身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2013年12月1日〜12月31日

●デモは憲法で保障されているのに●民主主義を公然と否定●なぜNHKは国会中継しない●主権者の自覚を●NHKの姿勢に怒りを覚える●なぜ国会中継しないかNHKに聞いた●主権者の責任●次の選挙では●厚顔無恥にもほどがある●国民を愚弄●暴走する安倍自民の狂気●「今年の漢字」は「秘」だろう●「裁判官の品格」感想紹介●安倍政権の教育統制に戦慄●郵便事業は四苦八苦●一年前の総選挙そして●気分は観光地●「サンデー毎日」で紹介●釈然としないNHKの生中継●「何をしないか」に注目すべし●「財界」で紹介●できれば本屋さんで注文を●憲法遵守を訴える天皇の一方で●冤罪河野さんの身分回復が課題●書店員さんのご配慮に感謝●「国家神道」への参拝がおかしい●残念すぎるネトウヨの反応●危険極まりない極右政権●「裁判官の品格」書評●メディアと教育の責任●まずは版下作成●●●ほか


12月1日(日曜日) デモは憲法で保障されているのに

 特定秘密保護法案に反対する市民のデモをテロと同一視するこの感覚にこそ、国民の自由を縛って治安強化を図る同法案の本質が表れている。憲法で保障された表現の自由を根底から否定する発想に驚愕。本音を吐露したというか、本性をさらけ出したというか。それだけ石破氏は安倍首相より正直なのか。

 秘密保護法が成立した後のことを考えると、心の奥底からぞっとする。マジでシャレにならない事態が、すぐそこまでやってきている。まさに戦前が間近に迫っていると言っていい。

→「絶叫デモ、テロと変わらぬ」石破幹事長、ブログで(朝日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131130-00000046-asahi-pol

 【追記】自民党の石破茂幹事長はいまだに自身のブログをそのままにしている(2日午前2時現在)。さらに1日の富山市内の講演で、秘密保護法に反対する市民デモを、重ねて問題視する発言をしたという。勉強不足とか認識不足というよりも、そもそも日本国憲法を遵守する気などさらさらないのだろう。驚きを禁じ得ない。

→石破氏、重ねて反対デモを問題視(共同)

http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013120101001508.html


12月2日(月曜日) 民主主義を公然と否定

 デモをテロ扱いした自身のブログを、ようやく訂正して「お詫び」を掲載した自民党の石破茂幹事長だが、対応が遅すぎるばかりか、きのう12月1日にも同様の発言を繰り返しているのだから、憲法で保障された表現の自由を本質的には全く理解していないと思わざるを得ない。

 それに石破幹事長の「訂正とお詫び」は納得できる代物とはとても思えない。掲出時期が遅いことだけが問題なのではない。「一般の人々に畏怖の念を与え、市民の平穏を妨げるような大音量で自己の主張を述べるような手法」とは何だ。「平穏を妨げる」とか「大音量」とか、それは権力者が判断することなのか。デモは街なかで市民が声を上げて行進しながら訴える正当な言論行為であって、テロ行為とは全く別物だ。中学生でも知っているような基本を石破幹事長は分かっているのか。デモの本質をまるで理解していない。突っ込みどころがありすぎる。

 そもそも憲法違反の疑いが極めて濃厚な秘密保護法案を、十分な議論を尽くそうともせず平然と強行採決しながら、「本来あるべき民主主義の手法とは異なる」などと言われても、むしろ悪い冗談にしか聞こえない。

 市民が声を上げて訴える正当な権利(デモ)を「静穏を妨げる」と断じ、「やっていいことだとは思わない」などと権力者(政府与党のナンバー2)が公然と否定することに対し、恐怖と怒りを覚える。自民党と石破幹事長の本音がこの発言に集約されていると言っていい。特定秘密保護法の正体は言論弾圧そのものだ。

「石破茂ブログ」→http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-e81e.html


12月3日(火曜日) なぜNHKは国会中継しない

 特定秘密保護法案がこれだけ大問題になって、衆院では強行採決をし、自民党の石破幹事長からデモをテロと同一視する発言(暴言)まで飛び出しているというのに、NHKはなぜかかたくなに国会審議を中継しようとしない。参院国家安全保障特別委員会での参考人質疑の中継もなし。これでも「公共放送」か。NHKはいったいだれのためにどこを向いて放送しているんだ。

 NHKは政治権力から独立した報道機関としての「公共放送」ではなく、政権与党の広報機関である「国営放送」を目指しているとしか思えない。酷すぎる。国民に対する背信行為に憤りを覚える主権者は、言論(抗議の声)でも金銭面(受信料拒否)でも強いメッセージを発信するべきだろう。

→<秘密保護法案>参考人全員が懸念、石破氏発言に批判も(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131203-00000045-mai-pol

◇◇

6)JR川崎駅西口前のラゾーナ川崎プラザ1階にある丸善ラゾーナ川崎店。政治・法律のコーナーに、「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を平積みしてくれている。ありがとうございます!

7)東急百貨店渋谷本店7階のMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店は、法律の棚のかなり目立つ位置に、「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を並べてくれていた。すぐそばには冤罪事件のコーナーも。ありがとうございます。

8)JR池袋駅東口のジュンク堂書店池袋本店は、5階の法律関係の棚の一番目立つ場所に、「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を並べてくれている。女性の副店長さん「腰を落ち着けてじっくり売っていく本だと考えています」。よろしくお願いします!

 このほかにも、「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を2冊並べて棚差し(背表紙を見せて書棚に陳列すること)してくれている書店さんもあるし、もちろん1冊だけの棚差し書店さんも多数あります。平積みでないところは写真がないけど、いずれの書店さんにも深く感謝します。


12月4日(水曜日) 主権者の自覚を

 先週に続いて今日の講義でも、特定秘密保護法の危険性やメディアのあり方(特にNHKと読売が何を「伝えていない」か)について話した。学生が他人ごとだと思わずに、自分自身の問題だと感じて問題意識を持ってくれるかどうかがポイントだ。情報操作や情報統制によって、目と耳と口を塞がれるのは国民自身なのだから。

 国家(政府)のために国民が存在するのではなく、国民あっての国家(政府)だと繰り返し伝えたけど、どこまで分かってくれたかなあ。学生には「主権者としての自覚を持ってほしい」と、しつこいくらい強調して説明した。主権者たる国民が、主体的な判断をするための情報が制限され隠されるなんてとんでもない。

 この国の主役は主権者たる国民であり、政治家や官僚は国民に奉仕する立場だ。公僕として国民のために仕事をすべき政治家や官僚が、国民の知る権利や基本的人権を制限していいわけがないし、公的な情報を独占していいはずがない。公的な情報も本来は国民のもので、基本的にはすべて開示して国民に公開されるべきなのだ。

 政策上どうしても公的情報を秘匿する必要があるにしても、可能な限り最小限にとどめて、速やかに公開する手立てをまず最優先で講じることこそが筋というものだろう。そういう法整備はしないのに、際限なく秘密の範囲が広げられていく危険性のある秘密保護法案が、いかにとんでもない代物かは自明の理だ。廃案しかない。


