身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2018年5月1日〜5月31日

●意味不明すぎる安倍外交●連帯責任●根拠のない妄想●無知で無恥で品性下劣●自由が丘で焼肉●変な名前●社会常識をわきまえず●安倍「蚊帳の外」外交●この国の公僕●良心を捨てた人々●アップアップ●全然片付かない●犯罪行為がまかり通る●溜まり醤油ラーメン●日大の組織体質だ●安倍政権と重なる日大の対応●悪質な権力犯罪●あれもウソこれもデタラメ●自分の意思に反すること●隠蔽虚偽国家ニッポン●もっぱら聞き役●危機管理能力欠如を実践教育●対話した方がいいに決まってる●荒唐無稽な言い訳●想像力ゼロの開き直り●番組情報●主権者が意思表示するしかない●逃げ道はどこにもない●懇親会●法治国家じゃない●●●ほか


5月1日(火曜日) 意味不明すぎる安倍外交

 なぜこの時期に中東訪問なのか。アジアや米露から相手にされないからなのか。まるで的外れでピントがずれまくりの安倍外交。そしてヨルダン国王と会談した安倍首相は、ヨルダンが北朝鮮と国交断絶に踏み切ったことを評価し、「最大限の圧力維持」を呼びかけたという。このタイミングでどうしてわざわざそんなことを言うのか、意味不明すぎる。

 この期に及んで「最大限の圧力維持」って、日本にどんなメリットがあるのだろうか。ちょっと思いつかない。南北融和の土台ができて米朝会談を控える今、何がどう転ぶか分からないのだから、様子を見るためにとりあえず事態を静観するのが、最も賢明な対応だと思うのだけど。これから対話しようとする相手に砂をかける意図が、さっぱり分からない。やはり安倍首相はまともじゃない。異常で異様である。


5月2日(水曜日) 連帯責任

 TOKIOの4人が「連帯責任」とやらで謝罪したのは、ものすごく違和感がある。だったらむしろ安倍内閣こそ、国会(国民)に対して嘘八百を並べたことの連帯責任を負うべきだ。元首相秘書官の柳瀬唯夫メンバーや、財務省の福田淳一メンバー、佐川宣寿メンバー、麻生太郎メンバーらが国民を愚弄した罪は重い。もちろん安倍昭恵メンバーも。

 内閣は国会に対し連帯して政治責任を負うが、TOKIOの4人は別に連帯責任を負う必要なんかないだろう。みんなもう40歳になる(あるいは50歳近い)立派な大人なんだし、しかもそれぞれ独立して独自の仕事もしているわけで。

 TOKIOの4人の謝罪会見で、福島の震災復興への今後の対応を地元紙記者から聞かれた4人が言葉に詰まった場面と、事件をメンバーに告げないまま仕事を続けるメンタルは自分にはない、と松岡昌宏が声を振り絞って答えた場面が特に印象に残った。


5月3日(木曜日) 根拠のない妄想

 「日本のテレビ局のビルに中国や韓国のテレビ局が入っている。完全に乗っ取られている」と、九州国際大学の学長が改憲派の集会で発言したという。

 新聞社やテレビ局の東京本社内に、海外メディア(アジアも欧米も)の支局が入っているのは普通のこと。逆に海外メディアの本社に日本メディアの支局も間借りしている。だからといって、「乗っ取られている」なんてあり得ない。そんな荒唐無稽なことを外国で口にしたら、間違いなく狂人扱いされるだろう。このような事実に基づかない誹謗中傷を堂々と吹聴する、元自民党衆院議員で大学学長とやらの知的水準を強く疑う。

 思い込みだけで根拠のない妄想をまき散らす風潮がますます加速している。事実(背景と経緯)を確認しないのは、知性の欠如でしかない。

元自民議員の学長「テレビ局を中韓の局が乗っ取り」(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL535RKRL53TIPE011.html

◇◇

 <今から5年前。酔って帰宅した安倍晋三政権の政府高官が番記者たちに、こうつぶやいた。「極端なことを言うと、われわれは選挙で『戦争したっていい』と信任されたわけだからね。安全保障の問題とか、時の政権にある程度任せてもらわないと前に進めない」>(西日本新聞)

