身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2017年1月1日〜1月31日

●あけおめ●テレビ三昧●際限なく用途拡大●もう授業開始かあ●印刷は完了●ブレない記事いろいろ●再放送ばかりで新作も不作●この期に及んでまだ●ようやく投函●なんて不幸で無意味な関係●十把一絡げにして語る愚かさ●学生に届いていた講義●メディアを孤立させてはいけない●ゲスト講義●やはり豊洲市場移転はあり得ない●寒くてたまらん●税金の使い方がおかしい●「特殊な宿泊施設です」●公僕としてあり得ない●虚偽捏造情報を拡散させない●「天下りそのもの」が問題●安倍とそっくりトランプ演説●平気で嘘をつく政権●論理より感性が心を揺さぶる●「でんでん首相」●白紙答案はゼロ●東京新聞には説明責任がある●首相としてコメントくらいしろよ●まかり通る横暴と無法●●●ほか


1月1日(日曜日) あけおめ

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。正月はおせちを食べながらテレビ三昧。そして年賀状の作成にようやく取りかかる(汗)。まだ完成していない。例年通りのいい加減さである。


1月2日(月曜日) テレビ三昧

 正月のテレビは、元日は朝から「羽鳥慎一モーニングショー」「芸能人格付チェック」「相棒15・元日SP」と見事にテレ朝オンリーだった。2日は「ローカル路線バス乗り継ぎの旅25・田川&蛭子ファイナル」「新春ドラマSP釣りバカ日誌」「孤独のグルメSP」となぜか今度はテレ東一択。きれいに揃っている。


1月3日(火曜日) 際限なく用途拡大

 際限なく用途が広がるマイナンバー。買い物のポイントや図書館の貸し出しカードとも連携し、いずれは運転免許証やクレジットカード、公共料金の納付などにも拡大されるのだろう。個人情報がどんどん集約管理されていく。「個人番号は絶対に他人に知られないように」と言っていた説明はいったいどうなった。当初の目的はいったい何処へ。というか本当の目的は知らされないまま、じわじわと真の狙いに沿って都合よく運用されるのは、この国の政治家と官僚の常套手段だ。

病院でもマイナンバーカード、保険証代わりに(読売)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170102-00050086-yom-pol


1月4日(水曜日) もう授業開始かあ

 きょうから授業。1月4日から講義なんて初めての経験かも。大学に行くのが憂鬱だったけど、雲一つない青空と心地よい陽気に労働意欲がわいてきた。学生も大半が真面目に出席。当たり前のことだけど、えらいなあ。感心感心。拍手。

 で、新年1回目の講義は、「最初に結論ありき」の週刊誌が、結論に合致した都合のいい情報だけを集めて記事を仕立て上げる手法について解説した。こんなのは取材とは呼ばない。多くの人からたくさん話を聞いて事実を積み重ねながら、仮説を検証し修正していくのが「取材」だ。学生たちも至極納得といった様子だった。

 具体的な事例を示して説明したが、週刊新◯とか週刊文◯のことだよ。ワイドショーやネットの怪しいニュースサイトも似たようなものだけど、こういう輩と一緒にされたら、真摯に真剣に取材をしているまともな記者はたまったものじゃない。大迷惑だ(怒)。という思いは伝わったはず。


1月5日(木曜日) 印刷は完了

 ようやく年賀状と寒中見舞いの版下作成が終わって、印刷もトラブルなしに無事完了した。投函できるのは明後日くらいかなあ(←自分で自分に突っ込むけど、遅すぎるよ)。いやはや全く困ったもんだ。マジで情けない。ごめんなさい。


1月6日(金曜日) ブレない記事いろいろ

 たった1人で。しかもわざわざコンビニでごみ袋を買って戻り、3袋分の計10キロの古紙を回収。「学校でもやっているので当たり前と思って拾いました」。ええ話やないか。

高1が涙、道に散乱した紙拾い集め、鴻巣署が感謝状、見ないふり辛い(埼玉新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170106-00010002-saitama-l11

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 酷い記事だな。しかも支離滅裂。「恥を忍んで逃げたのか?逃げてなにかの役に立ったのか?」とあるが、何が言いたいのか全く意味不明。「逃げた」「役に立った」という言葉を使いたいだけじゃないか。いかにも週刊新潮らしい愚劣さ全開の記事だが、それにしても酷い。

星野源、ファン殺到で両親のジャズ喫茶が閉店、「逃げ恥」開始から2週間(週刊新潮)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170106-00516239-shincho-ent

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 平気で公約を反古にする不誠実な鹿児島県知事と違って、新潟県知事は現時点で全くブレない。さすがだ。で、きのう5日のNHKニュースだけど、どういうことかヘッドラインは「新潟県知事『原発事故の検証は数年かかる』」なんだよなあ。普通なら「柏崎刈羽原発、現状では再稼働認めない」とすべきなのに。籾井会長の呪縛は解けず。別の意味でNHKニュースもブレることがない。


1月7日(土曜日) 再放送ばかりで新作も不作

 今期のテレビアニメは再放送ばかりだなあ。放送(納期)に間に合わないくらい、作画スタッフの確保に困っているということなのか。前期に比べて数少ない新作にしても、不作が目立ってどれもイマイチだし。今のところまともに見られるのは「3月のライオン」(NHK)くらいかな。


