身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


1998年12月1日〜12月31日

●無精髭●マスコミ報道をうのみのしない●アクセス2万件突破●裁判官の表現の自由●深夜の書店で●エアコンのフィルターを掃除●松本被告の主任弁護人が逮捕(安田弁護士/1)●「カレカノ」企画出揃う●マルチメディア嫌いの転向●記者の本質●心を開く仕事●オフ会のはしご●発表をうのみにするな(安田弁護士/2)●タクシーチケット●フジ「タブロイド」最終回●「トゥルーマン・ショー」を見る●最近のメールを総括(安田弁護士/3)●記者として筋を通すこと●年賀状の準備?●クリスマス・メッセージ●「カレカノ」原作を読もうと決断したのに…●クリスマス・イブ●万年筆●干物●会社で「カレカノ」●大晦日●●●ほか


12月1日(火曜日) 無精髭

 2週間ぶりに出社したのだが、いきなり選挙会議だよ…。とほほ。通常よりも早い時間に編集局入りする。そうしたら、とんでもない余分な仕事をおっつけられてしまった。前回の統一地方選の時に紙面化した図表のたぐいを、それぞれすべて改めて分類整理しろというのだ。ええ〜っ、これまでそんなのやってなかったのになあ…。正月紙面の制作で忙しいけれど、時間をやり繰りして同僚記者と作業に取りかかることになった。あ〜あ…(T_T)。ところで、入院した時からずっと、面倒くさかったということもあって髭(ひげ)を剃らないままにしていたのだが、これが賛否両論なのである。「いいんじゃない」という意見の方が多いけど、「だっせ〜」という声も友人からあった。早い話が無精髭なんだけどね。で、きょうそのままで出社したらやっぱり賛否両論だった。「結構似合っている」という意見と「ちょぼちょぼでみすぼらしい」という意見と。そうなのだ、ほんの1日剃らないだけでぶあ〜っと伸びてしまう髭の濃い人がいるが、僕はあんまり髭が伸びない。だから2週間くらいではまだまだ、ちょぼちょぼ程度なのである。別に「伸ばしている」というわけではないのだけど、でもまあせっかくだから、もう少しこのままでいるかな。こういう機会でもなければ、髭を伸ばすなんてことはないだろうし。各方面から「カッコワル〜イ」ということにでもなったら、それはその時に剃ればいいんだもんね。というわけで、しばらくは実験的に現状維持である。


12月2日(水曜日) マスコミ報道をうのみにしない

 来年2月に予定されている役所主催の「報道を考える」連続講座について、役所の担当職員と打ち合わせ&初顔合わせをする。真剣に報道の在り方を考えている方々なので感激した。新聞記者がこんなことを言うのはどうかと思うが、大切なのは「マスコミ報道をうのみにしない」ということだ。事件報道の在り方一つ取っても、新聞に書かれていることが何でもすべて正しいわけではない。でたらめな記事&でたらめな記者は少なくない。新聞記事が、被害者の人権と加害者の人権のどちらも守っていない現状を見れば、そのことはよ〜く分かるだろう。「自分自身の頭で考えて判断する」。そんな視点でマスコミに接する市民を育てていくのは重要な仕事だと思うのだ。だから行政が「報道を考える」などという企画を主催してくれるのは心強い。ただし、これってつまりは「役所の発表をうのみにしない」ということにもつながるのだけどね。時間調整を失敗していつもより早めに出社してしまう…(爆)。仕事が早く終わったので、大急ぎで会社を退散。長居は無用じゃ〜(笑)。それにしても、きょうはめちゃめちゃ寒い一日だ。冷たい雨も降っているし。なんでも札幌は大雪だそうで、横浜もあすは雪が降るとか…。ああ…。

 アクセス2万件突破 「サードインパクト」のアクセス数が2万件を突破した。ご訪問者の皆様、ありがとうございます〜。これからもよろしくお願いします。


12月3日(木曜日) ページ配色と文字色を修正

 新しくアップした「彼氏彼女の事情(カレカノ)のページ」について、「文字が見にくい」という指摘を複数の方からいただいた。そ、そうか、やっぱり見にくかったかあ。たぶんページ配色と文字色がまずかったんだろう。それにしても、文章ばっかりのページで文字が見にくいと言われるのは致命的だな。それって「文章がへたくそ」って言われるのと同じくらいまずい事態だ…。とゆーわけで、ページ配色と文字色を変えて全面的にリニューアルした。なんやかやと試行錯誤を重ねているうちに、作業に3時間もかかっちゃったよ。とほほ。そんなことより、もっと内容を充実させなければならないのに…。おまけに、内容紹介の文章&データに一部手違いも発見。相互リンクしてくださっている方が親切に教えて下さった。あ、ありがとうございます〜。助かります〜。見切り発車のように急いでページを立ち上げたものだから、早速ボロが出てしまったのであった(汗)。少しずつ加筆・修正していかなければ。きょうもめちゃめちゃ寒いので、愛車で出社。冬のボーナスが支給される。と言っても、もらうのは明細書だけなんだけど。何に使おうかなあ〜。とりあえずは手を付けずに置いておこうっと(^^)。

 裁判官の表現の自由 現職裁判官が集会で発言した行為をめぐって、最高裁はきのう、寺西和史・仙台地裁判事補に対する戒告処分を支持する決定を下した。「裁判官に表現の自由はない」と思わせる、日本の司法の限界を示す決定だった。乱暴な言い方をすれば、最高裁の決定は「裁判官は問題意識を持たず、社会的な事象に疑問も抱かず、事なかれ主義でいなさい」と言っているようなものだ。そんな官僚主義的な裁判官が偉そうに支配する法廷というのはとても怖い。しかしまあ、15人の最高裁判事のうち弁護士出身の判事5人が、寺西判事補の処分に反対意見を述べたというのには安心した。ほんの少しだけ期待が持てるかな。


