身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2018年2月1日〜2月28日

●「ラーメン大好き小泉さん」●「太陽のトマト麺」●証人喚問に応じよ●公明党と若者票と●だったら改憲の必要ないじゃん●基地移設容認が民意ではない●成績評価の登録完了●追い詰められた証拠●まさかの常連扱い●「奴隷根性」の国家主義者を憐れむ●産経のゆがんだ思い込み●「廃棄した文書」が大量に●公立小学校長の勘違い●「3月のライオン」お休み●司法の闇は深い●デマを流す自称学者とテレビ局の罪●赤の他人になぜ強要●メディアの罪は重大だ●ご当地アニメ●観戦マナー以前の問題●納税者の怒りは●産経の処分は軽すぎる●歴史的な快挙●小平奈緒選手、金メダルおめでとう●この国の政権は異常すぎる●「事実」を伝えるのが報道の役割だ●小平奈緒選手を政治利用するな●タダ働き過労死促進法●しっかりしろ労働組合●表現行為を萎縮させるな●やっと区別が●ニュース番組の見方●花粉症到来●お子ちゃま総理の異常●●●ほか


2月1日(木曜日) 「ラーメン大好き小泉さん」

 テレビアニメ「ラーメン大好き小泉さん」を見ていたら「太陽のトマト麺」が登場。なんだか無性にトマトとチーズたっぷりのラーメンが食べたくなってきた。このアニメでは毎回、いろんな種類の美味しそうなラーメンが紹介されるのだが、放送時間は午後10時からで、まだ深夜とは言えない宵の口の時間帯でありながら、いつも食欲がかき立てられる。実に困ったアニメだ。

 1時間後に始まる「ゆるキャン△」も「飯テロ」アニメと言っていい。主人公らがキャンプ場で手作りする「キャンプ飯」が、実に美味しそうに描かれているので猛烈に腹が減ってくる。しかもすごく楽しそう。キャンプがしたいと思わせる秀作だ。


2月2日(金曜日) 「太陽のトマト麺」

 午後から都内。とある国家賠償請求訴訟の弁護団会議に参加した後、水道橋で「太陽のトマト麺」を食べた。昨夜放送のテレビアニメ「ラーメン大好き小泉さん」を見て、どうしても食べずにはいられなくなったからだ。アニメに登場したのは新宿ミロード店だが、水道橋店は空いていたので、われながら正しい選択だった。

 「太陽のトマト麺」のチーズラーメン美味っっ。トマトの酸味とチーズのねっとりした味わいが、細麺にしっかり絡んで食欲をそそる。細麺というのがミソなのだろう。どんぶりの中は赤と白と緑の野菜で彩られ、見た目でも食が進む=写真。スープもすべて飲み干して完食。ふう。残ったスープにご飯を入れる「リゾット風」にも次回は挑戦してみたい。たまには変化球のラーメンもいい。

◇◇

 ぐだぐだ言わずに、安倍昭恵氏と佐川宣寿国税庁長官(前理財局長)を国会に呼んで証人喚問しろよ。「(森友学園の国有地売却に絡んで)妻は電話していない」「佐川国税庁長官は適材適所」などと言い張るなら、公の場でしっかり白黒付ければいいじゃないか。それが真摯に丁寧に説明責任を果たすということだ。

 昭恵夫人と佐川国税庁長官を国会に呼んで証人喚問したら、日本相撲協会の理事候補選挙なんかよりもずっと視聴率が取れると思うけどなあ。だって税金ドロボーの化けの皮が剥がれる瞬間に、納税者・主権者たる国民が立ち会えるんだよ。これほど面白い余興はないじゃん。僕はぜひとも見たいけどなあ。

 交渉記録や文書はないとか破棄したなどと言いながら、存在しないはずの書類がさみだれ式に出てくるし、親しくないと言いながら密接な関係が次々に明るみになる。しかも説明や国会答弁がころころと変わるのだから、きっちり証人喚問して真偽のほどを確かめるべきだろう。この国がまともな民主主義国家であるならば。一切の関わりがない、何の問題もないと胸を張るなら、なおさら堂々と応じればいい。潔白を証明する絶好の機会ではないか。


