身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2013年9月1日〜9月30日

●引退と言われてもなあ●原発事故にもっと危機感を持て●五輪招致どころじゃないはずだ●ヌケヌケと抜かす安倍首相●懸念するに及ばないとは何事だ●五輪招致にはしゃぐテレビ局の異様●「懸念払拭」なんかできない●原発事故の抜本解決に全力尽くせ●テレビ局は報道機関ではない?●漏れ出てないわけがない●制御不能なのに●原子力規制委員長に失望●BJが大好きな秋田書店社員哀れ●福島原発への諦観が心配●親の顔が見たい●思考停止●復興にこそ資金を●嘘つきを支持するのか●園児送迎の責任問うなら東電は?●腹立たしいニュースもあれば●「愛がある体罰」なんて幻想●民間人校長に疑問●異様な育鵬社の中学公民教科書●「風立ちぬ」は退屈●高視聴率●杜撰というより無能●分割民営化の選別と排除こそ問題●SDカード●最終回予想●危険過ぎる安倍「暴走」政権●「三鷹バス痴漢冤罪事件」雑誌に●教育と地方を踏みにじる安倍政権●●●ほか


9月1日(日曜日) 引退と言われてもなあ

 宮崎駿監督の「辞める辞める詐欺」は、「もののけ姫」あたりからもう何回も聞かされているから、今さら引退すると言われてもさほど驚きもしないファンが多いと思うが、「紅の豚」以降は駄作ばかりの宮崎監督の引退はむしろ遅いくらいだろう。といっても、なんやかんやで出張ってくる気がするけど。

 【追記】何回観ても心が揺さぶられる名作を、世に送り出してくれたのは「紅の豚」まで。ここ15年ほどは見事なまでに期待外れの作品ばかりだったので、本当に引退したとしても、個人的には全く違和感はないなあ。


9月2日(月曜日) 原発事故にもっと危機感を持て

 人間が4時間浴び続ければ死亡するという高い放射線量が、福島原発の4カ所のタンクや配管から次々に検出されている。福島原発の汚染水漏れを見れば、被災地の復興なんか全然できていないのは一目瞭然だろう。どれほど危機的状況が続いているか、政府も国民も、もっと危機感を持てよと思う。

 杜撰な造りのタンクは既にボロボロ。あっちでもこっちでも汚染水が漏れ出して、それが海へ流れ込んでいる。さすがの嘘つき東電も隠し通せなくなったので、ようやくその事実を少しずつ発表し始めた、といったところか。相変わらずの無責任で無能な犯罪的対応に背筋が凍る。

 大量に流れ込んだ高濃度の汚染水で、日本列島の周辺だけでなく太平洋全体が汚染されたら、この国はいったいどうやって責任を取るのだろう。取り返しのつかないことになって、世界中から非難されるのは間違いないが、土下座なんかしてもどうにもならないと思うぞ。

 欧米メディアは福島原発の汚染水漏れ問題をかなり深刻に受け止めて、大々的に報じているのに、日本人は能天気過ぎないか。ことは緊急を要する事態だというのに、東京五輪招致がどうだとか、原発輸出がどうなんて言ってる時ではないはずだ。


9月3日(火曜日) 五輪招致どころじゃないはずだ

 夏期休業中の勤務先の大学に登校。ちょちょいと2時間ほど調べれば簡単に終わると思っていたデータ収集作業が、実は結構膨大な分量になることが判明した。予定がすっかり狂う。明日も登校して続きをやらなければならない。とほほ。

◇◇

 しつこいようだが、大事なことなので何回でも言う。そもそも五輪招致なんかやってる場合じゃないだろうに。福島第一原発は、汚染水漏れはもちろん炉心の惨状も含めて、もはや東電だけでは手に負えない危機的状態が続いている。この国の最優先課題は、原発事故を速やかに収束することだ。金も人も知恵もそこにつぎ込め。

◇◇

 つまり東京以外、福島は安全ではないのですね。あえてそんな言い訳をしなければならない事態であることに驚愕するし、そんな国に五輪開催の資格があるのか疑問に思う。

→汚染水「東京は安全」五輪招致委、IOC委員に手紙(朝日)

http://www.asahi.com/sports/update/0903/TKY201309030539.html


9月4日(水曜日) ヌケヌケと抜かす安倍首相

 G20サミットとIOC総会に向けて出発した安倍首相が出発に先立って、「福島第一原発の汚染水問題は、政府が前面に出て断固たる決意で抜本的な措置を講じるので、2020年には全く問題ないことをよく説明したい」と述べた。2020年には全く問題なくなってるわけがなかろう。何を根拠にそんないい加減なことを言うのだ。まさに五輪招致しか頭にない証拠。本末転倒としか言いようがない。無責任すぎるにもほどがある。よく恥ずかし気もなくこんなことが言えるなと思う。

