身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2009年5月1日〜5月31日

●TBSニュースの惨状●天皇と明治憲法●「横浜事件」報告集会●ボランティア活動なぜ海外か●第2回人事委審理●定額給付金の申請書類●マスクよりもマナーが問題●映画「台湾人生」試写会●中大教授刺殺で卒業生逮捕●ひたすら雑用●講師懇談会●定額給付金を申請●カウンターを新規復活●●●ほか


5月1日(金曜日) TBSニュースの惨状

 横浜市の17歳の男子高校生が新型インフルエンザウイルスに感染した疑いがあるとして、舛添厚労相が緊急記者会見する様子が深夜1時半過ぎからテレビ中継された。各局が特別番組や速報テロップを流す中で、TBSはなぜかテロップを流すこともなくずっとアニメを放送していた。毎週楽しみに見ているアニメだったので、画面に速報も入らず最後までゆっくり見ることができたのは個人的にはよかったのだが、しかしこれはかなり大事なニュースであるはずなのに、まったく何も伝えないというのは報道機関としてどうなんだろうと思った。

 もちろん、必要以上に大騒ぎして不安を煽るようなことはしなくていいとは思う。だが、厚労相が深夜に緊急会見を開いたこと、新型ウイルスの感染情報に関心が高まっていること、事実を迅速に知らせるのはうわさやデマの防止になること──などから、特別番組まで立ち上げる必要はないにしても、せめてテロップでニュース速報くらいは流すべきだったのではないか。結果的には男子高校生は陰性が確認されたが、万が一の場合の感染拡大防止を考えれば、こういう情報は迅速に広く共有されるべきだろう。

 TBSは春の番組改編あたりからすごく変だ。夕方のニュース番組は、冗長で散漫で薄くてしかもアナウンスは下手で、見るに耐えないものになってしまった。これまで夕方のニュースはTBSをメインで見ていたが、今はもう完全に他局しか見ていない。僕のような旧来からのファンの視聴者を、TBSは番組改編でかなり失ったのではないだろうか。かつては「報道のTBS」(そのほかに「ドラマのTBS」とも)と言われていたのに、あの栄光はいったいどこへ行ってしまったのか。日曜日の「報道特集」が実質的に消滅したのは致命的だった。惨状を心から悲しむ。TBSはニュースを伝える気力をなくしたとしか思えない。


5月3日(日曜日) 天皇と明治憲法

 NHKスペシャルのシリーズ「JAPANデビュー」第2回「天皇と憲法」を見た。今回は、日本国憲法の前身である大日本帝国憲法の制定経緯とその崩壊の過程が描かれていた。天皇の権限や行動は憲法で制限されるべきだとして、大日本帝国憲法は「立憲君主制」を採用する。天皇はあくまでも憲法の管理下に置かれていたのだ。これは重要なポイントで、今回の番組スタッフが訴えたかった大きな柱の一つだろう。

 ところが右翼と軍部の台頭で、天皇は神の権限を持つ絶対的存在に祭り上げられることになる。東京帝大の美濃部達吉が唱えた「天皇機関説」は大正時代から昭和初期まで憲法学の通説とされていたが、東京帝大の右翼憲法学者・上杉慎吉や右翼国会議員や軍部から執拗な攻撃を受けて、美濃部の著書は軒並み発禁処分とされてしまう。右翼学者や右翼議員らが美濃部の著書や学説の一部を取り上げて曲解し、扇情的な排撃キャンペーンを展開した結果だ。ここがこの番組のもう一つの柱となっている。

 標的とする相手の片言隻句をとらえて、都合のいいように話をねじ曲げて攻撃する。そんな右翼学者や右翼議員らの主張だけを読んだり聞いたりしていると、あたかも美濃部がとんでもない言説を垂れ流す「国賊」であるかのように思わせてしまう。このような一方的な誹謗中傷がまかり通って、しかもそれが広く受け入れられてしまう状況は、まるで現在のネット社会の影の部分を見ているようでもある。美濃部の自宅には、全国の「草の根右翼」や市民から「自決しろ」などと書かれた脅迫状が送りつけられたという。

 政府与党の政治家との距離感があまりにも希薄ではないかと批判されるNHKだが(僕もこのサイトで繰り返しそのように批判しているが)、ニュース番組の担当スタッフとは違って、報道特集番組のスタッフには、まだまだジャーナリズム精神を失っていない人たちが大勢頑張っているようだ。憲法記念日に、こうした史実に基づいて問題提起する意欲的なドキュメンタリー番組を放送したNHKスタッフの志と姿勢に、心から敬意を表したい。


