●道徳教科書で閣議決定へ●良作が多かった冬アニメ●先進国とは思えない●公文書管理と文民統制の危機●「ペンタゴン・ペーパーズ」●オスプレイ横田配備と沖縄●「伝統」に固執するなら●花粉症のピーク過ぎたかも●「えん罪弁護士」完全版●再び「こんな人たち」批判●完全に詰んでいるのに●「嘘つき」の証拠は明確だ●あそこもここも屁理屈●「加計ありき」のアンフェア●岩盤規制はむしろ必要●内閣支持率「危険水域」突入●恥の上塗り●全体の奉仕者なのに●パスモの便利さ再認識●勘違いのクズばかり●いよいよPHS終了へ●「完全版」DVD●2018春期アニメ評●自民党を取り戻して●最低のクズ政治家の暴言●ヘロヘロの一日●福田淳一メンバーらはどうする●完全に蚊帳の外●橋渡し●「安倍外交の成果」って何だ●権力を縛るのが憲法だ●●●ほか
【特報】政府は1日までに、来年度以降の道徳教科書で「公文書改竄」などを扱うのは不適切とする基本方針を固めた。近く閣議決定する。道徳教科書にふさわしくないとされるのはほかに、安倍首相の国会でのヤジ▽前川喜平・前文科事務次官への個人攻撃▽佐川宣寿・前国税庁長官の国会答弁▽幼稚園児の教育勅語唱和に感涙する安倍昭恵夫人▽森友学園への国有地の格安払い下げ▽加計学園獣医学部の認可ゴリ押し──の6項目。安倍首相の朝日新聞批判と麻生財務相の東京新聞揶揄発言は、今回の閣議決定では見送られる。
◇◇ 【特報】安倍首相は1日、「きょうだけは私は嘘をつきません」と記者団に語りました。「その発言も嘘なのでは」と記者から突っ込まれると、安倍首相は「私は正直者なので嘘をついたことはありません」と激怒しました。(4月1日)#エイプリルフール
2018年の冬アニメ(1月〜3月期)は心に残る良作が多かった。「宇宙よりも遠い場所」(亡き母親に宛てた未読メールが延々と100件、1000件と読み込まれていく神がかった演出)、「ゆるきゃん△」(のんびりまったりほんわかした野外サークルの面々のほのぼの描写)、「からかい上手の高木さん」(主人公の高木さんの一途さとあまりにも鈍過ぎる朴念仁の西片とのギャップのおかしさ)、「ラーメン大好き小泉さん」(ラーメンが好き過ぎる小泉さんと小泉さんが好き過ぎる悠との落差の妙)の4本は、今期特筆しておくに値する。
公文書がこれほど杜撰にいい加減に不的確に粗末に扱われている先進国は珍しいのではないか。過去を振り返って検証するために、国民共有の知的財産である公文書を大切に管理して保管するのは、今の時代を生きる人間の責務だ。それをおろそかにして記録を残さず、ましてや隠蔽し廃棄し改竄するなんて、歴史への冒涜としか言いようがない。すべての国民に奉仕する公僕としてあり得ない。
この国には民主主義や主権在民や法治主義といった概念が、実はいまだしっかり根付いていないのではないか。そう思わせるようなみっともなくて嘆かわしいことが、安倍政権下では当たり前のようにまかり通っている。政治家や公僕のあり得ない振る舞いが、国民全体の怒りにつながらないのがさらに情けない。
◇◇ 加計学園の岡山理科大学獣医学部(愛媛県今治市)の入学式で、来賓として挨拶した加戸守行・前愛媛県知事「魔法の学校の入学式。(国家戦略特区諮問会議民間有識者委員の)魔法の発言で、岩盤規制を突破して認められた。魔法をかけられることによって存在した出産した獣医学部かなと思う」──。仰天の来賓挨拶。ある意味とても正直に思ったことをそのまま口にする人なんだろうけど、それにしても「魔法の言葉」って「安倍首相の大親友だからよろしくな(特別扱いしてくれよな)」ってことじゃん。失笑するしかない。
無理に無理を重ねて、はるかに優れた他大学の新設申請を押しのけて、超法規的と言える形で強引に無理やり認可された加計学園獣医学部。優秀な教員はそろわず、まともな授業や実習ができる環境も整わず、最先端の研究が行われるとは到底考えられない。他大学の入試に落ちて入学した学生が今後、こうした教育環境で超難関の獣医師試験に合格できるのだろうか。疑問はふくらむばかりだ。
そもそも自衛隊が海外派遣された際の「日報」を、きちんと管理保存していないこと自体があり得ない話だ。現地から送られてきた生の情報と分析ほど貴重で重要な資料はないはず。それを廃棄するなどあってはならないし考えられない。永久保存するのが当然の重要文書だろう。探し回ってようやく「発見」したなんて杜撰なことがあり得るのか。デタラメ過ぎる。
陸上自衛隊のイラク派遣にせよ南スーダンのPKOにせよ、日報が「存在しない」「保管していない」こと自体があり得ないし、現地からの貴重で重要な報告書(公文書)がそんな扱いをされてはならない。存在しないなどといういい加減な陸自側の回答を、防衛大臣や官邸が鵜呑みにすること自体が完全にアウト。無能さの露呈でしかない。
しかも陸上自衛隊の「日報」が存在する事実を大臣に報告しないとは、自衛隊では文民統制(シビリアンコントロール)も満足に機能していない、ということにほかならないではないか。そんな恐ろしい実力組織に、全国5つの方面隊を一元的に統括し運用する「陸上総隊」が誕生し、陸自の権限が強大化されることには不安と恐怖しか浮かんでこない。ましてやこの期に及んで、権力の暴走を厳重に縛っている憲法9条を改正するなんて言語道断。論外だ。
