身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2012年11月1日〜11月30日

●沖縄の願いは「本土移転」か●思いつきの田中文科相●ネットはバカに発信力を与えた●日比谷公園デモ使用禁止●餃子の王将●無駄に多いタグ●反省も謝罪もしない裁判官●任期途中で投げ出すな●勝手に集まって自由に歩けば●珍しく揺れない京急●ちょっとええ話●残念な「週刊朝日」検証報告●「最後の春休み」は名曲なのに●ろくでもない選挙が始まる●「逮捕=犯人」じゃないのに●よりマシな政党と候補者に●原発は重大な争点●筋の通った意思表示を●最高裁裁判官国民審査●いい加減に有権者は目を覚ませ●困惑する総選挙●勘違い漫画家の非常識●維新候補者からカネ集め●沖縄の切実で切ない訴え●無責任な政治家は誰だ●「生き方」の問題●よりマシな投票先●他人事じゃない原発問題●党首討論なぜネット番組?●維新こそフェードアウト?●●●ほか


11月1日(木曜日) 沖縄の願いは「本土移転」か

 「オスプレイの飛行訓練を全国で分かち合う」と平然と言い放つ日本政府もまともじゃないが、その説明をそのまま垂れ流して「沖縄の負担を本土も分かち合うべきだ」としたり顔でまとめるNHKのニュースウオッチ9は、それ以上にどうかしてる。沖縄の人たちが言う「負担軽減」は米軍基地の本土移転なんかじゃない。米軍基地の存在そのものへの疑問だ。なぜそれが分からない。

 渋谷のスタジオを抜け出して、今夜は沖縄まで出かけたNHKの大越健介キャスター。「オスプレイの訓練を本土でも分かち合いましょう」とアナウンスするために、わざわざ沖縄から生中継したのか。危険極まりないオスプレイの飛行訓練そのものを中止するべきなのに、全国各地に拡大実施してどうする。大越キャスター本人だけでなく、こんなクズ番組を作っているディレクターやプロデューサーにも心底あきれる。

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 最後の登庁日となったきのうの石原都知事「ちょっと長すぎたかもしらんけれど、かなり出来のいい小説を書いた後の解放感と満足感。そんな感じですな」。周囲の人たち「あまりに冗長すぎて、かなり出来の悪い小説を読まされた後の喪失感と脱力感と後悔と。そんな感じですね」。最後まで自覚のない痴呆老人でした。


11月2日(金曜日) 思いつきの田中文科相

 田中真紀子文部科学相は、2013年度に4年制大学の新設を予定していた秋田公立美術大、札幌保健医療大、岡崎女子大の新設を不認可とした。大学設置・学校法人審議会は「新設を認める」と答申していた(共同)。→ http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20121102-1041349.html

 文科相が審議会答申を覆したのは、省内に資料が残る30年間で初めてで、極めて異例の判断。田中文科相は「大学教育の質が低下している。そのために就職できないことにもつながっている」として当面は新設を認めない方針(毎日)。

 いい加減な経営母体の大学の新設を認めないのは分かるけど、大臣による恣意的な認可や不認可は疑問だ。政治家が大学の教育内容に踏み込むことにもつながりかねないと思うのだが、そんなことが許されるのかなあ。極めて疑問に感じる。

 田中真紀子は勝手気ままに、思いつきで何でも唐突にひっくり返すのが常だが、これはちょっとひどすぎるんじゃないか。理不尽にもほどがあるだろう。各大学は来春の開学に向けて、教員の手配や学生募集などの準備も進めていただろうし、影響が大きすぎる。正気の沙汰とは思えない。なんでこんなのを大臣にしたんだ。


11月3日(土曜日) ネットはバカに発信力を与えた

 きょうの名言。「日々の仕事は、押し寄せるバカとの闘いです。恐ろしいことに、ネットはバカに発信力を与えてしまった。以前は無視しとけばよかったが、今はバカの意見が拡散する。結局、まともにやってるこっちが謝罪するはめになる」「私はもう、良質な客を相手に拡張高いコンテンツを提供しよう、などと考えるのはあきらめました」。ネットニュース編集者の中川淳一郎さんの言葉(朝日オピニオン面)。よくぞ言った。ある意味とてもよく分かる。同感だ。「世の中、バカが多くて疲れません?」と世相を喝破した桃井かおりのテレビCMを懐かしく思い出す。

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 文化の日。手塚治虫先生が生まれた日。まんがの日。日本国憲法が公布された日。


11月4日(日曜日) 日比谷公園デモ使用禁止

 「日比谷公園、都がデモ制限」(朝日)。これまでは公園協会に届け出をすれば、日比谷公園の一角に集まってデモに出発することできたが、東京都がデモ参加者の公園使用に制限を加え始めた。都が対応を変えたのは今年8月から。数万人規模の反原発デモ以降、都の態度が一変したという。行政の恣意的で一方的な公園使用禁止は、集会や表現の自由の制限につながる。辞職した石原都知事の醜悪な置き土産は、そのまま猪瀬副知事が引き継いでいる格好だ。

 市民団体「首都圏反原発連合」は、都が公園使用を認めるように求める仮処分を申し立てたが、東京地裁(川神裕裁判長)は却下する決定をした(2日)。人権の砦として存在すべき司法の自殺行為としか言いようがない判断だ。市民団体側弁護団は即時抗告した。現在、東京高裁(民事7部)に係属中。

 【追記】東京高裁の市村陽典裁判長は5日、申し立てを却下した東京地裁の決定を支持し、即時広告を棄却した。


11月5日(月曜日) 餃子の王将

 近所の駅ビル内に「餃子の王将」が開店して、このところすっかり王将にハマっている。学生時代はよく食べたが最近はご無沙汰していた。やはり餃子定食が定番。2人前12個の餃子は食べ応えがある。パリっと焼き上がった皮とジューシーな具材が絶妙。できれば付け合わせはキムチでなく、以前のようにキュウリの漬け物にしてほしかったなあ。

 それにしても王将で餃子を食べるのに、わざわざ行列までしなくてもいいと思うのだが、夕方以降は常時行列ができている。安いからか、珍しいからか、それとも行列するほど美味しいというのか。学生時代も王将(都内)は混んでいたが、客が並んで待っているのを見たのは初めてなので驚いている。

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 オスプレイの本土での訓練について、米側が米軍厚木基地も使用する方針を日本側に伝えていた(毎日)。不安がいよいよ現実に。厚木基地の周辺は住宅密集地が広がる都会のど真ん中。そんなところで本気でオスプレイの飛行訓練を実施するつもりなのか。いずれにせよ、これで本土の人間もオスプレイを「ひとごと」とは思えなくなるのは間違いない。


11月6日(火曜日) 無駄に多いタグ

 ユニクロのシャツとか下着って、無駄なタグがたくさんついているのがちょっと鬱陶しい。長いタグが3枚と小さいタグが1枚。日本語のほかに中国語とハングル表記。サイズと材質と製造表示と洗濯の注意が簡潔に書かれていればそれでいいのに、ユーザーには不要な記述がやたらと多すぎると思う。じゃまだよなあ。