 主権者であるわれわれ国民は、選挙で投票した議員にすべてを白紙委任したわけではない。驕り高ぶった政治家の勘違いもはなはだしい。こういう無知で無恥な政権与党の政治家にこの国を好き勝手させないために、そして国家権力を縛って暴走させないよう規制するために、日本国憲法は存在している。

 なお、西日本新聞はこの政府高官の発言を当時から報じていると明言している。5年後の今、唐突に記事化したわけではない。「なぜ今まで公表しなかった」などといった批判は、全く的外れの言いがかりでしかない。

「デスク日記」(西日本新聞)

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/desk/article/413378/


5月4日(金曜日) 無知で無恥で品性下劣

 麻生太郎財務相「セクハラ罪という罪はない。少なくとも福田前次官の人権なども考えないといけない」。動かぬ証拠を突き付けられても、まだこんなことを平然と言い放つ神経を疑う。無知で無恥で無教養。福田前次官への配慮や想像力はものすごく働いても、被害女性に対する配慮や想像力は全く働かないことがよく分かった。いやもうずっと前から麻生財務相がこういう奴だというのは、みんなも分かっていることなんだけど、改めてその品性下劣さを再確認させてくれた。

「役所の品位傷つけた」セクハラ前次官処分で、麻生財務相(時事)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180504-00000090-jij-pol


5月5日(土曜日) 自由が丘で焼肉

 高校新聞部のずっと年長の(しかも他校の)先輩らに誘われて、東京・自由が丘で焼肉をご馳走になった。チェーン店で出される肉と違って、どの部位も肉厚で軟らかくて味付けも申し分なくとっても美味しい。生ビールが進む。最後はタイムリーに、南北首脳会談で話題になった冷麺(平壌冷麺ではなかったけど)で締める。ご馳走さまでした。気付いたら5時間も経っていた。マジか。


5月7日(月曜日) 変な名前

 立憲民主党の政党支持率が13%なのに対し、希望の党と民進党はいずれもわずか1%前後に過ぎない。しかもリベラル派を排除した希望の党への違和感はいまだに色濃く残る。立憲民主党が合流への呼びかけを拒むのは当然だろう。そして新党の名称が「国民民主党(略称国民党)」とくれば、なんだかなあとなるのもまた至極当然だ。

国民民主党:略称「国民党」、「変な名前」不参加の遠因?(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20180508/k00/00m/010/088000c


5月8日(火曜日) 社会常識をわきまえず

 野党の国会議員に暴言を吐いた防衛省統合幕僚監部の幹部自衛官(3等空佐)を、防衛省は訓戒処分とし、懲戒処分は適用しないという。自衛官本人は「国民の敵」との発言を否定しているが、幹部自衛官が国会議員を「国益を損なう」などと罵倒すること自体あり得ないし、断じてあってはならない。シビリアンコントロール(文民統制)を根底から否定する重大な規律違反であり、懲戒免職に相当する明白な非違行為ではないか。訓戒処分はあまりに軽すぎる。ここは断固たる厳正な対処をしなければ、将来にわたって禍根を残すことになると思うのだが。

議員に暴言、統幕3佐を訓戒処分、「気持ち悪い」など(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL583W17L58UTFK00H.html

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 性懲りもなく「セクハラ罪はない」といまだに繰り返している麻生財務相だが、さらに「(公文書改ざんは)どの組織だってありうる。個人の問題だ」「個人の資質によるところが大きかった。組織全体でやっている感じはない」と発言。もちろん個人の資質でもあるが、しかし組織ぐるみでやっているのは周知の事実ではないか。マジで真性の大馬鹿だな。これほどまで救い難い男だとは。

 それとセクハラ罪という罪そのものはないからと言って、罪に問われなければ何をやってもいいことにはならないのは当然で、そんなのは社会常識であり社会規範だろう。そもそもセクハラやパワハラは重大な人権侵害だ。強要罪や強制わいせつ罪に問われる可能性も十分あり得る。トンデモ発言を繰り返すにもほどがある。