 毎日大量にたまっていく汚染水は、大本の汚染源(原子炉の溶け落ちた核燃料)を取り除かなければ、何の解決にもならない。延々と高レベル放射能をまき散らし続ける原発を今まで放置していたのに、五輪招致に影響があるという理由で、慌てて取って付けたように「政府が前面に出て断固たる決意で」などと言い始めたこと自体が、そもそもあり得ない対応だ。

 「汚染水問題は2020年には全く問題ないことをよく説明したい」などとヌケヌケと抜かす安倍首相には怒りしか覚えない。その言葉を福島はもちろん、日本全国の漁師や水産業者の目の前で言ってみろ。もちろんすべての消費者の前でも。

◇◇

 婚外子の相続差別で最高裁が違憲判断。「私の価値は相手の方の2分の1ではなく、本当の価値を取り戻したと父に伝えたい」(申し立てた婚外子の女性)、「私たちの母は法律の規定を心の支えに40年間、精神的苦痛に耐えてきました」(相手方の嫡出子)=NHKニュース。なんとも心の痛む話だ。

 「子どもは婚外子という立場をみずから選ぶことも取り消すこともできない。現在は社会が変化し、家族の多様化が進むなかで、結婚していない両親の子どもだけに不利益を与えることは許されず、相続を差別する根拠は失われた」と指摘する最高裁決定は説得力があると思う。それでも双方の立場を想像すると、やはり心が痛む。

◇◇

 昨日に引き続いて勤務先の大学に休日出勤。終わらなかったデータ収集は無事にすべて完了。思った以上に作業は順調に進んだし、早めに登校して久しぶりに学食で昼食も食べたし、充実したキャンパスライフだったな(笑)。速やかにデータを整理して原稿にまとめなければ。


9月5日(木曜日) 懸念するに及ばないとは何事だ

 5日の記者会見で菅官房長官「福島第一原発の汚染水問題は懸念するに及ばない」。懸念するに及ばない、などと平然と発言する時点で、この人も安倍政権も終わってる。汚染水対策とされる凍土遮水壁も抜本的解決策ではない。原子炉は今も危機的状態が続いている。事態の深刻さが分かっているのか。

◇◇

 愛情を注いで育てた家畜を出荷するって切ないなあ。今夜のアニメ「銀の匙」(フジ)も心にしみて面白かった。エンディングテーマ(スキマスイッチ)の入り方も秀逸。ええ作品や。


9月6日(金曜日) 五輪招致にはしゃぐテレビ局の異様

 韓国政府が福島など8県の水産物輸入の全面禁止を発表。対日政策が特殊な国かもしれないが、そうだとしてもこの反応は当然だろう。日本国民だって政府や東電の情報は信じていない(信じられない)のだから。現在もそして今後も続く福島原発の惨状と、日本政府・東電の杜撰で無責任な対応を見れば、不信感や不安や危機感を抱かない方がむしろおかしい。

◇◇

 五輪招致を伝えるテレビの異様なはしゃぎようを見ていると、暗澹たる気分になる。確かにニュースの「一部」では、福島原発の汚染水問題や海外メディアの厳しい質問に触れているが、テレビが伝える圧倒的分量は「五輪招致に期待する声と盛り上がり」についての話題だ。それが本当に伝えるべき情報なのか。まともな報道機関とはとても思えない。

 深刻過ぎる原発事故の惨状に直面しているというのに、五輪招致レースに盛り上がる能天気さと危機感のなさからは、テレビ各局スタッフのクズっぷりが際立って伝わってくるばかり。何を伝えるべきかよく考えて番組を編成しろよ。テレビ離れが加速している理由を、関係者は自問した方がいい。

 授業初日に毎年必ず学生に聞いているが、テレビを見ない若い世代は急増している。理由は「見る価値がないから」「時間の無駄だから」。さもありなん。僕は仕事でもあるから見てるけど、視聴者から完全に見放される日もそう遠くないように思う。

