身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2004年5月1日〜5月31日

●憲法記念日●強風●良心●猫の画像●タイミング●雑談●後ろからの弾●リセット●思考停止●率直●授業●エクセルとワード●資料作成●CD「オーケストラストーリーズ」●FDD●張り紙●絶品中華●ルポ追加更新●山積み●●●ほか


5月3日(月曜日) 憲法記念日

 憲法記念日。横浜で開かれた「憲法を考える県民集会」に顔を出す。都内など各地でもいろいろな集会があったが、テーマが興味深かったのでこちらに参加した。「操作される報道/今、報道機関と私たちに問われること」がテーマ。新聞労連委員長をコーディネーターに、朝日新聞編集委員と「週刊金曜日」前編集長の二人が、イラクなどの従軍取材のあり方、人質事件報道と草の根ファシズムの異常さ、北朝鮮拉致家族の取材と情報操作、などの問題点を具体的に論じながら、メディアと市民の関係や一人一人の記者がどうすべきかについて言及し、護憲と民主主義の課題を分析した。「草の根ファシズム」と呼ばれる人たちや新自由主義的な勢力がここまで台頭してきたのは、護憲派や平和勢力が分かりやすい言葉やプログラムで伝える作業を怠って、憲法の理念を十分に血肉化していなかったからではないか、という指摘はまったくその通りだと思った。

 三人とも個人的によく存じ上げている方々で、話の内容や背景もある程度は予測できるものだったが、あれこれ考えていた課題が改めて整理されたし、新たな問題提起が加わったりして、とても勉強になった。主催者から誘われて懇親会にも参加する。中華居酒屋の二次会、野菜料理屋の三次会、さらに中華料理屋の四次会まで続くとは思わなかったけど(汗)。


5月4日(火曜日) 強風

 短信ニュース原稿を2本書いて出稿。外は強風。アルミサッシの窓枠が風にあおられて時折ガタガタ揺れる。家そのものは鉄筋だから問題はないと思うんだけど、怖いのは看板などが飛んで来て、窓ガラスを突き破るなんてことにならないかということ。強風が吹き荒れると、いつもそのへんがちょっと心配になる。


5月6日(木曜日) 良心

 午後から東京地裁へ。「国歌斉唱義務の不存在確認」などを求める訴訟(予防訴訟)の第二回口頭弁論を傍聴取材する。都立高校の教員ら228人が東京都と都教委に対し、「都教委通達は思想・良心の自由を保障した憲法に違反する人権侵害である」として、「国歌斉唱の際に起立・斉唱・伴奏する義務はなく、職務命令に従わなくても処分されない」ことの確認を求めた裁判だ。この日は都立高校教員2人が陳述。「良心に基づく行為」について訴える陳述を聞いていて、それこそ裁判官の人間性が問われているような気がした。閉廷してから弁護士会館で報告集会。その後に記者会見。


5月7日(金曜日) 猫の画像

 最近、かわいい猫の画像をネット上で拾ってきては、フォルダーに保存している。容量の大きいデータはHDにため込まない方がいいだろうと思って、パソコン本体の画像データをMOに移そうとしたら、手持ちのMOディスクはどれも満杯で保存できない。デジカメ撮影した写真でいっぱいになっていたのだ。テキストをいくら保存してもなかなか満杯にならないのに、画像だとMOはあっという間にあふれ返ってしまう。テキストと違って画像データは本当に容量が大きいんだなあ。ちなみにうちのMOドライブは230MB。購入した時はそれで十分だと考えていたが、もっと大容量のMOドライブにすればよかった。そんなこんなだけど、お気に入りの画像を拾う作業は結構楽しい。猫も飼いたくなってきたぞ。


5月8日(土曜日) 仕事

 午後から東京・渋谷へ。教育関係の市民団体の集会を取材。帰宅後も、深夜まで情報収集のための電話取材が続く。眠い…。


5月9日(日曜日) タイミング

 午後から都内某所で、都立高校の先生から話を聞く。卒業式や入学式をめぐっての生徒や教員のあれこれや、それに対する都教委や管理職のリアクションなどなど。でも、具体的ないきさつを原稿にすると学校が特定されてしまうから、聞いたままを書くわけにはいかない。タイミングと表現を工夫する必要がある。睡眠不足できょうも眠くてたまらん。往復の電車の中ではひたすら爆睡。