12月4日(金曜日) 深夜の書店で

 会社から帰宅途中、夜中までやっている本屋に立ち寄る。退社するのは大体が夜中だから、深夜まで営業している本屋の存在はとても助かるのだ〜。そのうちの一つ野毛の本屋で、H系漫画のコーナーの前を通りかかったら(ホントに通りかかっただけだってば)、男女のカップルが真剣な表情でH系漫画を品定めしている場面に出くわした(絶句)。いくら深夜だといっても、普通の女性だったら近寄るのがはばかられる場所で、なかなかやるもんだなあと思って少しだけ観察する。年齢20〜25歳くらいで、学生か社会人らしい。で、聞くともなしに耳に入ってきた会話によると、二人はどうやらコミケ(コミックマーケット=漫画同人誌即売会)の常連らしい。H系の漫画同人誌や作家にも、とっても造詣(ぞうけい)が深いらしいということが分かった。な、な、な〜るほど。だから特に女の子の方は、周囲の視線にも一切動じない堂々とした態度でH系漫画を選びながら、しかも彼氏らしき連れの男と店内で作品批評までやっていたのかあ(爆)。恐れ入りました…。でも、二人とも外見的にはいわゆる「オタク」のようには見えなかったんだけどね。その後、もう一つ南太田の本屋にも寄ったので、帰宅したのは午前1時…。でもってこれから、コラムの原稿を書かなければならなかったりする。例のごとく締め切りはとっくに過ぎていて、編集者に無理を言って待ってもらっているのであった(自爆)。う〜ん、きょう放送の「カレカノ」のビデオ録画を見るのは、あす以降だな。


12月5日(土曜日) エアコンのフィルターを掃除

 エアコンのフィルターを1年ぶりくらいに掃除する。このところ、横浜は真冬並みの寒さだったのだが、エアコンとホットカーペットを最高温度に設定しても、僕の部屋は足元以外はまるで冷蔵庫の中にいるような状態で、ただただ寒さに震えていたのである。同僚に話をすると「それはフィルターの掃除をしていないからだよ」と明快な回答。な〜るほど、そういうものなのかな。で、きょうは勤務なしだったので掃除を敢行した。エアコンからフィルターを取り外すと、大量のほこりがびっしりと詰まっている。電気掃除機で汚れをきれいに取り除いてセットし直す。するとどうだ、おお〜っ、部屋がみるみる暖かくなっていくではないか〜。感激〜。これでこそ人間の住む環境だあ(いったい今まで何をやっていたんだという突っ込みは却下)。しかし、これまで無駄な電気代を延々と払い続けてきたわけだな。そうと考えると、情けないやら悔しいやらである。ついでに、部屋の掃除も2カ月ぶりくらいにする。ああ、部屋がきれいだと気持ちがいいなあ。分かったから早く原稿を書けって…か(爆)。


12月6日(日曜日) 松本被告の主任弁護人が逮捕

 友人のA新聞記者から緊張した声で電話。「オウム事件の松本智津夫(麻原彰晃)被告の主任弁護人で、死刑廃止運動でも中心的役割を果たしている安田好弘弁護士が逮捕された」という。逮捕事実は不動産会社のビル賃料隠しを教示した疑いだといい、強制執行妨害容疑なのだそうだ。そんなことで弁護士を逮捕するものなのかな…。しかも、オウム事件の松本被告の主任弁護人だよ…。意図的な別件逮捕ではないのかと疑ってしまう。案の定、松本被告の弁護団が「不当逮捕であり弁護活動に対する妨害だ」と抗議声明を出した。逮捕した警視庁はもちろん、逮捕令状を発行した裁判官に対しても抗議するという。弁護団は「安田弁護士の行為は犯罪ではないし、逃亡する恐れもないのに逮捕するのは不当だ」と主張している。ロス疑惑事件や毒物カレー事件もいい加減な逮捕だと思うけど、こんな逮捕がまかり通るならば、日本は何でもありの社会になってしまうなあと怖くなった。「ハリケーン災害のホンジュラスへの2週間の緊急援助出張から無事帰還した」というメールが、友人の国際協力事業団(JICA)職員から届く。ご苦労さまでした〜。


12月7日(月曜日) 「カレカノのページ」企画出揃う

 見切り発車状態で立ち上げた「彼氏彼女の事情(カレカノ)のページ」だったが、当初予定していた企画が、ようやくすべて出揃った。このところ準備を進めていた「アイキャッチの事情/サブタイトル考察」と「作品雑感の事情/コラム☆カレカノ」のコーナーもなんとか新設。さらに、先行させた各コーナーの不備な部分などの手直しも済ませた。やれやれ、結構時間がかかってしまったなあ。あとは、それぞれのコーナーの追加更新&拡充に力を入れるだけである。お気付きの点があれば何でもご指摘&ご指導ください〜(^^)。それにしても、懸案事項の一つがとりあえず片付くと、ほっとする。


12月8日(火曜日) 無精髭を剃る

 3週間ぶりに髭を剃る。単に面倒だから伸ばしっ放しにしていた無精髭である。いい加減うっとうしくなってきたので剃ろうと思ったのだが、しか〜し、3週間も伸びると意外に剃りにくい。普通なら電気カミソリで5分で終わるところが、40分もかかってしまった。これはこれで面倒くさい。もう伸ばすのはや〜めた。上大岡の郵便局でお年玉付き年賀はがきを購入。あ〜あ、またまた面倒くさい季節がやってきちゃったなあ。今年は絶対に年賀状は百枚以内に抑えようと思っていたのだが、自信がなくなってきたので120枚買ってしまう。何が面倒くさいかっていうと、宛名書き&一枚ずつに一言コメントを書き添えるのが大変なんだよね…。それにしても今年も年内投函は無理なのだろうか(爆)。

 太平洋戦争が始まった日 太平洋戦争が始まった日である。一言だけ言っておきたいのは「国を愛するというのは過去に目をつぶって事実をねじ曲げることではない」ということだ。本当に国を愛しているのならば過ちは過ちとして反省し、その経験を今後に生かせばいいのである。ちっとも恥ずかしいことはないし、自虐的でもない。過去の失敗を反省しないで事実を隠す方が、よっぽど恥ずかしくて自虐的なことだと思うよ。


