身辺雑記2019年12月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2019年12月1日〜12月31日

●芸人キャスターの無知と犯罪性●子ども騙しの首相答弁●それって単なる「親切」では?●メディアと「国益」●理解に苦しむNスペ「パラレル東京」●そこまで大々的に?●忘年会キャンセル●吸い寄せられた1枚の絵●今年の漢字は「桜」一択●至極もっともな発言だが●「権力の乱用」と「議会妨害」●事実上の取材拒否●忘年会●民主主義が土砂と一緒に●文章講座の様子など●取材●ツリーに謎の漫画原稿●事実に基づかなければ●スカスカなのに強気●カッコいいよ大門先生●知性も教養もない維新●一番の悪党は●サワラの照り焼きランチ●IR誘致を宣伝する広報よこはま●教員採用競争率が過去最低●恥ずかしい酔っ払いに向けて●藤井満さん朝日デジタルに連載●ひたすら計算●今ごろ確定申告●子どもの文字だった●言葉が出てこない●版下完成●●●ほか


12月1日(日曜日) 芸人キャスターの無知と犯罪性

 無知で不勉強な芸人や落語家が、情報番組でキャスターと称して偉そうにコメントするばかりか、事実を捻じ曲げて世論誘導する犯罪性。意見を述べるなら少しは勉強して事実確認した上で、自覚と責任を持って情報発信しなよ。経済部記者「(ジャパンライフのマルチまがい商法の歴史を)知らないこと自体が問題ですよ。あたかも近年になって初めてジャパンライフが問題視されるようになったと言うことこそ、悪質な印象操作と言わざるを得ません」。全くその通りだ。

野党が印象操作?加藤浩次と志らくの桜を見る会持論に呆れ声(女性自身)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191130-00010008-jisin-pol


 「桜を見る会」問題を擁護する連中が必死すぎる。事実を捻じ曲げて詭弁を弄してでも正当化し、少しでも矮小化しようとして露骨に話をそらそうとする。安倍政権を追及する野党やメディアに対する彼らの攻撃が激しいことが、かえってこの問題の深刻さを浮かび上がらせている。それだけに危機感を抱いているのがひしひしと伝わってくる。断末魔なのかも。哀れとしか言いようがない。


12月2日(月曜日) 子ども騙しの首相答弁

 不誠実としか言いようがない安倍首相の参院本会議での答弁。これまで同様に、子ども騙し同然で矛盾だらけの説明を繰り返すのに終始した。呆れたのは終盤の「桜を見る会が企業や個人の違法、不当な活動に利用されることは決して容認できません」(桜を見る会が政治家に私的利用されることがあってはならない)との発言。よくもまあ恥ずかし気もなくこんなことが言えるなあと、与野党ともに大半の議員が感じたはず。真摯に説明する気なんてさらさらないよね。そもそも説明などできないのだろうけど。それにしても臨時国会での首相答弁がこれで最後になる可能性が高いとは、主権者たる国民を愚弄するにもほどがある(会期は12月9日まで)。


12月3日(火曜日) それって単なる「親切」では?

 <#論の芽 エレベーターで黙って「開」ボタン、どうして?>(朝日)。「エレベーターで黙って『開』のボタンを押して『サービス』してくれる人に居心地の悪さを覚える」と主張する高重治香記者。社会学者の森真一さんにインタビューし、「マナー向上委員」になったつもりなのかもしれない、などと決めつける。それって「サービス」とか「マナー」といった話ではなく、単なる「親切」なのでは。

 きょう3日付の朝日新聞の朝刊オピニオン面を読んで、世の中にはこんな発想をする感性の人もいるんだと正直びっくりした。記事の末尾には「日々の生活の小さな違和感を『論』に育ててみませんか」とあった。ただの純朴な「親切」を「マナー」に無理やり結びつける、そんな思いもよらない発想と立論自体に、むしろなんとも言えない違和感を覚える。エレベーターの「開」のボタンを押すのをマナーととらえて、他者にも強要しようと考えている人なんて、もしもいたとしてもごく少数だと思うけどなあ。


12月4日(水曜日) メディアと「国益」

 「国益」とは国家益か国民益か。「愛国心」とは何なのか。国を愛すると言っても愛し方は千差万別。そもそも国とは「政府・政権」を指しているのか──。きょうの講義はメディアと「国益」がテーマ。権力を私物化し公文書を隠蔽破棄する「桜を見る会」の問題を取り上げつつ、国家に都合よく情報操作され統制される危険性と、権力とメディアと主権者たる国民との関係を整理し解説した。