1月8日(日曜日) この期に及んでまだ

 プーチン大統領を得意満面で地元の山口に招きながら、平和条約締結交渉はおろか北方領土交渉すらまともにできなかった安倍首相が、今年前半にロシアを訪問する意向だという。信じられない。この期に及んでまだ、さらにまた税金を無駄にドブに捨てるつもりなのか。

 しかも「70年間1ミリも動かなかった交渉に大きな一歩を記した会談だった」などと自画自賛。足蹴にされて金だけ搾り取られて何の成果もなく、国際的にもむしろマイナスとなった自覚すらないらしい。本当に馬鹿な総理だな安倍晋三って。内政だけでなく、安倍政治は外交も「国益」に反することばかりだ。

◇◇

 やっとやっとやっと、年賀状と寒中見舞いにひと言コメントを書き終えて、今ごろようやく投函する運びとなった。毎年愚図愚図でいい加減なのはみなさんもうよく分かっていて、何を今さらという感じで呆れているだろうけど、それにしてもこんなに遅くなるなんて。恥ずかしいし情けないにもほどがある。心から深く反省している。本当にごめんなさい(平伏)。来年…じゃなくて今年こそは、しっかり早めに行動したい。いやマジで。


1月9日(月曜日) なんて不幸で無意味な関係

 慰安婦の少女像を国内外に何十体も建てて回るなんて、もちろん一部の韓国の極右団体の挑発行為であって、韓国政府が国家としてやっているわけではないけれど、個人的には恥ずかしくてついていけない感覚と発想だなあ。対立を煽るだけだとも思う。しかも在外公館の前に建てるのは、確かに国際儀礼から見ても異常と言っていい。

 妥協の産物であったとしても粘り強く議論を重ね、国家間で建設的に合意した事項を根底から否定しひっくり返すのは、韓国国民にとってもプラスにはならないと思う。しかしその一方で、日本の極右政治家たちの独善的で時代錯誤な言動が、両国民の和解の動きをぶち壊している。

 もちろん言うまでもなく過去に日本が韓国(だけでなく中国も)を侵略し、慰安婦という不幸な存在をつくったのは紛れもない事実で、日本政府が真摯に反省し何回でも謝罪すべきなのは当然だ。しかし日本の馬鹿な極右政治家の無分別さが、それまでの反省や謝罪をすべて台無しにしている。

 そもそも安倍首相と極右タカ派の歴史修正主義者の議員は、過去の過ちを反省するどころか美化し続けているが、そうした自分たちの愚かな言動が、中国や韓国との関係改善の積み重ねをぶち壊していることを自覚すべきだ。いくら繰り返し謝っても、そんな態度を見せれば相手から何回でも謝罪せよと迫られるに決まっている。際限なく無意味な関係が延々と続くだけだろう。なんて不幸な関係だろうか。

 そんな不幸な関係を形成しているのは、メディアと教育の責任でもある。事実に基づかない一方的で偏った悪意のこもった情報が刷り込まれていくことで、反発と反感だけが醸成されていく。これは日本社会も韓国社会も同じで、そして中国にも言えることだ。対立を望んでいる人たちがいるのだろう。

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 こんな反社会的でうんこみたいな番組に触れたら宣伝になってしまう、と思ったので避けていたのだけど、それでもやはり触れるべきだと思い直した。何回か見たことがあるが本当に酷い内容の番組だ。「ニュース女子」なる偏向番組がいかに事実に基づかず、まともな取材がされていない悪意と思い込みだけで構成されているトンデモ放送か、ていねいにまとめたとても優れた検証記事。

「沖縄の基地反対派は日当もらっている」MX報道、その根拠となる取材と証拠とは(BuzzFeed Japan)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170107-00010000-bfj-soci&p=1


1月10日(火曜日) 十把一絡げにして語る愚かさ

 講談社の編集次長(週刊少年マガジン元副編集長)が妻殺害の疑いで逮捕された件について、講談社は「このような事態になり大変遺憾です。本人は無実を主張しており、捜査の推移を見守りつつ、社として慎重に対処してまいります」とコメント。実に冷静で適切な対応だと思う。現時点ではあくまで容疑であり、本人が否認しているのだから。

 逮捕されたからイコール犯人とは限らない。そんな当たり前のことを理解していない人(人事担当者や経営者も含む)は結構多い。それともう一つ。外国籍であろうがなかろうが、そんなことは仕事内容や容疑事実とは直接関係ない。韓国人でもインド人でもフランス人でも、いい奴もいれば悪い奴もいる。

 国籍や人種はもちろんのこと、性別や出身学校や会社などで十把一絡げにして語るのは、「私は馬鹿で無知蒙昧な野蛮人の差別主義者です」と吹聴するに等しい。愚かで恥ずかしい行為だと自覚すべし。本物の馬鹿には理解できず自覚できないかもしれないが。