2月4日(日曜日) 公明党と若者票と

 沖縄の名護市長選で、基地移設容認派の渡具知武豊氏が現職の稲嶺進氏に勝利したのは、前回自主投票だった公明党が渡具知氏支援に回ったことと、若者の票が結構流れたことが大きい。そしてこれはほかの市民運動にも言えるのだけど、周辺から反感を買うような言動をする活動家が一部にいること。残念だけどそれでは(稲嶺陣営への)共感の輪は広がらない。むしろ嫌悪感を抱かせて敵をつくるだけで、ものすごくもったいないと感じる。立憲民主党の動きが鈍かったのは、沖縄ではさほど影響力がないからあまり関係ないと思う。

 それよりも公明党の集票力はやはり侮れない。問題なのは公明党が「平和の党」の看板と全く正反対の振る舞いをしていることだ。創価学会(池田大作名誉会長)の信者の皆さんは、それで平気なのかね。良心の呵責に苦しんだりしないのだろうか。今回の名護市長選に限らずほかの選挙でも。


2月5日(月曜日) だったら改憲の必要ないじゃん

 衆院予算委で安倍首相が「自衛隊が合憲であることは一貫した立場で、自衛隊を明記することが憲法改正国民投票でたとえ否定されても変わらない」と答弁。自衛隊合憲が一貫した政府の立場であって、国民投票で否決されても変わらないのなら、わざわざ憲法に書き加える必要などないじゃん。いつもながら安倍首相の言動は支離滅裂だ。頭がおかしいとしか思えない。

◇◇

 沖縄の名護市長選で、基地移設容認派の渡具知武豊氏が現職の稲嶺進氏に勝利したのは間違いないが、しかしだからといって基地移設容認が民意というわけではない。市長選の結果に関係なく、報道各社の出口調査や世論調査では一貫して、辺野古への基地移設に反対する声が圧倒的多数を占めているのだから。

 名護市長選で当選した渡具知武豊氏「選挙結果は辺野古容認の民意だとは思わない。私は容認と主張して戦ったわけではない。基地問題での市民の複雑な意見は承知している。国とも一定の距離は置かないといけない」──。基地移設容認が民意ではないことは理解しているようだ。さすがにそこについては、本土の安倍自民党とは違うらしい。


2月6日(火曜日) 成績評価の登録完了

 来年度のシラバスを執筆してウェブ登録完了。定期試験の採点と成績評価を終えて、同じくウェブに入力して登録完了。間違いは許されないので何回も繰り返し確認した。疲れる。追試験の申し出がなければ、これでしばらくは本業の記者職に専念する。

◇◇

 安倍晋三首相は、不都合なことを聞かれたり形勢が不利になったり追い詰められたりすると、答弁の際に質問をはぐらかしてまともに答えない。さらに必ずと言っていいほど「ヤジがうるさい」と言い出す。そして聞かれてもいないのに関係ない話を始め、メディア批判を一方的に延々と繰り広げる(しかも虚偽や都合のいい話をちりばめる)。史上最低の卑劣で卑怯な内閣総理大臣だと思う。歴代総理の中でも突出している。

 安倍首相が国会答弁で、聞かれてもいない朝日新聞批判を執拗に繰り広げるのは、よほど焦っているからだろう。「安倍晋三記念小学校」という名称は、近畿財務局に提出された書類にこそ書かれていないが、実際に森友学園側が使っていた。それなのに一連の報道を朝日の誤報であると、安倍首相が国会答弁でわざわざ声高に言い募る意味がよく分からない。墓穴を掘っていることさえも理解できない安倍首相。精神的にかなり追い詰められているに違いない。


2月7日(水曜日) まさかの常連扱い

 餃子の王将で定食を注文した。店員さんに「王将の会員カードはお持ちですか。無料のサービスはどうしますか」と聞かれたので、「はいあります。じゃあウーロン茶を」と答えて会員カードを出そうとしたら、「大丈夫ですよ。いつも見ていますから」。覚えられていたんだ……。そんなに頻繁に食べてるかなあ。でも言われてみれば確かに週に1、2回は来てるか。まさかの常連扱い。ちょっと恥ずかしいけど、美味しいからまあいいか。

