身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2014年6月1日〜6月30日

●苦手だけど●ケータイ拾得の連絡●ズバリ「新党極右」はいかが●「三鷹バス痴漢冤罪」控訴審が結審●大阪の公募校長は異常●有村架純は癒されるなあ●信長と笹井専務●「法の支配」お前が言うな●政治家が教育内容に口を出すな●不便になったリニューアル・ジオ●露骨な「原発推進」人事●詭弁だよ集団的「自衛」権●この国に「法の支配」はない●テレビ雑感●大幅改訂●向上心と学習意欲●単位不可の通告●恥知らずな親分こそ重罪●むしろ痛々しい倉澤千巖裁判官●お得な買い物●「一週間フレンズ」いい最終回だった●それでもなお安倍内閣支持43%●勝手に憲法解釈するな●世界の現実●戸惑うカラス●夏らしくカット●狂った権力者なぜ許される●事の重大性が分からない公明党●憲法を読んでから閣議決定しろ●●●ほか


6月1日(日曜日) 苦手だけど

 活字メディアの人間だからテレビは苦手なのだが、出演・収録に協力する方向で、近く番組スタッフと打ち合わせをする予定だ。自著の宣伝になるかもしれないし…と前向きに考えることにした。ちなみに現在発売中の週刊現代の裁判特集にもコメントし、記事の中で拙著「裁判官の品格」に触れてもらった。お世話になっている編集者・出版社の人たちの顔を思い浮かべたら、自分にできることはできるだけやらなければ、と考えるしかないよなあ。


6月2日(月曜日) 打ち合わせ

 横浜市内で番組制作会社のスタッフと打ち合わせ。興味深い話が聞けて面白かった(謎)。それにしても暑いな。気分はもうすっかり夏じゃないか。たまらん。


6月3日(火曜日) ケータイ拾得の連絡

 電話会社からケータイ拾得の連絡がきた。受け取りに行くのはこれからなので、詳しい経緯はまだよく分からないが、親切な人が警察に届けてくれたのを受けて、電話会社に照会があったようだ。都内で紛失して2週間。機種変更した直後というタイミングの悪さはあるものの、本機の電話帳に登録したデータが戻って、とにかくほっとしている。

 ありがとうございます。ありがとうございます。大事なことなので2回言いました。ああよかったあ。電話帳のデータなんてきっとだれも見ていないに違いないと信じている。もちろん戻ってきただけでも御の字の話なんだけど。


6月4日(水曜日) ズバリ「新党極右」はいかが

 維新から分裂した石原爺の新党の名前は「新党極右」か「新党神道」がいいと思うよ。名は体を表すというくらいだから、そのものズバリのネーミングが石原爺も本意でしょう。それにしてもすごいメンツだなあ。こわもてのウルトラ極右がこれだけずらっと並ぶのは壮観だ。そして一方、憲法も適正手続きもすべて無視したデタラメを、やりたい放題の安倍晋三政権。いったい日本はどこに向かっているのだろう。この国はもう終わりかもしれんね(ため息)。


6月5日(木曜日) 「三鷹バス痴漢冤罪」控訴審が結審

 右手でメールを送信し左手は吊り革を握っていたのに、痴漢容疑で逮捕・有罪とされた「三鷹バス痴漢冤罪事件」の控訴審が東京高裁で結審した。車載カメラの映像も電話会社の通信記録も、被告人の中学教諭の無実を証明している。きょうの弁護人の最終弁論も理路整然と一審判決を批判し、「司法に対する信頼を取り戻してほしい」と無罪判決を求めていた。至極当然だ。東京高裁はまともな判断を示して、検察は上告などしないことを切に祈る。できる限り速やかに、教諭が職場復帰できるように願うばかりだ。

◇◇

 飯田橋の警視庁遺失物センターで、拾得届けがあったケータイを受け取った。16日ぶりに手にした赤色のケータイは、傷一つなく元通りの姿だった。トトロのストラップの傷はそのまま。紛失以降は発信や着信の履歴もないし、電話帳のデータも無事だった。地下鉄丸ノ内線の車内で拾われて新宿駅に届けられたそうだ。どこのどなたかは存じ上げませんが、本当にありがとうございました。