駅前の映画館で「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」を観てきた。午後10時上映開始で午前0時10分終了のレイトショー。でも歩いて帰れるから楽勝だ。約200席のスクリーンはほぼ貸し切り状態なのが少し寂しくもあるが、2時間ずっと全く飽きさせない力作だった。「報道が仕えているのは国民であって統治者ではない」の言葉が光る。取材対象(であるはずの人間)との関係性を問いただす「友達なのか記者なのか選択すべき」という台詞も重い。
書き上がった原稿が印刷に回され、活版が組まれて輪転機が回り始める瞬間は、いつ見ても胸が熱くなる。女性社主が掲載を決断したからこそ、刷り上がった紙面には国家機密文書の暴露記事が大きく踊っているのだが、ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストに続いて、全国の新聞が一斉に1面トップに記事を掲載し始めるのも心躍る場面だった。権力からの執拗な圧力をはね返し、各紙が連帯して記事を書き続けることで報道の自由を守る。その意味は大きい。
泥沼のベトナム戦争をめぐる政権の嘘を暴いた史実をベースに描かれた作品だが、今こんな時代だからこそ作られるべくして作られたと言えるし、上映されるべきだとも言える。権力とメディアとの関係を改めて問い直す意味でも、実にタイムリーな映画だ。
ワシントン・ポストの社主役のメリル・ストリープと、同紙編集主幹役のトム・ハンクスの演技がやけにリアルで重厚で繊細で、画面にぐいぐい引き込まれる。スティーヴン・スピルバーグ監督。1時間56分。
◇◇ 米軍オスプレイ5機の東京・横田基地への前倒し配備、おめでとう(皮肉)。沖縄以外では初の配備。事前通告や説明なし。周辺には住宅地が広がるが、騒音・事故など住民の不安や恐怖は一切お構いなし。沖縄に米軍基地の負担の大半を一方的に押し付けてきた理不尽さや異常さが、他人事ではないと認識することで、少しは理解できるのではないか。
そもそも沖縄へのオスプレイ配備を日本国民(東京都民)の総意で阻んでいれば、横田配備も阻めたのではないか。そう考えると横田配備に対してだけ「怖い」「困る」などと反対意見を述べる街の声には、申し訳ないがとってつけたような違和感を覚える。
オスプレイの横田配備で、日本政府と米軍の住民無視の姿勢や傲慢不遜な態度も、他人事ではなく自分の問題として再確認できるはずだ。そういう意味では実にオメデタイ事態だと言っていい。そこから「沖縄の怒り」を「日本の怒り」へと発展させて、主権者としての意識が昇華されることを心から期待している。
◇◇ 陸上自衛隊「日報」隠蔽問題を逆手に取って、安倍自民党はきっと、「文民統制(シビリアンコントロール)をしっかり機能させるために、自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣の責任を憲法に明記する必要がある。よって憲法改正が必要だ」と言い出すに違いない。もはや何でもありだから、今の安倍自民党ならやりかねない。
日本相撲協会が時代錯誤の「伝統」を後生大事に守るのは自由だが、だったら「公益財団法人」の看板を返上すればいい。反社会的で差別的で非科学的な「伝統」とやらにそこまで固執するなら、公益財団法人ではない一般団体か宗教団体として好きなようにやればいいんじゃないかな。それならどこからも文句は出ないだろう。どうぞご自由に。
◇◇ いよいよ白黒フィルムが消えるのか。すごく寂しい。駆け出しの新聞記者時代は白黒が普通で、自分で写真撮影も現像も焼き付けもして、支局や地方記者クラブから本社に電送するのが当たり前の毎日だった。デジカメの普及でそんな面倒はなくなったけど。
→富士「黒白フィルム」販売終了へ、80年超の歴史に幕(朝日)
https://digital.asahi.com/articles/ASL466H20L46ULFA02T.html
◇◇ いったん無罪(逆転無罪)とされた判決を覆し、有罪を言い渡すのはいかがなものかと思う。有罪とする根拠が曖昧で疑わしいと判断されたからこそ、無罪が言い渡されたのだから。「疑わしきは被告人の利益」が刑事司法の原則のはずだが……。二審の判断を覆すだけのよほど決定的な重大な理由があるのだろうか。
→鳥取のホテル支配人殺人事件、逆転無罪を見直す可能性(朝日)
https://digital.asahi.com/articles/ASL465R8CL46UTIL03N.html
このところずっと大量のティッシュペーパーを消費してきたが、それもかなり落ち着いてきた。言うまでもなく花粉症のためなんだけど、鼻炎薬も飲んだり飲まなかったりで済んでいる。どうやら先週末が症状のピークだったようだ。スギ花粉の飛散はそろそろ終わり、主犯はヒノキの花粉に代わったらしい。そっちの被害はあまり被っていないので助かっている。