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 自衛隊ヘリ墜落の被害者や近隣住民が、不安と恐怖に震えて「許せない」と怒るのは当然だろう。ところがそれに対して、「自衛隊員が死んでるのに許せないとは何だ」「故意でなく事故で亡くなっているのに誰に言ってるんだ」などと非難し罵倒する連中がいる。いったいどれだけ人権感覚と権利意識が欠如している「奴隷根性」の持ち主なのだろう。圧倒的弱者を威圧して黙らせようとする、理不尽極まりない国家主義者としか思えないのだが。で、彼らは自分の家に軍用機が墜落しても、同じ主張を貫くのだろうか。


2月8日(木曜日) 産経のゆがんだ思い込み

 産経新聞が「沖縄で米兵が日本人救助」と大々的に報じた捏造記事をようやく削除し謝罪した。事実確認もせず、ありもしない捏造記事を書いたばかりか、でっち上げた話を前提にして沖縄の地元2紙を、「報道機関を名乗る資格はない。日本人として恥だ」などと一方的に非難罵倒した産経。にもかかわらず、「行き過ぎた表現があった。おわびします」とは……。そこは「沖縄の地元紙を不当に名誉毀損するための捏造記事をでっち上げた」と書くべきだろう。どこまでも姑息な産経新聞。表現は正確に記すべきだ。

 「ゆがんだ思い込み」と偏見で話をねじ曲げて捏造し、攻撃したい相手を虚偽のでっち上げに基づいて一方的に非難し罵倒する。それが産経新聞の一貫した姿勢であることは周知の事実である。改めて言うまでもなく、今に始まったことではないが。

(→1月30日付「身辺雑記」に関連記事

産経「在沖米兵が日本人救出」記事を削除、おわび表明(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL2833ZRL28UTIL003.html

産経新聞「米兵が救助」の記事削除、地元紙批判記事も(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20180208/k00/00e/040/252000c

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 陸自ヘリ墜落事故で小5の女児が助かったのはまさに奇跡。どれだけ怖かったことか。父親「娘の精神的な問題が気がかり。なぜ試験飛行で小学校、幼稚園、民家があるような場所を飛行したのか?という不信感があります」──。至極もっともな不安で当然の思いだろう。

女児、大きな音「怖い」ヘリ墜落時の状況、父親が説明(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL285WGDL28TIPE02R.html


2月9日(金曜日) 「廃棄した文書」が大量に

 あれほど堂々と「ない」(見つからないではなく廃棄した)と国会で言い張っていた文書が、こんなに次々と大量に出てくるのだから、佐川宣寿・前理財局長(現・国税庁長官)の証人喚問は不可避でしょう。常識的に考えて。国会を舐めて主権者たる国民をも舐めきった所業は、国民に奉仕する立場の公僕として断じて許されることではない。安倍政権も王手である(本当はもうずっと前に詰んでいるのだけど)。

森友文書、新たに20件300ページ、財務省が提出(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL293W01L29UTIL00D.html

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 1セット9万円もするアルマーニの制服(標準服)を採用した銀座の中央区立泰明小学校の和田利次校長は、1)業者から金でももらっているのか、2)ブルジョア家庭の子どもだけ入学すればいいと考えているのか、3)公立の小学校を私立学校と勘違いしているのか。いずれにせよ、保護者全員の同意なしにそれでも導入を強行するというのなら、校長自身が自腹で購入費用を補填すべきだ。

 【追記】そもそも公立の小学校(義務教育)で制服を強制すること自体おかしいし、ましてや超高級ブランドなんてあり得ない。公教育のありようをはき違えている。「改革」と言うならまず制服を廃止すべきだろう。この勘違い校長は即刻更迭されるべきだ。どうしてもやりたいなら私立学校に就職してそこでやればいい。(20180210追記)

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 半ば予想はしていたが、やっぱり追試験の申請があった。大急ぎで追試験の問題を作成して、教務課に速達で郵送。


2月10日(土曜日) 「3月のライオン」お休み

 【メモ】アニメ「3月のライオン」第2シリーズ(NHK総合)は、オリンピック中継のため3週間お休み=悲報。次回放送は3月3日の夜11時05分から。


2月11日(日曜日) 司法の闇は深い

 最近やや中だるみ感のあった日曜劇場「99・9刑事専門弁護士2」(TBS)だが、今夜放送の第5話はなかなかの力作だった。「御殿場事件」を想起させる少年冤罪をテーマにしたストーリー。起訴事実と自称被害者の証言が覆されると、平然と「訴因変更」する検察官と、それを認めて有罪をでっち上げようとする裁判官。司法のクズっぷりを見事にドラマ化した。事実をねじ曲げる検察官もクズだが、公平公正を自称しながら実態はまったく公平公正ではない裁判官が何よりもクズ過ぎる。司法の闇は深い。