麻生氏、公文書改ざん「どの組織だってある個人の問題」(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL585FH2L58ULFA01Q.html


5月9日(水曜日) 安倍「蚊帳の外」外交

 「安倍『蚊帳の外』外交」の面目躍如といった感じの日中韓首脳会談。一人だけ孤立して浮いてる感が否めない安倍外交。完全に取り残されてもなお、「圧力をかけ続ける」「完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄」「拉致問題」と、壊れたレコード(もはや死語)のように同じ台詞を繰り返す珍三くん。日本国民の一人として悲しくなってくる。いやでもここは笑うところなんだろうな。

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 きょうの横浜・関東地方はものすごく寒いはずなんだけど、なぜか教室内はものすごく暑かった。冷房まで入っているのに、学生も半袖になってパタパタ扇いでいるし、僕も教壇で長袖シャツを腕まくりしてパタパタ。白熱教室でもあるまいし(笑)。

 言われてるほど寒くないかなと思っていたら、夕方になってからぐっと冷え込んできた。ちなみに明日から次第にまたまた暑くなるんだってさ。V字回復して来週は30度超えの日もあるらしい。もう何がなんやら。どんな服装で外に出ればいいのか迷って右往左往するので困る。


5月10日(木曜日) この国の公僕

 柳瀬唯夫・元首相秘書官の国会参考人招致。支離滅裂で矛盾だらけの答弁連発に、疑惑はよりいっそう深まるばかりだ。首相と一心同体の首相秘書官が、許認可対象の業者しかも安倍首相の大親友の学園側と、勝手に判断して官邸で会うなんてあり得ない。そうした面会の事実を首相に報告しないことも、およそ秘書官としてまず考えられない。おまけに面会時にメモも取らず名刺も捨てるなんて。不自然極まりない。

 昨夏の国会質疑でもこの日の国会参考人招致でも、国民の代表から質問されたことに対し誠実に答えないし、「加計」の名前を出されなかったから(会ったことを)答弁しなかった、などといった屁理屈を平然と展開する柳瀬氏。虚偽と隠蔽とデタラメな答弁を重ねたことで、国権の最高機関にいったいどれだけ無駄な時間と税金を浪費させたことか。先の佐川宣寿・前国税庁長官(元理財局長)と同じく、公僕としてその罪は万死に値する。


5月11日(金曜日) 良心を捨てた人々

 安倍首相の関与を隠蔽し糊塗するためなら、ここまで何でもやるのかと驚き呆れる柳瀬唯夫・元首相秘書官や佐川宣寿・前国税庁長官(元理財局長)らクズ官僚たちの醜態。「廃棄した」と言い張っていた文書は次々に出てくるし、「会ったこともない」との前言もひっくり返される。動かぬ証拠が突き付けられても、それでも平然と嘘をつきまくる恥知らずぶりだ。

 何から何まですべてがデタラメ。まさに「人間やめますか、それともクズ官僚やめますか」の世界だ。もはやみっともないとも思わない心境なのだろう。誠実・誠意・正直という言葉も良心もすべて捨て去った人たちなんだ、ということは改めてよく分かった。しかしまあこの国を牛耳っているトップがアレだからな。この国は、なんて道徳的で立派な「美しい国」なのだろう。


5月14日(月曜日) アップアップ

 書かなければならない原稿、やらなければならない取材や打ち合わせが、いずれもいくつも重なってアップアップの状態だ。加えて授業の準備もあるのでパンク寸前。いや参ったな。当たり前のことだけど、地道に一つずつ片付けていくしかない。


