身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


1999年8月1日〜8月31日

●「iMac」のニセモノについて●混雑電車の苦痛●重なる「とほほ…」●大野晋「日本語練習帳」を読む●変節しない生き方●半年ぶりに「エヴァ」のサントラ●国旗・国歌法案が成立●特定メンバーのための政党●グリーティングカード見られず●盗聴法案と国民総背番号制が成立●暑さによる「エラー」解消●あすのコミケはパス(涙)●アクセス4万件●久しぶりのルポルタージュ原稿●取材効率の問題●文章上達の方法って?●フライシュマン「種をまく人」を読む●パスポート申請は楽勝●水難事故の捜索について●司法の壁も厚かった●レッカー移動●田舎の生活●「ニフスパ」コラムの宣伝●リンクの原則●大阪弁に自動変換●「ロッキー・ホラー・ショー」●ゲラ刷りアップ、更新ラッシュ●●●ほか


8月1日(日曜日) 「iMac」のニセモノについて

 そんなわけで、あの「iMac」そっくりの機種だけど、見ましたか。だっせ〜の。よくもまあ、あそこまで開き直って「ニセモノ」を堂々と売り出せるよなあ。ニセモノならニセモノらしく、もう少し申し訳なさそうに、こそこそしながら売れよな。そもそも売れれば何でもいいってもんでもないだろー。プライドっつーもんはないのかなー。カッコ悪いなあ。関係する社長が3人そろい踏みで、恥ずかし気もなく新聞で全面広告を打つしさあ。しかも、あのデザインで「ウインドウズ&インテル入ってる」だってさ。ばっかじゃないの〜。驚くべき醜悪さだ。テレビで繰り返し流されるコマーシャルを目にすると、あまりのダサさに虫酸が走るよ。でも、ニセモノであることが分かっていて買う人は、それはそれでオッケーだと思います。


8月2日(月曜日) 混雑電車の苦痛

 夕方から都内に行ったのだが、汗クサイ太ったおやじが混んだ電車の中でぴったりと体をくっつけてくるのは耐え難いものがあるなー。横浜〜東京の間は東海道線。4人掛けのボックス席である。行きはかわいい女の子が隣に座っていたからいいとして(自爆)、問題は帰りの車内だった。図体も態度も顔もデカイおやじが、後から乗り込んできたくせに足を大股開きにして、腕までエラソーに組んで、座席の3分の2近くを占拠するのだ。ああ〜〜〜、暑苦しい〜〜〜。ただでさえ暑いのに、体をくっつけてくるなっちゅーの。満員電車にはたまにしか乗らないけど、本当に苦痛だ。毎日こんなものに乗って通勤している方々のご苦労がしのばれます。それにしても、混雑しているのにもかかわらず、足を大股開きにして平気で座っていられる奴の神経が分からんな。ん〜、謎だ。それはさておき、都内で某雑誌の編集長と久しぶりにお会いする。会社を辞めた報告&あいさつをしてから、僕が取り組んでいる企画を説明する。とても参考になる助言をいただいた。やる気が出てきた(^^)。


8月3日(火曜日) 熱々ラーメンでヒリヒリ

 熱々のこってり風味の醤油ラーメンを食べたら、口の中の皮がむけてしまったらしくて少しヒリヒリする。にもかかわらずだ。その後にモスバーガーで、グリルソーセージバーガー(サルサソース味)を食べたもんだから余計にヒリヒリ状態である。馬鹿じゃん…(涙)。でも、モスのグリルソーセージバーガーは相変わらずうまいっ。口の中でじゅわ〜っと広がるうまみが絶品なのだ。ケチャップ味も捨て難いけど、フルーツソース味が一番のオススメかな。あみ〜ご(意味不明)。事務所スタッフの書いた原稿に手を入れて添削する。他人の文章を書き直すのは本当に難しいものだ。分かりやすく、読みやすく、要点を的確に表現して簡潔に…。死にそうな文章をそんなふうに生き返らせるためには、根本から書き改めなければならないことがある。僕は基本的に、他人の文章をいじったり手を加えたりするのはあまり好まないのだけど、しかしそのように言えるのは、一定以上のレベルをクリアしている場合なのだなあということがよく分かった。基礎からきちんと教えてあげよう。ちょうど今、その手の本を読んでいるところだ。まもなく読了する。