5月8日(金曜日) 「横浜事件」報告集会

 夕方から東京都内。3月に言い渡しがあった「横浜事件」第4次再審判決の報告集会を取材する。「横浜事件」は戦時下最大の言論弾圧事件で、多数の雑誌編集者ら出版関係者が壮絶な拷問を受けて治安維持法違反の「犯罪」をでっち上げられた(3月30日付「身辺雑記」参照)。報告集会で弁護団長の大川隆司弁護士は、国民の言論・思想を統制した治安維持法がいかに拡大解釈されて強化されていったか、その時代背景や社会情勢を解説し、「田母神史観」がまかり通ってしまう日本社会の現状にも警鐘を鳴らした。また、主任弁護人の佐藤博史弁護士は、第4次再審判決の画期的内容と意義について振り返った。会場には遺族のほか、再審請求を支えてきた出版関係者OBらも多数参加。歴史の記憶を風化させないことの大切さを訴えていた。遺族と弁護団は今後、刑事補償請求の裁判を通して、明確な「無罪」判決の獲得を目指すことになる。

 集会終了後、取材に来ていたA紙の中堅記者と横浜の居酒屋で飲む。久しぶりの再会だ。ジャーナリズムの現状や取材のあり方などについて意見交換しながら歓談。問題意識を持っている記者仲間と話すと、とても刺激を受ける。楽しかった。


5月9日(土曜日) ボランティア活動なぜ海外か

 午後から横浜市内。県立高校の先生や教員OBの自主的な教育研究会に参加。この日は高校生のボランティア活動について、高校時代にボランティアサークルの部員だった大学生と顧問教員から報告があった。ボランティア活動に対しては、道楽だとか強制を伴う危険性があるとか胡散臭い奉仕だなどとして、批判的に見る人もいるようだが、公権力からの強制ではなく自主的に取り組む無償の社会貢献であるならば、決して悪いものではないと思う。ただ、高校生や大学生のサークル活動では、海外の貧困問題などに目を向ける活動が目立つことが多い。どうして国内ではなく海外なのだろうか、日本国内の問題に取り組む視点はないのかなと、その点は前から気になっていた。

 こうした疑問に対して大学生たちからは、「面白くなければやらない。もともと海外のことに興味があったので取り組んだが、国内にも問題があることは分かっているし、そうした視点がないわけではない」「国外に目が向きやすい環境だった。国内の問題に関心がないわけではない。たまたま自分に興味のあることを選んだ結果が海外ボランティアだった」「地域に密着した活動は継続性が求められる。授業の時間割や就職後の転勤などを考えると、学生にとって一つの問題にコミットし続けるのは難しい。海外での活動は区切りが付けやすい」といった説明があった。

 なるほど。確かに、「興味があったり面白いと感じたりしなければやらない」というのは分かる。「たまたまきっかけとして飛び込んだ対象が海外だった」という側面があるのも理解できないこともない。海外ボランティア活動に集中する理由が、少しだけど分かったような気がした。「国内問題に関心がないわけではない」「そういう視点がないわけではない」という声には少し安心させられた。でもまあできれば、自立した主権者の一人として、身近な地域社会に存在する矛盾とその背景にもっと目を向けてほしい。その上で、問題意識や疑問を感じて主体的に行動してもらえればと思う。

 終了後、参加者全員で石川町の焼き鳥屋で懇親会。さらにOBの先生2人に誘われて、野毛の焼き鳥屋へ。楽しく飲み食いする。生ビールが美味しい季節だ(1年中いつも美味しいけど)。


5月13日(水曜日) 第2回人事委審理

 午後から横浜市内。痴漢容疑で逮捕されてから一貫して否認しながら、最高裁で有罪が確定して懲戒免職となった公立高校教員が、処分の取り消しを求めた人事委員会の第2回公開口頭審理を傍聴取材する。第1回と同じく取材記者は僕だけだった。

 この日は証人として、懲戒処分を担当した横浜市教育委員会の統括人事主事(現在は市立中学校長)が出席し、処分決定までの経緯などを証言した。教育委員に処分が正式発案されるまでには、市教委の課内会議と分限懲戒審査委員会で審議・検討される。しかし審査過程の議事録などは作成しておらず、会議の書類はすべて廃棄したことが明らかにされた。また、本人に対する事情聴取や報告書を通して、痴漢行為をしていないという本人の言い分は聞いたが、裁判所の事実認定や有罪判決を覆すことはできない、司法の判断に基づいて処分を決めるのはやむを得ない、とする市教委の考えを繰り返し説明。「教育公務員への市民の厳しい目があり、保護者の反応は無視できない、審議は尽くしたつもりだ」と強調した。最後に、教員側の弁護士から「もしもあなたが痴漢をやっていないのに有罪判決を受けて、今回と同じ手続きで懲戒免職処分されたらどう思うか」と質問されると、証人は「大変悔しいと思います」と答えて、この日の証人尋問は終了した。