◇◇

 ドコモのiPhone販売を伝えるニュースに続いて、直後にソフトバンクのiPhoneのCMが流れたのに笑った。あまりにも自然な流れだったので、一瞬ニュースの続きかと思ったぞ、報道ステーション。番組の提供会社だから、民放ならそう言うこともあり得るけど。それはともかく、ドコモがiPhoneを販売するなら、前向きに購入を考えようかなと、ちょっとだけ思ってみたりして。


9月7日(土曜日) 「懸念払拭」なんかできない

 「汚染水の懸念払拭がカギ」「安倍首相はIOC総会で最終プレゼンに臨み、汚染水問題の懸念払拭に努める方針」って何なんだ。朝からテレビで何回もこの言葉を聞かされたが、いったいどうやって「懸念を払拭」するというのだ。汚染水が大量に垂れ流されているのは事実。福島原発の危機的状況はずっと続く。懸念払拭なんかできるわけがない。メディアも政府もどうかしてる。立ち向かう相手が間違ってるだろう。

 懸念を払拭するというなら、福島原発の惨状を根本的に解決するために、金と人材と人智を集結することを最優先させろよ。そして「東電と日本政府だけではもはや手に負えません。世界のみなさん日本とフクシマを助けて下さい」と頭を下げて回れ。安倍首相がやるべきことは五輪招致のプレゼンじゃない。

◇◇

 「新聞のヘッドラインを信じるな」と五輪招致の最終プレゼンで安倍首相。つまり都合の悪い情報は排除して見ないでくれということで、安倍首相の昔からの一貫した理念を吐露しただけ。福島原発が安全だという根拠の説明にはなっていない。これでIOCの委員は納得したのかな。

 最終プレゼンで安倍首相。福島第一原発の汚染水漏れ事故に関して「状況はコントロールされている。東京には何の影響も与えることはない。今までも現在も将来も全く問題ない」と断言した(朝日ほか)。制御不能の状態になっているのは明白なのに…。


9月8日(日曜日) 原発事故の抜本解決に全力尽くせ

 「私たちは決して東京にダメージを与えるようなことを許したりしない。抜本解決に向けたプログラムを私が責任をもって決定し、着手している」。福島原発についてIOC総会でここまで明言した安倍首相。まさに国際公約なのだから、最優先で対処してほしい。それこそが東京での五輪開催が決定したことに対する責任だ。

 東京開催決定でよかったと思える点があるとすれば、世界中から福島原発の汚染水漏れや事故対処が注目を浴び、監視の目に常時さらされるようになることだろう。国内に向けたその場しのぎのいい加減で無責任なゴマカシは、これからはもう通用しない。少なくとも政治家や官僚が緊張感を持って対処せざるを得ない状況に追い込まれたのは、日本国民にとっていいことだ。外圧がなければまともに動かない政府というのも情けないが。

◇◇

 それにしてもNHKを含めて、日本のテレビ各局がいかに報道機関として機能していないか、一連の五輪関連ニュースと特別番組を通して改めて浮き彫りになった。東京五輪の国内支持が70%に増えたなどと伝えて、熱烈歓迎する声や期待の表情は大々的に紹介するが、東京五輪招致に否定的な声はほとんど取り上げない。IOC委員による投票前も東京開催決定後も、「うれしい」「よかった」といった絶賛の声一色。そんな一方的な報道があるか。

 東京五輪を疑問視する声は決して少なくないし、実際に世論は分かれているのだから、歓迎しない声もきちんと伝えるのが報道機関の責務だろう。対立する意見がある場合には、両者の意見をしっかり聞いて公正に伝えるというのは、新人記者のころ叩き込まれたイロハではないか。福島原発に対する安倍首相の説明になっていない説明(説得力のある根拠を何も示さずに「全く問題ない」とする強弁)にも、まともに突っ込まないし。心底がっかりした。


9月9日(月曜日) 漏れ出てないわけがない

 汚染水が太平洋に漏れ出ていないわけがないじゃないか。「汚染水による影響は、福島第一原発の港湾内の0・3平方キロメートル範囲内で、完全にブロックされている」だなんて、何を根拠にそこまで自信満々に断言できるのだろう。もしそれが本当だとしたら、なぜこれまで国民にきちんと説明しなかったのだ。安倍首相の最終プレゼン演説は、何回見ても聞いても理解不能で納得できない。