8月4日(水曜日) 重なる「とほほ…」

 し、しまった〜。会社を辞めた報告と暑中見舞いを兼ねた「かもめ〜る」のことである。送付先のリストをちゃんと作らないで適当に出していたから、やっぱりボロボロ状態だった。メモ程度のものは残してあったので何気なく見ていたら、出すべきところに出していないはがきが十通もあることが判明したのだ。やっべ〜。そんなわけで第2次発送分を慌てて書く。そっか、だから計算が合わずに余っていたんだ。しかし、それでもあと数枚が残っているのはなぜだろうか。う〜む、謎だなー。そう言えば、暑中見舞いから郵便局を連想して思い出したのだが、とてつもなく高い住民税の第1期分をきのう、郵便局で納めた。約6万円も。それなのに今月末には第2期分として、再び約6万円を納めなければならないのだ。まったく信じられないよ…。とほほ…。などと愚痴をこぼしつつ、カッコいいデザインのワイシャツとネクタイを買う。どちらも僕の大好きな茶系である。気に入った衣料品をゲットすると、なぜか幸せな気分になるものなんですね〜。上大岡のスーパーでは適当なサイズのものがなかったのに、あきらめずに洋光台の同系列のスーパーに行くとなぜか大量に残っていた。夏物大処分セールだそうで、有名ブランド製品なのに異様に安い。これは決して衝動買いではない。仕事で必要なのだ。きょうからしばらくの間、権威を重視するところを取材するために、いつもは締めないネクタイをして外に出ている。冬場だったらネクタイを締めてスーツ姿になるのもたまにはいいけど、夏場は勘弁してほしいと心から思う。ああ、暑苦しい。しかしまあ、数日間だけだから我慢するか。


8月5日(木曜日) 大野晋「日本語練習帳」を読む

 大野晋「日本語練習帳」(岩波新書)を読み終える。言葉の使い分けや文章の組み立ての基礎を分かりやすく解説。日本語をより上手に使いこなすための入門書だ。結構難しい内容が書かれているにもかかわらず、なぜか全国的に売れているという。みんな本当に最後まできちんと読んでいるのかな。僕としては既に知っているようなことや、日ごろから文章を書いたり読んだりする時に意識して気を付けているようなことが数多く書かれていた。だけど、自分自身の文章に対する姿勢を整理して、改めて見つめ直すという意味で大変に役立った。「一つ一つの単語や助詞の使い方に気を配り、センテンスは短く、主語と述語の関係を鮮明にする」といった日本語を書く上での技術的な説明は的確であり、適切な表現で的を射て説明されている。しかしこの本のすごいところは、そういった技術的な部分だけではない。僕は次の2点で特に感銘を受けた。

 1)狭山事件の死刑判決の段階で、犯人の脅迫状を筆跡鑑定した大野さんは、表記や句読点などを綿密に分析した上で「石川一雄被告は冤罪である」と結論付けた。その話をマクラに助詞の使い方を説明しつつ、著者は「こんな冤罪事件を放置していてもいいのですか」とさりげなくアピールするのだった。2)簡潔な名文を書く作家として知られる志賀直哉は「写生文の職人」だったが、社会的意識は欠如していた。そう断じた大野さんは「明瞭な文章を書きなさい」と力説する一方で、しかし「文章が明晰に書けることと、何を書き、何を扱うかとは別のことなのだ」と説くのだった。

 著者の問題意識の高さと視点の確かさに、僕は思わず「う〜ん」とうなってしまった。この人は単なる国語学者や文章研究屋ではない。日本語や文章に関心がある人には一読をお勧めする。


8月6日(金曜日) 久々に表参道に行く

 相模原で夕方から「野菜パーティー」に誘われていたのだが、やむなく断念する。どうしても外せない仕事があって、パーティーが終了する時間にしか行けそうにないと判断したからだ。その代わりと言っては何だけど、友人から突然誘われた飲み会に参加するため、夜から東京の表参道に出かける。高齢者介護のための福祉機器メンテナンス会社に勤めるOLたちと、イタリア料理を食べながら懇談した。原宿に行くのは本当に久しぶりだけど、実のところ桜木町から渋谷までは東急東横線でわずか40分で到着するのだ。中学生や高校生のころは自宅がすぐ近くだったこともあって、渋谷や原宿なんて庭みたいな感覚で遊んでいたというのに…(苦笑)。午前1時帰宅。


8月7日(土曜日) 変節しない生き方

 横須賀で取材。久しぶりに真っ当な生き方と考え方をしている人の話を聞くことができた。最近ずっと追いかけているテーマに関係して相当数の人たちに会ってきたが、どんなに立場が変わっても自分をごまかすことなく、変節することなく、誠実さを貫ける人というのは本当にわずかしかいないんだなあと痛感するばかりだ。裏を返せばそれは、人間としてホンモノである人が少ないということでもある。だからこそ、そういう人は苦悩し葛藤するのだろう。自分の弱い部分までさらけ出し、言いにくい心の内面まで吐露してくれて、記者冥利に尽きる思いだ。そんな苦悩する人々の心の揺れをルポルタージュの形でしっかり表現していければと思う。帰宅途中で友人宅に立ち寄る。突然の訪問だったのに、シチューやホタテの網焼きなどの夕食をご馳走になった。美味〜。


8月8日(日曜日) 半年ぶりに「エヴァ」のサントラ

 もともとここはアニメと映画のサイトだったので、たまにはアニメネタも書いておかなければならないだろう。そんなわけで久々にアニメの話題にでも触れておくかな。社会評論系の話を期待している訪問者には、大変申し訳ないけれども(苦笑)。この半年ほど愛車の中でかける音楽はずっと一貫して「カレカノ」のサントラ盤だったのだが、最近またまた半年ぶりに「エヴァンゲリオン」のサントラ盤に戻した。エンドレス状態で聴きながら走っている。カレカノもよかったけど、やっぱり「エヴァ」はいい。車内でサントラを聴いていると、あの場面やこの場面が鮮明によみがえってくる。僕としては、テレビ最終回の学園ラブコメシーンの音楽がオススメだったりするのだ。ちょうど先日「放送後3年が経っても思いは変わりません」というメールを、ホームページの訪問者からいただいたばかりだった。ああその通りだなあと僕もまったく同感である。仕事が一段落したら久しぶりにビデオを見直そうと思っている。