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 「キネマ旬報」ベストテンの邦画1位はアニメ「この世界の片隅に」、2位は「シン・ゴジラ」だった。アニメ「君の名は」を圏外としたところが、さすがキネ旬らしい見識だなと思う。そんなキネ旬のランキングを眺めていて、学生時代に「ぴあ」の映画評ではなく、情報誌「シティロード」の星取り表を参考にしていたのを思い出した。今は亡き「シティロード」の辛口評が懐かしい。

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 前から違和感があったのだけど、毎日新聞の記事紹介ツイートのリンクを開くと、「有料記事。残り◯◯文字(全文◯◯文字)。有料会員になって読む」といった表示が出てくることがあるが、多くの場合は共同通信の配信記事だったり、ヤフーサイトにアップされていたりするんだよね。無料で読めるじゃん。そもそも有料記事をツイートするなよなと思う。

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 台湾の政界と世論は偉いなあ。心から尊敬する。福島原発事故で酷い目に遭った(もちろん後始末はこれからもずっと続く)日本国民に、なぜ脱原発ができないのか。

<実現すればアジアでは初めて。蔡英文政権は、運転延長や新規稼働を認めず全原発廃止に持ち込む構えだ。>

台湾「脱原発法」可決へ、再エネ比率、大幅引き上げ(毎日)

http://mainichi.jp/articles/20170111/k00/00m/030/065000c

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 「大学生活って楽しそう」「大学での勉強って面白そう」と受験生のモチベーションが高まりそうな、声優・上坂すみれさんの朝日のインタビュー記事。でも受験生はこの時期にこんな記事は読んでないだろうなあ。そこがちょっと残念。でもとてもいい記事だからぜひ読んでほしい。

ソ連の国歌から、全ては始まった、声優・上坂すみれさん(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK146R84K14UEHF00S.html


1月11日(水曜日) 学生に届いていた講義

 きょうの講義は試験前ということもあって、いつもより1割増の出席率(苦笑)。まだ来週あと1回あるんだけどね。おまけに履修していない学生まで紛れ込んでいて、回収した出席カードには実名と学籍番号とともに「とてもいい話が聞けてよかったです」との書き込みが。だったら履修登録すればよかったのに。

 講義の冒頭で、講談社の編集次長が逮捕された事件に触れた。講談社が、本人否認の事実を踏まえて冷静な対応をしていることを評価した上で、犯人であることを前提にしたテレビや新聞の報道姿勢のおかしさを批判した。人種や国籍や性別で他者を差別し切り捨てる愚かさと怖さについても指摘した。

 学生からは、「この授業を受講していなかったら私も悪い奴だと決め付けていた」「あくまでも容疑者で本人は否認しているのに、犯人視報道はおかしいと思いながらニュースを見ていました。この講義で学んだことは大きい」「容疑者が外国人かどうかは関係ないと思います」といった声が多数。心強いなあ。すごくうれしかった。

 これまでの講義は着実に学生に届いていた。少しずつかもしれないが、真っ当に自立した市民(主権者)が育っていることに、救われるというか希望を感じる。

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 オバマ大統領はやはり演説が抜群にうまい。制約のない状況だともはや無敵。2004年の民主党大会の基調演説も、そして今回の最後の演説も、理想と希望と力強さに満ちていて格調高い。崇高な理念と志を高らかに掲げて聴衆の心に響く。トランプや安倍や橋下といった下品な政治屋の罵声とは大違いだなあと、改めて思う。そんな連中と比較すること自体がオバマ大統領に失礼な話だけど。


1月12日(木曜日) メディアを孤立させてはいけない

 トランプ氏が当選後初の記者会見で、米CNN記者の質問を拒否。都合の悪い質問には答えず、はぐらかし、話をすり替え、批判的な記者を選別し排除する。この手法は石原慎太郎元都知事や橋下徹元大阪市長、安倍晋三首相らと全く同じだ。ツイッターやフェイスブックを使って頻繁に発信し、都合のいい情報を一方的に垂れ流すのもそっくりだ。

 「権力者は監視され批判される立場にある」との自覚が欠如しているから、傲慢不遜で居丈高な態度を取るのだが、政治家や役人など公的立場の人間には、誠実に取材対応し批判にも真摯に答えて説明する責任と義務がある。

 そもそも記者が取材で質問して報道するのは、権力監視の役割を果たし主権者たる国民に判断材料を提供するためだ。権力者にそうした基本認識がないから、質問にまともに答えないといった振る舞いを平気でする(認識した上で意図的に応じない場合ももちろんある)。知るべき情報を知らされない国民が最大の犠牲者だ。民主主義は危機的状況にあると言っていい。

 心配なのは、権力者(トランプ)に気に入られようと擦り寄って迎合するメディアが出てくることだ。本来ならすべてのメディアと記者が団結して権力者に対抗し、情報公開や説明責任を果たすように迫るべきなのだが、自分だけは排除されまいと権力者に同調するメディアの出現を危惧する。

 残念ながら日本の記者クラブや記者会見では、そういうことが実際にあった。権力者に毅然と対峙するメディアや記者を孤立させてはいけない。

米CNN記者の質問拒否、メディア選別あらわ、トランプ氏初会見(時事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170112-00000026-jij-n_ame