 ろくに根拠も示していないこんな説明を、IOC委員が納得して受け入れたということが、そもそも信じられない。日本の首相が「安全だ」と力強く断言さえすれば、何の根拠がなくても担保を得たことになって、IOC委員は安心できたということなのか。しかし後で取り返しのつかないことになったら(ウソがばれて事実が公になったら)、国際社会に対しだれが責任を負わされるのかは言うまでもないだろう。尻拭いさせられるのは将来の日本国民だ。

◇◇

 東京五輪開催決定で、今後予想されること。1)消費税アップ、2)児童ポルノ禁止法改正で表現規制、3)秘密保護法成立、4)憲法改正、5)教育の中央集権強化、5)弱者切り捨て。。。自分が支配層・富裕層側だと思っている人(思い込んでいる人)は疑問も不安も感じないだろうけど。


9月10日(火曜日) 制御不能なのに

 アライグマによる民家の被害を延々と伝える今朝のNHK「あさイチ」。これに対して、福島原発の汚染水垂れ流し問題と「完全にブロックされている」と抜かした安倍首相の大ウソ発言を取り上げたテレ朝の「モーニングバード」。番組の姿勢とスタッフの問題意識の差が歴然としている。

 原子炉そのものが制御不能なのだから、汚染水の垂れ流しが続いている(止まらない)のは当たり前だし、そもそも手に負えない状態なんだよ。どこが「状況はコントロールされて」いて、「完全にブロックされて」いるのだ。被災地や避難民の目の前で同じことを堂々と言ってみろよ。何回聞いても腹が立つ。


9月11日(水曜日) 原子力規制委員長に失望

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は、やはりこういう人物だったのか。原子炉自体が制御不能で手に負えない状態なのだから、心配するのは当然だろう。ピリピリしないでとはどういうことだ。いい加減にしろ。

→規制委員長「心配ない」「ピリピリせずに」汚染水問題(時事)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130911-00000091-jij-soci

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 提訴した元社員は、手塚治虫の「ブラック・ジャック」が大好きで、秋田書店に憧れて入社したという。その気持ちとてもよく分かるなあ。社員を大切にしない会社に未来はないと思うぞ。

→秋田書店解雇の元女性社員が提訴、地位確認など求め(毎日)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130911-00000098-mai-soci


9月12日(木曜日) 福島原発への諦観が心配

 取材先で福島原発の汚染水問題とIOC総会での安倍首相発言が話題になった。どの人も「完全にブロックされて、コントロールされてるわけないだろ」と怒りモードだが、「呆れるよ」「二の句が継げない」といった声が意外と多い。諦観の境地が広がることを心配する。

 人が近づけない汚染スポットがいくつもあり、汚染水はじゃぶじゃぶ漏れ続けている。「そんな国によく外国人を招く気になるなあ」「選手は覚悟の上で日本に来るからいいんだよ」。突き放した意見の一方、「福島原発の作業要員として、いずれ年寄りが徴兵されるな」と恐ろしい予測も。十分あり得る話だからシャレにならない。


9月13日(金曜日) 親の顔が見たい

 ベテランの高校の先生から聞いた高校生の日常に驚かされる。最近の女子高生は授業中に、隠そうともせず堂々と弁当を広げて食べるのだとか。「おまえ何やってるんだ」と注意しても「お腹が空いてるんだからいいじゃん」。周囲の目を気にせず鏡を出して化粧したり、ネールケアしたりする生徒も珍しくないという。

 さすがに授業中に携帯電話で通話する猛者はいないそうだが、メールの送受信は当たり前。授業中に掲示板などに書き込むのも日常。何回注意されても馬耳東風。携帯が気になって授業に集中できない。「依存症」の高校生が少なくないという。携帯電話の罪は大きいが、家庭でのしつけがどうなっているのかとても気になる。

 幸いなことに大学で僕が担当する授業では、弁当を食べる学生はいないし、携帯電話やスマホで書き込みするような学生もいない。だが、他大学のほかの先生に聞くと、教員の真正面の席で堂々と弁当を食べ、注意すると怒って教室を出て行く男子学生や、授業中に平然と爪を切る女子学生がいるという。唖然呆然だ。