 あすは、いよいよ国会で「日の丸・君が代」法が成立する。国会前で座り込みをしている方々は本当にご苦労様である。関係者から「ぜひ取材を」との要請をいただいていて、僕としても取材に出向きたい気持ちはいっぱいなのだが、スケジュール的にちょっと無理そうだ。「日の丸・君が代」が法制化された「その後」に直接関係してくる内容のルポルタージュの取材と執筆が佳境に入っているのだ。原稿を執筆するという形で僕なりのメッセージとしたい。


8月9日(月曜日) 国旗・国歌法案が成立

 「日の丸・君が代を国旗・国歌とする法案」が参院本会議で可決・成立した。決して大袈裟な話ではなく、日本という国はこれで「全体主義国家」への新しい一歩を踏み出してしまった。断っておくが「日の丸・君が代は戦争の影をひきずっているから反対」などと言うのではない。「国が決めたことには文句を言わずに黙って従う」「異議を唱えない」という人間をつくり、反対できない雰囲気をつくっていく第一歩となることが怖いのである。全国の学校の先生はもちろん父母や子どもたちも、このことは忘れないでしっかりと覚えておいてほしい。そしてこれを機会に近い将来、教育公務員である教師は「国歌斉唱」の際には必ず起立して歌わなければならなくなるだろう。子どもに指導するとはそういうことなのだから。現に政府は国会で「思想・良心の自由を理由に教師が指導を拒むことはできないない」と答弁している。拒否すれば職務命令違反で処分されるだろう。そんな立場に追い込まれた教師たちから「指導」されれば、子どもたちはどう反応すればいいだろうか。みんなが起立してみんなが歌う中、たった一人で違う行動ができる人間なんてそんなにいない。たかが「日の丸・君が代」かもしれないが、残念ながら「日の丸・君が代」は本日をもって、そういう全体主義の公式な(法律で定められた)シンボル・踏み絵になったのである。そのことを胸に刻み込んでおこう。

 さらにきょうは、通信傍受(盗聴)法案が参院法務委員会で強行採決された。この法案も間もなく可決・成立するだろう。もう今さら何を言っても書いても、無駄なことで意味がないのだろうか。


8月10日(火曜日) 特定メンバーのための政党

 きのうの通信傍受(盗聴)法案の参院法務委での強行採決は、映像で何回繰り返して見ても異常だし異様な光景だ。小学生の学級会にも劣る審議には驚き呆れ返るばかりである。議長をやっていた参院法務委員長は公明党の議員で、しかも笑えることに弁護士出身なのだそうだ。こんなブラックユーモアと言うか冗談は滅多にないですね。そう言えば、昨年までは盗聴法の反対集会に顔を出していた公明党代表代行のおばちゃんも弁護士出身だった。よくよく考えてみれば、そもそも公明党は組織防衛のためなら何だってするのだろう。結党精神や政策や理念は二の次、三の次なのだ。組織(もちろん支持母体の宗教団体やその親分は当然含む)を守ることがすべてに優先するわけである。今国会での公明党の動きを見ていて、今さらながらそのことがはっきりした。まあ、自分たちが一番大事なのはよく分かるから頑張ってください。そして、特定の宗教団体のメンバーはせいぜいこの政党をしっかり応援してあげてほしい。だがしかし、メンバーでないすべての市民はこの政党に一切協力すべきではないだろう。だって、特定宗教団体のメンバーのために存在している政党なのだから、メンバー以外の市民の利益や理念は何ら代弁してくれることはないわけだ。そんな政党を、信者以外の有権者が相手にする必要はなかろう。論理的にはそういうことになるはずでしょ?

 朝からどんより曇っていて、おまけに夕立ちまで降ってきて、横浜はこれまでになく涼しい一日だったかもしれない。取材メモを整理していたら、要点を羅列しただけのダイジェスト版にもかかわらずA4判で10ページにもなってしまった。う〜む、どうやってまとめればええんじゃいっ。やばやば…。などと言いつつ、ここからの作業が大変ではあるけれども、楽しかったりもするのだ。


8月11日(水曜日) グリーティングカード見られず

 たぶん暑中見舞いだろうと思われるグリーティングカードを、数人の方から送っていただいた。どうやらアニメーションカードになっているらしい。しかし、音楽は聞こえるんだけど、残念ながらかんじんの画像が見られないということが続いている。これを見るためには「フラッシュプレイヤー」というアプリケーションソフトが必要だというので、ネット上から無料でダウンロードしようとしたのだが、ここにまたもや関門があった。「ネットスケープ(ネスケ)4.0」以上が必要んだそうで、うまくいかなかったのだ。僕のブラウザーはいまだに「ネスケ3.01」なのだった…。面倒くさいし入れ替え後の立ち上げに不安があるので、バージョンアップしないでずーっと古いままにしてあったのだ。新しいブラウザーにしても、ブックマークや保存データ類はそのまま引き継がれるのかなあ…。全部おしゃかになったら目も当てられないしなあ…。だったらそのままでも困らないからいいや。つーわけで、せっかく送っていただいたのに、カードが見られずに本当に申し訳ありません。でもでも「年賀グリーティングカード」の時は、いただいたほとんど全部がちゃんと開けたんだけどな〜。