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 オバマ氏の政治家を辞める最後の演説に対して、ここまで的外れで身のほど知らずのツイートができるとはある意味凄い。恥ずかしくないのかな。

(橋下徹のツイート)https://twitter.com/t_ishin/status/819374591344668672


1月13日(金曜日) ゲスト講義

 東京・渋谷の国学院大学で教職実践演習のゲスト講師として、メディアと教育の役割について話をした。権力を監視し、主権者に判断材料を提供するのがメディアの使命であると強調。情報を鵜呑みにせず見極めてほしいと訴えた。オマケで、分かりやすい文章を書くヒントみたいなものも。教職課程だけあって、学生の真面目で前向きな姿勢が好印象。授業終了後、ラウンジで学生たちとお茶会。さらに渋谷駅前の居酒屋で、W先生と2時間ほど反省会。【1月14日付に追記あり】


1月14日(土曜日) やはり豊洲市場移転はあり得ない

 もはやごまかしようのない、トンデモない調査結果が出た豊洲市場の地下水汚染。食の安全を根底から脅かすそんな危ない場所に移転するなんて、市場関係者にしても消費者にしてもあり得ない。

 利権にまみれたデタラメな市場移転を強引に進めるために、偽装もするし隠蔽もするし、主権者たる国民(都民)に対する説明責任も果たさない。そうした公僕としての立場をわきまえない政治家と役人の背信行為は、重大な犯罪として厳しく断罪されるべきだ。同じようなことを繰り返させないためにも。私たち主権者はもっと怒らなければならない。

<豊洲市場>地下水、有害物質ベンゼン、基準値79倍も検出(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170114-00000023-mai-env

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 きのうの国学院大学でのゲスト講義に対し、学生たちが寄せてくれた感想レポートを読ませていただいた。「メディアの意味とは何なのか考えさせられた。メディアのイメージが変わった」「権力監視というメディアの本来の役割と大切さが分かった」「主権者として情報を取捨選択し見極める大切さを痛感した」──。

 ほかにも、「ジャーナリストと教員の仕事は共通する部分がある。事実に基づいて情報を伝え問題提起する授業をして、主権者としての思考・判断力を身につけさせなければと思った」「自分自身も文章力を磨かなければ」「文章を書く時のコツがつかめた気がする」「文章の授業を受けてみたい」などなど、ていねいな感想と意見をぎっしり書いてくれていて感激。こちらこそ勉強になった。ありがとうございます。これから卒業して学校や民間企業などそれぞれの舞台で活躍する際に、少しでも参考にしてもらえればうれしい。

 それにしても、教職課程の学生を指導されているW先生(元神奈川県立高校教諭)のツボを押さえた絶妙できめ細かな指導と、そして学生との信頼関係には感銘した。うらやましいというか、見習いたいなあと思った。貴重な場を与えていただいて深く感謝します。


1月15日(日曜日) 寒くてたまらん

 寒くてたまらん。寒波の影響で今年一番の冷え込みとのことだけど、家の中もエアコンを付けっぱなしにして、温度設定を最大にしているのに、外が寒いからなかなか室温が上がらない。


1月16日(月曜日) 税金の使い方がおかしい

 こんなに頻繁に外遊し、これほど巨額の税金を外国にばらまき続ける総理大臣は、安倍首相以外にはいないだろう。その税金をどうして教育や福祉や医療の現場に還元しないのか。ODAといっても結局は日本の大企業に環流し、潤うのはごく一部に過ぎない。だれのための政治なのか。税金の使い方が根本的におかしい。


1月17日(火曜日) 「特殊な宿泊施設です」

 動画投稿者の米国人大学生が言うように、アパホテル経営者には「言論の自由を行使する権利」がもちろんあるが、歴史や事実をねじ曲げて中国人を貶めながら、その中国人観光客に自社ホテルの宿泊を促すのは極めて不誠実だし卑劣な行為だ。経営倫理にもとると言っていい。中国人に限らず、まともな多くの日本人はアパホテルに「宿泊しない権利」を行使するだろう。

 ホテルの外観や案内パンフレットに、「このホテルは、南京大虐殺は捏造であると主張する経営者の著書が無料でお読みいただける特別な宿泊施設です」(このホテルは極右経営者の歴史捏造思想を学ぶための特殊な宿泊施設です)と大書していただくのが、最も分かりやすく公正な対応ではないかと思う。

中国SNSで炎上したアパホテルが見解「本は置き続ける」「予約に変化なし」(ITmedia)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170117-00000090-zdn_n-sci

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 ため息しか出てこない…。一瞬、日本の話かと思った。

「司法の独立は誤った思想」中国の裁判所トップが発言(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK1J5DFYK1JUHBI01X.html


1月18日(水曜日) 公僕としてあり得ない

 公的支援を受けなければ生活できない弱者を保護し、相談に乗るのが仕事であるはずの小田原市の担当職員が、「生活保護なめんな」「クズ」「自分たちは正義」などと(しかも姑息にもローマ字と英語で)書かれたジャンパーを着て、圧倒的多数の善良な生活困窮者を威嚇し恫喝するなんて言語道断だ。勘違い公務員にもほどがある。