11月7日(水曜日) 反省も謝罪もしない裁判官

 東電OL殺人事件のゴビンダさんに再審無罪判決を言い渡した東京高裁の小川正持裁判長が、判決言い渡しの際に謝罪の言葉を口にしなかったと聞いて、さもありなんと思った。ゴビンダさんの再審開始決定を出したことでやたらと持ち上げられていたが、ゴビンダさんの裁判はあらかじめ敷かれたレールに沿って再審開始決定したに過ぎない。

 そもそも小川正持裁判長は逆転無罪も逆転有罪も出す適当な裁判官で、証拠に基づいて判断するというよりも、自身の感覚によってどっちにでも動くタイプだ。今夏の痴漢冤罪事件の判決公判でも、「〜するとは思えない」「〜はあり得ない」などと屁理屈をこねて被告人の控訴を棄却した。そういう裁判官だ。

 裁判官と言えば、ゴビンダさんの再審無罪判決を伝えるニュースに門野博・元東京高裁裁判長が登場し、冤罪事件を検証すべきだなどと解説しているのを見て思わず苦笑した。無神経だよなあ。だったらどうしてこの人は、いったん出た「名張毒ブドウ酒事件」の再審開始決定を取り消したんだろう。せっかく開いた扉を閉めて、再審開始することさえ拒んだ理屈がそもそも理解できない。

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 田中真紀子文科相については、この言葉を使ってもいいんじゃないかと思う。「くるくるぱーにもほどがある」。大学認可のあり方や制度の見直しと、現行制度で準備を進めてきた関係者への対応を混同し、思いつきで現場を引っ掻き回す。そのことでどれだけ悪影響が広がるか「想像力」がないからこうなる。酷すぎるだろう。

 そしてその挙げ句がこれである。「田中文科相『3大学はいい宣伝になった』」(産経)。もうあきれ果ててものが言えない。このオバハンは即刻レッドカードで永久退場だ。言うまでもないが、こんな人物を大臣にした野田首相の任命責任は極めて重大だ。

 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121107-00000618-san-pol

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 「東電が政府に支援枠組み見直し要請へ」。原発事故の賠償や除染に必要な巨額の費用を、東電が単独で負担することは困難だという(NHK)。事故が起きた際の負担を背負う覚悟もなく、「原発は安全だ」と嘘を言って原発を推進してきたツケだ。しかしそれでもなお原発を再稼働しようと言うのだから、厚かましいにもほどがある。事故負担の覚悟も財力もないのに、自分たちの手に負えない原発を動かそうなんて、おこがましいことを考えるなよ。

 → http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121107/k10013303991000.html

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 授業がある日は学食で生姜焼き定食(400円)を食べるのが、ほとんど習慣のようになっていたけど、きょうは学校では食べず王将の餃子定食にした(またかよ)。


11月8日(木曜日) 任期途中で投げ出すな

 病気などやむを得ない理由がなく任期途中で公職を投げ出した者については、5年間の公民権停止処分(立候補禁止)とするよう法律で定めるべきだ。橋下大阪市長、石原前都知事、松沢前神奈川県知事(前回の都知事選に出馬表明したが取りやめ)、東国原前宮崎県知事(衆院選出馬騒動)など、どれもこれも無責任さが目に余る。選挙で選ばれたのだから、任期満了まで職務を全うするのが有権者に対する最低限の義務じゃないか。任期途中で放り出して別の自治体の首長選や国政選挙に出馬するなんて、選挙民への背信行為としか言いようがなく、到底許されることじゃない。

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 米大統領選の接戦をネット中継で見た中国の若者が、うらやましいと感想を漏らしたという。中国にはまともな選挙自体がないのだから、彼らにすれば大統領選は想像を絶する話だろうなあと思う。未知の世界の民主主義なる手続きを、ネットで知る中国の若者の衝撃の大きさが目に浮かぶ。折しも中国では共産党大会が開幕した。謎だらけの統治機構。密室で展開される不透明な権力闘争。米大統領選の翌日という絶妙のタイミングが実に興味深い。中国の若者の心情に思いを馳せる。さてそれでは日本の政治状況はというと…。なんともお粗末で、情けないやら恥ずかしいやら。

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 「ノーベル賞選考委員、実は莫言氏の友人、公正さに疑問も」(朝日)。スウェーデンの公共放送SVTが6日に伝えたという。へーっ。

 → http://www.asahi.com/national/update/1108/TKY201211071134.html


11月9日(金曜日) 勝手に集まって自由に歩けば

 反原発デモの出発地点に日比谷公園を利用することを東京都が認めず、裁判所も不当にこれを支持したが、みんな勝手に集まってそれぞれ好きなように国会前や首相官邸前まで、自由に歩いていけばいいんじゃないかと思う。特定の団体として行動するんじゃなく、たまたま一緒になって行き先が同じというだけ。もともとそういう集まり(デモ)なんだから。

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 レポート課題が未提出の学生3人から、メールが来るはずなのに1人からしか届いていない。もう1人は先週のうちに送信したというので、迷惑メールフォルダをチェックしているんだけどやっぱり来てないなあ。アドレスをタイプミスして誤送信されたんじゃないかな。仕方ないので提出要項を再プリントして、来週の講義の際に手渡しする。

 レポートは提出しておいた方が、学生自身のためにも得だと思う(本人の勉強になるし、成績評価や単位認定でも有利になる)。できるだけ出しておいた方がいいよ。レポート課題は、定期試験の出来がよくない学生のための救済措置でもあるのだから。

 遅れてでも提出したいという意欲はあるわけだから、せっかくのチャンスを生かさないのはもったいない。出してくれたレポートはとりあえず全部受け取る。


11月10日(土曜日) 珍しく揺れない京急

 教育団体の研究誌に、10年ほど前に僕が書いたルポが引用されているのを見かけた。懐かしいなあ。自分が執筆した記事や書籍はいつまでもずっと残る。いつだれの目に留まって、どこでどのように参照されるか分からない。いい加減な取材をして適当な原稿を出すと、末代までの恥となって、取り返しがつかないことになる。改めて身も心も引き締まる思いだ。

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 横浜駅西口の居酒屋で生ビールをあおりながら、野菜と肉の地獄鍋を囲む。熱々で、そのうち微妙な辛さが回ってきて体がほかほかに温まる。醤油ベースのスープが美味しい。穴子の天ぷらもサクサク、ふわふわの食感でうまっ。写真はありません(撮り忘れた)。

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 路線にカーブが多く、運転も下手なために激しく揺れる京急で、珍しくとても丁寧な運転手に当たった。京急の運転手は8割が下手くそで乱暴だと思うが、上手な2割の中の1人に当たったのだ。線路に沿って絶妙に車体を走らせ、カーブでは微妙に速度を緩めるので、京急なのに驚くほど揺れが少ない。ラッキー。きょうはツイてる。横浜駅で降りる時に心の中で思わず拍手した。

 京急はJRと競合していることもあって、最速さを誇りにしている鉄道会社で、スピードが命、スピード至上主義のところがある。それはそれでカッコいいとは思うのだが、もう少し丁寧さや安全にも気を配って運行してほしいと、いつも感じながら乗っている。


