身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2013年3月1日〜3月31日

●今どきの学生のメール作法●僕は断然、紙袋派●サイトのメンテナンスを少々●日中の悲しい現実●恥ずかしい「落書き」●原発事故は収束などしていない●司法の怠慢●「主権回復の日」の無神経●体罰めぐって白熱議論●喉元過ぎれば●震災2年、復興を妨げる原発●どさくさ紛れの改憲は許されない●最高裁判決無視の処分●日米中露4カ国フォーラム●米国の言いなり●冤罪の訴えに好反応●食の安全こそ●原発で停電することの怖さ●「空色メモリ」●体罰でなく「暴行」では?●裁判官がまともなら●「海街diary」はオススメ●シャワーヘッド●健全に機能●問われる最高裁の判断●憲法を知らない国会議員に驚く●子どもだましの格差是正●大岡川の桜にうっとり●緻密で科学的な弁論●絶景ポイント●自民党の補完勢力●●●ほか


3月1日(金曜日) 今どきの学生のメール作法

 学生からの問い合わせに、夜中や未明に返信メールを書いて送信したことが何回もあったけど、今どきの学生の感覚ではあれって非常識だったのか…。「夜中に送ってくるなんて非常識」というのが学生のメール作法なんだそうだ(漫画評論家兼大学准教授のツイッターでのつぶやきから)。いつ送ってもいつ開いて読んでもいいのが、メールの利便性だと思っていた。以後気をつける(汗)。

 そういわれてみれば、学生から届いたメールに「夜分に恐れ入ります」などと書いてあったなあと思い出した。ケータイに着信したらアラームが鳴るように設定してある人が多いので、今どきの学生は遅い時間には送らないらしい。パソコンの場合はその限りではないみたいなので、ケータイのアドレスかパソコンかを見極めて送信しなければ。これも時代の変化か。勉強になるなあ。

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 自宅のすぐ近くにローソンが開店した。これで徒歩3分〜5分圏内にセブンイレブン、ファミリーマートと、大手コンビニ3店舗が並ぶことになった。消費者としては選択の幅が広がって実に好ましい。深夜にコピーしたり、雑誌を買ったりと、ちょこちょこ利用している。コンビニの商品の値段はやや高めだが、あると便利で結構重宝する。経営が成り立つのかどうかは不明。かつて近くにローソンがあったのだが、10年くらい前に閉店してるんだよなあ。


3月2日(土曜日) 僕は断然、紙袋派

 コンビニやスーパーはもちろん書店や文具店でも、どこもみんな買い物をしたら商品をビニール袋やレジ袋に入れてくれるが、たまに紙袋に入れてくれるととても新鮮に感じる。僕はビニール袋よりも紙袋の方が断然好きだ。

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 近所のデパートの催事場に並んでいた歌舞伎座の店で「開運根付小槌」を買った。2センチほどの小槌の中に、米粒より小さい恵比寿様や大黒様、瓢箪、蛙、狸、達磨など全部で10の開運アイテムが封入されている。職人さんがその一つ一つの由来や意味を独特の言い回しで説明しながら、ピンセットでつまんで小槌に入れてくれた。江戸時代から伝わるお守りらしい。香具師か大道芸といった感じだ。見ているだけでも十分に面白かった。


3月3日(日曜日) サイトのメンテナンスを少々

 ものすごく久しぶりに、「身辺雑記」以外のサイトメニューのメンテナンスをした。気が付いた記事の誤字脱字を修正したり、新しく短い記事を加筆したり、ついでに「過去雑記」のページを拡充して、「身辺雑記・総目次」のページをすっきりさせてみたり。大学の講義レジュメ紹介のページにも少し手を加えた。これでまたしばらくは放置するかもしれないけど、とりあえず。

 花粉症の症状がじわじわと重くなってきた。鼻が詰まって目が痒いので、鼻炎薬の服用を1カプセルから2カプセルに増やす。それでも1日2回という通常の用量よりは少なく、まだ1日1回だけの服用だ。このまま乗り切れたらいいんだけどなあ。春は遠い。


3月4日(月曜日) 日中の悲しい現実

 今朝4日付の朝日オピニオン面のコラム「風」で紹介されていた中国ネット世論が興味深い。北京の日本大使館が大気汚染のひどさを「動物実験のよう」と評したのに対し、「客観的描写」が4割超など好意的な見方が過半数で、過激に走りがちな「反日」の声は少なかったという。日本製の空気清浄機がものすごい勢いで売れていて、中国の人々は日本の技術が優れていることをよく知っている、と記した上で、政治や外交の壁が日中協力を阻む、とコラム筆者は結ぶ。日中の悲しい現実だ。

 もう一つ興味深く読んだのが、オピニオンの対抗面に掲載されている「朝日新聞・報道と人権委員会」の「アルジェリア人質事件・犠牲者の氏名、伝える意義は」という報告。元共同通信論説副委員長、元最高裁判事、東大法学部教授の3人の委員が、ジャーナリズムの役割と検証の手がかり、さらに死者の尊厳などを理由に、実名報道は必要だと論じる。報道側にいる僕は理解も納得もできるが、一般市民に理解されるかどうかは微妙だなと思った。


3月5日(火曜日) 恥ずかしい「落書き」

 中学時代の友人が、卒業の際に僕が書いたというサイン帳(当時はそういうものが流行っていたようだ)のコピーを送ってきてくれた。書いた本人は全く覚えていないのだが、確かに僕の字と絵で、あれこれしょうもない時事ネタや下手な似顔絵などを描いている。まさに今でいうところの中二病といった内容だ。

 開封してコピーを目にした瞬間、恥ずかしくて思わず赤面。しばらく眺めているうちに、そういえばこんなことを書いたかもと、ほんの少し記憶が甦ってきた(ような気がする)。穴があったら入りたい気分になったが、友人はえらく気に入ってくれているみたいなので、捨ててくれと言うわけにもいかず…(笑)。若気の至りというか、こういうのも記録の一つとして残されていくのか。

