身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2017年6月1日〜6月30日

●信頼関係を築くのはむしろ基本●政権の証拠隠滅がまかり通る異様●はぐらかし印象操作は総理の得意技●「ついっぷる」今秋終了●そもそも加計の獣医学部は無理がある●詰んでいるのに投了しない●したり顔の冷笑は恥ずかしい●辞めるのは日米どっちが先だ●「質問する、問い返す─主体的に学ぶということ」●外堀も内堀もじわじわと●国民主権を蹂躙●意外に多い?現政権への反発●権力の濫用●権力の暴走●時間稼ぎの役割を完遂●まさかの「喫茶店難民」●安倍政権の横暴を忘れない●「えん罪弁護士」各賞受賞●安倍内閣の支持率が急落●この期に及んでも嘘ばかり●悪天候の中●臨時国会を開くのは当然だ●この国のテレビ報道は●盗人猛々しいにもほどがある●東電は不作為を認めよ●将棋は「指す」、囲碁は「打つ」●太鼓持ちの醜態●末期症状の安倍政権●稲田防衛相は逮捕されるべき●なんて親切な加計秘書室長●誤解の余地なく違法行為●粗製乱造しないための規制●●●ほか


6月1日(木曜日) 信頼関係を築くのはむしろ基本

 前川喜平・前文部科学事務次官の出会い系バー訪問が昼の情報番組で批判されていた。取材でも同じだが、場合によったら何十回も通って信頼関係を築いてこそ、より深く掘り下げた話が聞けるようになる。「調査と言いながら女性の相談に乗るのはおかしい」とも批判されていたが、信頼されているからこその関係ではないか。そんな基本的で当たり前のことさえも想像できないなんて。的外れの批判に呆れる。

 社会の矛盾の実態や背景を個人的に把握したいと考えて、領収書を切ったりせずに、勤務時間外に私費でいろんな場所に出向くことなどいくらでもあり得るだろう。むしろ公務として公費を使って1回か2回ほど形だけ出かける方が、物事の表層しか見ていないようで、よほどうさん臭く思えるけどな。

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 安倍政権はいったいどれだけ、加計学園とズブズブでベッタリの関係なんだ。安倍首相本人は加計孝太郎理事長の大親友。昭恵夫人は系列保育施設の名誉園長。木曽功・前内閣官房参与は加計学園の理事で系列の千葉科学大の学長。萩生田光一・官房副長官は千葉科学大の名誉客員教授。

 まともな政権ならそんな深い関係者には、むしろあえて優遇もせず便宜も図らないように配慮するだろう。ところが安倍政権はあからさまに堂々と特別扱いして、恥ずかし気もなく便宜供与を繰り広げる。まさに異常な関係。そしてそんな関係を批判されると逆上して開き直る。これほど異様で気持ち悪い政権は見たことも聞いたこともない。

加計学園理事の内閣参与、前次官と接触、新学部も話題に(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5051MHK50UTIL024.html

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 何が権威だ、馬鹿馬鹿しい。というよりも気持ち悪い。何よりも気持ち悪いのは、退位法案の審議は「国民に知ってもらうべきだ」としてNHKが生中継したことだ。共謀罪(治安維持法)の審議こそすべて生中継すべきだろう。だれのために何のためにどこを向いて仕事をしているのか。本当に伝えるべき情報は何なのか。

退位法案、議運委出席者、「権威」重視、全員ネクタイ着用(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20170602/k00/00m/010/125000c


6月2日(金曜日) 政権の証拠隠滅がまかり通る異様

 こんなに堂々と平然とあからさまに、証拠隠滅する政権を過去に目にしたことがあるだろうか。これはイデオロギーや政治スタンスの違いの問題ではない。主権者たる国民が馬鹿にされ愚弄され否定されているのだ。まともな民主主義国家で、こんな異様なことがまかり通るなんてまずあり得ない。絶対に許されないし許してはならない。文部科学省の加計学園圧力文書の隠蔽も同様だ。憤怒。

森友交渉時のデータ消去へ 財務省がシステム更新(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK625VXNK62UTFK015.html

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 まともな捜査も証拠集めもせずに犯人と決め付けて、脅して罵って恫喝して自白させる捜査機関。最悪の場合は証拠を捏造され証言がでっちあげられることもある。そして裁判官は、取調官の主張を鵜呑みにして有罪を言い渡す。そんな連中に「共謀罪」などという凶器を使わせるなんて、ナントカに刃物で、あり得ない話だ。まさに治安維持法の再来でしかない。