【告知】NHKの担当プロデューサー氏から連絡をいただいたので告知。BS1スペシャル「ブレイブ勇敢なる者/えん罪弁護士」完全版(100分)が、4月15日(日)午後10:00から放送(NHKーBS1)。これまで無罪判決14件を獲得し、刑事弁護の世界で闘ってきた今村核弁護士の苦悩と苦難の道を描いたドキュメンタリー。わが家ではBS放送は見られないけど。
懲りないどころか学習能力のない首相だ。昨年の都議選惨敗後は「不徳の致すところだ」と反省する「素振り」を見せていたのに、この期に及んで開き直るとは。自分の置かれている立場や現在の状況について、的確に分析したり判断したりそつなく振る舞ったりする余裕さえ、もはやなくなってしまったらしい。いよいよ安倍政権は末期症状の様相を呈してきたようだ。
→安倍首相、「明らかに選挙妨害」、再び「こんな人たち」批判(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20180410/k00/00m/010/056000c
朝日新聞の朝刊1面トップに「面会記録に『首相案件』」「加計巡り首相秘書官/愛媛県文書に記載」(東京本社最終版)の大見出し。記録文書の写真付き。愛媛県知事も文書の存在を認めた。もはや完全に詰んでいるのは自明の理だし、普通ならもう何回も総辞職しておかしくないけど、安倍政権下では常識が通じない。外堀も内堀も埋められたこの状態でも、それでもまだギブアップしないのが安倍首相だ。
内閣支持率が一ケタになるまで、安倍首相は嘘と詭弁をまき散らして開き直り続けるのだろうか。そうであるならば完全に詰んでいることを、具体的な数字で分からせる必要がある。そこまで分かりやすく教えてあげないと安倍首相はギブアップしない。
それにしても「私の記憶する限りはお会いしていない」(柳瀬唯夫首相秘書官)とは、毎度のことながらなんとも卑怯卑劣で図々しく往生際の悪い言い訳だ。ほかの官僚答弁や公文書隠蔽・改竄の事案とともに、ぜひとも道徳の教科書に掲載してもらいたい重要教材である。
→「本件は、首相案件」と首相秘書官、加計めぐり面会記録(朝日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180410-00000004-asahi-pol
→「本件は、首相案件」と首相秘書官、加計めぐり面会記録(朝日)会員限定
https://digital.asahi.com/articles/ASL497F9QL49UCLV00S.html
→「首相案件」面会メモ、愛媛知事が認めた加計文書全文(朝日)会員限定
https://digital.asahi.com/articles/ASL4B5R7XL4BUTIL03H.html
新年度1回目の授業だった。前期で担当するのは1年生対象の少人数限定の演習講義なのだけど、3講時のクラスは約100人の学生が殺到。抽選で4分の1ほどしか受講(履修)できない。かわいそうというか残念というかマジで申し訳ない。毎年初回はこんな感じなんだよなあ。おまけに教室は満員で冷房も全然効かないし。ため息。来週は平常運転のはず。たぶん。
◇◇ 「私が嘘つきだと言うなら証拠を示せ」と国会で安倍首相。愛媛県作成の加計文書が明確な証拠ではないか。「柳瀬元秘書官が嘘をついているのか、愛媛県職員がデタラメを書いたのか、論理的にどちらかではないか」と追及されると、「愛媛県の文書に国としてコメントする立場にはない」。何から何まで嘘だらけ。支離滅裂。まともに答える気がないのではなく答えられないのだろう。こんなデタラメがまかり通る国の民であることの情けなさよ。
国会で堂々と嘘をついて支離滅裂な詭弁を並べ立てて開き直る内閣総理大臣が、道徳教育をもっともらしく語り、教育基本法をぶち壊し、教育内容にも口を挟む。教育勅語を児童(園児)が唱和する愛国小学校を作らせようとする。親友が経営する不適格な学校の獣医学部新設をごり押しする。「アベ政治」を簡単にまとめるとそういうことだ。
◇◇ これまでなら野党の質問はほとんどぶった切って、安倍首相ら政府側の答弁(弁明)を延々と流すのが常だったNHKが、野党議員の厳しい突っ込みを珍しく放送している。野党議員の質問に時間を割いて伝えている。報道ステーションやNEWS23などの民放のニュースに比べたらまだまだ少なめだが、これまでのNHKの報道姿勢を考えれば驚くほど多い。
国会中継の野党議員と政権側との攻防をきちんと見れば、いかに安倍首相や閣僚や官僚らが支離滅裂で嘘と矛盾だらけで、質問にまともに答えずはぐらかしているか、そして野党がいかに理路整然と論理的に追及しているか、がよく分かる。NHKのニュースではそれが分からない。報ステやNEWS23だと少し分かる。
報ステの取り上げ方だと、立憲民主党の枝野幸男議員の論理的に畳み掛ける質問をきっちり放送しているから、安倍首相の答弁の嘘と支離滅裂さとデタラメが際立ってよく理解できる。NHKは野党議員の質問を大幅にカットして放送するから、この迫力と質疑応答の応酬や意味が伝わらない。