9月14日(土曜日) 思考停止

 客観的な裏付けも独自の調査もなく、職員や社員を懲戒処分する自治体や会社は少なくない。奈良市だけの話ではない。捜査機関や裁判所の判断を鵜呑みにした処分も、報道内容のみを根拠にした処分も、問題の根っ子は同じだ。自治体や会社は思考停止せず、冤罪の可能性もあることを考えて、自分たちできちんと調べて公正に判断してほしい。

→勤務「中抜け」、「報道根拠の処分不当」奈良市職員が提訴(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130914-00000008-mai-soci


9月15日(日曜日) 復興にこそ資金を

 東京五輪までに交通網を整備して道路を造って、競技場も新しく建設してと、大はしゃぎの猪瀬都知事とテレビ局。コンパクトな五輪と言いながら何千億円かかるんだ。どこにそんな金があるんだ。「復興は全然進んでいない、福島のことも忘れないで」の声はかき消される。何なんだ、この国は。

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 どこかのチームの監督やコーチはかつて、本塁打記録更新を阻止するために、敬遠などあの手この手で残念な妨害を繰り返し実に見苦しかった。どこが人格者でフェアプレイ精神だよと、がっかりさせられたのを思い出す。新記録を達成したヤクルトのバレンティンはもちろん大したものだが、きっちり正々堂々と勝負した阪神にもアッパレと言いたい。


9月16日(月曜日) 嘘つきを支持するのか

 安倍首相の福島原発の汚染水ブロック・コントロール発言について、そうは思わないとの回答は66%(毎日)、73%(NNN=日テレ)。圧倒的多数が安倍首相は嘘つきと断じている。にもかかわらず、内閣支持率は上昇して60%(NNN)、67%(読売)。なんておめでたい国民なんだ。

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 原発ってこんなのばかりだよなあ。実に杜撰でいい加減。それでも安全だと言い張る電力会社の自信満々の態度は、いったい何を根拠にしているのだろう。無能を自覚しない馬鹿ほど怖いものはない。

→もんじゅが台風18号の土砂崩れで孤立、データ送信も停止(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130916-00000021-mai-sctch


9月17日(火曜日) 園児送迎の責任問うなら東電は?

 「一刻も早く親元に帰したかった」という元園長の心情は理解できるが、幼稚園側の対応・判断のまずさで尊い生命が失われたのは事実。津波被害そのものは予見できなかったにしても、ラジオや防災無線で情報を把握しなかった幼稚園側の怠慢や過失は否定できない。→津波で園児犠牲の幼稚園送迎バス訴訟(園側に賠償命令)

 ただ、大混乱の中で正しい判断をするのは、後から振り返って言うほど簡単ではない。双方とも気の毒としか言いようがない事件だが、幼稚園送迎バスで園側の責任が問われるのなら、その一方で、だったら原発を推進して大惨事を招いた東電や自民党、経産省官僚の責任はどうなんだと強く思う。

 今なお大量の放射性物質を垂れ流し続けているのに、杜撰でいい加減な対応しかしてこなかった上に安全だと言い張り、「状況はコントロールされ、完全にブロックされている」などとヌケヌケと世界中に言い放つ。そんな連中の方がはるかに悪質で、厳しく責任を問われるべきだと思うのだが。

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 「マウスオーバー」のバナー広告がウザい。ウザすぎる。マウスがバナーにちらっと触れてしまうと勝手に動画が展開し始めて、ものすごく不快で迷惑だ。スポンサー企業に反感や嫌悪感を抱かせるだけで、こういう広告って逆効果だと思うぞ。


9月18日(水曜日) 腹立たしいニュースもあれば

 ふざけるな。国会議員は何を考えてるんだ。国民のためにしっかり働けよ。事態は一刻の猶予もないはず。危機的状況だということが分かっていないのか。「与党側は応じない構え」とはどういうことだ。いい加減にしろ。

→国会、汚染水審議めぐり与野党対立が激化(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130918-00000110-mai-pol

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 「法定基準以下の濃度と確認して放水しており問題ない」(東電)ってマジか。もうなんでもアリなのかとしか思えないよ。

→外洋に1日600億ベクレル放出、福島原発、気象研の研究官報告(東京=共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013091801001988.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

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 政治資金パーティーの会場で、市立高校の吹奏楽部が演奏するなんてあり得ない。高校生たちにこういうことをさせて平気な維新の議員っていったい…。こんな連中が教育を語ること自体が言語道断で噴飯ものだ。