5月10日(月曜日) だらだら

 取材準備というか雑用というか、そんなものをこなしながら、雨なのでだらだら過ごす。短信ニュースのゲラをチェック。


5月11日(火曜日) 真夏日

 徹夜状態で午後から東京・市ヶ谷の弁護士事務所へ。裁判官の訴訟指揮や姿勢などについて話を聞く。ついでに四谷の出版社に立ち寄って、編集者と簡単に打ち合わせ&編集長と雑談。あちこちに電話取材して情報収集など。それにしても暑いなあ。都心の最高気温は30.2度で今年初の「真夏日」だとか。水分補給しっぱなしだ。


5月12日(水曜日) 雑談

 午後から東京・四谷の弁護士事務所へ。昨日と同じく取材内容は裁判官の訴訟指揮や姿勢などについて。でもってこれまた昨日と同じだったんだけど、雑談がたっぷり半分くらい占めてしまって、時間配分を少し反省してみたり(汗)。だけど、雑談の中にも取材のヒントや重要情報や勉強になることがたくさんあるから、決してすべて無駄な時間というわけではないんだよなあ。


5月14日(金曜日) 後ろからの弾

 なんやかやと記事を書いていると、いろんなところから弾が飛んでくるものだ。さまざまな立場があって異なる意見が存在するのは当然で、記事に対する受け止め方も人それぞれだろう。記者の意図するものとは違う理解をされてもそれは仕方がない。賛意や共感だけでなく、批判や反論があるのは覚悟の上でやっている。だけど、まったくの読解力不足や曲解や誤読に基づいて、一方的な思い込みで的外れな批判を突き付けられたら、それはもう建設的な議論や論争の範疇からは逸脱しているとしか言いようがない。あらゆる批判は覚悟の上とは言っても、いくらなんでもそんな理不尽で見当はずれな見解には対応のしようがないよなあ。

 で、真っ当な批判でも言い掛かりのような言説であっても、弾が前から飛んでくるのはまだいい。耐え難いのは後ろから飛んでくる弾である。「おいおい、弾を飛ばす相手が違うだろう」「だれと戦おうとしているんだ?」…なんて説明してみても、的外れな言い掛かりをしてくる人は錯乱&乱射状態だから、たぶん冷静な判断はできないだろう。しかしこういう後ろからの弾って、撃たれると結構傷付くんだよなあ。取材意欲や執筆意欲は間違いなく萎える。そうやって意味不明の乱射は、本来は味方にすべき人たちをどんどん敵の側に(少なくとも味方じゃない側に)追いやっていくわけだが、何が楽しいのかねえ。どんなメリットがあるのかな。脱力する。

 電話取材、アポ取り、資料整理、掲載記事ファイリング、たまっていたメール返信のまとめ書きなど。う〜ん、雑用に終始したって感じである。蒸し暑い一日。相変わらず眠い。


5月15日(土曜日) リセット

 きのうに引き続いて電話でアポ取り取材。夕方から東京・水道橋へ。都立高校教員の集まりに顔を出す。集会や裁判などの取り組みや準備について、3時間以上も話し合いが続いた。前半は興味深く聞いていたが、後半はうとうとしてきて猛烈な睡魔との戦い。参加していた教員もかなり疲れ切った様子だった。神保町で冷やし中華と餃子。帰りの電車内はもちろんひたすら爆睡。

 午前零時帰宅。信頼している取材先の某先生から電話。きのう付の「身辺雑記」で書いた「後ろから弾が飛んでくる」という話について2時間近く激励していただいて、「戦うべき相手から笑われるだけだよ。利敵行為だよねえ」とフォローしてくれた。そう言えば昨晩も、僕の「記者の原点」と言える師匠筋の某大先輩と電話で話をして「元気の素」を分けてもらったのだった。不愉快な出来事は記憶から消去してリセットだ。おかげで前向きな気分になれた。


5月17日(月曜日) 思考停止

 都内某所で都立高校の関係者から話を聞く。感じのいいショットバーみたいなお店で、本音や苦悩や不満など興味深い話をうかがうことができた。いろいろと支障があるのでここでは詳細は書けないけど、ざっくばらんに思うところを語ってくれた。気がつくと3時間以上が経過。思考停止しない人も少数ながらいることを確認できたのが、何よりの収穫だ。午前1時帰宅。


5月18日(火曜日) レジュメ

 授業2回分のレジュメを作成。ついでに頼まれている学習会2つのレジュメも、同じような内容なので並行して作る。1時間もあればできるだろうと思って取りかかったら、話の流れがうまく決まらずに何回も書き直して、結局4時間近くかかってしまった。うう〜ん。相変わらず要領も効率も悪いよなあ。


