大岡みなみの身辺雑記/最新版


 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)

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2023年

3月22日(水曜日) 侍ジャパン世界一

 侍ジャパンの世界一で盛り上がった野球のWBC。あえて3つの話題に注目してみると……。その1)31人目の選手と言っても過言ではない通訳の水原一平さんの大活躍。その2)朝からテレ朝が生中継した決勝戦を今夜TBSが録画放送したこと。録画中継の権利はTBSにあるという。へえ、そうなんだ。びっくり。その3)大谷翔平の活躍でアニメ「メジャーMAJOR」が再注目されていること。大好きだった作品だけにすごくうれしい。

 もちろん数々の名プレーはいうまでもなく、優勝記者会見での大谷翔平の杉谷拳士(日本ハムの元同僚)への「塩対応」など、ほかにもWBCの注目ポイントは山ほどあるんだけど、あえてマニアックなところに絞ると個人的にはそんなところ。


3月20日(月曜日) 横浜の満開まだ先

 やっぱり春は桜。一番好きな花だ。中でも上品で淡い色合いのソメイヨシノがいい。でも横浜市内の桜はまだ満艦飾にはほど遠い。すっかり満開になって薄いピンクの花が咲き誇る木と、ひたすら沈黙を続ける木の落差が大きい。久良岐公園の桜は満開は皆無。近所の児童公園は10数本のうち3本が満開。日ノ出町の大岡川沿いは満開は数本のみだった=写真。見ごろは来週かな。あいにくの天気が続きそうだけど。


3月17日(金曜日) 風邪でダウン

 風邪でしばらくダウンしていた。頭と喉が痛くて、粘着系の鼻水と咳がたくさん出て苦しい。熱はないので新型コロナではないと思う(たぶん)。市販の風邪薬を飲んでひたすら寝たら、かなり良くなった。風邪のせいか花粉症はどこへやら。ダウンしている間は鼻炎薬の出番はなし。このまま今年の花粉症がフェードアウトしてくれたら助かるんだけどなあ。


3月13日(月曜日) 「最後の砦」裁判官の罪深さ

 刑事裁判が延々と続くのは、袴田事件もそうだが、再審決定に対して検察が即時抗告や特別抗告をするからだ。通常裁判でも無罪判決に対し検察は控訴や上告を繰り返す。まるでストーカーではないか。証拠を捏造して犯人をでっち上げる警察は論外。だが、最も罪深いのは再審決定を取り消す裁判官だ。

 「疑わしきは被告人の利益に」という基本動作を怠り、捜査機関の主張を鵜呑みにするだけの裁判官が多すぎる。彼らの「人権の最後の砦」としての意識の希薄さは本当に度し難い。少数派の良識ある裁判官の言い渡す無罪判決は「疑わしい」「疑わしきは罰せず」という判断でもあるのだから、せめて検察は控訴や上告や抗告ができないルールを定めるべきだろう。


3月12日(日曜日) 確定申告完了

 昨年に続いて今年も確定申告書を国税庁のサイトで作成し、そのまま電子版(e-Tax)で提出した。税務署にわざわざ出向かなくても、自宅のパソコンで作成と提出ができるので楽ちんだ。源泉徴収票や原稿料の支払調書などに記載されている数字を打ち込むだけで、よくわからない計算も自動でやってくれるし、添付書類の提出も省略できるので助かる。

 しつこく「マイナンバー」「マイナンバー」と聞いてくるのだけは煩わしかったけど、そういうのはすべてスルーして完了。マイナンバーカードがなくても、事前に税務署に届け出てあるIDとパスワードがあれば問題なく手続きできる。国税庁は「暫定的な対応」だとしているが、ぜひともIDとパスワード方式はこのまま継続してほしい。


3月10日(金曜日) 「ブラック・ジャック」連載50周年

 「ブラック・ジャック」連載開始50周年記念イベントを、横浜駅西口の「マルイシティ横浜」に見に行った=写真。尊敬する手塚治虫先生の作品の中でも特に大好きな「B・J」。複製原画の展示は8枚だけだったが、手塚先生の描く線が見られてよかった。BJ&ピノコの手拭いとピンバッジを購入。満足。


3月9日(木曜日) それでも原発に賛成なのか

 東日本大震災から12年。何より衝撃だったのは福島原発事故だ。「天災」ではなく「人災」だった。原発事故が深刻なのは、被害が大規模で広範囲に何十年も続くことにある。メルトダウン(炉心溶融)した原発からは、今この瞬間も大量の放射能が放たれ続けている。しかも放射性廃棄物(核のゴミ)の処分さえままならない。それでも原発再稼働に賛成するのか。日本人はそんなに学習能力がなく忘れっぽいのか。だとしたら救い難いと言うしかない。