 決められた分量(新聞連載に換算すると5回分くらい)に原稿を収めるのは厳しいなあ。もっと行数がほしい…。でもまあ、何とか取材メモは整理できつつある。遊びに行くためには、早いところ書き上げなければならないのだが、どうなることやら…。やっぱりいつも通り、締め切り直前に書き上がるパターンかも。


8月12日(木曜日) 盗聴法案と国民総背番号制が成立

 通信傍受(盗聴)法案がとうとう参院本会議で可決・成立した。続いて、住民基本台帳法の改正案(国民総背番号制)も同様に参院本会議で可決・成立した。しかし、これだけ内容への疑問や制度不備が指摘されている法律があっという間に、しかも強行採決を伴って、さらには委員会での採決省略までして次々に成立していくというのは、まともな事態ではない。異常さを通り越して不気味であるとしか言いようがないと思いませんか。「なぜ『盗聴』などと大げさに言うのか」という嫌がらせメールを送り付けてきたあなたにしても、両法案に諸手を挙げて賛成している人たちにしても、明らかに議論や審議が不足しているということくらいは分かるでしょう。例え意見が真っ向から対立する問題であっても、双方が納得するまで十二分に議論を重ねて、少なくとも疑問や疑念を抱かせないだけの準備をしてから多数決を採るというのが、相手に物事を理解させる基本的な姿勢だと思う。日本の国を本当に愛しているのならば、圧倒的な力で一方的に従わせるのではなくて、せめて同胞に対して時間をかけて理解を求めていくのが筋だろうと考えるのだが。日本の民主主義はまだ終わってはいないかもしれないけれども、しかし確実に逆方向に向かって歩き出している。

 きのうの「身辺雑記」で書いた「ネスケ」のバージョンアップについて早速、親切かつ専門的な助言のメールを複数の方からいただいた。蓄積されているデータは、どうやら消えることなく新しいブラウザーに引き継がれるらしい。ありがとうございます。暇になったら、おそるおそる「バージョンアップ」に挑戦してみます。すみません、いつまでたっても筋金入りのドシロウトなもんで。


8月13日(金曜日) 暑さによる「エラー」解消

 今月初めから、インターネットへの接続がスムーズにいかず、サーバーエラー・メッセージが表示される事態が頻発していたのだが、ここにきてようやく落ち着いてきた。やっぱり原因は猛暑のせいだったのかもしれない。連日のうだるような暑さのために、パソコンの頭脳がヒートしていたのだろう。集積回路など精密部品に使われている金属が、膨張して接触不良を起こすこともあるそうだ。きょうは曇り空。比較的涼しい一日で、午後4時ごろから例によって夕立ち。そんなわけで一発でインターネットに接続。パソコンがつむじを曲げないのでイライラ感は少なめである。


8月14日(土曜日) あすのコミケはパス(涙)

 旧友や女友達から電話やはがきをいくつももらっていて、遊びに来いだとか、久しぶりに会おうだとかと言われているのだが、今月下旬にならないと時間が取れそうにない。今がまさに原稿執筆は佳境!といったところなのである。そんなわけでY君、あすのコミケ(コミックマーケット)は残念ながら行けそうにありませ〜ん。やっぱり締め切りギリギリまで引っ張ってしまったよ。◯年ぶりなので楽しみにしていたんだけどなあ。学生時代は自作の評論誌を持ち込んで売ったりもしたし、社会人になってからも二度ほど取材で出かけたことがある。取材の1回目はコミケの盛り上がりをルポして特集記事にした。2回目は連続幼女誘拐殺人事件の連載企画のためのルポ取材だった。こっちの方はちょっと後味の悪い、いや〜んな感じの取材だったが。とゆーふうに、コミケとはしっかり縁があるのだ。まあ、今回は仕方ないよなー。冬コミに期待しよう。


8月15日(日曜日) アクセス4万件

 「サードインパクト」へのアクセス件数がいつの間にやら4万件を突破。多謝。だがしか〜し。そんなことにはまるで関係なく、僕はひたすら原稿を書き続けるのであった。そもそも締め切りにちゃんと間に合うのか。まじでやばいよなあ。原稿の執筆は、テンションを目いっぱい上げるのがポイントだ。しかし、このテンションを持続するのが難しいんだよなあ。集中力の勝負なのである。そんなわけで終日執筆…。(あす16日付「身辺雑記」につづく)