 もしも警察に誤認逮捕でもされて容疑者扱いされたりしたら、こんな落書きみたいなものもメディアに載せられて、世の中に広く出回るかもしれないんだなあ、などと想像すると背筋が凍る思いがする。ちなみに僕自身はこれまでの取材活動で、卒業アルバムや文集から容疑者とされる人や被害者の文章を拾ってきて、そのまま報道したことはありません(汗)。

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 「IOC現地視察、東京への招致アピール」(NHK)。朝から晩までずっとこのニュースを垂れ流し続けるNHKは必死すぎる。東京五輪招致に反対するグループの集会を、メインでは伝えない姿勢も徹底している。→ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130304/k10015942661000.html

 IOC(国際オリンピック委員会)評価委員会の現地視察はセレモニーのようなもので、実際にはIOC会長の意向がかなり(決定的に)影響するらしい。

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 竹富町教育委員会が八重山地区採択協議会の答申した「育鵬社」を拒否し、中学公民教科書に「東京書籍版」を使用している件で、義家弘介文部科学大臣政務官は町役場を訪ね、答申に基づいて採択するよう指導した(2日付、八重山毎日新聞)。イデオロギーを振りかざしているのは義家氏の方だと思うが。→ http://www.y-mainichi.co.jp/news/21991/

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 韓国の朴槿恵大統領が「3・1独立運動」の記念式典で演説した「加害者と被害者という歴史的な立場は千年の歴史が流れても変わることはない」という言葉には、いくらなんでもそりゃないだろうと思ったが、さすがに東京新聞も社説(4日付)で苦言を呈していた。負の遺産を際限なく引きずっても建設的関係は築けないよなあと思う。→ http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013030402000124.html

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 遠隔操作ウイルス事件で片山祐輔容疑者が最初に逮捕されて以降、真犯人を名乗る人物が使っていたアドレスのメールチェックが途絶えていたことが、捜査関係者への取材で分かった(時事)。このニュースはどう考えればいいのか。そもそもこの情報は正しいのか。→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130305-00000011-jij-soci


3月6日(水曜日) 原発事故は収束などしていない

 東京電力は福島第1原発で発生した大量の汚染水について、処理後に海洋放出を検討。敷地内で貯蔵するタンクの増設が限界に近づいているためだという(毎日)。予想通りの展開になってきた。たまり続ける汚染水の貯蔵容量はもう限界。原発事故は収束などしていない。→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130305-00000108-mai-soci

 福島第一原発から大量に流れ出る汚染水の海洋放出をいったん認めたら、既成事実化して際限なく続くことになるのは間違いない。海に放り込めば浄化されるという安易な発想にも限度がある。海洋汚染は後で大きなしっぺ返しを食らうだろう。原発事故は水に流して済むような問題じゃない。こういう重要な問題を、どうして政府も国会もきちんと議論しないのか不思議だ。

 「地下水の流入は止まらず、さまざまな濃度の汚染水に姿を変え続ける。方丈記の冒頭『ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず』が頭をよぎる」(河北新報)。実に深刻な状況だが、しかしこれこそが原発事故の現実。これがあと何十年も続く。→ http://www.kahoku.co.jp/news/2013/03/20130302t63023.htm

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 参院予算委で安倍首相「とても収束と言える状況ではないというのが、我々安倍政権の認識であります」。室井佑月が苦言「メディアは首相の原発収束撤回を流せ」(週刊朝日)。そんな答弁を引き出していたのか。それでもなお平然と原発推進・再稼働を掲げる安倍政権と、この発言を大々的に取り上げないメディアの姿勢に愕然とするばかり。→ http://dot.asahi.com/news/incident/2013030500006.html

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 「福井中3女子殺害事件」で名古屋高裁(志田洋裁判長)は、同高裁金沢支部の再審開始決定を取り消し、再審を認めない決定をした。再審請求の異議審での判断。金沢支部の決定への検察側の異議申し立てを認めた。2006年の「名張毒ブドウ酒事件」の再審決定取り消し(門野博裁判長)の再現。


3月7日(木曜日) 司法の怠慢

 国会の「不作為」を放置し続けてきた司法の責任は大きい。衆院選の一票の格差訴訟で、昨日の東京高裁(難波孝一裁判長)の判決はこれまでの「違憲状態」から一歩踏み込んで「違憲」としたが、選挙無効とまでは言わなかった。きょうの札幌高裁(橋本昌純裁判長)も同様の判決だった。違憲制度をそのままにして選ばれた国会議員を放置するのは、やはり司法の怠慢だと思う。

 国会議員の主権者への裏切り(不作為)をチェックするのは、裁判官の重大な役割の一つ。そのために与えられた権限(権力)を行使すべき時に行使せず、裁判官としての職務を果たさないなんて、三権分立もへったくれもあったもんじゃない。

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 16日から東京メトロ副都心線と東急東横線の相互直通運転が始まるが、少なくとも僕の周囲では賛意を示す人は誰もいない。地上2階から地下3階へ改札が移って乗り換えは不便になるし、渋谷始発が激減するし、中目黒から日比谷線への直通運転は終了するからだ。城南地区や横浜の住民はほとんどメリットを感じないなあ。

 【訂正】「渋谷始発がなくなる」を「渋谷始発が激減する」に訂正します。これまではすべてが始発電車だったので、利用者の実感では「なくなる」と表現しましたが不正確でした。


3月8日(金曜日) 「主権回復の日」の無神経

 沖縄の人たちの反発はもっともだと思う。安倍首相の「沖縄切り捨て」「捨て石」の姿勢が象徴的に表れている。無神経というより非常識。認識不足にもほどがある。沖縄県民はもはや怒りを通り越して虚しさを感じているのではないだろうか。→ 首相肝いり「主権回復の日」に沖縄反発。61年前のこの日、沖縄は日本から切り離され米統治下に置かれることが決まった。沖縄では「屈辱の日」と呼ばれてきた(朝日)。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130308-00000008-asahi-pol

