身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2016年10月1日〜10月31日

●納税者(主権者)の自覚●高校新聞部員に取材される●大人げないな「僕ちゃん首相」●機械式手巻き腕時計●履修登録●原子力発電が安いはずがない●腐り切ってる都庁●権力の無法状態●隠蔽捏造する公僕は懲戒免職に●時代錯誤の判決に驚く●雰囲気づくり?世論操作?●情報を管理統制したいの?●中年パパラッチが魅力的●豊洲は白紙撤回しかないって●原発再稼働反対が民意だ●世論操作して誘導する読売●「自覚のない馬鹿」の怖さ●「暴力装置」だからこその暴言●今期テレビアニメ評●弾圧する側の人々●虚偽と乏しい理解とはぐらかし●「北陸の海辺自転車紀行」●台湾にできても日本にはできない●変わるべきは「いじめる側」●「通販生活」は筋が通っている●読売による世論操作・世論誘導●新設の競技会場なんか要らない●唯一の被爆国なのに●具沢山あんかけラーメン●豊臣滅亡は必然●何を抜かすか東電●●●ほか


10月1日(土曜日) 納税者(主権者)の自覚

 政府や大阪府の2025年大阪万博の誘致計画に対し、地元では必ずしも否定的な反応ばかりではないらしい。東京の惨状(東京五輪や豊洲市場の計画のデタラメさや膨張する費用)が伝えられてもなお、それでも懲りない人たちが大勢いるんだなあと、ため息をつくばかりだ。

 今さら「万博」でもないだろうに。オリンピックでさえ持て余しているというのに。もっとほかにお金を使うべきことはたくさんあるはずなのに…。にもかかわらず「わくわくしますね」「夢よもう一度」などと、能天気に無邪気に無批判に誘致計画を支持する人たちが少なからずいる。

 こういう反応を見聞きすると、納税者(主権者)自身の意識改革が大切で必要だなと改めて心から思う。原発立地自治体の住民の反応(「町の活性化のために原発を再稼働してほしい」といった声など)と全く同じだ。どれだけ悲惨で取り返しのつかない大惨事が福島で起ころうと、どれほど巨額の税金が無駄に使われて、どんなに(一部の)政治家や業者が私腹を肥やそうと、自分自身が被害者だとは受け止めず怒ることもしない。目先の小銭や娯楽やわずかな快楽の恩恵にしか関心が向かない。

 納税者の自覚のなさは致命的だ。この国の国民は、自分たちの納めた税金の使われ方にあまりにも無頓着すぎる。国や自治体の予算は正当に執行されているか、執行されていないか。議員や役人は憲法や法律に従って仕事をしているか、していないのか。もっと関心を持って注視すべきだ。主権者としての自覚と意識がなければ、都合のいいように利用されて使われるだけではないか。それでは奴隷と変わらない。


10月2日(日曜日) 高校新聞部員に取材される

 埼玉県立越谷北高校新聞部の生徒2人から取材を受ける。新聞をテーマに特集記事を組むそうだ。横浜駅で待ち合わせて近くの喫茶店へ。新聞や新聞記者の役割、ジャーナリズムのあり方や問題点などについて、質問に答える形で2時間半ほど話をした。

 一般紙やテレビや雑誌などのプロも高校新聞も、記者としての仕事は同じだ。所属する組織内での立場を気にして上司の顔色ばかりをうかがい、取材すべきことを取材せず、書くべきことを書かず、迎合して自己規制する記者は少なくないが、それは高校新聞もたぶん同じだろう。

 できるだけ多くの人から話を聞いて、掘り下げた取材を積み重ねて、事実を基に根拠を示した上で分かりやすい記事を書くこと。それが説得力につながる。そういう記事がたくさん載っている新聞は面白い。新聞が読まれなくなり部数が減っているのは、紙面がつまらないからだ。各家庭の経済的事情やメディア不信もあるだろうけれど、それだけではないと思う。記者の責任も大きい。越谷北高の新聞部員も、しっかり取材してもっともっと面白い紙面を作ってほしいなあ。期待している。


10月4日(火曜日) 大人げないな「僕ちゃん首相」

 <衆議院予算委員会で民進党の長妻昭氏「『僕ちゃん、知らないよ』というふうに聞こえた」。これに対して安倍首相は「『僕ちゃん、知らない』とは言っていない。言っていないのに言ったように言うのは、デマゴーグの典型例だ」と激高。>(産経)

 すぐに激高して興奮して逆上して逆ギレする。相変わらず情緒不安定な総理だな。そもそも「『僕ちゃん知らないよ』というふうに聞こえた」とは、そういう表現で安倍首相が語ったというのではなく、単なる例えだろうに。いちいちそんなことでムキになるなよ。安倍ちゃんは本当に大人げないな。ああそうか、だから「僕ちゃん」なのか。思考も言動も小学生みたいな安倍晋三。失笑。

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 それにしても「Yahoo!ニュース」が、産経新聞の記事だらけで気持ち悪い。いつも以上に多く感じるのだけど、何があったのだろう。気のせいかなあ。