12月9日(水曜日) マルチメディア嫌いの転向

 「マルチメディアは苦手だし大嫌いだ」というフリーライターの友人が、PHSを買ったと言ってうれしそうにファクスを送ってきた。これまで携帯電話や電子メールやインターネットの便利さを何回説明しても、一貫して「そんなものは必要ない」と言い張っていた友人である。それなのに何と「この次はパソコンかな」などと言うので驚いてしまった。実は1カ月ほど前にこの友人から電話があった時に、「ファクスで原稿を送ると印刷所の段階で誤植(入力ミス)が発生するけど、電子メールだとその心配がないんだよ」「インターネットを使えば、図書館が休みでも自宅から調べものができるんだよ」「以前は鉛筆で原稿を書いてから自分で出版社に持って行ったんでしょ。それが今ではワープロで書いてファクスで送稿しているんだから、便利なものは使えばじゃん!」と約1時間半かけて、最後の説得(笑)を試みたのだけど、ひょっとしてそれが効いたのかな。ふふふ。それならば当然、パソコンはMacintoshを勧めなければ。そして「サードインパクト」の読者になってもらうのだ〜(爆)。「トトロのページ」に「『サツキ』と『メイ』の名前」を追加更新。


12月10日(木曜日) 記者の本質

 部会のためにいつもより1時間も早く出社。新聞制作のシステムを来春以降に大幅変更するそうで、システム概要やスケジュールの説明などがあった。要するに合理化&記者職に対する労働強化を行うという通告なのだ。僕の勤務する新聞社の組合は御用組合色が強くて、お世辞にも問題意識が高いとは決して言えないので、こういう重要な問題であっても会社の言いなりである。なし崩し、言われるがまま…。でも、少なくとも編集局の記者ならばもっと問題意識や疑問を持って、物事を批判的に考えるのが当然じゃないのかな。言われたことに何の疑問も感じないで、唯々諾々と受け入れるなんて新聞記者じゃない。それじゃあ、大本営発表や役所のデータをそのまま垂れ流す御用記者と同じだよ。社会の矛盾や本質をただすような突っ込んだ記事なんか書けるわけがない。そもそも会社が計画している新聞制作システムの変更は、労働強化もさることながら、記者としての本来の仕事が大幅に圧迫されることになるという点が大きな問題点である。当然のことだけど、ほかの多くの新聞社ではその点が労使で繰り返し議論されてきた。システムの使い勝手がどうしたとか、細かい手順がどうしたとか、そんなことよりももっと本質的な議論こそすべきなのだ。新聞記者だったら。


12月11日(金曜日) 不意討ち?の夜勤

 出社したら「夜勤」のマークが名前のところに張ってあった。うひゃ〜、きょうは絶対に速攻で帰ろうと思っていたのに…。前もって確認していなかったからショック(?)が大きい。あらかじめ夜勤が分かっていたら、覚悟ができているからいいんだけどね。不覚にも出勤簿を見ていなかったので不意討ちだ(そんな大げさなものでもないか)。でも、最終降版まで編集局で待機しなければならないのはつらいぞ。う〜む、ノートパソコンを持って来るんだったなあ。…などと思っていたら、遅版になって次から次へと仕事がわいてきて、遊んでいるどころではなくなってしまった(爆)。ああ、疲れた。きょうの身辺雑記はただの愚痴だな。さあてと眠いけど、これから「カレカノ」の録画ビデオを見るぞ〜(^^)。


12月12日(土曜日) 心を開く仕事

 ラッキーなことに仕事がものすご〜く早く片付いたので、「長居は無用」とばかりに愛車に乗って速攻で帰る。土曜日だからなのか国道1号が渋滞。少し放送開始時間を過ぎてしまったが「NHKドラマ館/少年たち」(全3回の2回目)を見る。家庭裁判所の調査官の活躍を描いたドラマだ。初回から見ているが、なかなか意欲的な作品だと思う。若手調査官の広川は表面的な調査ではなくて、隠された本質を掘り起こすような調査を徹底してやる。犯罪を犯した少年たちの心を開くと同時に、大人たちの心も開いていくのである。書記官たちがうわさする。「広川さんが来てから私たち随分スリル楽しんでいるよね」「でも今までと違って、私たちも仕事をしているって気がしますよね」。周りにもそういう影響を与える仕事ぶりなのだ。家裁判事の日常を描いた「家栽の人」の調査官版のような作品である。出演は上川隆也、麻生佑未、地井武男ほか。最終回は12月19日夜9時に放送予定。

 で、ドラマを見ながら、支局時代に登校拒否の子どもたちの取材を1年以上かけてやった時のことを思い出した。ある高校生の女の子は、家庭崩壊や父親による性的暴力などプライベートな事情まで事細かに話をしてくれたし、少年たちに付き合って深夜のドライブに繰り出したこともあった。広川調査官ではないけれども、相手の心を開いて、本質的な背景にまで踏み込むことが記者には大切なのだ。う〜む、最近はそういう取材をしていないなあと反省する。ところが、ちょこちょこと玄関口で話を聞いて表面的な記事を書く、そういうのが取材だと勘違いしている記者が結構多い。ちゃんとした取材をした経験がないから、たぶん「本当の取材」とは何かが分からないのだと思う。困ったものである。いや、かわいそうだなあ…。