→維新市議パーティーで高校生演奏、大阪市教委「不適切」(朝日)

http://www.asahi.com/politics/update/0918/OSK201309180164.html

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 リニア中央新幹線の詳細な走行ルートと駅の場所が発表された。品川と名古屋の間を40分で結ぶのは魅力的だが、86%が地下トンネルを走るのは恐怖だ。あっという間に駆け抜けるのかもしれないけど、走行ルートの大半は山岳地帯だけに、そんなところでもし事故や地震が起きたらと思うとぞっとする。

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 取材先の市民集会会場で、初対面の先生に話を伺おうとして名刺を差し出したら、「あ、よく知ってますよ、本を何冊も出されていますよね」と応じてくれた。以後スムーズに話が進んだばかりか、あれこれ好意的に協力して下さった。知らない誰かが自分の仕事を見てくれている。ありがたいことです。


9月19日(木曜日) 「愛がある体罰」なんて幻想

 「大事に思っているから殴った」と勝手に思い込んで生徒を殴る体罰教師と、その言葉を鵜呑みにして体罰に愛があると信じる生徒たち。この関係ってまさに一種の宗教だよなあ。体罰について大学生に文章を書かせた際に、「愛がある体罰」を肯定する声が相当あったのは衝撃だった。その後の講義で「体罰は犯罪。まともな指導ができない教師や監督だから暴力に訴える。そもそも本当に愛があれば暴力なんて振るわない」としっかり説明したけど、分かってくれたかなあ。

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 大阪府教委が府立のすべての学校に対し、国歌斉唱の際に教職員が実際に斉唱しているかを口元を見て確認するよう求める通知。起立を求めるのはともかく(それについても異論や異見はあるが)、無理やり歌えと強制するなんてまさにファシズム。そんなの愛国心でもなんでもない。自称愛国者のみなさんだって、おかしいと思うのでは。

→君が代斉唱、口元で確認求める通知(NHK)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130919/t10014656071000.html


9月20日(金曜日) 民間人校長に疑問

 セクハラ校長らの個々人のキャラクターが問題なのは言うまでもないが、そんな連中を何人も校長に任命した側の責任と無能こそ問われるべきだ。そもそも民間人校長の導入は、政治が教育に介入するための足がかりだろう。そういう胡散臭い制度自体が疑問だ。

→セクハラ・中抜け…大阪市公募3校長、不祥事か(読売)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130920-00000200-yom-soci


9月21日(土曜日) 異様な育鵬社の中学公民教科書

 育鵬社の中学公民教科書に久しぶりに目を通した。批判的解説を聞きながら改めて言葉を失う。現行憲法の根幹である平和主義・基本的人権・国民主権をことごとく否定し、憲法改正を当然の道理のように記述し、あからさまに改憲へと誘導する内容に戦慄するばかりだ。醜悪すぎる。

 右翼の私立学校で使うならいざ知らず、横浜市では市立中学校の全校(2万6千冊)がこの育鵬社の教科書で学ばさせられていることに、改めてぞっとする。歴史教科書よりもはるかにたちが悪いんじゃないかと思う。生徒も教師も気の毒としか言いようがない。

 「これまで30年間の教師生活の中で、今ほど教材研究をしている時はありません」。なんとか工夫してまともな授業をしようと苦悩する現場教師の言葉に、深く考えさせられる。それにしても育鵬社の教科書は異様だ。現場の声を全く無視して、こんな教科書を全学区で採択した横浜市教委は狂ってる。

◇◇

 防護服の名前の間違いに自民党が怒るなんて笑止千万。お門違いもはなはだしい。身の程をわきまえろと言いたい。安倍首相の「状況はコントロールされている」との大ウソ発言や無責任さこそが、怒りの対象だろう。そもそもマジで怒っているのは被災者や漁業者ら地元住民だから。首相発言への抗議を、全会一致で可決した浪江町議会こそもっと怒っていい。

→防護服名札に「安部」総理、怒る自民(産経)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130921-00000092-san-pol

 「海外メディアは防護服姿で視察する安倍首相の姿を厳しい目で見たでしょう」(元外交官の天木直人氏)。「ボンクラ首相のピンボケ発言で、福島原発の現場はさらに大混乱」。同感。至極もっともな記事だと思う。