12月5日(木曜日) NHKの姿勢に怒りを覚える

 茶番劇としか言いようのない形ばかりの公聴会開催に加え、自作自演でチェックする「第三者」もどき機関設置の提案の末、平然と参院特別委員会で特定秘密保護法案を採決強行。とんでもない先進国、あり得ない民主国家だ。こんな見苦しい有様が世界中に打電されて、自民・公明党議員や自称愛国者は恥ずかしくないのか。それでこの国に誇りを持てと? 悪い冗談としか思えない。

 この前代未聞の非常識な採決強行を、なぜNHKは生中継しないのだ。民主主義の根幹に関わる法案審議を、委員会や本会議はもちろん採決の様子も、可能な限りリアルタイムで伝え続けるのが「公共放送」の責務じゃないか。独立した報道機関の果たすべき使命ではないのか。NHKの国民に対する背信行為と、秘密保護法の成立に加担する犯罪行為は許しがたい。NHKの報道姿勢には心から怒りを覚える。一人の主権者として。

 NHKはもう「公共放送」なんてまやかしの看板は降ろして、正真正銘の「国営放送」として政府広報機関に徹した方がいい。すっきりするし視聴者に誤解を与えなくていいのではないか。実体はもはや「公共放送」でも「報道機関」でもないのだから。

 このタイミングでNHK会長が退任の意向表明。安倍首相サイドからよほどの圧力があったのか。そうであるならばなおさら、なぜ毅然と政治介入や圧力を跳ね返そうとしないのか。そもそも、やるべきことはやってないと思うけど。敵前逃亡というか、尻尾を巻いて逃げ出すようにしか見えない。

→NHK松本会長、任期満了で退任の意向。「経営委員会がいい人を選ぶと思う。私はそこに入っていない。やるべきことはやった」(毎日)

http://mainichi.jp/select/news/20131205k0000e040251000c.html

 「採決強行」という言葉を、読売とNHKはどうしても使いたくないんだね。見出し(インデックス)にも記事本文にも絶対に出さない。衆院特別委や衆院本会議の時も、そして今回の参院特別委でも、事実なのに一切使わない。彼らがどういう立場でどこを向いて伝えようとしているか、報道姿勢と体質を象徴している。


12月6日(金曜日) なぜ国会中継しないかNHKに聞いた

 特定秘密保護法案だけじゃない。あれよあれよという間に、どさくさに紛れるようにして、日本はまさしく急ピッチで「戦前」になりつつある。安倍政権の暴走止まらず。

→(1)経済産業省が「エネルギー基本計画」の原案をまとめ、原発を「重要なベース電源」と位置付けて「再稼働を進める」と明記した(時事)。(2)武器輸出を禁止から管理へ、政府が新原則原案で方針転換。武器輸出を禁止してきた従来の方針を撤廃する内容(朝日)。

 そして、特定秘密保護法が参院本会議で、自民、公明両党の賛成多数で可決成立。まったくどいつもこいつも馬鹿ばっかり。呆れ果てました。なんとかに刃物。とんでもない社会になるのは確実ですね。伏せ字が大活躍する時代は、たぶん5年以上先にやってくるかと。すぐには影響は出ないでしょうが、じわじわと効いてくると思います。

◇◇

 NHKが特定秘密保護法案の国会審議を中継しないことについて、NHKに取材して見解を聞いた。公式見解は以下の通り。

 「施政方針演説や代表質問、予算委員会の質疑、党首討論など、NHK独自の編成に基づいて総合的に判断して国会中継を行っている。秘密保護法案の審議も一昨日の党首討論は中継した。どうして国会ばかり中継するんだというご意見もある。視聴者の中には関心のない方も当然いるし、通常番組を楽しみにしている方もいる。皆様の関心が高いか低いか総合的に勘案して、中継するかどうかを判断している。秘密保護法案の審議を中継してほしいという声が寄せられているのは事実だ」

 「ニュースでも時間を取ってお伝えしているので、秘密保護法案の審議を放送しないということではない。国会中継について明確な基準があるわけではないが、秘密保護法が重要な問題であることは認識しており、これまでもニュースで十分な放送はしている」

 一見すると、客観的に判断して国会中継するかどうかを決めていると受け取れるかもしれないが、つまりは「通常番組を楽しみにしている視聴者」の意向を優先し尊重したということだ。秘密保護法案の国会審議を中継して、いま何が行われているかをリアルタイムですべて国民に伝えよう(伝えなければ)、といったNHKの明確な強い意思は存在しないということなのだろう。

 さらに、NHKがニュースの記事本文やテロップで「採決強行」という言葉を一切使っていないことについても、理由を聞いた。公式見解は次の通り。

 「野党と与党それぞれの立場がある。NHKの姿勢としては、放送法に公正公平とあるので、主観的な言葉を使わずに『採決した』という事実をお伝えしている。『採決した』のは事実であり異論のある人はいないだろう。強行か否かは見方によって違う。どこに立脚するかで見方が分かれる。これまでも『強行』とはせず『採決』とお伝えしてきた」

 今回の衆参両院でのあのような乱暴な手法が正当に「採決した」と言えるのか、民主的な手続きに基づいた「採決」なのか、といった強い疑念も指摘されているはずなのに、NHKとしては「公正公平」に、「政権与党の立場を尊重」して伝えているということなのだろう。真っ当なジャーナリズム精神がある記者ならば、「採決強行」と表現するのが当然だと思うが、NHKが極めて主観的な判断をしていることが、改めて明らかになったように思う。


12月7日(土曜日) 主権者の責任

 特定秘密保護法の成立後、最も印象に残ったのは、むのたけじさんのこの言葉だ。「でも悲観はしていないんだ。この法律に反対した議員は次の選挙で必ず当選させる。賛成した人は必ず落とす。そういう活動を、成立した今日から始めるんです。戦争の危険だもの。男などに任せず、命の母である女性が立ち上がらなければだめだ。本気で国民が主権者である責任を果たしましょう」(ジャーナリストむのたけじさん、12月7日付朝日)


12月8日(日曜日) 次の選挙では

 埼玉・大宮で開かれた教育フォーラムの集会で講演した。憲法改正を先取りする形で、教育に対し国家の管理統制を強める安倍政権がテーマ。可決成立した特定秘密保護法の異常さについて、時間が許される限り言及したのは言うまでもない。もちろん、権力の顔色をうかがうことに長け、伝えるべき事実を伝えないNHKの組織体質も俎上に。

 講演で強調したのは、秘密保護法を招いたのは選挙でこういう政治家を選んだわれわれの責任だということ。自民党を大勝させた主権者たる国民の責任は重い。だからこそ、次の国政選挙まで残されたわずか3年間に、何ができるのか真剣に考えて、できることをやらなければならないのだと繰り返し話した。

 広い会場なのにマイクが使えなかったり、幼児が大声で泣き続けたりとトラブル続きの集会だったが、「話を聞いて知らなかったことがたくさんあった。無知ではいけないと思った」と参加者に言ってもらえるなど、おおむね好感触。主催者が用意してくれた拙著もそこそこ買ってくれたみたいで、まあまあの出来だったかな。