 ほかの授業でも、「安倍政権の異常さ」に言及する先生がたくさんいるようで、この国の政治や社会の現状を、学生たちが自分自身の問題としてとらえ始めているのが頼もしい。主権者意識を着実に自覚しつつあるように感じる。期待していいかも……と思った。

◇◇

 クリスマスツリーのイルミネーションが、キャンパスを彩る=写真。クリスマスが近づいているという感覚は、ほとんどゼロに等しいんだけど。

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 菅義偉官房長官「バックアップデータは公文書ではない。行政文書に該当しない。適切に対応(廃棄処分)した」とは、これまたとんでもない詭弁を繰り出してきたな。屁理屈にもなっていない。安倍政権が出したくない、出せない、出すと困るデータはとにかく一切出さないというのか。公文書は「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」であるという共通認識を、根底から否定するおぞましい政権。

 公文書を隠蔽し改竄し破棄し、反社会勢力に助力してマルチ商法の被害者を拡大させる。嘘と詭弁と矛盾だらけの説明を首相と官房長官が平然と繰り返す。もはや安倍政権自体が、反社会勢力そのものと言っても過言ではない。そう感じている国民は決して少なくない。その数はじわじわと増えつつある。怒りの輪は間違いなく拡大しているぞ。


12月5日(木曜日) 理解に苦しむNスペ「パラレル東京」

 NHKスペシャル「体感首都直下地震」のシリーズはドラマ「パラレル東京」がリアルで、架空放送局のアナウンサーを演じた小芝風花の迫真の演技が素晴らしかった。だが、ネットで拡散される堤防決壊情報を裏付けなく放送する場面はいただけなかった。結果的にはデマ情報でなかったからよかったが、真偽不明のツイートを報道機関が確認しないまま放送するなんてあり得ない。パニックを誘発し群衆雪崩による圧死の可能性もあるからだ。

 ネット情報の取り扱いに放送局員が苦悩して葛藤するのはとてもよく分かるが、だからこそギリギリまで裏付けを取る。それは報道機関の責任でもある。未確認情報をそのまま流すことは、現実にはまずない。

 そして何よりも「パラレル東京」で納得できないのは、原発事故が起きる可能性について全く触れていない点だ。ビル倒壊や大規模火災や物資不足やデマで混乱する首都圏に、東海村の原発事故が加わったら、それこそ被害は計り知れないほど甚大で深刻になるだろう。なぜ原発事故の可能性に言及しないのか。福島原発事故の大惨事を経験し、今も炉心溶融による放射能だだ漏れの状態が続くこの国で、原発事故に触れないでどうする。理解に苦しむ。


12月6日(金曜日) そこまで大々的に?

 「LIVE 沢尻被告まもなく保釈」(日テレ)、「中継 沢尻エリカ被告保釈へ 東京湾岸署の様子は」(TBS)、「LIVE 沢尻被告保釈へ」(テレ朝)、「LIVE 沢尻被告まもなく保釈へ」(フジ)──。夕方6時過ぎのテレビ各局。伝える必要が全くないとは思わないけど、しかしそこまで時間を費やして大々的に延々と展開するほどの大層なニュースなのか。ほかに伝えるべきことはたくさんあるはずなのに。「社会的影響が大きいので」とテレビ局のスタジオからキャスターが説明するものの、疑問と違和感しかない。


12月7日(土曜日) 忘年会キャンセル

 忘年会のお誘いを立て続けにキャンセルしてしまった。どうしても外せない取材が急に入ったから仕方ないのだけど、こんなのばかりだともう誘ってくれないかもしれないよなあ。駆け出し社会部記者の時に殺人事件が起きて、友達の結婚式を続けて欠席したのを思い出した。取材対象の都合が最優先とはいうものの、不義理が多くて因果な商売だったりする。


12月8日(日曜日) 吸い寄せられた1枚の絵

 約3ヶ月ぶりに髪の毛をカットした後、百貨店のアートステーションを眺めていたら、たまたま目に映った1枚の絵に吸い寄せられて衝動買いしてしまった=写真。残念ながら原画ではないけど一目惚れ。窓際の小さな猫の佇まいや色使いがなんとも言えない。作者は渡辺あきお氏。後で知ったのだが、虫プロダクションなどで美術を担当していた絵本作家だとか。道理で心が惹かれたわけだと納得した。