安倍首相の無駄な言葉や言い回し、表情、うろたえる様子、ヤジなどもしっかり伝えることが必要だ。報ステはそうした場面もたっぷり放送している。NHKのニュースでは上手に編集されて放送されるから、安倍首相がものすごく賢くて理路整然と答弁しているように見える。実際の安倍首相は支離滅裂で大嘘つきなのに。
安倍首相を信奉するネトウヨのデマや誹謗中傷にだまされてはいけない。野党はけっして無能ではない。政権を担う能力はある。少なくとも安倍自民党よりは、野党政権の方がはるかにマシに違いないと僕は思う。
今度は大相撲の春巡業「富士山静岡場所」で、ちびっこ相撲の土俵から女児排除。3年前から女子も参加していたが、今年は直前になって不参加を要請した。「過去に女の子が怪我をしたから安全面を考慮した」。男の子だって怪我をするだろう。「ああ言えばこう言う」の典型のような屁理屈だ。どこかの総理大臣と同じで支離滅裂の日本相撲協会。
しつこく何回でも繰り返して言うが、日本相撲協会が根拠不明の「伝統」とやらに固執するのは自由だけど、だったら「公益財団法人」の看板を外して好きにすればいい。時代錯誤で反社会的で差別的な「伝統」がそんなに大事なら、公益財団法人ではない一般の興行団体や宗教団体として好きなようにやれば済む話だ。税制上の優遇など特別扱いする必要はない。
明らかに劣っている加計学園だけが首相官邸に呼ばれて厚遇されながら、明らかに教育水準が高く優れている京産大は官邸に呼ばれなかった。これほど明確で露骨な依怙贔屓はあるまい。しかも加計学園にだけ有利な条件が次々に示されハードルが上げられていく。アンフェアそのものではないか。
加計孝太郎理事長と安倍首相がオトモダチなのは、獣医師業界では有名な話。首相官邸主導の出来レースによって、最初から加計ありきで加計学園だけに獣医学部の新設が認められた。「国のやり方はフェアではないと思います」。京産大の大槻公一元教授の嘆きはもっともで、憤懣やるかたない気持ちは察するにあまりある。
子どもたちに教育勅語を唱和させて「安倍首相万歳」と叫ばせる愛国小学校の開校を画策した森友問題にしても、教員も教育内容も劣っている欠陥学園の獣医学部新設をゴリ押しした加計問題にしても、本当に酷い話だと改めて思う。こんなデタラメと国政の私物化がまかり通る異常事態のすべての責任は安倍首相にある。そんな首相が教育や道徳をもっともらしく語る。この異様な状況に、心から怒りと矛盾と理不尽さを感じる。
→京産大、官邸に呼ばれず、獣医学部新設「フェアでない」(朝日)
https://digital.asahi.com/articles/ASL4F4H53L4FULFA00W.html
◇◇ 「行政に対する信頼が揺らいでいる。徹底的に調査して全容を解明し、うみを出し切って信頼を得るために立て直していきたい」と安倍首相がコメント。これを紹介した後の「報道ステーション」のナレーションが実に素晴らしかった。「一点の曇りもないはずなのに、どんなうみを出すのでしょうか」。いいね、すごくいい。皮肉たっぷりで切れ味も鋭く最高だった。原稿通りなのかアドリブなのかは分からないけど、いずれにせよグッジョブ。拍手。
愛媛県の加計文書について、前川喜平・前文科事務次官「愛媛県庁から出てきたのは決定的証拠だと思う。安倍さんの明確な意思表示がなければあんな文書はつくれない。出てこない」。
→愛媛文書:「安倍首相の意思表示あった」前川前次官が見解(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20180415/k00/00m/010/095000c
◇◇ 「加計学園獣医学部の競争率は35倍もあって需要がある」などと安倍信者が強弁し、加計獣医学部新設のゴリ押しを正当化しているが、加計獣医学部は研究水準も教育内容や教員のレベルも、他大学と比べて段違いに劣っている。他大学に入れなかった学生が、そういう環境で学んで獣医師になれるのか。不安でしかない。
医学部・歯学部・獣医学部では、一定の高い教育水準と学力を維持してもらわなければ困る。学部や学生の数を増やせばいいものではない。人や動物の命を預ける人材を育てて送り出すのだから、レベルを保つために岩盤規制はむしろ必要だと言ってもいい。優秀な他大学を押しのけて、教育水準の劣る加計学園が「加計ありき」で強引に認可されたのは深刻な問題だ。
日本テレビ系列のNNN世論調査で、安倍内閣支持率は26・7%となり、いよいよ2割台の「危険水域」に突入した。不支持率は53・4%のダブルスコア。まだまだこんなものでは終わらない。内閣支持率は間違いなくさらにもっと下がる。安倍首相が加計学園の獣医学部新設を初めて知った時期について、愛媛県の加計文書に信憑性があるとの回答は66・8%なのに対し、安倍首相の国会答弁の方が信憑性があるとしたのは8・6%だった。
森友・加計問題、財務省の公文書改竄、陸自の「日報」隠蔽、高級官僚の不祥事が次々に噴出し、もはや政権の正統性と統治能力そのものが大きく揺らいでいるのに、安倍首相はそれでも訪米するという。外遊どころではないだろうに。いったい何を代表してどんな権限で何を根拠に米大統領と渡り合うというのか。無駄で無意味なばかりか、むしろマイナスにしかならない。訪米は即刻中止し、国会で誠実に答弁することに努めるべきだ。その上で速やかに退陣・総辞職を。