 花粉がたくさん飛んでいる。たぶん中国からやってきた大気中の粒子状物質(PM2・5)と黄砂も。目が痒い。くしゃみも頻発。


3月9日(土曜日) 体罰めぐって白熱議論

 午後から藤沢で県立高校の先生たちの教育研究会に参加。体罰をテーマに白熱した議論が続いた。「軍人勅諭から受け継がれてきた遺伝子がある体罰を断ち切るのは難しい」「体罰は虐待か暴力か暴行か、懲戒と教育指導とはどう違うのか、ガイドラインが必要なのでは」「殴られたその場でケータイで警察に通報した生徒がいた。権利意識が高まった結果なのか」などなど。「一度だけ生徒を殴ったことがあるがとても嫌な思い出だ」「管理体制が厳しい学校は体罰が多い」といった声も。

 このほか部活動をめぐって「トップ選手養成を担う部活は保護者が熱心で体罰も容認されている」「生徒の勉強も生活もすべて面倒を見る部活動は一つのファミリー。強豪校になればなるほど口が出せなくなる」「生徒との関係が緊密な部活動顧問ほど逆に体罰を振るう」などの指摘もあった。この日の報告者が作成してくれた資料集は25ページもある充実ぶり。とても勉強になった。

 夕方から東京・新宿。讃岐料理の居酒屋で都立高校3年の時のクラス会。卒業以来会っていない同級生も多く、男女ともに別人のように変わって全く分からない顔も。しばらく話しているうちに、声や仕草でだんだん記憶と顔と名前が一致してくる。思い出話に花が咲いて、大爆笑のうちにあっという間に5時間が過ぎていた。来年の再会を約束して散会。準備してくれた幹事団に感謝。


3月10日(日曜日) 喉元過ぎれば

 横浜の自宅から眺めた限りでは、青空が黄色く覆われるといったことはなかった(ように見えた)が、都内や埼玉や茨城など東京以北での現象なのかな。いずれにせよ黄砂ではないようだ。なんでも中国のせいにすればいいという話じゃないよね。→東京都心などで空に煙が立ちこめたようになる「煙霧」という現象が発生(朝日、NHKほか)。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130310/t10013089681000.html

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 「喉元過ぎれば」で原発再稼働に動き出している日本。台湾以上の大規模なデモを全国各地で連発するのが当たり前、というくらいにならないと、人々の意識は変わらないだろうなと思う。→台湾で原発建設反対のデモ。台北や高雄など4か所で行われ、このうち台北では警察発表でおよそ5万人が総統府前からデモ行進した(NHK)。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130309/k10013079011000.html


3月11日(月曜日) 震災2年、復興を妨げる原発

 原発事故がなければ、震災復興はもっと有効に的確にスムーズに迅速に進んでいるはず。金銭的にも人手の面でも、原発事故と原子力発電の存在が復興を大きく妨げている。大地震と津波の被害にとどまらないとてつもなく甚大な「負の遺産」。東日本大震災から2年、その意味を肝に銘じたい。

 地震列島で原発を稼働する無謀さと、制御不能になった際の影響の大きさと、稼働すればするほど増え続ける核のゴミ(放射性廃棄物)の存在と、そして経済効率の悪さも含めて、原発は必要ないと改めて強く思う。

 あれだけ深刻な原発事故を体験してもなお、原発が制御できると信じて、再稼働にこだわる安倍内閣(政府自民党)や企業人はいったい何を考えているのか、全く理解できない。事故処理や廃炉にかかる莫大な費用に加えて核廃棄物の処理と保管など、経済効率の面から考えても原発が割に合わないのは明白なのに、それでも原発の再稼働が必要だと言い募る。懲りない人々の愚かさと学習能力のなさに言葉を失うばかりだ。

 「原子力発電と決別して震災復興に邁進します」とは絶対に言わない安倍首相の大震災追悼式典での式辞。少なくとも原発事故に触れた天皇陛下の言葉の方がはるかに心に響く。

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 昨日の最高気温(24度)と今朝の最低気温(4度)の差は20度もある(横浜)。きょうの最高気温は昨日の半分の12度。寒暖の差が激しすぎるよ。まだまだ冬物のコートは手放せない。そして花粉である。ティッシュペーパーの消費量が半端ない。9日の土曜日あたりからくしゃみを連発し、目も痒くて閉口している。規定の用量の鼻炎薬を服用しているが、外出するとさらに症状が悪化。今年の花粉症はマジでヤバい(もちろん、よくないという意味のヤバいだ)。


3月12日(火曜日) どさくさ紛れの改憲は許されない

 どさくさに紛れて憲法改正を主張し、国民の基本権制約を画策するなんて、まるで火事場泥棒じゃないか。→大災害時権利制限へ憲法改正を。自民党の石破幹事長「大規模災害などに適切に対応するためには、政府が国民の権利を一時的に制限する必要がある」(NHK)。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130310/k10013095331000.html

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 原発事故現場で作業員が不足するのは目に見えていた。まだ何十年も続く過酷な被曝労働を、これからいったいどうするのか早急な対応が必要だ。こういう最重要課題をろくに議論も検討もせずに原発再稼働なんてとんでもない。→福島第一原発で働く作業員の要員計画が破綻し政府が見直し作業。適法な作業員だけでは足りない恐れがあるためだ(朝日)。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130312-00000008-asahi-soci

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 日本近海には、国内の天然ガス消費量の約100年分のメタンハイドレートがあるとの推計も。原発よりも安全で効率的に生産できればいいなあ。原発との決別に期待したい。→愛知県沖の海底地層のメタンハイドレートから天然ガス採取に成功。世界初(NHK、読売、朝日ほか)。