8月16日(月曜日) 久しぶりのルポルタージュ原稿

 (前夜からのつづき)そして午前1時、どうにか無事に書き上げる。こんな深夜に何だけど、第三者の目で原稿をチェックしてもらうため、新聞記者として僕が最も信頼している友人宅に愛車を飛ばす。気になっていた部分をやっぱり指摘された。でも、それ以外は「とても読み応えがあって面白い」と評価されたので一安心だ。しばらく雑談してから友人宅を退去。自宅に戻る途中、上大岡の牛丼屋で納豆朝定食を食べて午前6時半帰宅。そのまま寝ないで、原稿を2カ所ほど手直しする。さらに登場人物の仮名をいろいろ考えて、やっと完全原稿に仕上がった。実名を出すと迷惑がかかる人については、適当に僕が名前を付けて表現するのだ。ああ、久しぶりにちゃんとしたルポルタージュを書いたなあ。充実感と達成感は十分である。その後、夕方まで爆睡。


8月17日(火曜日) 取材効率の問題

 めちゃくちゃ暑いです〜〜〜。街をただ歩くだけで汗が噴き出してくるよ。午後から東京都内。出版社のK社とA書店で、それぞれ編集者と懇談や打ち合わせをする。K社では僕のルポルタージュ企画をシリーズ化しようという話になった。それは願ったりかなったりである。ぜひともお願いしたいと返答する。だがしか〜し。ここで苦慮するのが効率(費用対効果)の問題なのだ。深く掘り下げた取材をすればするほど時間と経費がかさむけど、それに比例して密度が濃くてレベルの高い作品に仕上がる(そうならない場合も、もちろんある)。効率面だけを考えると、そんな取材をしていては割が合わなくなるわけで、この矛盾に記者は葛藤するのだった。いかに要領よく手際よく、短い時間で取材を済ませて早く原稿を仕上げるか。それが世間で言うところの「優秀で使える記者」ということになるのだろうが、ルポルタージュの手法や「本当の取材」というものは、少なくともそういった「効率」とはたぶん別のところにあるのだと僕は思う。その辺がうまく割り切れればいいのだろうけど、残念ながら僕には割り切ることができそうにない。だから、これから多いに悩むことになるのだろうな。ま、仕方ないよね。A書店の女性編集者と軽く飲む。ワインと日本酒についてのウンチクをたっぷり聞かされる。なるほどね。午前零時に帰宅。

 「となりのトトロのページ」にある「『トトロ』の名前の由来って?」のコーナーに「原典は『北欧の妖精』?」を追加更新する。名前の由来(語源)とは別の切り口で、「北欧の妖精・トロル」が「トトロ」の原典(モデル)と言えるかもしれないという視点からの考察です。う〜む、「トトロのページ」を更新するのは実に8カ月ぶりだ。


8月18日(水曜日) 文章上達の方法って?

 きのう一緒に飲んだ女性編集者に、文章がうまくなるための方法を聞かれたんだけど、そいつは僕の方こそ教えてほしいくらいだよ〜。だけど、そんなことを言ったら身もふたもないので、他人の文章を読んだり自分が書いたりする際に、僕なりにいつも気を付けていることを話してあげた。「何を表現したいのか常に整理して明確にする」「文章のリズムを考える」の二点である。何が言いたいのか訳が分からない文章って結構あるでしょ。書きたいことや訴えたいことが定まっていないから、たぶん読みにくい文章になるのだろうと思う。そして、訴えたい内容がきちんと整理されていれば、おのずと文章は滑らかにリズミカルになって、流れるように書ける(読める)ことが多い。うまい文章とは結局、テンポのいい文章を指すのではないかな。そのためには、必然的に適切で分かりやすい単語を使わなければならないのだろう。いずれにせよ、基本は「自分は何を訴えたいのか」とゆーことに尽きるんだろうなあ。映画でも漫画でも文章でも、このことはみんな同じだ。


8月19日(木曜日) フライシュマン「種をまく人」を読む

 ポール・フライシュマン「種をまく人」(片岡しのぶ訳)を読む。現代社会の寒さを解きほぐすような作品。アメリカ北東部の都市の貧しい住民が多く住む地区の一角に、とても広い空き地があった。そこは、生ごみや古タイヤなどが山のように散乱している「ごみ溜め」だった。ある年の春に、一人のベトナム人の少女がここに豆をまいたことがきっかけで、年齢も人種も境遇もさまざまな人たちが、一人また一人と勝手にごみを片付けて土を耕し種をまき、思い思いの植物を育て始める。耕し始めた理由は「面白そう」「金儲けになるかな」などと人によっていろいろだったが、いつしか「ごみ溜め」は青々とした菜園に生まれ変わった。そればかりか、ばらばらに菜園に参加していた人々は、気が付いたらみんなが「仲間」になっていたのだ。「知らない人間はすべてが敵だ」といった空気の流れるアメリカで、この菜園に集まってきた人は、なぜかごく自然に他人に話しかけて「連帯」するようになるのである。まるで好意や善意を示すための「口実」を見つけたかのように。小さな種は少しずつこの場所を変えていった。そして、みんなの心も解き放した。ナスビやカボチャだけではない大きな「収穫」があったのだった。「こんな理想的な社会改革の姿もあるのだなあ」という、読み方によってはとても示唆に富むお話だ。