 冤罪被害者はたまたま事件にまきこまれるのではない。冤罪の多くは意図的に作られ、でっちあげられるのだ。そうしていったん逮捕・起訴されたら、残念ながら99%が有罪にされてしまうのが日本の刑事裁判だ。警察官や検察官や裁判官が「話せば分かってくれる人たち」などと思っていたら大間違いだ。取り返しのつかないことになる。

謝らない警察に「共謀罪」はNO、冤罪被害の歌手ら集結(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK5T5KB2K5TPTIL021.html


6月3日(土曜日) はぐらかし印象操作は総理の得意技

 「印象操作」「レッテル貼り」の言葉を馬鹿の一つ覚えのように繰り返す安倍首相だが、これこそ質問や批判をはぐらかし、誠実に真摯に説明しようとせず、相手にレッテルを貼る印象操作にほかならない。「(安倍首相にとって)難しい言葉」を覚えたので、とにかく使いたくて仕方がないのかもしれないが、まるで小学生のような総理大臣だ。

「印象操作」首相が連呼、野党「どこで覚えたのか」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK62628NK62UTIL037.html

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 前川喜平・前文部科学事務次官の「証言」「告発」を、これまでずっと「主張している」という表現で伝え続けていたNHKだが、ここにきて突っ込んだニュースを流し始めた。「文書は文部科学省内の複数の課の少なくとも10人以上の職員に、メールで複数回、送信されていた」──。政府はこれでも官邸からの圧力文書の存在を、隠蔽し開き直るのか(開き直ることができるか)。

「官邸の最高レベル」文書、今も文科省職員のPCなどに保管(NHK)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170602/k10011004921000.html


6月4日(日曜日) 「ついっぷる」今秋終了

 「ついっぷる」が今年10月末でクライアントサービスを終了するという。えええーーーーっ。マジかよ(涙)。本家の公式ツイッターが死ぬほど使いにくいのに対し、ついっぷるはものすごく使い勝手がいいので、ずっと重宝して愛用していたのに。困ったなあ。同じように思っている人は結構多いようだ。代わりのクライアントを探さなくては。


6月5日(月曜日) そもそも加計の獣医学部は無理がある

 質問者に対して「印象操作」「印象操作」とひたすら繰り返す安倍首相。そうやって質問にはまともに答えず、根拠も示さず「印象操作」と連呼する安倍首相の行為こそが「印象操作」そのものではないか。しかも屁理屈にもなってない詭弁で、加計圧力文書の確認も調査も証人喚問もすべて拒否。平気で嘘をつくし、野党のヤジにはすぐに反応して激高する。そのくせ、自分は自席(閣僚席)から堂々と品性下劣なヤジを飛ばす。史上最低最悪の卑怯で卑劣な総理大臣だな。

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 加計学園の新設獣医学部の定員は160人。既存の国公立大学の4校〜5校分に相当する。「定員160人というのは、天文学的な数字ですよ」「教員は今も足りない。まともな人材を集められるのか」。あり得ないデタラメで杜撰な計画。開校したとしても、破綻するのは目に見えている。

 そもそもわざわざ四国に獣医学部を新設する必要はないし、加計学園にまともな教育ができるとも到底思えない。そんなところに巨額の税金を注ぎ込んで、首相のオトモダチに利益誘導すること自体が異常としか言いようがない。

加計学園「獣医特区」は妥当? 農水省、需要減指摘(毎日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170604-00000066-mai-soci


6月6日(火曜日) 詰んでいるのに投了しない

 本当はもう完全に詰んでいるのに、馬鹿だから詰んでいることが分からず、いつまでたっても投了しないで指し続けるって恐ろしいよなあ。将棋ではなく安倍政権の話だというのが、この国の国民の不幸であり悲劇だ。主権者にできるのは、支持率と選挙結果で分からせること。それしかない。


6月7日(水曜日) したり顔の冷笑は恥ずかしい

 「野党は国会でろくな質問をしない」「野党はだらしなく詰めが甘い」などと、したり顔でもっともらしく野党を批判する人たちがいるが、そんなことはない。民進党も共産党も安倍政権を鋭く厳しく追及している。安倍首相や閣僚らが公開すべき情報を隠蔽し、質問に対してまともに答えないことこそが大問題ではないか。論点をはぐらかしてはいけない。

 こんなふうに冷笑する態度は、みっともないし恥ずかしい。問題の本質から目を背けて、権力の不正や横暴を助長するだけだろう。もしかしたらそれが狙いなのかもしれないが、事実をきちんと把握せず、デマを吹聴するだけに始末が悪い。