12月9日(月曜日) 今年の漢字は「桜」一択

 「今年の漢字」は「桜」一択。これしかないでしょう。これ以上ふさわしい漢字は見当たらない。ラグビー日本代表の象徴である「桜」。「桜を見る会」をはじめ、権力と税金を私物化し公文書を平然と廃棄して開き直る安倍政権を象徴する「桜」。安倍晋三の取り巻き工作隊の「サクラ」。今週木曜日に発表されるそうだが、もしほかの漢字を選んだりしたら、時代感覚の欠如とセンスのなさを心底嘲笑する。


 これほど嘘つきで厚かましくて恥知らずで、権力と税金を私物化する無知で無教養な男が「新たな国造りを力強く進めていく」ことだけは、力いっぱい断固拒絶する。ふざけるな、馬鹿にするな、いい加減にしろと言いたい。

首相、憲法改正「必ず私の手で」、原案策定を加速(共同)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191209-00000151-kyodonews-pol

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 きょうは出講日ではないが大学に出かけて、学生のレポート課題を採点。なんとかすべての評価が完了した。さらに情報科学センター(SCC)のPCルームで調べ物。資料をプリントアウトしていると外はもうすっかり真っ暗に。終バスも行ってしまった。クリスマスツリーのイルミネーションの輝きが悲しい。うーん、なんて働き者なんだ。


12月10日(火曜日) 至極もっともな発言だが

 NHKの次期会長に任命された前田晃伸氏(みずほフィナンシャルグループ元会長)「政権が権力の行使状況について報道機関からチェックされるのは当たり前だと思っているので、きちんとした距離を保つ」──。発言自体は至極もっともで異論はない。その通りだと思う。だとすればなおさら、その言葉が本物なのかどうかしっかり見極めたい。これまでのNHKの政治ニュースは政権べったりだったので。NHKは公共放送であるとともに、権力を監視する独立した報道機関であるはずだからね。

NHK次期会長、前田氏会見「質の高い番組 大切にしたい」(NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191210/k10012209841000.html

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 だから安倍政権自体が「反社会的勢力」なんだってば。公文書の改竄・廃棄、国権の最高機関である国会無視、憲法蹂躙、虚偽答弁などなど。何度同じことを言わせれば……。

「反社会的勢力、定義するのは困難」答弁書閣議決定、「桜を見る会」巡る質問主意書に(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20191210/k00/00m/010/110000c


12月11日(水曜日) 「権力の乱用」と「議会妨害」

 米議会の下院、トランプ大統領弾劾に向けて、「権力の乱用」と「議会妨害」で訴追へ──。米上院は共和党が多数派を占めているので実現は難しそうだが、それにしても「権力の乱用」「議会妨害」って安倍首相そのものじゃないか。ニュースを見た多くの日本の視聴者がそう感じたに違いない。

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 国鉄の分割民営化をめぐる「余剰人員」の大量リストラと、それに反対する国鉄労働組合(国労)に対する弾圧を取り上げたドキュメンタリー「国労冬物語」や、原発をめぐるずさんな設計と運営管理を追ったNHKスペシャル「原発解体」などの映像(一部)を授業で上映する。意外にも国労への共感が学生から多く集まった。労働者が奴隷のように扱われ迫害され差別される生々しい実態を見て、自分自身の問題でもあると捉える学生が多かったのかもしれない。

 NHK(特集番組制作班)の底力や映像ジャーナリズムの本来あるべき姿に期待するとともに、伝えるべき社会の暗部や矛盾を掘り下げて伝えようとするドキュメンタリー番組が、深夜や早朝の時間帯に追いやられている現状を疑問視する感想も。多くの学生がしっかり見て考えてくれたようでうれしい。


12月12日(木曜日) 事実上の取材拒否

 何十回も電話をかけても所在不明で連絡がつかず、ようやく本人を直接捕まえると「ものすごく忙しい」「年内は時間が取れない」と繰り返し、そのうち「年度内は無理」に変わった。逃げ回っているとしか思えないのだが。おまけに「こちらの言い分を聞かずに記事にするのはおかしい」と主張しながら、「取材申し入れは受け取れない」「取材拒否ではない」と言う。それを世間一般では「取材拒否」というのだけど。それならそれで、取材を拒まれたという事実を淡々と2行ほど書くしかなかろう。