10月5日(水曜日) 機械式手巻き腕時計

 ネットで注文した機械式の手巻き腕時計が届いた。表裏ともにスケルトン仕様になっているので、中の機械が動いて時を刻む様子が楽しい。さらに少しくすんだ感じの真鍮がレトロ感を醸し出していて、全体の雰囲気もなかなか渋くて味わい深い=写真。

 僕は日ごろから基本的に腕時計は着用しない主義なので、もちろんこれも腕にはめず、デスクの上に置いて眺めるために購入した。時計心臓部の「テンプ」が勢いよく振幅回転を続ける姿は、健気でもありかわいくもある。少しだけ高い買い物だったけど満足だ。

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 札幌けやきの味噌バターコーンラーメン=写真。きょうはバターコーンをトッピングしてみた。美味っっっ! やっぱりラーメンは味噌だよなあ。@横浜

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 日テレで今夜から始まったドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」。出版社の校閲の存在を知らない編集志望なんているかよ、などと思いながら見始めたけど、主演の石原さとみが気持ちいいほどはっきりものを言うし、校閲の重要性もしっかり描かれていて、結構盛り上がってきた。脇役陣も重厚&軽妙洒脱だし。地味に面白い。

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 自民党の総裁任期が、現在の「連続2期6年」から大幅に延長される方向だという。任期制限のない権力の集中が危険なのは自明なのに、しかしそれでも歴史から何も学ばない安倍政権は、露骨に独裁体制を築いていくのだった。

自民、総裁任期延長へ、制限撤廃か3期9年まで(読売)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161005-00050138-yom-pol


10月6日(木曜日) 履修登録

 多めに印刷して教室に持参した講義レジュメと参考資料のプリントが足りなくなったのは、履修登録が20人以上も増えていたからなのか。事前に一応は確認したつもりだったのだけど。前期も後期も授業が始まるこの時期は、履修登録者が確定しなくて不安定だからいろいろと困る。


10月7日(金曜日) 原子力発電が安いはずがない

 福島第一原発で、高濃度の放射性物質を含む汚染水が保管タンクから漏れる(NHK)。いつまでもどこまでも、無為無策で虚しい苦役が延々と続く原発の事故処理。廃炉には気が遠くなるような時間と労力とカネがかかる。

 それは福島以外の全国の原発も同じだ。そもそも原発が「安くて経済的な発電方法」であるはずがないのは自明の理だろう。それでもなお原発の再稼働を唱える安倍自民党と電力会社と財界、そして原発推進論者たち。彼らの馬鹿さ加減には驚くばかりだ。頭がおかしいとしか思えない。

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 「新聞は政権と癒着している」ってものすごく不正確で不適切な言い方だよね。「新聞は」じゃなくて読売、日経、産経などと具体的に示さないと。「米国人は」「中国人は」「韓国人は」「東大生は」といった乱暴なまとめ方と同じで、ものごとを十把一絡げに断定するのは危険だと思うよ。しかしまあ、最近の朝日の紙面はかなり怪しい感じがするけれども。

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 東京都の役人は本当に腐り切ってるな。酷すぎないか。「技術会議が独自に提案した」としていた豊洲の地下空間は、実際は都からの提案だったと東京都が訂正。しかしこれは「間違いだった」などといった言葉で済む話ではない。意図的に事実と異なる資料を公表して、都民を騙そうとしたのは極めて悪質だ。詐欺、背信、信用失墜行為と言っていい。

 問題発覚後の9月16日に、ホームページに嘘の資料を追加掲載した都職員はだれか、技術会議の委員からの異議を無視した都職員はだれか、実名を公表すべきだ。大昔の話ではなく、つい先月の行為なのだから調べればすぐに分かるはずだろう。懲戒免職にすべき事案だし、刑事告発も同時にすべきだ。こんなことがまかり通るなんて、公僕として断じて許されない(激怒)。

 それにしても東京都の役人の捏造や隠蔽は日常茶飯事だ。少し前に取材して記事を書いたケースでは、東京都教育委員会人事部の幹部職員は捏造した陳述書を裁判所に提出した。それでもこの幹部職員は処分もされていない。噴飯ものではないか。都庁ではそういうことがまかり通っている。

<豊洲盛り土>都、技術会議録を捏造、「地下空間提言」追加(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161007-00000113-mai-soci


10月8日(土曜日) 権力の無法状態

 東京都職員の捏造・隠蔽・暴走、富山市議のデタラメ、安倍政権の閣僚の無法・不法行為・横暴がまかり通るのは、チェック機能が働いていないからだ。圧倒的な数の力を手にしたこと、権力の交代がないと安心しきっていること、メディアが権力監視の役割を十分に果たしていないことの意味は大きい。まさに独裁国家そのものではないか。彼の国を笑えない。

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 政府の教育再生実行会議が「家庭の役割」などをテーマに今月中にも議論再開へ(朝日)。「大人が率先垂範して一人の人間としての在るべき姿を示し、しつけるべきことをしつける」(教育再生実行会議・第1次提言2013年2月)。

 まず率先して襟を正し、人間としてのあるべき姿を示さなければならないのは、安倍内閣の閣僚と安倍自民党の政治家自身では。そもそも極めて個人的な家庭の領域に、国家が土足で踏み込んで介入すること自体があり得ない。これぞ国家統制・全体主義・戦前回帰の最たるものだ。安倍政権の時代錯誤の国家観はマジで気持ち悪い。