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 銭形警部「ルパンルパンルパンルパーーーン!」、ルパン「あんれまぁ、とっつあん、遂にこんなところまで追いかけてきやがったんだぁ」。アニメ「ルパン三世」の銭形警部の声を担当した俳優で声優の納谷悟朗さんが死去、83歳。

 映画「猿の惑星」(1968年・米)の主人公テイラー(チャールトン・ヘストン)の声も納谷悟朗さんなんだなあ。きょう放送されたテレ東の「午後のロードショー」は「猿の惑星」だった。しみじみと見る。合掌。ご冥福をお祈りします。


3月13日(水曜日) 最高裁判決無視の処分

 「停職、減給処分は裁量権を逸脱しており違法」とした最高裁判決を無視した処分だ。報道各社はこのことに触れて、大阪府教委の処分のおかしさと異様さを指摘するべきだろう。関係者の話では、減給処分に加え、再び職務命令違反をすれば免職にするとの「警告書」も手渡されたという。式典を妨害し混乱させたわけでもなく、ただ黙って座っていただけの教員を処分する必要はない。

 →君が代斉唱違反で9人処分=大阪府教委(時事)。http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-130312X996.html

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 維新の会の西田譲衆院議員こそ、医学を無視し科学を否定する野蛮な人物ではないか。「表現方法に未熟さがあった」(橋下共同代表)といった次元の話ではないだろう。こういう言葉はあまり使いたくはないけれども、狂ってるとしか言いようがない。このレベルの人が国会議員のバッジを着けて、堂々と予算委でこんな質問してしまうんだなあ。 背筋が寒くなる。

 →「低線量セシウムは人体に無害」と維新・西田議員が衆院予算委で質問。被曝の影響は問題にならないと主張(朝日)。http://www.asahi.com/politics/update/0313/TKY201303130479.html?tr=pc


3月14日(木曜日) 日米中露4カ国フォーラム

 東京・市ヶ谷のJICA研究所の国際会議室で開かれた「日米中露4カ国フォーラム」にご招待いただいたので、傍聴させてもらった。中国大使館公使参事官、ロシア大使館政務担当主席、米国大使館政治部次席、防衛省防衛研究所米欧ロシア研究室長の4人が個人の立場で、東アジアの4カ国の関係について議論した=写真。

 日中、中露、米中、米露関係について、最初はずっと抽象的できれいごとの公式発言ばかりが続き、いい加減うんざりだなあ、期待外れだなあと思いながら聞いていたのだが、残り1時間になってから俄然、各国の本音がちょろちょろと出てきて面白くなった。とても勉強になった。参考までにやり取りを一部抜粋して紹介する。

 ロシア「露中の間では領土問題と国境問題を50年かけて解決し、対話のチャンネルが多数存在している。各分野において対話のメカニズムを持っていることが重要。何か問題があっても政府高官レベルで話し合い解決して政治問題にしない。日米露にこうしたメカニズムはあるか。4カ国間に同盟関係は可能かというと非常に難しい。この地域の問題点だ」

 日本「日中・日韓では大きな問題が発生し緊張状態にあるが、冷却期間を置いて冷静に話をしないとテーブルには着けない。お互いに抑制的になって議論する雰囲気をつくるところから始めるしかない。日露ではずっと領土交渉をしているし議論できる関係にある。日中・日韓よりも日露はずっと進んでいる」

 中国「中露関係は全面的なパートナーシップの関係だ。新しい大国関係のモデルだと思う。中露の間で小さな問題が存在するのは避けられないが、共通の対話のルートが存在しているので問題解決できる。日中で欠けている点だと思う。中露は便宜的な結婚で、米露は大人の関係。では日米はどんな関係か」

 日本「中露関係についてひとことだけ。なぜロシアが日本に安全保障を強く求めるのかを考えるべきだ。日米関係も大人の関係になりたいと思っている(会場爆笑)。2国間関係が中心だろう。対話はいろんなレベルでやった方がいい。このフォーラムのような場で意見交換を積み重ねていくことが大切だ」

 米国「日露関係はこれからどうなっていくのか。米国は日露関係にとても関心がある」(会場からそれはジェラシーではないかとの声に一同爆笑)。

 日本「日露関係はすそ野が広がっていて、北方領土以外は楽観的に見ている。領土問題は悲観的で、新たな進展は見いだせないのではないか」

 懇親会で、「原発は絶対必要ない」「TPPは米国の言いなりになるだけで参加したら取り返しのつかないことになる」と力説する元外交官と知り合った。元大使にもこんな人がいるのかと感心しながら話を拝聴する。外務省にも同じ考えの人は多いのですかと聞いたら「孫崎享くらいかな」と笑っていた。「今朝のテレ朝モーニングバードのTPP特集はよかったですよね」と意気投合した。

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 TPPとは要するに、幕末や明治時代に欧州列強からアジア各国が結ばされた不平等条約のようなものじゃないのか。結局利益を得るのは「宗主国」の米国だけ。アメリカのアメリカによるアメリカのためのTPPとしか思えないなあ。そんなものに唯々諾々と参加するなんて、植民地根性まるだしとしか思えない。安倍首相にとって、国民の命と健康、食の安全はどうでもいいのか。ろくに議論もせず、拙速に参加を決めることには不安しか感じない。


3月15日(金曜日) 米国の言いなり

 フェイスブックってウザいなあと感じることがある。ミクシィもそうだけど、「友達」とやらの関係があれこれ鬱陶しい(全部ではない)。なるべくかかわる時間を少なくしようかなどと考えてみたり。「ネットは1日1時間まで」とか(笑)。最近は忙しいこともあって、フェイスブックを覗くのは1日おきか深夜に20分程度。ちなみにネットをちらちらと観察していると、FB(ツイッター)依存症みたいになっている人は結構多そうだ。スマホを持っていたら中毒になりそうな感じはする。気をつけよう。