 【追記】「国民が悪いという意見があるが本当に国民が悪いのか」「選挙戦の争点にも公約にも上げられていなかったではないか」といった書き込みがツイッターに寄せられた。しかし国民を騙して(争点にも公約にもせずに)議席を得たとしても、自民大勝で安倍政権になったら、憲法改正、教育への国家管理・統制推進、原発再稼働、集団的自衛権発動、武器輸出解禁、そして秘密保護法の成立・施行といったことをやるに違いないのは、十二分に予見できた話だろう。公約に掲げていなくたって超タカ派の詐欺師政党なのは自明の理なのだから。

 そしてそんなとんでもない政治家を選んだ結果が、今回のような事態になっているのは「事実」なのだから、だったらわれわれ国民はそれなりに方法論を構築し、鉄槌を下してこの状況を変えなければならないのではないだろうか。とは言うものの投票権を行使する際の「受け皿」が、なかなか見つからないのが最大の問題ではあるわけで…。

 次から次に安倍自民がやりたい放題を繰り広げたら、3年後までに間に合わないかもしれない(総選挙の時にはもはや手の付けようのない事態になってる可能性が高い)けど…。いやマジで。悩ましいところではある。


12月9日(月曜日) 厚顔無恥にもほどがある

 特定秘密保護法案について述べた安倍首相の記者会見には、怒りを通り越し呆れ果てて苦笑しか出てこない。こんな厚顔無恥な説明に納得できる国民がいたら、よほどの馬鹿かおめでたい鈍感な人間に違いない。「秘密の範囲が際限なく広がる、国民の知る権利が奪われる、通常の生活が脅かされるということは断じてあり得ない」だと。秘密保護法のあの曖昧で杜撰な条文から、いったい何を根拠に「断じてあり得ない」などと言えるのか。

 さらには「私自身がもっともっと丁寧に時間を取って説明すべきだったと反省している」だと。これこそ噴飯ものだろう。よくもまあいけしゃあしゃあと、全国民を前にしてこんな言葉を平然と口にできるものだと思う。だったらどうしてあれほど不十分な国会審議しかせず、おまけにそのお粗末な審議さえ強引に打ち切って強行採決なんかしたんだ。そこまで言うなら、今からでも国会審議をやり直せばいいじゃないか。とんでもない二枚舌だ。

 IOC総会の東京五輪招致のプレゼンで、「福島第一原発の汚染水は完全にブロックされコントロールされている」などと世界中に堂々と大ウソをついた詐欺師ならでは。こんな恥知らずな男が、これからやることを想像するとぞっとする。「数の力」でなんでもできると考えているらしい。まさにナントカに刃物。戦慄する。

◇◇

 それでもなお安倍内閣を支持する人が、47・6%もいることにむしろ驚く。街中のいたるところにベタベタ貼られている自民党のポスターが、「日本を、取り潰す。自民党 安倍晋三」にしか見えない今日このごろ。

→秘密法「修正・廃止を」82%、世論調査、内閣支持率急落(共同)

http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013120901002123.html


12月10日(火曜日) 国民を愚弄

 前夜の安倍首相の記者会見で「私自身がもっともっと丁寧に時間を取って説明すべきだったと反省している」と言った舌の根も乾かぬうちに。初めから説明する気などないわけだ。国民を愚弄するにもほどがある。

特定秘密法13日公布を決定、官房長官「早期に施行」(朝日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131210-00000024-asahi-pol


12月11日(水曜日) 暴走する安倍自民の狂気

 またもや思わず本音が出たということだろう。しかし訂正で済むような話ではない。こうやってアドバルーンを揚げて様子を見ながら、じわじわと既成事実をつくっていき、最終的には条文を恣意的に都合のいいように拡大解釈していくんだよな。それにしてもあまりにも教科書通りの手法に驚く。それだけ自信満々で傲り高ぶっているのだろう。

→石破幹事長、秘密保護法で報道機関の処罰に言及、直ちに撤回(産経)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131211-00000565-san-pol

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 暴走を通り越して狂気すら感じる。「数の力」を背景に、もうなんでもありのやりたい放題だな。当局の「恣意的な解釈と運用」でなんとでもなる法律を、また出そうとしている安倍政権。よくもまあこれだけ次から次へと繰り出してくるものだ。

共謀罪の創設、安倍政権が検討、五輪に向けテロ対策強化(朝日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131211-00000027-asahi-pol


12月12日(木曜日) 「今年の漢字」は「秘」だろう

 「今年の漢字」を一文字で表すなら、どう考えても「秘密」の「秘」だろうよ。日本漢字能力検定協会が公募で選んで、京都・清水寺の貫主が揮毫した「輪」は、時代感覚がおかしいし、問題意識や社会性がなさ過ぎる。貫主も「こんな字を今年の漢字として揮毫するのは納得できない」と拒めばいいのに。

 【追記】安倍晋三という男は寝ぼけてるのか、それとも夢うつつで首相をやっているのか。いずれにしても国民は「悪夢」を見ているとしか言いようがないわけで。「戦前回帰への道」を夢想するのは自分の頭の中だけにしてくれ。

首相、今年の漢字は「夢」(朝日)

http://www.asahi.com/articles/TKY201312120169.html

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 6年前に政治生命が終わったはずなのに、まるでゾンビのように生き返った安倍首相は亡霊そのもの。やっていることも、やろうとしてることも「戦前の亡霊」そのものだと思う。亡霊だから嘘八百の言葉も含めて言いたい放題、たぶんなんでもアリなのだろう。恐怖だ。事態は危機的状況で切迫している。一刻も早く成仏させる必要がある。マジで。

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 大門未知子(米倉涼子)かっこええなあ。来週最終回なのが寂しい。木曜ドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」を見るたびに「ブラック・ジャック」を彷彿とする。原作・脚本の根底にも、きっとBJの世界観が流れているに違いないと想像。出世欲に憑かれ保身に走る人々もリアルに描かれ、医者のあり方について真摯に問いかける。いいドラマだ。


12月13日(金曜日) 「裁判官の品格」感想紹介

 匿名希望のベテラン弁護士さんから、「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)の感想をいただきました。拙著や、裁判所・裁判官のあり方についてはもちろん、裁判官批判のあり方についても、実に的確で示唆に富むご指摘とご意見だと思います。深く感謝します。転載許可を得て、以下紹介します。

◇◇

 「裁判官の『当たり外れ』で人生が左右される裁判の現実」というキャッチコピーですが、「裁判官のごく希な『当たり』で、人生が救われるかもしれない」というのが現実ですね。

 原田裁判官のところに書いてあったように、「それは相対的な評価が高いと言うことなのであって、本来はこれくらいが普通の裁判官だと思うんですよ」というのが、本来の基準なんでしょうね。

 池本壽美子裁判官のところに、「無罪判決に弁護士は元気をもらった」なんていう評価が出てくるのは、絶望の裏返しであり、どう考えてもおかしいですよね。しかし、これが現実です。

