的確で興味を引く見出しを付けるのは至難の業だ。僕も新聞社の整理部にいた時、先輩記者から口を酸っぱくして指導されたものだ。それ故に見出しは整理記者(編集者)の腕の見せ所でもある。それなのに最近はやたらと長い上に、分かりにくくて意味不明な見出しが多い。安易すぎないか。もっと技を磨いて工夫しなよ。


8月15日(木曜日) 時代錯誤

 自民党や維新の国会議員、岸田内閣の閣僚らが次々に靖国神社を参拝する時点で、この国の「保守」政治と歴史感覚は終わっている。靖国神社は国家神道の総本山として侵略戦争を推進し、人々を戦地に導いた軍国主義の支柱だ。土着信仰として地域に根付く稲荷神社などの神社とは全く意味合いが違う。別物である。そんなところに未だに忠誠を誓い参拝し続けるなんて、悲惨な大戦を微塵も反省していない証左。時代錯誤にもほどがある。

 「英霊」とやらに祭り上げられ、失わなくていいはずの尊い命を「御国のために」と無惨に散らされた若者たちこそ、忸怩たる思いで毎年この日を迎えていることだろう。靖国神社に合祀などされたくもないのに意思に反して合祀されている人たちも、同じ思いでいるに違いない。戦没犠牲者を利用するな。


8月14日(水曜日) 何のケジメもついてない

 岸田文雄首相が退陣へ。自民党総裁選の出馬断念。「組織の長として責任を取ることに、いささかの躊躇もない。私が身を引くことでケジメをつけ、総裁選に向かっていきたい」。いささかの躊躇もないのなら、もっと早く決断すべきだったのでは。そもそも裏金問題も統一教会との癒着も自民党の体質は何も変わっていないし、何のケジメもついていない。

 それだけではない。強引なマイナ保険証導入、防衛費増大、馬鹿げたアベノミクス金融政策の継承、東京五輪や大阪万博のカネの流れなど、自民党政治はどこまでも税金を食い物にし、この国の経済と国民を際限なく痛め付けるばかり。そうした反省もなく、しれっと「ケジメ」などと言われてもなあ。


8月12日(月曜日) 「NNNドキュメント」に唖然

 NNNドキュメント「アオハルと原発~私たちの紡ぐ未来~」(日テレ)。酷い内容だった。使用済み核燃料や放射性廃棄物の処理など原発問題の本質から、話がどんどん外れていく。六ヶ所村の問題に鋭く斬り込み突っ込んでいたNNNドキュメントが遂に、こういう番組を放送するようになったんだなあ。残念というよりも愕然。恐ろしくなった。

 高校生「中立的な立場で物事を考える。原子力の問題は賛成反対になりがち。科学的な視点から危険ではないみたいな、中立的な立場で人の話を聞くことを意識している」。どこが中立なんだ。原発は危険ではないというのが大前提の発想。むしろ原発推進を前提とした活動そのものではないか。

 そもそも放射性廃棄物の処理問題はどこかにいってしまい、いつの間にか「原発のクリアランス資源」の活用に、高校生たちの活動のポイントが移ってしまっている。原発問題の本質からどんどん外れていくばかり。いったいどんな「探究」の授業なんだろう。思わず頭を抱えてしまう番組だった。FBC(福井放送)制作。


8月11日(日曜日) 心底、ホッとする

 パリ五輪閉幕へ。朝から晩までどこの局もどの番組も同じような話と映像を延々と繰り返し流していたテレビも、ようやく少しだけ落ち着くのか。そう考えると実に感慨深い。心底、ホッとする。頑張った選手や関係者には心から敬意を表するが、ほかに伝えるべきニュースがあるのに伝えない(小さく扱う)メディアには違和感しかない。通常番組を休止して五輪を中継する番組編成も同様だ。うんざりだった。


8月10日(土曜日) イスラエルはロシアやナチスと同じだ

 学校も病院も避難所も関係なく空爆を繰り返し、無差別大量虐殺を続けるイスラエル。パレスチナの人々を一人残らず地上から消し去るまで、攻撃を止めるつもりはないのだろう。鬼畜の所業としか考えられない異常行動だ。ナチスドイツと何も変わらない。ウクライナ侵略と殺戮を続けるロシアとどこが違うのか。イスラエルとロシアとナチスドイツは「同列」そのものだ。擁護する国の政治家も同じ罪を背負う。


8月9日(金曜日) 神奈川で震度5弱

 午後7時57分ごろ、久々に緊急地震速報がテレビから流れてきた後、スマホからもアラートが鳴り出した。いつ耳にしても不気味でドキッとする。ゆらゆらと横揺れがしばし続いた。神奈川(厚木など)で震度5弱。横浜南部は震度3。本棚から本が飛び出たり棚の置き物が落ちたりすることはなかった。震源は南海トラフ地震の想定震源域の外。慌てたり大騒ぎしたりする必要はない。


8月8日(木曜日) 宮崎で震度6弱

 午後4時43分ごろ、宮崎で震度6弱。津波注意報が宮崎、大分、鹿児島、愛媛などに出され、南海トラフ巨大地震との関連調査を気象庁が始めたとの速報が出ても、五輪番組を流し続けるテレビ朝日の編成方針は、報道機関としてちょっとどうかなと思う。さらに長周期地震動も観測されたのに。テレ朝は午後5時前まで津波注意報の地図のみの表示だった(その後L字の字幕表示になった)。

 NHKが総合テレビで速報するのは公共放送として当然だとして、教育テレビも高校野球中継を急遽休止して地震速報に切り替えた。民放各局も情報番組の枠内で速報(事実上の報道特別番組)を続けた。