10月10日(月曜日) 隠蔽捏造する公僕は懲戒免職に

 虚偽の説明をしたり、証拠を隠蔽したり捏造したりする公務員はすべて、例外なく懲戒免職処分にすべきだ。厳しく処分するだけでなく、必ず刑事告発もすべきだ。公僕として主権者に対する許し難い背信行為であるのはもとより、信用失墜行為であり重大な犯罪でもあるからだ。主権者たる国民・都民は激怒していい。

 国歌斉唱の際に起立しないというだけで、東京都(教育委員会)は教職員を停職6カ月の処分にしているが、豊洲新市場や東京五輪をめぐるデタラメや証拠の隠蔽・捏造や虚偽説明の方が、比較にならないほど重大な信用失墜行為だろう。しかも都民に巨額の経済的損失も与えている。どちらが公僕として問題なのかは一目瞭然だ。

 そもそも国歌斉唱や起立を強制すること自体あってはならないと思うが、個人の思想良心の自由を侵害し管理統制することよりも、「虚偽説明・証拠隠蔽・捏造公務員」の責任こそ厳しく追及されなければならないはずだ。こうした主客転倒した傲慢不遜な対応は今に始まったことではない。白紙領収書を国会で追及されても「問題ない」と言い張る政権幹部の姿勢ともつながる話だ。主権者・納税者を心底なめ切っているのだろう。われわれ国民には怒りを示す権利と責任がある。


10月11日(火曜日) 時代錯誤の判決に驚く

 東京地裁(小野瀬厚裁判長)が、女性教諭の旧姓使用を認めない判決を言い渡す。こんな時代錯誤の判決を書いた裁判官の非常識さにまず驚く。最高裁は夫婦同姓を合憲としながらも、別姓に理解を示す判断もしているので、判例違反の判決と言ってもいい。本当に非常識で世間知らずの馬鹿な裁判官だよなあ、まったく。そもそも別姓使用をかたくなに拒む学校側(日大三高・中学)の社会性のなさと、情けない呆れた対応に唖然。どんな教育機関だよ。


10月12日(水曜日) 雰囲気づくり?世論操作?

 「安全性を確保して、風評被害を防いだ上で豊洲へ移転」といった雰囲気づくり(世論操作)が、一部のテレビで少しずつされ始めているように感じる。そもそも風評被害でなく豊洲は本当に汚染されているし、安全宣言自体が信用できないからこそ、これだけ大問題になっているのを忘れてもらっては困る。豊洲は白紙撤回しかないと思うけどなあ。とりあえず築地にいた方がマシだろう。

 東京五輪の施設建設についても、一部のテレビは「できれば当初の計画通りに」などと選手たちに言わせている。金がいくらでもあるのなら、新しい施設の方が気持ちはいいだろうけど、だれが巨額の建設費や維持費を負担すると思っているんだ。コンパクト五輪ではなかったのか。血税の無駄遣いはあり得ない。

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 朝方は寒かったのに、日中はむしろ汗ばむほどの陽気。「雲一つない」とまではいかず、雲が3つ4つほど浮かんではいたけれど、真っ青で大きな空が広がって気持ちよかった。寒暖の差が激しすぎるのには閉口するけど。そんな感じで、後期(秋学期)の講義も順調な滑り出しで、好反応のうち3週目を無事に終える。

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 地味にみんないい人ばっかりじゃん、日テレのドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」の登場人物。ぶっとんだ言動ながらカッコいい河野悦子(石原さとみ)の成長ぶりもいい感じだし、出版・編集・校閲の苦労や大変さもしっかり押さえているし、謎の作家とも絡み始めたし、地味に面白いどころではなくて第2話の今週も大いに楽しめた。


10月13日(木曜日) 情報を管理統制したいの?

 「由らしむべし知らしむべからず」を地でいく発言。大本営発表だけを信じて待て、黙って従えとでも? そんなに情報を管理統制したいのか。

都内の大停電「情報開示しない方がよいのでは」、山東氏(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASJBF4SY4JBFUTFK007.html

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 【メモ】なるほど。→浦沢直樹さん「視点影響受けた」、ボブ・ディラン氏受賞(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASJBF7H60JBFUCVL056.html


10月14日(金曜日) 中年パパラッチが魅力的

 横浜市内の映画館で、映画「SCOOP!」を観た。下品で下劣で下世話で猥雑で汚くて、だけどものすごく魅力的な中年パパラッチ(ゴシップ専門カメラマン)を福山雅治が見事に演じ、写真週刊誌の初々しい新人女性記者を二階堂ふみが熱演。ほろ苦くて切ないラブストーリーにもなっていて、最後はほんの少しだけ涙ぐんでしまった。エンドロールがしばらく流れて、暗闇が続いてくれたので助かったよ。もう一度観たいと思わせるいい作品だった。

 もう1本、映画「グッドモーニングショー」も観たが、こちらは大いなる時間の無駄遣いだった。テレビ局の裏側(の上っ面)をわずかに知ることはできるが、いかにもフジテレビの製作らしく、実に薄っぺらな内容でくだらない。俳優陣が悪いのではなく脚本が酷いのだと思う。「SCOOP!」の前にこの映画を観たのだが、順番が逆でなくて本当によかった。こっちが後だったらと想像するだけでぞっとする。