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 文部科学省の現役職員の内部告発をはじめ、加計問題について政府説明の矛盾を各社が大々的に報じる中、読売新聞は相変わらず小さく形だけ伝えるのみ。第3社会面に「加計前提の想定問答、文科省作成、民進が入手主張」と2段見出し。わずか41行。今朝の読売が掲載した「加計問題」はこの記事だけだった。徹底した政府広報ぶりに言葉を失う。


6月8日(木曜日) 辞めるのは日米どっちが先だ

 トランプ大統領が辞める(あるいは辞めさせられる)のと、安倍政権が崩壊するのと、いったいどちらが先だろうか。強権的で独善で傍若無人で厚顔無恥で、質問にまともに答えようとせず、はぐらかし、威嚇し恫喝し、平気で嘘はつきまくるし堂々と隠蔽もして、権力を私物化する醜悪なトップの姿。おまけに知性も教養も社会常識もなく、品性や人間性にも問題がある。早く退場した国の方が、メディアと民主主義が健全に機能している社会だと思うよ。

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 共同通信社会部記者の名古谷隆彦さんが、近著「質問する、問い返す─主体的に学ぶということ」(岩波ジュニア新書)を送って下さった。教育問題の取材を手がけてきた経験を踏まえ、中学生?大学生に向けて、自分で考えて問いかけて主体的に生きるためのヒントを伝える内容だ。でもけっしてそれだけではない。

 一方的でありきたりのパターン化した授業に疑問を投げかけ、多様な価値観や意見をスルーする教員側の姿勢を戒める。二者択一の思考の安直さを批判し、答えや結論の出ない議論を続けることの大切さを指摘する。その上で、納得できるまで質問を繰り返すことの重要性も強調している。教育論でもあり、記者論・取材論にもなっていると思った。


6月9日(金曜日) 外堀も内堀もじわじわと

 相変わらずいつものNHKニュース。「(行政のあり方が歪められたと)前川前次官は主張している」「(文書は確実に存在していたと)主張した」と伝えている。なぜ「証言」ではなく「主張」という動詞を使い続けるのか。それこそ「印象操作」ではないか。なんとなく聞き流してしまうような細かい表現だけど、実はそういうところに報道姿勢が現れる。「ニュースウオッチ9」のキャスターのコメントも同様だ。

 じわじわと、しかし確実に外堀が埋められていく。実際には内堀も埋まりつつある。もう何回も王手やチェックメイトになっているのに、それでもまだ国民を足蹴にできると思っているのだろうか。溜まりにたまった国民の鬱憤や不満や怒りが爆発する瞬間まで、極悪非道の限りを尽くす展開は、高倉健の映画みたいだ。健さんに思いっきり叩きのめしてもらいたい。

 国民が、メディアが、官僚が、行政が、司法が、そして国権の最高機関である国会が、安倍首相とその取り巻きによって舐められて貶められて辱められて馬鹿にされている。平気で国民に嘘をついて情報を隠蔽し、恫喝し威嚇し愚弄する。こんなふざけた総理大臣と内閣は前代未聞だ。

 嘘や隠蔽や恫喝や卑怯な手口や私物化がばれ、引っ込みがつかなくなって、次第に追い詰められていくトランプ大統領と安倍首相。日米の政権でそっくりの展開が進行中。


6月10日(土曜日) 国民主権を蹂躙

 「森友問題の審議で、政府が事実関係の確認を拒んだり事実と異なる説明をしたりしたため、少なくとも12時間が空費された」「むしろ野党の指摘や追及に正面から向き合わない政府の姿勢が、論戦を空疎にしている実態が浮き彫りになった」──。国会審議の場で最低限の説明責任も果たさず、国民を愚弄する安倍政権。

 加計学園問題の国会審議も、森友問題と全く同じだよね。共謀罪の審議も同様。事実関係の確認を拒んだり、事実と異なる虚偽答弁を平然と並べ立てたり。まともな民主主義国家であれば、政府が国会で誠実に真摯に説明するのは当然の義務ではないか。国民主権を蹂躙する。とんでもない反社会的な内閣だ。

確認拒否に誤説明、政府、12時間を空費、森友問題審議(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK505HPTK50UTFK00N.html


6月12日(月曜日) 意外に多い?現政権への反発

 国家権力と情報と教育と主権者(国民)とメディアの関係について特別講義をした。「現代ジャーナリズム」の授業のダイジェスト版みたいな内容。過去に僕の別の授業を履修したことのある学生が数人いたけど、森友学園や加計学園の問題などタイムリーな時事ネタもふんだんに盛り込んだので、退屈しなかったみたいだ。ほっとした。

