身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2014年5月1日〜5月31日

●靖国神社は「国家神道カルト」●「韓国のため」に戦う覚悟はあるの?●自覚のない裁判官●いよいよ番組内容に土足で●描いてほしかったなあ似顔絵●安倍政権をEU危惧●まだまだ花粉症●「落書きレベル」の実験ノート●真相や如何に●空回りの会議●追い込まれている東電●「風評被害」という排除に違和感●やっぱり徹夜●まともな法治国家じゃない●憲法を愚弄し蹂躙する首相●安倍政権の教育支配また一歩●「風評被害」で話をそらすな●無実の4人を誤認逮捕させた卑劣さ●ケータイ紛失●画期的だが「司法は生きている」か●社会性のない人々●人間のクズは百田尚樹自身だった●地震大国に原発輸出するな●コピペはバレるって言ってるのに●最重要課題は原発事故だろ●ケータイ機種変更●再入力●●●ほか


5月1日(木曜日) 靖国神社は「国家神道カルト」

 まともな政治家が靖国神社を参拝することは、許されないし本来あり得ない。戦没者を慰霊すること自体は全く何も問題はない。しかし「靖国参拝」は話が別だ。なぜならば靖国神社が国家神道の権化であり総本山だからだ。

 国家神道とは、「御国のために死ぬのは当たり前」「御国のために命を捧げよ」という考えを基本とする「カルト宗教」だ。つまり主権者である国民のために国家が存在するのではなく、国のために国民が存在し、国家権力に国民を従属させようとする国家主義の考え方だ。靖国神社はそれを宗教として国民に刷り込もうとしているわけで、それこそが国家神道の最大の役割だと言っていい。

 靖国神社は「カルト宗教」であって普通の神社ではない。日本古来から続いてきた「日常生活と自然の中に八百万の神々が宿る」とする「素朴な神社信仰」(稲荷神社など)と、「国家神道の洗脳装置」として勝手に作られた靖国神社とは全く別ものだ。両者を混同してはいけない。

 主権者たる国民を国家に従属させて、国民が尊い命を国家権力に捧げるのを当たり前として、信じ込ませようとしてきたのが、国家神道の総本山である靖国神社だ。だからこそ首相や大臣や国会議員ら公的立場にある人が、そんなカルト宗教に参拝し玉串や真榊(まさかき)を奉納することはあってはならない。

 戦没者の慰霊は何も悪くないが、公人である政治家の靖国神社参拝は許されない。中国や韓国に批判されるからダメなのではない。民主主義を国是とする日本社会に対する重大な挑戦であり、日本国憲法を冒涜する行為だからダメなのだ。メディアと教育現場は、このことをしっかりと繰り返し伝え続ける責務がある。

 【おことわり】4月28日付から5月1日付までの「身辺雑記」を、まとめて更新しました。


5月2日(金曜日) 「韓国のため」に戦う覚悟はあるの?

 集団的自衛権の行使容認を支持している「安倍晋三の信者」たちは、朝鮮半島有事の際には韓国のために戦場に赴いて、命をかけて戦う覚悟はあるのかな。自称愛国者の彼らが大嫌いな韓国は仮にも日本の同盟国なのだから、日本人も韓国兵とともに戦うことになる可能性は大きい。マジで地雷や砲撃の恐怖に耐えられるの?

 朝鮮半島で有事になったら、集団的自衛権を支持しているのだから、もちろん「安倍晋三の信者」の皆さんも朝鮮半島に「出兵」して率先して戦うんだよね? まさか自衛隊員に任せておけばそれでよいとか、自分は戦場に赴かなくて済むなんて考えてないよね? 朝鮮半島で韓国兵や米兵と一緒に戦うのが嫌なら、集団的自衛権の行使容認とか憲法改正しようなんて、威勢のいいことを言ってる安倍晋三なんか応援しない方がいいと思うよ。