 この校長はとても正直な人だと思った。実際、率直に事実関係を証言したと思う。「裁判所の判断に従って処分するしかない(しただけ)」というのは、たぶんどこの行政組織であっても変わらない基本姿勢だ。証人はそうした枠組みの中で、任された仕事を完遂したに過ぎないのだろう。しかしそれでも、もしも自分が無罪を主張しながら有罪判決を下されて、さらに行政から免職処分されたとすれば、やはり「悔しい」と感じるのだ。そういう気持ちを迷いのない言葉で証言したのは、この人がもともといわゆる役人(官僚)ではなくて、根っからの教員(教育現場の校長)だからなのかもしれない。とても率直な人だなという印象を持った。

 事実関係について行政(市教委)には独自の判断ができず、冤罪や誤審であったとしても司法判断に従わざるを得ないというのであるならば、免職処分された教員に残された道は、人事委員会に処分を取り消してもらうことしかない。横浜市人事委員会や東京都人事委員会は最近、市教委や都教委の処分を取り消して軽減する決定をいくつか出していることから、復職の可能性はまだ十分にあると言えるだろう。冤罪事件が生活に与える影響やダメージは、逮捕による身柄拘束や裁判所の判決結果だけではない。勤務先から処分されて仕事を失うという打撃も受けるのだ。一貫して無罪を主張してきた人が、有罪判決を受けても職場に戻ることができるのか。今後の展開が注目される。

 人事委の審理が終了後、報告集会を取材。その後、関係者らと居酒屋で懇親会。


5月15日(金曜日) 定額給付金の申請書類

 市役所から「定額給付金のご案内」と書かれた書類が送られてきているが、申請の手続きがやたらと面倒くさそうだ。書類に必要事項を記入して返送すればいいのではなくて、運転免許証やパスポートなど本人確認書類のコピーと、さらに、口座の通帳かキャッシュカードのコピーを申請書類の裏に貼り付けろというのである。なんなんだよ、これは。確定申告の際に税金還付してもらう手続きだって、本人確認書類や通帳のコピーなんて要求されないぞ。しかもこれだと、個人情報が目いっぱい詰まった書類を、無防備にポストに投函することになるではないか。実際、ほかの自治体では住民から郵送された申請書類が、何通も行方不明になって大騒ぎになっているという。面倒くさいだけでなく、すごく不安になる。だいたいこれって、われわれ国民が納めた税金だろう。それなのに「給付金」などと名付けているのが、そもそも納税者を馬鹿にしている。


5月19日(火曜日) マスクよりもマナーが問題

 新型インフルエンザ対策として、手洗いとうがいのほかに、マスクの着用が推奨されているが、マスクについてはその着用効果のほどに賛否両論あるようだ。欧米ではマスクをする人はまずほとんどいないというが、しかしマスク着用の是非はともかく、日本では人込みの中でも平気で咳やくしゃみをして、しかも口を手やハンカチで押さえない非常識な人が昔から多すぎると思う。先進国と言われている国では、まずあり得ない光景ではないだろうか。

 新型インフルエンザでなく普通の風邪であっても、満員電車やオフィスや店内や通路といった公共の場所で、口元を押さえもせずに咳やくしゃみを平然とする神経は、僕にはちょっと理解できない。電車内などでこちらの顔や頭に向かってゴホゴホされたら、たまったもんじゃない。病気なんだから咳やくしゃみをするのは仕方ないが、それなら口元を押さえるのは最低限のマナーだろう。あるいはそういう人こそマスクを着用してもらいたい。しかしマスクの着用うんぬんよりも、まずは咳やくしゃみをする時には、周囲を気にする態度をしっかりと身につけるべきだ。そもそもこういうのは、家庭での教育や子どもに対するしつけの問題だと思うが。

 まあ、新型インフルエンザがクローズアップされているこの機会に、社会道徳や他者への配慮をわきまえた人が、一人でも多く増えてくれたらと願うばかりだ。公共の場所で平然とたばこの煙をまき散らす喫煙者にも、これと全く同じことが言えるんだけどね。