12月13日(日曜日) オフ会のはしご

 新聞休刊日。仙台に住む「サードインパクト」の読者Y子さんとその友達F君、それに僕と同僚H記者の計4人でオフ会。Y子さんが会社の同期との忘年会のために横浜まで出て来ると聞いたので、軽い気持ちで「じゃあ横浜オフ会でもやる?」と言ってみたら、Y子さんがやけに乗り気になったことから実現したのであった(笑)。場所は中華街。H記者推薦の中華料理店でランチのコースを食べながら歓談。F君は来春から一般企業のサラリーマンを辞めて、かねてから念願だった新聞記者に転職するという。そんなに憧れるような職業でもないんだけどなあ。もちろん、やる気と問題意識があればいろんなことができて、やりがいのある職業ではあるけどね。そこのところはとっても大事なことなので、新聞記者の先輩として一応きちんと話してあげた。う〜む、でもあれじゃあ説教だったかな(爆)。中華街の中にある土産物店に立ち寄る。「セカンドインパクト」の象徴であるフクロウの置き物と、手塚治虫の名作「ブラックジャック」中国語版の単行本を衝動買い。残念ながら「エヴァンゲリオン」の中国語版はなかった。「トトロ」はあったがきりがないので買わなかった。喫茶店で2次会。

 夕方からは東京・鶯谷で別のオフ会。「サードインパクト」の読者で出版社社長のM氏とHP「突撃!ヒマ人新聞」の本紙記者氏、そして僕とH記者の計4人で、豆腐料理の専門店で忘年会である。幸田露伴ら文豪御用達の店だそうで、由緒正しい歴史のある料理屋なのだ。バラエティーに富んだ豆腐尽くしの料理はなかなかうまかったが、もう少しボリュームがあってもよかったかな。それにしても、やっぱり「ヒマ人新聞」記者氏がいるとどうしても下ネタになってしまうのだろうか。M社長が絶好調の話術でその場をリードして、会話の大半はそっち方面の話題で終始するのだった(爆)。引き続き、有楽町の居酒屋に移動して2次会。ここでも話題は下ネタ。おいおい、ジャーナリズムの明日は考えないのか…。まあ、大笑いしたからいいか(自爆)。きょうはずっと「大岡さん」(ペンネーム)と呼ばれ続けたのだが、何だか変な感じがした。佐藤藍子オフ会の時はずっと「ととろぺんさん」(ハンドルネーム)と呼ばれていたしね。ネット上だと違和感がないんだけど、実際に会って本名以外の呼称で一日を過ごすというのは不思議な気持ちになる。慣れの問題かな。


12月14日(月曜日) 発表をうのみにするな

 仕事が早く終わったので速攻帰宅。ラッキー。今週号の「AERA」(12/21号)を読む。期待していた「悩む力を失った若者たち」「『対等妻』を求める男の本音」の2つの記事は、まあ話半分で読めばいいかなという程度の特集だった。「対等妻…」の方はもうちょっと取材してほしかったな。で、今週号で最も注目していたのが「オウム麻原・主任弁護士『もう一つの顔』」という記事だった。本文の見出しには「麻原弁護人の躓(つまづ)きの石」と大きく書いてあった。う〜ん。どっちの見出しも、もう少しどうにかならないものか。先ほど逮捕された安田好弘弁護士の人物像を描いた特集だが、これじゃあ「逮捕された『人権派弁護士』の裏の顔を暴露!」みたいな感じだ。もっとも、記事本文の方は安田弁護士の人間性と仕事ぶりを正確に評価して、きちんと書かれていたけどね。

 これに対して、朝日新聞本紙に掲載されている一連の「安田弁護士の逮捕記事」は、警視庁担当の記者が一方的な警察情報をうのみにして、原稿を書きまくっているらしい。弁護士報酬の金額にしても、数年分を合計して「こんなに受け取っている」みたいに書いているが、そんなの月額で割ったらものすごく低額になるではないか。これは警察発表の常套手段である。僕も駆け出しの警察担当だった時に経験がある。例えば詐欺事件で「被害総額は◯千万円」と発表されたことがあったのだが、どうもおかしいなと思って事件を一つずつ刑事さんに確認していくと、送検していない事件の分まで合算して発表していたことが判明した。実際には半分以上が未送検の事件だったのだ。被害総額が大きい事件の方が、お巡りさんの手柄も大きくなる。その気持ちは分かるけれど、事実に反することを新聞に載せるわけにはいかない。危うく水増し記事を「書かされて」しまうところだった。問題意識を持って発表をうのみにしない記者と、疑問を感じないで言われたとおりに書く記者と。現場記者も編集幹部も、残念ながら実際には後者の記者の方が圧倒的に多いのだ。「安田弁護士の逮捕記事」を書きまくっている朝日新聞記者も、たぶん後者の種類の記者なのだろう。でも、今回の逮捕の背景にあるものを見落としてはならないと思う。警察はなぜ安田弁護士を逮捕したのか、本当に逮捕される必要があったのか、安田弁護士の行動は本当に法律に違反しているのか…。せめて、最低限それくらいのことは考えてから原稿を書いてほしい。それにしても、安田弁護士を告発した中坊公平弁護士(住宅金融債権管理機構社長)にはがっかりさせられた。香川県・豊島(てしま)の産廃不法投棄問題での精力的な弁護活動が素晴らしかっただけに、余計に残念だ。


12月15日(火曜日) タクシーチケット

 選挙会議のために早く出社。寝坊したのでシャワーを浴びる時間がなかった…(涙)。それにしても、最近この会議に出ると必ずと言っていいほど、何かしら「宿題」を押し付けられてしまうのには困ったものだ。まいったなあ…(再涙)。宴会幹事である同僚記者が職場でアンケートを取った。「忘年会にするか、新年会にするか、どちらもやらないか」とゆーのである。「どちらもやらない」派が結構多くて、全体の3分の1もいた。う〜む、確かにこの忙しい時に「オフィシャルな飲み会」なんて面倒くさいもんなあ。まあ、気持ちは分かる。で、この結果を受けてどうなるかはまだ決まってはいないのだが、いつも一緒に夕食を食べに出る同僚記者らと「じゃあ、有志で軽く忘年会でもやろうか」などと話す。でもなあ、やるのはいいんだけど、帰りのタクシーチケットが確保できないのだよ。よその会社と同じように、僕が勤務する新聞社でも不況の影響で、タクシーチケットの支給がめちゃくちゃ厳しくなっているのである。編集局の勤務時間の関係から飲み始めるのは夜中なんだから、チケットくらい支給されてもいいと思うんだけどね。飲みに行っても行かなくても、どうせ仕事が終わった時点で既に電車はないんだしさあ。近くに住んでいる記者は自腹でタクシーに乗っても大したことないけど、遠くの記者は負担が大き過ぎる。う、う〜ん…。有志の忘年会は断念かな。給料もボーナスもそんなにもらっていないしな。ああ、情けない話を書いてしまった(自爆)。