8月20日(金曜日) パスポート申請は楽勝

 山下町のパスポートセンターでパスポート発行の申請をした。前に持ってはいたが、昨年夏の有効期限切れの際に書き換えを忘れていたために失効してしまったのだ。「少なくとも3時間は並ぶことになる」などと脅されていたけれど全然楽勝だった。申請書類に必要事項を書き込み、事前審査を受けて、顔写真を書類に張って、ソファーで朝刊を読みながら待っていると番号が呼ばれる。手続きは数分であっという間に終了した。所要時間は全部で1時間だ。新聞を読んでいたこともあって、無駄に過ごした時間はほとんどなかった。な〜んだ、簡単じゃん。これは役所の手続き全般について言えることだが、書類なども以前に比べるとかなり簡略化されたのではないだろうか。もちろん市民として大変ありがたいが、この簡単さがちょっと曲者だったりする。とゆーのも、区役所で住民票の写しを発行してもらった時に、申請書類に必要事項を書いて出しただけで、本籍地の入った住民票が交付されたのだ。印鑑は押さず、身分証明書を提示することもなかった。う〜む。こんなにあっけなくていいのかな、と戸惑ってしまった。これではプライバシーを侵害しようと思えば、いくらでも悪用できるだろうな。

 井上陽水のベストアルバム「ゴールデン・ベスト」と、キロロのファーストアルバム「長い間〜キロロの森〜」を上大岡の新星堂で買う。井上陽水ベストは2枚組で、「少年時代」から「アジアの純真」「最後のニュース」「夢の中へ」など全35曲を収録。陽水のこれまでの音楽活動の集大成みたいな豪華版である。キロロは思わず眠くなってしまう「まったりした曲調」がいいかもしれない。


8月21日(土曜日) 水難事故の捜索について

 女友達と夜中に電話で話をしていたら「山北町の水難事故の捜索費用って私たちの税金なの?」と聞かれた。そ、その通りです。僕たちの大事な税金です。消防や警察、自衛隊などの職員が連日のように捜索活動で汗を流しているのだからね。亡くなったキャンプ客には悪いけど、今回の事故は自業自得だろう。罪のない子どもたちの犠牲は別にして、同情や共感はあまり得られないと思う。県職員や警察官の警告、それに放流サイレンもことごとく無視してキャンプを続け、幼い子どもを事故に巻き込んだ大人の責任はあまりにも重すぎる。捜索で多くの人々にかけた迷惑も含めて、奇跡的に助かった大人たちはずっと負い目を背負っていくことになるのだろうなあ。それにしても、必死に救助活動を続ける関係者を「すぐ目の前なのに、なぜ助けられなかったのか」と非難する人たちがいるというが、まったくもって不当で的外れな言いがかりだ。それはいくら何でも想像力の欠如した無神経な言動だよ。信じられない。

 やるべきことが次から次へと、山のようにたまっていく。割子そばみたいだよな〜。いつになっても全然余裕が出てこないぞっ。


8月22日(日曜日) 学習してなかった…反省

 調べものをしようと図書館に行く。だがしか〜し、既に閉館していた。日曜日は閉館時間が通常よりも2時間早いのだった。確か以前にも同じようなことが一度あったような気がする…。う〜む、学習していなかったのか>自分。新聞社勤務の友人記者が、消耗品の文房具類を宅配便でたくさん送ってきてくれた。フリーだと文房具の出費が馬鹿にならないだろう、と心配してくれたのである。心配してくれてありがとう〜。とても助かります。何よりもその心遣いがうれしい。大事に使わせてもらいます。いい記事を書くね。


8月23日(月曜日) 司法の壁も厚かった

 東京高裁で、東京・町田の「作文非開示処分取消訴訟」の控訴審判決を取材する。いじめを苦に自殺した娘の両親が「どうして娘は死を選んだのか、学校で何があったのか知りたい」と、学校が生徒たちに書かせた作文の開示を求めている裁判だ。この事件については「『学校の壁』を崩す作業」と題して、「大岡みなみのコラム風速計」でも書いた。判決は控訴棄却。「学校の壁だけではなく、裁判所の壁、司法の限界を感じさせる判決だった」と原告の前田功さんは話していたが、その通りだと思う。会見場で旧友のカメラマンにばったり会う。懐かしい。今度ゆっくり飲んで話そうと約束して別れる。夕方から法律関係の出版社G社に顔を出す。そこの編集長も僕に会いたかったらしくて、ちょうど連絡しようとしていたそうだ。まさに以心伝心というやつである。おかげで、司法制度改革について基本的な問題点を勉強させてもらった。きょうは偶然にも法律関係を集中取材したみたいになったなあ。午前2時帰宅。