5月19日(水曜日) 率直

 都内某大学で教育関係者から話を聞く。歯に衣着せず言いたいことを率直に話す人だった。それなりの実績と自信に裏打ちされているからこそ、だれに対しても臆せずにものを言ってきたのだろう。思想的なスタンスは納得できないところもあるが、少なくとも保身のために沈黙したり思考停止したりしないで、ロボットみたいに振る舞わない姿勢を貫いているのはさすがだなと感じた。

 台風2号が近付いているので雨模様。横殴りの激しい雨といった降り方ではない。じめじめしとしとといった感じなので、梅雨入りしたみたいな雰囲気だ。傘をささなければならないのは鬱陶しいけど、こういうしっとりした風情は嫌いではない。


5月20日(木曜日) 授業

 今年度最初の授業。後期で持っているような毎週連続の講義ではなくて、総合講座「現代社会の課題」の2週分だけの担当だ。前期ではそういう部分担当が、このほかにあと2講座ある。で、きょうは「教育はどうなっているのか」がテーマなので、都教委と都立高校と「日の丸・君が代」について話した。授業は2コマあって、4限の受講生は100人ほどで5限は25人ほど。結構学生たちの食い付きがいい。机に突っ伏して寝ているように見えた学生も、それなりに話を聴いているのには驚かされる。まあ、考える材料の一つにと思ってテーマ設定しているわけで、僕の話をきっかけにこの問題に興味を持ってくれればと思う。

 あっちこっち探していながら見つからなかったCDを、大学近くの大型スーパー内のCDショップで発見。ポイント還元もない店だけど即ゲットする。自宅近くの家電量販店でパソコンプリンターのインクカートリッジを購入。他機種に比べてえらく割高だ。しかも黒インクはほかの色の2倍もする。プリンターは本体の性能や価格だけでなく、インクなど消耗品のお買得情報もきちんと踏まえて選ぶべきだということを学習した。


5月21日(金曜日) エクセルとワード

 友人・知人や取材先などからメールで添付ファイルが送られてきても、Macだと開けないことがよくある。ウインドウズ専用ソフトで作成した文書なので開けないのだ。そういう場合はテキスト形式にして再送信してくれるように頼むのだが、面倒くさいことこのうえない。しかもせっかく再送信してもらっても、文字化けして読めなかったりすることもある。しかしまあ、それでもこれまで何とかだましだましやってきたのだけど、大学から「今年から成績評価をエクセルで集計することになった」という連絡がきた。

 エクセルってウインドウズの表計算ソフトだよなあ。エクセルもワードもMacには入っていないし、そもそも表計算ソフトなんて使ったこともないよ。「エクセルファイルの履修者名簿に評点を記入して返送してくれ」だなんて、そんな無茶な…。Macでエクセルやワードも使っている親しい編集者に聞いてみたところ、csvという形式の拡張子にすれば読めるとのことだった。とりあえず勉強すればどうにかなるらしいことは分かったが、う〜ん、なんだかすごく面倒くさいなあ。でもってその編集者によると、エクセルやワードのMac版なるものがあるから、それを買えと言うのだった。

 確かに、その二つがパックになったソフトをインストールしておけば、成績評価記入の問題も解決するし、ウインドウズ形式のファイルも開けるし、これからも活用できる場面は多そうだ。編集者の説明には説得力があった。でも、ちょっと値段が高いじゃん。しばし躊躇(ちゅうちょ)する。とりあえず、今回のところはアップルワークスの表計算ソフトを試して、エクセルとワードのMac版を導入するのは今後の検討課題にしようと思う。


5月22日(土曜日) ぐったり

 午後から東京・永田町へ。教育関係の集会を取材。いろいろと収穫や出会いもあったが、ちょっと違うなあと感じることも多くて、おまけに延々と6時間以上も続いたので、まじで疲れ果てた。朝から口にしたのはサンドイッチとカフェオレだけ。午後9時過ぎに横浜に戻って、空腹のところに脂こってりラーメンとライスを食べたら、なんだか気持ち悪くなった。もっとちゃんとした食事をすればよかったと反省。帰宅してテレビをつけると、どの局も北朝鮮関連の報道特別番組を流している。大方の予想通りの展開で、現段階では妥当な進み具合だと思うけどなあ。深夜までついつい各チャンネルをはしごして見続ける。