12月16日(水曜日) あすから4連休

 きょうも速攻帰り。超ラッキーである。予想していたので愛車で出社(爆)。編集局に届いている企業のカレンダーをいくつかもらって帰る。今年は不況のためか、企業から持ち込まれるカレンダーの種類も数量も大幅に減っているそうだ。以前は選り取り見取りだったんだけどなあ。ちなみに僕は「JR東日本」をゲット〜。本屋に寄って1時間半ほど立ち読み三昧してから帰宅したので、いつもと変わらない帰宅時間になってしまった。あすから4連休。原稿もほとんど書き上げてあるし、久しぶりにゆっくり好き勝手に休めるぞ。あ、でも年賀状をを書かなければならないなあ。発送先のリストアップと版下制作、印刷、宛名書きのどれもやっていなかった…。う〜ん、まあいっか、少しずつやれば(苦笑)。

 「タブロイド」最終回 フジテレビ「タブロイド」の最終回を見る。初回からずっと見てきたが、きょうの最終回は特に力のこもったなかなかの出来栄えだった。冤罪だったと報道したことで無罪になった被告が、実は殺人事件の真犯人だった…。そんな物語を軸に、記者やマスコミの在り方を鋭く問題提起する意欲作だった。「なぜ、被告は殺人を犯さなければならなかったのか」というところにこのドラマのすべてのポイントがある。取材対象にまとわりつく芸能リポーターや新聞記者の無意識&無節操な行動によって、娘は事故死したという被告の強い思い。「同じ立場に置かれたら自分だって人を殺すかもしれないという『想像力』が記者の側にあれば、傍若無人な取材活動を平然とできるはずがない」とドラマは問いかける。さらに、何のために記者をやっているのかを、繰り返し聞いてくるのだ。舞台は三流の夕刊タブロイド紙だが、興味本位で問題意識のかけらもない垂れ流し報道を続けている一般紙の記者やテレビ関係者(マスコミ人)にとっても、強烈な問いかけが続けられてきたと言える。全体の中盤でちょっと疑問に感じるシナリオや無理のある演出が見受けられたが、全体を通じてみると「よくぞここまで新聞(マスコミ)の問題点を描いた」と高く評価されていい力作だったと思う。物語は起伏に富んでいたし、恋愛ドラマとしてもよくできていて、娯楽性もあった。片山咲(常盤貴子)、桐野卓(佐藤浩市)、白河くるみ(ともさかりえ)、真鍋敏彦(真田広之)らの迫真の演技も光っていた。う〜ん、これではベタ褒めかな…。まあ、上質のドラマだったからいいよね。


12月17日(木曜日) 「トゥルーマン・ショー」を見る

 横浜シネマリンで映画「トゥルーマン・ショー」を見る。生まれたときから一挙手一投足を隠しカメラで追われ、しかもその映像が「本物のドラマ」として全世界に生中継でテレビ放送されている男性の物語である。自分以外は妻も母親も、もちろん友人から会社の同僚、近所の住人に至るまで全員が役者で、さらに住んでいる街全体が巨大セットなのだ。何から何までトゥルーマンの生活すべてを、世界中の人が24時間楽しみにのぞき見している不気味さ…。荒唐無稽なストーリーのようでいて、見ているうちに次第に現実味を帯びてくるところが、この映画の脚本と演出の見事さだ。「そんなテレビドラマを制作する方も、見る方もどうかしている」と言ってしまえばそれまでなのだが、しかしそれがただの架空の世界で済みそうにないのがまた怖い。ワイドショーで他人の生活をのぞき見している現実のわれわれの社会だって、実はこの映画の世界と大差ないからだ。そしてトゥルーマンはある日ふと、自分の日常に疑問を抱く。「何かおかしい。これは作られた世界ではないのか?」と。ほころび始めた脚本を維持するために、膨大な数の役者とスタッフが右往左往する。トゥルーマンは真実の世界を求めて外に出ていこうともがき始めるのだが、そんな様子まで一部始終をテレビは世界中に放送し続け、人々は「娯楽の一貫」として彼の姿を固唾を飲んで見つめ続けるのだった。…。すべてが終わって連続放送1万日を超えるドラマ「トゥルーマン・ショー」が終了すると、何と人々は次の面白い番組を求めて、何事もなかったようにチャンネルを変えるのだ。う〜ん。

 で、映画館の中はちょっと変わった空気に支配されていた。普通は映画本編の上映が終わってスタッフ・ロール(エンディング字幕)が流れ出すと、観客の大半はバラバラと席を立って帰り始めるというのに、だれも席を立とうとしないのだ。とっぽい兄ちゃんも、ヤンキー風カップルも、コギャルも学生もサラリーマンも、延々と流れ続ける字幕をみんな押し黙って見ているのだった。これまで何百回も映画館で映画を見たが、こんな情景を目にするのは初めての経験だった。結局、字幕が半分くらい流れるまでだれも席を立たなかった。


12月18日(金曜日) 最近のメールを総括

 自分が書いた文章に対して反応があるというのは、とてもうれしいものだ。HPの訪問者からいただくメールはすごく励みになる。新聞や雑誌に書く記事なんかよりも、インターネットの方がよっぽど反響があるんじゃないかな(笑)。例えば最近、「お薦め映画」の記事を読んだのがきっかけで紹介作品を見た方からのメール。「転校生」は初恋物語として楽しめて、続いて見た「家族ゲーム」は家族の在り方を問いかけられてとても面白かった、という感想をくれたのだが、こういう感想をいただけると「映画紹介の記事を書いてよかったなあ」と心から思う。「トトロ」の感想や素朴な疑問などを書いてくれるメールは、読んでいて思わず心がなごんでくる。臨床心理学の見地からトトロの登場人物にアプローチしたメールもいただいたのだが、これは読んでいて僕自身とても勉強になった。それから「身辺雑記」にも触れておくと、「安田弁護士の逮捕」に関していくつか反響があった。「戦前の体制が復活しているような気がする」という声や、リンク報告(「社長日記」「将門Web」)なども寄せられている。安田弁護士の逮捕は重大な問題だと考えているのでとても心強く感じた。できたばかりの「カレカノ」のページにも早速反応があって、「リンクしました」というメールもちらほらある。感謝です〜。以上、最近いただいたメールを簡単に振り返ってみました。(いただいたメールには原則としてすべて返事を書いています。)


