身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2017年2月1日〜2月28日

●意外な閉店●東京新聞の説明は不十分すぎる●原発がこの国を滅ぼす●研究者の良心●今期テレビアニメ評●道理が通じない独裁者●世界の非常識●成績評価の登録完了●反社会的●公私混同●どう転んでも辞任しかない●日米会見の安倍首相が酷い●国会は大炎上なのに●もっと批判し揶揄していい●かなりヤバそうトランプ政権●北朝鮮じゃあるまいし●民進党は原発ゼロを掲げて戦え●寒暖差●1面トップの判断がおかしい●改憲「議論」に乗せられるな●事実と異なる無責任な発信やめよう●おぞましい自称愛国者たち●友人への返信メールから●報道量じわじわと格段に増加●まっくろクロスケ●連帯して敢然とボイコット●コウモリがかわいすぎる●情報開示は最低限の責任●やましさを取り繕うとして逆ギレ●「知る権利」の侵害●疑惑や腐敗が噴出●●●ほか


2月1日(水曜日) 意外な閉店

 近所のイトーヨーカドーが今春で閉店するそうな。今朝の朝刊折り込みチラシで知ってびっくり。駅から近い一等地で、それなりに客も多いように感じていただけに意外。結構重宝していたんだけどなあ。早速出かけてみたら店内のあちこちに「売り尽くし」「◯%OFF」の表示が掲げられ、すっかり撤退モードになっていた。閉店まで大いに特売に励んでほしい。


2月2日(木曜日) 東京新聞の説明は不十分すぎる

 沖縄の基地問題を歪めて伝えたMXテレビの「ニュース女子」問題について、東京新聞が「深く反省」とする記事をようやく掲載した。「本紙の姿勢は変わらず」と釈明し主張しているが、全く腑に落ちない不可解な内容だ。放送からこれまで1カ月も何の説明もなく放置していたのはなぜか、その理由が全く説明されていないことにまず違和感がある。

 さらに、東京新聞はこれまでMXテレビの問題を紙面で何回も大きく取り上げてきたが、長谷川幸洋・論説副主幹が番組の司会をしていることについてなぜ全く触れなかったのか、その説明が一つもないことにも疑問を感じる。触れなかったことにはそれなりの理由や背景があるはずだ。

 社内で意見や主張や立場の違いがあることは別に構わないと思うが、問題なのは公共の電波を使って、事実に基づかない(事実をねじ曲げた)虚偽と偏見に満ちあふれた一方的な情報が堂々と垂れ流されたことだ。そしてそんな番組を、論説副主幹の肩書きを掲げた長谷川氏が司会として仕切っていたことだ。事実の歪曲と捏造。報道に携わる人間として到底許される話ではない。

 しかも東京新聞(中日新聞社)はMXテレビの大株主でもある。そうしたことについても説明や検証が何もないのは、あまりに不誠実だし、公器である新聞社の責任を果たしているとは言えないのではないか。

 きちんと事実関係と背景を説明し検証してこそジャーナリズムであり、読者の納得と信頼を得る最善策ではないか。高江や辺野古の現地レポートはもちろん重要だが、論説副主幹が司会を務めている事実について記事で触れなかった背景についても、しっかり説明してほしい。いや説明すべきだ。期待している。

 【追記(補足)】意見や立場の違いがあるのは全く問題ないのですが、看過できないのは「事実に基づかない虚偽情報を伝えた」というところです。

 メディア各社にはそれぞれ社論や社風やカラーがありますが、所属する各記者に社論と違う意見や考え方や立場があるのは当然ですし、それは最大限尊重されるべきだと思います。言論・表現・思想信条の自由を守ることは民主主義社会の根幹だからです。しかしその大前提となるのは「事実を基にする」ことなのは言うまでもありません。

 MXテレビと長谷川幸洋・論説副主幹の問題は、「意見の違い」ではなく、「事実に基づかない、事実をねじ曲げた虚偽情報を垂れ流し続けた」ことにあるわけで、東京新聞はそのことをきちんと検証し、読者に背景も含めて説明する責任があると考えます(これまで紙面で長谷川氏の言動について全く触れなかった不自然さも含めて)。2017/02/04

「ニュース女子」問題、深く反省、沖縄報道、本紙の姿勢は変わらず(東京)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201702/CK2017020202000241.html

東京新聞「深く反省」、副主幹司会「ニュース女子」問題(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK222GSQK22UTIL002.html

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 <原発がこの国を滅ぼす> 東芝だけでなく日立までも原発事業で巨額損失発生。本気で原発事業からの速やかな撤退を考えないと、会社の屋台骨が揺らぐどころでは済まないのでは。優良企業が苦境に陥れば深刻な影響が多方面に及ぶ。経営者は正気に返れ。原発がこの国を根底から崩していく。かけがえのない大切な大地も空気も水も海も動物も人も企業も。そして人々の心も破壊する。

日立、700億円の営業外損失見通し、米国の原発事業で(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK215JBDK21ULFA02N.html


2月3日(金曜日) 弁護団会議

 夕方から都内の法律事務所。大半の教師は「授業がしたいから教師になった」と答えるだろうし、担任として生徒たちを卒業させたいと思っているだろう。そんな教師にとって、理不尽な理由で授業をさせてもらえず、担任を外され続ける苦痛は計り知れない。きょうの国賠訴訟の弁護団会議では、そこのところを主張の中心に据える方針が改めて示された。弁論の組み立てや論拠や判例の示し方などとても勉強になった。当面はこんな感じで、記事にするための材料蓄積に専念する。

