身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2018年6月1日〜6月30日

●しんのすけ交代●悪質さは日大より加計●明確な事実認定●主体性ゼロ●オンライン●酷すぎる女児虐待●こんな話をなぜ大々的に●謎の出会い●信用ならない●「袴田事件」再審決定を取り消し●小さな一歩●虐待死は殺人だ●補完政党の欺瞞●やっぱり維新は●キレキレ素粒子●原発は要らない●舐めきった会見●ふざけた会見だ●いい加減にしろ●喫煙は迷惑行為●今年も空疎な安倍挨拶●「雪ぐ人/えん罪弁護士/今村核」●「新聞読まない人は自民」●何を伝えていないのか●実際とは正反対●だれが望む法案●正当な戦術ではあるけれど●因果関係が逆だ●●●ほか


6月1日(金曜日) しんのすけ交代

 アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日)の野原しんのすけ役の声優・矢島晶子さんが、今月末の放送を最後に降板する。放送開始から26年3カ月ずっと演じ続けてきて、「しんのすけの声を保ち続けることが難しくなった」として本人が降板を申し出たという。しんちゃんと言えば矢島晶子のあの独特の声しか想像できないので、別の声に交代するのは寂しすぎる。

 やりたい放題で好き勝手に動き回りながら、優しさも併せ持つしんちゃんのキャラクターは矢島晶子ならでは。みさえ、ひろし、ひまわり、シロ、風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃん、組長(園長)先生、ななこおねえさんらとの楽しい掛け合いも、矢島晶子の声があってこそ。ご本人の決断だから仕方ないけど、それでもやっぱり残念だなあ。


6月2日(土曜日) 悪質さは日大より加計

 日大アメフト部の内田正人前監督が日大の常務理事を辞任した。デタラメな対応と混迷が続く日本大学で、いまだに田中英寿理事長が会見しないのは理解に苦しむが、しかしデタラメさでは加計学園も負けていない。「安倍首相と理事長の面会は嘘でした」などと荒唐無稽な釈明を唐突に繰り出しながら、加計孝太郎理事長は姿を現さず会見も説明も一切していないのだから。

 悪質さでは加計学園の方が日大よりも上かもしれない(どっちも酷いけど)。へらへら笑いながら釈明する加計学園の渡辺良人事務局長を、どれだけの人が信じるだろう。こんなうさん臭い学校を特別扱いして獣医学部の新設を認め、しかも莫大な補助金を税金から出すなんて。ほかの優秀な大学を押しのけてまで厚遇するというのだから、善良な国民の理解をはるかに超えている。


6月3日(日曜日) 明確な事実認定

 「加計理事長と安倍首相との面会は嘘でした」と主張している加計学園の虚偽説明についても、関東学生アメフト連盟の規律委員会に調査してもらえばいいのに。日大前監督の指示はあった、前監督らの指示は怪我をさせる意図が込められていた、前監督やコーチの主張は虚偽で信用性がない、事実をねじ曲げるもので全く信頼性に乏しい──と明確に事実認定し、関東学連は前監督と前コーチを除名処分とした。加計の虚偽説明についても、きっと迅速に真相究明して納得できる判断をしてくれるだろう。

◇◇

 逮捕イコール犯人ではない。被害者にも落ち度がある(被害者側が気をつけるべき)と思わせる表現。被害者は女性だけとは限らない。冤罪の助長が危惧されるだけでなく二重三重に問題がある、愛知県警鉄道警察隊の「痴漢撲滅ポスター」。推定無罪の原則や誤認逮捕による悲劇の存在を、知らないはずはないと思うのだが。

「あの人、逮捕されたらしいよ。」痴漢撲滅の警察ポスターを弁護士が批判。なぜ?(ハフポスト日本版)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180603-00010006-huffpost-int

◇◇

 校長と口裏を合わせ、いじめを裏付けるメモを「破棄した」と嘘の報告をした教育委員会の当時の首席指導主事「メモの存在がわかれば、遺族への対応など事務量が増えるので、なかったことにするよう指示した」──。暗澹とした気持ちになる。酷すぎる。森友・加計をめぐる官僚らと同じではないか。この国はいったいどこへ向かおうとしているのだろう。

