身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2017年5月1日〜5月31日

●粗雑というより無知●貧困な発想●自由にものが言えない社会●だれのための憲法なのか●こどものひ●読売新聞は安倍自民党の広報紙です●「想像力皆無の首相」という悲劇●徹夜明け●「共謀罪」強行採決するってよ●やはりDeNAは反社会的企業だった●このあきれた無法政権●「知る権利」の否定●危機感を煽る政権とメディア●「議論を尽くした」とは思えない●「皇室ゴシップ」押しのける特報●なぜ朝日報道に難癖を?●公私混同と利益誘導と厚顔無恥と●「共謀罪」の強行採決を中継しないNHK●時代を予見する「ねらわれた学園」●政権に都合よくルールを変える●「治安維持法」が衆院通過●読売の紙面の酷さに仰天だ●真偽のほどは一目瞭然だ●ものは言いようの「論点そらし」●なんとも浮世離れした発想●「そのまま」垂れ流すか否か●常識が通じない政権●学生に発破をかけた●●●ほか


5月1日(月曜日) 粗雑というより無知

 相変わらず安倍首相は独りよがりで物事を知らない。「言葉が粗雑」というよりも基本的な知識や教養がない。思い込みだけでこれまでずっと生きてきたことが、よく分かるエピソードだ。国会答弁で「云々」を「でんでん」と読んだのも同じだろう。安倍首相の言葉遣いに疑問を抱き、しっかり検証した毎日の校閲記者に拍手。

<首相>大丈夫?答弁の解釈、辞書になく…言葉の粗雑さ露呈(毎日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170430-00000015-mai-soci

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 そもそも髪の毛を染めようがパーマをかけようが、すべて個人の自由ではないか。小中学生じゃないのだから、他人に迷惑をかけないのであれば、坊主頭やリーゼントやアフロにするかしないかを決めるのだって各自の判断に任せればいい。

 高校生に「地毛証明書」を提出させるなんて、勘違いというか学校側の思い上がりもはなはだしい。だったらまず教師自身が「地毛証明書」を公表しろよと思う。自分たちのやってることが、どれくらい人権侵害で馬鹿馬鹿しい行為か自覚できるはずだ。

 高校生に選挙権を与えながら、その一方で高校生を自立した大人として扱わず、子ども扱いして管理統制の対象と見ている。そんな矛盾が浮かび上がった。教師はいま一度、自分たちの教育観を根本的に考え直して自問自答した方がいい。

「地毛証明書」、都立高の6割で、幼児期の写真を要求も(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK4P4TZ6K4PUTIL01Q.html

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 これは酷い。かつての「E電」よりもはるかに酷い。そもそも「都電荒川線」以上にしっくりくる愛称などあるものか。なぜわざわざ「東京さくらトラム」なんて、ダサくて意味不明で長ったらしい名前にする必要があるんだ。馬鹿役人の貧困な発想で税金を無駄遣いするにもほどがある。

 だいたい英語を使う意味はどこにあるのだろう。「荒川」を平仮名にして「都電あらかわ」とするなら、まだ多少は理解も納得もできるが、しかしそれだって全く必要ないと思うけどな。

都電荒川線「東京さくらトラム」に(時事)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170428-00000116-jij-soci


5月2日(火曜日) 自由にものが言えない社会

 「政府の方針に従わない者」を取り締まる。それが「共謀罪」の目的だ。戦前の日本では政府に楯突く者を「非国民」として排除し弾圧した。「非国民」が「反日」になり、今度は「テロリスト」と言い換えられて、有無を言わさず逮捕されてしまう。そこには、自由にものが言えない社会が待っている。

 「自分は絶対に政府に楯突いたりしない」と言い切れるだろうか。だれだって、政府や役所の方針に反対する側になる可能性はある。痴漢冤罪で不当逮捕される可能性はゼロではない。裁判の当事者にならないとは限らない。不当解雇されたり薬害の被害者になったりして、会社や行政や国と対立するかもしれない。

 しかしそれでお上に逆らえば、国家や捜査機関からマークされて捜査対象になり、逮捕されなかったとしても個人情報は丸裸にされる。異議申し立てや署名集めなどをすれば、ますます容疑は濃厚になって、さらに要注意人物リストの順位はアップする。それが「テロ対策」と称する「共謀罪」の正体だ。

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 <作家の佐木隆三氏が怒りを込めて書いている。「銃器を持って新聞社に乗り込み、無言で発射して逃走する輩が、『日本の国土、文化、伝統を愛する』心を、持ち合わせているはずがない」>

天声人語「阪神支局襲撃から30年」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12919507.html

 <報道機関が政権の意向を忖度すれば情報は偏り、国民は正しい判断ができなくなる。体制側が隠しても、国民に必要な情報は取材し、報じていく。国の情報は主権者のもので、共有することが民主主義の前提だ。>

朝日社説「阪神支局襲撃30年、覚悟をもって喋る、明日も」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12919356.html