10月15日(土曜日) 豊洲は白紙撤回しかないって

 だから何回も言ってるように豊洲は白紙撤回しかないんだって。魚や野菜を扱う市場が、水銀で汚染されているなんてあり得ないじゃん。とりあえず大田に仮移転して、築地を大規模改修するしかないと思うよ。

 そもそも最初の豊洲移転計画の時点で、無理があったし異常だった。莫大な金をドブに捨てることになるけど、元職や前職の知事と都庁の担当者に全額賠償させるしかないだろう。有権者に背信行為を働いた公僕の彼らには、それだけの責任があるはずだ。

豊洲市場、地下の大気から水銀、国指針の7倍(読売)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161015-00050018-yom-soci

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 耐用年数を過ぎた原発の再稼働に異議を唱える側を、一方的に不当に非難する悪意に満ちた産経の記事。まさにこれぞ「政府の宣伝広報紙」「太鼓持ち新聞」の真骨頂。何回読んでも酷い記事だな。心底怒りを覚える。

 それにしても産経の記事は本当に酷い。「40年の原則は名ばかりでもなければ形骸化もしていない」「規制委の認可を受ければ1回に限り最大20年間、延長できる」「正規のルールに乗っ取った手続きが行われている」だとさ。そもそも大原則をねじ曲げたルールを前提にして、しかも例外中の例外をさも当たり前のようになし崩しにすること、それこそを「形骸化」というのではないか。

 今さらだけど、産経はとんでもない恥知らずのデマ拡散謀略機関紙だ。許し難い。こんな情けない提灯記事をよく平気で書けるな。どこのどんな記者が書いたのか、署名がないから分からないが、さすがに恥ずかしくて署名記事にはできなかったか。

「どうやって見直すのか!」毎日記者の捨て台詞に規制委の委員長がキレた、美浜3号機「合格」でバトル勃発(産経)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161015-00000522-san-soci


10月16日(日曜日) 原発再稼働反対が民意だ

 新潟県知事選で事実上の野党統一候補の米山隆一氏が、自民・公明推薦の森民夫氏を破って当選確実。原発再稼働に慎重だった泉田裕彦知事の不出馬表明後、米山氏は泉田路線の継承を宣言。なんだよやればできるじゃないか野党共闘。民進党は自主投票だったが。民進党が前に出過ぎずサポートに回ったのが奏功したのかも。

 原発再稼働反対は民意だ。新潟知事選の結果は主権者の明確な意思表示だ。よかったよかった。民意と乖離した原発推進の安倍政権包囲網が、鹿児島県知事選に続いてまた一つ前進した。

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 織田裕二主演で、土屋太鳳とディーン・フジオカと中谷美紀らがメインキャストのTBS日曜劇場「IQ246/華麗なる事件簿」は、なかなか面白かった。織田裕二の役作りのしゃべり方がかなり独特で最初は馴染めなかったが、次第に引き込まれていった。新潟県知事選の行方もすごく気になっていたのだが、ドラマに見入ってしまう。午後9時前にNHKニュースが「出口調査では米山氏がやや優勢」と伝えた時点で、結果はほぼ見えていたけど。


10月17日(月曜日) 世論操作して誘導する読売

 新潟県知事選の結果を取り上げたきょう17日付の読売社説が、いつも通りに酷い。「安全性が確認された原子力発電所は、着実に再稼働する必要がある。新知事には、冷静な検討を求めたい」「経済活動や国民生活を支える電力を安定的に供給するには、原発の再稼働が欠かせない」──。事実に反することを前提にして、「原発は安全で必要不可欠だ」と主張し続ける読売。

 伝えるべきことを伝えず、安倍政権に都合のいいように世論操作し誘導する。こうした読売などのメディアが、今の政権の高い支持率を支えている。それでも原発問題は、福島であれだけの悲惨な事故があからさまになったから、国民の多くが「原発の矛盾とおかしさ」に気付いたが、しかし情報操作されて隠され気付かされない問題はたくさんある。

 主権者たる国民は情報を取捨選択して、しっかり見極めて判断しなければならない。読売や産経(そしてそれらの記事が転載されたポータルサイト)のニュースを鵜呑みにしていると、政権に都合のいいように情報操作され判断を誤ることになる。

「新潟県知事選、柏崎再稼働は冷静に議論せよ」(読売社説)

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20161017-OYT1T50013.html

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 実際には半ば強制的に、高い放射線量下での作業に同意させられたのだろう。そもそも同意しなければ職を失うのは間違いないのだから。「福島第一原発のような重大事故は泊原発では起きるはずがない」と、北海道電力が高をくくっているのだとしたら悲しすぎる。いや悲惨すぎる。

高線量作業、575人が同意、泊原発で重大事故想定、北電が初の意思確認(北海道新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161017-00010001-doshin-soci

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 衆院特別委員会で安倍首相が答弁。「わが党は結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」──。これまで強行採決をいったい何回繰り返してきたと思ってるんだ。よくもまあ平然とこんな嘘を答弁できるな。唖然とする。