 生活保護の不正受給件数はわずか1・8%で、受給額では全体の0・4%に満たない。圧倒的多数は善良な生活困窮者であり、公的支援が不可欠な社会的弱者だ。こうした人たちに親身に接して手を差し伸べることこそが、行政の重要な役割ではないか。そのための「公僕」ではないか。威嚇し恫喝し、相談や申請手続きを萎縮させたり躊躇わせたりしてどうする。

 「配慮を欠いた」「不適切」「誤解を招いた」「品位を欠いた」で済む話ではなかろう。「公僕」として極めて不適格である上に、主権者たる市民を威嚇し恫喝した行為は犯罪に等しい。これからどうやって市民に接するつもりなのか。「厳重注意」(しかも幹部職員のみ)なんてあり得ない。懲戒免職にすべきだ。


1月19日(木曜日) 虚偽捏造情報を拡散させない

 MXの沖縄基地反対市民への捏造偏見番組も、アパホテルの歴史改竄書籍も、小田原市職員の生活保護申請者を侮辱し威嚇するジャンパーも、被災地での外国人犯罪デマも、安倍首相の嘘八百の国会答弁も、トランプのツイッターも、どれも共通しているのは事実に基づかない虚偽情報の拡散だ。

 事実をねじ曲げた情報を鵜呑みにすることで、差別と偏見が助長されてしまう。ウソをウソと見抜けず、そのまま拡散するのはデマに同調し加担するに等しい。受信がデタラメだと発信もデタラメになるのは当然だ。不幸な歴史が再び繰り返されないように、いつか来た道をまた辿らないように、情報を見極めて取捨選択する力を身につけなければ、主権者としての判断を誤ることになる。

 メディアやネットの情報、権力者の言動を鵜呑みにせずしっかり見極めるのは、主権者の責任であるとともに義務でもある。

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 オバマ大統領が最後の記者会見で、権力監視のために奮闘するように記者団に求めた。民主主義にとって「報道の自由が絶対不可欠であることは言うまでもない」と強調。「巨大な権力者に批判的な目を向け、市民に対する説明責任を果たさせる」と記者の役割を説いた。→「報道は権力監視に奮闘を」「報道の自由、不屈の精神で」(朝日)


1月20日(金曜日) 「天下りそのもの」が問題

 文部科学省の天下り斡旋問題では、監視委の調査に対して虚偽説明をしたほか、想定問答作成・口裏合わせ・隠蔽工作もしていたことが明らかに。退任する事務次官もまたどこかに天下りするのだろう。そもそも「斡旋」を禁止するのではなく、アンフェアな「天下りそのもの」を禁止しなければ何の問題解決にもならない。

 公権力を行使する側の人間(しかも高級官僚)が、行使される側に再就職するのだから、公平公正で対等な関係であるわけがない。その人が有能か無能かは全く関係ない。フェアかフェアでないかが最大の問題だ。

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 猫耳のピンクのニット帽「プッシーハット」には、「かわいい猫ちゃん」と「女性器」の意味が。トランプの過去の女性蔑視発言に対する抗議が込められているという。皮肉たっぷりながら楽しそうな批判の声をアピール。いいね。

ピンクの「猫耳ニット帽」、トランプ氏抗議デモの象徴に(AFP=時事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170119-00000044-jij_afp-int


1月21日(土曜日) 安倍とそっくりトランプ演説

 「素晴らしいアメリカを、夢を取り戻す」「強いアメリカ」「豊かなアメリカ」「アメリカを再び偉大にする」──。トランプ大統領の就任演説は、安倍首相の演説によく似てるなあ。アメリカという言葉を「日本」に置き換えればそっくりではないか。勇ましいだけで具体性がなく中身が空っぽな上に嘘と矛盾だらけ。こんな言葉に踊らされあっさり騙されて、後で悔やんでも遅いのになあ。

 トランプはエスタブリッシュメント(支配階級)を批判するが、そもそもトランプ自身が経済的には十分すぎるほどのエスタブリッシュメントじゃん(政治的にはそうではなかったとしても)。そのうえ事実をねじ曲げて平気で嘘をつくし、露骨な差別主義者で排外主義者。激しい抗議運動や反発の声が渦巻く中、このまま政権安泰とはとても思えないが、いったいいつまで保つのだろう。


1月22日(日曜日) 平気で嘘をつく政権

 トランプはエスタブリッシュメント(支配階級)を批判するが、トランプ自身が経済的にはエスタブリッシュメントそのものだ。おまけに事実をねじ曲げて平気で嘘をつくし、露骨な差別主義者でもある。そんなトランプを妄信し熱狂支持する被支配階級って…。教育・教養の有無が大きく影響しているということか。

 被支配階級がサンダース氏(の主張)を支持するのなら理解できるのだけど。そもそも大統領選の途中の段階(候補者選び)でボタンをかけ間違えて、米国社会の分断と分裂の不幸は始まったのかもしれない。