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 「経産省、脱原発テント撤去と退去求め民事訴訟へ」(毎日)。「おカミに楯突く不逞の輩は一切許さない」という自民党政権の強い姿勢の表れ。寛容さのかけらもない。これも政権交代の結果だ。

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 「首相TPP交渉に参加意向伝える」(NHK)。「日米同盟を基軸としながら、アジア経済圏の中で日本が主導的な役割を果たしていきたい」(安倍首相)って、日本が主導的な役割を果たせるわけないじゃないか。何を世迷い言を。どう考えても米国の言いなりにしかならないと思うよ。アメリカのアメリカによるアメリカのためのTPP、としか思えない。「TPPの交渉参加は今がベストの時期であり、これを逃すとタイミングを失う。強い交渉力を持って臨みたい」(同)。今さら何を言ってるんだか。既に決まった合意内容に後発組が口を挟む余地なんてないのは明白だろう。

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 政府主催の「主権回復記念式典」に天皇皇后両陛下が出席するのは、明らかに天皇の政治利用だろうと思う。沖縄に思い入れのある天皇陛下にしても、沖縄を切り捨てた日を「主権回復の日」として記念する式典への出席は、好ましく思っていないのではないか。沖縄タイムスの記事に全く同感だ。

 →天皇の出席「違憲では」研究者ら式典批判(沖タイ)http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-03-15_46541

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 【補足】きのう14日の「日米中露4カ国フォーラム」についての補足。中露の間の領土問題と違って日露の北方領土問題は、防衛戦略(特にロシアにとって)と歴史的経緯(特に日本にとって)が絡んでくるので、北方領土を両国がきれいに「分け合う」のはかなり難しい、というのが防衛省防衛研究所の方の見解だった。2島返還まではあり得るが、ロシア側にとって択捉の引き渡しは国防上の理由から無理だろうし、日本としては「そもそも4島はすべて自国領土だ」との意識が強いから4島返還の旗は降ろせるわけがない、というのだ。なるほど。だけど僕は、2島返還プラスアルファでもいいと思うけどなあ。ゼロ回答よりはるかにマシだろう。歯舞と色丹の2島が戻ってくるだけでも御の字で、おまけで国後を返してくれたら万々歳ではないかと。ロシアが択捉まで返還するなんて、どう考えてもあり得ない話だと思う。


3月16日(土曜日) 冤罪の訴えに好反応

 痴漢容疑で逮捕され裁判中の男性が、家族や支援者と冤罪を訴えるビラを撒く様子を、東京・三鷹駅前で取材した。意外なほど多くの人がビラを受け取ることにも驚いたが、老若男女が次々と署名に応じるのにさらに驚かされた。ビラ配りや署名集めでこんなに反応がいいのは、初めて見る光景だ。

 この日はわずか1時間で600枚ほど用意したビラがなくなり、100人近い署名が集まった。署名した会社員の男性に話を聞くと、「この事件はきょうここで初めて知りました。検察や警察のやってることはおかしいと思って」。

 あちこちで頻発する理不尽な冤罪事件の存在が知られるようになり、捜査当局への不信感は確実に広がっている。こうした社会の空気が、冤罪被害者の訴えに対する反応の良さや署名につながっているのを強く実感する。裁判官は検察側の主張を鵜呑みにせず、事実と証拠と自身の良心に基づいて、公正な判断をしてもらいたいと願うばかりだ。


3月17日(日曜日) 食の安全こそ

 TPP(環太平洋経済連携協定)で最も重要な問題は、食品や医薬品の安全など日本独自のセーフティシステムが守れるかどうかだと思う。「米国人はBSEも遺伝子組み換え食品も気にしないで食べているのに、日本人が気にして食べないのはおかしい。食品表示の義務化は不当な規制だ」などとねじ込まれても、きっちりと抵抗できるのか。これこそが最大の不安ポイントだ。


3月18日(月曜日) 労働意欲が低下

 今年の花粉症はかなり厳しい。鼻炎薬を用法通りに服用しているのに、目の痒みとくしゃみと鼻水がなかなか治まらない。労働意欲が低下する一方だ。室内で事務作業や雑務をしているぶんにはまだマシだけど、外出すると症状が格段に悪化する。風の強い日は花粉がここぞとばかりに乱舞するので、さらに症状が重くなる。

 最近やけに突風や強風が吹き荒れる日が多いように感じるが、こんなに頻繁だったかなあ。異常気象としか思えない。きっと地球さまが怒っていらっしゃるのに違いない。

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 福島第一原発で停電、冷却・除染装置が停止(読売)。「使用済み燃料プールの冷却システムは復旧の見通しが立っていません」(NHK)って大丈夫なのか。冷却が一番大事な肝心要のところだろうに。原発事故収束なんてずっとずっと先の話。時限爆弾を抱えている状態が現在も続いていることを認識すべし。


3月19日(火曜日) 原発で停電することの怖さ

 原子炉はもちろん使用済み燃料プールの冷却ができないなんて、原子力発電では致命的。冷却システムを動かす電力が止まる(停電する)とはとんでもない事故だ。電源喪失すればどうなるか、2年前の原発事故から何も学んでいない東電。発表が遅れたことも含めて、東電には危機感も緊張感も責任感もなさ過ぎる。東電は原発で電源喪失する恐ろしさをもっと強く自覚すべし。たまたま今回は運よく、最悪の大事故につながっていないだけなんじゃないか。福島原発の事故は今この瞬間も続いているし、これからまだ何十年も続く。収束にはほど遠い。

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 東京五輪招致のピンバッジを都庁でもらった=写真。実は僕はピンバッジが大好きなのだ。コレクションの一つに加えたい。ちなみに前回2016年の五輪招致バッジも持っていたりする。だからといって僕が東京招致を支持するわけではもちろんないけど(笑)。