5月15日(火曜日) 全然片付かない

 仕事を2つ片付けたら、別の仕事が3つ入ってきた。全然片付かない。それどころか増えてるじゃん。大金が稼げるわけでもないのに。ため息。


5月16日(水曜日) 犯罪行為がまかり通る

 日本大学のアメフト部員が今月6日の試合で、パスを投げ終えて無防備な関西学院大学の選手(QB)に対し背後から猛烈なタックル。およそあり得ない危険極まりない悪質な反則を堂々と繰り返す日大の選手。そしてそうした反則行為を指摘されても悪びれない日大チームの面々──。目を疑う酷い話だ。ルール違反なのは言うまでもないが、生命の危険にさらされ半身不随の可能性もある犯罪行為ではないか。日大の選手と監督はスポーツ界から永久追放されるべきで、日大アメフト部も廃部が当然。それ以外の処遇などあり得ない。

 仮に監督の指示で悪質タックルをやらされたのだとしても、相手選手の生命を脅かす極めて危険な行為なのは明白なのだから、日大の選手は自分自身の判断でそんなふざけた指示命令は毅然と拒むべきだった。いい歳した大人だろう。唯々諾々と黙って従った時点で共犯だ。

 そもそも関学大側が何回も記者会見して怒りをあらわに抗議しているのに対し、日大側がチームとしても大学としても全く記者会見に応じていないことが信じられない。日大は試合後すぐさま関学大に馳せ参じて平身低頭して詫びるのが筋であり、その上で会見に応じて経緯や背景を説明する責任があるはずだ。

 そういう当然の基本動作さえ一切せず、しかも日大の監督は試合から一週間以上ずっと雲隠れを続けたままとは、およそまともな社会人・大学組織として考えられない驚き呆れた非常識さだ。なんなのだろう、この異様な違和感は。おまけに日大の選手は対外試合の出場禁止処分で、内田正人監督が指導者責任による厳重注意処分だなんて、そんなふざけた甘い処分があるか。

 日大の悪質危険タックルだけじゃない。そういえば似たようなデタラメな話はどこかの国の政官界でもあったじゃないか。ルール無用の言動を堂々と繰り返す、逃げ隠れする、はぐらかす、嘘も隠蔽も平気でする、開き直る、謝罪もしない、説明責任も果たさない、責任も取らない、処分も軽い。安倍首相、麻生財務相、理財局長、首相秘書官(以下省略)……あんたらのことだよ。

 違法無法で反社会的で理不尽な指示命令であっても、権力者に言われたことには黙って従う。嘘も平気でつくし、公文書も平然と隠して廃棄する。この国は戦前から何も変わっていない。


5月17日(木曜日) 溜まり醤油ラーメン

 京急百貨店の大信州展(物産展)で松本市の「溜まり中華そば」を食べた=写真。クセのないすっきりした溜まり醤油のスープが、蕎麦みたいな麺に絡んで美味しい。刻んだタマネギのシャキシャキの食感も抜群に合っていてびっくり。そしてチャーシューはとろとろの軟らかさ。予想以上に味わい深い醤油ラーメンに大満足だ。限定150食の味噌ラーメンは完売で食べられなかったけど、これはこれで大正解だった。

◇◇

 関学大への日大のふざけた対応と不誠実な回答は、日大アメフト部というよりこの大学の体質だと思う。相手選手を負傷させ場合によっては死亡させる暴力(犯罪行為)を、この期に及んでなお詭弁を弄し、「厳しさを求めた指導」「選手の受け取り方に乖離があった」などと言い換え、しかもすべてを選手一人の責任にして、監督や大学当局は記者会見も開かず説明もしない。関学大の選手や保護者に直接の謝罪もしない。そもそもこんな重大事件に対し、なぜ大学当局が前面に出て対応しないのか。理解できない。

 日大アメフト部の内田正人監督は、日大の常務理事で人事担当でもある。人事担当の常務理事は大学の大幹部だ。日大の関係者によると、日大では常務理事に定年はなく終身その職にあるという。内田監督を批判できる者はいないのではないか。大学組織ぐるみで隠蔽とごまかしをしていると疑われても仕方がない。安倍政権と瓜二つだ。危機管理能力の欠如にもほどがある。