 質問されても、はぐらかし、開き直り、詭弁を弄し、興奮して逆上し、恫喝して、そして当然のように嘘をつく。挙げ句の果てに強行採決をする。それが安倍首相のいうところの民主国家・法治国家というものらしい。こんな呆れた頭の弱い厚顔無恥の総理大臣は前代未聞だ。

安倍首相「我が党、強行採決しようと考えたことない」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASJBK51VGJBKUTFK00M.html

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 官房長官「沖縄という地方の選挙結果ですから」「滋賀という地方の選挙結果ですから」「鹿児島という地方の選挙結果ですから」「新潟という地方の選挙結果ですから」(以下省略)──。虐げられ切実な思いを抱く主権者は、明確な意思表示を始めている。じわじわと、しかし確実に安倍政治包囲網は広がっている(と思う)。


10月18日(火曜日) 「自覚のない馬鹿」の怖さ

 これまで歴代の首相や閣僚は、内閣法制局や法曹や憲法学者らの言葉にそれなりの敬意を払って畏怖の念を抱き、自制し自省し耳を傾ける謙虚さがあった。ところが安倍政権にはそうした態度が一切ない。どれほど理路整然と論理的に説かれても、何を言われてもお構いなし。唯我独尊。自覚のない馬鹿ほど怖いものはない。

 向かうところ敵なしの安倍晋三と不愉快なオトモダチ。自身の頭の弱さが分からず、自分たちの正義を信じて疑わないところに、その強さ(弱さ)があるのかもしれない。別の言い方をすれば、前代未聞の「無知蒙昧」ということだと思うけど。

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 TBS火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は第2話の今夜も面白かった。「情熱大陸」のパロディーの次は「NEWS23」だったか。そんな冒頭の演出にはちょっと違和感もあるけど、それ以外はとても楽しい。何と言っても主演の新垣結衣が魅力的だ。エンディングでダンスを踊るガッキーがかわいい。当たりの多い今期のテレビドラマの主演女優の中では一番好きだなあ。

 今期は、続けて見たいと思わせてくれるテレビドラマが4本もある。◎TBS火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、◎日テレ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(水曜)、◯テレ朝「ドクターX/外科医・大門未知子」(木曜)、◯TBS日曜劇場「 IQ246/華麗なる事件簿」。どれも毎週楽しみだ。


10月19日(水曜日) 「暴力装置」だからこその暴言

 沖縄の米軍北部訓練場(ヘリパッド)建設に抗議する地元住民らに対し、現地に派遣された大阪府警の男性機動隊員が「こら、どこつかんどんじゃ、ぼけ、土人が」と暴言を放った事件は、警察がどこを向いてだれのために警棒を振り下ろそうとしているかが実によく分かる話だ。主権者たる国民を守るのではなく、政権(権力)のための暴力装置そのものではないか。

 そもそも彼らのいう「国民」ってだれ? 権力に黙って従う奴隷のような人々だけが、彼ら(政権はもとより警察も海保も自衛隊もネトウヨも)にとっての「国民」なのだろう。原発に反対する市民も、安保法制に反対する市民も、広島や長崎の被爆者も、沖縄県民も、彼らにとっては「国民」ではないらしい。

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 連合が真に国民の命と生活を守る立場に立つのであれば、連合は原発再稼働推進派の「電力総連」を毅然と批判すべきだ。「電力総連」が態度を改めないなら断固除名すべきだ。それができないなら両者ともそろって自民党支持を打ち出すべきだろう。民進党はこの際、連合や「電力総連」としっかり向き合って関係を整理した方がいい。

 今のままだと民進党にも連合にも未来はないと思うよ。市民からも労働者からも見放されて、消滅する未来しか見えない。(これは建設的な批判&提言、のつもりです)

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 「校閲ガール」(日テレ)は今夜放送された第3話もいい話だったなあ。「好きだからこそできる仕事(校閲)があるはず」「その人にしかできない仕事がある」は名言だと思う。石原さとみが演じる河野悦子の言動が、とにかくカッコいい。発言の内容が的確で的を射ているからこそ、ずけずけと言い放ち啖呵を切る石原さとみの姿が清々しく気持ちいい。

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 ニュースサイトの「ビジネスジャーナル」から依頼されて、記事「教師免職処分に冤罪疑惑」を執筆提供しました。

 「都庁のデタラメは豊洲新市場だけではない。教育行政も同じだ」とリード(前文)でうたい、懲戒免職処分は都教委の思い込みと証拠捏造による「冤罪」であることをレポートしました。今回の記事では特に、都教委の発表を鵜呑みにするマスコミ各社の報道姿勢について、行数をやや多めに割いて詳しく触れています。

<教育委員会、女子生徒不適切メール事件で冤罪疑惑…調査せず教師免職処分に取消判決>(ビジネスジャーナル)

http://biz-journal.jp/2016/10/post_16926.html


10月20日(木曜日) 今期テレビアニメ評

 今期のテレビアニメは、見ごたえのある作品が少数精鋭で絞り込まれている。秀作が多すぎても視聴が困るので少しほっとする。

 ◎夏目友人帳伍(テレ東)安定してしみじみと切ない話が展開されて面白いが、作画の乱れる回があるのが少し気になる。◎響け!ユーフォニアム2(MX)高校吹奏楽部員の人間関係や心理状態のていねいな描写に注目。京都アニメーションらしい、ていねいな作画はいつもの通り。