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 正月に実家に集まってくつろぐ家族の中で、ただ一人孤軍奮闘して家事を続ける母親。「こんなに頭数がそろってるのに、誰ひとり私がしますと言う人はいないの!」。気まずい雰囲気は三が日も続いたが、翌年から状況は一変して「大変な気の使われよう」になったという。本音を伝える勇気と言葉の大切さに納得。率直に反省して、みんなで家事を分担し始めた家族(夫と子どもたち)も偉い。

正月の帰省、私だけ家事担当、疑問に共感、効いた一言(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL105H1PL10UTFL00G.html


2月12日(月曜日) デマを流す自称学者とテレビ局の罪

 日曜日のフジテレビ「ワイドナショー」で、自称国際政治学者の三浦瑠麗が「北朝鮮のテロリストが日本国内に潜伏していて結構大阪がヤバい」などと発言。インターネットを中心に猛反発されて集中砲火を浴びているが、そもそも三浦瑠麗なんかを使うテレビ局が悪い。フジテレビだけではない。「朝まで生テレビ」などで珍重してきたテレビ朝日や新聞各紙も同罪である。

 何の根拠も示さず不確かな話(デマ)を平然と口にする、そんなうさん臭い輩を公共の電波に乗せること自体が犯罪的だ。およそ学問的にもジャーナリズム的にもあり得ない発言をする自称学者を、公の場所で使ってはいけない。悪意に満ちた悪質な犯罪行為(デマ拡散)に加担するに等しい。仮に1万歩譲って言論表現の自由だと言うのであれば、チラシの裏か同人誌でやるべきだ。


2月13日(火曜日) 赤の他人になぜ強要

 内閣府の世論調査で、「選択的夫婦別姓」制度導入の容認が4割を超えて過去最高となったにもかかわらず、それでも慎重姿勢を崩さない上川陽子法相。ちなみに導入不要は29%。夫婦別姓は強制ではなくて「自由に選択」できるようにするだけの制度なのに。そもそも自分だけでなく、赤の他人に対し「夫婦別姓は認めない。同じ姓を名乗れ」と強要する発想と理屈が理解できない。自分たちの権利が侵害されたり迷惑を被ったりするわけでもあるまいに、どうして他者の自由な判断や選択を認めようとしないのだろう。狭量すぎる。

夫婦別姓「意見、大きく分かれている」法相が慎重姿勢(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL2F3FDML2FUTIL00K.html

選択的夫婦別姓「容認」4割超、「必要ない」は3割切る(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL2B4SLHL2BUTIL00R.html


2月14日(水曜日) メディアの罪は重大だ

 安倍首相が衆院予算委で自身の答弁を撤回し「おわび」した。「裁量労働制で働く人の労働時間は一般労働者より短い」と強弁するための前提データそのものが、実はデタラメだった。野党や専門家の批判から逃げ切れないと見て撤回したのだろうが、しかし安倍首相の答弁は、そもそもデタラメと詭弁・強弁・虚偽・ごまかし・はぐらかし・屁理屈だらけではないか。

 質問にはまともに答えず、都合の悪い話ははぐらかし、聞かれてもいないことを一方的に延々と話し続ける。資料や書類を求めても隠蔽して出さない。証人喚問にも応じない。丁寧で誠実な説明だとか真摯な対応といったものから、こんなにほど遠い総理大臣と内閣は、歴代政権の中でもそうそうないだろう。

 権力と行政を私物化し、主権者たる国民の税金をかすめ取って、公文書を隠蔽・隠滅して国会質疑で開き直っても、まるで不都合が生じない。この国ではそんな理不尽が許されている。国民がきちんと判断し意思表示すれば、こんな無法と横暴がまかり通ることはないはずだが、その責任の一端はメディアにある。メディアが権力監視の職責を果たさず、伝えるべきニュース(事実)を伝えていないから、国民の多くは判断材料が得られないのだ。メディアの職務放棄と無自覚と無責任。その罪は重大だ。