5月19日(土曜日) 安倍政権と重なる日大の対応

 心から謝罪するつもりなどまるでない、ということを聞く者すべてに思わせるに十分。呆れるほど不誠実な日大アメフト部・内田正人監督の取材対応だった。「一連の問題はすべて私の責任」「監督を辞任する」「弁解もいたしません」などと饒舌な言葉を連ねながら、その実そこには心がまったくこもっていない。

 謝罪の相手であり、しかも過去に数えきれないほど試合を重ねてきた「関西学院大学」(かんせいがくいん)を、「かんさいがくいん」と何回も間違って呼称し続けることからも、誠意や誠実さや真摯な態度は微塵も感じられない。到底考えられない非常識さだ。人間性を疑う。

 そもそも悪質危険タックルを監督自身が指示したのか否か、問題の選手をすぐに引っ込めて注意しなかったのはなぜか、退場させられた後に叱責もしなかったのはなぜか、といった本質的な疑問については、「文書で回答する」「私の判断の悪さ」「私の責任だ」などと繰り返すばかりで、まともな答えは一切なし。いずれも即答できる内容であるにも関わらずだ。この期に及んでなお、嘘やごまかし、言い逃れ、はぐらかし、詭弁が通用すると考えているとしか思えない。

 だいたい、日大アメフト部の監督の辞任で済むような話ではもはやないだろう。スポーツ界からの永久追放はもちろん、大学のイメージを決定的に損なった責任を取って、まともな大学であれば常務理事の辞任も免れないはずだ。事件発生からこんなふざけた対応をずっと続けてきたこと自体が、責任ある立場の社会人・組織人としてまずあり得ない。

 何回でも言うけれど、日大アメフト部と日大当局のふざけた対応は、財務省の公文書や自衛隊日報の隠蔽・改竄、国会での虚偽答弁やごまかし、森友・加計学園問題での開き直り、セクハラ問題での閣僚や官僚の数々の暴言、といった安倍政権のデタラメな対応と見事なまでに重なって見える。多くの人がそう感じている。


5月20日(日曜日) 悪質な権力犯罪

 「無防備な相手の選手に後ろからタックルして壊せ」「公文書はすべて廃棄したと嘘をついてシラを切り通せ」「森友と国有地格安売却の相談などしてないと答弁しろ」「加計や愛媛県職員に官邸で会ったことはないと言い張れ」──。理性と知性と分別をわきまえたまともな人間は、こんな反社会的で違法な指示命令に黙って従ったりしないし、そもそもこんな指示命令を出したりしない。

 いずれも「階段から突き落として重傷を負わせろ(死ぬかもしれんけど)」などとそそのかしたのと何も変わらない。実行した人間の罪はもちろんだが、指示命令した人間も教唆犯・共謀共同正犯である。公僕である官僚に対し、主権者たる国民を裏切る行為をさせるのも、大学生の選手に対し監督やコーチがルール違反の危険行為をさせるのも、構図は全く同じ。悪質で卑劣な権力犯罪だ。


5月21日(月曜日) あれもウソこれもデタラメ

 もうずっと前から大半の人は、安倍首相が権力を私物化し、大親友の加計孝太郎氏の獣医学部新設に便宜を図ったのは分かっているが、ここに来てさらに新たな証拠が登場。愛媛県が国会に提出した公文書によると、加計氏本人から説明を受けた安倍首相が「獣医学部いいね」と応じたというのだ。しかも3年前に。昨年1月に加計の獣医学部新設計画を初めて知った、という安倍首相の国会答弁はやはり大嘘だった。

 あれもウソこれもデタラメ。次々に隠蔽やごまかしが露呈する安倍政権。ほとんど公開処刑やさらしものといった様相だ。まともな感覚の持ち主なら恥ずかしくて耐えられないはずだけど、安倍首相は厚顔無恥だから何も感じない。だから平然と嘘をつき続けるのだろう。

 それにしてもここまでデタラメな首相を、それでもまだ3割が支持する日本国民っていったい……。国家(安倍自民党)の家畜なのか。洗脳されて飼い馴らされてしまっているのか。無自覚な奴隷根性が哀れで情けない。