 昨日の授業でケータイ拾得の連絡があった話をしたら、学生から「よかったですね」と言われたし、きょうも裁判所で「ケータイどうなりました」と声をかけられた。取材先の教育会館では守衛さんらが心配して探してくれたという話も聞いた。お騒がせしてすみません。皆様本当にありがとうございました。


6月6日(金曜日) 大阪の公募校長は異常

 大阪の公募校長の犯罪率の高さは異常だ。校長業務の傍ら会社経営をしたり、PTA予算を着服したり、長期欠勤やセクハラなど不適格校長が続出。いったいどれだけド素人の馬鹿で無能な民間人を採用したんだ。もちろん普通の教職員や校長だって一般社会と同じような割合で不祥事は起こしているだろうが、大阪の公募校長ほどではない。

 やはり採用する側とされる側に問題がありすぎる。安倍教育「改革」も異様だが、橋下教育「改革」も同様にまともじゃない。改革ではなく、教育現場の破壊と混乱を招くだけだ。政治が教育に口を差し挟むとろくなことにならないのは、これまでの歴史が証明している。頭の悪い政治家がしゃしゃり出てくるとなおさらだ。

公募の大阪府立高校長、食料品を万引き容疑、書類送検へ(朝日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140606-00000002-asahi-soci


6月7日(土曜日) 有村架純は癒されるなあ

 有村架純のCMをネットでまとめて見る。何回見てもめっちゃかわいいなあ。癒されるなあ。以前から有村架純は大好きだったけど、まとめてCM映像を見ると、改めてかわいいなあと思う。萌え萌え(笑)。その一方で出演ドラマは一転して、CMとは全く違って清純で清楚なイメージとは正反対なものが多い。そのギャップもまたいい。そういうダークな役柄を淡々と演じている姿勢も、とっても好印象だったりする。


6月8日(日曜日) 信長と笹井専務

 NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」であまりに残虐過ぎる織田信長の暗黒面を見た直後に、TBSの日曜劇場「ルーズヴェルト・ゲーム」で、これまたブラックな青島製作所の笹井専務を見る。辟易するほどヒールな両者の役柄を見事に演じる江口洋介がはまり役で、違和感なくすんなり物語に没入。2つのドラマが続けて放送されるのを、しっかり計算した上での配役かと思ってしまうほどだ。


6月9日(月曜日) 「法の支配」お前が言うな

 安倍首相がG7などの国際会議や記者会見で、臆面もなく「法の支配」などと口にするのは、タチの悪い冗談としか思えない。憲法解釈を勝手に変更して集団的自衛権を正当化し、立憲主義を破壊しようとしている男が「法の支配」や「法治国家」といった言葉を持ち出すなんて、いったいどこまで厚顔無恥なんだ。「お前が言うな」とは、まさにこの人に向けてこそ使われるべき台詞だろう。日本国民と人類すべてを愚弄するにもほどがある。

 一票の格差について高裁から違憲で選挙無効だと断罪されても、国会の定数是正にまともに取り組もうとせず、司法が口を出すなと言わんばかりの態度で聞き流す。大飯原発の運転差し止めを命じる地裁判決が言い渡されても屁とも思わない。歴代内閣が一貫して否定してきた集団的自衛権に至っては、詭弁と勝手な解釈をでっち上げて実質改憲を目論む。「法の支配」が聞いて呆れる。

 まさに安倍晋三の安倍晋三による安倍晋三のための安倍政権だ。「頭の悪い信念の人」が権力を握ることほど危ないことはない。ナントカに刃物の権力者にやりたい放題を許してしまう。権力を縛るはずの憲法がないがしろにされ、愚弄され蹂躙されようとするこの事態ほど、国民にとって不幸なことはない。にもかかわらず、それでも安倍内閣を支持する国民が半数以上もいるってマジっすか。なんてオメデタイ国民なんだろう。