5月3日(土曜日) 自覚のない裁判官

 横浜市内の紅茶の美味しい喫茶店(200種類もの茶葉を取りそろえているらしい)で、週刊誌記者の取材を受ける。憲法記念日にふさわしく、裁判官と司法の問題点について1時間ほど話した。法律と良心のみに従い、独立して公正にチェック機能を果たす、という職責に対し自覚のない裁判官が多すぎること、冤罪をつくるのは捜査当局だけでなく、裁判官の責任でもあることなどを指摘。国民がもっと司法に関心を持ち、改革を促す世論を形成しなければ変わらないといったことも。僕の話が使われるのはほんの数行だろうけど、読みごたえのある充実した記事になるといいね。


5月4日(日曜日) いよいよ番組内容に土足で

 いよいよ本性をむき出しにしてきたNHK籾井勝人会長。NHKの「本丸」である番組内容そのものに土足で踏み込んできた。安倍晋三の意をくんでいるのは明白。もはや独立した報道機関・公共放送ではなく、国営放送そのものではないか。少数派ながら志のあるNHK職員が、かなり厳しい状況に追い込まれるのを危惧する。

NHK会長「公平性は番組ごとに」政府見解と相違(朝日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140502-00000010-asahi-soci

◇◇

 富岡製糸場の世界遺産登録を批判する主張は、突っ込みどころ満載すぎる。1)現代の視点で当時の社会経済状況をブラックと批判するのは無理がある。2)世界遺産は負の遺産も評価対象となる。3)そもそも富岡製糸場はブラックではなく先進的職場だった。

 しかしまあ、富岡製糸場は近代的な設備と労働環境にあったという事実が、改めて広く世間に知られてよかったんじゃないかな。それにしても「ちきりん」という人のつぶやきと、事実誤認を指摘された後の対応には苦笑。無知な上に厚顔無恥すぎる。

富岡製糸場は「元祖ブラック企業」だったのか?ネットで論争

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/sweatshop/?id=6115671

◇◇

 NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の視聴率が振るわないと言われているが、僕は面白いと思うけどなあ。きょうの放送内容も興味深かった。戦国時代ならではの波乱のドラマ展開と緊張感あふれた人間模様が、「軍師」という立場の官兵衛の視点から描かれていて、とても見ごたえがある。


5月5日(月曜日) 描いてほしかったなあ似顔絵

 東京・吉祥寺のギャラリーで開催中の「江口寿史キングオブポップ(予告編)展」=写真=を見に行った。「ストップ!!ひばりくん!」などの原画がとてもきれいでかわいくてセクシーだった。お目当ては、江口寿史本人が来場者の似顔絵をその場で10分ほどで描くライブスケッチイベント。残念ながら抽選には外れてしまったけど、スケッチの様子を至近距離でしばし見学する。顔の中心と目から描いていく姿はまさに神業だった。さすがだなあ。マジで僕も描いてほしかったなあ。

◇◇

 早朝(午前5時18分ごろ)に強い揺れ。都心は震度5弱で、横浜は震度4だった。うちのあたりは地盤がしっかりしているのか、3年前の東日本大震災の際もそれほど大きくは揺れなかったが、たぶん今朝の地震も震度3くらいではないかなと思う。それでもちょうどシャワーを浴びている最中だったので、下からドンと突き上げるような衝撃を感じて一瞬ひやっとする。水やガスや電気が止まらなくて何よりだった。


5月6日(火曜日) 安倍政権をEU危惧

 立憲主義を根底から否定しようとしている安倍政権だからね。人権侵害や民主主義について危惧されるのも当然かと。NHK人事や教育への政治介入の動きにしても同様。死刑制度だけの問題ではないと思うよ。

EU、日本に「人権条項」要求=侵害なら経済連携協定停止(時事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140506-00000008-jij-eurp