 それにしても、公的立場にありながらこの不誠実さって……。きちんと取材に応じて説明したほうが得なのに。むしろ記者魂に火を点けるだけで逆効果なんだけどなあ。こんな姑息な逃げ回り方を目の当たりにしたのは初めてだ。「答えられない」「答えない」と正面からきっぱり断る方がよほど誠実で潔い。


12月13日(金曜日) 忘年会

 東京・恵比寿の上海料理店で大学時代の友達と忘年会。食べ放題で飲み放題なうえに、ものすごくリーズナブルな料金で、しかもどの料理も美味しい。みんなと顔を合わせるのは久しぶりなので会話も大いに弾む。きっちり3時間ほど楽しい時間を過ごし、お腹いっぱいになった。中国人店員の日本語がかなり怪しくて一抹の不安があったけど、それもまたご愛嬌ということで問題なし。さすがは名幹事のI氏。いつもながらの見事な仕切りに大感謝。


12月14日(土曜日) 民主主義が土砂と一緒に

 沖縄・辺野古の海への土砂投入から1年。圧倒的民意は「埋め立て反対」なのに、それでも工事は止まらない。宜野湾市の女性「普天間は今すぐ撤去してほしい。でも、だから辺野古を埋め立てるというのはやっぱりおかしい」「辺野古では民主主義が土砂と一緒に埋められている。政府は諦めさせようとしているが、諦めません」(朝日新聞夕刊・社会面)。

 何から何まで安倍政権は異様で異常で史上最低だ。森友・加計や「桜を見る会」などの公文書の改竄・廃棄だけではない。国会審議から逃げ回り、民意も憲法も法律も無視し、強引で嘘と矛盾と詭弁だらけの説明を延々と繰り返す。安倍政権こそ反社会的勢力そのものだと改めて思う。


12月16日(月曜日) 文章講座の様子など

 来年度から文章講座を担当する新任教員に対し、授業の様子の紹介や助言などを求められたので、一斉返信の形でメールした。ごくごく簡単な自己紹介を兼ねた挨拶文だけど、以下、抜粋して引用紹介。


 初めまして。池添徳明と申します。新聞記者を15年ほどした後、現在はフリージャーナリストとして取材を続けています。社会部系(教育・人権・司法など)の記者です。取材して記事を書くのが職務なので、そうした経験を踏まえて文章指導をしています。

 学生には技術的なことだけでなく、視点や考え方のヒントを、できる限り伝えるようにしています。最も重視しているのは、「何を伝えたいか」「具体的に書く」です。授業は毎回、800字の文章を40分~50分で書いてもらい、それをすべて添削して、次回に返却し講評する形で進めています。

 学生の文章力は、ものすごく幅があります。その辺の新人の記者よりも、よほど優れた文章(表現力も視点も)を書く学生がいる一方で、箸にも棒にもかからない(漢字も満足に書けない)学生もいます。ですが繰り返し文章を書かせることで、最初は時間内に800字の半分も書けなかった学生も、15回の授業を終えるころには、ほぼ9割が800字を余裕で書けるようになります。(最近はその比率がやや下がりつつある傾向も)

 とにかく実際に文章を繰り返し書かせて、どこが分かりにくいか、何が足りないかを添削して、的確に指摘してあげることが、分かりやすく論理的な文章が書けるようになるための、一番の近道ではないかと思います。


12月17日(火曜日) 取材

 朝から晩まで、都内や埼玉県内で取材。めっちゃ動き回る。空振りも多いが、それでも着実に必要不可欠な作業は進めているので、外堀は埋まりつつある(ような気はする)。


12月18日(水曜日) ツリーに謎の漫画原稿

 キャンパス内で見かけた不思議な光景。電飾が施されたクリスマスツリーに、ラミネート加工された漫画原稿がたくさんぶら下げられていた=写真。漫画研究会かアニメ研究会のパフォーマンスだろうか。謎だけどちょっと面白い。企画意図とか知りたいなあ。




◇◇

 伊藤詩織さんが性暴力訴えた訴訟で、元TBS記者に賠償命令。「これまで完全に報道せずに隠蔽してきた」などとメディアを叩いている人がいるが、これまで報道せずに隠蔽してきたなんて、そんな事実はどこにもない。きっちり男性側の批判もしてるんじゃないかな。今夜の報道番組でも、TBSを含めたテレビ各局は「元TBS記者の山口敬之氏」と明確に伝えているし。事実に基づかない思い込みによる発信は、被害者女性にとっても援護射撃にはならないと思うよ。