 教室の空気は意外にも現政権に批判的な感じ。体感では8割くらいは「おかしいんじゃないの」と考え始めているように思う。安倍首相や菅官房長官らの異常な言動を目の当たりにして、さすがに疑問や反発する気分がわき上がりつつあるのかもしれない。同時にまともなメディアに期待する声も。一部の「ネット世論」の空気とは全く違っていたので安心した。

 「民主主義は多数決とは違う」「多数派は何をしてもいいという発想は危険だ。そんな理屈が通るのなら、少数派の人権が侵害されて虐げられる決定が一方的にされても構わないことになる。それは民主主義ではなく独裁だ」。授業で話したこの言葉にはとても食い付きがよく、共感する声も多かった。健全な反応ばかりで本当によかった。授業を通して僕自身が安堵させてもらったよ。


6月13日(火曜日) 権力の濫用

 公益通報制度まで無視するのか。こんなことがまかり通ったら、内部告発者なんていなくなってしまうではないか。自由党の森ゆうこ参院議員「残念な発言だ。この件に関して報復の動きがあったら許さない」。森ゆうこ議員に全く同感。よく言った。

加計問題の内部告発者、処分の可能性、義家副大臣が示唆(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK6F4D3JK6FUTFK00D.html

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 犯罪に模倣されたとして、県警が著作物(漫画)の作者に申し入れをするのは異例。権力の濫用では。表現・言論・出版の自由を侵害する違法行為で、検閲・介入・圧力では。

強制わいせつ容疑の男「漫画を真似」、県警、作者に異例の申し入れ(埼玉新聞)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170613-00010004-saitama-l11


6月14日(水曜日) 権力の暴走

 そもそも疑問や問題点が次々に浮上する矛盾だらけの共謀罪法案なのに。しかも法務大臣がまともな答弁もできないのに。さらに主権者たる国民の大半が「反対」「疑問」「もっと議論すべき」と考えているのに。にもかかわらず委員会審議と採決を打ち切って、本会議で強行採決するなんてあり得ない。狂ってる。

◇◇

 嘘だらけの答弁や事実に反する説明を、平然と繰り広げる安倍首相、菅官房長官、山本地方創生相ら安倍内閣のメンバー。そしてその尻馬に乗って、恥ずかし気もなくデタラメな説明を垂れ流し、加計学園や共謀罪を正当化するニュースと主張を繰り広げる読売、産経、NHKなどの御用広報メディア。情けないにもほどがある。

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 まさに議会制民主主義の否定。立法府の自殺行為。ジャーナリズムの責任放棄。報道の自殺行為。これらの言葉を、自民党、公明党、維新、読売、NHKに謹んで贈りたい。もしもまだ良心が残っている人がいるなら、うんこみたいな組織の中で反旗を翻して、新たな一歩を踏み出してほしい。


6月15日(木曜日) 時間稼ぎの役割を完遂

 時間稼ぎする役割を見事に果たした菅官房長官。「共謀罪」の審議で「誠実かつ真摯な答弁」を重ねてきた金田法相も同じ。「全く問題ない」「指摘はあたらない」「怪文書みたいな文書」と切り捨てる。まともに答えず、ひたすら時間を浪費して論点をそらす安倍政権の手法。不誠実で卑劣極まりない。国民を愚弄する対応がまかり通るこの国。しっかりと心に刻んでおきたい。

菅官房長官「怪文書という言葉だけが独り歩きして残念だ」(NHK)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170615/k10011019081000.html


6月16日(金曜日) まさかの「喫茶店難民」

 横浜駅前の喫茶店で、週刊誌の編集者と打ち合わせ。ディスカッションしているうちに少しずつ考えがまとまって、頭の中に簡単なプロットが浮かんできた。なんだか書けそうな気がしてきた。社会の閉塞感や息苦しさが表現できればいいな。やや長めの記事になりそう。大学の授業もあるので、原稿の締め切りはゆとりを持たせてもらうことになった。

 平日の午後なのに、どこの喫茶店(カフェではない)も満員で、これまでいつも余裕で入れたところにも長蛇の列ができていて、一時まさかの「喫茶店難民」になった。おいおいマジかよ。めちゃくちゃ暑かったから、喫茶店に避難する人(主におばちゃんたち)が多かったのかも。