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 大統領専用機「エアフォースワン」に同乗させてもらって別荘で夕食会に招かれ、翌日にはトランプとゴルフをする安倍首相。それで尻尾を振ってひれ伏し、日本国民の税金も魂も矜持もすべてを差し出すつもりなのか。「暴走独裁トランプ」に「唯我独尊でんでん安倍」の迷コンビ。行き先は破滅しか待っていないと思われる。

安倍首相、エアフォースワン同乗へ、別荘で夫人交え夕食会、トランプ氏異例の厚遇(時事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170203-00000022-jij-pol

 「日本の公的年金の資金活用をあて込む異例の手法」なのだそうだが、国民の大切な資産が取り返しのつかないことにならない保障はあるのか。政府内には「朝貢外交」との批判も。うーん、どっちかと言うと「土下座外交」のように見える。

首相「米の雇用70万人創出」、日米首脳会談で提案へ(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK2276Y0K22ULFA02X.html


2月4日(土曜日) 研究者の良心

 科学者・研究者・最高学府の良心が問われている。「ミサイルが使われた被害者の側を考えるべきだ。研究成果が何に使われるかわからないというのは無責任」との声に、まずは何をさておいても真摯に向き合う必要がある。良心に恥じない「学問」をする責任が研究者にはあるはずだ。

 自身の研究によって多くの人が犠牲になるかもしれないことを想像し、その意味と影響を考えながら研究を進めるのは、研究者としての義務だろう。結果として研究成果が軍事に利用されるのと、最初から軍事目的で研究するのとでは雲泥の差がある。

大学が軍事研究、反対意見相次ぐ、日本学術会議シンポ(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK245RHZK24ULBJ002.html

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 【おことわり】2月2日付「身辺雑記」の「東京新聞の説明は不十分すぎる」に、追記(補足)を掲載しました。


2月5日(日曜日) 今期テレビアニメ評

 【今期アニメ評】◎3月のライオン(NHK総合)プロ棋士の世界と内面と人間関係が丹念に描かれている秀作。前期から引き続き面白い。◯亜人ちゃんは語りたい(MX)普通の人間とは違う性質を持つマイノリティーたちの高校生活や悩みを、コメディータッチながら意外にも社会的視点で描いた良作。

 ◯リトルウィッチアカデミア(MX)魔女を夢見て魔法学校に入学した普通の人間アッコの学園生活。子どもにも楽しめる内容だけに深夜放送はもったいない。◯ガヴリールドロップアウト(MX)天界で秀才だった天使が下界に下りた途端に自堕落な生活を送るコメディー。悪魔のサターニャがあまりにも不憫でかわいそう過ぎるがなぜか笑える。

 ◯この素晴らしい世界に祝福を2(MX)異世界に飛ばされた引きこもり少年と女神ら「残念な冒険者たち」のドタバタ珍生活がテンポよくはじける。

 △クズの本懐(フジ)相思相愛がどこにもない複雑な人間関係のクズっぷりがやるせない。△バンドリ(MX)大々的な前宣伝でハードルを上げ過ぎたか。「ラブライブ」の二番煎じとの批判も。△冴えない彼女の育て方=再放送(MX)ご都合主義の展開に批判もあるが、ファンタジーの一種だと考えればアリかも。こういうの嫌いじゃない。▲昭和元禄落語心中・助六再び篇(TBS)▲アニメ鬼平(テレビ東京)。ほかは論外。


2月6日(月曜日) 道理が通じない独裁者

 気に入らない決定をした裁判官個人を、米大統領が罵倒し愚弄するなんて前代未聞。三権分立を否定する大統領なんて独裁者でしかないじゃん。主権者たる国民が行政・司法・立法を厳しく批判し非難するのとは意味が全く違う。前者は傲慢。後者は権利。

 道理も理屈も常識も通じない人間が権力を持つことの恐ろしさ。大統領に就任していよいよ本性が露になってきたトランプだが、こういうのは決して米国だけではないことを知るべきだ。そうでないと後で悔やんでも悔やみきれないことになって、取り返しのつかない事態を招いてしまう。

 事実に基づかない捏造デマの拡散、憲法を蹂躙した政治がまかり通る国会、安保法制、共謀罪、原発再稼働、沖縄への理不尽な仕打ち。少し考えれば米国以上に深刻な日本の現状は一目瞭然のはずだが、そんな危機的状況を理解していない能天気な日本人があまりにも多すぎる、と思う。


2月7日(火曜日) 世界の非常識

 安倍政権(と安倍信者)の常識は、世界の非常識。差別主義者のトランプと親しくすることがどんな意味を持つか、国際社会からどう見られるか、理解も想像もできないのが情けない。残念ながらこれが日本の総理大臣のレベルだ。日本国民の一人として恥ずかしい限り。

<日米首脳会談>首相とトランプ氏ゴルフに与野党で賛否両論(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170207-00000047-mai-pol

 英下院のバーコウ議長(与党保守党出身)が、トランプの英議会での演説に反対表明。まともな政治家であれば、これがスタンダード(世界標準)の反応ではないか。少なくとも一緒にゴルフなんて間違ってもしないだろう。

トランプ氏議会演説に反対、英下院議長、異例の事前表明(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK272RGKK27UHBI00C.html

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 そりゃ国会もどよめくだろう。主権者たる国民(納税者)をなめ切った天下り極楽生活。そして厚顔無恥なこの態度。「人助けのつもりでいい人がいれば紹介するぐらいの気持ち。まさにボランティア」とは。いったいどんな言い草なんだ。ものは言いようではあるけれど(怒)。