→内閣支持率26・7%、発足以来最低に(日テレ)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180415-00000032-nnn-pol
加計問題の官邸面会文書について今治市は非開示。「首相案件」の言葉も聞いていないそうだ。菅良二・今治市長「一緒に取り組んできた仲間に迷惑がかかる」「この問題に忙殺されて本当に日本は大丈夫かと思う」──。審査する側の官邸と審査される側の今治市が一心同体だったことを、自白したも同然の発言に唖然とする。しかも行政への信頼性と権力の正当性が根幹から揺らいでいるのに、そんな事態を招いたことへの罪悪感も危機感もゼロ。根っこの部分が腐っていながら疑惑を解明せずに、枝葉だけいじってどうなる。この国をどうしろというのだろう。度し難い市長だ。
→加計問題、今治市長「私どもは非公開」面会者など明かさず(毎日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180416-00000047-mai-soci
◇◇ セクハラされた側の女性記者に対し、名乗り出て調査に協力してほしいなどと記者クラブ加盟各社に要請するという、財務省のウルトラCの仰天文書にも唖然とした。そもそも女性記者に不利益が生じないとの保証はどこにある。「責任を持って対応」と言うが、嘘と詭弁と隠蔽と改竄だらけの財務省のだれがどのような責任を取れるのか。外部の弁護士に調査を任せると言いながら、財務省の顧問弁護士ではないか。女性記者はもちろん報道に対する侮辱と人権侵害であるという認識があるのか。突っ込みどころが満載過ぎて失笑するしかない。
驚き呆れ返る厚顔無恥と開き直りだ。反吐が出る。いったいどこのだれだよ、こんな恥ずかしくてみっともないセクハラ反論文書を起案したのは。こういうのを恥の上塗りと言うのだ。情けない。今治市の対応も同じである。
公務員は国民全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではない。もちろん自衛官も同じだ。しかも政治的行為は禁止されている。その自衛官が国民の代表である野党の国会議員を、政府の見解と違うからといって罵倒するなんて論外だ。何か決定的なところで勘違いしているのではないか。実力組織である軍隊が意志を持ち、身勝手な理屈で暴走した戦前の悪夢再現かと恐怖すら覚える。この国はいよいよおかしな方向に走り出している。
→「お前は国民の敵だ」現役幹部自衛官が野党議員に暴言(JNN=TBS)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180417-00000060-jnn-pol
◇◇ 中国や韓国を嫌悪し差別するのを当然だと考え、国粋主義思想に固まっていた青年から、「所属していた権力組織でパワハラを受けたことをきっかけに、それまでの自分自身を見つめ直したら価値観が一変した」といった告白を聞いた。英語や中国語を学び始めて、海外に興味を持つようになったという。ネトウヨからの覚醒だ。人はいくらでも変われる。
その青年は自分の体験を僕にいろいろと話すことで、もっと前向きに生きていこうと思うようにもなったそうだ。取材は時にカウンセリングみたいな役割も果たすのだろうか。多くの人に考える材料を伝えるための取材ではあるけれど、プラス思考が芽生えたと言ってもらえてほっとした。少しでも何かしらの力になれたのならうれしい。
いつもと違うカバンに荷物を詰め替えて出かけたら、PASMO(パスモ)を入れ忘れたことに駅に着いてから気付いた。久しぶりに現金で切符を買ったのだが、以前と購入手順など勝手が違うし時間もかかるしで大いに戸惑う。おまけに現金払いだと運賃が割高になるんだよなあ。電車だけでなくバスも同様。なんだかんだ言っても、改札でタッチするだけのIC乗車カードはやはり便利だ。いちいち切符を買うのは面倒だ。個人情報の漏洩は心配で不安ではあるけれど。
◇◇ 財務省の福田淳一事務次官からテレビ朝日の社員がセクハラ被害を受けていたことを、テレ朝が会社として公表した。朝日新聞デジタルの最初の見出しは<「テレ朝社員が被害」財務次官セクハラ疑惑、報ステ放送>だったが、すぐに差し替えられた見出しは<「被害者はテレ朝社員」次官セクハラ疑惑、報ステ放送>。本文記事はどちらも「福田次官を取材した女性社員がセクハラ被害を受けた」と変わっていなかったが、前者の見出しだと「テレ朝社員も被害を受けていた」、後者だと「あの被害者はテレ朝社員だった」のように取れる。
「テレ朝社員も被害者の一人だったことが明らかになった」「次官のセクハラ被害は広範囲であることの裏付けが取れた」というのと、「週刊誌報道のあのセクハラ被害者はテレ朝社員でした」というのとでは意味合いがだいぶ違ってくる。テレ朝が会見で説明する直前に流した速報ニュースだったとしても、分かりにくくて紛らわしい。いずれにしても、福田財務事務次官のセクハラ行為が論外なのは言うまでもないことだけど。