女子中学生自殺、いじめ裏付けるメモ隠蔽と発表、神戸市教委(NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180603/k10011463461000.html


6月4日(月曜日) 主体性ゼロ

 安倍首相「北朝鮮に最大限の圧力を。対話のための対話は意味がない」

→トランプ大統領「北朝鮮と首脳会談する」安倍「全面的に支持する」

トランプ大統領「北朝鮮と首脳会談しない」安倍「全面的に支持する」

→トランプ大統領「やっぱり首脳会談する」安倍「全面的に支持する」

→トランプ大統領「最大限の圧力という言葉は使いたくない」安倍「………」(←今ここ)

 主体性ゼロで支離滅裂な安倍外交。知性も教養もビジョンも理念もないことが世界中に知れ渡っていく。みっともなくて情けないにもほどがある。ただただ恥をさらして、この国の国際的評価を貶めているだけなんだけど。自称愛国者の皆さんはそれでもなお、この人を総理大臣として熱烈に支持するのだろうか。

◇◇

 きのう3日付の朝日新聞(東京本社阪)に、「この紋所が目に入らぬか」「恐れ入りました」で終わる場面なのに、安倍首相は水戸黄門の印籠が出ても「私どものあずかり知らぬこと。何かのお間違えでは」と返す代官のようだ、といった投書が掲載されていた。そこはむしろ暴れん坊将軍じゃないかな。「こんなところに上様がいるはずがない。上様の偽物じゃ。斬り捨てい」。しかし悪代官は逆に上様に成敗される。もちろん、安倍首相を成敗するのはわれわれ主権者だ。

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 今夜のNHKニュースウオッチ9(NW9)。安倍首相の国会答弁と財務省の公文書改竄への影響を伝えている場面で突然、VTRにトラブルが起きたとのことで放送が中断された。とってつけたような不自然さ。午後3時半の麻生会見放送の解説でも、記者が財務事務次官のセクハラに触れて「国民の信頼は地に落ちた……」と言いかけたところで、調整室のブースから「余計なことを言うな」と指示されたのか、その先の言葉を遮られていた。上からの圧力を疑われても仕方ない不自然さ。

 NHKの政治部(官邸サイド)と現場との激しいせめぎ合い、あるいは権力闘争、あるいは政治的圧力への良識派の抵抗、といったものを視聴者に想像させてしまうところが、NHKの不徳の致すところでもあるし、日ごろのNHKの政権べったり報道に対する不信感の表れだとも言える。


6月5日(火曜日) オンライン

 大学からアナウンスがあって、オンラインでの「学習支援システム」の活用を促されている。授業の連絡、資料配布、レポート課題の受け取りやコメント、小テスト実施などの機能が盛りだくさんだというのだけど、あまり使いたいとは思えないなあ。

 欠席した学生への資料配布なんかは便利かもしれないけど、そういう些細なことも対面して直接会話するのが大事な気がする。そのうち「授業もオンラインで」となるのだろうか。何でもオンラインになったら、通信制の大学や高校と変わらないんじゃないかな。


6月6日(水曜日) 酷すぎる女児虐待

 十分な食事を与えられず両親の虐待で死亡した5歳女児のニュース。「もうおねがいゆるしてください」と平仮名で書かれた女児のノートには涙するしかない。痛ましい。酷すぎる。育てる気がないなら、せめて里子や養子に出せよと思う。何の権利があってこんな酷いことができるのか。子どもを自分の所有物としか見ていないクズすぎる親に愕然。そして、またも後手に回って役立たずの児童相談所に絶望する。

東京・目黒の5歳虐待死、食事与えず、遺棄致死容疑で両親逮捕(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20180606/dde/041/040/025000c

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 原作者が酷いヘイトツイートを繰り返していたばかりか、原作小説(ラノベ)の内容自体に時代錯誤や差別助長などの問題があったのであれば、小説の出荷停止やアニメ化中止は必然。至極もっともな判断だろう。そもそもそんなトンデモ原作をアニメ化しようなどと、企画したことそのものが根本的に間違っていたのでは。メインキャストの主要声優たちが、いち早く降板という形で逃げ出したのは賢明な選択だった。