 ◎3月のライオン(NHK総合)新房昭之監督の「シャフト臭」が抑制され、原作の味わい深い絵柄や世界観が生かされていて安心した。◎終末のイゼッタ(MX)民衆を大切に思う姫様と魔女のイゼッタが、凛々しくてかわいくて魅力的なのが何よりも好印象。脚本もしっかりしていて面白い。

 ◯舟を編む(フジ)ていねいに頑張って作っているのはよく分かるけど、実写版の映画があまりに名作すぎたので、あえてアニメ化する必然性がよく分からない。アニメ作品として今後どのように描かれるのか注視したい。◯WWW.WORKING!!(MX)とても楽しかった前シリーズとは別のファミレスが舞台。キャラデザや話の展開がイマイチしっくりこないのが残念だなあ。

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<弾圧する側の人々>

 大阪府の松井一郎知事(維新代表)が、暴言を吐いた大阪府警の機動隊員を擁護。これに対して維新沖縄総支部が抗議するという。いい加減に気付けよ。維新という組織とそのトップが、どれだけ差別集団かということに。そして、弾圧する側の視点だけで動いていることにも。維新沖縄のメンバーは、自己矛盾を感じているのではないだろうか。

 松井知事は機動隊員の差別的言動を反省もせず、「大阪府警の警官は一生懸命に命令に従い職務を遂行した。出張ご苦労様」などとツイッターで発信したばかりか、建設工事反対運動の根本原因も問題の本質も理解せず、「売り言葉に買い言葉で言ったのだろう」「衝突が起きているのは工事に反対している側に原因がある」とまで述べた。こんな男を知事に選んだ大阪人も同罪だ。

 そもそも国家権力による不当な支配や暴力や弾圧に対し、全力で抵抗し団結して抗議するのは当然の話ではないか。理不尽で一方的な米軍基地建設工事に反対している沖縄の住民や支援者が、どうして非難され罵倒されなければならないのか。ネトウヨ(維新代表の松井知事も当然含む)が沖縄の基地反対運動を激しく執拗に攻撃するのは、彼らが弾圧する側の人間だからだ。

 沖縄の人たちを同じ日本人・日本国民として対等に扱っていないのに、都合のいいように服従だけ強いる。一方的に支配し搾取し差別しながら、「国(政府)に刃向かうな」「国(政府)に忠誠を誓え」「従わない奴は土人だ、シナ人だ、反日だ」と罵倒して排除する。侵略者の態度そのものではないか。

機動隊員暴言、維新沖縄県総支部、大阪の松井知事に抗議(毎日)

http://mainichi.jp/articles/20161021/k00/00m/040/079000c


10月21日(金曜日) 虚偽と乏しい理解とはぐらかし

 「発言の虚偽の多さ。話題をそらすなどの態度も目立った」「主張の85%は明らかな間違いか、ほぼ間違っているかだ」「事実についての乏しい理解と不正確な主張が改めて示された」「相手の発言に口を挟む傾向も相変わらず」「質問に対し、違うことを答えるはぐらかしもお家芸だ」(21日付、朝日国際面から抜粋)──。

 安倍首相か橋下か松井大阪知事のことかと思ったら、米メディア各紙のトランプ評だった。まあどちらも似たようなもので、大差はないんだけどね。


10月22日(土曜日) 「北陸の海辺自転車紀行」

 夏の盛りに献本していただいた藤井満さん(朝日新聞記者)の著書「北陸の海辺自転車紀行/北前船の記憶を求めて」(あっぷる出版社)を、ものすごく遅ればせながらで大変恐縮だけど紹介。著者の「北陸紀行シリーズ」第2弾だ。年季の入った愛用のロードバイクにまたがり、能登半島の輪島からスタートして、東方面と若狭湾へ向かう2つのコースで海辺のまちをたどる。約1000キロの行程。人々のささやかな暮らしや仕事へのこだわり、漁師町の知られざる歴史が、たっぷりと綴られている。

 そして食文化。地元ならではの(地元でしか食べられない)美味しいものが、これでもかというくらいふんだんに登場する。海辺を駆け抜けるのだから、そりゃあもうどこも美味しいものだらけだよねえ。文章を読んでいるだけで、ものすごくお腹がすいてきて、炊きたてのつやつやのご飯を用意したくなってきた。朝日新聞の連載記事に加筆。1800円(税別)。


10月23日(日曜日) 台湾にできても日本にはできない

 台湾政府が、2025年までに原発を全廃することを閣議決定した。東日本大震災後に高まった反原発の民意を背景にした、台湾政権の勇断だ。台湾の経済相「放射性廃棄物の問題を子孫に残さないために、どのような政策が必要なのかということこそを考えるべきなのだ」──。

 原発問題の本質を突いた、洞察力のある、台湾経済相の未来志向の言葉に共感する。台湾世論は東日本大震災による福島第一原発の事故から多くを学んだ。学習能力のある台湾政府と、学習能力のない日本政府の差は大きい。「原発ゼロ」が台湾にできて日本にできないのは、安倍政権(や財界)に知性と教養が決定的に欠如しているからだ。