12月19日(土曜日) 記者として筋を通すこと

 先週の東京・鶯谷のオフ会で、出版社社長のM氏に「大岡さんはいつもああいう発言や行動を続けていて窮屈じゃないの?」というようなことを言われた。ずっとそのことが心の片隅に引っかかっていたので、きょうはそのことについて書く。M氏が言うところの「大岡さんの発言や行動」とは、新聞や新聞記者の在り方を僕が「おかしい」と批判していることを指しているのだろう。結論から言うと、僕は自分自身が日ごろから筋を通していることを率直に発言しているだけなので、記者生活が発言に縛られて窮屈に感じるなどということは、まったくない。実際、僕は記者発表の垂れ流し原稿を書いたりしないように気を付けてきたし、書くべきことは書くという姿勢を通してきたし、取材対象と癒着しないように心がけてきたつもりだ。記者として当たり前だと思うことを実行してきただけで、無理して肩ひじ張って窮屈な思いをしているという意識は全然ない。新聞や新聞記者のあるべき姿を考えた時に、「おかしい」と思うことをおかしいと批判しているだけなのである。自分をごまかすのは嫌いなのだ。たぶん「筋を通す」という生き方が、僕は基本的には好きなんだろう。それに、僕はいい加減な人間だから、例えばいったん癒着したり、書くべきことを書かなかったりしたら、ずるずると際限なくでたらめな記者になってしまうという不安が、自分の心の中にあるのかもしれない。まあそんなわけで、新聞記者としての筋を通すのは僕にとって自然なことなのだ。でもこれって、教師でも弁護士でも判事でも警察官でも役人でもみんな同じなんじゃないのかなあ。


12月20日(日曜日) 年賀状の準備?

 やっべ〜っ。年賀状の準備、結局何もやらないまま連休が終わってしまった。大方の予想通りだと思うけど(爆)。やっと重い腰を上げて今ごろになって発送リストを整理し始めたのだが、面倒くさいし大変だよ…。まじで、あすから少しずつ準備しなければ間に合わないぞ。夜中に会社から帰ってきたら毎日徹夜だな。それでも大晦日にポストに投函できるかどうかという状況になってきた。ああ、やっぱり毎年こういうことになるんだなあ。まあ、しゃーないかな(おいおい、開き直るなって)(自爆)。


12月21日(月曜日) 無投票選挙?

 連休明けで出社すると、いきなり来年の地方選展望の特集紙面の担当である。これが「大ハード/パート3」(爆)とゆー感じでめちゃくちゃ面倒くさいんだな。一応は「選挙展望」だから来年の選挙情勢を分析するわけなんだけど、それにしてもだ、無投票当選(無風選挙)になりそうな首長選挙が多いことといったら…。4年に1回の民主主義だというのに、何だかすごく気色悪いなあ。とまあ、そういうわけで午前零時半までかかってしまった(泣)。泊まり勤務の同僚記者とちょっと雑談してから、午前1時に会社を出る。ラーメン屋とコンビニに寄って午前2時半帰宅。ああ、まったく年賀状の準備どころじゃねえよ。眠いから、依頼原稿の手直しだけやったらもう寝てしまおう(お〜い)。


12月22日(火曜日) モールニットの焦げ茶のセーター

 一昨日、買おうかどうしようかと迷った末に、結局買わなかったセーターを買いに行く。モールニットの焦げ茶色のセーター(Vネック型)である。「あの色と感触とデザインは捨て難かったな」などと一度考え始めると気になって夜も眠れない(うそ)。でもなあ、あれから2日も経っているからもう売れちゃったか…と思いつつ売り場をのぞく。同じ種類で色違いのセーターは、まだたくさん売れ残っているというのに、お目当ての品物は最後の一枚だけ残っていた。いやいや危ないところだった。ぎりぎりセーフ。ラッキーである。やはり、欲しいと思った時に手に入れておくのは買い物の基本ですな。ついでにシャツを衝動買いしてから愛車で出社。昨晩は雑用に追いまくられてあんまり眠っていないので、仕事中に猛烈な睡魔に襲われる。眠いよ〜。

 講演の採録&再録 先々月にJCJでやった講演を採録&掲載してくれた機関紙を、主催者が会社に届けてくれた。分量的には結構ボリュームがある。それにしても、こうやってあらためて活字で読むと恥ずかしいものがありますな。ところでこれ、扱いをどうしようかなあと悩むぞ。「セカンドインパクト」で再録&公開するにしては話が具体的すぎるか…。でも、今さらそんなことを言ってみても仕方ないか。まあ、少し考えてから結論を出そうと思う。

 クリスマス・メッセージ アメリカ在住の読者の女性から、パソコンで描いたトトロのイラスト入りのクリスマス・メッセージをいただく。なかなか色使いもきれいで、かわいい出来栄えだなあ。もう一人、アメリカ留学中の同僚記者からは、インターネットを利用したグリーティング・カードが送られてきた。契約したHPにアクセスすると、オリジナルメッセージが書かれていて、サンタクロースのアニメーションと軽快な音楽が流れる仕組みになっているのだ。面白いねえ〜。お二人とも楽しいメッセージ、ありがとうございました。