「二度目の人生を異世界で」アニメ化中止に、作者がヘイト発言で謝罪、主要声優が一斉降板(ねとらぼ)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180606-00000094-it_nlab-ent


6月7日(木曜日) こんな話をなぜ大々的に

 NHKニュースウオッチ9(NW9)の今夜のトップ項目は「紀州のドン・ファン」。10分近くも伝えた。アホくさ。「1秒たりとも伝えなくていい」とはもちろん思わないけど、そんなに重大で大層な話なのか。各局の朝や昼の情報番組でも毎日のように延々と大々的に取り上げているが、理解に苦しむ。視聴率が稼げるからなのか、他局も取り上げているからやらないわけにはいかないのか、単なる横並び意識なのか。現場のスタッフやディレクターらは、本気でこんな話を伝えたいと考えているのだろうか。


6月8日(金曜日) 謎の出会い

 横浜駅前の喫茶店で、京都弁護士会の弁護士と打ち合わせをしていたら、隣の席に座っていた高齢の男女2人から突然話しかけられた。「芸術家の方ですか」。なんじゃそりゃ。そんなことを言われたのは生まれて初めてだよ。2人は芸術家で画家と書家だという。延々と語り始めるので面食らう。仕事柄いろんなな人に会って話を聞くのは慣れているが、なんとも謎。弁護士と顔を見合わせて戸惑うばかりだった。

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 カンヌ映画祭で最高賞を受賞した是枝裕和監督に対し、林芳正文部科学相が文科省に招いて祝意を伝える考えを示したが、是枝監督は「公権力とは潔く距離を保つ」と辞退表明。カッコいい。ジャーナリスティックだなあ。表現者として極めて筋が通っている。国民栄誉賞を辞退したイチローもそうだけど、毅然とした姿勢が実に素晴らしい。

林文科相:カンヌ最高賞で祝意を、是枝監督は辞退表明(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20180608/k00/00e/010/264000c


6月9日(土曜日) 信用ならない

 個人情報だだ漏れ。こういうのが、フェイスブックにうさん臭さを感じて信用ならず、イマイチ使いたくないと思うところなんだよなあ。最近はほとんど閲覧も書き込みもしてないし。

フェイスブック:広告主に個人情報許可、日産など特別に(毎日=共同)

https://mainichi.jp/articles/20180609/k00/00e/020/265000c

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 「いたたまれない」──。そうだよね、この言葉に尽きるよね。児童相談所は予算も十分でなく、慢性的な人手不足は深刻で、職員の努力にも限界があるという指摘は確かにその通りだと思う。しかしその一方で、職務怠慢、不作為の作為、想像力の欠如や緊張感のなさ、事なかれ主義によって、幼い命が無惨に失われるといった悲劇が後を絶たないのも、これまた残念な現実だ。虐待で命を奪われる子どもたちは救われない。

<目黒虐待死>結愛ちゃんの「叫び」に反響、いたたまれず(毎日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180609-00000032-mai-soci

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 いつになったら第3期が放送されるのかと、首を長くしてずっと待ち焦がれていました。とーま、インデックス、御坂美琴にまた会えるのが楽しみです。

とある魔術の禁書目録:テレビアニメ第3期が10月スタート、キービジュアル公開(毎日=まんたん)

https://mainichi.jp/articles/20180608/dyo/00m/200/043000c


6月11日(月曜日) 「袴田事件」再審決定を取り消し

 あの大島隆明裁判長が「袴田事件」の再審開始決定を取り消すとは。「葛飾政党ビラ配布事件」に無罪。「横浜事件」の再審開始を決定し、さらにその後の判決では免訴を言い渡した(実質的には無罪)。いったん認められた再審決定を理不尽にも取り消した「名張毒ブドウ酒事件」の悪夢を、再現するつもりなのか。数少ないまともな(マシな)裁判官の一人だと思っていたのだが。