 一方的に東京五輪招致を賛美し誘導するようなメディアの伝え方はおかしい、というのがこれまでも述べてきた僕の主張。反対意見も含めて、光と影の両面から判断材料を提供するのがメディアの役割だ。それにしても都庁周辺は五輪招致キャンペーン一色だった。巨額の宣伝費を投じた招致活動の結果は、果たしてどうなることやら。


3月20日(水曜日) 「空色メモリ」

 越谷オサム「空色メモリ」(創元推理文庫)を読み終えた。面白かった。前作の「陽だまりの彼女」よりも、ずっと磨きがかかったんじゃないかと思う。僕は前作よりもこっちの作品の方が断然好きだなあ。

 主人公の汗かきデブのブーちゃんこと陸(りく)の独白で話は進む。居候する高校文芸部に入部してきた謎の後輩女子。彼女とその友達をめぐる事件をベースに、それぞれが抱えるコンプレックスや家庭の事情や恋心をさらっと描いた青春ミステリードラマ。陸が意外と友達思いでいい奴で、機転もきいて人間観察力もあって、実は文才があったりもする。部長のメガネのハカセと違って、なにげにぐっと感情移入して応援したくなってくるから、少なくとも内面は魅力的な好青年なんだろう。

 「空色メモリ」のラスト2ページの文芸部員のやり取りは、陸の背中を押してやるために、3人があらかじめ相談して仕組んだ芝居だったのかもしれないな、と思った。そうすればサキが唐突に幼なじみの存在を口にしたのも、陸の呼びかけにそっと顔を上げた描写にも合点がいく。最後まで読み進めてきた読者としての期待も込めて、陸の哀しい予感を打ち消すためにも、そういうことだったらいいなと想像した。ごく自然にぐいぐいと引き込まれる読みやすい文章で、小っ恥ずかしさや懐かしさも感じさせてくれる気持ちのいい作品だ。

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 正社員の解雇規制を見直そうとし、TPP交渉参加で食の安全をないがしろにし、原発の安全確保のための規制を骨抜きにして再稼働を打ち出し、武器輸出三原則をなし崩しにして、実態の伴わない円安株高で景気回復を自賛する。それが安倍政権の政策。

 安倍政権を支持する人は、自分だけは一方的に解雇されず、危険な食べ物を口にすることもなく、被曝もせず、戦争に巻き込まれることもなく、バブルの恩恵を被る側にいると確信(夢想)しているのだろうか。もしそうだとしたら、おめでたいにもほどがある能天気さだと思う。


3月21日(木曜日) 体罰でなく「暴行」では?

 大分市立中学の剣道部の外部コーチが試合会場で、生徒に執拗に蹴りを入れたり殴ったりしている映像がワイドショーやニュース番組で流されているが、「体罰」や「指導」なんてものじゃなく、どこからどう見ても暴力・暴行そのものだ。明白な犯罪行為だろう。「外部ボランティアだから」としてコーチを解任だけして済むような話ではない。刑事事件として立件すべきだ。

 外部コーチを務めていた男性は「防具をたたいているので痛くない。人間形成としての指導だ」と話したという(共同)。信じられない知能の低さに呆れる。寝言は寝てから言え。痛いとか痛くないとかの問題じゃないだろう。どこが「指導」なのか。「お前こそ人間形成としての指導とやらを受けろ」と言いたい。僕が生徒だったら憤然として反撃しただろう。名誉と誇りと尊厳の問題だ。

 「指導」だとか「(行き過ぎた)体罰」だと言えば、ある程度のことは許されると考えている社会は異常だ。教育委員会も学校も保護者も、学校や組織での大人(教師や部活顧問やコーチや上司)の暴力・暴行に対して甘すぎる。犯罪行為なのだから敢然と告訴・告発した方がいい。

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 経済状態も含めた家庭環境が子どもの学歴や知的環境とリンクするのは、以前から言われていることだが、その格差を容認する親が増加し過半数を占めることに驚く。問題の本質は「機会」均等が保障されている社会であるかどうかだ。

 →教育格差、6割が「容認」朝日新聞・ベネッセ共同調査(朝日)。豊かな家庭の子どもほど、よりよい教育を受けられるのは「やむをえない」。そんな考えを持つ人が増え過半数に。http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201303200395.html


3月22日(金曜日) 裁判官がまともなら

 痴漢冤罪事件で懲戒免職された元横浜市立高校教諭の河野優司さんは、逮捕から一貫して無実を訴え、有罪確定後も懲戒処分の取り消しを求めて裁判を続けている。来月11日には、控訴審の判決が言い渡される。以下、ニュースレター最新号の河野さんのメッセージから。

 「まったく先が見えません。けっして弱気になっている、というのではなく、いい裁判官にあたったかどうかの判断がつかないからです。ジャーナリストの池添徳明さんも岩路真樹さんも言っています。『判決は裁判官次第』だと。『いったい、まともな裁判官が何人いますか』とも言います。裁判官がまともなら、検察も警察もいいかげんな捜査はできないし、公平で公正な裁判も期待できるでしょう。だから、今叫ばれる司法改革とは、裁判官改革にほかならないのだろうと思います」

 「パソコン遠隔操作事件の容疑者を弁護する佐藤博史弁護士は『この件も冤罪の可能性が高まった。弁護士生命を賭ける』と語っています。そもそも4人の誤認逮捕から始まったこの事件で、再び誤認逮捕だとしたら、司法の信頼は地に落ちること間違いありません。でも、これが司法の現実なのでしょう。こんな状況を憂えていると塞ぎ込んでしまいそうですが、ここは気を取り直して、市村陽典裁判長はいい裁判官に違いない、と期待することにします」(以上、ニュースレターの河野優司さんのメッセージから)。

 市村陽典裁判長がハズレなのは、河野さんも十分ご承知のはずだと思う。しかしそれでも裁判官に期待せざるを得ないのだ。司法の闇は深い。市村裁判長が良心を取り戻すことを、そして正義の、奇跡の逆転判決が言い渡されることを心から願う。