5月23日(日曜日) 資料作成

 今週の授業で、講義のレジュメや参考記事のほかに配る資料プリントを作成。学生たちに書いてもらった授業の感想や質問などを、いくつか抜粋して紹介する内容だ。いろんな見方や意見を知ることは大事な学習になるはず。入力にかなり時間がかかってしまったけど、それなりに楽しく作業できたからまあいっか。学生たちはなかなか興味深い受け止め方をしているので、そのうち授業以外でも何らかの形で紹介したいなあと思う。


5月24日(月曜日) CD「オーケストラストーリーズ」

 「となりのトトロ」のページを更新。資料コーナー(書籍&映像&音楽情報)に、おすすめCDとして「オーケストラストーリーズ/となりのトトロ/音楽・久石譲」の紹介データを追加掲載しました。ついでに、DVD「となりのトトロ」の紹介文を加筆修正しました。


5月25日(火曜日) FDD

 外付けのFDDドライバーを購入した。うちのeMacの記録媒体はMOだけだったが、成績評価を記入する履修者名簿の受け渡しをフロッピーディスクで行うというので、FDDが必要になったのだ。購入費は大学が持ってくれるという。まあそれなら何も問題はない。よかったよかった。それにしても僕はかなり恥ずかしい勘違いをしていたらしい。eMacにFDDが外付けできるということを理解していなかったのだった(おいおい)。パソコン本体に組み込まれていないFDDは、使えないものだとずっと思い込んでいたのである。だけどそもそもMOドライバーが接続できているのだから、FDDだって接続できるに決まってるじゃん。恥ずかし…(汗)。


5月26日(水曜日) 張り紙

 都内某所で都立高校の関係者から話を聞く。駅からすごく遠い。徒歩10分なんて嘘だよ。どう見積もっても20分以上かかる…。おまけに都内はすごく蒸し暑くて、すっかり汗をかいてしまった。取材の成果はそれなりにあったから、まあよしとしよう。

 取材で降りた駅前の雑貨屋さんの店頭に、生後5カ月という子猫の里親募集の張り紙があるのを発見。写真がすごくかわいい。取材先に急がなければならないからじっくり見られないので、帰りにまた見ようと思っていたらすっかり忘れて帰ってきてしまった。別に見たからすぐに飼うというわけでもないのだけど。


5月27日(木曜日) 絶品中華

 午前中は電話取材。午後から授業。伝えたいことをあれもこれも詰め込もうとしたために、あまりうまく話せなかった気がする。授業の終わりにミニレポートを書かせたので、読んで採点しなければならない。週末にまとめてやろう。ちょうど学生たちにレポートを書かせている最中に、携帯に重要な電話が入る。講義している時でなくてタイミング的にはよかった。講義の合間を縫って電話取材。

 大学の近くの小さな中華料理屋で、豚肉と五目野菜炒め定食を食べたのだが、ななーんとこれが絶品の味付けだった。感動。大して期待もせずにふらっと入った店だっただけに、喜びもひとしおという感じだ。添えられていたスープの味付けもただものではない。さすが中国人の作る中華は奥が深いよなあ。あ、ここの店は接客だけは日本語だけど、そのほかはすべて中国語で会話していたので、純粋中国人の中華料理屋だと推測できるわけである。これで700円だなんて、なんだか申し訳ない気もする。きょうは学生食堂でご飯を食べなくて本当によかったなあ。大満足。

 【おことわり】都合により、5月25日(火曜日)付から5月27日(木曜日)付までの「身辺雑記」を3日分まとめて更新しました。


5月28日(金曜日) 電話

 きのうの深夜からず〜っと電話ばっかり。問い合わせや事実確認や情報収集が続く。おまけに役所には「担当者がいない」「議会対応に追われて応答できない」といった具合で、一昨日からすっかり振り回されている…。もう何回電話したことやら。空しい。


5月29日(土曜日) ルポ追加更新

 「セカンドインパクト」を更新。「ルポルタージュ」のページに、「Tシャツ着用で退廷命令」の記事を掲載しました。東京地裁八王子支部の裁判長の乱暴な訴訟指揮を検証しています。法学セミナー増刊「Causa/カウサ」の昨年5月号に書いた記事です。

 「インタビュー&記事/司法改革」のインデックスページのアドレスを変更しました。


5月31日(月曜日) 山積み

 あっちこっちに電話。確認取材や情報収集やアポ取りなどを繰り返す。電話の相手がなかなか捕まらないのは、ものすごくイライラしてストレスがたまる。短信原稿2本執筆。ゲラのチェック。うーん、なんだか、やってもやっても仕事や雑用が片付かない。書かなければいけない原稿がたくさんあって、授業の準備とレジュメ作成は3コマ分もあるし、レポートの採点も手付かずだ。参ったな。


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