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 国民を舐めて馬鹿にしきった前代未聞の最悪な政権だ、と改めて強く思う。権力を私物化し、嘘をつきまくって、情報を徹底的に隠蔽し、内部告発で問題がさらけ出されても開き直って、しらを切り通す。道理も良識も常識も一切通用しない。そして今国会は強制終了。上手く逃げ切ったとほくそ笑んでいるのだろう。安倍政権のデタラメと横暴を絶対に忘れない。


6月17日(土曜日) 「えん罪弁護士」各賞受賞

 【朗報】今村核弁護士を取り上げたNHKの特集番組「ブレイブ勇敢なる者・えん罪弁護士」が、アメリカ国際フィルム・ビデオ祭ドキュメンタリー部門(伝記分野)でシルバースクリーン賞を受賞したと、担当Pから連絡をいただいた。おめでとうございます。「ギャラクシー賞選奨」「ATP賞奨励賞」に続く受賞。


6月18日(日曜日) 安倍内閣の支持率が急落

 安倍内閣支持率41%に下落(朝日)、▲内閣支持率12ポイント減49%(読売)、▲内閣支持36%前回から10ポイント下落(毎日)、▲内閣支持急落49%(日経)、▲内閣支持10ポイント急落44%(共同)、▲安倍内閣支持率39・8%、不支持が上回る(日テレ)。

 相変わらず「高い数字」を掲げる読売でさえ支持率は急落。世論調査は質問の仕方によって回答結果に大きな差異が生じるが、それでも安倍内閣の支持率が30%台に突入した意味は大きい。しかしこれだけのデタラメと横暴と無法を目の当たりにしてもなお、支持率が40%もあること自体かなり異常だと思うけど。


6月19日(月曜日) この期に及んでも嘘ばかり

 安倍首相の記者会見。この期に及んでも嘘ばかり。「印象操作のような議論に対してつい強い口調で反論してしまう」「建設的議論とは大きくかけ離れた批判の応酬に終始してしまった」──。「印象操作のような議論」を繰り返したのは首相ではないか。そもそも「(批判の)応酬」ではない。質問に答えず一方的に批判したのは首相だった。

 笑うしかないのが「冷静に一つ一つ丁寧に説明する努力を積み重ねていかなければ」のひと言だった。いけしゃあしゃあと、よくそんな事実に反する言葉が口をついて出てくるものだ。冷静でも丁寧でもなく逆ギレとヤジばかり。まともな説明は何一つせず、無関係の話を延々と続けたのは安倍首相なんだけど。

 安倍首相を筆頭に閣僚や官僚らが質問に誠実に答えてまともに説明していれば、「建設的議論」は成立したのに。首相らが質問をはぐらかしてきちんと答弁しなかったから、「建設的議論」にならなかった。安倍首相はこの期に及んでも嘘ばかりついて、自己正当化に終始し責任転嫁する。なんて卑怯な総理大臣なんだろう。

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 特別講義で、独立した公共放送(報道機関)であるはずのNHKに圧力をかけて、コントロールしようとする国家権力の実態と、主権者である国民が知るべきニュース(判断材料)を伝えないNHKの組織体質について話した。法政女子高校元教諭のY先生が聴講に来て下さってびっくり。「先週の授業も聴きたかった」と言われて、さらに緊張した(笑)。

 夕方から、同僚の先生と大学近くの中華料理屋へ。コース料理を注文。生ビールで乾杯してのどを潤す。エビチリとチャーハンと、締めの杏仁豆腐が美味しい。

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 少し前までは朝日新聞を読んでいる学生の方が、読売新聞を読む学生よりも多かった。最近は読売が朝日を圧倒。読売が20だとしたら朝日は1ケタ。そして読売を購読する学生は「テロ準備罪は必要です」と力説する。そりゃそうだ。読売は「共謀罪」という言葉も使わず、法案の問題点も指摘しないのだから。もちろん森友や加計の記事も読売にはほとんど載らない。

 伝えるべきことを伝えず、主権者たる国民の耳目から「判断材料」を遠ざけようとする読売は、もはや新聞ではない。政権の広報紙・宣伝媒体だ。民主主義の敵と言っていい。


6月21日(水曜日) 悪天候の中

 横殴りの雨の中、午後から大学へ。バスを降りて正門を入ったところで、強風に煽られて傘の骨が折れてダメになった。100円の使い捨ての傘だからまあいいけど。そんな悪天候なのに出席率は結構高い。みんな真面目だなあ。本音を言うと、僕も休講にしたかったんだけど。