 たしかに「あるべき姿」から評論しても、現実が変わるはずもなく、弁護士は厳しい現実にめげずに、立ち向買わないといけないと思いますし、現に皆さん立ち向かっていると思います。

 しかしこれからは、「木谷コート」とか「原田コート」のようなところで研修を積んだ「若手」裁判官がいなくなってくること、そして、大きくは、刑法、刑訴法、そして憲法までが改悪されて行くことを考えると、非常に厳しい未来が待っているような気がします。

 そのような中で、ネット上の無責任な事実に基づかない裁判官批判ではなく、本書のような事実に基づいた理性的な裁判官批判が、広く市民の「常識」となっていくことを希望します。


12月14日(土曜日) 安倍政権の教育統制に戦慄

 教科書採択をめぐる市民集会を横浜市内で取材。主催者が「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を繰り返し紹介してくれたばかりか、受付の書籍コーナーにも置いて下さった=写真。感謝感激。お陰様で持参した分は完売。僕の執筆記事が掲載された月刊「創」11月号も完売。ありがとうございます。

 この日の集会では神奈川県内の教科書採択の経緯が報告されたほか、「子どもと教科書全国ネット21」事務局長の俵義文さんが、安倍政権の教育「改革」の異常さを詳細に解説。国家が教職員と教育内容をがんじがらめに徹底して管理統制し、教職員は国定教科書をそのまま教えることしかできなくなる時代が、すぐそこまで来ている危機的状況がよく分かった。

 なかでも、教員免許制度を大幅に見直して3年ごとに教職員の適性を判断すること、政治教育を禁止して刑事罰の規定を設けること(3年以下の懲役または100万円以下の罰金)を、安倍政権が本気で導入するつもりだという話には戦慄を覚えた。何を根拠にだれが「適性だ」「政治教育だ」と判断するのかが極めて曖昧で、政権与党によって恣意的に運用され得ることは目に見えているからだ。これでは戦前よりもさらに酷い教育統制が行われる可能性が高い。目の前に迫る現実に強い衝撃を受ける。とても勉強になった。

 集会終了後、関内駅近くの沖縄料理屋で懇親会。島らっきょの天ぷら、もずくの天ぷらというのを初めて食べた。島らっきょはやっぱりそのまま食べるのが美味しいかな。海ぶどう美味っ。オリオンビールと泡盛も美味し。いい感じに酔っ払う。


12月15日(日曜日) 郵便事業は四苦八苦

 近所の郵便局で年賀はがきを150枚ほど購入したら、局長さんがえらく感謝してくれた。「やっぱり最近はメールが多いですか」と水を向けると、「そうなんですよ。なかなか年賀状を書いてくれなくて」と愚痴をこぼす。そういえば電子メールの普及で赤字が深刻なカナダ郵便公社は、一般家庭への戸別配達を廃止する方針だとか。どこの国も郵便事業は厳しく四苦八苦しているようだ。

 電子メールは確かに簡単で便利だ。それでも手紙やはがきの味わい深さも捨て難いと思うけどなあ。いろいろ手間ひまかかって面倒だが1年に1回の挨拶状交換くらいは、よき習慣というか伝統文化として残したいと思うぞ。などと言いつつ結局のところは土壇場になって書き始めて、年が明けてから投函するいつも通りのパターンになりそうだけど。


12月16日(月曜日) 一年前の総選挙そして

 ちょうど一年前のこの日に行われた総選挙は予想通りの結果だったが、しかしこの一年は予想をはるかに超える悪夢が繰り返されたと言っていい。次から次に憲法違反の疑いのある施策を繰り出す安倍政権には、憤りと恐怖を感じるばかり。主権者たる国民の大切な権利である投票権の行使が、どれほど大切なものか身にしみて実感する今日このごろだ。

 少なくとも自由と民主主義を否定する政権だけは勘弁してほしいと心から強く思う。これからも言うべきことと言いたいことを、自由気ままに発信していくつもりだ。今後ともよろしくお願いいたします。

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 猪瀬って本当にへぼ将棋だなあ。もう完全に詰んでいるのに往生際が悪すぎる。破綻した言い訳をじたばたと続けて見苦しいったらありゃしない。将棋の米長邦雄(元東京都教育委員)が生きているうちに、詰んだ場合の引き際をしっかり教わっておくべきだった。もっとも米長自身も往生際が相当悪かったけど。


12月17日(火曜日) 気分は観光地

 小田原にある関東学院大学法学部キャンパスへ久しぶりに足を運んだ。宮本弘典ゼミ(刑法)に取材でお邪魔する。やっぱり小田原は遠いなあ。あたりの景色も駅前のたたずまいもほとんど観光気分だよ。しかもキャンパスはさらに山奥で、バスに揺られて10分ほど。帰りは真っ暗闇だし。箱根湯本の温泉でのんびりしたかったけど、翌日は自分の授業があるので我慢する。


12月18日(水曜日) 「サンデー毎日」で紹介

 きのう17日に発売された「サンデー毎日」12月29日号の「SUNDAY LIBRARY」のページで、「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を紹介していただきました。ありがとうございます。

 <<裁判官には当たり外れがある。薄々と感じているが、池添徳明『裁判官の品格』でぶっちゃけ言われるとやはりのけぞる。検察の主張をうのみにする裁判官はむしろ多い。本書は東電OL、名張毒ブドウ酒など著名な事件を裁いた13人が一体どんな判決を出してきたのかという「履歴書」だ。併せて司法修習時代の同期生らに取材し、その人となりや「人権感覚」を立体的に浮かび上がらせる。裁判官もT人の子Uだと分かるが、それだけにもどかしくもある。>>(「サンデー毎日」12月29日号)

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 現代ジャーナリズムの授業で「テレビと映像メディア」をテーマに、ドキュメンタリー「国労冬物語」(2001年)、映画「チャイナ・シンドローム」(1978年)、NHKスペシャル「原発解体」(2009年)の3本を見せた。教室に大きく映し出された映像を大半の学生が食い入るように見てくれた。以下、学生の感想から一部抜粋して紹介する。

1◎「国労冬物語」は国鉄労働者が受けた厳しさがよく伝わる映像だった。分割民営化の政策をスムーズに行うためにメディアを利用していたということも描かれていて、こういう映像がテレビで放送されないのはおかしいと思う。テレビでJR北海道の問題の裏側が大きく取り上げられないのも作為を感じる。

2◎「チャイナ・シンドローム」はいろいろ考えさせられる映画でした。今度借りてちゃんと最初から見たいと思いました。こんなに前から原発の危険性を示唆する作品があったのに、実際に原発事故が起こるまで、人々は原発の危険性と向き合ってこなかったということに不安な気持ちになりました。

3◎今日の講義で一番印象に残ったのは「チャイナ・シンドローム」でした。発電所の工事・検査の手抜きから大事故を起こすことに主任は気付いていたのに、利益のために会社が原発を止めなかったことに驚きました。