 それにしても、だれにでもすぐに分かる嘘やデタラメを、平気で繰り返すトランプとその取り巻き連中を、トランプ支持者たちはどう見ているのだろう。自分が崇拝している者ならばどんな嘘をついても容認し許せるのだろうか。選挙戦の最中からずっと、事実をねじ曲げた虚偽の演説やツイートを執拗に繰り返してきたトランプだが、大統領就任後もそうした態度は全く変わらない。

 大統領就任式の参加人数(観衆)は明らかに少なかった。テレビ映像からもせいぜい数十万人程度だと見られている。にもかかわらずトランプと側近は「過去最大の超満員で100万人から150万人はいた」として、メディアの報道を「意図的に少なく伝えた」と激しく非難している。

 「嘘でも繰り返せば本当になる」を実践して、権力を掌握したヒトラーのナチスドイツを踏襲しているのは、トランプ政権も安倍政権も同じだ。これからそういう嘘やデタラメが、当たり前のようにまかり通る社会になりそうで恐ろしい。権力者が事実をねじ曲げ、隠蔽し、質問に答えず説明責任を果たさないなんて、民主主義社会では到底許されない。そのことを徹底させる必要がある。

◇◇

 ドラえもんの「うそエイトオーオー(800)」を飲んで、「嘘つき政治家は当選する」「嘘つきトランプ政権は安泰だ」「デタラメ安倍政権は憲法を改正してずっと権力の座に居座る」と大声で叫んでみる。


1月23日(月曜日) 論理より感性が心を揺さぶる

 都内の法律事務所で、都教委の不当処分取り消し訴訟の弁護団会議を取材。教師として教壇に立てないことが、どれほどの苦痛と損失を被るかが裁判のポイントだ。「再発防止」と称するいじめ研修は見せしめであるだけでなく、ほかの教師への萎縮効果も計り知れない。管理と統制で学校現場を疲弊させる東京都の教育行政の異常さが、法廷で浮き彫りになるだろう。

 「当事者の思いは法律用語だけでは第三者に届かない。事実に基づいて本人が大変な状況を書くことで迫力が生まれる」と主任弁護士。そもそも権力側しか見ていないボンクラ裁判官には、当事者の思いが届くことはまずないが、数少ないまともな裁判官だと、当事者の言葉が感性にフィットすれば心に響くことがある。相手の心を揺さぶるのは論理よりも感性であることが多い、というのは確かにある意味で真理かもしれないなと思う。

◇◇

 衆院代表質問で、安倍首相は「国内担保法(共謀罪)を整備して(テロ防止の)国際条約締結ができなければ、東京オリンピック・パラリンピックを開けないと言っても過言ではない」と答弁。共謀罪成立に強い意欲を示した。だったら無理に東京五輪なんて開催しなくていいよ。オリンピックを持ち出せば、どんな無法でも強権でも何でも通ると考えているのか。そもそも共謀罪がなくても、現行法で十分にテロや組織犯罪に対応できるだろうに。

 <衆院代表質問で、「国内法の整備としては現行法で十分という有力な議論がある」「テロ対策の名前を借りて、一般市民に対する権力の濫用につながりかねない共謀罪を創設しようとするのは、不誠実極まりない態度ではないか」と迫った民進党の大串博志・政調会長に対し、安倍首相は「テロを含む組織犯罪を未然に防止し、これと戦うための国際協力を可能にするこの条約(国際組織犯罪防止条約)を締結することは必要不可欠だ」「条約の国内担保法を整備し、本条約を締結することができなければ、東京オリンピック・パラリンピックを開けないと言っても過言ではない」と答弁し、共謀罪の成立に強い意欲を示した。>(テレビ朝日のニュースなど)


1月24日(火曜日) 「でんでん首相」

 安倍首相「『ていせいでんでん』というご指摘は全く当たりません」──。「訂正云々」かあ。さすが1時間半ほどの会談で「トランプ氏は信頼できる指導者だと確信した」と言い切るだけのことはある。素晴らしい総理大臣ですね。

 役人か秘書官の書いた原稿を、内容も意味も理解せず下読みもせずに、そのまま読んでいるだけなのがよく分かる情けなくて恥ずかしい国会答弁だけど、しかし安倍首相が無知で無教養で知性のかけらもない与太郎であることだけが、この笑い話(でも残念ながら事実)のポイントではない。

 人の話を全く聞かない上に質問にまともに答えずはぐらかし、平気で事実をねじ曲げて嘘を並べ立てる安倍首相が、自分自身の愚かさを棚に上げて野党を誹謗中傷し罵倒しながら、その国会答弁の中で「でんでん」発言が飛び出したところが救い難い。誹謗中傷や罵倒さえもデタラメで満足にできないとは。

 そんな男が憲法を蹂躙し冒涜しながら、特定秘密保護法や安保関連法(戦争法)、共謀罪といった無茶な法律を強引に成立させて、民意に反して原発再稼働を推進し沖縄を踏みにじって、頻繁に外国訪問を続けている怖さを、主権者たる日本国民はもっと深刻に考えるべきだ。