5月3日(水曜日) だれのための憲法なのか

 大事なことなので何回でも言うが、憲法とは政府・国家権力を縛り、権力の暴走を規制し制限する存在だ。憲法を遵守しなければならないのは権力の側であって、国民に尊重を強いるものではない。この憲法によって国民一人一人の人権と自由は守られている。それが「立憲主義」だ。

 憲法の成り立ちの基本、大前提である「立憲主義」を理解していない政治家が、憲法を変えようとしている。「国民のために国家がある」はずなのに、「国家のために国民が存在する」といった国家主義の考えのもとに国民を管理統制し、政府の方針に逆らう者を監視し取り締まって排除しようとしている。政府に都合よく権力を集中し肥大化させて、異論を許さず、国民を縛ろうというのだ。そんな改憲は断じて許されない。

 憲法を改正しなくても法律制定で十分に対応可能なことを、あえて「加憲」などと称するのはごまかしだ。本格的な改憲への第一歩とするまやかしにすぎない。教育無償化も環境権も共生も、わざわざ憲法に書き加える必要はない。大切な基本的理念はすべて現行憲法に明記されている。

 「時代の変化の中で歪みや乖離が生じている」との批判も実に的外れだ。現行憲法の枠組みで何ら支障がないのに、危機感を煽るだけの詭弁に過ぎない。「緊急事態条項」の創設はさらに論外としか言いようがない。それこそ権限を集中強化させて、独裁のフリーハンドを与えるだけではないか。

 だれのために憲法は存在するのか。政府・国家権力の暴走から国民を守って、権力を縛るためにこそ憲法は存在している。既に安倍政権は憲法を無視し愚弄し蹂躙し続けているが、しかしそれでもまだ現行憲法があるからこそ最後の一線は守られている。

 憲法は権力に対する歯止めでありブレーキ役だ。われわれ国民は主権者として、改めてこのことをしっかり考えなければならない。政治家の恣意的な権力行使と暴走を許さないために。

 国会で平然と大嘘をついて、質問にはまともに答えずはぐらかして情報を隠蔽し、堂々と憲法を踏みにじって違法行為を繰り返すような連中に、憲法を弄くり回されるなんて。こんなふざけた話があるだろうか。主権者たる国民は舐められ、馬鹿にされている。そして権力を縛っていたはずの憲法がいつの間にか改正され、気付いた時には国民ががんじがらめに縛られている…。今のままだとそんな悪夢のような日がやってくるのは、そう遠くないかもしれない。

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 <念入りに葬られたはずの教育勅語。その復権を黙認するかのような最近の動向も同様である。戦前の亡霊が、これだけの歳月をもってしても封じ込められていないことに暗然とする。安倍政権に欠けているのは、歴代内閣が営々と積み重ねてきた施政に対する謙虚さであり、さらに言えば、憲法そのものへの敬意ではないか。>

朝日社説「憲法70年、この歴史への自負を失うまい」(1面掲載)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12921057.html


5月5日(金曜日) こどものひ

 きょうは「こどものひ」だったので、こうしえんのスコアボードのせんしゅのなまえも、それをつたえるしんぶんのきじも、しゃしんせつめいも、かんれんきじのしょうかいも、ぜんぶひらがなとカタカナでした。まる。

こうしえんのスコアボードがひらがなに、こどものひ(デイリースポーツ)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170505-00000054-dal-base


5月8日(月曜日) 読売新聞は安倍自民党の広報紙です

 衆院予算委で、改憲発言について真意を問われた安倍首相「相当詳しく読売新聞に書いてありますからそれを熟読して」。こんな馬鹿な総理大臣は見たことも聞いたこともない。前代未聞だ。「新聞に書いてあるからそれを読め」だなんて、国会質疑の場で質問にまともに答えていないし、そもそも答弁になっていない。

 それなのに議場にわき起こるヤジに対し「ちょっと静かに。いま答弁の途中ですから落ち着いて」と言い放ったのには恐れ入った。「答弁の途中ですから」とは笑止千万。噴飯ものだ。本気で頭がおかしいのではないか。

 安倍首相の答弁で、読売新聞が安倍自民党の広報紙であることだけは改めてとてもよく分かった。「報道ステーション」で後藤謙次氏は「メディアを私物化している」とコメントしていたが、もともと安倍首相は読売新聞を私物化しているので、これはちょっと的外れな解説だ。私物化というか一体化。それこそ安倍自民と読売新聞はもうずっと「ズブズブの関係」なのだから。高い購読料をわざわざ払って、こんな広報紙を読んでいる読者が哀れだ。

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 いよいよ本格的に武器輸出と核開発、労働法改正による企業戦士養成に乗り出すつもりなのか。絵に描いたような産軍一体、軍需産業利権、戦前回帰。おまけに国家主義教育を徹底して「御国のために命を捧げよ」ってか。

<経団連>憲法改正提言、年内にもとりまとめへ(毎日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170508-00000064-mai-bus_all