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 沖縄屈辱の日に「主権回復」記念式典を開くことを決めた日本政府は、さらに名護市辺野古沖に米軍のV字型滑走路を造るために埋め立て申請した。安倍政権はどこまで沖縄を蹂躙すれば気が済むのだろう。本土に住む人間として恥ずかしい。それで「尖閣諸島を守る」なんてどのツラ下げて言うのか。図々しいにもほどがある。尖閣を云々するならまず沖縄を守ってから言え。


3月23日(土曜日) 「海街diary」はオススメ

 近所の小学校の桜も満開=写真。都心と同様に横浜でも今週初めからほころび始めて、今が盛りといった感じで咲き誇っている。入学式までもたずに散ってしまうだろうな。

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 きょう3月23日付の朝日新聞の朝刊社会面に、吉田秋生「海街diary」のカラー広告が掲載されていてびっくり。しかもマンガ大賞2013大賞受賞の大きな活字。山奥の小川を背景に「すず」たち4姉妹がたたずむきれいなイラストが目に飛び込んできた瞬間、とても幸せな気分になった。最新刊の第5巻はもちろん、「海街」はオススメのシリーズだ。

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 これでこそICカード。きょう23日から全国10種類が相互利用可能に。「PASMO」1枚の僕にとっても、とても便利になって大いに助かるはずだ。

→手持ちの1枚が全国で、交通系ICカードの相互利用開始(朝日)http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY201303230091.html

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 相変わらずの産経節にもほどがある。「県民の多くは辺野古移設やむなしという考えで一致している」とは何を根拠にしているのか全く理解不能。そこまで言うならデータを明確に示すべきだろう。曲がりなりにも「報道機関」を名乗るのであるならば。

→「県民の多くは辺野古移設やむなしという考えで一致しているとされるが、そうした声は声高に叫ぶ反対派にかき消されてきた」苦渋の沖縄「政争の具」を懸念、辺野古埋め立て申請の背景は?(産経)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130323-00000090-san-pol


3月24日(日曜日) シャワーヘッド

 古くなったシャワーヘッドを新しいのと取り替えた。ほとばしって体に当たるお湯がものすごく柔らかい。そのうえ水量は前と同じように感じるのに、約30%の節水になっているらしい。もっと早く取り替えればよかった。


3月25日(月曜日) 健全に機能

 大阪府労働委員会が健全に機能していることに驚くとともにホッとする。→大阪府労委が大阪市の職員組合調査は不当労働行為だと認定。橋下市長が謝罪(毎日)。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130325-00000028-mai-soci

 ところが、いったんは「大変申し訳なく思っている」と謝罪し、命令を受け入れる意向を示した橋下市長が態度を一転。よほど悔しかったのか、相変わらず遵法精神皆無の自称弁護士。あの橋下市長が殊勝にも素直に頭を下げるなんて、きょうはエイプリルフールかといぶかしく思っていたら、案の定だった。→中央労働委員会への再審査申し立てか、命令取り消しの行政訴訟の意向。橋下市長一転、府労委の命令を拒否ノ職員アンケート(読売)。http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130325-OYT1T01238.htm

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 ようやく司法がまともに機能した。今までが立法機関に甘過ぎた。遅すぎるとは思うけど、不作為を続けてきたこれまでの職務怠慢に比べたらはるかにマシ。→昨年の衆院選は無効。一票の格差訴訟で広島高裁が初判断(朝日)。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130325-00000027-asahi-soci


3月26日(火曜日) 問われる最高裁の判断

 一票の格差訴訟で、きのうの広島高裁に続いてさらに踏み込んだ判決。最高裁が違憲状態としてから2年近くも放置し続けた国会の怠慢は論外だが、国会の不作為を「違憲」「違憲状態」といった言葉で容認し続けた司法も、同様に職務怠慢だと思う。遅きに失した感はあるが、戦後初めて「違憲で即時無効」(猶予なし)と断じた今回の広島高裁岡山支部判決は評価できる。そもそもこれが当たり前の判決であって、ほかの裁判所(裁判官)の判断が中途半端でおかしいのだ。

 被告の選挙管理委員会はいずれも当然上告するはずなので、最高裁の判断に注目したい。今度こそ最高裁は逃げずに、国会の不作為に対してチェック機能を果たすべきだ。そうしなければ司法への信頼は確実に地に落ちるだろう。

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 この際だから司法は原発についても、「国や電力会社の安全管理体制は無責任状態であり、民主的運営のゆがみは重大で、是正すべき期間をはるかに超過している」として、すべての原発を即時廃炉とする判決を言い渡してほしい。

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 サッカーW杯ブラジル大会アジア最終予選で、日本代表がヨルダンに1─2で敗戦。うーん。何回もチャンスはあったのにシュートが決まらなかったのが残念。それにしてもヨルダンのサポーターが試合中の日本代表選手の顔に、レーザー光線を執拗に照射する行為にはぶったまげた。世界中に中継されているというのに。恥を知るべし。公的機関からしかるべき対応がされなければ示しがつかないだろう。再発防止のためにも何らかのペナルティー(公式戦の何試合かサポーターを入場させないなど)が望まれる。(この項追加)


3月27日(水曜日) 憲法を知らない国会議員に驚く

 一票の格差訴訟について自民党の中谷元・衆院議員(元防衛庁長官)の発言。「国会が決めた選挙のあり方について、違憲とか無効とか、司法が判定する権利が三権分立上許されるものか疑問だ。立法府への侵害だ」(朝日)、「国会の独立性を揺るがしかねない行為だ」(産経)。この人は違憲立法審査権を知らないらしい。三権分立の意味も理解していないようだ。

 「新たな立法措置を講ずるのに一定の時間がかかり、判決が確定すると地方選挙で混乱が生じるおそれがある」から控訴するってすごい理屈だな。公職選挙法の規定は憲法違反であると断じた判決を受けて反省するどころか、筋が通らない屁理屈を掲げて控訴するとはさすが自民党。主権者の権利や弱者の人権を守るなんて感覚はこれっぽっちも持ち合わせていないらしい。→総務相、成年後見制度違憲判決で控訴方針(NHK)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130327/t10013492781000.html