 理解に苦しむ判断だ。確定した死刑判決に疑問があるからこそ、静岡地裁は再審開始を決定したのではないか。その決定をわざわざ覆して、どうして再審の扉をまた閉じなければならないのか。「疑わしきは被告人の利益に」は刑事司法の大原則だ。捜査や証拠に多くの疑問が生じたのだから、せめて審理をやり直す機会が与えられてもいいではないか。何も不都合はない。審理をやり直されては困るのか。再審開始の取り消しは著しく正義に反する。

 死刑と拘置の執行を停止するとした地裁の判断を、取り消さず維持したのはせめてもの救いだが、しかしやはり東京高裁の決定は理解できない。度し難い驚愕の判断だ。

<袴田事件>東京高裁、再審開始認めず(毎日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180611-00000034-mai-soci


6月12日(火曜日) 小さな一歩

 史上初の米朝首脳会談。北朝鮮の非核化、北朝鮮の体制保証、朝鮮戦争の終結──に向けて、何はともあれ少なくとも小さな一歩を踏み出したことは間違いない。そして安倍首相は全く相手にされておらず、完全に蚊帳の外で、何の役にも立っていないこともまた間違いない。

 安倍首相が本気で拉致問題や戦後処理(補償も)に取り組むつもりなら、日朝首脳会談の実現に向けて必死になって努力するはずだろう。それをしないのは、拉致問題も「北朝鮮の脅威」とやらも、すべてが政治的なポーズであり私的利用でしかないことの証でもある。何から何まで嘘だらけの卑怯者。情けない。


6月13日(水曜日) 虐待死は殺人だ

 「十分な食事を与えられず亡くなった5歳の女の子、結愛ちゃん」という言い方はおかしい。「十分な食事を与えられず殺された5歳の女の子」と表現してアナウンスするべきだろう。これは明確な殺人だ。何の落ち度もない女児が、虐待されて殺されなければならない理由などどこにもない。子どもは親の所有物ではない。

 「育児に疲れて発作的に」とかそういう類のよくある行動とは全然違う。明らかに子どもを玩具として、自身の鬱憤のはけ口として使っている。そんなのは「育児の精神的・肉体的な辛さ」といった範疇の話とは全く無縁だ。歪んだ発想しかできない親による「いじめ」「虐待」を、「育児」と混同してはいけない。

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 どこの大学でもやってると思うが、学生に文章を書かせて添削する授業を2コマ担当している。その受講生の中に、毎回わずか15分で800字の作文を書き上げる学生がいる。しかも内容も文章も優秀。びっくりだ。せっかく時間に余裕があるのだから、できればもう少し推敲を重ねてほしい。そうすればもっといい文章になるのに。もったいないよ。

 本人はどっちかというと単位が取れればいいくらいの気持ちで、あまり真剣に取り組んでいないみたいだけど、才能あるのになあ。たった15分で800字の文章をしっかり書けるって、マジで大したものだと思うよ。


6月14日(木曜日) 補完政党の欺瞞

 成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が、与党などの多数賛成で可決され成立した。「日本維新の会を除く主な野党が反対」──。頻繁に聞くこのフレーズだが、もう完全に定着した状況になっている。維新が自民党の補完勢力に過ぎないのは明白。存在価値がないのも明白。各社世論調査の政党支持率も1%以下。社民党や国民民主党よりもさらに低い。それでも議席はしっかり持っているのが始末に負えない。有権者を欺く存在でしかない。

 維新自身が「野党」を自称するのはもちろん、メディアが維新を「野党」に分類したまま伝えるのも止めた方がいい。誤導の危険性は極力避けるべきだ。今さらだけど。

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 【メモ】「感想戦は負けた側のためにある」(森けい二〈けいじ〉九段の言葉)。「(将棋や囲碁の感想戦は)負けた側の納得のゆくまで、そこに立ち現れるべきであった正しい理路を二人して追究する。ものごとの検証というのはかくあるべしと思う」。(折々のことば:1138/鷲田清一)=6月14日付朝日