◇ それにしてもテレ朝社員からセクハラ被害を相談された段階で、上司が適切な対応を取らず、自社で報道もせず財務省や財務次官に抗議もしなかったのは残念極まる。情けない。「二次被害が心配されるから報道は難しい」という理由は説得力に欠ける。酷い話だ。ただ一つ言えることは、今回のセクハラ被害公表で、財務次官の破廉恥行為は決定的になった。こういう人物を任命し一貫してかばい続けた麻生財務大臣はもちろん、安倍政権も完全アウトやね。
【追記】テレビ朝日のセクハラ被害公表で、福田財務事務次官の破廉恥行為は決定的になったのだから、こういう人物を任命し一貫してかばい続けた麻生財務大臣はもちろん、安倍首相の責任はもはや免れようがなく弁解の余地もない。完全アウト。こういう反社会的な公務員や権力者こそ「お前は国民の敵だ」と非難されるべき存在である。
テレ朝社員が福田次官との会話を録音したのは、自己防衛のための正当な行為であるだけでなく公益性もある。取材で知り得た情報をほかのメディアに提供した行為も、自社では放送できないと上司に蹴られ、広く社会に伝えるためにやむなく他社(週刊誌)から発信したのであって、これもまた公益性がある。テレ朝社員の行為はいずれも何ら問題ないし、何の落ち度もない。
麻生財務相はいったい何のために訪米するのだろう。野党から反対されて了承されなかったのを振り切って、それでもG20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)に出席して何をするつもりなのか。麻生氏が不参加でも全く問題ないし、自分自身の首が危ういのに顔を出しても無駄だろう。恥さらしになるだけだ。そもそも財務省の惨状をほったらかしにして外遊なんて無責任すぎる。安倍首相の訪米も無意味で成果ゼロだったけど、政権ツートップの図々しさと勘違いに呆れる。
国会での追及を逃がれてのこのこ訪米しながら何の成果も得られず、トランプ大統領からほとんど相手にされていない安倍首相。血税を使ってゴルフをしただけではないか。アジアでも米国でも完全に浮いていて、ダイナミックな国際政治から置いていかれ、蚊帳の外で疎外されている安倍外交。それでも馬鹿の一つ覚えのように、北朝鮮への「圧力」を繰り返すばかり。
安倍首相も麻生財務相も、もう何もしなくていいから。帰国したら公の舞台から完全に退場してほしい。安倍政権に連なる高級官僚も酷過ぎる。これほどまでにクズばかりだとは思わなかった。みんなそろって公民権永久停止が望ましい。
◇◇ 【おことわり】4月18日付「身辺雑記」の記事末尾に「追記」を掲載しました。
ずっとPHSを愛用してきたが遂に…。280万人も利用者がいるのになぜサービス終了と思ったが、携帯電話の契約件数が約1億6700万件(昨年末時点)と聞くと撤退も仕方ないか。ギリギリまでPHSを使ってからスマホに乗り換えるかな。
インターネットはパソコンがあれば十分なのに、外出先でもネットに接続し始めると際限なく使いそうだという不安があるんだよなあ。そんなわけで携帯電話(PHS)は、個人的には通話とメールの送受信といった必要最小限の機能さえあればよくて、シンプルなのが好きなんだけどなあ。PHSのサービス終了のニュースはやっぱり残念で寂しい。
→個人向けPHS、2020年7月で終了へ、四半世紀で幕(朝日)
https://digital.asahi.com/articles/ASL4M4RBYL4MULFA01D.html
◇◇ 個人情報保護の観点から厳重な管理(自己管理も)が求められ、マイナンバーの情報は「氏名・生年月日・性別・住所」に限られていたはずなのに。医療情報という極めて重大なデータが、だだ漏れになる危険性を感じる。不安が払拭できない。
→マイナンバーカードを保険証に、2020年度、取得者拡大も狙い、厚労省(時事)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180420-00000057-jij-pol
◇◇ セクハラにしても、公文書隠蔽改竄・官邸訪問・首相案件にしても、これだけ動かぬ証拠(音声・文書・メール)が出てきても、まだ開き直って白を切り続ける。こんなに往生際の悪い官僚や政治家がかつていただろうか。最高権力者が大嘘つきだからこそみんなそれに倣っている。どれだけ道徳的で「美しい国」なんだろう。腐りきってるな、この国は。厚顔無恥にもほどがある(激怒)。
◇◇ 安倍政権には一刻も早く退場してほしいと願う有権者は多いと思うし、野党6党は安倍政権の退陣を目指しているだろうが、だとしたら解散総選挙も視野に入れて、政権の受け皿となる体制の構築に向けて早急に取り組んでほしい。そうでないと投票できない。最低限、靖国参拝なんかしない国会議員で。そして可能であるなら「憲法を守る」「原発再稼働反対」でも一致してくれたら、さらにありがたい。