 憲法遵守義務が課されているのに憲法を知らず、のみならず憲法を堂々と否定するこういう人たちが、国会議員として立法府で法律をつくるとは、まさにブラックジョークとしか思えない。

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 「たまこまーけっと」最終回。たまこの親父が振り返るとデラの羽が1枚残っていた…。最後のあのシーンで、たまこ一家のデラやチョイに関する記憶がすべて消えていた、というエンディングにしていたら、名作だったような気もする。でもまあ割ときれいに落ちて、うまくまとまったいい最終回だった。

 「新世界より」最終回。半ば予想はできたけど衝撃的な真相が明らかに。「私は人間だ」という言葉の重さと、そしてそれに対する残酷すぎる仕打ちに戦慄する。想像力が社会を変えると信じたい。いろいろと考えさせてくれる深い内容だった。この作品をアニメ化した英断を評価したい。


3月28日(木曜日) 子どもだましの格差是正

 これが格差是正なのか。ほとんど2倍じゃないか。これなら再び提訴されて、また違憲判決を突きつけられるだけだろう。小手先だけの子どもだましで何の解決にもなっていない。主権者たる国民を愚弄しているとしか思えない。→「1票の格差」1.998倍に、衆院画定審が区割り案勧告?法改正見通せず(時事)。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130328-00000121-jij-pol


3月29日(金曜日) 大岡川の桜にうっとり

【大岡川の桜満開その1】両岸で咲き誇る桜の美しさに、通行人が次々にケータイやデジカメを取り出して思わずパチリパチリ。あっちこっちで即席の花見会も=3月29日午後、横浜市中区日ノ出町(長者橋から下流を望む)

【大岡川の桜満開その2】ハラハラと舞い落ちる桜の花びらが敷き詰められて、川面はピンクの絨毯みたいだった=3月29日午後、横浜市中区日ノ出町(長者橋と旭橋の間で)

【大岡川の桜満開その3】両岸から舞い落ちる桜吹雪に思わずうっとり見とれてしまう。街全体が桜色に染まったようだ。中央奥は横浜ランドマークタワー=3月29日午後、横浜市中区日ノ出町(旭橋から上流を望む)

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 東京地裁立川支部で、バス車内痴漢冤罪事件の論告弁論を傍聴取材。「被告人は絶対に痴漢の犯人ではない」と訴える今村核弁護士の緻密で隙のない科学的な弁論を聞いていると、どう考えても無罪としか思えない。検察のいい加減な論告が際立った。

 被告人は左手でつり革を握り、右手ではケータイでメールを打っていた。両手がふさがった状態で痴漢行為をするのは不可能だ。車内の位置関係から被告人の手は相手の尻には届かない。弁護側はメールの送受信時刻と車載カメラの画像を克明に分析し、被害者とされる女性の供述の矛盾を明らかにした。警察が実施した微物鑑定でも、被告人の手の平から繊維片は一つも検出されていない。被害者とされる女性の供述は、警察・検察の調書、公判でそれぞれ大きく変わり一貫せず矛盾している。しかし検察は論告で、画像解析に基づく女性供述の矛盾点の指摘に全く触れようとしなかった。

 弁護側は「体の前に抱えていた被告人のリュックが尻に触れた感触を、女性が勘違いした可能性が高い。女性の供述は想像と思い込みによるものだ。予断と偏見による杜撰な捜査に基づいて、犯人に仕立て上げられた」として、疑わしきは被告人の利益とすべきだと主張した。5月に予定されている判決言い渡しでは、裁判官が正義を実現することを強く期待する。


3月30日(土曜日) 絶景ポイント

 1週間ぶりくらいにフェイスブックを覗いてみたら、レイアウトや構成ががらっと大きく変わっていた。相変わらず使い方がイマイチよく分からないし、仕様がくるくる変更されるし、なんだか付いていけない(汗)。

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 中高生のころまでこのすぐ近くに住んでいたので、様変わりした街の様子を確認しに、ぜひ訪ねてみたい。→首都高速の大橋JCTに「天空庭園」がオープン(読売)。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130330-00000536-yom-soci

 ソーシャルメディア(ツイッター)で今年最もツイートされた花見スポットは目黒川。テレビドラマのロケの影響が大きいらしい。以下、井の頭公園、上野公園、代々木公園、千鳥ヶ淵と続く。確かにどこも見ごたえある絶景ポイントばかりだ。→(@DIME)http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130330-00000301-dime-sci

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 大阪維新の政治家ってこういう品性に欠ける非常識な連中ばかりなのか。前にも書いた気がするが、やはり「類は友を呼ぶ」といった言葉しか思いつかない。→市民の陳情書をゴミ箱に、大阪の維新市議ブログに写真(朝日)。http://www.asahi.com/politics/update/0330/OSK201303290214.html?tr=pc


3月31日(日曜日) 自民党の補完勢力

 維新の会とみんなの党がどういう政党なのか、よりいっそう鮮明になった。つまるところ維新は自民党の補完勢力に過ぎないということだ。今夏の参院選では、政府(国家権力)を縛るべき憲法を、国民を縛る憲法にしていいかどうかが問われることになる。

 →維新「改憲勢力で3分の2を」参院選で自民・みんなと(朝日)。http://www.asahi.com/politics/update/0331/OSK201303300196.html

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 アニメ「みなみけ・ただいま」(4期)最終回。きのう放送されたMXテレビに続いて、きょう放送のテレビ神奈川(tvk)とテレビ埼玉(tvs)でも見て、結局3回も堪能してしまった。ああ面白かった。心地よいギャグとまったり感に癒される。1期に続いて今回の4期はとても完成度が高い。


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