5月20日(水曜日) 映画「台湾人生」試写会

 午後から東京・京橋。ドキュメンタリー映画「台湾人生」(酒井充子監督)のマスコミ試写を観る。かつて日本統治下の台湾で、日本人として日本語教育を受けた台湾人。そんな彼らの日本への愛憎を描いた作品である。同じ日本に支配された国でも、日本に対する憎しみが強い朝鮮人や中国人と違って、台湾人は日本に複雑な感情を抱いている人が多い。「日本に支配された」ことへの怒りよりもむしろ、「戦争が終わって日本に捨てられた」ことへの恨みの気持ちが強いところが、朝鮮人や中国人と台湾人との決定的な違いだ。日本統治時代への懐かしさと郷愁、台湾人への差別に憤りながらも日本人だったことに誇りを感じ、それなのに一方的に日本から切り捨てられた悲しみと寂しさ…。

 台湾人の「日本語世代」の高齢者が抱くこうした複雑な思いに、日本政府や日本人はきちんと向き合っていないのではないかと指摘している点は、今年4月5日に総合テレビで放送されたNHKスペシャル・シリーズ「JAPANデビュー」の第1回「アジアの“一等国”」と通じるところがある。一部の保守系タカ派メディアやネット右翼などから、このNHKスペシャルは「反日的な番組だ」として大変なバッシングを受けているが、僕は決して反日的な内容だとは思わない。歴史の暗部にもきちんと目を向けているだけで、台湾人へのインタビュー構成も偏ってなどいなかった。基本的には今回のドキュメンタリー映画「台湾人生」と同じように、台湾人の切ないまでの日本への思いは、視聴者に十分に伝わる内容だった。

 言うまでもないが、日本の統治(支配)が成功したか、成功しなかったかということが問題なのではないし、統治された人たちの多くが親日的だからといって、支配が正当化されるものでは決してない。都合の悪い部分からも目を背けず冷静に描き切ることこそが、ジャーナリスティックな姿勢というものである。過去が現在にどのようにつながっているのか、歴史の事実から何が学べるのか、どのように向き合うべきかを考えてもらうことが重要だ。映像の世界でも活字の世界でもそれは変わらない。

 映画「台湾人生」は6月27日から、ポレポレ東中野(JR東中野駅西口)でモーニングショー上映。カラー、81分。

◇◇

 夕方から東京・九段会館。市民グループ主催の集会「なくせ!冤罪〜明日からあなたも裁判官?」を取材。「裁判員制度」のスタート前夜ということで、各地で同様の集会やシンポジウムなどが開かれていたようだ。裁判員制度については賛否さまざまな意見があるが、是非はともかく実際に裁判員制度が始まってしまえば、国民のだれもが関心を持たざるを得ない重要な問題だ。刑事裁判も民事裁判も裁判官のあり方についても、日本の司法が現状のままでいいはずはなく、民主主義の今後にかかわるテーマではないかと思う。裁判員制度や冤罪をはじめとして、司法全般の問題点を今後もいろいろ取材していくつもりだ。

 僕自身としては、「市民の声を司法に反映させる」というのであるならば、刑事事件よりもむしろ、まず行政訴訟にこそ裁判員制度を導入すべきではないか、と思っている。憲法判断を避ける(違憲立法審査権を行使しない)司法や、住民よりも国・行政寄りの判断をすることの多い司法の現状を見ていると、「市民の声を司法に反映させる」べきなのはむしろ行政訴訟ではないか、と痛感するからだ。労働事件なども同様に、市民感覚と乖離(かいり)した判決が多いと感じる。しかしまあ現職の裁判官が、日本国憲法と法律と良心のみに従って、独立して公正な判断をきちんとしてさえいれば、そもそも裁判員制度など必要ないだろうと思うけど。


5月23日(土曜日) 中大教授刺殺で卒業生逮捕

 中央大学理工学部の教授が後楽園の理工学部キャンパスで刺殺された事件で、教授の教え子の卒業生の男が殺人容疑で逮捕された。卒業生は容疑を認めているという。教え子が犯人でなければいいのに…と危惧していたのが的中してしまった。動機についてはなぜかほとんど自供していないものの、就職をめぐって教授を逆恨みしたということらしいが、まさに最悪のパターンだろう。成績評価や単位認定や進路が思い通りにいかなかったからといって、教官に刃物を向けるなど絶対に許される話ではない。そんな一方的な思い込みで殺されたらたまったものではないし、怖くて何もできなくなってしまう。思わず自分自身に置き換えてあれこれ想像して、不安な気持ちになった教育関係者は少なくないのではないか。