 五輪中継を続けたテレビ朝日には唖然としたが、テレビ東京が悠長に通販番組を放送したのも「いつも通りのお約束」で済む話ではない。報道機関として論外だ。南海トラフ巨大地震との関連が疑われ、注意喚起の臨時情報が出されたことを考えれば、番組内容を変更して伝えるのはテレビ局の責務だろう。


8月7日(水曜日) 自民党に憲法を語る資格などない

 裏金まみれで違法無法行為を繰り返し、カルト統一教会とも癒着したままの自民党政権が憲法を改正するなんて、いったいどんな冗談なんだ。断じてあり得ない。しかも憲法も法律も超越して政府が好き勝手できる「緊急事態条項」を憲法に明記するなんて、まさに独裁者の発想そのものではないか。主権者たる国民を馬鹿にするにもほどがある。

 権力を制限し暴走するのを抑制するのが憲法だ。立憲主義とは何たるかも理解していない末期状態の自民党政権が、どさくさ紛れに憲法を改正するのを許してはならない。そもそも国民に支持されていない自民党政権に、憲法を語る資格などない。

◇◇◇

 長崎市の平和祈念式典にイスラエルが招かれないことに対し、米英などG7(日本を除く)とEUの大使らが懸念を表明。「イスラエルをロシアやベラルースと同列に扱うことになる」として、式典参加を見合わせるという。無差別虐殺を続けている侵略者のイスラエルが、ロシアと同列なのは明白ではないか。

 G7とEUは核廃絶なんて真剣には考えていないし、侵略者側・支配者側の白人国家の発想が根底にあることが、実に分かりやすく露呈した格好でもある。残念だがこれが現実だ。

 被爆者に祈りを捧げて核廃絶を願うことよりも、大量虐殺を続けるイスラエルの利益を優先し、あろうことか長崎市を恫喝して平和祈念式典を欠席するG7の傲慢な対応に怒りを覚える。「G7」とは「ジェノサイド(genocide)7」だったのか。なるほど。長崎市に連帯する。負けるな鈴木史朗市長。


8月6日(火曜日) 素人が投資する愚

 「過去最大の株価上昇で証券会社に買い注文が殺到」って馬鹿なのか。株価が上がってから買ってどうする。下がったら買って、上がったら売るのが基本ではないのか。ジタバタせずに静観するのが賢明だし、そもそも政府や財界の口車に乗せられた素人が、なけなしの財産を投資に注ぎ込むのが大間違いだ。

 投資に失敗して老後の資金をすべて失っても、政府や財界や証券会社が責任を取って助けてくれるわけがない。自己責任として切り捨てられるだけだ。意味不明な株価の乱高下よりも、為替相場の方がはるかに気になる。適正な円高が維持され、物価高が落ち着くことを切に願う。

 金利も適切な水準に引き上げるべきだ。そもそも「ゼロ金利」が異常だった。安倍晋三の経済政策は、この国の経済と庶民の生活を滅茶苦茶にした。「アベノミクス」とやらがすべてがデタラメで失敗だったのは明白だ。この期に及んでなお擁護する連中の気が知れない。


8月5日(月曜日) 円高と株価暴落

 過去最大の株価暴落などと大騒ぎしているが、実体経済とかけ離れた株価が本来の姿に近付きつつあるだけだろう。真に実力ある企業は心配しなくていいのでは。政府や財界に煽られ踊らされた「にわか個人投資家」は、これを機に冷静で分相応な行動をすべきだ。

 金利がアップすれば、投資よりも貯蓄が庶民の生活を守ることになる。円高による物価抑制・安定にも期待したい。投資家は円高と株価暴落にパニック状態で戦々恐々としているかもしれないけど、庶民の生活にはプラスの側面も少なくないのではないだろうか。


8月3日(土曜日) 湘南教研

 湘南教職員組合の教育研究集会(湘南教研)に共同研究者として参加。昼食は崎陽軒の夏弁当=写真。安定の美味しさ。

 分科会の報告レポートは昨年よりも充実していて、とても勉強になった。それだけに午前中に6本を詰め込んだのは残念。ほかの分科会のように午後も開催すればいいのに。そうすれば時間に余裕が生まれて、さらに突っ込んだ議論ができたはず。もったいない。

 夕方、横浜の自宅に戻ってリビングの扉を開けたら、もわっと熱気が襲ってきた。温度計を見ると30度を超えている。外も猛烈に暑いけど締め切った室内はもっと暑い。エアコンをオフにして出かけたのは失敗だった。汗が吹き出し、ハンドタオルがあっという間にぐっしょり重くなる。せめて除湿モードにしておけばよかった。

 エアコンを全開にして、汗が落ち着いたところで、「ガリガリ君」ソーダ味をかじる=写真。んまっ。暑くて身体がくたくたに参っている時は、中から冷やすに限る。生き返るわあ。ガリガリ君、安くて美味しくてサイコー。


8月1日(木曜日) 消費税は廃止一択

 消費を活性化し景気を鼓舞するには「消費税ゼロ」しかない。「消費税5%」なんてケチなことを言ってる場合じゃない。廃止一択だ。消費税がどれだけ消費を低迷させて庶民を苦しめているか。ただし庶民には購入できない贅沢品、高級腕時計、貴金属、高級自動車、大邸宅など一定の価格以上の購入については、新たな物品税として20%でも30%でも課税すればいい。

 日常生活に必要な食料品や消耗品はおろか、ごく普通の家庭用電化製品、安価な外食にまで一律に消費税を課すこと自体がおかしいのだ。富裕層にも貧困層にも同じように課税するなんてそもそも不公平で、あり得ない。論外だ。




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