5月9日(火曜日) 「想像力皆無の首相」という悲劇

 国会中継を見ていると、安倍首相がいかに質問に対してまともに答えていないか、質問と関係ない話を一方的に延々と話し続けているか、どれだけ不誠実な人間かがよくわかる。質問する議員の後ろにいる多くの国民(主権者)の存在が想像できないのだ。想像力皆無の最低最悪の総理大臣。こんな男がこの国のトップに居座り続けている不幸と悲劇。

 国会中継は質問をはぐらかす安倍首相や閣僚らの一方的な答弁が続いて、イライラさせられることばかりで、一方、編集されたテレビニュースは要点が絞られていて見やすい面もあるが、しかしそれでも両者をしっかり見比べることは大切だ。主権者として知るべき真実が見えてくる。

 だからこそ公共放送を名乗るのであれば、NHKは可能な限り全力で国会中継を放送する義務と責任があるはずだ。どうでもいいようなバラエティーや再放送でお茶を濁すことなど許されない。ただでさえNHKのニュースは安倍自民党の広報番組で、事実上の国営放送になってしまっているのだから。

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 「云々」にしても「ズブズブの関係」にしても「佳境に入った」にしても、とにかく安倍晋三という前代未聞の総理大臣は言葉を知らない。そればかりか一般常識も知識も教養もない。驚くほど、しかも恥ずかしいまでに。だから話や議論が全くかみ合わないのだ。そこに不誠実さと浅薄さと開き直りと逆ギレが加わるから始末が悪い。おまけに平然と嘘をつく。ああ情けない。一刻も早く政治の世界から退場してほしい。


5月10日(水曜日) 徹夜明け

 徹夜で学生の作文を添削して昼過ぎに登校。大急ぎでレジュメを印刷して休む暇もなく2コマ連続講義。眠くて頭があまり働いていない気がする。それでも受講生の文章力はもれなく確実にアップしているのを実感するので、指導しただけの成果はあるんじゃないかなと思う。自画自賛でもお世辞でもなく。間違いなく努力は報われるから頑張ってほしい。

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 テレビがついているとどうしても「見ながら聞きながら」になってしまって、仕事が遅々としてはかどらない。自宅だと誘惑や邪魔が多過ぎる。もともと楽な方に流れる怠け者なので、やはり集中して作業するには大学とか図書館とか喫茶店など、家の外で作業しないと無理っぽい。まったく困ったもんだ。


5月11日(木曜日) 「共謀罪」強行採決するってよ

 法務大臣をはじめ政府答弁は、どれもちぐはぐで二転三転し矛盾だらけ。定義は曖昧でまともな説明も当然できず、人権侵害や憲法違反の疑いが濃厚。しかも「テロ対策」の名をかたっているが、その実態は言論思想を管理統制する治安維持法の再来そのもの。こんなでたらめな共謀罪法案を強行採決するなんて言語道断。あり得ない。いや、断じて許してはならない。戦後民主主義の全否定に等しい暴挙だ。

「共謀罪」法案、18日に衆院採決へ、与党、強行の構え(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5B543BK5BUTFK008.html

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 FBI長官の突然の解任が、トランプ政権とロシア政府との関係捜査を妨害し隠蔽するのが目的だとすれば、とんでもない大スキャンダルで、まさに「ウォーターゲート事件」そのもの。都合の悪い捜査を止めさせ、捜査機関トップの首をいとも簡単に切ることが許されるなら、もはや何でもありの独裁政権でしかない。どこかの太鼓持ち自称ジャーナリストの破廉恥犯罪の捜査を打ち切ったとか、安倍政権の振る舞いもこれとそっくり同じではないか。

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 「一方的に安価な金額を提示され謝罪の姿勢が見えない」との不満も。1件あたりの「迷惑料」はたったの1000円。実費分すら支払わない。あまりの安さに抗議すると「計7万円」が提示されたという。やはりDeNAは反社会的企業だった。

DeNA無断使用の迷惑料、1件1000円に不満の声も(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20170512/k00/00m/020/150000c


5月12日(金曜日) このあきれた無法政権

 千葉大学の新藤宗幸名誉教授「旅行命令書なしに公務員が出張するのは、国家公務員旅費法違反の疑いがある」。私人公人の区別も総理総裁の区別も恣意的。やりたい放題の無法政権。

昭恵氏に同行の職員、出張書類なし「公務」のはずが…(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5C5GBRK5CUTIL020.html

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 「そもそも」安倍首相はオツムが弱いのに自覚がなく、思い込みだけは人一倍強い。「どだい」総理大臣の器ではなかったということ。まともに答弁もできない法相を任命し、「基本的」な説明さえ満足にできない「共謀罪」を強行採決するとは笑止千万。国民を愚弄するにもほどがある。

首相の「そもそも」、大辞林では…答弁書で発言正当化(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5D5DG5K5DUTFK00D.html

 【問い】「そもそも」「どだい」「基本」の3つの言葉を使って簡単な文章を作りなさい。→【模範解答】アジアの島国の首相が、「そもそも」は「どだい」で、だから「基本」の意味だ、とする答弁書を決定しましたが、これは詭弁ではなく、独裁政権下では権力者の決定は正当化されるという教訓なのです。→【コメント】民主主義の大切さと恐ろしさを学べてよかったですね。