12月23日(水曜日) 原作を読もうと決断したのに…

 「彼氏彼女の事情」(カレカノ)はテレビアニメ版から入ったファンである。だから、放送がすべて終わるまで原作漫画は読まないでおこうと固く心に決めていたのだが、こらえきれずついに原作漫画全6巻を読破することをこのほど決断した。ところが!…さあ、いよいよ読むぞ〜と思ったところになって、今度は雑務が多くなりすぎて読む暇がなくなってしまったのだった。ああ(涙)。年内に読めるのだろうか。なんだか無理そうだなあ。上大岡の新星堂で、予約してあった「彼氏彼女の事情/オリジナル・サウンドトラック」CDを受け取る。これはオススメの1枚だ〜(^^)。ついでにドラマ「タブロイド」の主題歌CD(GLAYの「BE WITH YOU」)も購入してから、愛車でびゅ〜んと出社。帰宅すると学生時代の友人から留守電が入っていた。マレーシア在住の友人が一時帰国しているので集まろうというのだ。でも、年内は日程がなあ…。とりあえずスケジュール調整を任せる。

 「セカンドインパクト」に「大岡みなみのコラム風速計」最新版を追加更新しました〜。今回は「和歌山の毒物カレー事件報道」と弁護士批判についてだっ。大岡みなみは猛烈に怒っているのだあ〜(爆)。安田弁護士の事件には触れていないが(逮捕前に出稿したため)、人権を守る弁護士を非難するという点では、根底で共通する「空気」が流れていると思う。


12月24日(木曜日) クリスマス・イブ

 クリスマス・イブなんて関係なく仕事だもんね〜。別にいいんだけどさ…(^_^;)。同僚たちといつものように会社近くの中華料理屋で夕食を食べる。さて勘定を支払ってから編集局に戻るかなという段になったところで、店員さんが「皆さんのお勘定は、あちらの方がご一緒に支払ってくださっています」と言うではないか。ん、あちらにお座りになってビールを飲んでいらっしゃるのは、途中から来店された部長さまであらせられる(敬語をたっぷり使いました。舌がもつれてしまう)。おおっ、われわれ4人分全部おごってくれるのかあ〜。「え、いいんですか?」「クリスマス・イブだから特別だ」「ご、ごちそうさまです」。しまった、そうと分かっていればもっと高い料理を頼んでおけばよかったな(爆)。イブに仕事をする4人の記者への、ささやかなクリスマス・プレゼントでした(笑)。

 伊豆の故S記者の奥様が、クール宅急便で干物を送ってくださる。さんまみりん干し、むろあじの干物、いか生干しがいっぱい入っていた。う、うまそう〜。一人でこんな食べ切れるかな、というくらい送ってくれた。お礼の電話をかける。サランラップで一つずつ包んでから冷凍庫に入れておけば、長持ちするそうだ。よし、焼くための金網を買いに行こう。よ、よだれが…。これもまた、とってもありがたいクリスマス・プレゼントである(^^)。

 【お知らせ】「となりのトトロのページ」に「トトロの作り方!」という記事を先月末から掲載していましたが、お話をうかがったぬいぐるみ会社から「著作権や商品化権などの問題があるので、HPでの公表は遠慮してほしい」と申し入れがありました。「商売に利用する人が出てこないとは限らない。あくまでも個人的にぬいぐるみや人形などを作ることを前提に助言したので、申し訳ないですが…」とのことでした。もちろん、関係者にご迷惑をかけるのは本意ではありませんので、本日付をもって「作り方」に関する部分の記事は削除します。ご了承ください。


12月25日(金曜日) 万年筆

  何を隠そう僕は万年筆が好きである。と言うか、筆記用具はもちろん文房具類は何でも好きなのだ。例えば、渋谷や銀座にある文房具専門店の伊◯屋なんかに行くと(最近はあんまり行っていないが)、本屋に入った時と同じくらい、いくらでも時間をつぶすことができるというくらい好きなのである。で、万年筆は筆記用具の中でも特別の存在である。どこがそんなにいいのかと言うと、インクを継ぎ足しながら使うあの古めかしい形態が渋くてよい。さらに、使うに従ってペン先とペン軸が手になじんでいく感触がまた捨て難いのだ。

 2年半ほど前、ある硬派週刊誌にルポルタージュを載せてもらって、これまでになく高額の原稿料(今になって考えれば破格の安さだった)をもらって有頂天になった僕は、お茶の水の万年筆専門店で5万円もするペリカンの万年筆を自分自身に奮発した。そのルポルタージュには時間も取材経費もたっぷりかかっていたので、よくよく計算してみたら利益はほとんど含まれないに等しい原稿料だったのだが、ライターとしての自分の仕事ぶりにプレゼントするつもりで、思いきって「高額筆記用具」を買ったのだ。ついでに「ライターの原点に立ち返って取材しろ」との自戒の意味も込めた。まあ、その誓いが今どれだけ守られているかは特に触れないけれど、たまに自筆で手紙を書いたりする時には、この万年筆が登場してくるのである。

 とまあそんなわけで、筆記用具の話はいいから、早く年賀状を書けってか…(爆)。実はまだ全然書いていませ〜ん。もう完全に開き直っていますな。そんでもってきょうもお仕事。深夜に帰宅。これから「カレカノ」の録画ビデオを見るんだもんね(苦笑)。


12月26日(土曜日) 干物その1

 干物をいくつか持って友人宅へ行く。僕だけではとても食べ切れない量をもらったので、おすそ分けだ。友人宅の家族は一足先に田舎に帰っていて、自宅には友人一人だけだというので、まあ陣中見舞いのようなものでもある。早速、いかの生干しを焼いて食べたが、肉厚でうまい。泊まっていけと勧められ、眠くなったのでそのまま泊まることにする。「年賀状を書かなければならないんだけどなあ」と一瞬思ったけど…。う〜む、われながら優柔不断だ。