3月8日(水曜日) アベ政治の常套手段

 メディアへの圧力・介入・干渉は安倍晋三元首相の常套手段だった。影響力を知っていたからこその情報統制。中でもテレビ番組への常軌を逸した攻撃はアベ政治の真骨頂と言っていい。TBS、テレ朝、NHKは特に異常な執着で狙い撃ちにされた。取り巻きに加えアベ信者らネトウヨの動きも同様だ。

 安倍晋三がやってきたことは中国やロシアの独裁政権と変わらない。民主主義を支える報道の自由の意味をまるで理解していない。そんな振る舞いは今にいたるまで連綿と続く。自由と民主社会を根底から破壊してきたのが安倍一派だった。腐敗したツボを押さえる重石が失せたからこそ、放送法をめぐる総務省の行政文書が明るみになったのだろう。「捏造」だの「不正確」だのと必死になって取り繕い、問題の本質から目を逸らそうと足掻く姿は滑稽で痛々しい。


3月7日(火曜日) 結論ありきの不当判決

 午後から東京高裁。神奈川県警新人巡査の拳銃自殺事件の控訴審判決。遺族側が逆転敗訴。結論ありきの理不尽な判決だった。あまりにも一方的で酷すぎる。

◇◇◇

 神奈川県警泉署の新人巡査だった古関耕成さん(当時25歳)が2016年3月に同署内のトイレで拳銃自殺したのは、先輩や上司からのパワハラやいじめで精神的に不安定だったのに、拳銃を所持させたのが原因だとして、両親が神奈川県に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決。東京高裁(増田稔裁判長)は、県警の責任を認めた一審判決を取り消し両親の請求を棄却した。

 一審の横浜地裁は、「耕成さんは交番勤務ができなくなるほど落ち込み、仕事を辞めるかどうか決断しなければならなくなるまで追い込まれていた」と認定。「精神障害などの病気を発症していた疑いが否定できず、精神に不調を来している者に拳銃を携帯させた県警には、安全配慮義務違反の過失がある」として遺族の請求通りの損害賠償を命じた。

 これに対し東京高裁は、「(上司の警察官は)耕成さんが精神に不調を来している等の状況にあることを認識し、または認識し得たと認めることはできない」と判断。「管理責任者の署長が、拳銃を携帯させてはならない義務を負っていたとは言えない」とした。

 県警の主張を全面的になぞった逆転敗訴に、遺族側弁護団は「高裁判決は警察官の証言のみを信用し、母親の証言は信用できないとするが、警察官の証言からも巡査部長の尋常ではない叱責は裏付けられている。精神の不調を確認せず漫然と拳銃を渡した事実を評価していない。結論ありきの不当判決で、上告して断固闘う」と憤った。

 耕成さんの母親は「ハラスメントをなくすという世間の動きに逆行する判決。裁判を通じて警察の組織改革を願っていたが、怒りしかありません」と訴えて涙を拭った。<詳細は「週刊金曜日」の来週号に掲載予定。>


3月6日(月曜日) まだ1カ月も先だけど

 大学の教務課から、新年度の担当科目確認や学年暦、新しくオープンする関内キャンパスに関する質疑応答(回答一覧)、出校案内といった連絡文書が立て続けに送られてきた。前期(春学期)が始まるのはまだ1カ月も先だけど、そろそろ授業の準備を始めようかなという気持ちになってくるから不思議だ。


3月2日(木曜日) アキバの賑わい

 午後から都内の法律事務所で弁護団会議に参加した後、久しぶりに秋葉原の街を歩いたら、外国人観光客であふれ返っていた。韓国語、中国語、フランス語、英語、タイ語、ヒンディー語(たぶん)が飛び交う。コロナ以前のアキバの賑わいが戻ってきた様子。それと客引きのメイドがいたるところで声をかけてくる。これは迷惑。すぐ近くで地元自治会が、客引き禁止の警告アナウンスを大音量で流すもお構いなし。まさにカオス。


3月1日(水曜日) 春の陽気と花粉

 昨日も今日も最高気温が20度近くまで上がった。4月上旬の陽気。気分はすっかり春なのは喜ばしいのだけど、南からの強い風に閉口する。児童公園の横を通りかかると、舞い上げられた砂埃をまともに浴びてしまった。駅前ではビル風が強くて前に進めないほど。そうなると心配なのは花粉だ。悩ましい。