 目先の利益(利権)しか見えない(見ていない)安倍自民党の政治家には、台湾の経済相が訴える「放射性廃棄物の問題を子孫に残さない」といった発想は浮かんでくるはずもない。


10月24日(月曜日) 変わるべきは「いじめる側」

 いじめられる側が「原因」を取り去ったとしても、いじめる側にある「他人をいじめたい」という「結果」が変わらない限り、いじめは続く。

 「嫌いな人はたくさんいます。なぜ嫌いな人がいても、いじめたいと思わないのか。それは、いじめという行為が、嫌いな人に自ら近づいて関わって行くという奇妙な変態行為だからで、ぼくは変態じゃないからです☆」(はるかぜちゃん=声優でタレントの春名風花さん15歳=のツイートから)──。

 御意。この歪んだ醜い「変態心理」って、ヘイトスピーチを繰り返している連中にも、そっくりそのまま当てはまるよね。

はるかぜちゃんの「いじめられる方にも原因がある」に対する考察に反響、「変わる必要があるのはいじめられる側ではなく、いじめる側である」

http://news.biglobe.ne.jp/minmato/000000040.html

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 「キテレツ大百科」の勉三さんの声も肝付兼太さんだったのか。「ドラえもん」の初代スネ夫の声などを演じた声優の肝付兼太さんが死去。享年80。合掌。


10月25日(火曜日) 「通販生活」は筋が通っている

 「通販生活は左翼雑誌になったのか」「政治的な主張は載せるべきではない」などの読者からの批判に対し、雑誌「通販生活」編集部からの「お答え」があっぱれだ。

 「戦争、まっぴら御免。原発、まっぴら御免。言論圧力、まっぴら御免。沖縄差別、まっぴら御免。通販生活の政治的主張は、ざっとこんなところですが、こんな「まっぴら」を左翼だとおっしゃるのなら、左翼でけっこうです。(中略)今後の購読を中止された方には、心からおわびいたします。永年のお買い物、本当にありがとうございました」──。

 お見事。言いがかりとしか言いようのない呆れた「ご批判」を、無視するでもなく突き放すでもなく、冷静かつ論理的に優しく諭して差し上げる思いやり。そして的確で配慮の行き届いた過不足のない「お答え」で毅然と切り返す手腕に、感動すら覚える。

 そもそも「戦争、原発、言論圧力、沖縄差別」について「まっぴら御免」と主張することは、「左翼」でも何でもない。ごく普通の知識と常識と教養と理性と良心と、そしてほんの少しの問題意識があれば、そうした考えにたどり着くのは自然な流れだ。ましてや、ささやかな日常の暮らしが政治と無関係のはずもない。

 ささやかな暮らしの平穏を守るために、権力の暴走にブレーキをかけるために、日本国憲法を守ろうと声を上げることも、主権者・生活者としては当たり前の行動である。「通販生活」の筋の通った姿勢を支持する。

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 陸上自衛隊の「駆けつけ警護」の訓練が公開。自衛隊員の威圧や威嚇に対し、政府に抗議する群衆が歯向かいもせず投石もせず黙って後ずさりして逃げ出すなんてことが、果たしてあるだろうか。なんとも都合のいい暴徒鎮圧計画だなあ。そもそも内戦状態の南スーダンでは、政府軍も暴走しているのだが。かわいそうなのは、無能で無謀な日本政府(安倍政権)によって、そんな危険な場所に送り出される自衛隊員たちだ。

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 東京五輪の水泳、バレーボール、ボート、カヌーなどの会場整備費について、東京都が約400億円を圧縮可能と試算。それができるのなら、どうして最初から圧縮した予算を組まない。見直しを指摘されなければ、さらにもっともっと膨らんでいった可能性だってある。非常識な整備計画を立てて予算を組んだ役人には、しっかり責任を取らせるべきだ。納税者が納めた貴重な税金が投入されるのだから。


10月26日(水曜日) 読売による世論操作・世論誘導

 読売新聞が大学構内で「就活生の皆さんへ」と銘打って無料で新聞を配っている。今週そこに日経新聞が加わった。僕もタダでもらって読んでいる一人だが、読売の紙面は、原発も憲法も沖縄の問題も露骨に政権べったりで、伝えるべき事実が書かれていないことが多い。そういう背景を知らない学生が、無批判に読売の記事を鵜呑みにして、情報操作・誘導されてしまうことを憂える。

 どうせ販売店には余った新聞が山積みされているのだから、朝日や毎日も学生に無料で配ればいいのに。新聞を読まない学生は増加の一途なので、少しでも新聞を読むきっかけにつながるような努力をすればいいのに。読売よりは、朝日や毎日の紙面の方がまだ幾分マシだと思うからこそ、強くそう思う。

 安倍政権の支持率が高い背景には、最大発行部数を誇る読売や視聴率トップの日本テレビの影響が少なからずある。権力監視の役割を担っているはずのメディアが職責を果たさず、政権に都合のいい情報しか伝えないことで、知るべき情報(判断材料)が主権者に届かない。実に巧妙な世論操作・世論誘導だ。