6月15日(金曜日) やっぱり維新は

 ほらね。カジノ法案が衆院内閣委員会で「自民、公明両党と日本維新の会の賛成多数」で可決。ろくに審議もせずギャンブル依存の検証もせず採決強行。議会制民主主義を否定する暴挙。やっぱり維新は自民党の補完勢力じゃん。それにしてもこんな亡国ギャンブル法案を、採決強行してまで押し通そうとするなんて。自民・公明・維新は本当にろくでもないクズの集まりだな。今さらだけど。

カジノ法案:衆院内閣委で採決強行、与党、怒号の中(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20180616/k00/00m/010/080000c


6月16日(土曜日) キレキレ素粒子

 きょう16日付の朝日新聞夕刊1面コラム「素粒子」が秀逸だった。<いまや、すっかり、おなじみ。国会会期末の風物詩だよ。安倍政権ならではの「採決強行劇場」の始まり始まり。ことしの出し物は「危ういカジノ」「働かせ放題かもね」「選挙制度は手前勝手に」。どれも「数の力行進曲」に合わせて、決めゼリフは「審議は尽くした」「多数決で決めて何が悪い」。5年前から同じだね。舞台裏の合言葉は「人の噂も七十五日」さ。>。

 13字詰め14行のわずか182文字で、過不足なく皮肉たっぷりに、安倍政権を痛烈に批判している。これまで長らく定型だった4行ずつ3段落という形式美が、最近バラバラなのがちょっと残念だけど。しかしそれにしても、きょうの朝日素粒子はキレキレだったな。


6月18日(月曜日) 原発は要らない

 大阪で震度6弱。とりあえず地震列島のこの国で、原子力発電は無理だし要らない。そもそも経済的にも成り立たない。核廃棄物の処理も満足にできない。福島原発事故の廃炉作業も手付かず。普通に考えて原発の再稼働なんてあり得ない。東日本大震災や熊本や群馬や千葉や大阪で相次ぐ地震を目の当たりにして、それでもまだ原発再稼働なんて寝ぼけたことを抜かすのか。

 というようなことをもっとていねいに、きょうの授業で懇々と話した。「国家権力とメディア」がテーマの講義だったので、原発と報道はちょうどいい題材だった。ほかに森友・加計問題、公文書の改竄や隠蔽、政府や官僚の国会軽視、虚偽答弁についても。それにしても講義のネタになるようなトンデモない出来事ばかりやね。


6月19日(火曜日) 舐めきった会見

 加計孝太郎理事長が突然の記者会見。姑息・卑劣・不誠実・厚顔無恥。図々しさに満ちあふれていると感じた人が大半ではないか。よくもまあ、こんな酷い会見をいけしゃあしゃあと開けるものだ。具体的な説明は何もなく、記者の質問にそっぽを向いて「記憶にない」「記録にない」「覚えていない」と繰り返すだけ。

 しかも「安倍首相と加計理事長との面会は嘘でした」などという荒唐無稽な説明をして、担当職員は減給処分、加計理事長自身も給与の自主返納のみだという。虚偽説明によって獣医学部新設の認可を不正に得た上に、巨額の税金をかすめ取りながら、そんなふざけた軽い処分で済むはずがないではないか。「虚偽説明だった」との説明のうさん臭さが、さらによりいっそう濃くなるばかりだ。さすが安倍首相の「腹心の友」だけはある。

 加計理事長の会見は姑息・卑劣というよりも、国民を完全に馬鹿にして舐めきっている。納税者であり主権者であるとの自覚が私たち国民にあれば、これは猛烈に怒るべき場面だろう。今年一番の憤りを感じていいはずだ(このところそんな憤懣やるかたないことばかりだけど)。


6月20日(水曜日) ふざけた会見だ

 (きのうの加計氏のトンデモ会見の続き)

 加計孝太郎理事長「記憶にないし記録にもございません」「虚偽の発言と言えば虚偽の発言なんだろうと思いますが、前に進めるためにやったと聞いています。申し訳ありませんでした」。(事務局長が勝手にやったことに反省はないのかと聞かれると)「申し訳ございません。これから気をつけます」──。なんなんだ、この小馬鹿にしたような横柄で不誠実な応答は。「これから気をつける」で済む話かよ。謝って済むような話かよ。本当にふざけた会見だ。マジで心底怒りを覚える。