4◎「チャイナ・シンドローム」に大変衝撃を受けました。映画ではテレビ局が原発内部から中継していましたが、日本だと何もできないと思います。映画作品だから表現されたことなのでしょうが、取材する記者たちは本気で伝えようとするはず。報道機関の役割は重要だと改めて考えさせられました。

5◎映像メディアがよくも悪くも人々に重大な影響を与えることが分かった。だから安倍政権もNHKに介入するし、世の中の政治家にとって都合の悪い問題も放送されにくくなるのだと思いました。

6◎今回見たVTRはどれも衝撃的な内容でした。映像として放映されただけに、問題点や話の主題が分かりやすく感じました。今後このような番組や映画がだんだん放映されなくなっていくと思います。そんな時こそ、スポンサーの必要ないNHKに頑張ってもらいたいのですが、最近ますます政府との距離が近くなっているので、とても不安に感じます。これからは私たち個人が正しい情報を積極的に取りにいかなければならないと思いました。

7◎自分がよく好んで見ているテレビ番組の情報が、本当に必要なものなのかと考えると、全部ではないがほとんどは別にどうでもいいようなものだったりする。本当に必要な情報なのか、そういった意識をもうちょっと持ってテレビを見ていこうと思った。

8◎改めて原子力は使用禁止にするべきだと思いました。NHKスペシャルでは、かつて原発を作った関係者にインタビューしていましたが、特定秘密保護法が施行された場合、そういった取材も行えなくなります。情報が集められて広められることの大切さや重要さを、もっと重視するべきだと思いました。

9◎「原発解体」を見て改めて原発の危険性が分かった。将来のことを考えないで今のことだけを考えて原発を作るのは、あまりにもいい加減だと思った。ジャーナリズムのあるべき姿は、圧力に負けず自分が何を取材するべきかきちんと考えることだ。秘密保護法によってこういった番組が減っていってしまうことはあってはならない。報道のあり方を見直すべきだと思った。

10◎今回の授業でドキュメンタリーのVTRを見て、ニュースとは違い問題の詳細が分かりやすく、表面上のことしか分からなかった情報の構造と問題の深刻さが理解できた。しかしせっかくの良質のドキュメンタリーであっても視聴者が見ていないと意味がない。視聴率の高低で放送するかしないかを決めるのではなく、知らないと危ないという内容をしっかり判断して放送してほしい。

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 今年10月に東京高裁の別の裁判長(難波孝一裁判長)がNHKの言い分を丸飲みした判決を言い渡したが、今回(下田文男裁判長)は極めて真っ当でまともな判決。当然の判断だ。一方的に受信契約を結ばれて徴収されるなら税金・国営放送と同じではないか。そんなふざけた話はない。

<受信料契約>「承諾必要」、東京高裁がNHKの主張退ける(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131218-00000092-mai-soci


12月19日(木曜日) 釈然としないNHKの生中継

 霞が関の裁判所合同庁舎地下1階の至誠堂書店霞ヶ関店は、カウンターのすぐ脇に「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を平積み。週刊誌や国会便覧などと一緒に並べてくれていた=写真。店員さん「入荷と同時にどんどん売れてます。いい本を作ってくれて感謝しています」。こちらこそありがとうございます!

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 内幸町のジュンク堂書店プレスセンター店。お客さんが最も注目する新刊・話題書の大棚に、表紙を見せて「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を並べてくれている=写真。さらにこのほか刑法・刑訴・司法の棚にも表紙陳列という厚遇ぶり。担当店員さん「少しずつ着実に動いています。一番いい売れ方ですね」。すごくうれしいです。ありがとうございます。

 【追記】僕の場合は趣味と営業と書店さんへの感謝の意味も込めて、取材のついでなどに気になる書店に立ち寄っています。圧倒的多数の著者はそんなことはしないでしょうが、中には書店回りをしている作家さんや漫画家さんもいらっしゃるようです。

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 猪瀬都知事が辞職表明会見を開いた。どうしても書いておきたいのは、「猪瀬、猪瀬、猪瀬」とNHKはどれだけ時間を費やして、猪瀬関連の生中継を続ければ気が済むのかということだ。猪瀬問題はもちろん大事だが、それだけ熱心に伝える意思と力があるなら、どうして特定秘密保護法案の審議と採決の際には時間を割いて生中継しなかったのか。釈然としない。猪瀬会見が始まる前から延々と中継を続けたのは、やはり異様な感じがした。「猪瀬都知事の問題は視聴率が取れるからだ」とでも説明するのだろうか。

 もう一つ。猪瀬会見の際の記者からの質問に不満がある。回りくどい。「追い込まれて万事休すと感じたので急に辞任を決めたのですか」「百条委員会を設置されそうになったから危機感を抱いて辞任を決めたのですか」。この2つはストレートにズバっと切り込んでほしかったな。

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 テレビ朝日系の「ドクターX」(外科医・大門未知子)ええ最終回やった。医師としての矜持を取り戻した近藤と鷹野の活躍にもしびれたぜ。CM以外はずっと画面に見入ってたよ。ぜひ3期もやってほしいなあ。


12月20日(金曜日) 「何をしないか」に注目すべし

 福岡県弁護士会の書評コーナー「弁護士会の読書」で、「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を取り上げていただきました(2013年12月14日付)。ありがとうございます。

 <私はこんな本がもっとあっていいと思います。裁判官については、三権分立の担い手として身分保障は必要ですが、もっともっと国民から厳しく批判されるべき存在だと思うからです。(中略)とても面白い本です。裁判所の内情を知ることができます。>(福岡県弁護士会 弁護士会の読書「裁判官の品格」)

http://www.fben.jp/bookcolumn/2013/12/post_3820.html

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 猪瀬都知事の首さえ取ればそれで終わりで、百条委員会の設置を見送るとは。それこそ枝葉末節を叩いただけで本末転倒ではないか。どうして全体の汚職の構造を解明しようとしないのか。強力な権限を持つ百条委員会で真相究明しないところに、猪瀬叩きに邁進した連中の本性が見て取れる。「何をしたか」ではなく「何をしないか」にこそ注目すべきだろう。

 盗人に追い銭。「百条委員会設置の撤回」に賛成した都議会の議会運営委の連中も同罪だな。都民のためにしっかり仕事しろよ。恥を知れ。

都議会、百条委撤回を決定、猪瀬氏に1千万円の退職金(朝日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131220-00000022-asahi-pol

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 夕方から新宿で大学時代の友達と飲み会。いつも空いている居酒屋なのに満席。幹事長が機転をきかせて予約してくれたおかげで入れたが、20年以上も贔屓にしているこの店でこんなことは初めてだ。ホッピーのグラスが足りなくなるほどの盛況にびっくり。すごいなあ。帰りの山手線も朝のラッシュ以上のすし詰め状態だった。年末で、3連休前の金曜日で、世間的には絶好の忘年会日和だったんだね。

 【おことわり】12月19日付「身辺雑記」のジュンク堂書店プレスセンター店の写真の後ろに、追記を掲載しました。


12月21日(土曜日) 「財界」で紹介

 雑誌「財界」新春特別号(1月14日号)の「ZAIKAI LIBRARY」のページで、「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を紹介していただきました。ありがとうございます。