5月7日(水曜日) まだまだ花粉症

 世間的には花粉症の季節は、もう終わったような扱いになっている。確かにピークは過ぎたと思うけど、でもいまだに鼻がむずむずするんだよなあ。僕だけかな、風邪気味なのかなと思っていたら、大学で講義を担当しているクラスの学生も「まだ花粉症が続いていてくしゃみが止まらない」と話していた。僕だけではなかったんだと知って、なぜかちょっと安心する(笑)。


5月8日(木曜日) 「落書きレベル」の実験ノート

 「落書きレベル」とは辛辣な表現だが、科学者の実験記録としての体を成していないのだから、そう言われても仕方あるまい。「絵日記」「理科の観察日誌」との指摘もある。

専門家「小保方氏のノートは落書きレベル」(NHK)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140508/k10014305341000.html

 理科学研究所の調査委員会の報告書を読むと、実験ノートのお粗末さだけでない問題点が、学術誌への論文投稿の経緯などから具体的に指摘されており、意図的な画像データの捏造が明らかにされている。説得力がある審査結果だ。

「不服申立てに関する審査の結果の報告」

http://www3.riken.jp/stap/j/t10document12.pdf

 「STAP細胞は巨額の利益をもたらすのに、小保方さんを孤立させ排除するのは国益に反する」などと主張する人がいるが、あまりに荒唐無稽で本末転倒すぎて言葉を失う。科学的に証明し得ない存在を、根拠もなく存在すると言い張っても意味はないし、捏造されたデータを掲げる科学者を擁護することが、どのように「国益」につながるのかさっぱり分からない。

 仮に将来STAP細胞の万能性が存在することが明らかになったとしても、小保方さんは裏付けとなる根拠を示さずに仮説を述べただけなのだから、存在を証明できなかった小保方さんの論文は、そもそもSTAP細胞の研究成果とは全く無関係と言っていい。


5月9日(金曜日) 真相や如何に

 これぞまさしく「捏造」。自分の主張に沿うように都合よく原文を書き換える(書き加える)なんて、そもそも翻訳者としてあり得ない。それこそ「翻訳者の藤田裕行氏が捏造したプロパガンダ」そのものではないか。

南京虐殺否定を無断加筆、ベストセラーの翻訳者(共同)

http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014050801001804.html

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 漫画「美味しんぼ」に登場した前福島県双葉町長の井戸川克隆さんが、「実際、鼻血が出る人の話を多く聞いている。私自身、毎日鼻血が出て特に朝がひどい。発言の撤回はありえない」と述べ、作品に不快感を示した石原伸晃環境相を批判した。(毎日)

http://mainichi.jp/select/news/20140510k0000m040104000c.html


5月10日(土曜日) 空回りの会議

 午後から東京都内で某雑誌の編集会議。きょうもあまり生産性が感じられない会議だったなあ。空回りだった。山積している編集サイドの体制の問題点は、結局のところ何一つ根本的解決にはなっていないし…。会議が終わってから記者仲間で夕食を食べたが、そこでの雑談の方がはるかに有意義な情報交換や意見交換ができた。やはり同じ価値観や問題意識を共有しているか否かの差は大きい。


5月11日(日曜日) 追い込まれている東電

 溶融燃料を取り出す際には「格納容器内を水で満たす」のが常識とされている意味を考えれば、水を入れずに溶融燃料を取り出す作業が、どれほど被曝リスクが大きいかは自明のこと。そんな無茶な方法まで検討するというのは、東電も国もそこまで追い込まれているのだろう。

 これほど経済的に効率が悪くて人類の手に負えないリスクを抱える原発を、この期に及んでまだ再稼働して推進しようだなんて、冷静さと賢明な判断力があれば普通に考えてあり得ない話だ。福島の深刻すぎる現実を目の前にしながら、全く懲りない安倍政権。頭の悪さに気が遠くなる。

<福島原発>1〜3号機燃料、格納容器に穴開け搬出検討(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140511-00000004-mai-sctch