【悲報】安倍総理、云々という漢字が読めない…

https://www.youtube.com/watch?v=4luEDoxWqOk&feature=youtu.be


1月25日(水曜日) 白紙答案はゼロ

 今週は定期試験のため時間割が特別編成なので、きょうは外が明るいうちに帰れた。日が落ちる前だと暖かくて幸せな気分になれる。すごくうれしい。定期試験の出席率は8割超(通常講義は7割程度)。教室には見たことがないような学生や、顔も名前も記憶にない学生が何人もいた。まあそんなものかな。試験問題はいつも通り論述1本のみだが、白紙答案はゼロだった。

◇◇

 小池百合子都知事が2017年度の東京都当初予算案を発表。一般会計は総額6兆9540億円。福島原発の廃炉費用はこの3倍以上で21兆円を超えると試算されている(たぶんそれでも足りないからもっと金を注ぎ込むことになるに違いない)。原発事故の処理や廃炉に要する費用が、どれほど巨額となるかよく分かるだろう。

 それだけでなく事故を起こしていない日本全国の原発の廃炉費用にしても、さらに気が遠くなるほど莫大な額が必要になる。原発がいかに経済的に非効率的で割が合わない発電システムであるか、自民党も電力会社も財界もいい加減に自覚しろよ。台湾のように民意を尊重して脱原発に本気で取り組めよ。何回でも声を大にして言いたい。

◇◇

 ようやく朝日新聞が一日遅れで「安倍でんでん首相」を記事にした。単なる「漢字の読み間違い」とは違うからね。(役人か秘書官の書いた)原稿を理解せずにそのまま読んで、しかも野党を罵倒し冷笑しながら間違えているのだから、この安倍答弁はあまりに異常で異様だ。

 <官邸幹部は「『云々』と『伝々』はよく似ている」として誤読だったことを認めた>。よく似てるってさあ、そもそも意味を理解していたら「伝々=でんでん」なんて思い浮かぶはずないじゃん。日本語として「伝々」なんて言葉は存在しないのだから。失笑。安倍首相もその周辺も度し難い馬鹿ばかり。頭がおかしいにもほどがある。この国はマジでハンパなくヤバい。

安倍首相、「訂正でんでん」と誤読? 参院代表質問答弁(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK1T62CZK1TUTFK00S.html


1月26日(木曜日) メモ

 近所の書店で購入した本。三浦しをん「舟を編む」(光文社文庫)、国谷裕子「キャスターという仕事」(岩波新書)。まだ読んでいない本が文字通り山のように積まれたままなのに、こうしてまたさらに増えていくのだった。まあ少しずつ消化するしかないか。

 【メモ】今月中にやること。1)原稿執筆、2)シラバス作成・登録、3)定期試験採点、4)成績評価・登録、5)レジュメ作成、6)確定申告準備。前半1から3は必須だけど、後半4から6まで片付けるのはちょっと無理だろうな。


1月27日(金曜日) 東京新聞には説明責任がある

 事実をねじ曲げた虚偽情報を一方的に垂れ流すMXテレビの情報番組「ニュース女子」。「基地反対派の言い分を聞く必要はないと考えます」と公然と言い放つDHCに、放送に関わる資格などあるはずがない。そんな番組を平気で発信するMXテレビに、放送事業者の資格がないのも言うまでもない。

 東京新聞は何回もこの「ニュース女子」の問題を紙面で取り上げているが、番組の司会を務めている東京新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏について触れないばかりか、本人に取材もせず見解を検証しない。それこそ大問題だと思う。論説副主幹の肩書きを掲げて出演し番組を仕切っている長谷川幸洋氏の言動を徹底検証しなければ、東京新聞のこれまでの沖縄記事と整合性が取れないし、説得力そのものがなくなってしまう。どうして触れないのか理解に苦しむ。こうした(欺瞞に満ちた)東京新聞の報道姿勢を、朝日の記事がきちんと指摘したことを高く評価したい。

 MXテレビの大株主である中日新聞(東京新聞)は、事実をねじ曲げた番組を公共の電波に乗せて堂々と垂れ流す「ニュース女子」の問題をしっかり検証し、自社の論説副主幹の言動についても紙面で説明する責任があるはずだ。まともな報道機関であるならば。

「沖縄ヘイト」批判、MX幹部「チェック甘かった」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK1V5T0ZK1VUTIL04J.html

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 経済効率が悪すぎる原発事業に関わると、会社が傾くことが明確になった。しかしそれでもなおこの期に及んで、今後も原発の設計や原子炉の製造・納入に専念するというのは往生際が悪いにもほどがある。いい加減に原発からの完全撤退に向けて本気で取り組むべきだろう。もちろん東芝だけでなくほかの企業も。

 廃炉の研究開発を進めるのならまだ分かるけど、いつまでも原発事業にしがみついていると、間違いなく原発と心中することになると思うが。経営者として無能なのか、倒産覚悟なのか。

東芝、海外の原発建設から撤退へ、社長「あり方見直す」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK1W5FT8K1WULFA025.html


1月30日(月曜日) 首相としてコメントくらいしろよ

 米の入国制限大統領令に対し、独首相や英仏外相らが懸念や非難を表明。一方、安倍晋三首相は衆院予算委で、「米政府の考え方を示したものでコメントする立場にない」などと答弁。やはり「でんでん」首相。理念も教養も知性も人権感覚も問題意識も、そしてもちろん政治家としての矜持も主体性もなし。今さら改めて指摘するほどのことではないのだが、しかしそれでもものすごく情けなくて恥ずかしい。