 安倍首相と加計理事長が面会して首相が「いいね」と言ったのが事実であっても、「虚偽説明だった」という言い訳が本当だとしても、どっちに転んでも加計学園の獣医学部新設の認可は即刻取り消されて当然だ。こんなに嘘とデタラメだらけで、おまけに詐欺としか言いようのない行為で税金をかすめ取る学校法人が、教育機関として存続するなんてこと自体があり得ない。


6月21日(木曜日) いい加減にしろ

 自民党の穴見陽一衆院議員(大分1区)が、喫煙対策審議のために国会(衆院厚生労働委員会)が参考人として呼んだ肺がん患者の発言中に、「いい加減にしろよ」とヤジを飛ばした。絶句。人間性そのものを疑う。首相を筆頭にとんでもない勘違い議員や大臣ばかり。安倍自民党こそ、国民(主権者・納税者)を舐めるのもいい加減にしろ。

◇◇

 差別や偏見を煽るなど、公序良俗に反する思想を公言し出版し放送する行為は、表現・言論の自由として守られるものとは全く別ものだ。「障害者には生きる価値がない。抹殺しろ」といった、差別と排除を肯定し助長する主張は、社会的に決して許されない。何度でも言うが、そんなものは言論でも表現の自由でも何でもない。もちろん公権力の介入を認めるわけではない。出版社や放送する側が良識で判断し、自主的に抑制するべきなのは言うまでもない。

障害者殺傷事件、被告の手記掲載の本出版へ、抗議の署名提出(NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180621/k10011489941000.html


6月22日(金曜日) 喫煙は迷惑行為

 「喫煙は迷惑行為だ」ということをまず大前提にして、議論を始めなければならないと思う。自分一人だけで煙草を吸うのは個人の自由だから好きにすればいいけど、しかし他者に迷惑をかけてはいけない。他者の生存権を脅かす権利は喫煙者にはない。公の場所は屋内も屋外も路上もすべて全面禁煙にすべきである。どうしても煙草が吸いたければ他人に迷惑をかけないようにして、自宅でビニール袋をかぶって勝手に吸ってろと言いたい。

◇◇

 「首相妻を在宅起訴、詐欺罪など」──。NHKニュースのテレビ画面を目にして一瞬、安倍昭恵夫人かと思ったら、イスラエルの首相夫人のことだった。残念っっっ(笑)。夫のネタニヤフ首相も別の汚職事件で相手の事業に便宜を図ったとして、収賄容疑で書類送検されているんだとさ。こっちも安倍首相そっくりじゃないか。画面の見出しに「イスラエル」と出さなかったのは、NHKよ狙ってやっただろ。いいぞもっとやれ。


6月23日(土曜日) 今年も空疎な安倍挨拶

 沖縄全戦没者追悼式の挨拶で、今年もやっぱり参加者から激しくヤジられた安倍首相。こんなトンデモ総理大臣がかつていただろうか。やってることと言ってることがまるで違う。これまでさんざん沖縄を冒涜し、踏みにじり、威圧し、差別し、足蹴にしながら、追悼式では空疎で心にもない言葉を連ねる安倍首相。それにしても恥ずかし気もなく、よくもまあ追悼式に平然と出席できるものだとつくづく思う。


6月24日(日曜日) 「雪ぐ人/えん罪弁護士/今村核」

 NHKの佐々木健一プロデューサーから、ご著書「雪(そそ)ぐ人/えん罪弁護士/今村核」(NHK出版)を送っていただいた。総合テレビやBS1で放送された「ブレイブ勇敢なる者/えん罪弁護士」を書籍化。同番組の完全版でも伝えきれなかった、佐々木Pの熱い思いが込められた一冊だと改めて感じた。

 冤罪事件に執拗に挑み続ける今村核弁護士の鬼気迫る姿と、刑事裁判の現状への怒りと。しかしここで描かれるのは、そんな「カッコいい正義の人権派弁護士の姿」といった側面だけではない。順風満帆とは決して言えない日々への、苦悩と葛藤とやるせなさと切なさと哀愁が、ひしひしと伝わってくる。