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 いつでもだれでも「容疑者」にされてしまう可能性はある。自白を強要され冤罪被害者に仕立て上げられる可能性はだれにでもあるのだ。これまでも捜査当局はそういう捜査を続けてきたが、「共謀罪」が成立すれば堂々と公然と大手を振ってできるようになる。そしてお上の決定に反対するともれなく「要注意人物」とされ、めでたく捜査対象になる。それが「共謀罪」だ。

 ナントカに刃物。権力を縛っているはずの憲法を、自分たちに都合のいいように変えて国民を縛ろうと画策している権力者が、「共謀罪」なんて代物を手にしたらどうなるか。権力が恣意的に濫用され、戦前のような管理統制・監視社会になるのは、火を見るよりも明らかではないか。


5月13日(土曜日) 「知る権利」の否定

 トランプ大統領が「今後は記者会見をすべてやめて、書面回答にするのがたぶん一番いいかもしれない」とツイッターで発信。「記者会見を毎日する必要はない」とも。東国原英夫・元宮崎県知事がかつて同じことを主張していたのを思い出す。政治家は常に批判される対象であり、国民に対して常に説明する責任があるという基本認識がそこには全くない。都合のいい時に、都合のいいことしか答えないという発想だ。国民の知る権利の否定にほかならない。

 安倍政権が国会その他でやっているのは、トランプ大統領の主張と同じだ。質問にまともに答えない、はぐらかす、関係ない話を一方的に延々としゃべり続ける、逆ギレする、開き直る、平然と嘘をつく、そして政権御用達の特定メディアを広報紙や国営放送のように使う。民主主義を尊重し理解する誠実な政治家の態度ではない。こういう権力者を独裁者と言うのだ。


5月14日(日曜日) 危機感を煽る政権とメディア

 北朝鮮に限らずミサイルを連射されたら防ぎようなどない。争いを避けるためにあらゆる手段を尽くすのが政治家の役割であり、それこそが外交というものだろう。そもそも日本海沿岸はもちろん日本中にあふれている原発がミサイルで狙われたら、間違いなくこの国は壊滅する。

 最善を尽くすこともなく、しかも何の対策もなく原発再稼働を推進しながら、危機感だけ盛大に煽る安倍政権は滑稽でしかない。その尻馬に乗って、「大本営発表」を無批判に垂れ流すメディア各社も同罪だ。そうやって危機感を煽った先には、「テロ対策」を詐称する「共謀罪」と、国民を縛るための憲法改正が待っている。


5月16日(火曜日) 「議論を尽くした」とは思えない

 国会での質問に法務大臣はまともに答えず(答えられず)、右往左往し狼狽し開き直るだけで、全く話がかみ合わない。矛盾や疑問や不安はふくらむばかり。これが国権の最高機関で「議論を尽くした」ということになるのだろうか。十分に真摯な議論をしたとはとても思えない。まともな質疑がされたとは到底言えない。小学生の学級会より酷いではないか。たぶん小学生でもおかしいと言うだろう。それでも「共謀罪」法案を強行採決するというのなら、それは民主主義の否定でしかない。


5月17日(水曜日) 「皇室ゴシップ」押しのける特報

 朝日新聞17日付最終版の1面トップ。加計学園の学部新設をめぐって、内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向だと聞いている」などと言われたとの記録を、文部科学省が文書にしていたことが明らかに。全国紙各紙が「皇室ゴシップ」を1面トップで大々的に伝える中で、権力を監視し批判するジャーナリズムのあるべき姿を、見事に体現してみせた朝日の鮮やかなスクープ記事だった。続報にも期待。

加計学園の新学部「総理のご意向」、文科省に記録文書(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5K0494K5JUTIL08N.html

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 しばらく会っていなかった県立高校の先生と、京急駅前でばったり遭遇。ちょうど電話しようかなと思っていたところだったので、立ち話だけでは足らず近くのカフェへ。ついつい2時間以上も話し込んでしまう。楽しかった。


5月18日(木曜日) なぜ朝日報道に難癖を?

 今朝の「モーニングショー」(テレビ朝日)の玉川徹氏発言に違和感。朝日新聞の加計学園問題スクープ記事に対し、日時などの記載がある文部科学省の文書をなぜ前日の紙面で出さなかったのか、前日報道された文書と違う、作成者が不明など、難癖としか思えない否定的コメントを連発。一度にすべての情報を出し切らずに、続報でさらに詳しく伝えるのは当然のことだし、そもそも作成文書は複数あるのに。複数の文書が存在するのは十分あり得る話で、おかしな話ではない。

 作成日時や作成部局が明確でないとして、怪文書扱いしようとした菅官房長官らに対し、むしろ続報によって外堀を埋めて、逃げ道を完全に塞いだように思えるのだが。

 きのうの朝日1面トップ記事には、文科省の加計文書の写真が掲載されている。それなのに玉川徹氏は、「きのうの朝日の記事には文書の写真がなかった」などと全くの事実誤認の発言も。これほど大事な話をしているにもかかわらず、あまりにお粗末すぎるコメントに驚いた。同氏の日ごろの発言や共謀罪特集が真っ当なだけに、ものすごく強烈な違和感があった。どうも先週あたりから、同番組中の玉川氏の言動に不安定さを感じるのだけど。