米国の入国制限に国際社会が反発、中東同盟国からも批判(ロイター)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170130-00000009-reut-n_ame

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 「米国終わったな」「トランプは異常」などと多くの日本人はトランプ政治と米国の混乱を笑っているけど、日本の状況も大差ないと思うよ。国会を軽視し、質問をはぐらかしまともに答えない。国会の答弁席からヤジを飛ばす。気に食わないメディアは名指しで誹謗中傷し罵倒。フェイスブックで大言壮語。漢字も読めない。小学生の作文みたいな演説。ほらトランプとそっくりじゃない、日本の首相も。特にメディアを選別して非難するところなんかもう。

トランプ氏、NYT紙「買収か廃刊」、社説で批判され(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK1Z2VW4K1ZUHBI00G.html

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 福島第一原発2号基の原子炉の真下に、核燃料が溶け落ちた黒い塊(燃料デブリ)のようなものがあるのを東京電力が内部カメラで撮影した。貴重な映像データであるのは間違いないが、しかし原発事故から6年も経っても、まだこの程度のことしかできていないのが現状だ。

 それどころか原子炉のどこがどれだけ壊れているか、内部がどんな状態かさえ分かっていない。核燃料の取り出しがいつになるかなんて、それこそ雲をつかむような気の遠くなるほど先の話だ。まさに泥沼。これが原発事故だ。再び大地震が起きて、別の原発で同様の事故が起きたらと考えるだけでぞっとする。それでもまだこの国は原発を再稼働するというのか。正気の沙汰とは思えない。


1月31日(火曜日) まかり通る横暴と無法

 イェイツ米司法長官代理「私には、常に正義を追求し、正しいことを弁護するという司法機関に与えられた厳粛な責務を果たし続ける責任がある」。これぞ司法の独立・気概・信念。日本の安倍首相にもせめてこれくらい気概のある骨太のコメントをしてもらいたいものだが、しかしそれは過ぎたる希望、無理な願いというものなのだろうなあ。

米司法長官代理が反旗、入国禁止令に従わないよう通知(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK1032KHK10UHBI00T.html

 トランプは即座に、反旗を翻した司法長官代理を解任した。まさに泥沼化。独裁者の暴走は止まらない。しかし米15州と首都ワシントンの司法長官が、大統領令を「違憲で違法」との批判声明を連名で発表するなど、抗議や抵抗は広まるばかり。

トランプ氏、反旗の司法長官代理を解任「裏切った」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK102TVBK10UHBI00Q.html

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 中東やアフリカの7カ国から入国規制する米大統領令に対し、またしても「コメントすることは差し控えたい」と参院予算委で答弁した安倍首相。なんと情けなくて恥ずかしい総理大臣なのだろう。なぜ他国の首脳のように「おかしい」「人種や宗教による差別は許されない」と言えないのか。たぶんトランプと同じ思想の持ち主だからだ。

 「トランプ氏は信頼できる指導者だと確信した」と公言する安倍首相は、来月訪米してトランプに会って何を話すのだろう。またへらへら追随して「信頼」を表明するだけなのか。虚偽を振りまく独裁差別主義者の暴走を肯定し、世界中から嘲笑され軽蔑されることがないように祈るしかない。

安倍首相、米の入国規制に改めて「コメント控える」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK1052NJK10UTFK00Q.html

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 マイナビが、とんでもない違法行為を推奨する記事を自社サイトに掲載したことを謝罪。そもそもあり得ないのは、「有休取得に理由は必要ない」という基本的事実を認識していないマイナビと記事執筆者だ。該当記事を削除して「お詫びと訂正」といった形式的な文章を掲載するだけでなく、どこがどのように「法的趣旨を誤解させる表現」で「内容が不適切と判断」したのか、具体的に説明して検証報告すべきだろう。

 明らかに違法で事実に反する反社会的記事を公にして拡散したのだから、それなりの筋を通すのが「メディアを名乗る者」としての最低限の責任ではないか。マイナビは説明責任を果たすべきだ。まともな企業であるなら。

「社会人としてあり得ない有休の理由」記事削除、マイナビ「不適切と判断」(ITmedia NEWS)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170131-00000038-zdn_n-sci

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 セブンイレブンの加盟店が、アルバイトの女子高生が風邪で欠勤したことを理由に、罰金と称して賃金を減額した。欠勤したアルバイトが代わりの人間を探す義務など全くないし責任もない。しかもその釈明が「労基法91条(制裁規定の制限)に違反すると判断した」とは、親会社のセブンイレブンの広報センターもとんでもない言い草だな。

 欠勤を理由に労働者を制裁して減給すること自体が、到底あり得ないとんでもない話であって、違法行為そのものではないか。勘違いもはなはだしい。呆れるばかりだ。セブンイレブンの労働法や労働基準法に対する認識不足は、社会的に責任ある企業としてお粗末すぎるにもほどがある。

セブン加盟店、バイト病欠で罰金、女子高生から9350円 (毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170131-00000006-mai-soci


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