 <裁判官の当たり外れで、人生を大きく左右されてしまうのが裁判の現実。裁判官のあり方と司法の問題点を探る。>(「財界」2014年1月14日号)


12月22日(日曜日) できれば本屋さんで注文を

 自分の本はできれば本屋さんで購入してほしいなあと思う。表紙や帯から伝わる第一印象、ページの手触り感、インクや紙の匂いなど、店頭での出合いは格別なものがあるはずだから。もちろんインターネットも便利でいいけど、書店員さんのご苦労や意欲に応える意味でも、なるべく書店で直接注文してほしいです。などと言ってみたりして。


12月23日(月曜日) 憲法遵守を訴える天皇の一方で

 日本国憲法をかけがえのない存在と位置付け、憲法遵守の姿勢を鮮明にしている天皇陛下。言葉を選んでその気持ちを精いっぱい表明しているのが伝わってくる。一方、憲法改正を「ライフワーク」だと公言してはばからない安倍晋三。「天皇陛下万歳」と叫んで天皇を平然と政治利用するこの男の言動に、自称愛国者の皆さんは何も感じないのだろうか。

 天皇陛下はギリギリの言葉で安倍政権に抵抗しているようで、痛ましいとさえ感じた。そんな天皇の心情は安倍晋三には到底理解できないだろうな。馬鹿だから。

 それにしてもNHKには心の底から驚いた。ニュースウオッチ9は、天皇陛下が記者会見で繰り返し言及した日本国憲法について、憲法の「けの字」さえも触れなかった。「平和と民主主義を守るべき大切なもの」と指摘したことも、「今後とも憲法を遵守する立場に立つ」と決意表明したことも一切無視。これほどまでの徹底ぶりに絶句する。

 驚くべきNHKのニュース感覚だ。事実をそのまま伝えることさえしないなんて、そもそも報道機関としてあり得ない。天皇陛下が80歳の誕生日を前に、日本国憲法について記者会見で繰り返し言及したことは、明らかに「伝えるべきニュース」ではないか。それを一切伝えないニュースウオッチ9は異様としか言いようがない。NHKの「政権との距離感」と「政治的立場」があまりにも露骨すぎて言葉を失う。

 これまでにもう何回も書いてきたことだが、公共放送を自称しているNHKは、事実上は国営放送局と言っても差し支えない状態だと思う。秘密保護法の国会審議を伝えるニュースで「採決強行」の言葉を一切使わなかったNHKは、僕の取材に対し「野党と与党それぞれの立場がある」と回答した(12月6日付「身辺雑記」など参照)。政権にとって都合の悪い情報は伝えようとしないNHK。まさに安倍政権の思惑通りにニュースを流しているようにしか見えない。

→天皇陛下会見全文(朝日)http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312220201.html


12月24日(火曜日) 冤罪河野さんの身分回復が課題

 痴漢冤罪事件で懲戒免職処分され、東京高裁で逆転勝訴し処分取り消しとなった横浜市立高校元教諭・河野優司さんの弁護団会議=写真=に参加した。最高裁で処分取り消しが確定してから初の顔合わせ。教員免許状は今月21日に神奈川県教育委員会から河野さんに返還されたが、今後は身分回復(復職)と賃金補償が課題となる。横浜市教育委員会が誠意ある姿勢を見せて、河野さんを再任用教諭として教壇に戻すかどうかが焦点だ。来年3月には横浜市内で報告集会を開催する予定。

 弁護団会議終了後、大通り公園近くのふぐ料理屋で忘年会。店内はめちゃめちゃ狭いが、ふぐ刺しや毛ガニ、ぶりしゃぶなどの料理は美味しかった。2次会は野毛の沖縄料理屋へ。泡盛の薄い水割りでのどを潤す。泡盛の原液は僕には濃すぎて無理なので、できるだけ薄めて飲むわけだが、めちゃ美味っ。


12月25日(水曜日) 書店員さんのご配慮に感謝

 横浜・京急百貨店6階の八重洲ブックセンター上大岡店は、社会問題の棚のかなり目立つ場所に、表紙を見せて「裁判官の品格」(池添徳明・著、現代人文社)を並べてくれていた=写真。担当の女性店員さんのご配慮がすごくうれしいです。ありがとうございます。意欲作なので多くの人に読んでほしいなあ。


12月26日(木曜日) 「国家神道」への参拝がおかしい

 やりたい放題の安倍首相が靖国神社参拝。靖国神社は「国家神道」によって人々を支配統制するための装置だ。スタンスはメディア(NHK)や教育を支配して、情報操作・統制しようとする安倍政権の考え方と同じ。再び人々を支配統制する決意表明として、安倍首相は靖国参拝に踏み切った。

 そもそも明治になって勝手に創建し、全ての戦死者を勝手に(一方的に)「英霊」に祭り上げてきた靖国神社は、日本古来の信仰・宗教である神社とは無関係。「国家神道」によって人々を支配統制するための装置であり、国家にとって都合のいい存在に過ぎない。傲慢で身勝手な「国家神道カルト」と言っていい。

 戦没者に手を合わせて冥福を祈ることがおかしいのではない。「国家神道」によって人々を支配し統制する装置である靖国神社に参拝し、首相が手を合わせる行為が異様で異常なのだ。問題の本質をしっかり見極めなければならない。

 そんな靖国神社を参拝した安倍首相は、「日本のために尊い命を犠牲にされたご英霊に対し尊崇の念を表し手を合わせた」と述べた。「御国のために死んでくれ」と言って多くの犠牲者を出した過去を反省せず、再び「御国のために死んでくれ」と言って国民を戦場に送り出す決意を、ここで明確にしたということだろう。

 それにしても、まるで安倍晋三の宣伝放送を見ているような午前と正午のNHKニュースだった。首相の靖国参拝を評価する声でほぼ一色。中国と韓国の反応を定型通りに伝えたものの、日本国内の参拝批判の声はわずかに民主党の一人を取り上げただけ。なんとも異様で背筋が寒くなる。NHKはますます国営放送としての機能を発揮している。

 「日本の評判を落とす」「日本側が緊張をあおっていると中国が主張するための口実を与えることになる」などと米政府からは厳しく反対されたという。全くその通り。そんなことさえまともに判断できない安倍晋三は、やはり頭が悪いとしか言いようがない。

→安倍首相靖国参拝、アメリカ側は事前に「日米関係害する」と反対(FNN)

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00260356.html

 わざわざ自ら近隣諸国と緊張関係をつくり出すような愚行に、オバマやケネディが「失望」を表明するのは火を見るより明らかではないか。そんな判断もできない安倍晋三っていったい…。

安倍首相の靖国参拝に「失望している」、米大使館が声明(AFP=時事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131226-00000023-jij_afp-int

 「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」と米国大使館が声明。中国や韓国に日本批判の口実を与えるだけで、同盟国からも「失望」される愚かな行為。靖国参拝に何のメリットもないことが理解できない安倍晋三の頭の中は、どうなっているのだろうか。