12月27日(日曜日) 干物その2

 朝食は、持参した干物の残りがおかずである。むろあじの干物、さんまみりん干しを焼いてもらう。このほか焼きのりなども加わって「これぞ純日本風」といった感じの朝食だ。きょう食べたあじとさんまの干物もうまい。特にさんまみりん干しは絶品だった。こういう朝食は旅館で食べるくらいで、久しぶりだ。社会人になる前、実家にいた時はたまに朝の食卓に登場することがあったが、一人暮らしを始めてからは自分でわざわざ干物を買って食べたりしたことは一度もないからなあ。しかし、よく考えてみると、僕はさんまはそのまま焼いたものよりも開きの方が好きだったりする。干物がなぜうまいかというと、干すことによって「うまみ」が凝縮されるからだろう。「うまみ」の成分であるグルタミンが集まってくるのである。焼くのは面倒だが、その手間は差し引いて余りあるものがある。まだいくつか残っているので、大切に食べようっと。金網はわざわざ買わなくても、魚を焼くためのグリルがガスコンロに付いていた。自宅で魚を焼いたことなんかなかったので、知らなかったんだな、これが(爆)。


12月28日(月曜日) シンプルなカレンダー

 先輩記者から「シンプルなカレンダー」をいただく。どこがどうシンプルなのかと言うと、きれいなお姉ちゃんが余計なものを身に着けずに写っているのである。やっぱり何事もシンプルというのは素晴らしいと思います。いや、だって純粋じゃないですか。「一切の虚飾を排して余分なものがない状態」というのは(爆)。そ、それに、これってゲージツ作品なんでしょ(再爆)。え、え〜っと、問題はこのカレンダーをどこに張ればいいかだな…(汗)。

 他人の見方 今月13日に横浜と東京でやった「オフ会のはしご」の詳細が、よそのサイトに会談形式でまとめられていた。細部については微妙に事実誤認(?)があったりもするのだが、大半が冗談みたいな会話で占められているのだから、細かいことを言っても仕方ないですな(笑)。たぶん、大ざっぱにはこんな内容だったのでしょう。まあ、自分以外の別の人が見たらこんなふうに見えるのだなあと勉強になりました(って、おいおい=自爆)。


12月29日(火曜日) 年末の実感がわかない

 今年もあと3日か…。まるっきり、ぜ〜んぜん「年の暮れ」って雰囲気ではないな。う〜ん、なぜだろう。何の実感もわいてこない。きょうも深夜まで会社だったしなあ…。年賀状の版下は完成したが、印刷は一枚もしていない、発送先リストは手付かず…。こりゃもう、新年になってから書き出すのは決定だ。ま、今さらじたばたしても始まらないな(爆)。埼玉新聞編集局取材スタッフ「SPEED(覚せい剤)危うい少女たち」を読み終える。覚せい剤に興味を持ち、少しずつ薬のとりこになっていく女子高校生や、援助交際する少女たちの姿を追ったルポ。96年9月から97年4月にかけて同紙に連載された記事をまとめた一冊。話の流れが少し単調かなと思える部分もあるが、少女たちの本音を丹念に拾っているし、揺れ動く少女たちの背景がしっかり描かれていて読ませる。頑張っているなあ。


12月30日(水曜日) 会社でカレカノ

 3カ月ぶりに髪の毛をカットする。ああ、すっきりした〜。関内のインド料理店で野菜カレーを食べる。書店に立ち寄って「週刊金曜日」を購入。出社。夕方から、編集局内の記者室でこっそりテレビ東京の「彼氏彼女の事情」(カレカノ)を後半部分だけ見る。会社でカレカノを見るのはこれで2回目である(恥ずかしいから大っぴらには見られないもんね…)。きょうの放送は正真正銘の単なる総集編だった。ガイナックスのことだからただの総集編ではなくて、何か面白いことをやってくれるのかなあと少し期待していたんだけど、本当にただの総集編なんだ…。とは言うものの相変わらずテンポがよい。きのうときょうはノートパソコンを持参して、会社からインターネット。深夜に帰宅。これから「カレカノ」の録画ビデオをゆっくり見るぞ〜。年◯状(伏せ字扱いである=爆)はもうあきらめた。新年になってから書く。


12月31日(木曜日) 大晦日

 ず〜っと洗車していなかった愛車を5カ月ぶりに洗ってやろうと、夕方になってガソリンスタンドへ行く。おいおい、5カ月も洗わないでおいてどこが愛車なんだ…(汗)。いや、ついつい…。スマン愛車よっ。というわけで、ガソリンを満タンにしてからワックス洗車を頼んだのだが、混んでいて40分ほどかかるという。昼間は2時間以上かかっていたのだそうだ。う〜む、さすがは大晦日だ。みんな車をきれいにして新年を迎えたいという気持ちは同じなんだなあ。まあ仕方ないかなあと近くのファミレスで食事をして戻ると、まだ延々と洗車待ちの行列が続いているのだった。結局、1時間半ほど待たされてしまう。きょうはいつもよりも大幅に出社時間が遅くていいのだがこれでは遅すぎるかも…。慌てて出社。だがしか〜し。仕事は超余裕の楽勝バージョン。実働約2時間で終了。会社支給のまず〜い(苦笑)年越しそばを食べて、午後9時半にはめでたく会社から退散の運びとなった。おおっラッキー。

 同僚記者が中華街に行こうと熱心に誘うので、会社から愛車でびゅ〜んと関内へ。大晦日の中華街は大混雑というわけではないが中くらいの混み具合である。それほど腹が減っているというわけでもなかったから一番安いコースを注文。行き当たりばったりに入った店だったが、エビチリも卵スープもそこそこイケてる味だった。11時ごろ、山下公園をちらっとのぞく。「新年の横浜港の汽笛」を聞くために人と車であふれかえっているかなと思ったのだが、そうでもない。めちゃくちゃ寒いから(摂氏5度?)かな。それともこれから混み始めるのかな。いずれにせよ、とても1時間もそんな場所で待つ気にはなれないということで合意して、横浜駅まで同僚を「護送」。帰宅途中の車内で新年を迎える。午前零時の時報と同時に、横浜港に停泊中の船から「ぶぉ〜っ」と汽笛が聞こえてきた。新年の雰囲気を少し味わえたかもね。


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