 インターネットの世界にも、一方的な思い込みや逆恨みの感情を抱いて訳の分からないメールを送ってきたり、自分のブログに意味不明の文章を書いたりする人がいる。全く見ず知らずの人から、あるいは送られてきたメールに儀礼的に返信したという程度の相手から、なぜか一方的に非難されることもネット上ではよくある話だ。しかし現実の社会で逆上して暴走するくらいなら、仮想空間の中で妄想を勝手にかき立ててくれている方がまだはるかにマシである。メールやブログでの妄言や理不尽な罵詈雑言なんて、物理的な暴力に比べたらかわいいものかもしれない。


5月26日(火曜日) ひたすら雑用

 目いっぱいたまっていた雑用を集中的に片付ける。約半年分の取材経費の計算から始まって、学生に書かせるレポートの課題を作成して大学の教務課へメール送信し、知人にメールや手紙を何本も書いて送り、さらにテレビ制作会社に提出する請求書類を作成する…といった感じだ。このほか、ほったらかしにしていた今年のお年玉付き年賀はがきの当せん番号をチェックして(今ごろかよ)、郵便局で賞品を引き換えてもらう。当たったのはいつものように4等のお年玉切手シートで、約150枚のうち4枚が当せんしていた。くじ運のよくない僕にしては上出来の成績だろう。あーあ、やたらと面倒くさくて疲れる一日だった。でも達成感はあったかも。


5月27日(水曜日) 講師懇談会

 午後から講師懇談会。授業や教育環境などについて要望や雑感を求められたので、最近の学生の基礎学力低下が著しいことと、学力格差が拡大している傾向を危惧していることを述べ、ほかの先生方はどのように感じているか意見を聞きたいと発言する。何人もの先生から、学生の理解力や文書力の劣化を嘆く声が相次いだ。しかしだからと言って、具体的な処方箋が示されるわけでもないのだが、とりあえず今年度から文章力講座がスタートし、再来年度からは同講座を少人数で8クラス編成する方針が教授会から示された。

 これは絶対にやった方がいいと思う。ちゃんとしたまともな文章が書けなければ、レポート提出や定期試験で評価されないだけでなく、就職活動をする際も、さらには社会人になってからも、学生自身がものすごく困ることになるからだ。本当は今すぐにでもやるべき対策・指導だと思うが。


5月29日(金曜日) まるで梅雨

 まるで梅雨のような天気が続いている。鬱陶しい。しかし天気予報によると、梅雨入りはまだもう少し先の話のようだ。雨が降っていると外に出たくなくなるんだよなあ。


5月30日(土曜日) 定額給付金を申請

 定額給付金の申請書を市役所に郵送。それにしてもこんなに無駄な税金の使い方もそうはないだろう。補正予算に計上された建設費117億円の国立マンガ喫茶(アニメの殿堂=国立メディア芸術総合センター)構想と同じく、まったく頭がどうかしているとしか思えないし、給付金として総額2兆円もの巨費をバラまくのなら、医療や福祉や教育などの分野で、もっと有効なカネの使い道がほかにあるはずだと思う。しかしこれはもともとわれわれ国民が納めた税金なので、受け取らないというのは愚かで無意味な行為だ。給付が決まった以上はしっかりと、返してもらう手続きをしなくてはなるまい。麻生内閣の税金の使い方は、ピントがずれまくっていて理解し難いことばかりだ。一刻も早く解散総選挙をやって民意を問うべきだが、たぶん任期ギリギリまで延命するんだろうな…。


5月31日(日曜日) カウンターを新規復活

 アクセスカウンターを新しく設置し直した。某大学が無料提供してくれていたカウンターが、3カ月前にサービスをストップして、それからずっとほったらかしにしていたのだが、壊れた状態の画像が放置されているのもみっともない。面倒くさいなあと思いつつ、新規のカウンターに付け替える作業を終えた。別にカウンターなんてなくても、アクセス状況はホームページの提供サイトの機能で分かるのだけど、まあなんというかカウンターはホームページの「お約束」の存在なので、とりあえず復活させてみた。

 新しいカウンターに付け替えたのは、サードインパクトセカンドインパクトのフロントページのほかに、映画トトロなどの作品紹介コーナーのそれぞれのトップページで、合計6個。これまでのカウント数を引き継ぎ、空白期間の数値を若干補正した。アクセスカウンターは玄関の脇の植木鉢みたいなものかも。あるとなんとなく落ち着くような気がしないでもない。


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