11月11日(日曜日) ちょっとええ話

 野田首相は「田中真紀子文科相を辞めさせることはない」と明言し、大学の質を考えるという田中文科相の問題提起に理解を示した(朝日ほか)。大学のあり方についての問題提起と、既定ルールを無視して3大学新設を不認可とした支離滅裂さとは全く別の問題。前者と後者は切り離して論じるべき話だ。それを思いつきだけで、深く考えもせずにごっちゃにして一刀両断し、いたずらに学生や関係者を振り回した田中文科相の罪は決して消えない。大臣としても政治家としても失格なのは明白だと思う。そんな人物を文科相に任命した野田首相も同罪だ。もはや野田内閣自体が支離滅裂で、政権の体を成していない。末期症状としか言いようがない。

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 京都教育大学生協が20個注文するはずのプリンを誤って4千個発注。近隣5大学の生協に販売協力を要請。学生がツイッターで購入を呼びかけると瞬く間に広がり、無事にすべて売り切った。京教大生協「申し訳ないやら、ありがたいやら」。朝日の記事はそう締めくくった。ちょっとええ話や。

 プリンの話は朝日新聞東京本社14版(最終版)の2社面の記事だが、ネット版とは微妙に書き方が違う。たぶんオリジナル原稿をデスクが本紙用に短くまとめたのだろうけど、東京本社の紙面に掲載された記事の方が好きだなあ。

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 ユーミン40周年記念ベストアルバムが発売されるとか。「恋愛のテッパン45曲を収録した、荒井由美から松任谷由美までのパーフェクト・セレクション」なんてことがうたい文句に書いてあるから、そりゃもう買うしかないかなあと思ってチラシをよく見たら、収録曲に大好きな名曲「最後の春休み」が入ってないじゃないか。うーん。検討した結果、予約するのは止めにした。


11月12日(月曜日) 残念な「週刊朝日」検証報告

 「週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する『朝日新聞社報道と人権委員会』の見解等について」という報告が公表された。

 → http://publications2.asahi.com/index.html

 「朝日新聞社報道と人権委員会」の「見解」の残念な内容は次の一点に尽きる。それは、「一番問題にしなければならないのは、敵対者を絶対に認めないこの男の非寛容な人格であり、その厄介な性格の根にある橋下の本性である」(連載記事1回目の中の文章)ことを検証するために「橋下徹の両親や橋下家のルーツについて出来るだけ詳しく調べ上げる」(同)とした連載記事の問題意識について、真正面から検討せず、むしろ全否定してしまっていることだ。

 僕個人は佐野氏のような記事の書き方はしないし好まないが、それでも公人(権力者)に向き合う手法の一つとして、そうしたやり方もありだと思う。ところが、「朝日新聞社報道と人権委員会」のこの見解に従えば、佐野氏のようなアプローチは一切許されないことになってしまう。

 言うまでもなく、出自だけを根拠に人格を否定するといった考えは誤っていると思う。だが、公人である橋下氏のこれまでの乱暴な言動や少数者を切り捨て排除する政策を考えれば、いったいどういう背景があって彼のような人物が形成されているのか、ルーツとともに検証する作業があってもいいはずだ。「こういう出自と血脈だからこの人物はダメだ」と決めつけるのと、「この人物が形づくられてきた背景にはこういうルーツと環境があった」と分析するのとでは雲泥の差がある。両者は明確に区別されなければならない。

 連載記事の企画立案から掲載までの経緯の検証と、いくつかの問題点の指摘は真摯に受け止めるべきだろう。しかし一方的な連載中止と橋下氏への全面謝罪の容認は、権力に向き合うメディアとして残念な対応だと思う。言論・表現活動の自由に対する悪影響と萎縮効果など、現場へのダメージがあまりにも大きすぎる。


11月13日(火曜日) 「最後の春休み」は名曲なのに

 ユーミンと言えば、卒業後に学生時代を思い出して現在の自分を振り返る「卒業写真」も好きだが、「最後の春休み」はそれ以上の最高傑作だと思う。メロディーラインも歌詞も、涙が出そうになるような切なさにあふれている。名曲中の名曲だ。「卒業写真」と同じくハイ・ファイ・セットのカバー曲もいい。

 なんといっても、聴いていて情景が目に浮かんでくるのが素晴らしい。静まり返った校舎のたたずまいとか、だれもいない教室の机や椅子とか、廊下に並ぶロッカーとか。高校卒業後の春休みに、深夜のラジオ(たぶんオールナイトニッポン)から流れる「最後の春休み」を耳にして、胸にきゅんとくる切ない気持ちになったのを思い出す。その気持ちは年齢を重ねた今も変わらない。

 そんな名曲中の名曲である「最後の春休み」が、「荒井由美から松任谷由美までのパーフェクト・セレクション」とうたう「40周年記念ベスト」に入っていないなんて…。いったいどういう基準で選曲したんだろう。確かにアルバム「OLIVE」くらいにしか収録されていないから、それほど有名な曲ではないのかもしれないけど、それにしても信じられない(涙)。

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 次の総選挙で民主党が大惨敗するのは確実。どのみち残り数カ月しか残されていないのだから、政権与党の座から退場するまでの間に、やれること、やるべきことをしっかりやっておけよ、民主党。貴重な残り時間を政局や政争に浪費するのはもったいない。最後くらい初心に戻れ。

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 石原新党は「太陽の党」だそうだ(朝日)。この写真の石原慎太郎氏と新党のロゴとシンボルマークを見て、どこかの特養老人ホームの風景が頭に浮かんできた。配慮と思いやりのある言い方をすれば「ほのぼの」。きつい言い方をすれば「痴呆」。石原爺らが主張している内容は「時代錯誤」。

 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121113-00000030-asahi-pol

 石原爺の書いた小説にちなんで「障子=官僚政治」を突き破るんだとか(失笑)。大阪万博の「太陽の塔」つながりで橋下市長に配慮したらしいとか(爆笑)。あれこれ言われているが、なんだかなあ。しかし万博のシンボルを造った岡本太郎氏は、石原爺の小説から連想して「太陽の塔」と名付けたということなので、この茶番劇を見てきっと天国で苦笑しているだろうな。


11月14日(水曜日) ろくでもない選挙が始まる

 しょうもないテレビのワイドショーや「情報番組」を朝から夕方まで見て笑ってるおばちゃんたちが、橋下市長や維新みたいな連中を支持するんだなあと改めて理解したところで、これはもう堕ちるところまで堕ちないと、この国は再生できないのかもしれないなあと思うようになってきた。ということで解散総選挙。それと都知事選も。

 どう転んでも日本の政治に未来はない。少なくとも数年は暗黒の時代が続きそうだ。待ったなしの課題が山積しているのに。ろくでもない政党と人物しか見当たらない現実に当惑する。

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 横浜市内の夕方の家電量販店にて。発売されたばかりのCDが見当たらないので、店員さんに尋ねたら「他店舗から取り寄せます」と電話で問い合わせてくれた。そうしたら仙台店に1枚あるから、明後日の午前中にはお渡しできますと言われた。そんな遠方の店鋪とも融通し合っているのか。さすがの連係プレイに驚く。