6月10日(火曜日) 政治家が教育内容に口を出すな

 庶民にとって自分自身の生活とお金が何よりも大事なのは分かるが、しかしアベノミクスなる経済政策(景気対策)自体がかなり胡散臭い代物で、これで庶民の生活がよくなるなんてとても思えないけどな。似非バブルにまた性懲りもなく、あっさり騙されてしまうオメデタイ国民には心底がっかりする。そもそも残業代をゼロしようとするなど、労働者の権利が根こそぎ否定されようとしているのに、それでも安倍政権を支持するなんて信じ難い。

◇◇

 大阪市教育委員会は、小中学校で悪質な問題行動を繰り返す児童や生徒を、隔離して個別指導する方針だという。橋下市長は「真面目な生徒が馬鹿をみることがあってはならない」などと一見もっともらしいことを言っているが、だれが隔離認定してだれが指導するのか、それでどんな効果があるのか。極めて恣意的で曖昧な対応になる恐れが否めない。政治家が教育内容に口を出すことが、そもそも危険極まりない。

 学校現場の実態を何も知らない素人が、思い付きだけで適当なことを言って引っかき回すなよ。問題児の隔離指導施設よりも、橋下市長はまず、問題行動や犯罪を繰り返している公募採用の不適格校長をなんとかすべきだろう。


6月11日(水曜日) 不便になったリニューアル・ジオ

 この「身辺雑記」など「サードインパクト」のサイトを公開させてもらっている「Yahoo!ジオシティーズ」が、6月9日にリニューアルした。ホームページ作成ツールの「ジオクリエーター」の対応対象が、ウインドウズ阪の閲覧ソフトIE(インターネットエクスプローラー)だけでMacでは利用できないとか、かなり作意的な姿勢が垣間見えるが、僕は「ジオクリエーター」は使っていないからそれに関してはどうでもいい。しかしそれはともかく、何といっても最も「なんだかなあ」と思うのは、「身辺雑記」などのコンテンツファイルをアップロード(転送し更新)するためのツール、「ファイルマネージャー」の機能改悪だ。

 リニューアルのお知らせページには、「より便利で使いやすく」「機能を一新し簡単な操作でファイルの管理・編集が行えます」と書かれているが、とんでもない。ものすごく使い勝手が悪い。慣れていないからというだけではなく、実際にファイル更新する際の手間ひまが間違いなく余計にかかるのだ。どう考えても「より不便で使いにくくなった」としか言いようがない。リニューアル以前の方がワンタッチで管理・編集・更新できて、はるかに便利だった。余計なことをしなくていいのに。

 しかも操作手順の説明が不親切極まりない。IT(情報通信技術)関係の仕様説明書や文章の多くに共通することだが、説明そのものが実に分かりにくい。開発者やある程度以上の知識のある人には自明のことかもしれないけれど、必ずしもそうではない人にとっては不明なことが多すぎる。肝心なことがらや疑問に感じて詳細を知りたいことについて、全く触れられていないのだ。

 ついでに言えば、アクセス解析ツールの提供が終了したのも実に惜しい。なかなか有用な機能だったのに。なんだかなあ。


6月12日(木曜日) 露骨な「原発推進」人事

 原子力規制委員会の委員に原発推進派の東大教授ら2人をあてる政府人事案が、衆参両院の本会議で与党賛成多数で承認された。原発の推進・再稼働・海外輸出に向かって前のめりに暴走する安倍政権を、あからさまに追認し後押しするこの規制委員人事は極めて異常だ。電力会社と原発に厳しい姿勢だった委員は交代させて排除。規制委は形ばかりの独立性・中立性さえかなぐり捨てた。

 これほど露骨な規制委の人事がかつてあっただろうか。もはや原子力規制委員会ではなく、「原子力既定委員会」とか「原子力推進委員会」と改名すべき事態だ。NHK経営委員や籾井会長の人事と全く同じ手法で、安倍政権の無法ぶりを下支えする関連団体の人事が、傍若無人に進んでいる。