5月12日(月曜日) 「風評被害」という排除に違和感

 「『美味しんぼ』はグルメ漫画なんだからグルメのことだけ書いてりゃいいんだよ」などと、したり顔で述べいている人がいるがそれは違う。まるで的外れの主張だ。もちろんグルメを題材にしているが、連載開始当初から食の安全と食文化の背景にある社会のあり方について、果敢に切り込んできた社会派作品だ。だからこそ、福島第一原発の事故と放射能汚染、内部被曝の問題を批判的に取り上げるのは当然であって、むしろ必然と言ってもいい。そもそも上っ面のグルメだけを描くなんて、そんなものは「美味しんぼ」ではない。

 今回の放射線被曝と健康被害の話に限らず、「美味しんぼ」は取材に基づいてさまざまな考え方や見方を提示し、漫画という表現で読者に問題提起してきた作品なのだから、登場人物の主張や意見にいちいち目くじらを立てるのは筋違いではないか。読者がそれぞれ判断すればいい話だろう。

 原発事故で空気も大地も水も放射能汚染されているのは、紛れもない事実であって、健康被害(体の不調)と放射性物質との因果関係が証明されていないからといって、内部被曝と関係ないとは断定できない。にもかかわらず、そういうことをすべて「風評被害」といった言い方で、排除しようとする風潮にこそ違和感を感じる。実際、原発周辺地域に人間は住めない状態が続いているのだから。

 都合の悪い事実や主張や見解を覆い隠すために、「風評被害」という言葉が都合よく使われるこの社会のありようを危惧する。ましてや行政や政治家が「風評被害」を掲げて、抗議という形で言論表現に介入してくることには、言い知れない気持ち悪さと不気味さを感じてならない。批判されるべきなのは、原発を推進してきた無責任な電力会社と政治家と官僚と御用学者たちだ。「美味しんぼ」ではないはず。怒りの矛先を間違えてはいけない。


5月13日(火曜日) やっぱり徹夜

 自宅の最寄り駅近くのサンマルクカフェとマックをはしごして、深夜零時過ぎまで、ひたすら学生の作文を添削する。ざわついた外の方が作業が捗るからなんだけど、それでも終わらない。いったん帰宅して2時間ほど仮眠。それから再び添削作業をしこしこと始めるのだが、結局はやっぱりいつものように事実上の徹夜になってしまうのだった(とほほ)。


5月14日(水曜日) まともな法治国家じゃない

 「個別的自衛権は使えるが、集団的自衛権は使えない。歴代内閣がずっとそう説明してきたのを、時の首相の一存で、ひっくり返す。まともな法治国家のすることだろうか」と朝日の天声人語(5月14日付)。全くその通り。安倍政権がやろうとしていることはまともじゃない。ファシズムそのものだ。

 「日本人も朝鮮半島で米軍や韓国軍と一緒に血を流して戦えよ」と言われても、「でも日本は憲法9条で集団的自衛権は使えないから無理なんすよ。ごめんね」と丁重にお断りするための大事な口実なのに。それを安倍政権はみすみす自分から捨てようとしている。なんてもったいない。馬鹿じゃないか。

 集団的自衛権の行使を容認すれば、朝鮮半島有事の際には、自衛隊を戦場に送り出して戦わせることになるのだが、安倍首相は本気で日本人に血を流させるつもりなのか。歴代の自民党政権はそんなことは絶対に許さなかった。国民も望んでいない。それでも強行しようとする安倍晋三は、どう考えてもまともじゃない。


5月15日(木曜日) 憲法を愚弄し蹂躙する首相

 NHKニュースウオッチ9の冒頭で、中国とベトナムの衝突を流してから、「集団的自衛権の行使容認」を主張する安倍首相のニュースに移るとは、なんて露骨な誘導をするんだろう。さすが事実上の国営放送に成り果てたNHKだな。びっくりだよ。せめて順序を逆にしなよ(無論そういう問題ではないけど)。