5月22日(火曜日) 自分の意思に反すること

 悪質タックルをした日大選手の記者会見を見ていて、警察学校・警察組織などで上司や先輩から理不尽な指示命令を強要される状況と全く同じだなと感じた。最近そういう取材をしたことや、日大選手が坊主頭だったということもあるけど。日大のアメフト事件だけでなく、似たような権力を背景にした横暴(パワハラ)は、一般企業や学校でも間違いなくまかり通っている。

 「監督の指示があっても、間違っていると判断できずにやってしまったのは自分の責任」。学生選手にこんな卑劣な行為をさせて、記者会見でこんな言葉を言わせてしまうなんて。日大アメフト部の監督・コーチ・日大当局の責任は重大だ。

 「自分の意思に反するようなことは、フットボールに関わらずやるべきではない」──。日大選手の記者会見は、彼のこの言葉に尽きると思う。権力を私物化する安倍首相に官僚や政治家らが付き従い、事実を隠蔽し平然と嘘をつき続けている森友・加計問題の構図と全く同じではないか。どんな場面であっても、自分の意思と良心を失わないことが大切だ。思考停止してはいけない。


5月23日(水曜日) 隠蔽虚偽国家ニッポン

 日大アメフト部の前監督とコーチの会見はウソだらけ。危険行為の選手だけでなく現役部員も多数証言しているのに。国会答弁もウソばかり。廃棄したと言い張っていた公文書が大量に出てきて、面会記録まで出されても、それでも知らないとシラを切り通す。動かぬ証拠が次々に突き付けられているのに。

 なんて素敵な国なんだろう。隠蔽虚偽国家ニッポン。やっぱり日大当局・日大広報と安倍政権・安倍自民党の体質は、恐ろしいほどそっくりだ。度し難い。

◇◇

 「午後から土砂降りの雨になるから、大きな傘を持って出かけた方がいいです」などと天気予報にさんざん忠告されていたけど、昼前に自宅を出た段階でも、そして夕方になってからも小雨がぱらつく程度。なんだこれなら折りたたみ傘どころか、そもそも傘自体が必要なかったじゃん、と思いながら無事に帰宅した。


5月24日(木曜日) もっぱら聞き役

 麻布高校元教諭で神田外語大学名誉教授の山領健二さんと、半年ぶりにお会いした。吉祥寺駅前の喫茶店で5時間近く。僕はもっぱら聞き役。旧制高校時代の出来事のほか、文化放送時代の怒濤の組合弾圧体験、麻布高校での薄給時代の暮らしぶりや組合闘争、都立高校でのアルバイト生活、高校新聞への思いなどなど、尽きない話をうかがった。

 「先生、きょうはこのへんで」と促さなかったら、山領先生はきっとまだまだ終電までしゃべり続けていたに違いない(汗)。勉強になったけど腹が減った(笑)。

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 古巣の新聞社から電話がかかってきた。僕宛に書籍が届いているので転送していいかとの問い合わせ。いまだに会社に郵送してくる人がいることにも驚いたけど、会社を辞めてフリーランスになって20年近く経っているのに、わざわざ連絡してくれる編集総務の配慮にもびっくりした。丁寧な仕事とご配慮に心より感謝します。


5月25日(金曜日) 危機管理能力欠如を実践教育

 不誠実で傲慢不遜で杜撰で開き直りのウソばかり。日本大学はアメフト部の監督だけでなく広報も含めて、法人本部が自ら危機管理能力欠如を露呈させることで、危機管理学部の学生たちに最低最悪対応の事例を「生きた教材」として実践し提供し続けているのだと思う。アグレッシブで斬新。なんて学生思いで教育熱心な大学なのだろう。失笑。

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 前提となるデータがデタラメなのに強行採決。そうやって成立した法律に正当性があるだろうか。そんなトンデモ民主主義国家がどこにある。与党議員たちは恥ずかしくないのか。良心の呵責はないのか。根拠となる公文書も隠蔽・改竄され、答弁もウソとごまかしとはぐらかしばかり。それで十分に審議を尽くしたなんて言えるはずがないだろう。ウソとごまかしで成立した安保法制は無効。デタラメなデータと虚偽答弁ばかりの「働き方改革」法案も廃案となるのが当然だ。