◇◇

 学校現場の教師が疲弊し士気や意欲が低下するだけのろくでもない政策を、次々に打ち出してくる橋下市長。安倍首相もまったく同じだが、自称「憂国」政治家が教育をおもちゃにしている、としか思えない。

◇◇

 <<どうにもおかしな旋律なのだけど、かまわず笛吹き男は行く。ついてこないと、ここも危ない、そこも危ないと。☆ 行く先は美しく強い国。金持ちがどんどんもうけて、庶民におこぼれをくれる。兵隊は勇ましく、カジノもある。☆ あれ向こうで戦争が始まった。え、何でぼくが行くの。笛吹き男はと見ると、イチゴを半分に切って食べていた。>>(6月10日付朝日夕刊1面コラム素粒子)。最近一番の秀逸な内容だった。


6月13日(金曜日) 詭弁だよ集団的「自衛」権

 集団的自衛権は「自衛」ではなく、武力行使そのものでしかないのだから、「集団的武力行使」だとか「集団的参戦権」と言い換えるべきだと思う。個別的自衛権で処理できるものをわざわざ集団的自衛権だと話をすり替えることで、「自衛」の範囲をなし崩し的に拡大するのが安倍政権の目的なのだから。

 集団的自衛権の武力行使を可能とするために、これまでの政府見解をごまかし、憲法を都合よく勝手に解釈し、詐欺的言説と詭弁を積み重ねる安倍政権。「牽強付会」(けんきょうふかい)という言葉がこれほど似合う日本の政治家は、安倍晋三しかいないだろう。

 自民党の高村副総裁が示した「自衛権発動のための新3要件」は、まさに詭弁と牽強付会そのものだ。1972年の政府見解「わが国に対する急迫不正の侵害がある」を都合よく援用して、「わが国か他国」「おそれ」といった言葉を付け加えることで、武力行使の範囲を際限なく広げることを可能にしようとする。「集団的自衛権は憲法上認められない」としたはずの政府見解を、集団的自衛権の行使を正当化するために、都合よく悪用するにもほどがある屁理屈ではないか。強引としか言いようがない。歴代政権を冒涜する行為だと言ってもいい。

 「自衛権発動のための新3要件」は「国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるおそれ」というが、そもそもいったん戦争が始まったら、それがどんな形であっても真っ先に侵害されるのは「国民の生命、自由及び幸福追求の権利」なんだよ。「幸福追及の権利」なんて言葉をいい加減に適当に使うな。


6月14日(土曜日) この国に「法の支配」はない

 教科書選定をめぐって県教委や都教委は、懲りずに露骨な介入をしている。安倍政権のデタラメぶりに「勇気」を得て、何をやっても大丈夫だと思って、開き直っているのかもしれない。

 地方(県教委も都教委)も中央(安倍政権)も完全に無法地帯。首長の権限を強化する教育委員会制度改革法案(地方教育行政法改正案)が可決・成立したことで、教育への政治介入はさらに拍車がかかるだろう。絶句するしかない状況を目の当たりにして、教育だけでなくすべてにおいて、もはやこの国には「法の支配」など存在しないのだと、愕然とするばかりだ。


6月15日(日曜日) テレビ雑感

 先週までとは打って変わって、実はいい人でしたという展開になった青島製作所の笹井専務(江口洋介)。セミファイナル回だから、今夜の放送で一気に伏線を回収して好転させたんだね(TBS日曜劇場「ルーズヴェルト・ゲーム」)。信長(NHK大河「軍師官兵衛」)の冷徹さ・冷酷非情ぶりは相変わらずだったけど。どちらも面白かった。

◇◇

 国籍を変えて帰化するというのは、本人はもちろん実家の親兄弟も大変なんだなあ、と改めて感じたTBS「ホムカミ」。「日本人になって妻子を幸せにしたい」と願う在日ヨルダン人の男性一家に幸あれ。


6月16日(月曜日) 大幅改訂

 オムニバス形式の総合講座「平和研究」の講義内容を大幅に改訂する。NHKの経営委員や会長人事への政治介入、強行採決された特定秘密保護法の問題点などを詳しく説明し、権力の情報統制・情報操作の危険性についてリアルに触れることにした。