 強風に乗って間違いなく大量の花粉が飛散している。鼻はむずむず、目はしょぼしょぼ。今朝はくしゃみが止まらず、ついに今年初めて鼻炎薬を服用した。くしゃみはピタッと止まった。おおっ見事な効き目。強力な薬だと体への負担も大きいので、服用はできるだけ最小限に抑えたい。


2月28日(火曜日) 鶏肉唐揚げ甘酢

 今日のランチは「鶏肉の唐揚げ甘酢かけ定食」=写真。このところよく行く、上大岡駅近くの鎌倉街道沿いの町中華で食べた。700円。中国人の夫婦(父娘?)がやっている店で、とにかく安くていつも美味しい。今日も満腹のボリュームで満足のいく味だった。


2月27日(月曜日) 沖縄返還密約と取材源の秘匿

 せっかくの権力追及ネタを台無しにし、そればかりかジャーナリズムへの信頼も台無しにしたのが西山太吉事件だった。本来なら沖縄返還「密約事件」と呼ばれるべき話を「西山事件」に矮小化させてしまったのは、西山太吉氏自身の取材手法にあった。何より情報提供者(取材源の秘匿)を守れなかったのは致命的だった。

 なんとも罪深く残念極まりないと言わざるを得ない。目的が正しくても、いや目的が正しいのであればなおさら、その手法や過程には慎重さと注意深さを重ねる必要がある。権力に足元をすくわれ逆襲され弾圧されないためにも。目的が正しければ何をやってもいいとはならないはずだ。

 西山太吉氏ご本人から、沖縄返還の「密約スクープ」を正当化する論理や主張を直接うかがったことが何回かあるが、どうしても納得できなかったし最後まで共感も支持もできなかったのは、やはりその「取材手法」と「取材源の秘匿」の問題だった。「気持ち悪さ」が払拭できなかった。

 日米政府の密約という国家権力の欺瞞を引き出した西山太吉氏の成果はもちろん評価する。ジャーナリズムの果たすべき職責をしっかり体現したのは間違いない。しかしだからこそ、なおさらその取材手法とアフターケアには「気持ち悪さ」が残る。残念でならない。元毎日新聞記者の西山太吉氏が亡くなった。91歳だった。ご冥福をお祈りする。

 【関連記事】=2012年1月22日付「身辺雑記」<沖縄密約「運命の人」と取材手法>。→ http://ookaminami.kakurezato.com/zakki2012-1.html#20120122

 沖縄返還密約事件を描いた山崎豊子さんの小説「運命の人」(文春文庫)には、僕の編著書「裁判官Who’s Who」も参考資料の一つに挙げられている。


2月25日(土曜日) 岡村梅林

 横浜・岡村公園の岡村梅林に梅を見に行った。園内に植えられているのは約500本の白梅と紅梅。白やピンクの小さな花が咲き誇る=写真。大勢の市民が東屋のベンチに腰を下ろしたり散策したりしながら、少し早い春の訪れを楽しんでいた。でも、まだちょっと寒い。


2月18日(土曜日) H3打ち上げ「失敗」

 着火信号が正常に送られずH3ロケットは計画通りに発射できなかったのだから、打ち上げは「失敗」だったと個人的には思うが、技術者やJAXAが「失敗」ではなく「中止」だという理屈や心情も分からないでもない。そういう意味では記者会見で食い下がって質問した共同通信の記者は、JAXAの考え方を知る言葉を引き出せたわけで、ジャーナリズムの役割をしっかり果たしたと言っていい。捨て台詞(駄目押し)のような最後の一言は、言わなくてよかった(言わない方がよかった)と思うけれども。

 でもまあやっぱり、悪天候などでH3打ち上げを「能動的」に「中止」したのではなく、着火されるはずだった信号が正常に届かず、「計画通り」に発射されなかったのは「失敗」だよなあ。大日本帝国の軍部が「撤退」を「転進」と言い換え、文部省が「侵略」を「進出」とした屁理屈を想起してしまう。


2月17日(金曜日) 妄言の垂れ流し

 「高齢者は老害化する前に集団自決すれば」などの発言が物議を醸している経済学者の成田悠輔氏で思い出すのは、深夜のバラエティー番組が「格差拡大」を取り上げた際の言葉だ。「格差は昔もあった。なぜわざわざ問題にするのか」という趣旨のコメントをしたのだ。何という詭弁、論点のすり替え。