天下り先「月2回勤務、年収1千万円」、国会どよめく(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK275G1MK27UTIL03R.html

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 <成績評価の登録完了> 定期試験の採点と成績評価(単位認定)がようやく終わった。「Web採点簿」への登録も無事完了。ああ疲れた。明らかに秀(S)や不可(F)の学生は悩む必要が全くないけど、ボーダーラインの学生は昇格か降格かで結構迷うんだよなあ。温情評価をするにしても限度があるし。でも結構優しい評価をしたと思う(たぶん)。


2月8日(水曜日) 反社会的

 DeNAの「まとめサイト」は犯罪行為そのものだ。DeNA守安功社長「当然ながらできるのであれば再開したい」。恥知らずな反社会的企業が何を抜かす。開き直りとしか思えない信じ難い発言だ。どの面下げてそんなことが言えるのか。しでかしたことの悪質さを考えれば、むしろ会社そのものを畳むべきではないか。厚顔無恥にもほどがある。

「まとめサイト」停止で39億円減損、DeNAが「第二の柱」こだわる理由「できるなら再開したい」(withnews)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170208-00000005-withnews-sci

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 何回でも言うが、憲法を踏みにじっているのは米大統領だけの話ではない。憲法遵守を誓っているのは安倍政権も同じだ。日本の首相も法務相も防衛相も憲法遵守義務が課されていながら、堂々と憲法を蹂躙しているのはトランプと同じではないか。どちらも反社会的な態度なのは変わらない。

 南スーダンPKOに参加する陸上自衛隊の日報の「戦闘」について、「事実行為としての殺傷行為はあったが、憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではないことから、武力衝突という言葉を使っている」などと衆院予算委で開き直る稲田朋美防衛相。憲法違反の「共謀罪」の質疑でまともに答弁できない金田勝年法相。どちらも主権者たる国民を馬鹿にしているとしか言いようがないが、2人の大臣に自覚はあるのだろうか。

 しかし国会がこんな最悪の事態なのに、安倍首相が訪米するなんて、まともに考えたらあり得ない話だと思うのだが。稲田防衛相と金田法相のデタラメ国会答弁で、内閣が吹っ飛んでもおかしくない状況の最中に、安倍首相はトランプ大統領と仲良くゴルフをするって本気か。


2月9日(木曜日) 公私混同

 トランプ大統領が、娘イバンカのブランド販売中止を決めた米高級百貨店をツイートで攻撃。百貨店側は娘の人格を否定したのではなく、経営判断として商取引を停止したに過ぎないのに、民間企業の商行為に大統領が介入し非難する異常。さらにそんな大統領の公私混同をだれも諌めず擁護する側近たちの異様。スパイサー報道官「大統領には父親として家族を支える権利がある」。大統領が家族の商売をバックアップする、それこそが公私混同なのに。前代未聞の暴走は止まらない。

 日米首脳会談を前に安倍首相を持ち上げて、米側の厚遇を無邪気に喜んで、希望的観測と楽観的な幻想を抱いて都合のいい解釈をする御用学者と御用記者たち。これまでのトランプのやりたい放題で傍若無人な振る舞いを見ていると、そんなお気楽で生易しい相手とはとても思えないのだが。甘く見ていると足下をすくわれるばかりか、「国益」(国民益)を損なう事態を招くだけなのでは。強靭な同盟関係を構築? それって狂人同士の強靭な関係?

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 まともに国会答弁もできない安倍内閣の閣僚たち。つじつまの合わない説明を繰り返すのは、金田勝年法相だけじゃない。こんなデタラメで「国権の最高機関である国会」と言えるのか。なめられているのは野党議員ではない。主権者であるわれわれ国民がなめられているのだ。国民を愚弄するふざけた政治に対してもっと怒らなければ。真っ当な民主主義国家ではあり得ない話だ。

国会、序盤から波乱、説明が二転三転、相次ぐ辞任要求(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK294F5CK29UTFK007.html


2月10日(金曜日) どう転んでも辞任しかない

 二転三転して、不存在から黒塗り公開へと支離滅裂な南スーダンPKO陸上自衛隊の日報。廃棄したという説明が本当なら悪質な隠蔽工作。防衛相への報告が本当になかったのなら、指揮命令系統も文民統制も破綻している重大問題。しかも稲田朋美防衛相はまともな国会答弁もできない。どう転んでも辞任しかないだろう。

 それにしてもかわいそうなのは、安全な場所だとだまされて「戦闘」まっただ中の危険地域に放り込まれた自衛隊員たちだ。無責任で不誠実極まりない安倍政権は、自衛隊員や家族にどんな説明をするつもりなのか。

 窮地に追い込まれているのは、しどろもどろの答弁を繰り返している金田勝年法相も同じだ。しかし安倍首相は能天気に米国でゴルフ三昧(怒&呆)。なんと国民を馬鹿にしたふざけた政府なんだろう。とんでもない国だ。「美しい国」だなんてとても思えない。

<南スーダン日報>次第に追い込まれる稲田防衛相(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170210-00000116-mai-pol


2月11日(土曜日) 日米会見の安倍首相が酷い

 日米首脳共同会見の安倍首相の答弁は酷かった。原稿を読むだけの冒頭では自信に満ちて滑らかな口調だったが、記者からの質問になるとしどろもどろ。あらかじめ内容が分かっているはずのNHK記者の質問でさえ、「麻生副総理とペンス副大統領で話し合いをさせる」と同じことを繰り返す。しかも質問の答えになっていない頓珍漢な返答。