 そういえばホテルやファミレスなどでも、読売は無料で新聞を配っているよなあ。そういう営業努力や宣伝活動が、読売は本当に上手い。熱心だし努力している。紙面内容の是非は別にして、そんなところだけは偉いと思う。


10月27日(木曜日) 新設の競技会場なんか要らない

 東京五輪の競技会場計画の見直しに対し、競技団体トップらが猛反発。計画通りに会場を新設するように要望し、規模縮小や会場変更の提言に怒りをあらわにしたという。馬鹿も休み休み言え。怒り心頭なのは私たち納税者の側だよ。いったいだれの金が使われると思っているんだ。

 選手育成の費用をねだるのならまだしも、巨額の税金を投入することになる競技会場の新設を、さも当然であるかのように主張するなんて。競技団体トップ連中は何様のつもりなのか。そんなふざけたことを偉そうに言うのなら、東京五輪なんかもう止めちまえ。国民の支持がどんどん低下するだけだと思うよ。

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 亡くなった三笠宮さま(100歳)は、戦時中の体験から戦争批判を繰り広げ、歴史学者の立場から紀元節(現在の建国記念の日)の復活に反対していた。「『聖戦という大義名分が、事実とはおよそ懸け離れたものであった』と著書で当時の苦悩を吐露」「紀元節復活の動きには『歴史学的、考古学的な裏付けがない』と反対」(時事)。一方、NHKニュースはこういう事実には触れず、安倍首相の談話に時間をたっぷり割いて延々と朗読していた。

オリエント史研究に情熱、戦争、皇室批判も、激動の一世紀歩む・三笠宮さま(時事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161027-00000047-jij-soci

 三笠宮さまの逝去について記者会見した宮内庁は、「薨去(こうきょ)」などという難しい日本語を使いながら、「聖路加国際病院」を「せいろかびょういん」と発音していた。いや、あれは「せいるかびょういん」が正しい呼び方だから。新約聖書に登場する「ルカ」。固有名詞なので気をつけましょう。

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 日本シリーズは両チームとも毎回素晴らしいプレーの連続で、気迫のこもった白熱したいいゲームばかり。さすがリーグ優勝した2チームだなあ。日本ハムも広島もどっちも応援してる。ちなみに中継放送はテレビ朝日が一番だと思う。画面のスコアデータは見やすいし、アナウンスも解説も的確。特に古田敦也の解説とコメントが分かりやすい。


10月28日(金曜日) 唯一の被爆国なのに

 国連総会の委員会で123カ国の賛成で採択された、「核兵器禁止条約」の交渉開始決議に日本が反対。唯一の被爆国なのに。安倍政権は「核保有国と非核保有国の対立を対立を助長し亀裂を招く」などと反対理由を説明しているが、だれがどこからどう見ても詭弁としか思えない。そんな屁理屈があるか。対米関係から仕方ないとして「百万歩」譲るとしても、せめて棄権しろよ。反対票を投じるなんてあり得ない。理念や良識や知性や信念や誠実さのかけらもない安倍政権。本当に恥ずかしくて情けない。


10月29日(土曜日) 具沢山あんかけラーメン

 午後から都内の弁護士事務所で取材。新宿御苑近くのカフェで2時間半ほど雑談。夕方、横浜・上大岡のデパートの新潟物産展で、糸魚川・月徳飯店のあんかけラーメンを食べる=写真。見た感じがとにかくめっちゃ美味しそうだよなあ。そう思いながら食べ始めたものの、あまりコクがなくて味に深みを感じない。ところが食べ始めて半分くらい過ぎると、アサリ、イカ、エビ、豚、キャベツ、ニンジン、キクラゲなど、盛りだくさんの具のうまみがじわっと溶け出してきた。最終的には結構美味しくて満足した。

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 日本ハムが日本一に。歓喜に沸く日本ハムを広島ファンも拍手でたたえていたのが心にしみた。ええ感じやなあ。8回の土壇場で日本ハムが大量得点したのは、流れとして仕方なかったと思う。第6戦まですべて接戦でいい試合だった。両チームにあっぱれ!


10月30日(日曜日) 豊臣滅亡は必然

 徳川の底意地の悪さは如何なものかと思うけど、しかし豊臣陣営の現状認識の欠如ぶりと無能さというか馬鹿さ加減はさらにどうしようもない。これではどうやっても勝てるはずがない(だから豊臣は滅んだわけだが)。僕だったらとっとと見限って、三行半を叩き付けて立ち去るけどなあ。#真田丸


10月31日(月曜日) 何を抜かすか東電

 福島第一原発事故被害者の全国集団訴訟のうち、前橋地裁の訴訟が結審。国や東京電力は「過去の大地震と比較にならず、津波の規模は予見できなかった」と主張(NHK)。何を抜かすか。この期に及んで、まだこんなふざけた主張をしていることに驚きを禁じ得ない。原発事故が人災なのは明白ではないか。

 大地震と津波による原発事故の危険性は、3・11の前から国会でも指摘されていた。大惨事を引き起こした反省のかけらもない国と東電は断じて許せない。反省もせず原発再稼働を推進する安倍自民党や財界・各地の電力会社は論外だ。恥を知れ。連合・全国電力関連産業労働組合総連合(電力総連)も同罪だな。


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