11月15日(木曜日) 「逮捕=犯人」じゃないのに

 強制わいせつ容疑でNHK森本健成アナウンサーが逮捕された。NHKは「誠に遺憾であり、関係者や視聴者の皆さまに深くおわびいたします。事実関係を調べた上で、厳正に対処します」とコメント。NHKに限らず多くがこういうコメントを出すが、本人は酒に酔った状態で「記憶がない」と否認しているといい、冤罪かもしれない可能性もあるのに、なぜすぐに「おわび」して「厳正に対処」と述べてしまうのか疑問だ。

 民間企業や役所でももちろんのこと、ましてやNHKをはじめテレビ各局や新聞各社は報道機関なんだから、あくまでも推定無罪の立場で対応するべきじゃないのか。職員に対しても、一般市民の事件報道に対しても。NHKは一応「事実関係を調べた上で」とコメントしているが、「おわびします」と述べている時点で、「逮捕イコール犯人」だと決めつけているのと同じだろう。

 推定無罪についての認識があまりにもお粗末すぎる。事実関係が明らかになるまでは静観した方がいい。少なくとも「おわび」なんか安易にするべきではない。

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 ツイッター用のアプリケーション「ついっぷる」が仕様変更されて、とても使いにくい状態になっている。時刻表示の変更はすぐに改善されて、相対時間と絶対時刻との併用表示になったのでともかく、リツイートの一覧表示ボタン(タブ)が消えるなどの変更は、不便極まりない。機能改善ではなく明らかに酷い改悪だ。

 「ツイッター社の表示ガイドライン通達」を受けた結果で、通達に従わないとサービス停止になってしまうとのことで、さらに「同社のAPI仕様変更」に伴って必要な情報が取得できなくなるのだという。本家より便利なものは許さないってことか。だとしたら本家ツイッター社の一方的な通達や仕様変更は、利用者の利便性を一切無視していることになる。論外だよなあ。ほとんど嫌がらせじゃないか。

 そもそも本家のツイッターが使いにくくて不便だから、「ついっぷる」を利用しているのに。ほかにもっといいアプリがあったら、乗り換えを検討したいくらいだが、本家がプログラムを仕様変更したのならどうしようもない。困惑するばかりだ。


11月16日(金曜日) よりマシな政党と候補者に

 衆院解散。野田内閣の「終演」のみならず、民主党政権の「終焉」。これだけ無能ぶりと醜態をさらけ出したのだから、自業自得の結果と言わざるを得ない。しかし代わってどの政党のだれに一票を託せばいいのか、残念ながらさっぱり見当がつかない。正直なところ困惑している。「よりマシな候補」に投じるしかない。

 自民党に入れるくらいなら、民主党に投じた方がまだマシかもしれない。そう考える人が少なからずいてもおかしくはないと思う。原発がどんどん再稼働されて、憲法改正されて、武力衝突が始められてしまう、なんてことを考えれば…。

 「どちらの政党が美しい海と日本の国土、領海、国民を守ることができるのか、それを決めていただこうではありませんか」。党首討論でも演説でも、必ずと言っていいほど繰り返す安倍氏の得意の台詞だが、美しい海と日本の国土を放射能まみれに汚染した原発推進の張本人がよく言うよ。「どのツラ下げて」としか思えない。しかもその上なお、原発推進を声高に主張しているのだから呆れる。そんな元首相が「美しい海と日本の国土を守る」だなんて、ブラックジョークだろう。厚顔無恥にもほどがある。

 ゾンビが跋扈する日本政界は始末に負えない。消費増税やTPPや憲法などいくつも重要政策の違いはあるが、しかし少なくとも原発は絶対に容認することができない問題だ。福島原発事故の反省と後悔の念が欠如した政党や政治家に投じる一票は、何があっても断じて全く持ち合わせていない。それだけは断言できる。

◇◇

 強制わいせつ容疑で逮捕されたNHK森本健成アナウンサーが、処分保留で釈放された。容疑を否認しているのに釈放するのは、日本の捜査機関にしては異例なことだ。よほど逮捕事実があやふやで確かな証拠もなく、立件が難しいと判断されたのか。それとも容疑を認めてしまったのか。

 読売は「送検後の調べに容疑を認め、逃亡の恐れもないことから釈放されたとみられる」と伝えている。フジのニュースは「容疑を否認」と伝えた。やっていなくてもやったと認めれば釈放される。認めなければ延々と身柄拘束が続く。それが日本の「人質司法」の実態だ。いずれにしても先入観なしに、適正適法で科学的な捜査に基づいて、事実関係が明らかにされることを強く願う。


11月17日(土曜日) 原発は重大な争点

 県立高校の先生たちと横浜駅西口の居酒屋で飲む。教師の多くはミステリーとハウツーものしか本を読まない、開沼博も宇都宮健児も知らないと自嘲気味に話す組合員の説明を聞いて、妙に納得させられた。教師の勉強不足と社会問題への無関心は深刻だ。酢の物、白身魚の照り焼き、刺身、天ぷらなど美味しい料理が次々に運ばれ満腹。最後は地獄鍋。芋焼酎うまっ。店の外は土砂降りの雨。

◇◇

 今度の総選挙で、民主党は大惨敗すると予測する人たち(政治評論家も含む)と、議席は減らすにしても意外と健闘すると分析する人たち(同)と見方が分かれている。民主党のふがいなさと裏切り行為に怒りを感じている有権者も、「それでは安倍自民党に政権を戻すのか」と問われると、言葉に詰まるのだろう。民主にもう一度チャンスを与えるか否か。難しい選択だ。

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 TBS系の土曜夜の情報番組で、キャスターとゲストが「どの政党も脱原発依存で変わらないですよね」などと言って、原発は総選挙の争点にならないような解説をしていたが、とんでもない。「積極的に再稼働し安全な原発を推進する」のと「順次減らし原発と手を切る」のと「速やかに全て廃炉にする」のは全然違う。総選挙で原発が争点にならないわけがないし、もちろん「些細な問題」であるはずがない。やはり一票を投じる判断基準は「原発への対応」しかなさそうだ。それともう一つのモノサシは「憲法」かな。

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 「太陽の党」が解党して維新と合流し「減税日本」との合流は白紙に。石原爺はインパクトのある橋下維新と一緒になりたかっただけ。しかも維新と減税を両天秤にかけて、減税日本の河村たかし名古屋市長をあっさり捨てるとは、さすが自称マッチョ石原慎太郎。つまらない昼メロドラマ並みの酷い男だな。あまりに露骨すぎて笑えない。

 彼らにとって政策なんかどうでもいいわけで、これぞまさに野合そのものじゃないか。石原爺と橋下維新に、いいように振り回されている「立ち枯れ」の老人たちと河村市長が哀れでならない。


11月18日(日曜日) 筋の通った意思表示を

 反原発デモに日比谷公園の使用を認めなかったのは東京都の猪瀬副知事。ならば反原発・脱原発を支持する都民は都知事選で、猪瀬氏には断じて投票してはならない。今後も制限を続けるのが明白なのだから。国政選挙では、猪瀬氏を推す橋下維新も断固拒否すべきだ。筋の通った判断基準で明確な意思表示をしよう。