NHKの担当プロデューサーから、先週の日曜日(15日)にNHKーBS1で放送されたドキュメンタリー「ブレイブ勇敢なる者・えん罪弁護士」完全版のDVDが送られてきた。わが家はBS放送が受信できる環境になくて、先週の放送は見られなかったので大変ありがたい。インターネットなどの情報では、今回放送された「完全版」も大好評だったと聞いている。遅ればせながらこれから拝見させていただきます。ありがとうございました。
◎あまんちゅ!〜あどばんす(MX)2期。伊豆の高校ダイビング部を舞台に、女子高生の出会いと発見の日々が描かれる。◎ピアノの森(NHK)ピアノの才能を開花させていく少年の成長物語。◎ヒナまつり(MX)突然現れた無表情なサイキック少女に、ヤクザの新田が振り回されるギャグアニメ。深夜に大爆笑させられるのは必定。
◎シュタインズ・ゲート・ゼロ(MX)2期。いくつもの世界線の先に待ち構える絶望的な未来。◎フルメタル・パニック!Invisible Victory(MX)4期。学園ラブコメの要素は皆無のシリアスな展開に緊張が走る。◯ゴールデンカムイ(MX)明治後期の北海道を舞台に、莫大な埋蔵金を巡って繰り広げられる壮絶な生存競争。
△多田くんは恋をしない(MX)、△ガンゲイル・オンライン(MX)、△ひそねとまそたん(MX)。
自民党の岸田派(宏池会)名誉会長の古賀誠・元自民党幹事長が講演で、「(9条改憲の)必要性はまったくない」「次の宏池会主軸の政権では9条は一字一句変えない決意が必要だ」と訴えた。安倍一派から自民党を取り戻してほしい。正気でまともな自民党議員が多数派になってほしい。自民党にもまともな議員はいるはずだから。心から切望する。
→自民・古賀氏、首相の9条改憲案「必要性まったくない」(朝日)
https://digital.asahi.com/articles/ASL4R53N0L4RUTFK01C.html
◇◇ 財務省の福田淳一事務次官が女性記者にセクハラ発言を繰り返した問題について、自民党の下村博文・元文部科学相が講演で、「隠しテープで録っておいて、テレビ局の人が週刊誌に売るってこと自体が嵌められてますよね。ある意味で犯罪だと思う」などと発言。セクハラ被害者が自己防衛で証拠を残すために録音するのは正当な行為だし、自社で報道できないから、やむを得ず週刊誌に持ち込んだ告発を「週刊誌に売る」と表現することには、事実をねじ曲げて誹謗中傷する悪意しか感じられない。
セクハラに対する認識不足はもちろん、セクハラ被害者の訴えを真摯に受け止めて反省するといった姿勢は微塵も見受けられない。しかもあろうことか被害者を犯罪者扱い。安倍一派には麻生財務相をはじめ、やはりこんなクズしかいないようだ。
文部科学相の在任中に加計学園から大金200万円を受け取り、セクハラ被害者を誹謗中傷する下村博文・元文科相がさらに、いわれのないメディア批判まで吹聴していた。「メディアの一番重要な仕事は権力に対するチェックだ」(自民党・竹下亘総務会長)、「まったく根拠のない発言だ」(公明党・山口那津男代表)、「常軌を逸している発言」(希望の党・玉木雄一郎代表)などと、与野党から批判の声が上がったのはせめてもの救いだけど、それにしてもこんな男が文科相を3年間もやっていたなんて。マジで最低のクズ政治家の暴言に怒りを禁じ得ない。
→下村氏「メディアは国家をつぶす」与党内でも批判(朝日)
https://digital.asahi.com/articles/ASL4S52P5L4SUTFK01C.html
◇◇ 古巣の新聞社の元同僚H記者と、横浜・関内駅前の居酒屋で久しぶりに飲んだ。編集局内の様子や人事のあれこれから、年金、インターネット環境、携帯電話・スマホ事情、朝ドラの話題まで幅広いテーマで歓談した。盛りだくさんの対談内容は近く、H記者の個人サイト「EIN新聞に教育を」にアップされるそうだ。興味のある方はご笑覧を。
ゴゴイチから2コマ連続で授業をして、午後7時半に都内の法律事務所へ。都立高校教諭の処分取り消し請求訴訟の判決(事実上の勝訴)について、主任弁護士から見解や解説を聞く。事実認定など教諭側に結構厳しいようにも思えるのだけど、しかしそれでも公務員の処分取り消し訴訟としては、今後に生かせる部分もある判決だという。なるほど。
横浜から都心までの行きも帰りも東横線が混んでいて、ずっと立ちっぱなしだったこともあって疲労困憊。ヘロヘロの一日だった。怠け者の僕にしては、いっぱい仕事したな。
TOKIOの山口達也メンバーが涙を流しながら謝罪会見した一方、録音データやメール・記録文書など動かぬ証拠を突き付けられても否認し開き直り逃げ回り、しかもあろうことか被害者やメディアを罵倒し誹謗中傷するザイムショーの福田淳一メンバー、佐川宣寿メンバー、麻生太郎メンバー、下村博文メンバー、そしてネトウヨニッポンの安倍晋三メンバー、安倍昭恵メンバー。
◇◇ 横浜駅前の高層ビル最上階の居酒屋で、(他社の)先輩記者たちと飲み会。横浜の街並みが一望できる窓からの夜景がきれいで、酒や肴も美味しくて価格もリーズナブル。文句なしの宴だった。
朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争終戦を目指すことで合意した南北首脳会談のニュースを見ていると、安倍外交の稚拙さと歴史的視座や理念のなさが、悲しいほど浮き彫りになってくる。安倍外交がこれまでやってきたのは、Jアラートとやらをかき鳴らして危機感を煽り、「圧力が必要」「対話のための対話は無意味」などと繰り返すだけ。南北融和をたたえるお祝いムードの中、安倍外交だけが完全に蚊帳の外に置かれ、どこからも全く相手にされていないのは当然の結果だろう。
安倍首相は、「今回の南北首脳会談の実現に至るまでの韓国政府の努力を称賛したい」と記者団に述べたが、なぜそこで「両国首脳の努力」と言うことができないのか。社交辞令であったとしても、そう表現するのが「外交」ではないのか。度量が狭いにもほどがある。安倍首相「日本は蚊帳の外では全くない」。いやだれがどう見ても完全に蚊帳の外ですがな。自覚もなく現状認識もまともにできないのか。主体的に真摯に動こうとしないし、そもそも国際社会に貢献する意欲も知恵も頭脳も力量もない。
得意だと自称していた外交もダメ、森友加計問題など権力私物化の実態が次々に暴露され、公文書の隠蔽改竄も露呈し、自衛隊のシビリアンコントロール(文民統制)も破綻し、女性への人権侵害を助長し、官僚のセクハラ行為隠蔽も統制できない。それでも安倍首相に政権を維持存続させる意味など、もはやどこにもない。こんなに無能で傲慢不遜な政権は一刻も早く崩壊・退場させるべきだ。それこそがすべての国民の利益につながる。
◇◇ 【番組情報】「えん罪弁護士・完全版」を含めた「ブレイブ勇敢なる者」のシリーズ3部作が、GWにまとめて一挙アンコール放送されるとのこと。ついこの間放送されたばかりなのにすごいな。5月3日(木)午前7時からNHKーBS1で連続放送(途中で定時ニュース挟まれる)。「えん罪弁護士・完全版」は、午前9時から9時50分(前編)、午前10時から10時49分(後編)。
自身のパワハラ被害の内部告発をしてくださった方と、同じ職場でパワハラを受けて自殺した青年のご遺族との橋渡しをした。午後から、都内の法律事務所で両者が顔を合わせる機会を設けた。詳しいことはまだ書けないけど、内部告発者が青年の生前の様子を語り始めると、ご遺族は涙を流していた。お互い心に響いて通じ合うものがあったようだ。内部告発をしてくれた方に心から感謝。
◇◇ セクハラもパワハラもいじめも言語道断で論外。毅然とした態度で普通に団結し、普通に撃退できる職場や社会でありたい。そして加害者側にはそれ相応の責任を取らせなければならない。そもそも重大な人権侵害であり犯罪である、という認識の欠如が諸悪の根源だ。罪の意識がどこにもない。麻生太郎財務相や下村博文元文科相や財務省の矢野康治官房長らの発言や態度を見れば、この国の民度の救い難さがよく分かる。
自民党の二階俊博幹事長「外交でこれだけの成果を上げてきた総理大臣は少ない」。寝ぼけてるのか。トランプ大統領にはいいようにあしらわれ、アジア外交でも完全に蚊帳の外。安倍外交はどこからも全く相手にされていないのに。安倍外交が米国のポチでしかないのは世界が知っている。海外メディアも報じている周知の事実なのに。いったいどんな成果を上げたというのだろう。
→自民、二階幹事長「安倍3選支持は1ミリも変わらず」(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180429/k10011422711000.html
◇◇ 安倍首相と電話会談した韓国の文在寅大統領が、南北首脳会談で金正恩・朝鮮労働党委員長は「いつでも日本と対話する用意がある」と述べていたと説明したという。朝鮮半島の非核化と終戦で合意した南北首脳会談に漕ぎ着けて、日朝の対話の橋渡しまでしてくれる文大統領。頼めばきっとお膳立てだってしてくれるだろう。安倍首相は韓国大統領に感謝しても仕切れないのでは。韓国大統領が未来を見据えて動いていることは間違いない。少なくとも安倍首相よりも、100歩も200歩も先を歩いているように思える。
→「日本と対話する用意ある」南北会談でキム委員長が発言(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180429/k10011422471000.html
防衛大臣にも海外派遣の「日報」を隠し、政府(時の政権)とは意見が異なる野党の国会議員に対して「国民の敵」と自衛隊幹部が言い放つ。シビリアンコントロール(文民統制)が全く機能していない中、憲法に自衛隊を明記するなんてあり得ない。ましてや立憲主義を堂々と否定する安倍政権下での改憲などもっとあり得ない。戦前に軍部が暴走した悪夢の再現でしかない。
日本国憲法は今のままで十分だ。というよりもむしろ、今ほど日本国憲法の理念を政治に生かすべき時はない。最高法規である憲法に書かれている一言一句が権力を縛っていること、そしてすべての公務員には憲法遵守の義務があることを、この国の公僕たち(もちろん政治家も含む)に自覚させ再認識させなければならない。
簡潔にして明瞭。人類が目指すべき普遍の理念がきっちり網羅されているのが、現行の日本国憲法だと思う。もし不足しているものがあるのならば、それは法律で説明すればいいだけの話だ。