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 「法案責任者として真摯に国会審議に臨み、強い責任感と使命感を持って職務を遂行している」などとする自民・公明・維新の反対多数で、金田法相の不信任決議案が否決された。「真摯に国会審議に臨んでいる」とは到底思えないが、「質問にまともに答えずはぐらかし開き直る」という身勝手な「責任感と使命感」は、確かに一貫して持っていたのだろう。

 こんな冗談みたいな法相によるデタラメ国会審議しかしていないのに、デタラメ極まりない危険な「共謀罪」法案を、強引に採決しようとする安倍自民党(と補完勢力である公明・維新)の傲慢不遜な態度。心底怒りを覚える。

「共謀罪」、19日に採決、与党方針、延長視野、金田法相の不信任案は否決(時事)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170518-00000075-jij-pol


5月19日(金曜日) 公私混同と利益誘導と厚顔無恥と

 森友学園問題は序の口。加計学園問題は大疑獄だ。「共謀罪」が必要だと言うなら、安倍首相夫妻と政権とその周辺こそ、そろって逮捕起訴の対象だろう。

 あからさまな利益誘導を平然と。ご都合主義で一方的なルール変更を堂々と。恥知らずな公私混同はもちろん、私利私欲のために何でもやる呆れた安倍政治。主権者たる国民の財産を食い物にし、法律や制度をねじ曲げて身近な人間に便宜を図る。何が愛国心だ。何が道徳教育だ。何が教育勅語だ。何が共謀罪だ。何が憲法改正だ。何が「美しい国」だ。ふざけるな。

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 「共謀罪」法案が衆院法務委員会で強行採決され、自民・公明・維新の賛成多数で可決された。内心の自由を取り締まり国民が監視される危険性があると指摘され、法案の矛盾や疑問点が次々に浮かび上がっているだけでなく、そうした論点に法相ら政府側はまともに答えないし答えられず、答弁が二転三転している状況だというのに。そしてこの日の委員会審議をNHKは中継しなかった。

 NHKは「公共放送」の看板を掲げているが、しかし実態は全く違う。NHKが事実上の「国営放送」であり、安倍自民党の「広報宣伝機関」なのは周知の事実だ。もともと権力の影響を強く受ける傾向はあったが、第2次安倍内閣がスタートしてからは、従前と比較にならないほど「御用放送局」のカラーが鮮明になった。その姿勢は籾井勝人・前会長が退任しても変わらない。

 国民の基本的人権に関わる重要法案の「強行採決」の国会中継をしない、そんな「公共放送」なんてあるはずがない。委員会だろうが本会議だろうがすべて中継して、主権者たる国民に判断材料を提供するのが公共放送の果たすべき職責のはずだ。「共謀罪」法案の委員会強行採決をあえて中継しないNHKに、公共放送を名乗る資格はない。

 「ニュースでは報道している」などといった説明は言い訳でしかない。ニュースとして伝えるのは当然であって、ニュース番組でも国会中継でも詳しく伝えて、いまそこで何が起きているかすべてを知らせるのが公共放送の役割だ。そんな当たり前のこともやらずに「公共放送」を名乗るのは詐欺行為ではないか。それができないならNHKは「公共放送」の看板を降ろすべきだろう。


5月20日(土曜日) 時代を予見する「ねらわれた学園」

 中学生時代から大好きな作家の一人、眉村卓さんの小説の根底に流れているのは「反ファシズム」の思いだ。この姿勢は一貫している。眉村さんが訴えかける主題と問題意識は、今の時代でも全く色褪せない。むしろこんな世の中だからこそ、眉村さんの鳴らす警鐘が心に強く響く。

 「盗聴法」(通信傍受法)にせよ、テロ対策と称する「共謀罪」にせよ、憲法改正にせよ、国家による管理統制と治安維持を強化する戦前回帰の不気味な流れを、見事に予見しているように思う。

 「ねらわれた学園」(講談社文庫版)から。「やがて正義の名のもとに、いろんなことがおこなわれるようになる。みんなはそのたびに、まあこの程度まではしかたがないと一歩ずつ譲歩し、あるときはっと気がつくと、身動きできなくなっているんだ。それが、ファシズムというものだ」──。

→(ツイッターの画像から)

https://twitter.com/arapanman/status/865861960436293632

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 近所のデパートの信州物産展で「安養寺味噌ラーメン」(長野県佐久市・七代目助屋)=写真=を食べた。札幌味噌ラーメンをこよなく愛する僕には、独特の味噌がやや濃かったけど、七味唐辛子を少し振り掛けると結構いい感じでいただけた。

 しかし何より特筆すべきは、具の信州ハーブ鶏と諏訪美豚チャーシューで、噛み締めると鶏肉と豚のうまみが口の中に広がる。これがもう想像以上に味わい深くて絶品の美味しさだった。