 文章講座の授業。「いじめに加担したことを友達に謝罪した」という学生の作文の講評で、「過去を冷静に振り返って過ちを認めるのは勇気がいる。きちんと謝罪できるのは立派。どこかの国の総理大臣みたいに、嘘ばかりついて絶対に謝らないのとは大違いだよなあ」とつぶやいた。文章の授業でも主権者教育はできる。


6月22日(木曜日) 臨時国会を開くのは当然だ

 「真摯に説明責任を果たす」などと言いながら、証人喚問を拒否し、国会閉会中審査(集中審議)も臨時国会も開かないなんてあり得ない。やっぱり安倍首相と安倍自民党は大嘘つきのペテン師ということではないか。そもそも安倍政権には、さんざん屁理屈を並べて臨時国会を開かなかった前科がある。憲法や法律を平気で踏みにじるのは安倍首相の常套手段。これほど国民を愚弄する政権があっただろうか。

 菅義偉官房長官や萩生田光一官房副長官を仮に切り捨てたとしても、疑惑や問題の解明には全くほど遠い。2人は安倍首相を担いでいる大番頭と番頭なのだから、安倍首相の意向に沿って首相と一心同体で動いているのは明白。諸悪の根源・本丸は、安倍首相と安倍政治とその取り巻きだ。そこを見誤ってはならない。

 私利私欲の利権のためにあからさまで強引に利益誘導し、国の仕組みと国有財産を私物化している頭のおかしな総理大臣の責任こそ、厳しく問われなければならない。でなければこの国の民主主義は崩壊する。「美しい国」からほど遠い「薄汚れた国」に向かって力強く歩んでいる張本人は、安倍晋三という前代未聞の異常な権力者だ。

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 安倍首相を筆頭に、安倍政権のメンバーと安倍チルドレンの皆さんは、ぜひとも「道徳」の教科書に登場していただきたい方々ばかりですね。もちろん「反面教師」の教材としてです。憲法も法律も倫理観も公平公正性も社会常識も、すべて平然と堂々と踏みにじって説明責任を果たさない方々がそろっていますから。どうぞ一刻も早く、「安倍政権は道徳教科書の教材にふさわしい」とする答弁書を閣議決定して下さい。


6月23日(金曜日) この国のテレビ報道は

 午後2時半から開かれた小林麻央さん死去の市川海老蔵の記者会見は延々と生放送するのに、午後4時半すぎからの前川喜平・前文部科学事務次官の記者会見は中継しない「自称公共放送」のNHKとはいったい何なんだろう。民放各局にしても同様だ。TBSだけが会見冒頭わずか1分ほど中継したが、男性キャスターが「よく分からないですね。私どもの時間の都合でここまでです」と言って打ち切った。

 TBSのコメンテーターの岸井成格氏(毎日新聞特別編集委員)が、「前川さんの冒頭発言は、この国の民主主義のあり方に関わる大変重要な指摘をしている」といった趣旨のフォロー解説をしていたのが、せめてもの救いだったけど。

 市川海老蔵の会見はとても多くの関心を集めていて、伝えるべきニュースだというのはもちろんよく分かるが、それと同じくらい前川前次官の会見もしっかり伝えるべきだと僕は思う。この国のテレビ報道はどこを向いて、どこに向かおうとしているのだろう。公共の電波で伝えるべき情報とは何なのだろう。情けなくて暗澹たる気持ちになった。

 ちなみに夜のニュース番組も、「報道ステーション」を含めて軒並み小林麻央さんの訃報がトップ項目だった。前川前次官の記者会見をトップに据えて伝えたのは「NEWS23」だけだ。ため息しか出てこない。


6月24日(土曜日) 盗人猛々しいにもほどがある

 安倍首相「規制改革推進の立場から速やかに全国展開を目指す。地域に関係なく2校でも3校でも新設を認める」。何というあきれた開き直り。インチキがバレたらすべてをひっくり返すって。そもそも獣医学部はそんなに必要ないし、利益誘導のために安倍のオトモダチの加計だけを認めたのがおかしいのに。もはや支離滅裂。

獣医学部、今治以外にも、安倍首相(時事)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170624-00000055-jij-pol

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 加計・森友疑惑の解明に必要な証人喚問や臨時国会は拒否しながら、何をとぼけたことを。冗談にしてもたいがいにしろよ。そもそも安倍首相に憲法を語る資格などない。安倍首相に改憲させるなんて、ナントカに刃物だ。こういう大嘘つきで頭のおかしい異常な権力者に、好き勝手させないためにこそ憲法は存在するのだけど。