 なんとか無理やり格好だけは付けた感じだけど、原稿がない質疑応答には耐えられない頭であることが、世界中に明らかになってしまった。なんだかなあ。シナリオがあるはずのNHK記者の質問でさえあんな感じなのには、ちょっとびっくりした。この人マジで大丈夫か。

 それにしても質問に立つ記者の指名があまりにも露骨すぎる。米国側はニューヨーク・ポストとFOXニュース。日本側からはNHKと産経。いずれも日米両政権の御用達メディアじゃん。突っ込んだ質問をする都合の悪いメディアは完全排除。CNNやニューヨーク・タイムズ、朝日や毎日やTBSに質問の機会はない。

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 中学時代の友達と2年ぶりくらいに、横浜市内の小洒落た創作和食のビストロで飲んだ。変わらず元気に活躍している様子で何よりだ。大手ビール会社の研究職なので業界裏話が聞けて面白かった。店はもともと鳥料理が専門らしく串焼きが絶品。今度はランチタイムにでものぞいてみようかな。


2月12日(日曜日) 国会は大炎上なのに

 安倍首相はたぶん上機嫌で米国から帰国するのだろうけど、日本の国会は防衛相と法相の辻褄の合わない破綻した答弁で大炎上している。本来なら内閣総辞職でもおかしくない異常事態だ。さらに森友学園(塚本幼稚園)への「国有地・格安売却問題」も浮上してきた。日米同盟重視なんて今さらのことを確認しただけの「ポチゴルフ外交」は、既に吹っ飛んでいる。

 何の理念も主体性もない安倍首相のトランプ迎合外交は、国際的に見てもみっともないし恥ずかしい限りとしか言いようがない。民主主義をはき違えた独裁者同士が蜜月ぶりを披露しつつ、実際には安倍首相が尻尾を振って頭を撫でられている光景の情けなさと醜悪さ。そしてその結果、どれだけの日本国民の税金を注ぎ込まされることになるか。

 それらも含めて国会では厳しく突っ込まれなくてはならないはずだし、当然マスコミ各社も激しい批判と追及を連打すべきだ。しかし圧倒的多数の議席を自公維新で占めている上に、権力監視の職責を放棄した御用メディアに支えられて安泰の安倍政権の面々は、怖いものなしのやりたい放題と考えているに違いない。ため息しか出てこない。


2月13日(月曜日) もっと批判し揶揄していい

 訪米から帰国して早速、NHKのニュースウオッチ9(NW9)に出演した安倍首相。ヨーロッパと米国との橋渡しをする日本の役割について質問された。「自由や民主主義や基本的人権」とトランプ大統領の態度は相容れないのに、そうした価値観を大事にするのだと安倍首相は言う。そもそもそこに大きな矛盾があるはずなのだが、やはり質問に対するまともな答えは返ってこなかった。安倍首相としては答えようがないし、答えられるだけの言葉や頭を持たないのだろうけど。

 日米首脳会談についての海外メディアの反応を、安倍首相が映像を見ている前で紹介したNHKのNW9。ものすごく厳しく批判したり、あるいは皮肉たっぷりに揶揄(やゆ)したりした米欧のテレビ局や新聞がたくさんあるはずなのに、とんでもなくソフトに事実関係を紹介した場面だけを流したのは、さすがに本人を目の前にして躊躇(ためら)いがあったのか。それとも政権への配慮か。

 しかしそこは「事実の紹介」なのだからもっと突っ込むべきだろう。番組キャスターは珍しく(NHKにしては)そこそこ頑張ったようにも見えた気がしたけど(僕の勘違いかもしれない)、やはりNHKニュース班(政治部)の限界かな。結局はいつも通りの安倍政権の宣伝広報番組だった。期待する方がおかしいよな。


2月14日(火曜日) かなりヤバそうトランプ政権

 嘘つきだらけのトランプ政権で、平気で嘘をつく側近筆頭のフリン大統領補佐官が早々と辞任に追い込まれた。せっかくトランプ大統領と異様なほど仲良くして、べったりの「気持ち悪い関係」を築いた安倍首相だけど、やはりトランプ政権は長くないんじゃないかなあ。この様子ではさほど長くは保たないんじゃないか。意外と早く総崩れになりそうな予感。その時、安倍首相はどうする。

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 北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害(北朝鮮の工作員による毒殺)との情報。韓国メディアが伝えたニュースだが、各社が速報する中でNHKはやけに慎重だな。情報が錯綜してなかなか確認が取れていないからだろうけど、国内主要メディアの中ではNHKが一番遅かった。

 事実関係はどうなのか。殺害されたのは本当に金正男氏本人なのか、暗殺が本当だとしたらだれの指示命令か。真の狙いは。なぜ今この時に。金正恩・朝鮮労働党委員長にとってメリットとデメリットは。北朝鮮の国内情勢はどうなっているのか。今後の展開は、各国の対応は…。ミサイル発射どころではない驚きとともに、謎だらけで興味津々の仰天ニュースだ。それにしても独裁政権維持のために異母兄を暗殺するってマジか。時代錯誤と言うか怖すぎる。いろんな意味でトンデモない国だったと再確認。


2月15日(水曜日) 北朝鮮じゃあるまいし

 厚労省が、3歳以上の幼児に対して国旗国歌に親しむよう求める文言を「保育所保育指針」に明記した。北朝鮮じゃあるまいし。国旗国歌なんて自分の意思で自主的に掲げ歌うものだろう。国家(政府)に号令・命令・強制されてするようなものではない。今上天皇も「強制はよくない」と明言しているではないか。