→安倍視察は逆効果「防護服フル装備」に世界はショック(ゲンダイ)

http://gendai.net/articles/view/syakai/144672


9月22日(日曜日) 「風立ちぬ」は退屈

 歴史認識云々はさておき、宮崎駿監督のアニメ「風立ちぬ」が「退屈」だという感想はその通りだろう。「(軍国主義の美化などといった)歴史認識への指摘よりも、単に『退屈』といった作品自体への失望感が目立つ」。至極妥当な評価分析だと思う。そもそも物語として退屈で、ドラマ作品として面白くない。

 もちろん好みや趣味は千差万別で人それぞれだから、いろんな見方や感想があっていいと思うが、僕はワースト3に入る宮崎作品だとしか言えないなあ。残念ながら。

→映画「風立ちぬ」なぜ? 韓国で公開も「波風立たず」(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130921-00000047-mai-kr


9月23日(月曜日) 高視聴率

 ドラマ「半沢直樹」の最終回視聴率は明日発表なのか。なんだよがっかり。100倍返しじゃなくて1・5倍返しくらいで、しかもフラストレーションのたまる結末だったけど、ぐいぐいと引き込んで面白かったから高視聴率が期待できそう。気になる。

 【追記】ビデオリサーチの調べでは、関東地区の平均視聴率は42・2%(関西地区は45・5%)。1980年以降の民放ドラマで歴代2位の数字を記録した。瞬間最高視聴率は、半沢が子会社へ出向を命じられた表情のアップが驚きから怒りに変わった場面で、46・7%(関西地区は50・4%)だった。なるほどね。


9月24日(火曜日) 杜撰というより無能

 東電の対応は一事が万事この調子で、「杜撰極まりない」などといったレベルをはるかに超えている、としか思えない。こんな無能な連中が、原子力なんて物騒なものに手を出すこと自体がそもそも間違っている。東電も福島原発も終わってる。もはや制御不能なのはだれの目にも明らかだ。

→汚染水漏れのタンク「ふざけてるとしか思えない仕様」(AERA)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130919-00000004-sasahi-soci


9月25日(水曜日) 分割民営化の選別と排除こそ問題

 JR北海道の保守点検放置や事故などの不祥事は、国鉄分割民営化による国労弾圧(あるいは民営化に反対する職員いじめ)が原因の一つだと思う。組合員であろうとなかろうと民営化に賛成でも反対でも、みんな大切な鉄道マンの仲間なのに、選別し排除したことで職員の士気も技術継承も著しく低下し劣化した。長年培ってきた国鉄マンの技術も誇りも奪った代償は大き過ぎる。

 会社(JR北海道)にとって最も大切な財産である社員(国鉄マン)を軽んじてきたツケが、今ここにきて大きくのしかかっていると思わざるを得ない。運転手や保線員らが、国労組合員というだけで不当配転された。嫌がらせも多かったと聞く。JR北海道の社員は半減している。これでは不祥事が続くのも無理はない。

 今夜(25日)の報道ステーションは、JR北海道の不祥事の背景に、国鉄分割民営化と赤字経営があると踏み込んで伝えた。どこかの国の官房長官のように「極めて悪質だ」などと人ごとのように批判するだけでなく、分割民営化に触れたのはよかったけど、分割民営化の際に貴重な人材の多くが、組合弾圧に伴って排除されたことにもできれば触れてほしかった。


9月26日(木曜日) SDカード

 楽天がパ・リーグ初優勝。球団創設9年目の悲願達成。1点リードの9回表から登板した田中のマーくんは、1死2、3塁にランナーを背負うピンチを招きつつも、最後は全部ストレートで三振に斬って取り胴上げ投手なんて、カッコよすぎだろう。さすがの実力だな。あっぱれ。

 それにしてもNHK(ニュースウオッチ9)が肝心の試合の展開をなかなか映さず、宮城球場からどうでもいい観客インタビューを延々と続けていたのには、マジでイライラした。しかも質問がすべて紋切り型でつまらない。心の底から馬鹿じゃないかと思った。

 最後の瞬間は生中継したからよかったけど、そうじゃなかったら抗議の電話を入れるところだったよ(苦笑)。「伝えるべき事実も背景もまともに伝えない」ことで定評あるニュースウオッチ9のスタッフらしい、いつもの間抜けなピンボケ具合だった。