首相、自民改憲案の臨時国会提出を明言「歴史的な一歩」(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK6S52NXK6SUTFK001.html


6月25日(日曜日) 東電は不作為を認めよ

 「知らなかった」「予想できなかった」という弁明(大うそ)はもはや通用しない。東電は事前に巨大津波の危険性を認識し予見できていた。分かっていたのに、適切な安全対策を取らなかったことで、福島原発事故の大惨事が起きた。東電の不作為は明白だろう。その責任は重大だ。もうこれ以上のうそやごまかしは止めて、東電は逃げずに率直に真摯に非を認めるべきだ。信頼回復への道はそこからしか始まらない。

東電、事故前に防潮堤図面、強制起訴裁判、証拠提出へ(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK6Q6DW5K6QUTIL04Q.html


6月26日(月曜日) 将棋は「指す」、囲碁は「打つ」

 将棋は「指す」。囲碁は「打つ」。ところがプロのアナウンサーでも「将棋を打つ」なんて間違った言い方をする人が何人もいて、ちょっと意外だなあと驚かされる今日このごろ。


6月27日(火曜日) 太鼓持ちの醜態

 昼の民放情報番組にゲスト出演した田崎史郎・時事通信特別解説委員が、いつも以上に見苦しかった。国家戦略特区の獣医学部新設をめぐる安倍政権の詭弁と嘘を必死に正当化し擁護するも、ほかの出演者からの総突っ込みにしばし黙り込む場面も。政権側のデタラメさを際立たせる役割を立派に果たしていた。

 みっともないとしか言いようがない無様な姿だけど、ああいった無茶な政権擁護を強弁する情けない役回りを、田崎史郎氏本人は自覚しているのだろうか。あんな醜態だけは晒したくないよなあと、きっと大多数のメディア関係者は思っている(のではないかと思いたい)。

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 稲田朋美防衛相が、都議選の自民党候補を応援する集会で、「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と演説。憲法も法律も平然と踏みにじる自称弁護士。呆れるばかり。行政機構ばかりか軍隊も私物化するなんて許されるはずがない。常軌を逸した言語道断で論外の暴言だ。

 これはもう稲田防衛相の辞任だけでは済まない。もはや内閣総辞職しかないだろう。安倍首相を筆頭に官房長官や大臣や首相派閥議員らの言動が、どれもこれも支離滅裂で滅茶苦茶で収拾がつかないのだから。そもそも稲田発言は撤回すれば許されるような、少なくともそんな次元の話ではない。

防衛相、都議選候補を「自衛隊としてお願い」集会で演説(毎日新聞=共同)

https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170628/k00/00m/010/112000c

稲田氏「自衛隊としてお願い」都議選で、野党「私物化」批判(共同)

https://this.kiji.is/252404163074901495

 稲田防衛相は「これからも職責をまっとうしたい」と辞任を否定。しかし防衛省関係者は「早く交代してほしい。省内はみんなそう思っている」と不満を隠さなかったという。もう辞任しか選択肢はない。完全に詰んでいるのに、馬鹿だからそれすら理解できないのは安倍首相とそっくりだなあ。

<稲田氏発言>与党、都議選影響危惧、野党「完全にアウト」(毎日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170628-00000001-mai-pol

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 自民党の竹下亘国対委員長は「安倍晋三首相は加計問題について追及されることを嫌がっている」と述べ、臨時国会と衆院予算委員会などの閉会中審査を拒否したそうだ。竹下国対委員長は馬鹿正直すぎるだろ(呆)。というか拒否の理由も拒否したこと自体も、主権者たる国民を愚弄するふざけた話なんだけど。

自民「首相は加計追及嫌がる」臨時国会開催を拒否(共同)

https://this.kiji.is/252372842198779386

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 どう考えても「非正規労働者は責任感ややる気がない」としか受け取れない安倍首相の発言。安倍首相もいよいよ末期症状だな。事前にチェックやフォローをしてくれる人もいなくなったか。

安倍首相は現場知らないと批判、「責任感ない非正規」発言に(共同)

https://this.kiji.is/252343890487789049


6月28日(水曜日) 稲田防衛相は逮捕されるべき

 公務員が休日に共産党のビラを配っただけで逮捕されているのだけど、稲田発言はそれ以上に重大で悪質な事案だ。稲田防衛相は辞任や罷免だけでなく、即刻逮捕されて然るべきだろう。憲法15条(公務員は全体の奉仕者とする規定)、自衛隊法61条(政治的行為の制限)、公職選挙法136条(公務員の地位利用による選挙運動禁止)のすべてに違反しているのは明白だ。