 国旗国歌の押しつけ・無理強いなんか、その辺の独裁国家にでもやらせておけばいいだろう。日本は「思想・良心の自由」「表現の自由」「基本的人権」が尊重されている民主主義の国なのだから。そもそも心から愛したいと思える国なら自ら愛するし、旗や歌も大事にする。政府(政権政党)にとやかく言われる話ではない。

 保育所でも幼稚園でも、小中学校、高校、大学、一般家庭、町内会、会社、野球場、公会堂、それ以外のどこであっても、主権者たる国民一人一人が、自分の意思で自由に判断してそれぞれ行動すればいい。全員を同じ方向に向けて従わせようとするのは、全体主義国家の発想だ。

<厚労省>保育所、3歳以上に国旗や国歌の文言(毎日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170214-00000118-mai-life

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 ガキの使いじゃあるまいし。メルケル独首相は人間が出来ているから、安倍首相をにこやかに出迎えてくれるだろうが、しかし理念も主体性もなくトランプ大統領にこびへつらい、挙げ句の果てに頼まれてもいないのに(頼まれていたらそれはまた大問題だが)勝手に使いっ走りまで買って出る安倍首相のことを、内心では心底軽蔑し憐れんでいるに違いない。ああ情けない。みっともない。いや恥ずかしい。

安倍首相、来月ドイツ訪問、「米大統領の考え伝えたい」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK2G3CV4K2GUTFK005.html


2月16日(木曜日) 民進党は原発ゼロを掲げて戦え

 民進党の蓮舫代表は「2030年原発ゼロ」を打ち出す方針だが案の定、連合、電機連合、電力総連を中心に関係議員らが猛反発。結論は「先送り」されそうだ。衆院選に向けて安倍政権との対立軸を鮮明にして戦うには「原発ゼロ」しかないのに。東京電力(ほかの電力会社も同様)のデタラメや東芝の惨状を見れば、至極妥当な政策なのに。

 民進党が本気で党勢を立て直して安倍政権と対峙し、主権者たる国民とともに立憲主義を堅持する気概を持っているのなら、連合、電機連合、電力総連やその関係者・議員とは断固きっぱり手を切るべきだ。この期に及んでなお原発推進、原発再稼働にしがみつくなんて反社会的で、すべての国民に対する背信行為と言ってもいい。そもそも労働組合としてもあり得ないだろう。

 民進党はだれのための政党で、だれのために働く政党で、何のために政治をするのか、その基本理念が問われている。原発を推進するのか、原発ゼロに向かうために努力するのか。そしてそれは主権者たる国民のためなのか、財界や原発産業のためなのか。今こそまさに正念場であることを自覚すべきだ。

 小泉元首相「ふがいないよ。野党第1党何してんだ。もう選挙勝たなくていいのか」「電力関係は多くて50万票。その声を聞いてグラグラして決まらない。50万票欲しさに、500万以上ある一般国民の声を聞いてないのが今の民進党だ」。御意。もっと言ってやってほしい。

原発ゼロで割れる民進「ふがいない」小泉元首相(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK2J5QZSK2JUTFK00S.html

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 NHKがようやく「森友学園」を関西ローカルでなく全国ニュースで取り上げたが、本筋の国有地売却問題ではなく、あくまでも民族差別文書問題のニュースだった。ものすごく様子見をしている感じが、ひしひしと伝わってくる。さてこれがどう転ぶか。

 大阪の「森友学園」(塚本幼稚園)への国有地格安売却問題は、2月9日に朝日がぶっちぎりで詳しく報道した後は、関西ローカルでNHKや毎日放送(MBS)、朝日放送(ABC)などが細々と伝える程度。ようやく重い腰を上げた毎日が続いて、きょう16日には国会で共産党や民進党の議員が追及した。しかしどういうわけかテレビ各局は全国ネットで取り上げるのを躊躇している。もちろんワイドショーは言うまでもない。せめて「報道ステーション」や「NEWS23」には頑張ってほしい、と思う。

幼稚園で民族差別的表現の文書を配付、大阪、淀川区(NHK)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170216/k10010879491000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_009

学校法人に大阪の国有地売却、価格非公表、近隣の1割か(朝日)=第1報

http://digital.asahi.com/articles/ASK264H4YK26PPTB00J.html

国有地売却額、一転公表、「ごみ処理費8億円控除」(朝日)=続報

http://digital.asahi.com/articles/ASK2B56M6K2BPTIL01B.html


2月17日(金曜日) 寒暖差

 春一番の強風には閉口しつつも、昼間の気温は20度近くまで上がって過ごしやすかったのに、日が落ちると一気に冷え込んで真冬に逆戻り。そんな寒暖差の激しい一日だった。しかもこの後も日替わりで寒暖差の激しい日が続くという。おまけに花粉が明確に飛散し始めたのを感じる。勘弁してほしい。夕方から都内の法律事務所で、行政訴訟の弁護団会議を取材。


2月19日(日曜日) 1面トップの判断がおかしい

 きょう19日付の朝日朝刊1面(東京本社発行版)。「交通事故小1突出/慣れない外歩き注意必要」。これがトップとはなあ。もちろん大事な話だとは思うから、中面の生活面や社会面で扱うのなら分かるけど、しかしこれが1面トップというのは紙面製作の価値判断としては違うんじゃないか。1面トップはその日の最大ニュースを読者に指し示す場所で、その存在だけで大きな「インパクト」があるのだから。

 新聞の1面には「これでいいのか」「これは大問題だろう」と広く世間に知らしめる役割がある。ベタ黒に白抜きの気迫のこもった大見出しで、がつんと安倍政権に対して言うべきことはたくさんあるはずだ。共謀罪も、PKO日報も、憲法改正問題も、法相や防衛相の資質の問題も、そして「森友学園」の国有地格安売却問題も。