◇◇

 SDカードは容量の大きさだけではなく、むしろ性能(書き込み速度)こそが重要だということを、きょう初めて知った(今ごろ遅いよ)。書き込み速度の違いでシャッターチャンスに多大な影響が生じる。つまりカメラ本体の性能は、SDカードの性能に左右されるというのだ。今まで何も知らずに漫然とシャッターを切っていたよ。反省。


9月27日(金曜日) 最終回予想

 NHK朝ドラ「あまちゃん」最終回の予想。ユイの父親である北三陸市長から、核廃棄物処理施設の誘致を決断したと聞かされ、驚きから怒りに変わったアキの表情がクローズアップされたところで終わる。これで最高瞬間視聴率は50%超(笑)。

 【追記】「倍返しで84・4%」というご指摘も。なるほど(笑)。


9月28日(土曜日) 危険過ぎる安倍「暴走」政権

 労働者を解雇しやすくする「解雇特区」を「国家戦略」として検討するなんて、労働者保護を根底から否定するあり得ない暴挙。安倍政権はもうなんでもありの暴走体制だな。汚染水発言で平然とウソをつき、この期に及んでいよいよ原発再稼働の姿勢を本格化させるのも、さもありなん。この政権はマジで危うすぎる。

 「再稼働できないままだと東電は経営危機に陥り、福島第1原発の事故処理に支障が生じると判断した」だなんて本末転倒じゃないか。そんな屁理屈があるか。汚染水がじゃぶじゃぶ漏れて、もはや手に負えない制御不能状態に陥っているのに、それでもまだ再稼働させるというのか。本当にこの国(の政府)は狂ってるよ。

→柏崎刈羽原発、来春再稼働容認へ(産経)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130928-00000085-san-pol


9月29日(日曜日) 「三鷹バス痴漢冤罪事件」雑誌に

 9月28日発売の雑誌「冤罪File」20号で、東京地裁立川支部の倉澤千巖裁判官を取り上げ、経歴や判例や人物像を詳細に分析しました。右手に携帯電話を持ち左手で吊り革をつかんでいた中学教諭に対し、有罪を言い渡した「三鷹バス痴漢冤罪事件」の裁判官です。同事件のレポートも執筆。中学教諭は一貫して無実を訴えています。よろしければ書店で手に取って、ご一読下さい。

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 首相時代の施策は全く賛成できないが、一貫して脱原発を主張する小泉氏のこの姿勢には全面的に同感だ。

→小泉元首相「首相決めれば脱原発進む」渡辺代表に吐露(朝日)

http://www.asahi.com/politics/update/0928/TKY201309280378.html

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 勘違い「維新」の堺市長選敗北は自明の理。追い込まれてもう後がない選挙で、有権者からNOを突き付けられたのに、往生際の悪い橋下市長はいつものことながら見苦しい限りだ。おまけに広告掲載を断られたのを理由に、朝日新聞記者の会見出席を拒否するなんて、八つ当たりとしか思えないのだが。みっともないにもほどがある。そもそも選挙結果についてきちんと語る(説明責任を果たす)のは、政治家としての責務じゃないの?


9月30日(月曜日) 教育と地方を踏みにじる安倍政権

 まさに、「何がなんでも育鵬社の教科書を使わせたい」という安倍政権の本領が、見事に発揮されたと言っていいニュースだ。政治が土足で教育に踏み込む強権姿勢に対し恐怖を覚える。教育を踏みにじるだけでなく、地方自治をも踏みにじる行為だと思う。

→沖縄・竹富町独自の教科書採択を国が是正要求へ(NHK)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130930/k10014913511000.html

 地方教育行政法(地教行法)では各教育委員会が教科書を採択すると定めながら、教科書無償措置法は広域の採択地区協議会が決めるとし、そもそも法律が矛盾している。しかしいずれにしても、本来は各地域の希望教科書を尊重するのが筋だろう。それぞれの地域の立場を認めた上で、調整するのが国の責任ではないか。それなのに、教科書無償措置法を盾にして、一方的に「是正措置」をすることが強引で無理がある。

 着実に戦前のような社会、国家体制に引き戻そうとしている安倍政権。どうしてそこまで国家(政府)の思う通りに、国民も地方自治体も教育もメディアも管理統制しようとするのか。安倍首相本人は強く否定するだろうが、まさにこれこそをファシズムと言う。本当に怖い首相と内閣だ。

 安倍首相の一刻も早い退陣(政界からの退場も)を切望する。本当なら前回の退陣で、政治生命は終わっていたはずなのに…。


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