 集団的自衛権を正当化する安倍首相の記者会見は酷すぎるし、めちゃくちゃすぎる。「日本人が日本人が」と何回も繰り返し、「日本人の乗った他国の艦船を守れない憲法解釈はおかしい」と安倍は言う。しかしこれまで歴代の自民党政権は、そんな荒唐無稽なことはだれも言わなかった。安倍はその意味をよく考えるべきだ。

 個別的自衛権で十分に対応できることでも、あえて集団的自衛権に置き換えようとしている安倍首相。そもそも法治国家・立憲主義に立脚した民主国家で、首相が一方的に憲法解釈を変更するなんてあり得ないし許されない。安倍は完全にイカレてる。こういうトチ狂った権力者を縛るために存在する憲法が、今まさに破壊されようとしている。

 大事なことだから何回でも言うけど、集団的自衛権を認めるというのは、米軍や韓国軍に「一緒に戦場に行こうぜ」と言われたら、もう断れなくなるということなんだよ。これまでは「憲法9条で集団的自衛権は行使できないんよ。わりい」と断る口実があった。それを自ら捨てるってことだけど、本当にそれでいいのか?

 日本国憲法をこれほどまでに愚弄し蹂躙した内閣総理大臣は、安倍晋三を除いて、いまだかつてだれ一人としていない。断言できる。

◇◇

 いつも深夜に店員一人しかいないすき家。複数の店員で切り盛りしている吉野家や松屋との労働環境の差は歴然としている。ゼンショーHDの小川賢太郎社長「日本人は3K(きつい、きたない、危険)の仕事をやりたがらない」(朝日)。自分の店を自ら3K認定する社長っていったい…。

すき家184店が店員不足など営業できず(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140514-00000098-mai-bus_all


5月16日(金曜日) 安倍政権の教育支配また一歩

 教育行政に対して首長の権限を強める地方教育行政法改正案が、今国会で成立の見通し。安倍政権の教育支配・統制がこれでまた一歩進む。首長の権限強化は、教育委員会の政治的中立・独立性が失われ、教育への政治介入を許すことになる。

 安倍政権の教育委員会制度「改革」は、NHK人事への露骨な介入や、憲法解釈の勝手な変更と同根だ。立憲主義や法治国家などの概念は全く眼中にない安倍晋三。戦前のファシズム国家主義体制を再現しようとする動きに、恐怖と危機感と強い憤りを覚える。

<教委改革法案>衆院委員会で可決、首長に方針策定権(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140516-00000074-mai-pol


5月17日(土曜日) 「風評被害」で話をそらすな

 五輪招致演説で福島原発の汚染水について、「完全に制御されている」などと世界に向けて大ウソをついた張本人が何を言っているのだ。むしろ「国として全力を挙げて対応する必要がある」のは、メルトダウンして全く手に負えない状況に陥っている原発そのものだろう。

 現実に福島第一原発周辺に人は住めない状態が続いているし、健康被害を訴える声は少なくない。内部被曝と健康被害の関係は不明だというだけで、全く無関係とは言いきれない。そもそも放射能汚染や健康被害の実態について、「正確に情報提供」してこなかったのは国と東電ではないか。「風評被害」という言葉ですべてをうやむやにし、隠蔽しようとしているとしか思えない。

首相「風評に国として対応」美味しんぼ描写(共同)

http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014051701001481.html


5月19日(月曜日) 取材

 東京高裁で知人の裁判を傍聴取材。弁護士会館地下の喫茶店で、週刊誌記者から取材を受ける。日比谷公園内の喫茶店で、学生に書かせた作文をしこしことひたすら添削。


5月20日(火曜日) 無実の4人を誤認逮捕させた卑劣さ

 荒川河川敷から片山祐輔被告のスマホが発見された後も、根拠のない荒唐無稽な「陰謀論」を、ツイッターやブログで取り憑かれたように発信し続けた連中のみっともなさ。典型的な贔屓の引き倒しとしか言いようがない。思い込みで馬鹿げた「陰謀論」を煽ってまき散らすのは、かえって冤罪救済にマイナスになる。ほかの真の冤罪被害者が迷惑するだけだ。荒唐無稽な「陰謀論」にはまったくうんざりする。馬鹿じゃないかと思う。