安倍首相の靖国神社参拝(12月26日)についての声明(米国大使館プレスリリース)

http://japanese.japan.usembassy.gov/j/p/tpj-20131226-01.html


12月27日(金曜日) 残念すぎるネトウヨの反応

 ネトウヨの反応が残念すぎる。「靖国参拝に難癖をつけているのは中国と韓国だけ」「アメリカでは全く報道されていない。アメリカは言うほど懸念しているわけではない」だって。本当に自分に都合のいい情報しか見ようとしないし聞こうとしないんだなあ。米国務省レベルでも「失望」声明を出し、台湾やロシアや欧州も批判しているのに。

 しかもネトウヨの「安倍首相の参拝に感謝している」「日本人として誇りに思う」「亡くなった曾祖父も喜んでいる」といった反応は、あまりに無邪気でおめでたすぎる。靖国は日本古来の神社とは全く違う。勝手に一方的に戦没者を「神様」に仕立て上げ「英霊」として祀り上げている「国家神道カルト」だ。

 国家に都合よく使われ、戦争に駆り立てられた過去に今なお何の疑問も持たないとは、どれだけ「都合のいい国民」なんだろう。それこそが、まさに「国家神道カルト」の洗脳そのものだ。天皇陛下がどうして靖国神社に足を踏み入れようとしないのか、愛国者を自称する人たちはきちんと調べてしっかり考えた方がいい。

 そもそも靖国問題に関して、中国と韓国の反応ばかりことさら大きく取り上げるメディアの姿勢もおかしい。中国や韓国が反発する様子を大きく伝えれば伝えるほど、日本国内のナショナリズムをさらに煽ることになりかねない。問題の本質は、「国家神道」という「国家カルト」によって人々を支配統制した国粋主義者たちと、「御国のために戦死してこい」と送り出した靖国神社の異常さにあるわけで、まずは日本国内の政治問題(政教分離も含めて)なんだけどなあ。

 「戦没者を慰霊するのがなぜ悪い」という素朴な考えそのものが間違いなのではない。慰霊する対象の靖国神社の存在が異様で、「国家神道カルト」として靖国神社の果たしてきた役割や背景(政教分離や戦犯合祀の問題も)を全く知らずに、無邪気なまでに安倍首相をたたえるさまが愚かなのだ。

 小学生や中学生なら「これから学校で勉強するはずだから頑張ってね」で済むが、いい歳した大人が「靖国参拝は日本人の誇り」といったレベルで発信しているとなると、これはもう残念ながら、民度の低さと日本社会の民主主義の成熟度の問題だと思わざるを得ない。

 靖国神社参拝は、中国や韓国から批判されなければ問題ないという話ではない。大事なことなので繰り返すが、基本的には日本国内の政治・社会問題であり、日本人自身が日本の社会全体で自問自答すべき問題だ。国民を戦場に送り出す装置として機能してきた靖国神社の存在そのものが、まず問われるべきだろう。そこに触れようとしないメディア(もちろんNHKも)の責任は大きい。

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 辺野古埋め立てを承認した仲井真・沖縄県知事のあまりの豹変ぶりがどうにも解せない。安倍首相との会談を「驚くべき立派な内容だ」「いい正月になる」と言ってみたり。予算増額だけでこれほどまでに前言を翻せるものなのか。地位協定や基地負担軽減が空手形となるのは目に見えているのに。いったい何があったんだ。

 切なくも悲痛な沖縄・地元紙の主張に激しく同感。→「基地の重圧にあえぐ沖縄の知事が、ここまであけすけに時の首相を持ち上げる卑屈な姿を見せたのは、有史以来初めてだ」「沖縄の知事が、『植民地統治』の核心である『分断統治』に加担してしまう責任はあまりに重い」。

→ <特別評論>辺野古埋め立て承認、「分断」加担の責任重い(琉球新報)

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-217215-storytopic-53.html


12月28日(土曜日) 危険極まりない極右政権

 米国はもちろんロシアや欧州各国でも、「日本の安倍政権は極右政権」との認識が定着しつつあるようだ。安倍晋三個人の頭の悪さと暴走が、日本の国全体の利益を損なう事態になりかねない。安倍外交は孤立し危機的状況に陥る可能性が高い。今回の靖国参拝は安倍政権の致命傷となりそうだ。

 心配なのは、日本社会全体の雰囲気が良くないことだ。「日本に難癖をつけてくるのは中国や韓国だけ」「アメリカがなんぼのもんじゃ」といった排外的で独善的で唯我独尊的な空気が、日本社会を支配しつつある。こうした社会の空気が極右の安倍政権を下支えしているのだろう。どう考えても健全ではない。

 自民党の中に(たぶん)まだいるはずのリベラル保守の人たちには、なんとか頑張ってもらいたいと心から願う。自民党の政治家に期待するしかないというのもなんとも情けない話だが、しかし狂信的極右の安倍政権を一刻も早く終わらせて、なおかつ「原発ゼロ」を実現することにつながるのであるならば、とりあえず小泉進次郎議員の「露払い」でもなんでもいい。それくらい安倍政権は危険極まりないということだ。

 事態は切迫していて一刻の猶予もない。安倍政権は教育基本法を骨抜きにし(第1次安倍内閣)、特定秘密保護法を強行採決して成立させた。NHK経営委員に安倍支持者を送り込んで国営放送化を露骨に進め、靖国神社を国家主義の道具として再び活用しようとしている。原発を再稼働させるつもりなのは明らかだし、教育「改革」と称して教育内容に土足で踏み込み、教育委員会制度の解体も画策している。さらには憲法改正まで突き進むつもりだ。これほどまで酷い内閣は、いまだかつてなかったのではないだろうか。

 「戦前の日本を取り戻す」安倍内閣に背筋が凍る。ジャーナリズムと教育にはまだできることがたくさんあるはずだ。自分に何ができるのかしっかり考えたい。憲法改正で国民の基本的人権が制約されて、手も足も出せなくなってしまう前に。


12月29日(日曜日) 「裁判官の品格」書評

 友人で朝日新聞記者(輪島支局長)の藤井満さんが、とあるMLに拙著「裁判官の品格」の感想(書評)を書いてくれた。著者の考えと言いたいことをしっかり読み取っていただき、的確な言葉で、司法についてだけでなく社会のありようや、ジャーナリズムのありようにまで踏み込んで問題点を指摘している。読みごたえのある文章なので、ご本人の了解を得た上で全文を紹介します(文中の裁判官の正確なフルネームは引用者の池添が加筆修正しました)。

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■裁判官の品格 <池添徳明>現代人文社 20131218

 無罪判決を出すと左遷される。青法協(青年法律家協会)に入っていると弾圧される。……といった話はよく聞くが、1人ひとりの裁判官の「人となり」まで考えることはまずない。

 この本は、それぞれの裁判官の修習生時代からの歩みについて同期の弁護士から取材し、主な判決を列挙することで人物像を浮き上がらせる。すると意外な人間像が見えてくる。

 「名張毒ブドウ酒事件」の再審決定を取り消した門野博氏は、ニュースで見た限りでは検察べったりのとんでもない人間という印象だったが、実は逆転無罪判決も出しており、捜査当局の言い分だけを鵜呑みにするタイプではない。