2月15日(木曜日) ご当地アニメ

 今夜放送されたノイタミナ「恋は雨上がりのように」(フジ)6話。もともと神奈川県立氷取沢高校や桜木町などを舞台にした作品だけど、今回は京急富岡駅や能見台駅、有隣堂のほか、しょっちゅう出かける横浜市立中央図書館とその周辺もふんだんに登場して、まさにご当地アニメだった。

 木曜日の夜は「ラーメン大好き小泉さん」「ゆるキャン△」も放送されるので、とってもほっこりする楽しい時間を堪能している。


2月16日(金曜日) 観戦マナー以前の問題

 どこの国だとかどんな民族とかは関係ない。スポーツの対戦相手のミスに対して、観客が歓声を上げたり拍手したり「イエーイ」などと叫んだりするのは、観戦マナー以前の問題であり人間性を強く疑う。品性下劣としか言いようがなく心底軽蔑する。相手選手だけでなく応援する選手にも失礼だ。対戦相手に敬意を払って正々堂々と全力で競い合うのは、選手も見守る観客も同じはずだろう。

 そんな完全アウェーの中でも、冷静な判断と的確なプレーで見事勝利した平昌五輪・カーリング日本女子に拍手。カッコいい。

◇◇

 怪我とミスだけはしないでくれと祈りながら、生中継のテレビ画面に釘付けになったフィギュアスケート男子のショートプログラム(SP)。文字通り手に汗握る熱演。羽生結弦の完璧で流麗な演技の復活が見られてほっとした。1位の羽生結弦は美麗で華麗、2位のスペインのフェルナンデスは楽しさ満開、3位の宇野昌磨は元気溌剌と、それぞれの個性が三者三様だったのも見ごたえがあった。

 羽生結弦の演技は何回も繰り返し放送されているからもう十分だけど、フェルナンデスの演技がもう一回見たい。チャプリンの名作映画「モダン・タイムス」の音楽に乗せて楽しそうに舞う滑りは、実に素晴らしかった。2位につけるのは至極納得の演技だった。羽生の最大の強敵はフェルナンデスだと思う。

◇◇

 きょう2月16日から確定申告が始まった。納税者で主権者たる日本国民は、もっと真剣に怒っていいし大いに怒るべきだ。権力を私物化して巨額の税金をかすめ取る行為に加担し、国民に開示すべき書類(公文書)を隠蔽し、国会答弁で堂々と嘘をついた人物が国税庁長官なのだから。しかも「適材適所」だという。どう考えてもあり得ないしおかしい。国民に奉仕する立場の公僕として断じて許されない背信行為だ。佐川宣寿・国税庁長官と安倍昭恵氏の証人喚問は必須だろう。

 確定申告が始まれば、納税者から一斉に反発や批判の声が上がって総スカン状態になるのは十二分に予見できたはずなのに、それでも佐川宣寿・前理財局長を国税庁長官にしたのは、つまるところ安倍政権が国民を舐め切っているからにほかならない。しかもこの期に及んでなお「適材適所だ」「極めて適切な人物」と安倍首相と麻生財務相は言い張る。どうして日本国民は怒らないのか。こんな内閣がいまだに高い支持率を得ているなんて。このままでは、この国に未来はない。

◇◇

 そして夜7時のニュースのトップ項目で、NHKは羽生結弦選手らの活躍を延々と流し続けた。約12分間を費やした後、大雪の情報(3分)、市立病院の不適切手術(4分)、特別養護老人ホームの虐待(2分)、日銀総裁人事案(5分)などのニュースが続き、7時26分過ぎにようやく国税庁長官罷免を求める抗議デモを1分足らず伝えた。ため息しか出てこない。「五輪について伝える必要はない」ということではない。ニュースの構成とバランスと時間配分がおかしいのだ。

 NHK「ニュースウオッチ9」はさらに酷かった。9時31分までフィギュアやカーリングなどの話を続けて、中国人旅行者の消費動向と宇宙飛行士の船外活動に触れた後、憲法改正の動きと市民団体の討論の様子を5分ほど紹介。「いろんな意見があります」「模擬投票をしました」と賛否両論を並べただけで、これでは何も伝えていないのと同じだろう。以下、北朝鮮の女性応援団、相撲協会の研修、囲碁、再生可能エネルギー事業、パンダの話題と続き、気象情報を流して再び五輪に戻ってエンド。国政や国税庁抗議デモには一切触れなかった。