 片山被告が一連の事件について、すべての関与を認めたという。これが事実ならば、改めてしっかり確認しておきたいのは、片山被告がパソコン遠隔操作によって、何の罪もない4人の一般市民を警察に誤認逮捕させて、罪に陥れたという事実だ。これほど論外で卑劣で許し難い行為はない。

 冤罪事件を取材してきた記者の一人として、このような卑劣な犯罪行為を断じて許すわけにはいかない。もちろん捜査機関による証拠のでっち上げや捏造も同様に許し難いが、片山被告の行為は、捜査機関のでっち上げや捏造と全く同じだ。無辜の4人を犯人にでっち上げた片山被告の身勝手で卑劣極まりない行為は、断じて許すことができないが、ほかの真の冤罪被害者が片山被告と同列だと思われたり、同列に扱われたりしたら、たまったものではない。


5月21日(水曜日) ケータイ紛失

 【友人の皆様へ=重要】ケータイ(PHS)を20日夕方、都内で紛失してしまいました。鉄道会社と警察には紛失届を提出しましたが、現時点(5月21日午後11時現在)で、まだ見つかっていません。マジで泣きそうです。ケータイを無くすというのは、これほどショックが大きいものなのかと思い知りました(とほほ)。

 というわけで、僕のケータイにはつながりません。もしもご連絡をいただける際には、メールか自宅の固定電話に下さいますようお願いいたします。もともと友達は多くないので、あまり影響はないかなとも思ったのですが、(1)仕事関係の連絡がつかないこと(手帳などに手書きのメモを残していない電話番号が結構多く、こちらから紛失を知らせる術がない)、(2)ケータイを悪用される恐れはないか、(3)ケータイに保存されている電話帳などの漏洩は大丈夫か、の3点がとても心配です。(3)の場合はいくら謝罪しても謝罪し足りないわけで、申し訳ないやら情けないやら。本当に申し訳ありません。

 とても親切に対応して下さった鉄道会社の職員の話によると、戻ってくる可能性は半々くらいだとのことです。僕自身、もう半ばあきらめかけているのですが、以上とりあえず、ご報告とお願いとおわびまで。

 【追記】とりあえず回線停止と、リモートロック(電話機に保存されている電話帳やメールが見られないように遠隔操作でロックする措置)の手続きをしました。ただしリモートロックは、電話機が圏外だと操作を受け付けず、成否の確認もできないので不安が募るばかりです。参ったなあ。

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 きょうの講義の終わりに余談で、ケータイ紛失の顛末を説明し、反面教師としてみんなも気をつけてと話したら、ケータイを無くしたことがあるという学生の一人が「10日後に駅に拾得物の届け出がありました」と教えてくれた。そうかあ、10日も経って出てくることもあるのかあ。ほんの少しだけ元気になったよ。貴重な体験談を教えてくれてありがとう。もうほとんどあきらめているけど、ちょっとだけ期待しようかな。


5月22日(木曜日) 画期的だが「司法は生きている」か

 その1。「大飯原発の再稼働認めず」。福井地裁(樋口英明裁判長)が運転差し止めを命じる判決。その2。厚木基地騒音訴訟で、横浜地裁(佐村浩之裁判長)が自衛隊機の夜間飛行差し止めを命じる全国初の判決。

 2つとも画期的で高く評価できる判決であることは言うまでもないが、しかし「司法は生きていた」と本当に言えるかどうかは、この後の控訴審と上告審でどのような判断が示されるかにかかっていると言っていい。引っくり返されないことを心から祈る。

 ただし米軍機の飛行差し止めについて、「日本の支配が及ばない」として認めなかったのは納得できない。実際に圧倒的にうるさいのは米軍機なのだから。これでは現実的な騒音被害救済には、あまりならないと思うけど。