5月22日(月曜日) 政権に都合よくルールを変える

 つまり安倍首相の大親友が経営する加計学園しか応募できないように、「都合よく制度・ルールを一方的に変更した」ということ。これぞまさに安倍独裁政権。国家の私物化そのものではないか。勝手にルールを変えてゴールを動かすことがまかり通るのなら、何でも思う通りにできる。政権のやりたい放題じゃないか。

加計学園以外の応募、「原案」では可能、獣医学部新設(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5Q62ZYK5QUTIL06K.html

 これほどまでに権力を好き勝手に私物化し、アンフェアで恣意的で不道徳で、社会正義に反する前代未聞の厚顔無恥な総理大臣に、国民の自由と人権をがんじがらめに縛る「共謀罪」という危険な刃物を持たせるなんて、日本国民にとって自殺行為に等しい。「知らぬが仏」なのか。いやどう考えても「知らぬは地獄」だろう。


5月23日(火曜日) 「治安維持法」が衆院通過

 「テロ等準備罪」なんて詐欺みたいな法案名を、平然と見出しに掲げる御用新聞(読売だよ)と、無批判にアナウンスする国営放送局(公共放送を騙るNHKだよ)。本当は「共謀罪」というより、実態は「治安維持法」なんだよなあ。正しく伝えようとするのであれば、むしろ「『治安維持法』衆院で採決強行、自公維が賛成し可決」って見出しにすべきだと思うんだけど。

 【悲報】「共謀罪」を「テロ等準備罪」(組織的犯罪処罰法改正案)と言い換えた実質的「治安維持法」が、衆院本会議で採決強行され、自民・公明・維新の賛成多数で可決された。政府が国民の内心の自由と基本的人権をがんじがらめに縛る管理統制監視社会へ、さらに一歩大きく近付いた。法案に対する矛盾や疑問が何一つ解消されず、国会質疑でや不安や懸念の声に何一つまともな答弁がされないまま、舞台は参院に移ることになる。

 そして言うまでもないことだがNHKは、衆院法務委員会と同様に、衆院本会議の「共謀罪」(治安維持法)の採決も中継放送しなかった。しかも「ニュースウオッチ9」では「共謀罪」はトップ項目ですらなく、番組が始まって16分が過ぎてからわずか5分ほど触れただけだった。一方、「報道ステーション」はトップ項目。デタラメな国会答弁の異様さを批判し、捜査が暴走する危険性にも警鐘を鳴らした。

 見出しはもちろん本文にも、「共謀罪」の「き」の字さえ出てこない読売新聞の記事。徹底して読者をミスリードし洗脳する姿勢にぞっとする。本質や問題点を伝えない自称報道機関の自殺行為。こんな安倍政権の広報紙を、わざわざ金を払って読んでいる読売読者に合掌。度し難い。

テロ準備罪法案、衆院通過…自公維など賛成多数(読売)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170523-OYT1T50080.html


5月24日(水曜日) 読売の紙面の酷さに仰天だ

 「共謀罪(治安維持法)」の衆院通過を伝える今朝の読売新聞の酷さには、改めて心の底から仰天した。見出しや記事本文で「共謀罪」の言葉を徹底して使わないだけではない。

 社説で、「与党が『論点は出尽くした』として、採決に踏み切ったのはうなずける」「野党は不安を煽るような質問を続けた。普通の国民も監視対象になる、と印象づけるのが狙いだろう」「組織的犯罪集団と無関係の人に嫌疑は生じず、捜査対象にはなり得ない」「会期延長もためらわずに、成立を図るべきだ」などと、ほとんど政府の見解をそのまま垂れ流すのは、それこそ朝飯前。

 そればかりか1面の本記でも「不安あおらず冷静な議論を」との見出しを立てて、当然のように法案成立を促すのだった。「共謀罪(治安維持法)」に対する疑問や不安が広がっているのは事実なのに、問題点の指摘さえしない。何なんだろうこの政府広報紙は。ここまで酷いとは。もうただただ驚くばかりで呆れ果ててものが言えない。

 読売新聞の紙面を見ていると、NHKの方がまだほんの少しマシなんじゃないかと思えてくる。それくらい読売の論調は、見出しも記事本文も社説も一方的だ。「共謀罪(治安維持法)」にせよ、安保法制にせよ、憲法改正にせよ、原発再稼働にせよ、読売はすべてがこのような調子だ。ジャーナリズムとはほど遠い。こんな広報紙作りしかさせてもらえない読売の一線記者と、何も知らずに読売を購読している読者に同情する。

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 証拠の書類を出せと言えば「ない。捨てた」と答え、書類を見つけたと言えば「怪文書だ。知らない」と開き直る。でも次々に内部告発や証言者が登場。もうどうにもならないのでは。

加計学園文書「昨秋に示された」、前文科次官が証言(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5S6WJQK5SUTIL05G.html