 ジャーナリズムと権力との関係を説明したきょうの講義の食い付きは、とりあえず上々のようで好感触だった。かなり関心を持ってくれたみたいだ。来週も同様の反応を期待している。


6月17日(火曜日) 向上心と学習意欲

 ひたすら学生の作文を添削する。それにしても出来、不出来の差がありすぎるなあ。表現力や発想力の差はもちろんだけど、それ以上に向上心と学習意欲の違いが大きいのかもしれない。


6月18日(水曜日) 単位不可の通告

 文章講座の受講学生のうち、規定以上の回数を欠席している学生と、課題の作文を提出していない学生を呼び出して、「分かっているとは思うけど単位認定はできないからそのつもりで」と言い渡した。本当はこんなことをわざわざ言いたくなんかないんだけどさ。

 そもそも単位認定の条件はシラバスに明記してあるし、前期の開始時や授業の途中でも何回もアナウンスしているのだから、それぞれ身に覚えのある学生は十分に自覚しているはずなんだけどなあ。それでも分かっていない学生がいるみたいなので、あらかじめ親切に予告したんだけどなあ(ため息)。


6月19日(木曜日) 恥知らずな親分こそ重罪

 恥知らずな自民党の議員たち。党総裁である安倍首相自身が、事実に反するウソ八百を平然と垂れ流し、憲法も法律も適正手続きもすべてすっ飛ばして好き勝手しようとしているのだから、下々の議員が恥知らずなのは当然の帰結だろう。そんな連中が「道徳や規範やルールが大事」だなんてしれっと口にすること自体、悪い冗談としか思えない。

 都議会でセクハラ野次を飛ばした議員は、もちろん許し難い馬鹿で、徹底的に指弾されるべきだと思うが、しかしそれ以上にもっと怒りの矛先を集中し糾弾されるべきは、記者会見など公の場でウソ八百を口にして、憲法を侮辱し蹂躙しないがしろにしようとしているこの国の最高権力者だ。この国と国民を滅亡に追いやろうとしているだけに、亡国首相の罪は比較にならないほど重い。


6月20日(金曜日) むしろ痛々しい倉澤千巖裁判官

 拙著「裁判官の品格」を読んで下さった沖縄在住の女性から、とてもありがたい感想メールをいただきました。それに対する僕からの返信メールを、一部抜粋・修正して紹介します。

◇◇

 <メールをいただきありがとうございました。裁判所(裁判官)の判断には、理不尽で理解に苦しむものがあまりに多く、米軍基地や、靖国神社の参拝や合祀の判決には、「どうして、どうして」と困惑するばかりですよね。そんな裁判がほとんどの中で、大飯原発の運転差し止め判決は、司法の良心をわずかに感じさせてくれた、と言っていいかもしれません。

 拙著「裁判官の品格」の感想を、大変ありがたく読ませていただきました。前著「教育の自由はどこへ」もお読みいただいて深く感謝いたします。過分なお褒めのお言葉を面映く感じるとともに、取材執筆した記者として実に心強く、大きな勇気を頂戴し、心からうれしく思いました。

 その中でも特に、東京地裁立川支部の倉澤千巖裁判官を取り上げた項目について、「痛々しいような感じさえ受けました」「なんともいえないやりきれなさを感じました」とのコメントには、記者の思いをしっかり受け取めてくださっている、との思いがこみ上がってきて、とてもありがたく感じました。

 インターネット上では、「理不尽な判決を言い渡したとんでもない裁判官」として、ただ罵声を浴びせたり断罪したりするだけの声が圧倒的です。ある意味それはそれで仕方がない率直な感情だとは思うのですが、倉澤氏の過去の経歴をたどってみると、むしろ「哀れで痛々しい、なんとも言えないやりきれなさ」といったものを感じてしまうのです。

 ◯◯さんが指摘なさっているように、倉澤氏に代表されるこうした裁判官の世界のあり方こそが、「多くの裁判官を事なかれのサラリーマンにし、国民がちゃんとした裁判を受けられなくなっている原因ではないか」と僕も思います。