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 王将で餃子定食以外のメニューを食べたが、とろみのついた熱々のあんが麺にかかる「横浜サンマーメン」も安くて美味しい。猫舌なので熱さに少々手こずるけど、寒い季節にこれはハマる。横浜に来た当初は、ラーメンにサンマが入ってるのかと不思議に思ったものだが、 つまりは肉もやしあんかけそば。餃子にも合う。


11月19日(月曜日) 最高裁裁判官国民審査

 最高裁判所裁判官国民審査について、「本来の機能が失われており、やめた方がいい」と元最高裁裁判官の泉徳治弁護士。「最高裁へのチェック機能を働かせたいなら、裁判官の選考課程を透明化した方がよい。今は誰がどういう理由で選ばれたのか分からない」(朝日・社会面)。全く同感。国民審査は全部の裁判官にX印を付けるべし。個々の実績や判断内容などを、あれこれ吟味するのは時間の無駄だ。そんな時間があるのなら、もっとほかのことに時間を有効に使って勉強したり、楽しいことをしたりした方がいい。

 だいたい、辞めさせたいと思う裁判官にわざわざX印を書かせるところがずるい。しかも無記入だと、もれなく信任したことにされてしまう。「信任する裁判官に◯印を書かせる」方法の方がまだマシだが、いずれにせよ国民審査そのものが無意味なので、すべてにX印を付けよう。

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 河村たかし名古屋市長は、あれほど石原氏と橋下氏の両方からコケにされて、それでもなぜ橋下維新と一緒になりたいのか。プライドがあればと袂を分かつのが当然だと思うけど。そもそも政策が合致しないのだから、一緒にやるのは無理があるだろうに。

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 ユーミン「40周年記念ベスト」初回限定盤を購入する。名曲「最後の春休み」が収録されていないから買わなくていいかなとも思ったが、レコード店の店頭でユーミンのヒット曲がバンバン流れるのを耳にし、テレビの情報番組で懐かしいPV映像を目にしたこともあって、やっぱり買ってしまった。正式にはあす20日に発売されるのだが、近所のレコード店や家電量販店では、いつものように1日早く発売。

 高校1年の時に初めてユーミンの「ひこうき雲」を聴いた際は、彼女の声は苦手だなあと感じた。ああいう歌声もありかなと思い始めたのは、「卒業写真」「最後の春休み」を聴いてから。それから「ひこうき雲」もいいなと思うようになった。そういえば高1の時はクラスでユーミンが結構流行っていたな。


11月20日(火曜日) いい加減に有権者は目を覚ませ

 「政治に一番必要なのは政策を語ることではない。組織を動かして実行できるかどうか」(橋下徹大阪市長=維新代表代行の街頭演説から)。政策を語らず全部丸投げしろと。そして、選挙で委ねたのだから俺の決めたことにすべて従うのが当然だ、という橋下氏らしい理屈。これを独裁と言う。いい加減に有権者は目を覚ませ。

 「白紙委任→丸投げ→当選→上意下達」という流れ。これが橋下氏にとっての「民主主義」なのだろう。都合がよすぎるにもほどがある。本当にこの男にすべてを任せるつもりなのか、任せてしまっていいのか。

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 自民党の安倍総裁の金融緩和策。「輪転機をぐるぐる回して、日本銀行に無制限にお札を刷ってもらう」ってマジっすか。こんなのを次期首相にしていいの? 「お金がない」とこぼす大人に、小学生が「お札をいっぱい印刷して配ればいい」と答える笑い話は有名だが、そんなことを元首相が本気で口にするとは…。

 自民党の安倍氏は、もうすっかり次の首相になった気分なのだろう。日銀の独立性を否定するようなことまで踏み込んで、言いたい放題。「30年後に原発ゼロを目指す野田政権は無責任だ」と一刀両断した上で、「原発は再稼働させていく。批判は受け止める覚悟がある」。いったいどんな覚悟なんだ。もし再び原発事故が起きたら、取り返しがつかない事態になるのは目に見えているが、どのように責任を取るつもりなのか。核廃棄物の処理はどうするのか。無責任なのは安倍氏の方だろう。

 政権を投げ出した際の無責任さについては、(自主的に退場してくれてよかったから)許すとしても、原発再稼働発言に関する無責任さは断じて許すことができない。そもそも原発の電源喪失対策をスルーし、福島原発事故の大惨事を招いた張本人のくせに。ホントに「あんたには言われたくないよ」「どのツラ下げて」としか言いようがない。こんな男に日本を任せてしまっていいのか。

◇◇

 常軌を逸したヒステリックでわがままクレーマーに対する、これ以上ないと思われる「上手で丁寧な対応(あしらい方)のお手本」として、そういう意味では多くの企業や組織や人々が参考にすべき事例(とアホな文章)だと思った。

 →「再生JALの心意気/さかもと未明(漫画家)」http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121119-00000002-voice-pol

 「乳幼児は泣くのが仕事なのに」「気持ちは分からないでもないけど、いい歳した大人なんだから見守ってやれよ」。そんな社会常識や想像力は、この漫画家には一切働かないのだろう。JALの関係者も内心は呆れていたと想像するが、キレることもなく反論することもなく、よく耐えたなあ。上手にあしらったJALのスタッフを褒めてあげたい。

 それにしてもこういうヒステリックな振る舞いがまかり通ると、 世の母親たちは、安心して出産も子育てもできなくなってしまうだろう。少子化になるのも、さもありなんと思ってしまう。


11月21日(水曜日) 困惑する総選挙

 午後から授業。きょうのテーマは「ネット社会の光と影」だったので、「大手メディアのニュースもネットの情報も鵜呑みにせず、取捨選択して見極める目と力を養うべし」と力説しておいた。身近なテーマだけあって、いつも以上に学生の反応がよい。「個人情報やパスワードの管理をこれまで疎かにしていた」と反省する声が結構多かった。

 権力による情報操作や言論統制とネットとの関係、政治家のネット利用の功罪について話をしたついでに来月の総選挙にも触れて、「主権者の一人として、自分なりの判断基準でしっかり選挙権を行使してくれ」と学生に発破をかける。「原発事故で影響を受けるのは君たち若い世代なんだから」と強調してはみたけれど…。

 しかし実際のところ、心から投票したいと思える政党も人物もなく、「よりマシな候補者に」などと言われてもマジで苦慮しているわけで、「しっかり選挙権を行使してくれ」と発破をかけられても学生だって困るだろうなあ、というのは容易に想像できる。僕だって困惑している。そんな悲しい日本の総選挙。

 絶対に投票してはいけない政党と候補者は、はっきりしてるんだけどなあ。原発再稼働を明言し憲法改正を主張するなど、時代錯誤のタカ派路線を声高に唱える連中だ。これには断固拒絶の意思を示すだけなのだが、ではだれに託すべきか。その選択が難しい。

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 固い決意で「夜中に食べ物を口にしない」ことを今週から敢行しているのに、「孤独のグルメ」なんか見たら、せっかくの固い決意が打ち砕かれてしまうじゃないか。ネット上にこれ見よがしに現れる美味しそうな画像を目にしても、誘惑に負けたりしないぞ。絶対だ。絶対に食べないから(汗)。