5月25日(木曜日) 真偽のほどは一目瞭然だ

 「文書は確実に存在していた」「あったものをなかったことに、知らなかったことにはできない」「黒を白にしろと言われ、意に反することをさせられることが続いている」──。極めて理路整然と筋の通った前川喜平・前文部科学事務次官の明晰な記者会見と、威嚇と誹謗中傷とはぐらかしに終始する菅義偉・官房長官の記者会見と。果たしてどちらが虚偽を述べているか。どちらが真っ当か。どちらが信用できるか。どちらに信憑性があるか。真偽のほどは一目瞭然だろう。

◇◇

 時代錯誤の戦前回帰を志向しているというだけでない。あろうことか、国家を私物化し堂々と利益誘導する安倍内閣。こんな史上最低最悪のウンコみたいな政権がこのまま続いたら、確実にこの国の行政や教育や倫理は崩壊する。マジでヤバいのに、それでも多くのメディアはジャーナリズムの職責を果たそうとしない。その中でも特に、政権に都合のいいようにニュースを伝える読売新聞とNHKが、主権者である国民を誤導する。ため息と怒りしか出てこない。恥を知れ。

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 組織の一員としては言えないこと、言いにくいことは、どこの職場でもどんな環境でも当然あるだろう。しかしそれでも内部告発や証言がどうしても必要なことはあるし、勇気を持って内部告発や証言をする人は存在する。そんな事案について遺族と弁護団会議を取材した。記事化するまでかなりの長期戦になりそうだけど。


5月26日(金曜日) ものは言いようの「論点そらし」

 ものは言いようだ。「国家戦略特区」の規制緩和で岩盤に風穴を空けたと言うが、しかしその実態はごり押しの利益誘導。あまりに強引な「特別扱い」。安倍首相の大親友の「加計学園」だけに便宜を図るための方便ではないか。前川・前文科次官の証言に対し「なぜ今ごろ。在職中に堂々と反論すべきでは」とも言うのだが、在職中に堂々と反論や内部告発なんてできるはずもないし。

 さらに、前川前次官が出会い系の店に出入りしたことを「教育行政の最高責任者として到底考えられない」と批判するが、公務外で違法性がないなら別に構わないだろう。だったら国権の最高機関の国会議員の言動や違法行為はどうなのか。「加計学園問題」の内部告発と直接関係ない話を持ち出して論点をそらし、すり替えて、問題を矮小化する。むしろそうした安倍試験の姿勢にこそ、強い違和感を覚える。

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 何回聞いても菅官房長官は記者会見で、「地位に恋々としがみついて」の「恋々」を「れんめん」と読んでいるのだが。「連綿」だと「連綿と続く老舗」という言い方をするのが普通の日本語。未練がましく執着するのは「恋々」(れんれん)。

 さすが安倍「でんでん」首相の大番頭、そこまで非常識を忖度しなくても。細かいようだけど、とても大事なことなので一応指摘しておく。頭の悪さや教養のなさや常識のなさを自覚していない狂った権力者ほど、始末に負えないものはないという典型だから。

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 自民党の竹下亘国対委員長「証人喚問は必要ない。話としては面白いが、政治の本質に何の関係もない」──。むしろ話として興味深く面白いのは、政治の本質に直結している問題なのに論点をすり替えて、あえて証人喚問を拒む自民党の態度だよ。

前川前次官の証人喚問、自民が拒否、加計学園問題(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5V2T7WK5VUTFK001.html

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 石破茂氏は本当に真面目で真摯だな。僕とは政治的スタンスが違うけど、この人は信用に値する政治家だと思う。安倍や菅ら安倍一派とは大違いだ。ただ一点だけ、「自民党の機関紙でおっしゃっていただきたかった」とのことだが、読売も自民党の機関紙です、石破さん(笑)。

石破氏「読売新聞、熟読したけどよく分からなかった」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5V6S43K5VUTFK01P.html

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 共謀罪(治安維持法)に懸念の意を示した国連の特別報告者が、書簡を批判した日本政府の対応に対し、「他国にはなかった反応」「菅官房長官の指摘はミスリードだ。無知からなのか、意図的に法案への批評を拒もうとしたのか」と批判。

「立法焦らず再考すべき」「共謀罪」懸念の国連報告者(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5T04HPK5SUTIL066.html


5月27日(土曜日) なんとも浮世離れした発想

 「キッズウイーク」とは、これまたなんと非現実的な話か。「プレミアムフライデー」にしてもアホらしい限りだったのに。懲りもせずに馬鹿じゃないか。浮世離れした頓珍漢で的外れな政策を、思いつきだけでぶち上げる安倍政権。一般庶民の労働実態など眼中にない。ごく一部の大企業の正社員しか「恩恵」に預かれないのは当たり前だろう。早帰りや長期休暇なんて、下々の労働者に浸透するわけがない。

 いかにも安倍さまらしい発想だ。国有財産や税金を好き勝手に私物化して、オトモダチに利益誘導する政権だけのことはある。

<キッズウイーク>「どこの国の話?」政府構想にブーイング(毎日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170527-00000111-mai-soci