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 関西電力が控訴。無責任で傲慢で厚顔無恥なのは東京電力だけではない。関西電力も同じだ。この期に及んでまだ原発再稼働に必死な政府や財界も、むろん同様。

原告「恥の上塗り」、大飯原発訴訟で関電控訴(TBS系列=JNN)

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140522-00000061-jnn-soci

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 PC遠隔操作事件の第9回公判で、片山祐輔被告が「誤認逮捕された人、弁護人、検察官、信じてくれた人すべてを裏切りました」と謝罪。「誤認逮捕された人」って何だ。片山被告が「誤認逮捕させた」のではないか。公判終了後に「すがすがしい気持ち」と語った(時事)というのも違和感がある。無実の人を犯罪者に仕立て上げて、平然と「冤罪被害者」を装い続けた片山被告の卑劣極まりない罪は消えない。

 【おことわり】5月19日付から22日付までの「身辺雑記」をまとめて更新しました。


5月23日(金曜日) 社会性のない人々

 朝日新聞が報じた「吉田調書」をめぐって、「原発はとても人間の手に負えるシロモノじゃない。吉田調書の生々しい証言はそれを物語っている。未曽有の大惨事にならなかったのは、たまたま偶然が重なっただけ」「機密保護法施行後なら逮捕」。いつも飛ばし気味の日刊ゲンダイにしては、なかなか読みごたえがある良記事。

安倍官邸が激怒! 福島原発「吉田調書」流出で犯人捜し(ゲンダイ)

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150411

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 私学であっても、教育機関のこうした行為・姿勢が、教育基本法の定める「教育の機会均等」を否定する不当な差別にあたるのは明確。この専門学校のどこがなぜいけないのかが分からないという人たちは、当人が本質的に差別主義者だからだろう。そもそも社会的役割・社会的立場・社会的責任ということが理解できないのは、自立したまともな社会人ではない。

<埼玉の専門学校>外国人入学を拒否「開設以来の方針」(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140523-00000007-mai-soci


5月24日(土曜日) 人間のクズは百田尚樹自身だった

 自称大作家の百田尚樹が自民党岐阜県連の定期大会で講演。よその国を不当におとしめる発言を平然と続けたという。個人的政治思想うんぬん以前に「民度や品性」が疑われる話だ。曲がりなりにも公共放送の経営委員という公的立場にありながら、平然とこうした暴言が吐けるとは、いったいどういう神経をしているのだろう。国際的な日本の評価を下げる気か。都知事選の応援演説で、対立候補を「人間のクズ」と呼んで問題になった百田尚樹だが、そう発言した本人自身がクズだった。

「貧乏で泥棒も入らない」軍隊ないバヌアツなど揶揄、NHK経営委員の百田氏発言(時事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140524-00000115-jij-bus_all


5月25日(日曜日) 地震大国に原発輸出するな

 トルコも「地震大国」であることを改めて認識すべきだ。そんなところに原発を輸出して、福島のような大惨事を招いたら日本政府(安倍政権)はどう対応し、いったいどんな責任を取るつもりなのか。親日国が反日国に一転する可能性も大きいだろうに。

トルコでM6.9の地震、266人がけが(朝日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140525-00000012-asahi-int

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 このところしばらくフェイスブック(FB)を覗く暇がなかったのだが(自分自身の近況を書き込みする程度でFB滞在時間は毎日1分未満)、少し余裕ができたので10日ぶりにTLを1時間以上閲覧した。いろんな人の記事があふれていて、2〜3日分をざっと眺めて斜め読みするだけで精いっぱいだった。疲れた(汗)。

 【おことわり】5月23日付から25日付までの「身辺雑記」をまとめて更新しました。


5月26-27日(月-火曜日) 添削

 学生に書かせた作文をひたすら添削。


5月28日(水曜日) コピペはバレるって言ってるのに

 学生に書かせた作文を添削していたら、他人の文章の大半をそのままコピペした作文が、2つあるのを発見した。だからさあ、こちらはプロなんだから3〜4行も読めば、「これはコピペした文章だな」というのは直感で分かるんだって。もちろん見過ごすこともあるけど、ほとんど判別できるんだよ。