 こんなふうに、主権者としてしっかり判断するために必要な材料(伝えるべきニュース)を「なるべく伝えない」ことが、公共放送を自称するNHKの大切な役割らしい。「皆さまの受信料で支えられている公共放送」って本当に素晴らしいですね(棒読み)。


2月17日(土曜日) 産経の処分は軽すぎる

 産経新聞は、ありもしない捏造した話をでっち上げて沖縄の地元2紙を誹謗中傷する記事を書いた高木桂一那覇支局長を、出勤停止1カ月の処分とした。「事実確認を怠った」といったレベルの話ではなく、ありもしない話をでっち上げ、デマを前提に他紙を誹謗中傷する記事を掲載したのは致命的だ。つまるところ他紙を誹謗中傷するために、捏造記事を仕立て上げたに等しい。それで出勤停止1カ月というこの処分は軽すぎる。

 そもそも産経の那覇支局長が記者職であり続けるなんて、到底許される話ではないと思う。まともな感覚と良識が本人にあれば、恥ずかしくて記者など続けられないだろう。そもそも良識を持ち合わせていたら、でっち上げの与太話を前提に他紙を誹謗中傷する記事なんか書くわけがないか。

◇◇

 羽生(はにゅう)の金メダルと、羽生(はぶ)の敗戦と、藤井聡太五段の朝日杯将棋オープン戦の優勝と六段昇段のツイートで、ツイッターのタイムラインがしばらくごった返していた。3時間ほど経ったらようやく落ち着いてきたけど。そしていつもより1時間遅れの午後4時半過ぎに配達された朝日新聞夕刊の最終版にも、羽生結弦の五輪連覇と羽生善治竜王の敗退の記事がしっかり掲載されていた。藤井昇段のニュースはさすがに間に合わなかったようだ。

 それにしても五輪連覇で金メダルの羽生結弦も、銀メダルの宇野昌磨も、史上最年少で棋戦優勝を果たして六段に昇段した藤井聡太も、いずれも歴史的なものすごい快挙だな。拍手。


2月18日(日曜日) 小平奈緒選手、金メダルおめでとう

 スピードスケート女子500メートル。小平奈緒選手の金メダルが、これまでの平昌五輪の中で一番うれしく感じたかもしれない。文句なしの完璧な疾走だった。おめでとう。拍手。小平奈緒選手の金メダル確定直後に、綾瀬はるかが選手をたたえるコカ・コーラのCMが流されたのも、グッドタイミングでグッジョブ。

 惜しくも銀メダルとなった韓国選手と小平奈緒選手が、健闘をたたえ合う姿も清々しくて気持ちよくて美しくて、とてもいい感じで素晴らしくカッコよかった。


2月19日(月曜日) この国の政権は異常すぎる

 すごいなこれ。何の根拠も示さず、財務相が国会の場で公党を誹謗中傷するとは。しかも言うに事欠いて、「国税庁前で行われた佐川宣寿長官への抗議デモを立憲民主党が指導した」とは。立憲民主党側から繰り返し抗議されて訂正するも、麻生財務相の言葉がこれまた信じ難い。「見てただけで主催か主導か判断できない。自分たちで主導していないと言うのであれば、それは訂正させて頂く」だと。完全な開き直りではないか。度し難い。

 普通なら一発で即刻退場だろう。事実をねじ曲げて裏付けや確認もせず、誹謗中傷するためにデマを飛ばす。産経新聞やMXテレビと全く同じようなことが、国権の最高機関である国会の場で、しかも財務相によって堂々と行われる。野党や朝日新聞を一方的に罵倒し続ける安倍首相も同じだが、こんなことが許されるなんて、この国の政権は異常すぎる。末期症状だ。

麻生氏、佐川氏への抗議デモは「立憲の指導」答弁後訂正(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL2M4D80L2MUTFK00D.html

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 事実を伝えるのが報道の大前提だ。朝日の上記の記事には事実が淡々と書かれているだけが、読者には麻生財務相の異常さが十分に伝わるだろう。まともな感覚の持ち主なら麻生財務相の言動に怒るはず。そうした主権者たる国民の判断材料となる「事実」を伝えるのが、報道の役割だ。論説や解説記事や社説は別枠。報道は宣伝広報・機関紙ではない。