11月22日(木曜日) 勘違い漫画家の非常識

 飛行機内でのクレーム騒動を記した記事で物議を醸していた漫画家のさかもと未明(11月20日付「身辺雑記」参照)が、機内での自身の違反行為について謝罪したそうだ。「わたしの発信した言葉、行動、クレームが議論のきっかけにさえなっていただけたらと記事を書いたので」「赤ちゃんが泣きすぎないようにする知恵や、どうしても必要があるとき以外、何歳くらいから飛行機に乗せたらいいか、赤ちゃんの安全面と周りへの配慮を含んだ常識的な親の判断規準について、広く議論したいです」とこの漫画家は自身の公式ブログで書いているが、勘違いもはなはだしい。

 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121122-00000005-rbb-ent

 「幼い子どもに対する寛容さのなさ」「大人としての心ない振る舞い」が自覚できず、ヒステリックに拳を振り上げる常軌を逸したクレーマー。そういう非常識な人物を上手にあしらうにはどうすればいいか、について有意義な問題提起にはなったが、それだけに過ぎない。そこのところがこの漫画家はいまだに理解できていないようだ。恥の上塗りというか、なんとも痛々しい限りだと思った。


11月23日(金曜日) 維新候補者からカネ集め

 橋下維新が、公認した衆院選の候補予定者から100万円の「広報費」を強制徴収している。供託金や選挙費用も自己負担させるという(朝日)。他党の多くは逆に党側が選挙資金を支給する。「維新のやり方はコンビニと同じ。看板を貸して選挙させるからフランチャイズ料を払えということ」(自民関係者)。うまいこと言うなあ。いい金づる? 新手の金儲けなのかとも思える。


11月24日(土曜日) 沖縄の切実で切ない訴え

 沖縄を代表する保守政治家で、オスプレイ配備反対の県民大会共同代表も務めた翁長猛志・那覇市長のロングインタビュー(朝日オピニオン面)を読むと、これまで本土が沖縄に強いてきた理不尽さについて、改めて深く考えさせられる。「沖縄では自民党とか民主党とか言っている場合じゃない。オール沖縄だ」との訴えが、沖縄の人たちの切実で切ない心情を代弁している。

 「自民党でない国民は、沖縄の基地問題に理解があると思っていたんですよ。ところが政権交代して民主党になったら、何のことはない、民主党も全く同じことをする」「僕らはね、もう折れてしまったんです。何だ、本土の人はみんな一緒じゃないの、と」

 「沖縄で自民党とか民主党とか言っている場合じゃないなという区切りが、鳩山内閣でつきました」「(オールジャパン対オール沖縄だ、と発言していることについて)沖縄の中が割れたらまたあんた方が笑うからさ」

 「沖縄振興策を利益誘導だというなら、沖縄に経済援助なんかいらない。税制の優遇措置もなくしてください。そのかわり基地は返してください。国土の面積0・6%の沖縄で在日米軍基地の74%を引き受ける必要はさらさらない。いったい沖縄が日本に甘えているんですか。それとも日本が沖縄に甘えているんですか」

 総選挙では政局や候補者の離合集散は語られても、沖縄の米軍基地問題は争点にならないし、ほとんど話題にも上らない。しかし沖縄では切実な問題であると同時に、保革の枠組みを超えてオール沖縄で「これはもう民族の問題だ」との意識が広がっている。「戦後67年間いじめられながらも本家を思ってきた」「ヤマトンチュになろうとしても本土が寄せ付けない」と訴える沖縄の人たちの気持ちを、本土の人間は改めて深く理解すべきだし、米軍基地を沖縄に不当に背負わせている意味について真剣に考える責任がある。

 こういう記事をじっくり読めるのが新聞の利点だ。「マスゴミは嘘ばかりで信用できない。新聞なんか読むのは止めよう」などとツイッターで連呼している人がいるが、異質な意見や多様な考えを目にする機会を、みすみす捨て去っていることに気付くべきだ。ネットも新聞もテレビも、自分自身で情報を取捨選択して見極めればいいだけのこと。「信用できない」などといって、すべてを自らわざわざシャットダウンする必要はない。

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 「不思議の海のナディア」の再放送(NHK教育テレビ)を見ていたら、劇中の地震の話にリンクしてリアルでも結構大きな地震。横浜東部は震度4。うちのあたりは震度3か。かなり強い縦の衝撃とともに大きく揺れたので、思わず身構えてしまう。大量に積み上げてある本や書類の山は崩れなかった。


11月25日(日曜日) 無責任な政治家は誰だ

 橋下維新の政策はちゃんぽん。コロコロ変わる。しかも「候補者調整は最後はじゃんけんで決めてもいいじゃないですか」と提案した橋下氏が、今度は「最後は、えいやあで決めるしかない」と発言するに及んでは、もう全く意味不明。政治家としての理念も思想も何もない。デタラメで無責任にもほどがある。政策を語らず理念もない人物に白紙委任だなんて、悪い冗談としか思えない。

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 安倍自民党総裁の登板で、原発をめぐる風向きが変わった。原発推進派の追い風になっているという。「安倍首相の誕生は上関の夢と希望」と山口県上関町商工事業協同組合の事務局長。建設業の男性は「安倍首相になれば流れが変わる。前のような原発政策を進めてほしい」。電事連の八木誠会長は「自民党の方が我々の考えに近い」と公言する(朝日)。野田政権の原発ゼロ政策を「無責任だ」と批判する安倍氏。自民党政権を復活させて、安倍首相に再びこの国の舵取りを任せてしまって本当にいいのだろうか。


11月26日(月曜日) 「生き方」の問題

 橋下氏がみんなの党の渡辺喜美代表に「選挙区調整はじゃんけんで」と要請したことに対して、競合区の立候補予定者や有権者から「バカにしている」との批判が出ているという(毎日)。そりゃそうだろう。まともな候補者や有権者なら怒るところだ。そんなふざけた維新の会と、それでもなお一緒になろうとするのか。そこが不思議でならない。

 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121126-00000037-mai-pol

 大阪市長の職務をほったらかしにして、維新の選挙演説に駆け回る橋下氏。公示直前には市長職を投げ出して、橋下氏本人が総選挙に出馬するような気がする。本日発売の週刊ポストの新聞広告や中吊り広告にも、そんな見出しが躍っていたけど。「たぶん出馬」に500ペソ(何の根拠もない)。

 自民党の安倍総裁が都内で街頭演説。「民主党は、いまだに日教組・日本教職員組合に支配されている政党だ」(NHK)。状況認識が20年くらい古い。今どき日教組に影響力などほとんどないのは常識なのだが。そもそも組織率も低くて壊滅的な状態だし。こんな時代錯誤の認識で教育改革って言われてもなあ。主張の内容も時代錯誤だが、大丈夫なのかこの人。

 → http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121126/k10013759451000.html