 確かに格差は昔もあっただろう。しかしいま問題になっているのは、その格差が「広がっている」ことではないか。呆れた詭弁を並べる人物だと確信したのを鮮明に覚えている。そもそもこういう人物を使って、妄言を公共の電波で無批判に垂れ流す側にも問題がある。無責任極まりない。見識を疑う。ひろゆき、古市憲寿、三浦瑠麗らも同様だ。


2月16日(木曜日) MacOS 12(Monterey)

 MacBook Pro の MacOS 11(Big Sur)を、MacOS 12.6.3(Monterey)にアップデートした。今のところ問題は起きていない。昨秋にリリースされた最新版 MacOS 13(Ventura)の一つ前のバージョンだ。新しい MacOS がリリースされても、すぐに更新すると不具合が生じないかと心配になる。なのでずっと様子見していたのだが、いくらなんでももう大丈夫かなと考えて、最新版の一つ前のバージョンを導入した。石橋を叩いて渡るにしても、慎重すぎるんじゃないかとは思うけど。


2月15日(水曜日) エビチリソース

 横浜・上大岡の町中華で、エビのチリソース定食を食べた=写真。いつもながらのお得なランチ。ぷりっぷりの芝エビがたっぷりで、とても美味しい。丼いっぱいの卵スープに、冷奴、デザートの杏仁豆腐も付いて大満足。これで700円はやっぱり安い。満腹。客としてはありがたい限りだが、サービスのしすぎで経営が心配になるレベルの内容だ。


2月13日(月曜日) だれのための原子力規制委

 原子力規制委員会は原発の運転期間60年超を認める新制度を、委員5人のうち4人の賛成多数で決定した。全会一致でない決定は極めて異例だという。安全性軽視。科学技術的根拠の欠如。拙速。原発を推進する側(財界、電力会社、政府自民党)の都合に沿った「結絵恩ありき」の審査。いったいだれのための何のための「規制」委員会なんだ。

 老朽化した原発の運転期間を延長するなんて正気の沙汰とは思えない。普通のコンクリート建築物だって耐用年数は重大問題なのに、原発の運転期間が60年超なんてあり得ないだろう。

 そもそも無事故の原発解体や廃炉さえまともにできない現状なのに、その原発を軽々に扱おうとする神経が理解できない。古い原発は設計図もきちんと保管されておらず、汚れて判読できないという信じ難い杜撰さだ。福島原発の事故から何も学ぼうとしない姿勢に驚愕する。津波による電源喪失の警告を無視し福島原発の大惨事(炉心溶融)を招いた連中に、原発を委ねていること自体があり得ない。


2月11日(土曜日) 原発再稼働は短絡的

 ひとたび原発で大事故が起きたら取り返しのつかない惨事になり、気が遠くなる巨額の費用と労力と時間がかかる。大事故が起きなくても、老朽化した原発の廃炉には莫大な費用が必要になる。原発から出る放射性廃棄物の処理や保管も同様だ。こうした費用は結局、すべて消費者が負担することになるんだよ。

 「発電の原材料費が高騰し、電気料金が高いから原発を再稼働してほしい」という声は、あまりにも浅はかすぎる。目先の利益しか見ない短絡的な発想でしかない。原発再稼働なんてとんでもない。論外だ。


2月10日(金曜日) 花粉症の季節

 鬱陶しい季節がまた始まった。今月に入って花粉の飛散を実感する。鼻がムズムズしてくしゃみが出始めたから間違いない。気象会社は関東地方の今年の花粉飛散量を昨年の2・1倍と予報。東京都は都内の飛散量を昨春の2・7倍と予想する。いずれにしても憂鬱なのは変わらない。ため息。


2月9日(木曜日) 共産党の「先祖返り」

 党首公選制を求めた共産党員の除名処分問題。党としての理屈や組織論としてはたぶん正しいのかもしれないし、そういう考え方もありなのだろう。しかし党員ではない一般市民や無党派層には違和感があり、なかなか受け入れられ難いと思う。無党派層に支持を広げるという最近の姿勢からはかけ離れており、戦略的にも疑問を感じる。方針転換したのかな。

 除名された党員を共産党幹部が「党に敵対する行為」「突然攻撃してきた」といった激しい言葉を使って非難し、断罪するのにも驚かされる。除名処分を社説で批判した朝日新聞に対しても、「指図されるいわれはない」「介入であり干渉であり攻撃だ」などの言葉で反論している。あまりにも頑なで硬直した態度としか思えない。このところかなり柔軟でオープンに見えた共産党に、何があったのだろう。