 「戦う相手」「怒る相手」を間違っている人が多すぎる。メディアを批判するのなら「伝えるべきことを伝えないメディア」こそ対象とすべきだろう。伝えるべき事実(判断材料)をしっかり伝えているメディアに対し、「事実を伝えるだけのマスゴミ」などと的外れな批判を繰り広げ、あげつらって罵倒するのはお門違いだ。

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 何から何までフェアプレイからほど遠い安倍首相が、フェアプレイに徹して見事な成績を収めた小平奈緒選手に、自身の宣伝アピール目的が見え見えのお祝いの電話をわざとらしくかける醜悪さと薄汚さ。悪い冗談としか思えない。清廉で真摯な小平選手を政治利用するんじゃないと、たぶん多くの日本人が苦々しく感じ心を痛めている。

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 すべての労働者を愚弄し搾取しようとする安倍内閣は、反社会的な存在だと言っていい。無理を通すために捏造した事実無根のデータをでっち上げて、それを前提に虚偽答弁を繰り返す。撤回し謝罪してそれで済む話では断じてない。いくら働いても残業代を支払わずタダ働きさせる裁量労働制を、ゴリ押しするための虚偽答弁は悪質極まりない。


2月20日(火曜日) タダ働き過労死促進法

 何が「働き方改革」「裁量労働制」だ。長時間労働無料奉仕(タダ働き)・人件費抑制・過労死促進法じゃないか。自民党のこれまでの「労働改革」によって、正社員が減少し非正規雇用が大幅に増えて格差は拡大する一方だが、ついに今度は、労働者の命と健康を守ってきた労働法制を根底から破壊しようとしている。

 だれのための「改革」なのかは一目瞭然。安倍自民党と経団連はすべての労働者にけんかを売っている。安倍政権の歴史観や価値観や労働観は、何もかもが時代錯誤としか言いようがない。


2月21日(水曜日) しっかりしろ労働組合

 あえて言及しておくと、大企業で組織率の高い労働組合があっても、経営側と一体化し経営側の言いなりの御用組合は結構ある。そういう組合は、組合員の権利や人権は守ってくれないし、労働者の声は黙殺される。クローズドショップで経営と一体化している組合は始末に負えない。

 労働組合が、労働者の権利と人権を守るという本来の役割と使命を果たさなければ、泣きを見るのはもちろん労働者だけど、しかし将来的(長期的)にはその会社や団体にとってもマイナスになる。劣悪な職場環境で、いい人材や商品やサービスが育つわけがないからだ。

 組合離れが加速している原因は、組合幹部の姿勢によることろが大きい。労働者を守らず労働者のために動かない労働組合は、いずれ確実に相手にされなくなって崩壊する。そのことはしっかり指摘しておきたい。こんな時代と政治状況だからこそ、今さらながらだけど「しっかりしろ労働組合」と声を大にして言いたい。


2月22日(木曜日) 取材

 都内で取材。めちゃくちゃ寒い。しかも小雨まで降ってる。雪でないのが不思議なくらいだ。3日前はあんなに暖かかったのに。


2月23日(金曜日) 取材

 横浜市内で取材。市内をあっちこっち右往左往する。上着の前を閉じなくても、さほど寒くないのが助かる。


2月24日(土曜日) 表現行為を萎縮させるな

 「ビラ配布禁止の掲示」について自由法曹団神奈川支部が法的根拠を問い合わせたのに対し、横浜市港北土木事務所「表現の自由に触れるとは考えていなかった」。お粗末すぎる。そもそも憲法遵守義務のある公務員がそういった認識では困る。同支部は「市民の表現行為を萎縮させることになる。ほかの場所でも同様の規制の可能性がある」と指摘。まったくだ。

ビラ配布禁止の掲示、横浜市など撤去、根拠問い合わせ後(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL2Q51RLL2QULOB00G.html