2月20日(月曜日) 改憲「議論」に乗せられるな

 民進党の細野代表代行の議員グループが、憲法改正の議論を始めたという。「大規模災害などの緊急事態対応」や「教育無償化」などについて検討するとのことだが、いずれも安倍自民党の企みにまんまとはまった思う壺の「議論」ではないか。しかもわざわざ憲法を変えなくても、法律改正で対応できることばかりではないか。

 そもそも憲法は権力を暴走させないために、権力を制限し縛る最高法規であり、その憲法に従って政治を行うのが立憲主義だ。現行憲法の枠組みを壊すための憲法改正議論に誘導されて、詭弁の「議論」に乗せられるなんて本末転倒でしかない。現行憲法が邪魔で仕方ないばかりか、常日ごろから憲法を愚弄し蹂躙し無視している安倍政権の口車に乗るのは、愚の骨頂でしかない。

 公権力の行使を制限するのではなく、国民の基本的人権や自由を制限し管理統制・監視強化を図ろうとする。盗聴法や安保法制や共謀罪の創設は、まさにそうした動きの露払い・先導役だろう。時代錯誤で復古主義の独裁国家に逆戻りするような愚行を許してはいけない。

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 <事実と異なる無責任な発信やめよう> ネットを駆け巡る虚言は多い。「(森友学園の国有地問題を)大手メディアは伝えない」「日本国内ではほぼ報道されない」「このニュースだけテレ東公式ページから削除」──。全く伝えていないのではなく、伝えるメディアとそうでないメディアが存在するのだ。確かめもせず事実と違うことを無責任に放言するのならば、トランプや安倍の虚言と同じではないか。仲間内だけでの放言ならそれでいいかもしれないが、広く世間一般にこの問題を訴えたくて発信しているのではないのか。思い込みだけでいい加減なデマを飛ばしていると、信憑性が失われ説得力がなくなる。

 「関西ローカルと違って全国ニュースではあまり伝えない」「朝日や毎日や東京は書いているが相対的に量が少なく、読売や産経は触れようとしない」「テレ朝やTBSやテレ東のニュースは伝えるが、日テレやフジのニュースやワイドショーでは流されない」などと事実に基づいて正確に発信するべきだろう。ちなみにテレビ東京のニュース番組「ゆうがたサテライト」は弁護士の名前が間違っていたので、修正して再アップするため一時的に当該ニュースを公式サイトから削除したようだ。

 「メディアは事実を伝えろ」「真相究明を」と主張するのであれば、主張する側もなおさらいい加減なことを発信してはいけない。十把一絡げにして決め付けてはいけない。批判すべき相手を間違えて、本来なら味方にし共闘すべき相手を敵に回してはいけない。メディアを批判するなら事実に基づいて正しく批判しよう。

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 都議会全会派が百条委員会設置で合意。石原慎太郎・元都知事を証人として呼ぶ方針。さすがに自民党も反対できなかったか。都民は豊洲問題に激怒しているので、百条委設置に反対すれば真相究明に消極的だと非難殺到するのは明白だからな。都議選はすぐ目の前に迫っているし。しかし大嘘つきで卑怯で姑息で小心者の石原慎太郎に圧倒的票数を与えて、「何度も」都知事にしたのは都民なんだけどね。「だまされた」側の都民もしっかり反省しないと、また同じ過ちを何度でも繰り返すことになるだろう。


2月21日(火曜日) おぞましい自称愛国者たち

 道徳教育や国旗国歌への忠誠を学校現場に強要する一方で、虚偽説明や隠蔽工作をしつつ違法な天下りを平然と続ける文科官僚ら。「日本人としての礼節」を教育理念に掲げる一方で、国有地を超格安でせしめつつ民族差別を展開する学校法人の理事長ら。なんと素晴らしい自称愛国者かな。

 この国や国民の財産を食い物にしながら、時代錯誤の復古思想を押し付けてくる厚かましさ。国家のために心身を捧げよと幼い子どもたちに教え込むおぞましさ。図々しくて恥知らずな自称愛国者たちに怒りと侮蔑のブーイングを。


2月22日(水曜日) 友人への返信メールから

 ◯◯◯◯さま。ネットやツイッターを眺めていると、自分の思う通りにならないと発火する人があまりに多くて、なんだかなあという感じです。自分が知らない、あるいは把握していないだけなのに、一方的に決め付けて都合よく話を展開し、事実に基づかない話を思い込みで作り上げる。「信じたいことしか信じない」「読みたい(見たい)話しか読まない(見ない)」といった風潮が蔓延し拡散しているのは恐ろしいことです。これぞまさに「反知性主義」の典型なのかもしれません。

 既存メディアの情報を鵜呑みにして信じ込むのももちろん問題ですが、ネットの情報を鵜呑みにするのも同じように危ういことに、気付かない人が多いのは困ったものです。少し調べて確認して考えてから発信すればいいのに。

 既存メディアを十把一絡げに批判するのも、逆に都合よく持ち上げるのもおかしいと思います。白か黒か、100か0か、敵か味方か、という判断しかできず、きちんと調べずに思い込みだけで決め付ける、そんな昨今の空気にかなり辟易しています。どっと疲れるばかりです。

 追伸。安倍珍三は図々しくて厚顔無恥だから、いくらアウトを取っても辞めそうにないなあ(ため息)。(一部加筆修正済み)