 東電OL殺人事件で一審無罪の判決を書いた大渕敏和氏は、その判決故に東京地裁から八王子支部に飛ばされたと噂された。だから良心的な人なのかと思ったら、「訴訟指揮が強権的で被告人に質問させない」といった悪評も多く、公判中は居眠りが目立った。なのになぜ無罪判決を書けたのか。「両陪席の裁判官ががんばった結果では」という推測もあるという。

 「横浜事件」再審で、有罪か無罪を判断せず裁判を打ち切る「免訴」と判断した大島隆明氏は、当時は「腰砕けの判断だ」と私は思った。だが実は、「無罪」と判決主文で書いたら、高裁や最高裁でひっくり返されるため「当事者のことを考えて免訴の判断をした」可能性が高いという。刑事補償請求をすれば実質無罪になる可能性まで示していた。

 修習生時代に社会問題に熱心に取り組んだ倉澤千巖氏は、青法協に入ったまま裁判官になるという、最高裁に嫌われる道をあえて選んだ。なのに痴漢事件の判決で、両手に携帯電話と吊革をもっていた被告を「被害者供述の信用性は否定されない」という理由で有罪とした。倉澤氏は、地方支部まわりで露骨に冷遇されていた。「数少ない優秀な若手裁判官だった。でも裁判所に20年以上いたら、だいたいおかしくなってしまう。任地と報酬と退官後の処遇。この3つの影響力は大きいです」と元裁判官は評した。

 東京高裁の原田國男氏は逆転無罪をいくつも言い渡した。官僚くさくなくて、しっかり話を聞いてくれる。「負けても悪い印象が残らない」と評判がよかった。良心的な裁判官は飛ばされるという印象があるのに、最高裁からも評価されていた。「被害感情だけ突出してとらえると、被告人が、被害感情が強いためにこういう重い刑になったのだという不満や不平感をもつ。これが更生を大きく妨げることだって現実にはあると思います」という座談会での発言は、彼の人間を見る目の広さを示している。

 必ずしも善人がよい判決を書くわけではない。「いい人」であるよりも、仕事に熱心で優秀な「職人」のほうが、よい判決を書くことが少なくない。でも「良心」が不要かと言えば、そういうわけではない。

 バランスがとれた裁判官の背景には、皆で議論をかわすリベラルな教育があった。「僕が裁判長の合議体でも記録を何回も読み直して納得いくまで議論しましたよ。……最近の陪席裁判官はおとなしくて反骨精神がない人が増えているから残念ですね」と元裁判官は言う。

 「リベラル」とは思想の左右ではない。反対意見の人とも議論できる柔軟性と、それによって培われた、「人間」を見る目が大切なのだ。

 全共闘時代に反権力の闘士だった人がパワハラ管理職になる例は、どの職種でも数知れない。「民主的」といわれる病院の医師が藪医者であることも少なくない。

 医者も記者も裁判官も、能力のない「善」は役立たない。「善=思想」の押しつけは迷惑でしかない。職人としての能力と、他者を受け止める想像力の豊かさが問われている。

 「正義の味方」として裁判官を断罪すれば切れ味は増すが、筆者はひとつの判決で裁判官の善悪を判断せず、評価できるところも、批判するべきところも併記する。ジャーナリズムの原則に愚直に従っている。だから「この裁判官は要は悪い奴なの?」といった判断を求める人にはこの本はわかりにくい。

 「疑わしきは被告人の利益に」という原則に従う裁判官が減っているのは大変なことだ。でもジャーナリズムもまた、おもしろさを追求したり、権力側の取材に注力するあまり、賛否両者の立場を現場で確認する、という「あたりまえの原則」をおさえる記者が減っている。危機的なのは司法の世界だけではない。(藤井満/朝日新聞記者)


12月30日(月曜日) メディアと教育の責任

 メディアが、中国や韓国の(一部の過剰な)反応をことさら大きくニュースとして流すことで、日本国内のナショナリズムが激しく刺激され、中国や韓国への反発・嫌悪・憎悪が増幅される、といった悪循環になっている現実を憂慮する。

 問題のポイントは、「戦没者の慰霊のために靖国神社を参拝した」と右翼政治家が語る→「中国と韓国の政府やメディアが靖国参拝を非難し抗議した」とメディアが報道する→「戦没者を慰霊するのは当然だ。どうしてよその国からとやかく言われなければならないのだ」と日本人が反発する、という構図にある。

 国民を支配洗脳して戦争へと駆り立てる「国家神道カルト」装置として、靖国神社が活用されてきた歴史や背景を説明せずに、上記のような表層的でセンセーショナルな事柄だけを報道すれば、多くの善良な日本人は(国粋思想でガチガチの連中だけでなく)、「よその国が何を偉そうに」と素朴に憤る。そうして無邪気なナショナリズムがかき立てられる。そこから排外主義や排他主義的な方向に向かうのは自然な流れだ。

 個人と個人がつながっていない、相手のこと(社会や文化や芸術や社会生活など)を知らず理解できていないことで、お互いが反発し合っているという側面も大きい。メディアの問題(日本のメディアだけでなく中国や韓国も同様)と個人の相互不理解の問題が、事態をこじらせているのは間違いない。

 メディアと教育の責任は重大だ。メディアと教育が「何を伝えるか(何を伝えないか)」によって、社会の空気はどのようにも転ぶ。だからこそ安倍政権は一貫して、メディア(特にNHK)と教育を支配し、情報を管理統制しようと懸命になっているのだろう。残念ながらそうした自覚のない記者や教師が多過ぎる。

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 中韓だけでなく、欧米各国やロシア、台湾などからも時代錯誤と集中批判を浴びている安倍首相の靖国参拝。それでも下がらない内閣支持率の不思議。日本国民は安倍と心中するつもりなのか。

→中国、安倍首相の批判前面に、日本のネット調査に衝撃も(朝日)

http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312290277.html

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 どこまでも徹底的にダメダメのび太だけど、そこに母性愛を感じるしずかちゃん。のび太は勝ち組だった(笑)。→年忘れだよ!ドラえもん1時間スペシャル(「雪山のロマンス」)


12月31日(火曜日) まずは版下作成

 今年もあっという間に終わり。もうすぐ新年だなんて信じられない。いつものように、年賀状も全く手つかず。これから頑張る予定だけど、明日の夜の投函は難しいかもしれない(滝汗)。とりあえず駅前のデパートでプリンターのインクは買ってきた(まだそこかよ)。まずは版下作成だ!(ちなみにデパートの地下食料品売場は買い出し客でごった返していた)

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 あだち充の大ファンなので、ふむふむと頷きながら、懐かしさを味わいつつ読んだ。なかなか面白い記事だった。あだち充って背景と余韻が秀逸なんだよなあ。

「あだち去(ざり)」を数えてみた/熱中ブログ!

http://propeller-tv.com/archives/7022489.html


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