 民主主義を根幹から破壊するアベスガ自民党の不正を真正面から問いただし、弱者に寄り添う共産党の姿勢には共感するところが少なくない。選挙で共産党に一票を投じたことは何回もあるし、「赤旗」の取材を受けたこともある。それだけに今回の党員除名と処分をめぐる共産党の対応は残念でならない。


2月8日(水曜日) 採点と成績評価が完了

 ようやく採点作業がすべて終わった。おそろしく出来の悪い学年から手を付けたら、すっかりやる気をなくして、ダラダラやっていたので締め切りギリギリになってしまった。優秀な答案とどうしようもない答案の落差が激しすぎる。何が書いてあるのかさっぱり分からない文章を読むのは苦痛。フォローしようがないのは不可にするしかない。なんだかなあ。採点をベースに成績評価(単位認定)を終えて、web登録も無事完了。


2月4日(土曜日) だれにも迷惑かけないのに

 ここまであからさまで露骨な差別発言に唖然とする。まともな政権では到底起こり得ない。性的少数者や同性婚について荒井勝喜首相秘書官が、「見るのも嫌だ。隣に住んでいるのも嫌だ。秘書官室もいんな反対する。同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」などとオフレコ会見で述べたという。

 振り返れば衆院予算委員会で同性婚について、「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と否定的見解を述べた岸田文雄首相の答弁が伏線だった。さらに遡れば、「LGBTには生産性がない」などの差別発言を繰り返してきた杉田水脈衆院議員を岸田首相が総務政務官に任命したのが、そもそもおよそあり得ない言語道断の人事だった。岸田内閣の度し難い姿勢は一貫している。

 夫婦別姓にしても同性婚にしても、これは個人の権利や意思を尊重するか否かの話であり、人権問題そのものだ。だれに迷惑をかけることもないし、それぞれ自由に生き方を選ぶだけで他人に強要もしない。そんな選択を否定し、一方的な価値観を押し付ける権利などだれにもないはずだ。すべての人には選択の自由がある。それを認めないなんて理不尽すぎるだろう。


2月1日(水曜日) 関内キャンパス見学会

 4月にオープンする、勤務校の関内キャンパスの見学会に参加した。横浜市営地下鉄の駅(関内と伊勢佐木長者町)から近いし眺望もよくてきれいだけど、いかんせん狭く、学習環境や設備面が不安。例えば関内キャンパスの図書館の蔵書数は、金沢八景キャンパスと比べると二桁も少ないという。図書館は大学にとって肝の施設であって、最も重要な知的資産の一つだと思うのだけど。金沢八景から関内に移転するのは経営や法など3学部。大丈夫かなあ。

 それにしても、見学会の集合時間が朝9時45分というのは個人的には辛い。朝早いのは苦手なので、できれば午後からにしてほしかった。個人的感想です。写真は、関内キャンパスをエントランスの前(大通り公園側)から見た全景。最上階の17階からの眺望。9階の大教室(約300席)。

◇◇

 横浜・日ノ出町の「やよい軒」で、鶏の水炊き定食(アジフライ付)を食べた=写真。甘じょっぱくてスッキリしたスープが、鍋にたっぷりの白菜や鶏肉、鶏肉団子にしっかり染みてなかなかの味わい。ポン酢などを付けなくても、このままで十分に美味しい。鶏の旨みも加わったスープと白菜だけでご飯がモリモリ進む。アジフライもサクッとして及第点。文句なし。


1月27日(金曜日) 鋭意採点中

 期末試験レポートを鋭意採点中。成績評価(単位認定)の作業も。来年度のシラバスは執筆を終えて登録済み。


1月26日(木曜日) NHKには危機感がない

 NHKの最大の問題は「公共放送」「報道機関」の役割を放棄し、権力監視の職責を果たさず、政府与党の広報・宣伝機関(実質的な「国営放送」)に堕している点にこそある。稲葉延雄NHK新会長は就任会見で「デジタル技術を活用した豊富なコンテンツの提供を通じて国民に貢献したい」などと抱負を述べたが、NHKの本質的問題はそんなところにあるのではない。

 稲葉延雄NHK新会長は「政治との距離」に対する認識を問われて初めて、「報道機関として自主的な編集判断に基づき、不偏不党の立場から行動する。何人からも干渉されない」と応じたが、まずは何をさておいても真っ先にそのことについて発言すべきだった。順番が全く逆ではないか。

 そもそもNHKのニュース番組班や政治部は政治権力との距離が近すぎる。というか、NHK上層部や政治部が権力とべったりなことこそが、公共放送が国民の信頼を損なっている根本原因であり問題の本質なのに、事実認識も対応も根底からずれている。危機感が全く感じられない。愕然とする。



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