2月23日(木曜日) 報道量じわじわと格段に増加

 最初は新聞(まず朝日、続いて毎日)が先行して伝えていた森友学園の国有地格安売却問題だが、今週に入ってテレビがこの問題を取り上げる時間が、じわじわというか格段に増えてきた。テレ朝やTBSのほかテレ東が加わり、NHKも全国ニュースで反復して取り上げ始めた(これは重要)。国会での野党議員の厳しい追及に連動しているのは大きい。

 NHKが「全国ニュース」で「反復して」取り上げ始めたというのは実に重要だ。民放とは比較にならない影響力があるからだ。政権の広報宣伝機関であったとしても、事実を淡々と伝えるだけだとしても、潮目が変わりつつあるとしても、いずれにしてもしっかり伝えざるを得なくなってきたという状況はとても重い。

 国民の財産(国有地)の異常な取り引き、常軌を逸した安倍首相夫妻との関わり、小学校認可の不可解さ、異様な教育内容、理事長の差別的な言動などなど、突っ込みどころ満載のこの問題はさらに拡大拡散するはず。むしろ拡散して大きく取り上げられなければおかしい。そうでないとこの国の民主主義とジャーナリズムは崩壊してしまう。

◇◇

 金沢美術工芸大学で、学生が大学に対する不満や意見を発表する公式のミーティングが続いているという。ものすごく勇気ある試みだなあ。「その場にいるのが居たたまれない」「さすがに傷つく」などの教員の気持ちはよく分かる。講義への厳しい批判もあるそうだが、面と向かって言葉にするからこそ学生も責任を持って発言するのだろう。

 匿名で実施する授業評価アンケートには、授業にほとんど出席していないと思われる学生から、的外れで見当違いの罵倒や誹謗中傷が書かれることも少なくないと聞いている(幸いにも僕はそういう経験はないけど)。しかし対面式の意見交換だと、そんな非生産的で非建設的なことはないのだろうなと思う。

教授タジタジ、学生「ダメ出し会」、金沢の大学で十数年(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK2F2QMGK2FPJLB001.html


2月24日(金曜日) まっくろクロスケ

 逆ギレして興奮して早口になり、話をそらしつつしどろもどろになるのは、痛いところを突かれてヤバいと感じ、かなり追い詰められているからこそだろう。安倍首相の国会答弁はいつもだいたい同じだ。首相夫人・昭恵氏の名誉校長挨拶文削除を「隠蔽では」と問われ、森友学園側の「隠蔽」なのはだれもが分かっているのに、あえて「自分が」と勝手に主語を変えて話をそらすところに、後ろめたさが表出している。

 そもそも教育内容が突出して異様な森友学園(塚本幼稚園)なのだから、安倍首相が主導して改正(改悪)した教育基本法に基づいて、厳正に対処されるべき事案だろう。それなのに首相夫人がその傘下の新設小学校の名誉校長に収まっているなんて、噴飯ものではないか。政治教育、幼児虐待、民族差別。いずれも教育基本法に基づいて運営されるべき学校としてあり得ない。にもかかわらずそんな学校(幼稚園)をずっと放置してきたのはなぜか。その責任はどう取るのか。

 森友学園(塚本幼稚園)の異様な教育内容を大絶賛していたはずの安倍首相夫妻。ところがきょう24日の国会(衆院予算委員会)では、興奮しながら「しつこい」「再三断った」「迷惑」「遺憾」「抗議した」などと森友学園に対する態度を一変させた安倍首相。その矛盾と醜悪さを、過去の答弁と比較して見せた報道ステーションに拍手。NHKのニュースウオッチ9(NW9)とはニュースの見せ方が全然違う。

 国有地の売買契約締結の時点で、財務省近畿財務局が森友学園側との土地交渉記録を廃棄。これぞまさしく「隠蔽」「証拠隠滅」そのものではないか。主権者たる国民に奉仕すべき公僕として、重大な背信行為ではないか。

森友学園、財務省、土地交渉「記録を廃棄」(毎日)

http://mainichi.jp/articles/20170225/k00/00m/040/125000c


2月25日(土曜日) 連帯して敢然とボイコット

 トランプ政権が自分たちに批判的なメディアを「人々の敵」「嘘ニュース」と決め付け、CNNやニューヨーク・タイムズ紙などの主要メディアを記者会見から排除する一方、FOXテレビなど自分たちに好意的な保守系メディアやロイター通信、ブルームバーグなどの出席は許可した。

 このニュースのポイントは、出席を認められたAP通信やタイム誌などが、抗議の意思を込めて敢然と記者会見をボイコットした、という点だ。仲間である他メディアの権利(取材報道の自由)を守るために、連帯して毅然とした姿勢を示したのだ。さすがだ。熱いジャーナリスト魂に心震えて涙が出るほど感動する。

 同じように日本で、権力に批判的な特定メディアが取材拒否された時に、日本の記者クラブでは連帯して抗議するだろうか。石原慎太郎都知事や橋下徹大阪市長の記者対応に対して、どのように向き合っただろうか。抗議どころか尻尾を振って権力に擦り寄るY紙やS紙といった日本のメディア。米国のメディア状況とはここが決定的に違う。

トランプ米大統領、CNNなど異例の取材拒否、「人々の敵」と非難(時事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170225-00000027-jij-n_ame


2月26日(日曜日) コウモリがかわいすぎる

 上野動物園のコウモリ(デマレルーセットオオコウモリ)。つぶらな瞳がかわいすぎる。表情というか仕草が猫みたいでかわいい。こんな愛らしい生き物だったなんて知らなかった(驚)。