 沖縄にいらっしゃると、この国全体のおかしさや、本土と沖縄の抱えている問題点や矛盾が、よりいっそう痛切に感じられ、さらに一段と鮮明に見えてくるのではないかと推察します。沖縄の戦争体験者の方々に負けないように、僕も自分にできること、やるべきことを、しっかりと一つずつやっていかなければと、改めて痛感しています。とても心に染み入る感想をいただき、本当にありがとうございました。◯◯さんのますますのご活躍とご健勝を、心より祈念いたしております。>


6月21日(土曜日) お得な買い物

 注文していたDVD「一週間フレンズ」(アニメ)の第1巻の初回限定版と、書籍「壽屋コピーライター開高健」(たる出版)が、Amazonから相次いで届いた。「一週間フレンズ」は予約した段階で26%の割引だったのが、その後さらに3%の値引きが確定したとの連絡があったので超ラッキー。

 「壽屋コピーライター開高健」は開高健の評伝。書籍は原則としてなるべく書店で買うようにしているのだが、ポイント割引で購入できる行き付けの書店などで探すも、置いていないとのことだったのでやむを得ずインターネットで注文。書籍は割引販売されないはずなのに、5%も割引価格で購入できた。書店のポイント割引よりもずっと安い。お得感いっぱいの買い物だった。


6月22日(日曜日) 「一週間フレンズ」いい最終回だった

 アニメ「一週間フレンズ」(MXテレビ)の最終回、なかなかいい終わり方だった。切なくてほっこりする素敵な作品だった。これでようやく、アニメが終わるまでずっと我慢していた原作コミックスに手を出すことができる。

 【メモ】ぜひ映画館で見たいと思っている映画。「超高速!参勤交代」。

 【おことわり】6月16日付から22日付までの「身辺雑記」をまとめて更新しました。


6月23日(月曜日) それでもなお安倍内閣支持43%

 安倍政権の過去に類を見ない異常さと危険性に、ようやくわずかながら気付き始めたか。それでもなお43%もの人々(女性は36%、男性は50%)が、平然と憲法を愚弄するこの突出して頭のおかしな権力者を支持している、という信じ難い事実に愕然とするばかりだ。「自分だけは酷い目に遭わされることは絶対にない」と信じて疑わないから、支持できるのだろうか。なんてオメデタイ人たちなんだろうと、繰り返し何回も何回もため息をつく。

内閣支持低下43%、発足以来最低に、朝日新聞世論調査(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASG6Q7FSVG6QUZPS008.html


6月24日(火曜日) 勝手に憲法解釈するな

 安倍首相「行政権を執行するため憲法を適正に解釈することは当然」(24日の記者会見)。ふざけるな。安倍晋三って本当にイカレてるなあ。これまで膨大な時間をかけて積み重ねてきた国会議論と歴代内閣の憲法解釈を、安倍内閣がいとも簡単に勝手に引っ繰り返すなんてことが果たして許されるのか。

 そもそも権力を縛るはずの憲法を、行政府が恣意的に解釈するのが当然とは信じ難い暴言だ。立憲主義の完全否定ではないか。この国の主権者である日本国民は、こんな狂った権力者をどうして野放しにしているのだろう。


6月25日(水曜日) 世界の現実

 講義を担当している2クラスで手を上げてもらったら、早朝に放送されたW杯日本対コロンビア戦を見た学生は、どちらのクラスでも半数以上を占めた。やっぱり見ちゃうよなあ。それにしても前半終了間際のゴールがあまりにも見事かつ鮮やかだったので、「もしかして、ひょっとしたらひょっとするかも」なんて思わせてくれただけに、後半の日本チームのがっかり感は大きかった。

 集中力が切れてしまったかのようなパスミス。ノーマークのままの相手選手に自陣深く攻め込まれての連続失点。これじゃあ勝てるわけないよなあ。もちろん頑張ったとは思うし奮闘したとも思う。しかし対戦相手のコロンビアの強さは圧倒的で、力の差は歴然だった。レベルが違いすぎる。