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 また原発推進キャンペーンを始めた電力業界。「原発運転停止のままでは電力不足になる」の次は、「原発停止の影響で資金が不足して、このままだと電力安定供給に支障が出かねないから値上げする」。明らかに脅しじゃないか。再稼動しないと大変なことになるぞというに等しい。平均11.88%の電気料金値上げを申請した関西電力の八木誠社長は、電気事業連合会(電事連)の会長だ。

 滋賀県知事の「嘉田新党」うまくまとまるといいなあ。ようやくギリギリになって、投票したいと思えるような政党が誕生する予感(または期待と言ってもいい)。「卒原発」と知事職に対する考えが一本筋が通っている。理念と政策なき乱立政党の野合と、原発の争点あやふや化に対して、滋賀県の嘉田由紀子知事は相当危機感があったらしい。やっと受け皿が出てきた(かも)。

 紅白歌合戦出場歌手決まる。斉藤和義が初出場。ぜひとも、政府の原発政策と電力会社を皮肉たっぷりに批判した「ずっとウソだった」を歌ってほしい。ここ数年もうずっと紅白なんて見ていないけど、これを歌うのなら紅白を見てもいい。NHKも高く評価する。

 → http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121126/k10013760471000.html

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 「莫言氏のノーベル賞は破局的」と2009年受賞のミュラーさん。「莫氏は中国当局の検閲を称賛している。泣きたい気持ちだった」「莫氏への授賞は、民主主義と人権のために働いている全ての人々の横面を張り倒すようなものだ」と非難した(時事)。ルーマニア出身のミュラーさんは、チャウシェスク独裁政権下で検閲に抵抗したドイツの女性作家。なかなか厳しい意見だが、実際に独裁政権下で検閲に抵抗した作家の言葉なので重みがある。

 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121126-00000002-jij-int

 莫言氏とミュラー氏はそもそもの「生き方」が違うのだろう。体制内で要職に就いて、制約がある中で妥協してでもあえて表現活動を続けるか、それともあくまでも自身の理念と信念に従って、敢然と表現・言論の自由を守る姿勢を貫くか、そういう生き方の問題なのだろうと思う。どっちがいいとか悪いかの判断は別にして。

 それぞれの「生き方」の問題だから、簡単に判断や評価はできないが、しかしこれは現代日本社会でも同じで、企業や組織の中で、一人の人間としてどういう振る舞い方(生き方)をするのか、組織と個人との関係を問いただすことにもつながってくる。そういう大きな問題だと言ってもいい。

 例えば、不当で違法で理不尽な上司の命令に対して、保身を優先して唯々諾々と黙って従うのか、それとも、命令に逆らったら組織内で立場が悪くなり、人事面でも著しく不利益を被る恐れがあっても、あえて毅然と理不尽な命令を拒むのか(あるいは内部告発までするのか)といったような。企業や組織がもっと大きな国家という枠組みになっても、どんな時代であっても、そこでどんな選択をするかは、それぞれの生き方によって判断がくっきりと分かれる。それは変わらない。


11月27日(火曜日) よりマシな投票先

 滋賀県の嘉田由紀子知事が新党「日本未来の党」の結成を表明した。小沢氏や亀井氏の存在には不安もあるのだが、しかしそれでも消去法で考えると、「よりマシな投票先」が現時点でここしか見当たらない(涙)。投票直前まで熟考したい…。

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 あすの授業で学生に見せる映像がようやく確保できた。原発問題と労働問題のドキュメンタリー。きれいな画質のDVDを提供していただいた方々に心から感謝している。社会の矛盾を深く掘り下げて問題提起する映像メディア本来の力と、本来の役割を示すのが講義の趣旨だ。その上で原発や労働問題についても関心を持ってもらえれば、と思っている。

 ちなみに労働問題の映像ビデオは、「人らしく生きよう/国労冬物語」(ビデオプレス)だ。これは毎年学生に見せている。軍隊のように職場の管理統制を進める当局の姿勢と労働組合のあり方を、丹念な取材に基づいて描いていて学生の反応もとてもいい。ビデオテープが劣化してノイズが多くなってきたので、ビデオプレスのご厚意でDVDを頂戴した(ありがとうございます)。原発の方はテレビ映像などのため、諸般の事情から詳細は内緒(汗)。


11月28日(水曜日) 他人事じゃない原発問題

 きょうの授業のテーマは「テレビと映像メディア」。映像メディアの持つ影響力とテレビが果たすべき本来の役割について、学生に理解を深めてもらうのが目的。国鉄分割民営化や原発問題を扱ったドキュメンタリー映像などを見せながら話をした。以下、学生たちの感想から(一部抜粋)。

 「『原発解体』に出てきた東海村原発が実家の近くにあります。JCO臨界事故の時は小学生だったので、何が起こったのかよく覚えていませんが、2人の人間が亡くなった悲惨な事故だったことは知っています。今は神奈川で一人暮らしをしていますが、南海トラフ地震など30年以内に70%の確率で起こると言われている巨大地震で、原発がどうなってしまうのか怖くて仕方ありません」

 「(ビデオに)東海村の原発が出てきましたが、東海村の隣町に実家があり、小学生の時に家から出られない日があったのを覚えています。東海村の原発だけでなく、全国の原発が解体されていくと思いますが、その中での課題や、原発を作る際のいい加減さがよく分かりました。原発はない方がいいと私は思います。脱原発を目指していってほしいです」

 「原発問題のVTRが印象に残った。私の実家の近くにも浜岡原発が存在し、正直、他人事ではない話だった。今は発電活動を停止しているが、それでも放射能を出し続けていることを考えると、そこに住んでいる両親を改めて心配している」

 「土曜日に『平和フォーラム』に参加した。その時、中国では現在100カ所以上の原発を建設しようとしていて、福島の事故を見ていなかったのかなどの意見が飛び交った。確かにエネルギーの供給率は高いが、そのリスクとして人間や動物など地球環境への損害が多大すぎる。決して原発を正当化できないレベルまできていると思う」

 「何度も何度も放射性廃棄物という言葉が連呼されて、とても耳が痛い思いだった。世界には本当に多くの原発があって、解体作業にこれまで5年かかったという。福島の原発事故もまだまだ先の長い問題だなあと感じた。原発を作るだけ作って後先考えず、廃棄物をどこへ捨てるのか、解体はどうするのかという問題が後回しにされていて驚いた。電力を作り出すためにどれだけ必要な方法であっても、一番に考えるべきなのは何なのか、ということを考えさせられました」

 「人間が作ったものをどうして人間の手で解体することができないのか。後先のことを何も考えずに原発を作り、人間は身勝手な生き物だと思います。原発が安全だという政治家がいるのならば、国会の隣に作ってみたらどうですか。政府もメディアもちゃんと働く人はごくわずかなんだと思いました」

 「私の祖父も国鉄職員として働いていたので、JRの前身が国鉄だったことは知っていましたが、国労組合員の存在や、多くのリストラが起こったことなどは全く知りませんでした。刑務所に入れられているような扱いを受け、まるで軍隊のような職場での姿は見ていて辛かったです」