→(上野動物園公式)https://twitter.com/UenoZooGardens/status/835687747469852672


2月27日(月曜日) 情報開示は最低限の責任

 福島原発事故の賠償費用は、東電だけでは到底工面しきれないから「消費者も負担を」ということなのだろうが、百歩譲って受け入れざるを得ないとしても、どれだけの負担を強いているか明示すべきだろう。それが原発の異様さとおかしさの認識につながるのだから。原発の負担は賠償費用だけではない。廃炉費用もこれから莫大な額になる。情報開示は電力会社の最低限の責任だ。それさえしないなんて不誠実極まりない。

原発事故、見えない家計負担、検針票には記載されず(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK2K5VQFK2KPTIL01K.html

◇◇

 蓮舫・民進党代表が原発ゼロを断念。マジか。もう少し骨のある「男前」の代表かと期待していたのに。「連合の猛反発」なんか相手にしなくていいのに。圧倒的多数である脱原発の民意を捨てて連合を選択するなんて、正念場の民進党にとって自殺行為だろう。そんなことで衆院選を戦えるのか。本当にそれでいいのか民進党。原発とズブズブの関係にある連合と心中しなくていいのに。

蓮舫氏、「2030年原発ゼロ」表明を断念、連合に配慮(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK2W62X3K2WUTFK00Z.html

◇◇

やましさを取り繕うとして逆ギレ

 国会(衆院予算委)で安倍首相の逆ギレ答弁が続いている。森友学園が運営する塚本幼稚園で、年端のいかない幼稚園児たちに「安倍首相がんばれ。安保法制国会通過よかったです」などと宣誓させる狂気の洗脳教育を、夫婦そろって大絶賛していた安倍首相ではないか。「適切でない」なんて手の平返しの国会答弁は卑怯極まりないのでは。もし本当に「不適切」だと思うのなら、「責任を持つ大阪府が判断すべき」と逃げるのも卑怯ではないか。明確に教育基本法違反だと断言しないところに、同じ穴のムジナ臭がぷんぷん漂ってくる。

 夫婦そろって大絶賛していた「事実」があるのに、どこまでも嘘だらけの首相夫妻。しかも卑怯者ときたら救いようがないではないか。「日本人としての礼節」とやらはどうしたんだ。とんでもない「自称愛国者」だよなあ。

 安倍首相は「印象操作」「レッテル貼り」という言葉が大好き。森友学園の新設小学校ホームページから安倍夫人のあいさつ文が削除されたことについて、「怪しげと言わざるを得ない」と指摘された首相は、「あいさつ文を消したのは私でも妻でもない。レッテル貼りはやめましょうよ」と逆ギレ答弁を繰り返す。だれも「安倍夫妻が」なんて言ってないのに。勝手に自分にレッテルを貼るのは滑稽と言うより異様だ。

 やましいことがあるからこそ興奮する。そして懸命に話をそらそうとする。弁明しようとすればするほど破綻していく。嘘や論理矛盾を取り繕うとして逆上し、「印象操作」や「レッテル貼り」に必死になっているのは安倍首相の方だ。

 「事実」を「事実でない」などと言い始めた安倍首相には驚かされた。相当焦っているのだろう。安倍首相が絶大な信頼を寄せている大の仲良しのトランプ大統領そっくりではないか。失笑。

安倍首相、また声荒らげる、昭恵夫人辞任で指摘に(日刊スポーツ)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170227-01784912-nksports-soci


2月28日(火曜日) 「知る権利」の侵害

 森友学園問題のパネル持ち込みも、籠池理事長や迫田英典・元財務省理財局長ら3氏の参考人招致も、衆院予算委のテレビ中継も、すべて自民党が拒否。やましさの裏返しといった揶揄で済む話ではない。主権者たる国民の「知る権利」の侵害ではないか。民主主義国家でこんなふざけたことがまかり通るなんて(激怒)。驕り高ぶった安倍自民党は主権者をなめ切っている。

森友学園の「パネル」、自民が持ち込み拒否、衆院予算委(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK2W62Q0K2WUTFK00Y.html

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 大阪府が小学校の設置認可基準を緩和していたことが報道各社で報じられたことで、競争原理や新規参入を名目に、大阪府(維新)が森友学園に便宜を図っていた疑惑が周知された。これでこの森友学園の国有地格安売却問題は、「官僚・理財局ルート」(国有地売却)、「森友学園ルート」(ごみ処理・異様な教育内容・民族差別・幼児虐待も含む)、「安倍・政治家ルート」(国有地売却・教育内容への安倍首相夫妻や政治家の密接な関わり)、「大阪府・維新ルート」(同)の4つが出そろったことになる。

 森友学園の問題だけでなく、南スーダンPKOの陸自「日報」問題、治安維持法の再来と批判される共謀罪の新設、稲田朋美防衛相と金田勝年法相のデタラメ国会答弁、原発再稼働、沖縄に対する理不尽な仕打ち……。これだけめちゃくちゃな疑惑やら腐敗やらが噴出して、それでも安倍政権が安泰ならもうこの国は終わりだな。

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 そもそも長時間労働や過労死の解消に四苦八苦しているのに、ましてや金曜日午後3時の早帰りなんか「普通の会社」で実施できるわけないじゃん。いかにも経産省らしい頓珍漢な発想。官僚と安倍内閣の政治家が見ているのは、ごくごく限られた一部の大企業だけなんだろうね。馬鹿じゃないかと思う。だいたい「プレミアムフライデー」なんて名前そのものが気持ち悪い。カッコいいとでも思って付けたのだろうか。

プレ金、実際どうだった? 経産省の目論見外れる皮肉な結果に「自分には関係ない」(SankeiBiz)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170228-00000500-fsi-bus_all


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