 稲田防衛相は公の場での演説で、はっきりと自民党候補者への投票を促しているのだから、言い訳のしようがないではないか。「誤解を招きかねない」「誤解を与えるような発言」などといったレベルの話では断じてない。

 言い訳にもならない詭弁を並べて開き直る稲田防衛相はもちろんのこと、「辞任の必要はない」と稲田続投を指示して、平然と擁護し容認しかばう安倍首相らも異常としか言いようがない。安倍政権はクルクルパーの集まりであることが改めて明確になった。ここまで酷いとは。絶句である。

 下村博文・自民党幹事長代行(都連会長)「稲田朋美防衛相が誤解を与えるような発言をしたことについては残念だ」「これで辞任となったら続けられる人は誰もいなくなるんじゃないか」──。もう馬鹿としか言いようがない。度し難い。何回でも言うが、稲田防衛相は即刻逮捕されるべきだ。

稲田氏発言「イメージで言われたんだと」、自民・下村氏(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK6X4H2LK6XUTFK00F.html


6月29日(木曜日) なんて親切な加計秘書室長

 加計学園の秘書室長から2年間に100万円ずつ、計200万円の政治献金を受け取っていた下村博文元文科相。「加計学園から政治寄付もパーティー券の購入もしてもらっていない」「計11の個人や企業のパー券購入であって1人20万円以下だから闇献金ではない」と主張するが、加計学園の秘書室長がわざわざ計11の個人と企業から金を集めて持ってくるなんて、どれだけ芸が細かくて親切なんだ。普通に政治献金するよりも、そっちの方がずっと手間ひまかかるではないか。

 むしろその異常な「配慮」にこそ驚かされる。下村氏の説明がもし本当だとしたら、そんな面倒くさい取りまとめをしてくれること自体が謎でしかなく、ただならぬ利害関係が透けて見えてくる。

 文科相だった当時の下村博文氏が、学校法人や関係者から政治献金を受け取ることの意味を、下村氏はそもそもどのように理解しているのだろう。ほかの学校法人や教育産業や教育関係者らからも政治献金があっただろうが、そこに利益誘導や便宜供与はなかったのか。利益誘導や便宜供与が疑われるとは考えないのか。だれがどう見てもまっくろクロスケ。安倍首相とそのオトモダチや取り巻き連中は、こんなのばかりだ。


6月30日(金曜日) 誤解の余地なく違法行為

 稲田朋美防衛相「誤解を招きかねない発言が」「誤解を招きかねないということで」「全く意図しておらず、しかしながら、誤解を招きかねない発言であり」「全く意図はいたしておりません」「意図は全くない」「意図は全くなかった」──。

 パワハラ豊田真由子衆議院議員に「そんなつもりはなかったんですぅじゃないだろ、このハゲ」と罵ってもらいたい。それくらいあまりに酷くて呆れ返る稲田防衛相の弁明だ。詭弁にもなってない。そもそも「誤解」を招く余地などどこにもないし、全く意図せず無意識で本音を述べたとしたら、それこそ防衛大臣としての資質に問題がある。意図せずに違法行為をしたら許されるなんて、そんな屁理屈が通用するはずもないだろう。この人は本当に法曹資格があるのか。

 しつこく何回でも言うけど、公の場で公職選挙法違反の投票呼びかけ演説をした稲田防衛相は、即刻逮捕されるべきだ。発言撤回や謝罪は関係ない。辞任や罷免も関係ない。「誤解を招きかねない」「全く意図しない」などと弁明して撤回してもしなくても、違法な演説を公然と行った事実は消えない。そもそも誤解など招かない。いい加減にしろ。

「誤解」受け手が悪いのか、食い下がる記者に稲田氏は…(朝日)

http://digital.asahi.com/articles/ASK6Z4QVWK6ZUTFK00Y.html

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 獣医学の研究者らが、「大学教育・研究を崩壊に導きかねない、驚愕すべき発言だ」と安倍首相を厳しく批判。そもそも指導教員が足りないのに、獣医学部の全国展開などあり得ない。どうやって指導研究するというのか。質の低下を招くだけだろう。獣医師を粗製乱造しないために規制や定員枠の制限がある。医師や歯科医師や法曹なども然り。安倍首相も菅官房長官も無知蒙昧すぎる。

「全国で獣医学部」発言に研究者らが反対の声明(NHK)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170630/k10011036181000.html


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