身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2008年6月1日〜6月30日

●たばこ大幅値上げを支持する●拍子抜けするほど静かでした●なぜか今週は…●追悼・近田洋一デスク●作成データはこまめに保存!●「マスコミ全否定」の危険性●大学の環境悪化●「図書館戦争」の世界が現実に?●1本目出稿●2本目出稿●●●ほか


6月1日(日曜日) たばこ大幅値上げを支持する

 日本財団(船舶振興会)の笹川陽平氏が「たばこ1箱を1000円に値上げしよう」と提唱しているという。日本のたばこの値段は安過ぎる。大幅に値上げすれば税収は2兆円ほど増えるし、たばこを止める人が増えて医療費抑制にもつながるという主張である。大賛成だ。消費増税するよりもはるかにいい。消費税は食品や光熱費といった生活必需品を購入する際にも万遍なく徴収されるので、消費税率を上げれば低所得者に大きな負担を強いることになる。社会保障費などをまかなうために増税するのなら、生活必需品ではない贅沢品こそ増税の対象とするべきだろう。しかも、はっきり言ってたばこは「迷惑商品」だ。本人の健康を害するだけではなく、周囲の無関係な人々にも多大な迷惑を及ぼす。そういう商品の購入者にこそ高い税負担を求めるべきだ。よって、たばこの値上げ(増税)の提案を全面的に支持する。

 ちなみに、たばこを止めることを無理強いしているわけでは断じてない。吸いたければ他人に迷惑がかからない場所で、個人の責任で勝手に好きなだけ吸えばいいだけの話だ。周囲の迷惑を全く顧みず、公道や公の場所・施設でたばこを吸うのは、決して許されない論外の行為だということを自覚してほしい。そうでなければ、喫煙者はますます煙たい存在として世間から排斥されるだろう。


6月2日(月曜日) 拍子抜けするほど静かでした

 午後から授業。今週と来週は「現代社会の課題/日本の教育」をテーマに話をする。「今年の1年生は私語がうるさくて大変だ」と担当教授に脅されていたので(笑)、少し身構えて教室に入ったのだが、予想していたのとは全然違っていてとても静かだった。3限目は大教室で200人くらい、4限目は同じ教室で50人ほど。どちらも居眠りする学生もほとんどなく、大半が真面目に講義を聴いてくれた。ちょっと拍子抜けした。いや、いいことなんだけど。


6月9日(月曜日) なぜか今週は…

 午後から授業。前回と同じテーマの後編を担当。先週とはうって変わって、約200人が受講する3限目の授業はいくら注意してもなかなか私語が止まない。たまりかねて4回目に、やかましいグループの一つに爆弾を落としたらようやく静かになった。真剣に講義を聴いている学生にとって、ものすごく迷惑な行為なんだって言ってるのに。しかしそれにしても、いったいどうしたんだろう。この一週間だれにもとがめられることなく放置されて、騒がしいのが当たり前の環境になってしまったのだろうか。それとも先週が例外だったのか(汗)。わけがわからん。授業中に書いてもらったレポートは、思った以上に素晴らしい内容のものがいくつかあった。全部を読むのは大変だけど、がんばろう。


6月11日(水曜日) 追悼・近田洋一デスク

 新人の新聞記者時代にとても世話になったデスク(社会部長)の近田洋一さんが亡くなったと、友人の記者から電話で一報をもらった。享年69。まだまだこれからという年齢なのに突然の死だったという。近田さんは沖縄の基地問題や障害者福祉といったテーマに取り組み続け、JCJ賞を2回も受賞するなど、ジャーナリストとしても存在感のある記者だった。新聞社を定年退職した後も嘱託として新聞編集にかかわり続けるとともに、趣味の域を超えた腕前で沖縄の米軍基地を題材にした絵画もたくさん描いていた。

 近田さんは、埼玉と都内で起きた連続幼女誘拐殺人事件(宮崎事件)を僕が取材して連載企画記事を書いた時のデスクで、ほかに出稼ぎ外国人労働者の問題を連載企画記事として出稿した際にも、担当デスクとして原稿を社会面に載せてくれた。いずれも僕は支局勤務をしながら取材執筆したのだが、近田さんがデスクでなかったら自由気ままで奔放な取材活動が許されることはなかっただろうし、たぶんどの記事も紙面化されることはなかっただろう。

 当時の僕は支局に詰めていたので、そんなにしょっちゅう顔を合わせることはなかったが、一報をくれた友人は本社で毎日のように近田さんに面倒を見てもらっていた。数え切れないほど連載企画記事を担当してもらっていただけにショックは大きく、その落ち込みようといったらかなりのものだった。とりあえず友人と酒を飲みに行く。近田さんとの思い出を深夜までしみじみと語り合った。ご冥福を心からお祈りします。合掌。


6月15日(日曜日) 作成データはこまめに保存!