 衆院厚生労働委員会で強行可決された「働き方改革」法案は、週明けにも衆院通過の見通しだというが、そのまま成立するなんてたちの悪い冗談としか言いようがない。「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)の導入は、「長時間タダ働き労働させ放題」になる危険性が払拭できない。実態は労働搾取され放題法案である。そんな法案をデタラメ審議で成立させてはいけない。


5月26日(土曜日) 荒唐無稽な言い訳

 たとえ「対話のための対話」であったとしても、対話しないよりは対話した方がいいに決まっている。対話を何回も繰り返すことで意思疎通が図られ、信頼関係が醸成できるかもしれない。そもそも対話しなくては何も始まらないのだから。

 それなのに「圧力」しか言わず、南北会談も米朝会談も否定し続けてきた安倍政権の異様さは、突出して際立っている。おまけに日朝対話さえ否定する安倍首相は、拉致問題の解決など最初からやる気なしということだ。安倍外交は終始一貫して、気が遠くなるほど馬鹿全開である。

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 加計学園「実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまった」。およそあり得ない荒唐無稽な言い訳としか思えないが、これが本当だとしたら詐称・詐欺ではないか。事実と異なる虚偽情報によって自治体や国を欺き、獣医学部新設を獲得したことになる。

 一方、この言い訳がウソで、加計学園理事長が安倍首相と面会していたのが事実なら、それはそれで大問題となる。どっちにどう転んでもアウト。とんでもない学園のとんでもない話であることに変わりはない。

加計学園がコメント発表「誤った情報を与えた」(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL5V5HD9L5VPTIL00J.html


5月27日(日曜日) 想像力ゼロの開き直り

 「批判以上の賛同と激励をいただいたことも事実だ」「全国から多数の賛同が寄せられていることを考えると批判は当たっていないのではないか」──。想像力の欠如した非常識な賛同者が多数いたからといって、自民党・加藤寛治衆院議員の暴言が正当化されるはずなどないのだが。あり得ない勘違い議員だ。開き直りにもほどがある。

 加藤衆院議員は自民党細田派の会合で、「必ず3人以上の子どもを産み育てていただきたい。結婚しなければ、ひとさまの子どもの税金で老人ホームに行くことになる」などと発言したが、後に謝罪し撤回していた。こんなトンデモ発言に賛同して激励の声を寄せる馬鹿な有権者もまた、議員本人以上に情けなくて救い難い。

「子ども3人以上」 発言には一定の正当性、自民 加藤議員(NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180527/k10011455061000.html

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 【番組情報】NHKの担当プロデューサー氏から連絡。GWに再放送されたばかりの「ブレイブ勇敢なる者/えん罪弁護士・完全版」が大好評につき、再々放送されるとのこと。6月3日(日)午前0時50分から2時29分(土曜深夜)。NHKーBS1。これだけ繰り返し放送されるのは、相当な反響だったんだろうなあ。今村核弁護士の奮闘と葛藤に迫る力作です。


5月28日(月曜日) 主権者が意思表示するしかない

 平然と嘘をつき続けるあきれた安倍首相の答弁。衆参予算委での森友・加計問題の集中審議で、いつも通りの嘘と詭弁が繰り返された。これだけ「動かぬ証拠」が突き付けられているのに、それでもシラを切って「会ってない」「関係ない」「不正はない」「(野党議員の)ストーリーだ」「伝聞の伝聞だ」と開き直るとは。やっぱり日大アメフト問題の構図とそっくり同じだ。

 これはもう安倍首相の大好きな道徳の教科書に、安倍国会答弁と日大の言い訳会見の2つを「最重要教材」として大々的に載せて、子どもたちに反面教師としてしっかり学ばせるしかなかろう。ぜひそのように閣議決定していただきたい。