 「元TBS記者じゃなくて、山口敬之とハッキリ書け」といきり立ってメディア攻撃している人もいるが、見出しは「元TBS記者に賠償命令」であっても、本文ではどの社も「元TBS記者の山口敬之氏」と明示している。見出しの文字数は制約があり簡潔明瞭にするのが大原則なんだけど。

 事実を軽んじ、おろそかにし、蔑ろにする人は信用に値しない。政治思想的な立場や主張する内容に関係なく。大事なことを訴えるのであるなら、なおさら事実に基づかなければならないはず。発言や議論の大前提でしょう。事実を軽んじて思い込みで発信する風潮を強く憂慮するとともに恐怖を感じる。


12月19日(木曜日) スカスカなのに強気

 中身はスカスカで知性も教養も説得力も微塵も感じられないのに、どうしてトランプも安倍も、あんなに自信満々で強気なんだろう。謎の高い支持率を維持しているからか。

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 テレビ朝日「ドクターX」シリーズの最終回はいつも感動させて泣かせてくれる。今夜もそうだった。追い込まれたところで医者としての自分自身を鼓舞し、周りも巻き込んで一体感をつくり上げる外科医・大門未知子。何のため誰のための仕事かを再確認させるストーリー展開は、医療関係者だけでなくすべての職業人の矜持を刺激したはず。大門未知子の「私、失敗しないので」の決め台詞は、自分を奮い立たせるための暗示の言葉だ。今夜はそこに「絶対」の2文字が入った。有言実行。カッコいいよ大門先生。


12月20日(金曜日) 知性も教養もない維新

 「司書の仕事は人工知能(AI)で代替可能になる」なんて、そんなわけがない。文化と知性と教養と知る権利と民主主義を支えて育む図書館(学校図書館)の役割、そしてそれを手助けし維持する司書の存在意義を、まるで理解していない。維新には知性と教養のかけらもないことが実によく分かる発想だ。度し難い。

維新「司書はAIで代替可能」、唯一反対、増員決議できず(共同)

https://this.kiji.is/580286923193009249?c=39546741839462401

◇◇

 デジタル作画にあえて背を向けて、アナログの手描きの漫画原稿にこだわる漫画家・漫画描きにとってトーンがなくなるのは死活問題だ。ところがそこに「少年漫画みたいな熱い展開」が……。冬のコミックマーケット(冬コミ)を控えたこの時期に、タイムリーで面白い記事だった。

漫画の「トーン」が絶滅危機、嘆く作家に届いた熱い展開(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASMDG02TYMDFUCVL03D.html

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 日本郵政グループに対する行政処分案漏洩で総務事務次官更迭。しかし一番の悪党は、元総務事務次官の鈴木康雄・日本郵政上級副社長だろう。NHK「クローズアップ現代」取材班の「かんぽ不正報道」に対して、非を認めるどころか取材手法に難癖をつけ、番組の制作編集権問題に論点をすり替えて恫喝し、NHK経営委員会に圧力をかけた張本人だ。さらにその後も反省するどころか開き直って逆ギレする始末。こんな反社会的人物が総務事務次官から天下って幹部に居座っている限り、日本郵政グループに未来はない。


12月21日(土曜日) サワラの照り焼きランチ

 午前中は神奈川県高等学校教職員組合(神高教)の高校教育会館へ。日本語教育小委員会の研究会に参加。終了後、先生方と近くの居酒屋で昼食。サワラの照り焼きと串カツのランチが、盛りだくさんでボリュームもあって結構美味しかった。午後は横浜駅前の喫茶店で、冤罪事件と刑事裁判について民放テレビ局の取材を受ける。


12月22日(日曜日) IR誘致を宣伝する広報よこはま

 「IR(総合型リゾート)の実現に向けて」と題し、今朝の新聞折込などで配布された「広報よこはま」特別号(オールカラー4ページ)=写真。われわれの税金を使ってIR(カジノ)誘致を大々的に一方的にアピール。目を疑う。6割以上の市民が反対しているのに誘致を推進し、「市民の多くが反対との認識はなかった」などと市民説明会で開き直る林文子・横浜市長。耳を疑う。あまりに酷すぎないか。民意を一顧だにせず、しかも嘘八百を並べて強引に事を進める手法は、どこかの政権と全く変わらない。


12月23日(月曜日) 教員採用競争率が過去最低

 長時間労働など多忙な職場環境もさることながら、管理・統制で現場教員をがんじがらめに縛って自由を奪い、おまけに夏休みも無駄に出勤させる。それで優秀な人材なんか集まるわけがない。やりがいも魅力もあったもんじゃない。