8月24日(火曜日) レッカー移動

 職業安定所で失業保険の手続きをして戻ると、駐車禁止の場所に止めていた愛車が、レッカー車で今まさに連れて行かれようと動き出したところだった。レッカー移動される車の姿って本当に無様(ぶざま)だな。しかしそれにしても、がちょ〜んである。もちろん僕が悪いんだけどね。お巡りさんに「どこに行っていたの?」と聞かれたので「職安です」と答えると、お巡りさんは一瞬絶句してからえらく気の毒がってくれたが、それでもやっぱり駐車禁止違反そのものは許してくれなかった。でもきっと、レッカー移動の前だったら許してくれたかもしれない。そんな人情と優しさと説得力を兼ね備えたお巡りさんだった。先月の詐欺のような取り締まりをした警察官とはまるで違う。だから、違反摘発されたことへの不愉快さはあまり感じなかった。先月の違反の話をすると「重なるときは重なっちゃうんですよね」と、またまた気の毒がってくれる。あはは…(乾いた笑い)。違反車の保管場所は警察署に変更してくれたので、車の保管代金は払わずに済んだが、レッカー移動代と反則金で合計3万円近く支払う。とほほ。あ〜あ、失敗しちゃったよ。


8月25日(水曜日) 夏休み〜♪

 きょうから夏休みだ。会社を辞めてフリーランスになったのだから自分で適当に休めばいいのだけど、取材日程だとか原稿の締め切り日だとかを考えると、そうそう自由気ままに休むわけにいかなかったりもする。だがしか〜し、とりあえず出すべき原稿は出してあるので、来週の火曜日まで休んじゃおうっと。なるべく(?)取材は入れないようにして。そんなわけで、きょうは夕方まで爆睡。学生時代からの旧友の新聞記者から、とても心が温まって元気になるような内容の長文メールをもらった。うれしかった。


8月26日(木曜日) 田舎の生活

 午後から愛車に乗って、千葉県山武町の友人宅に遊びに行く。首都高速から東関東自動車道に入り、佐倉インターチェンジから約30分。意外とスムーズに走ったので、横浜から2時間ほどで到着した。しかしそうは言っても大変な田舎だ。友人は千葉の県立高校で美術の先生をやっていて、以前は船橋市内に住んでいたが、昨年春に山武町の山林と廃屋を格安で買い取って移住したのだ。引っ越してから初めての訪問である。案内してもらって感動した。廃屋は手入れをしてアトリエ(制作工房)兼倉庫として使い、残りの敷地にはログハウスを建ててそこを母屋兼音楽スタジオにしている。ログハウスの内装部分は昨年の夏休みに、約1カ月かけて何と全部自前で作ったのだという。広いロフトが寝室になっていてめちゃカッコいい。廃屋の方はすき間だらけの純和風家屋で、一方のログハウスは最新の録音機材がそろった純アメリカンタイプという対比が面白い。極め付きは自宅の裏手に広がる小さな山林だ。ここもすべて友人宅の敷地内なんだけど、あちこちに自作のオブジェが置かれているほか、お手製のアスレチックコースが作られていたり、ロープと板切れで作ったブランコやベンチなども設けられていたりといった具合で、友人は田舎生活を完全に満喫している様子だった。日ごろから運動不足を指摘されている僕は、アスレチックをほんの少し試してみただけでもう汗だくである。しかも山林に入った途端、薮蚊の集中攻撃に遭って悲鳴を上げる始末で、まったくもって情けないことこの上ない。だがしか〜し。山林でカブトムシをゲットしたもんね。「夏も終わりだから、たぶん最後の一匹だろう」と友人。初夏のころはクワガタやカブトムシが、そこら中にウジャウジャいたんだってさ。ちなみに自宅の前には水田が広がっていて、春先にはカエルが大合唱していたそうだ。こーゆー生活もいいなあ。取材に出かけるには不便だけど、そういうことを一切考えなければ面白いかもしれない。


8月27日(金曜日) 「ニフスパ」コラムの宣伝

 「ニフティ・スーパーインターネット」10月号(現在発売中)のコラム「大岡みなみのホームページ・ジャーナリスト」は、自分で言うのは何だけど、実に興味深いお薦めの内容である。「サイト批評ページ」シリーズ(3回続き)の最後に取り上げたのは、品性下劣な手法でリンクをしているサイテー野郎のホームページだ。「下らないページだから、みんなでレイプして教育してやろう」とのお題目を掲げて、他者をおとしめたり傷つけたりして楽しんでいるのだが、「何の権利があってアンタはそーゆーことをするの?」と思わず胸ぐらをつかんで怒鳴り付けたくなってしまう。それほど信じられない感性の持ち主である。どんなに下らなくて意味不明のホームページであったとしても、「正当な評論・批評の範囲」を逸脱して攻撃する権利などないということが、この人物には理解できないのだろう。さらには、プロバイダーから「誹謗中傷」を理由に削除を命じられたことに対して、業界人らしいこの人は「検閲だ」などと言って反発してみたりする。そんな詭弁は世間では通用しないっつーの。まあ、立ち読みでも何でもいいから、ぜひ本屋さんで手に取って見てほしい。夕方、予約してあったテレビアニメ「十兵衛ちゃん」のビデオ第2巻を購入。これからゆっくり見ようっと。