 活字だけで描かれているのに映像が浮かんできて、今村核弁護士のすぐ隣で、佐々木Pと一緒に話を聞かされているような気分になった。刑事弁護と冤罪弁護士のリアルを、丹念な取材で鮮明に浮かび上がらせた力作だ。1620円。

 一点だけ誤植の指摘を。本書に登場する僕の台詞として、219ページに「最高裁の人事総局が裁判官の人事を…」とあるが、「最高裁事務総局」が正しい名称だ。「人事総局」という組織は存在しない。重版の際には修正してくれるそうなので悪しからず。

◇◇

 「新聞を読まない人たちは全部自民党支持だ」と麻生太郎・副総理兼財務相。さらに「新聞の購読者増に協力なんかしない方がいいよ」とも新潟市内の講演で述べた。読売新聞や産経新聞や日経新聞を読んでいる人たち(地域・階層)は、明らかに自民党支持が多いと思うけどなあ。インターネットの産経ニュースの記事を信じている熱心な読者層も含む。

 大事なのは、新聞などメディアが読者にどんな判断材料を提供しているのか、権力と距離感を保って監視機能を果たしているか、ということを踏まえた上で、どのメディアから情報を得るかにある。主権者である私たちが、どのようにメディアに向き合っているか。自分の頭で考えてしっかり判断することが、自立した市民・主権者として何より重要だ。

 世代を問わず、新聞の「読み方が分からない」「読めない」人は増えているし、新聞を読む習慣がない家庭も増えている。政府・権力者にとって都合のいい情報だけを知らされて、それを鵜呑みにすることがどれだけ危ういか、戦前の歴史から学んだはずだと思うのだが、残念ながらそうした教訓が継承されていないのが悲しい。

麻生氏「新聞読まぬ世代は自民」、昨秋の衆院選に関し(共同通信)

https://this.kiji.is/383530313399862369


6月25日(月曜日) 何を伝えていないのか

 読売新聞の読者は、自民党支持が比較的多いと思う。権力監視の機能が著しく弱く、政府自民党に都合の悪い記事は大きく扱われないからだ。護憲や反原発デモのニュース、森友・加計問題の扱いを見れば一目瞭然だろう。主権者にとって必要不可欠な判断材料が、読売の紙面では十分に提供されていない。

 きょうの講義でそんな話をしたら、「私はこれまで読売新聞を読んできましたが、朝日新聞と比べることで、自分が今までどういう新聞を読んでいたのか、なんとなく分かった気がします」「これからニュースを見る時には、だれのために何を伝えて、何を伝えていないのか、ということに注目したい」といった反応が学生から返ってきた。ちょっとだけ安心した。


6月27日(水曜日) 実際とは正反対

 27日夜のNW9(ニュースウオッチ9)はいつも通り相変わらずの酷さだった。ほとんど国営放送。NHKが伝える党首討論だけを見ていると、安倍首相は理路整然と答えているように見える。実際は質問にまともに答えず、無意味に引き延ばし、最後は捨て台詞を残すといった具合で、知性や理性や誠実さの欠片もない、醜悪で卑劣で姑息な態度に終始していたのに。

 これぞNHKのビデオ編集の妙。伝え方次第で、事実とはほど遠い正反対(真逆)のニュースが仕立て上げられる。たぶん政治部の主導で、ゴリゴリに作られたんだろうなあと想像する。


6月28日(木曜日) だれが望む法案

 働き方改革法案が参院厚生労働委員会で、自民・公明と日本維新などの賛成多数で可決。あすの参院本会議で成立する見通し。ほらねまた維新だよ。もう維新は自民・公明と一緒になればいいのに。大半の労働者が望んでもいない法案を、デタラメな捏造データやヒアリングをもとにゴリ押しで成立させる。いったいだれのための法案なんだ。派遣労働などと同じく、高度プロフェッショナル制度の対象はいずれ間違いなく拡大される。

 今夜のNW9(ニュースウオッチ9)もやっぱり変わらず酷かった。サッカーW杯に浮かれっぱなし。気持ちは分からないでもないけれど、しかしそれでも働き方改革法案の採決のデタラメぶりを徹底的に伝えるべきだった。しかもNHKは過労死労働の当事者でもあるのだから。