 「日大と試合なんかしたら、選手の安全が担保できない。殺されるかもしれないじゃん」と他大学のアメフト部が日大との対戦を拒否(ボイコット)するのは至極真っ当で正しい選択だ。政治の世界でも同じことが言えるはずだろう。「安倍自民党に任せていたら、主権者たる国民の命も権利も税金も食いものにされるだけ。嘘八百の安倍政権は信用できない」。選挙で意思表示し、安倍政治をきっぱり拒否するしかない。


5月29日(火曜日) 逃げ道はどこにもない

 森友学園への国有地売却をめぐる安倍昭恵夫人の関与に対し、安倍首相は参院予算委員会で、「不正とは金品を授受して行政に政策を変えろということだ。政治の世界では贈収賄として問題になってきた。それは全くない。私は一切関わっていない」と繰り返した。

 安倍首相は「私や妻が関係していたとなれば、首相も国会議員も辞める」と答弁しているが、ここにきて発言を微妙に修正。金品の授受・贈収賄に限定することで「関与」の範囲を狭めた格好だ。かなり追い詰められていることは、さすがに理解したようだ。危機感を抱いている証だろう。

 しかし、森友学園への国有地売却も加計学園の獣医学部新設も、明らかに特定業者にだけ便宜供与して優遇し、ルールを都合よくねじ曲げて行政の政策を歪めたのは紛れもない事実だ。しかも公文書の隠蔽や改竄まで行っている。どれもこれも不正そのものではないか。その張本人が安倍昭恵夫人であり安倍首相本人である。首相答弁は詭弁だ。もはや逃げ道はどこにもない。

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 麻生太郎財務相が衆院財務金融委員会で、財務省の文書改竄について「書き換えられた内容を見る限り、白を黒にしたとかいうような、いわゆる改竄とか悪質なものではないのではないか」と発言した。理解不能。意味不明。驚天動地。こうした暴言が当たり前のように国会で繰り出されるなんて、もう何というか狂ってるとしか言いようがない。世間の常識と著しく乖離したこんな大臣が、いったいどのツラ下げて財務省を立て直すというのだろう。

文書改ざん「悪質でない」森友問題、軽視発言、麻生財務相(時事)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180529-00000033-jij-pol


5月30日(水曜日) 懇親会

 授業が終わってから講師懇談会に出席。その後さらに学内で懇親会。終了後、親しい先生と横浜駅前の居酒屋へ。講義内容や学生の受け止め方などのほか、日大問題なども話題に。


5月31日(木曜日) 法治国家じゃない

 加計学園の渡辺良人事務局長の当事者感のなさ、まるで他人事といった受け答えに、うさん臭さと不誠実さが如実に現れている。首相面会は嘘だったと突然言い出したことが信じ難いが、ありもしない虚偽を愛媛県や今治市のほかに、中央省庁にも伝えたのが本当なら、それ自体が重大な詐欺行為ではないか。

 へらへらと薄ら笑いを浮かべながら、「たぶん自分が言ったのだろうと思う」「その場の雰囲気でふと思ったことを言った」「首相と理事長の面会は実際にはなかった」と今ごろ釈明する嘘っぽさ。周辺の情報や証言からも辻褄が合わず矛盾だらけだ。しかも加計孝太郎理事長本人は一切姿を見せない。こんなデタラメがまかり通るこの国には心底絶望する。

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 森友問題をめぐる背任や公文書の改竄などの容疑について、大阪地検特捜部は財務省理財局長だった佐川宣寿ら財務省関係者全員を不起訴処分にした。あれだけ大量に大胆に改竄・隠蔽して国民と国会を欺きながら、「文書の根幹部分は失われていない」といった大阪地検特捜部の不起訴の理屈は成り立つはずがないし、成り立たせてはいけない。世間の常識からは著しく乖離している。この国は法治国家の体をなしていない。

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 風邪気味だったのでほぼ一日中、爆睡した。おかげで喉の痛みや咳なども落ち着いてきた感じがする。今週初めから不調だった。このところ睡眠不足が続いていたからなあ。やはり睡眠時間の確保は大事だと痛感。


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