 でもまあ、学校の先生に過度に期待すること自体がどうなんだろうってこともあるし、過度な期待をするからこそ、期待外れだったりトンデモ先生に当たったりした時のガッカリ感(不快感)も、これまた大きくなってしまうわけだけどね。

公立小学教員の採用2・8倍で過去最低、「危険水域」割る(毎日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191223-00000065-mai-soci


12月24日(火曜日) 恥ずかしい酔っ払いに向けて

 「よっぱらったら、何してもいいの?」──。うんうん、全くその通りだよね。子どもが書いたように見える字体が、「ねえ、恥ずかしくないの?」と大人たちに問いかけているようで、なんとも味わい深く説得力がある。横浜市営地下鉄の駅構内に張り出されていたポスター(日本民営鉄道協会)=写真。


12月25日(水曜日) 藤井満さん朝日デジタルに連載

 友人の藤井満さんが、きょう25日から朝日新聞デジタルで連載を始めた。「妻ががんになり、夫で記者である僕に、料理の熱血指導を始めました。妻がブログに公開したイラストとともに、闘病を伴走する日々を紹介します」──。

 辛い内容ではあるのだけれど、楽しくユーモラスな筆致で闘病の毎日が淡々と綴られている。読者をぐいぐいと引き込む文章力はさすがだ。読んでいると、藤井さんの妻・レイザルさんの姿や声が頭に浮かんでくるようで、少し涙ぐんでしまう。初日のきょうは1話~3話が一挙掲載。

<僕のコーチはがんの妻>第1話(全16回)(朝日新聞デジタル)

https://digital.asahi.com/articles/ASM9841QFM98PUZB001.html


12月26日(木曜日) ひたすら計算

 書類を探してまとめて、ひたすら電卓を叩いて計算し確認する。数字とにらめっこを続ける。打つべし、打つべし。


12月27日(金曜日) 今ごろ確定申告

 近くの税務署で、溜まっていた確定申告を済ませる。とても親身で懇切丁寧な税務署員さんが、書類作成や入力作業をフォローしてくれて大助かり。仕事納めギリギリの駆け込みのタイミングだというのに、的確かつスピーディーな仕事ぶりに深く感謝。現場の職員の大半は真面目で誠実だ。

◇◇

 北村肇さん(前「週刊金曜日」発行人兼社長)が23日に死去、67歳。新聞労連委員長、サンデー毎日編集長などを歴任。67歳ってまだまだこれからなのに若すぎる。新聞記者時代からアドバイスをいただくなど、いろいろお世話になった。ご冥福を心からお祈りします。

北村肇さん死去、前「週刊金曜日」発行人兼社長(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASMDW5STSMDWUTIL043.html


12月28日(土曜日) 子どもの文字だった

 「よっぱらったら、何してもいいの?」と恥ずかしい大人たちに問いかける日本民営鉄道協会(民鉄協)の駅ポスターは、やはり子どもの文字だった。デザイン会社社員の小学4年生の娘さんに、頼んで書いてもらったそうだ。「子どもの視点からのリアルなメッセージ」にこだわったという。もっともだ。だからこそ説得力がある。

子どもの字?「人をぶっちゃダメなんだよ。」異質の「駅マナーポスター」に反響、狙いは(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20191227/orc/00m/200/020000c


12月30日(月曜日) 言葉が出てこない

 藤井満さんが朝日新聞デジタルで連載していた<僕のコーチはがんの妻>(全16回)が、きょう30日夕方の配信で完結した。読んでいるだけでも辛くて胸が締め付けられるのだから、書いている藤井さんのキツさ辛さはどれほどのものか、想像するに余りある。普段の記事だと3、4回読み返して確認するが、この連載は1回しか読み返していないという。なんと言っていいか、言葉が出てこない。とにかく本当にお疲れ様でした。

<僕のコーチはがんの妻>(全16回)(一覧ページ)(朝日新聞デジタル)

https://www.asahi.com/special/matome/gannotsuma/


12月31日(火曜日) 版下完成

 年賀状と寒中見舞いはがき裏面の版下がようやく完成した。このあと印刷に取りかかって、それから宛名もプリント。さらに一言ずつコメントを手書きするから、投函はやっぱりいつものように年明け2日か3日あたりかな。今年も相変わらず、ブレずにぐだぐだな大晦日(たぶん年始も)。


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