6月29日(金曜日) 正当な戦術ではあるけれど

 サッカーW杯の決勝トーナメント進出をかけた日本─ポーランド戦。日本は0─1で負けているのに攻めずに、最後の10分間に無意味なパス回しを延々と続けた。フェアプレーポイント(警告ポイント)の差でセネガルを上回っているため、このまま現状維持すればポーランドに負けても1次リーグ突破できると判断したからだ。しかし同時刻に行われていたコロンビア1─0セネガルの試合で、セネガルが得点すれば日本は敗退してしまう。かなり危うい賭けでもあった。結果としてセネガルも日本も1点差で負けたので、日本の決勝トーナメント進出が決まった。

 そういう戦術が苦渋の選択肢としてあり得ることも、ルール違反ではない正当な戦術であることも分かる。決勝トーナメント進出が最優先事項であるのもよく分かる。しかしそれでもやっぱり最後の10分間、何の意味もないパス回しを延々と続けて時間をつぶす姿には、正直言ってドン引きした。一気に冷めてしまった。

 恥ずかしい、みっともない、カッコ悪い、見苦しい、情けない。「フェアプレーポイント」でセネガルを上回るとされながら、やってることが「フェアプレー」からほど遠いとしか思えない皮肉。繰り返して言うけど、戦術としてはあり得るしルール違反でもない。だから非難される謂れはもちろんどこにもないのだが、「そりゃないよなあ」という気持ちが残念ながら払拭できなかった。

 これ以上の失点をしないように、そしてイエローカードに最大限の注意を払いながら、なんとか得点しようとする姿勢を見せられなかったのか。あるいはせめてもう少し上手に「時間つぶし」ができなかったのか。最も見たくない姿を見せられてしまった。がっかりだ。試合会場の観客から大ブーイングがわき起こり、各国のメディアやファンから酷評され、「もう日本を応援しない」とまで批判されたのも仕方ないよなあと思う。残念すぎる。


6月30日(土曜日) 因果関係が逆だ

 「新聞読者別の安倍政権支持の動向」で、「産経新聞読者の政権支持率は72%」といった調査結果が出回っている。特殊な階層がわざわざ産経新聞を好んで読んでいるのはともかく、「各社の論調や報道姿勢と政権支持率の傾向が一致している」のは「自民党支持層・政権支持だから読売新聞を読んでいる」のではない。「政権に都合の悪い記事が大きく掲載されない読売新聞を読んでいる」からこそ、自民党支持や政権支持が多くなるのだ。因果関係が逆だ。勘違いしてはいけない。

 主権者として判断するために必要な材料を示されず、政府広報のような記事しか読んでいないのだから、読売新聞の読者が安倍政権の姿勢に疑問を抱くことも怒ることもなく、問題意識も生じないのは自然な流れだろう。読売読者に安倍政権の不支持が少ないのは当然だ。

 一方、安倍政権の問題点や背景を掘り下げて、どちらかといえば大きく取り上げている朝日新聞や毎日新聞を読んでいれば、おのずと政権への疑問や怒りは醸成されていく。これもまたごく普通の成り行きだ。だから朝日や毎日の読者に、安倍政権の不支持が多いのも至極当然だと言える。

 新聞各社の論調や報道姿勢に合わせて、読者の側が選択して購読しているのではない。たまたま読んでいる各社の報道姿勢が、主権者たる国民としての問題意識や主体性や批判精神を育む。あるいは逆に、深く考えない家畜のような従順な「臣民」を育てることになるのだ。

 政府(国家権力)に都合のいい情報を垂れ流し、ものを言わない国民を大量生産することに加担するメディアの危うさは、戦前戦中の遠い昔の話ではない。現在でもその危うさは全く同じで変わらない。何も知らずに、政府広報のような新聞を金を払って読まされている読者こそ最大の被害者だ。権力監視というジャーナリズム本来の職責を果たしている新聞か否か。しっかり見極めて取捨選択しなければならない。


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