 「アフリカの選手は後半疲れてくるはずだ」などと、この間ずっと根拠のない自信や希望的観測があふれ返っていたけど、世界と日本のギャップの大きさにようやくみんな気付かされたという感じ。太平洋戦争の大本営発表を信じて疑わなかった多くの日本人が、終戦(敗戦)によって世界の現実を突き付けられたのと、ほとんど同じかもしれない(ため息)。


6月26日(木曜日) 戸惑うカラス

 学食のある建物に入ろうとした時のこと。屋根の上に舞い降りた瞬間のカラスの口から、咥えていた獲物らしきものを、狙い澄ましたように飛んできた小型の鳥が素早く掠め取って、あっという間に飛び去っていくのを目撃した。何が起きたのか全く理解できず、呆然とした感じできょとんとするカラスの表情がなんともおかしかった。

 やるじゃないか、名も知らない小型の鳥。自分よりもはるかに大きいカラスに対して見事な奇襲。あっぱれじゃ。それにしても茫然自失といった感じで戸惑うカラスの様子がおかしいやら、かわいいやら。何回も思い出して笑ってしまう。動画で撮影していればYouTubeに投稿したんだけどなあ。


6月27日(金曜日) 夏らしくカット

 髪の毛をカット。ちょうど3カ月ぶり。夏らしく短くカットしてもらったのですっきり。


6月28日(土曜日) 狂った権力者なぜ許される

 憲法を勝手に解釈して変えてしまう首相なんて前代未聞。いまだかつてない狂った権力者を何とも思わない日本国民も、同じくらい狂っている。この国の根幹を揺るがす今一番のニュースを、トップ項目で連日執拗に伝え続けるべきなのに、なぜかトップ項目で伝えない日本のメディアも狂ってる。だれのために何のために取材し発信しているのか。職務怠慢としか言いようがない。

 個別的自衛権で対処できる事案を集団的自衛権だと言い張り、ウソで固めた既成事実をベースに拡大解釈しようとする目論みを隠そうともしない安倍首相。こんな詭弁とデタラメがどうして許されるんだ。そもそも憲法をここまで侮辱する首相の存在が、なぜ許されるのか。この国は狂ってる。


6月29日(日曜日) 事の重大性が分からない公明党

 集団的自衛権の行使について、公明党が地方組織代表者の意見を聞く会合を開いたところ、「議論が拙速」「平和の党のイメージに傷がつく」といった慎重論や反対論が9割を占めて紛糾したという(朝日)。しかし最も本質的な問題は「平和の党」云々ではない。「集団的自衛権の是非」というようなことでもない。たかが一人の首相が勝手に解釈改憲する暴挙が許されるのかということだ。

 大事なことなので何回でも言うが、権力者を縛っている憲法を、正当な改正手続きも踏まず、権力者が好きなように勝手に解釈を変えて骨抜きにするなど、まともな民主国家ではあり得ない。民主主義を根底から否定するとんでもない話だ。

 公明党は事の重大性が理解できていない。だから今回もガス抜きで終わって、いつものように自民党に言われるがまま合意し、閣議決定されてしまうに違いない。どこまでいっても下駄の雪、金魚の糞。政策や理念の違いによって与党と袂を分かつよりも、権力の一員であることを優先させるのだろう。まさにうんこだな。


6月30日(月曜日) 憲法を読んでから閣議決定しろ

 越後屋「あさって憲法解釈変更の閣議決定するんだけどさ。その前にちょろっと弾道ミサイル発射してよ」。越前屋「うんいいよ。その代わり山吹色のお菓子セットよろしくな」。越後屋「わかってるって。お互い持ちつ持たれつじゃないか」。越前屋「おぬしも悪よのう」。こんな会話が頭に浮かんだ。出来過ぎのタイミング。危機感を煽って国民の目線を本質から逸らすには十分すぎる。

◇◇

 日本国憲法。第九十九条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」。第九十八条「この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない」。安倍首相一派はこの条文をよく読め。憲法解釈変更の閣議決定はそれからだ。


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