2月25日(日曜日) やっと区別が

 やっと、木村文乃と吉岡里帆の区別がつくようになった。TBSのドラマ「99・9刑事専門弁護士2」のおかげだな(笑)。


2月26日(月曜日) ニュース番組の見方

 呆れるほどスゴイな、NHKニュースウオッチ9(NW9)。午後9時44分を過ぎるまで政治のニュースは全くなし。既に終わった五輪の話題や殺人事件を延々と取り上げ続けて、番組の終盤近くになってから、ようやく衆院予算委での安倍首相の開き直り答弁を伝えるとは。しかもわずか2分間ほど。主権者たる国民を舐めきった事実上の国営放送だ。

 開き直りと厚かましさにかけては天下一品の総理大臣だな、安倍首相。厚労省のデタラメだらけの捏造データが次々に出てきても撤回せず、法案提出の方針も変えず。図々しいにもほどがある。主権者を舐めきった態度には怒りしかわいてこないのだが。

 一方、テレビ朝日の報道ステーションは、番組冒頭のカーリング娘のゲスト出演が終わったら、即座に衆院予算委のニュースに切り替わった。まあそれが当たり前の報道番組の姿だと思うが、NHKにはなぜそんな当たり前のことができないのか。それはNHKが公共放送でも報道機関でもなく、事実上の国営放送・政府与党の広報機関だからだ。

 ちなみに、報ステに登場した銅メダル獲得のカーリングチームの5人へのインタビューは、NW9のゲストだったパシュートチーム4人のインタビューとはまるで違った。映像の使い方も質問も構成もありきたりでは全くなく随所に工夫が凝らされ、カーリング娘5人の魅力がたっぷり伝わってきた。政治ニュースもスポーツニュースも、NHKの中身のなさはどうしようもないことが改めてよく分かる。

 ニュース番組は問題意識を持って批判的に比較しながら視聴すると、何を伝えようとしているのか(伝えようとしていないのか)がはっきり見えてくる。


2月27日(火曜日) 花粉症到来

 とうとう花粉症の季節がやって来た。外出したらくしゃみ連発。目も痒い。ここまでずっと落ち着いていたから、今年はこのまま症状が出ないまま乗り切れるかなと思っていたんだけど、やっぱりダメだったか。どうやら花粉がいっぱい飛んでいるようだ。憂鬱な季節が始まってしまった……。

◇◇

 税金ドロボーの国税庁長官とか、裁量労働でタダ働きとか、イデオロギーは関係なく庶民の琴線に最も触れる部分で、これだけデタラメを続けたら、いくら鈍感でオメデタイ人もさすがに怒りがしっかり醸成されると思うんだけどなあ。強行採決でも何でもやって、どうぞぜひともふざけた法案をバシバシ通して労働者を足蹴にして火を付けてください、安倍晋三首相。それでも庶民の怒りが爆発しないようなら、この国はもうどうしようもなく救い難くてダメかもしれんね。


2月28日(水曜日) お子ちゃま総理の異常

 既にもう何回も詰んでいるのに、一向に負けを認めようとしない安倍首相。そもそも詰んでいることが理解できないオツムだからだろうけど、完全に詰んだ局面を迎えるたびに盤面をひっくり返すので、振り出しに戻ってしまうというのも大きい。何を言われても動じない図々しさと厚顔無恥さは、幼児そのものだ。

 しかもすぐにバレる嘘を平気でついて開き直って逆ギレする。自分とオトモダチには甘くてそれ以外には厳しい。ルールは守らない(憲法や法律を遵守しない)。強引で傲慢。こんな絵に描いたようなお子ちゃまが内閣総理大臣を延々と続けているなんて、たぶんこの国が始まって以来の異常事態だろう。

◇◇

 前提となる実験データが誤りで捏造されていたのが判明したら、その論文は当然ながら破棄撤回されて、実験をすべてやり直すのは常識だろう。法案も同じだ。議論の大前提としてきた調査データや数字がインチキでデタラメだったら、議論自体が成り立たないわけで、法案を破棄撤回し実態を再調査するのが当然ではないか。そんな当たり前のことができないと言い張る安倍政権って……。

 しかしまあ、そもそも実験データを捏造した論文なんか書いた研究者は、永久追放だよなあ。常識で考えて。インチキな捏造データを前提にデタラメな答弁を繰り返してきた安倍首相も当然、政界から永久追放されるのが筋だと思うけど。

 何回でも言うけど、何が「働き方改革」だよ、いったいだれのための「働き方改革」だよ。ふざけんな。というのが、まともな労働者・市民・主権者たる国民の総意だと思うよ。


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