8月28日(土曜日) リンクの原則

 「ネットに関する当サイトの基準」のページにも書いたが、僕の管理しているホームページでは、アニメ制作会社や出版社などを除いて、営利目的のページは原則としてリンクしないことにしている。これまで、いくつかの営利企業サイトから「相互リンク」のお申し出があったけれど、残念ながらご希望には添えない。そういうわけで、相手先には丁重にお断りの返信メールをお送りした。ちなみに、各コーナーページの本文中で外部リンクを設定する際には、必要に応じて営利企業サイトを紹介する場合もある。


8月29日(日曜日) 大阪弁に自動変換

 「大阪弁化フィルタ」というホームページで楽しませてもらった。標準語で書かれた文章をこのホームページに入力すると、大阪弁に自動変換してくれるのである。そういう面白いページが存在していることは前から知っていたのだが、実際に効果のほどを試したのは今回が初めてだ。で、今月の「身辺雑記」のアドレスを早速入力してみた。その結果は…。「こんな文章になりました」というサンプルを「大阪弁変換バージョン」としてアップしたので、原文と比較すると楽しいかもしれない。大阪弁としても日本語としても、おかしな部分があったり単調な言葉遣いが繰り返されたりしているけれど、変換時間がわずか数十秒にしては、まずまずの「翻訳」と言えるだろう。あなたも自分の文章でトライしてみますか?

 WOWOWで「フェイス/オフ」と「ビーン」を見る。「フェイス/オフ」は、FBIの敏腕捜査官がテロリストと壮絶な戦いを演じるアクション映画だ。意識不明の容疑者と捜査官の顔とを手術で極秘裏に入れ替えて、細菌爆弾の在りかを聞き出すという設定が荒唐無稽ながらも恐怖感を募らせる。顔が別人になっただけで、すべての立場がまるっきり逆転してしまうのだから。人間は中身が肝心であるとは言いながらも、「記号としての顔」は感情面も含めてやっぱり重要な識別要素であることを、再認識させるのだった。もう一つの映画「ビーン」はもう何と言っていいやら…。英国王立美術館のただの監視員であるミスタービーンが、アメリカの美術館に派遣されて、例のごとくやりたい放題大暴れするギャグストーリーだ。どう考えてもビーンは頭がイカレている。3歳の幼児並みの精神年齢しかないと考えるべきだろう。最後はハッピーエンドになっているが、それはあくまでも結果オーライであって、あんな人物が自分の近くにいたら正直言ってたまったもんじゃないと思うよ。


8月30日(月曜日) 「ロッキー・ホラー・ショー」を見る

 WOWOWで「ロッキー・ホラー・ショー」を見る。学生時代に深夜の映画館で見たのが最初だが、いやあ、何回見ても面白い映画だよなあ。1975年の米作品。ビデオは持っているけれど放送されたので久しぶりに見た。でも、この映画はやっぱり深夜興行で、大勢の観客と一緒になって一体感を楽しみながら見た方が断然いいと思う。熱心なファンは映画館で映像に合わせて踊り、スクリーンに向かってコメを投げつけるといった楽しみ方をするのである。「観客参加型カルトムービー」の大傑作だ。しかも、タイトルから想像するとSF怪奇映画なのかと思うだろうけど、違うんだなこれが。エロチックコメディーミュージカルなのだ。舞台は、トランスセクシャル星からやって来たイカレた科学者が、人造人間を作っている不気味な城。そこにダサダサのカップルが迷い込んで、しっちゃかめっちゃかの禁断の体験を繰り広げるというお話である。ノリのいい音楽とアップテンポの狂気のストーリー展開がさえ渡る。それにしても懐かしかった。


8月31日(火曜日) ゲラ刷りアップ、更新ラッシュ

 午後から市役所職員や市民の方と喫茶店で懇談する。僕の仕事に理解を示して応援してくれている方たちである。会社を辞めて以来だから久しぶりの再会だ。「人権と報道」の現状や役所の中の人間描写などの話で大いに盛り上がり、とても元気が出てきた。上大岡の書店で榎本ナリコの「センチメントの季節」第4巻を購入。帰宅すると、先日出稿したルポルタージュの最終ゲラ刷りがファクスで届いていた。修正稿は何回か編集部とやりとりしていたけど、雑誌に載る形で最終ゲラ刷りが上がってくると感慨深いものがあるなあ。手直しの赤字を入れて返送する。

 実に何と一年半ぶりに「お薦め映画」のページを更新した。新しくアップした作品は、長いこと懸案事項だった黒沢明監督の「生きる」である。間違いなく黒沢監督作品の中でも最高傑作と言っていい名作だ。監督が亡くなる前かすぐ後に紹介できなかったのが残念だけど、まあ何とかこうして無事に執筆したとゆーことで。さらに、「セカンドインパクト」に「大岡みなみのコラム風速計」最新版を追加更新する。「身辺雑記」でも何回か書いたけれど、今回のテーマは「監視カメラのある新聞社」。「記者が自分の人権侵害に鈍感でいて、市民の人権侵害に敏感にはなれないでしょ?」という主張をコンパクトにまとめました。

 「身辺雑記」のメーンページのミニカウンターが、8月26日から30日まで5日間ほどダウンしていました。この間の数値はカウントされていません。カウンターを設置させていただいている某大学のサーバーダウンが原因らしいです。


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