5月29日(月曜日) 「そのまま」垂れ流すか否か

 <「平和なくして食あらず。命から命をいただいている。忘れちゃいけないよって言われました」。食を通じて幸せな社会に、という思いが土台にあったのだ。>

 今朝の朝日新聞、生活面から。小林カツ代さんの言葉は味わい深く、そしていつまでもずっとカッコいい。

小林カツ代さん、味わい今も、「料理は愛情?技術よ」、時代の半歩先に(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12961174.html

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 <「共謀罪は怖いです。絶対に認めてはいけません。安倍政権は基本的人権をどんどんつぶそうとしている」「いまはルールをばかにする『反知性』の政治。政治が国民をだます教育勅語の時代に戻そうとしています。そんな政権下での憲法改正を認めるわけにはいきません」「祈るだけで平和は訪れません。『宗教の中立性』を口実にするなんてあり得ない。宗教者は無条件で、戦争反対の立場であるべきです」>

 今朝の朝日新聞、文化・文芸面から。立憲主義を否定し戦前回帰を目指す安倍政権に対し、疑念や懸念を口にする宮司たちの言葉の一つ一つが、ずっしりと重く心に響く。

神社界、実は多様な意見、現政権では改憲ダメ(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12961154.html

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 読売やNHKは政府発表を「そのまま」垂れ流す。嘘でもデタラメでも。これは報道姿勢として致命的だ。朝日の記事には「日本政府の説明によると」という言葉が冒頭に付いている。「あくまでも日本政府が勝手に言ってるだけですよ」というニュアンスが伝わってくる。この違いは大きい。

 ニュース記事は「主語」に注意しながら読むといい。「日本政府の説明によると」という断り書きの有無はもちろん、主語を「わが国は」とするか「日本は」とするかの違いからも、報道側が政府と一体化しているか、それとも中立を保とうと努力しているのか、各社各局の取材・報道姿勢が見えてくる。

国連事務総長と安倍首相会談に関する報道に疑問、特別報告者・共謀罪について、食い違うプレスリリース(伊藤和子・Yahoo!ニュース)

https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20170529-00071465/

国連事務総長「総意でない」、「共謀罪」法案懸念の書簡(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5X5S15K5XUTFK007.html

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 次から次へと際限なく、嘘やデタラメやでっち上げや詭弁を吹聴しまくると、反論や批判が追いつかず、そのうちすべてうやむやになって嘘も事実として定着してしまう、というのを安倍首相や菅官房長官らは狙っているのかもしれない。

 まるでモグラ叩きのように、嘘や詭弁に反論し続けるのは疲労困憊し疲弊する。しかし確実に、反撃の証言や内部告発の狼煙は次々に上がっている。安倍政権が追い詰められて、狼狽し焦っているのは間違いない。


5月30日(火曜日) 常識が通じない政権

 それにしても金田法相には、プライドとか誇りとか屈辱といった感情はないのかな。国権の最高機関である国会審議で、法務大臣が自ら挙手して答弁しようとするのを、両脇から押さえつけられて答弁させてもらえないなんて。しかもそれがテレビカメラで全国に流されているのに。図太いのか大物なのか鈍いのか。ちょっと理解し難い。そんな非常識で滑稽な共謀罪(治安維持法)の審議が、参院でも続く。

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 なんとも恐れ入った強弁、というか屁理屈がまかり通る。「印象操作だ。便宜をはかったという前提で恣意的な議論だ」「結果的に首相が懇意にしている人が学園の理事長だっただけ」「(証人喚問を拒む理由は)必要ないというのが理由です」──。後ろ向きというより開き直りだろう。嘘と詭弁だらけの安倍政権には、良心も誠実さもモラルもへったくれも何もない。常識がまるで通じない。

告発者へ個人攻撃…加計問題、究明に後ろ向きな安倍政権(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5Z5FPBK5ZUTFK00Y.html


5月31日(水曜日) 学生に発破をかけた

 大学の文章講座の講義で、「140字の『渾身のツイート』を1本でいいから毎日書き続けたら、きっと文章力がアップするよ」と学生に発破をかけた。「これだけは伝えたい」という思いのこもった「文章を書く習慣」を身につけるだけでも、いい練習になると思う。1年間で365本。まあ試してみて下さい。

 夕方、授業が終わってすぐに講師懇談会。続いて別館で立食の懇親会。昼食抜きだったので、オードブルや寿司をたらふく食べて空腹を満たした(笑)。その後、教員仲間5人と金沢文庫の駅前に新しくできた地ビールの店で打ち上げ。たまたま5人全員が都内の某大学つながりだった。知らなかったよ。そういう偶然というか縁もあるんだなあ。びっくり。

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 <参加者から苦笑いとため息が漏れた。終了後の感想は「イライラする」「ストレスがたまる」>だってさ。そりゃそうだろう。あんな酷い法務大臣の答弁を聞かされて、イライラしない方がどうかしてると思うよ。「ムカつく」という感想もぜひ入れてほしい。

声に出して読む「共謀罪」答弁、参加者「イライラする」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5V3DJ5K5VPJLB008.html


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