 「『原発解体』や『国労冬物語』は実際の映像だったので、インパクトがありました。原発解体の作業は見ていてとても緊張しました。『チャイナ・シンドローム』は真実を伝えるジャーナリズムの姿がとてもよかったです。本当のことを伝えたいと迫るキャスターの質問の仕方が鋭いと思いました」

 「映画『チャイナ・シンドローム』は、電力会社が利益を優先し、事実を隠そうとする場面が、東日本大震災の原発事故と重なりました。原発はメリットが大きいとは思うが、デメリットも大きいので、われわれ一般市民には真実を伝えてほしい。原発をどうするか国民とともに考えるべきだと思いました」

 「この授業では新聞の記事からいろいろなことを学んできたけれど、今回の授業で、報道は文字だけではなかったなと、しみじみ感じました。特に原発の問題については、原子炉の状態なんていくら本をたくさん読んでも、実際に目で見ないと理解しづらいものだとよく分かりました。夕方のニュース番組では回転寿司がどうかより、こういった問題を取り上げてほしいものです」

 「先生のおっしゃる通りテレビのニュース、特に夕方のニュースは私も酷いと思っていました。原発の解体現場は、今こそテレビで最も放映すべき話だと思います。今のテレビはあるべき姿を失ってしまっているのだと思う。数字や利益を目標にするのも大事だが、報道という力をしっかり使ってほしい。映画の『チャイナ・シンドローム』の登場人物たちのような真実を伝えることに熱い人たちがしっかり評価されていないから、このようなことになってしまったのでしょうか。私たち読み手・視聴者にもきっと問題があるのだと思います」

 「映像を見るとやっぱりインパクトがある。今のテレビは企業や政府に縛られているんだなと思った。ニュースでは視聴率を気にして、面白い番組やお金を出してくれる企業の宣伝になるような番組ばかり。本当に私たちが考えなければならないことは、ほとんどテレビではやらない。原発の実態などもっとやるべき。本当に必要なことを流すべきだと思う」

 「確かに原発は危険な一面もあるかもしれないが、原発がなくなったら、その分の電気はどうするのかと自分は思います。3・11で福島の原発が止まった時に多くの地域で停電となりました。原発に頼っているのになくそうとするのは少し違う気がします」

 「原発を止めるという動きが高まっているが、原発を止めてしまったら代わりの電力をどう補うのか疑問に思う。風量や水力では弱すぎるし、火力では二酸化炭素を排出してしまう。でも今回の授業のビデオを見て、改めて原発は恐ろしく危ないものなんだなと思いました。報道では、原発の危険さとともに、代わりになるものについてもちゃんと説明してほしい。危ないから止めるべき、だけでは伝わらない」

 現在稼働中の原発は関西電力大飯原発の2基のみ。原発が止まっていても電力は十分に供給されている事実と、原発を動かし続ける限り大量に発生する放射性廃棄物の処理の問題については、来週の授業冒頭で補足説明したいと思う。原発問題が講義のテーマではないので、あまり多くの時間は割かないけど。

◇◇

 キャンパスに恒例のクリスマスツリーが登場。暗くなった学内にイルミネーションの彩りが輝いた=写真。しかしこれまで10本ほどのツリーがイルミネーションで彩られていたのが、半分以下の4本に減った。昨年までは電飾を施された大きなツリーが、学内にずらっと並んで壮観だったんだけどなあ。キリスト教系の学校ならではの伝統行事なのに、経費節減の影響がここまできたのだとすればなんとも寂しい。


11月29日(木曜日) 党首討論なぜネット番組?

 インターネット動画サイト「ニコニコ動画」で、党首10人が参加する「党首討論会ニコニコ生放送」が1時間半にわたって中継放送されたが、どうしてテレビ放送でなく、あえてインターネットで党首討論会をやる必要があるのだろう。より多くの人が確実に視聴できるように、最初から「公共放送(笑)」のNHKで生放送すればいいのに。

 老若男女だれもが視聴できる環境はやはりテレビだと思うし、そもそも視聴者の数は桁違いにテレビの方が圧倒的に多い。「来場者105万人」だとか「114,943 Views」などと、公式放送サイトやミラーサイトに表示されていたが、テレビは数百万人という人が見ている。視聴者数には圧倒的な差がある。

 「リアルタイムで視聴できるように」というのなら、ネット中継でなくともテレビで生放送すればいいだけだし、「恣意的な編集や司会進行の公平性が疑われる」といった批判があるなら、質のいい司会者を確保すればいいだけの話だろう。それにネット中継を見るパソコンやケータイの画面は大きさも画質も見にくいし、しかも回線がしょっちゅう途切れることがあって鬱陶しい。回線の混雑・渋滞のためにアクセスできず、見られない人たちが大勢存在するというのも致命的だ。

 「だからネット中継はダメだ」と言っているのではない。できるだけ多くの有権者が「判断材料」に等しく接する機会を確保する、といった当然のことを実現するためには、まずはだれもが視聴できるテレビの生放送をベースにした上で、ネットでも同時中継すればいい。必ずしもみんながアクセスできるとは言えない環境で、あえて党首討論会を行うことにこだわる意味がよく分からない。


11月30日(金曜日) 維新こそフェードアウト?

 石原慎太郎氏は「日本維新の会」の代表なのに、政権公約に「原子力発電はフェードアウトする」と明記されていること自体を知らなかった(理解していなかった)らしいが、実に笑止千万な話だ。政党代表が政権公約を把握していないなんて、そんな代表があり得るのか。その上さらに石原氏が「それは違う。公約を直させる」ときっぱり明言(迷言)したのには呆れ果てた。もはや維新の会は政党の体を成していないな。

 維新の会の選挙公約を眺めていると、「脱原発の動きは2030年代までにフェードアウトする」「うやむやになったら原発推進する」と言っているようにしか思えないなあ、と感じていたのだが、それ以上に噴飯ものの発言を、代表自らが党首討論会の場で発信したのには驚くばかりだ。維新の会こそフェードアウトするのではないか、と思ってしまう支離滅裂さだ。

 ところでNHKは、夜の7時のニュースでも「ニュースウオッチ9」でも、石原氏の「フェードアウトの公約は直させた。政権公約を直させる」との発言を放送しなかったが、どういう意図があるのだろう。理解しがたい編集・報道姿勢だ。有権者が知りたい(知るべき)情報・判断材料を伝えるのは、公共放送としての責任じゃないのか。民放各局は、記者の質問と石原氏の応答をしっかり流していたぞ。

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 そもそも「今すぐ原発ゼロ」にすることに、いったいどんな不都合があるのだろう。現時点で稼働する原発は全国で2基だけ。しかしそれでも電力は十分足りている。火力発電と水力発電でまかなえている。化石燃料を使いながら原発ゼロにして代替エネルギーを考える、という手順のどこに問題があるのだろうか。原発を動かせば動かすだけ、核廃棄物が大量にたまっていく一方だというのに。

◇◇

 「国民が求める政治を実現するために、小沢さんの力を使わせていただきたい。小沢さんを使いこなせずに、官僚を使いこなすことはできません」。「日本未来の党」代表の嘉田由紀子・滋賀県知事は、日本記者クラブの党首討論会で、なかなか見事な上手い切り返しをしたなと思った。好感度がアップしたような気がする。


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