 ほとんど完成間近というところで、ソフトが突然クラッシュして作成していた文書がすべて消えてしまった。文字通りボーゼン自失である。これってダメージが大きいんだよなあ。それまで推敲を重ねて積み上げてきた文章が、一瞬でゼロになってしまうんだから。同じ作業を数時間前にさかのぼって、また最初から始めなければならない空しさたるや…。打ちのめされて何もする気がなくなってしまう。こういうアクシデントは、過去に起きた同様の悪夢を忘れたころに発生するのが特徴だ。しかも、こまめにデータ保存するのをついうっかり忘れた時に限って、なぜかまるで見計らったようにクラッシュするんだよね。やっぱり面倒でも5分から10分おきくらいの頻度で、しっかり保存しながら原稿を書き進めていかないと、とんでもない目に遭うということである。いつもはなるべく頻繁に保存してるんだけどね。まったく運が悪いとしか言いようがない。しばらくの間は恐怖感から、「数行書いたら即保存」を繰り返しそうだなあ。


6月16日(月曜日) 「マスコミ全否定」の危険性

 午後から授業。今週と来週は、「平和研究/戦争とマスコミ」のテーマで話をする。きょうはとりあえず、ジャーナリズムの役割と責任を解説するとともに、「国益」だとか「愛国心」という言葉で国民を一つの方向に誘導する危険性について問題提起した。

 マスコミに対する市民の目がとても厳しくなっているが、それは大学生も同じで、マスコミに強い嫌悪感を抱いている学生は少なくない。確かに批判されて当然であることも多いし、反省すべき問題点がたくさんあるのは事実だ。しかし、「本来やるべき権力監視の仕事を果たそうとするジャーナリズム」と「本来やるべき仕事をせず興味本位だけで動く傍若無人なマスコミ」とは、厳密に分けて考える必要がある。後者の姿だけをとらえてマスコミ全般を全否定するのは間違いだし大変危険だ。それで喜ぶのは公権力の側だということを理解してほしい、との願いを込めて話をした。僕の言いたいことは多少は伝わったみたいで、「マスコミに対する見方が少し変わった」「ジャーナリズムの役割が分かった」と何人もの学生が感想を書いてくれた。


6月21日(土曜日) 大学の環境悪化

 夕方から横浜・日吉。学会出席のために上京した、四国の短大の先生と久しぶりに会って居酒屋で飲む。どこの大学も少子化の影響で経営状況は厳しい。こちらの学校は特に困難な状況で、経費節減で研究環境は悪化しているのに加えて、教員の労働強化は進むばかりなのだそうだ。しかも意外なことに大学教員の側に、人権感覚や労働権についての自覚や問題意識のない人が多いのだとか。大変だなあ。気がついたら5時間も話をしていた。インターネットで探して初めて入った店だったが、料理も美味かったし店員さんの接客もすごくよかった。


6月23日(月曜日) 「図書館戦争」の世界が現実に?

 午後から授業。「平和研究/戦争とマスコミ」の後編。大本営発表のような情報統制や情報操作は、何も遠い過去の話ではなく、今のこの時代でも行われていることを説明する。NHKに対する日本政府の命令放送や自衛隊による市民活動の情報収集など、まるで戦前かと思うようなことが堂々と(あるいはこっそりと)まかり通っている事実の重みと不気味さは、学生にもそれなりに伝わったようだ。講義終了後に書いてもらった感想の中に、「深夜に放送されているアニメ『図書館戦争』の世界が現実になるのも近いのではないか」というコメントがあった。同感だ。「図書館戦争」は僕も毎週楽しみに見ているアニメだけど(4月11日付「身辺雑記」)、無自覚のうちにがんじがらめにされてしまえば、表現の自由も報道の自由も失われた世界がやってくることは十分にあり得る。きょうの授業が、問題意識を持つきっかけになったのであればうれしい。


6月27日(金曜日) 1本目出稿

 約1万字(400字詰め原稿用紙25枚)の原稿を書き終えて編集部に送信。締め切りが重なっている3本の1本目。


6月29日(日曜日) 2本目出稿

 約5千字(400字詰め原稿用紙12枚)の原稿を書き終えて編集部に送信。締め切りが重なっている3本の2本目。


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