 小保方さんのコピペ博士論文の事例なども話して、盗作は犯罪だとこれまで何回も説明し警告しているのに。そもそも文章の練習をする授業で、盗作なんかしてどうする。素振りやシュートやピアノの練習を自分でやらず、監督やコーチや指導者からどんなアドバイスをもらうというのか。理解に苦しむ。

 自分の文章を添削指導してもらうからこそ、文章力のアップにつながるわけで、自分で書かなければ何の意味もない。本人に関しては自己責任で自業自得だから勝手にすればいいけど、文章の授業で文章を冒涜したのは許し難い。

 そんなことをクラス全員にきっちり説明した上で、「該当者は単位認定しないから」と言明した。雰囲気が悪くなるからこんな話はしたくないけど、大事なことなので言わざるを得ない。みんな神妙な顔で聴いている(ようにみえた)。授業が終わると当人が釈明と謝罪にやってきた。反省している様子だったので、今回に限って許すことにした(われながら甘いなあ)。しかし言っておくが、マジで今回だけだからな。二度目は絶対にないと心得よ。

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 講義を2コマ終えて、夕方から大学の講師懇談会に出席。寿司やオードブルをたらふく食べる。中締めになったところで退席し、教授や講師仲間と追浜の居酒屋へ。


5月29日(木曜日) 最重要課題は原発事故だろ

 安倍政権の最大の課題・最重要課題は「拉致被害者の解決」なんだ。へええーっ。もちろん拉致問題は大事だとは思うけど、しかし最大の課題・最重要課題ということでは、今この瞬間も大量の放射性物質のだだ漏れが続く「福島第一原発事故の収束と炉心溶融の処理と廃炉」ではないのか。

◇◇

 電力会社に厳しい指摘を続けていた元地震予知連絡会会長の島崎邦彦・委員長代理を交代させる人事案を、安倍政権が国会に提示。政財界からの猛烈な圧力や介入があったということだが、露骨すぎる。もうなんでもアリだな。原子力規制委員会もこれで完全に、政府の意向を追認するだけの「お飾り機関」に。

「厳格審査」委員再任せず、原子力規制委2人交代へ(時事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140527-00000122-jij-pol

 【おことわり】5月26日付から29日付までの「身辺雑記」をまとめて更新しました。


5月30日(金曜日) ケータイ機種変更

 ケータイの機種変更をした。紛失した電話機は10日経っても出てくる気配がないので、もうこれ以上いくら待ってもどうにもならないと判断した。これまでの電話番号はそのままで新機種に移行。電話機本体に登録していた約300件の電話帳データがなくなったダメージは大きいが、もともとそんなデータは存在しなかったのだ、と考えることにした(ため息)。それにしてもケータイのない生活は結構あれこれ不便だったなあ。皆様、ケータイの紛失にはくれぐれもご注意を。親切丁寧に応対してくれたウイルコムのお姉さん、ありがとう。

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 横浜市教育委員会は、無能なだけでなく本当に不誠実な組織だなあ。取材をしていて改めて痛感する。職務怠慢による不作為をかたくなに認めようとしないし、そのことで市民の税金が無駄に使われる犯罪性を、まるで自覚していないのは度し難い。無能で不誠実で公僕の自覚ゼロ。最悪だ。


5月31日(土曜日) 再入力

 機種変更したケータイの電話帳に、必要な電話番号をひたすら登録する。しかし、手帳などに手書きのメモが残っていないデータの方が、残念ながら圧倒的に多い。紛失したケータイの本体に300件ほど登録してあった電話番号のうち、手帳や取材ノートのメモを基に再入力したのは約1割だけ。あとはもう分からないなあ。それにしても、ああ面倒くさい。疲れる。


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