身辺雑記2020年10月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2020年10月1日〜10月31日

●独立性脅かす政治介入●法律構造からも任命拒否あり得ない●学術会議問題で柿崎氏はどんな諫言を●詭弁だらけの「危険な一歩」●ヤバい政権、次の標的はあなたかも●ヤバい政権、次の標的はあなたかも●「飯テロ」じゃん●やっぱり「ARIA」は名作●この国の未来が危うい●スガ政権に勝ち目はないのに●詐欺師か教祖か●ピンときてないだろうけど●虚言放置するヤフーニュースの罪深さ●ここまで酷いとは●ヨーカドーにマスク特設売場●なんだこのふざけた言い草は●スクリーンの半数が「鬼滅」●ライブ受講者が少なかった●髪の毛ボサボサでも大丈夫●今期テレビアニメ評●新潟のラーメンは●真っ当な反応●やっと国会、やっと所信表明●ちょっと安心したよ●ついにマスク1箱400円を切った●GOTOナンチャラ●「育鵬社の教科書一掃」解説記事●●●ほか


10月1日(木曜日) 独立性脅かす政治介入

 独立性を脅かす明らかな政治介入。「法律上可能」で「形式的に任命権がある」としても、そんな乱暴な愚行はこれまでどの内閣もしたことがない。最低限の自覚があったからだ。しかしアベスガ政権は違う。

 菅義偉首相(安倍内閣当時の総務相)は過去にも同様のことを強行している。NHKに対する前代未聞の「命令放送」(2006年)だ。確かに放送法に命令規定はあったが(現在の条文は要請)、そこまで恥ずかしい振る舞いをする内閣は初めてだった。厚顔無恥の暴挙。アベ政治を引き継ぐ菅義偉政権の本性が露呈した。これがまかり通れば、政権に都合の悪い存在はすべて排除され、言う通りに動く人物しか残らなくなるだろう。こうして独裁体制は徐々に動いていく。

 国家権力がやっていいことと悪いことの区別がつかないアベスガ政権の目的は、既成事実を積み重ねることにある。そして、権力から独立した立場であるべき組織でも、政権による介入は当然なのだという空気をじわじわと醸成すること。それこそが彼らの狙いだ。NHKや大学や学術会議への介入も然り。まさに戦前を彷彿させる恐怖政治。

菅首相、日本学術会議「推薦候補」6人の任命拒否、「共謀罪」など批判、政治介入か(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20201001/k00/00m/010/145000c


10月2日(金曜日) 法律構造からも任命拒否あり得ない

 日本学術会議法による会員推薦の選考基準と、内閣総理大臣の「任命」について、本質を突いた分かりやすいインタビュー記事。憲法や法律全体の構造(組み立て)から考えても、「任命しない」ことはあり得ないと理解できる。

「この政権、とんでもないところに手を出してきた」、学術会議任命見送られた松宮教授(京都新聞)

https://this.kiji.is/684364629570634849


 首相補佐官に起用された共同通信前論説副委員長の柿崎明二氏が、日本学術会議「推薦候補」任命拒否問題について、どういうスタンスなのか、菅義偉首相に果たしてどんな「諫言」をしたのか(するのか)、諌めるような助言を「するだけ」なのか、そもそも諫言などしないのか。ものすごく興味があるんだけど。


10月5日(月曜日) 詭弁だらけの「危険な一歩」

 日本学術会議の任命拒否について、菅義偉首相「推薦された方をそのまま任命してきた前例を踏襲してよいのか考えてきた。総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断した」「それぞれの時代の制度の中で法律に基づいて任命を行っている」。抽象的で全く何の説明にもなっていない。

 さらに菅首相は「学問の自由とは全く関係ない」とも述べたが、どこがどのように関係ないのか、理由も根拠も示さず勝手な見解を述べただけに過ぎない。なんとも恥ずかしく非科学的で論理性に欠ける物言いではないか。稚拙すぎる。

 そもそも学術会議任命拒否問題の最大のポイントは、なぜ恣意的に一方的に任命拒否したのか、そんなことが許されるのか、という点にある。国会にも諮らず議論もせず説明もせず、「形だけの推薦制で、学会から推薦していただいた者は拒否はしない。形だけの任命をしていく」とした参議院文教委員会での政府答弁を勝手に反故にするなど、到底許されることではない。論点をずらして話をはぐらかしてはいけない。

 アベ政治を引き継ぐスガ自民党は「国(国民)」と「政府」の区別ができていないのではないか。学術会議が「国の予算を使って活動」するとしても、その予算は政府自民党のカネではない。政府に都合のいい見解を述べるのが学術会議の職責では決してなく、国民全体に奉仕するのが職務である。「私的諮問機関」じゃないんだから。勘違いし曲解するにもほどがある。

 スガ自民党は、政権(政府自民党)から独立した組織である「日本学術会議」を、自分たち政権与党の思想や価値観をごり押しできる組織にしたい、自分たちの言うことに黙って従う組織であるべきだと思っているのだろう。「日本学術会議」を「日本会議」と混同してはいけない。

 今回の菅政権による任命拒否は、法律をねじ曲げ、詭弁を弄して、科学者集団である日本学術会議という存在を骨抜きにして解体する試みにほかならない。「国民生活に関係ない些細な出来事」に見えるが、政権に都合の悪い人々や組織を排除し抹殺するための布石で、実に危険な「大きな一歩」と言っていい。


10月6日(火曜日) ヤバい政権、次の標的はあなたかも

 何回聞いても意味不明で支離滅裂な菅義偉首相の「説明」。「(学術会議の任命拒否は)学問の自由とは全く関係のない、ということです。それはどう考えてもそうじゃないでしょうか」。全く何の説明にもなっていない。何が「どう考えてもそうじゃない」のか、さっぱりわからん。ヤバい人としか思えない。

 任命拒否された学者6人が、安保関連法や特定秘密保護法や共謀罪などの政府提出法案を批判していることについても、「そういうことは一切関係ありません」「全く関係ありません」と繰り返すだけの菅義偉首相。不誠実で嘘つきなのか、それとも知性や教養がないだけなのか。あるいはその両方なのか。

 いずれにしても憲法と法律を平然と踏みにじって、政権与党に従わせるためには何でもする危険な政治家である、という菅義偉氏の本性は明確になった。詭弁と恫喝とはぐらかしと論点ずらし。アベ政治を引き継ぐスガ政権もそっくり同じ。デマ拡散を常套手段とするネット右翼の動きとも見事に重なる。

 教員、沖縄、官僚、公共放送、メディア、検察を強引に従わせようと目論み、今度はお門違いの学術会議の学者にまで手を出してきたアベスガ自民党。「改革」とは名ばかりの理不尽で無慈悲な「排除」と「分断」と「破壊」。他人事だと思っていたら大間違いだ。次はあなたが吊し上げられる番かもしれない。


10月7日(水曜日) 「飯テロ」じゃん

 「鳥貴族」の焼き鳥がテレビのニュース映像で映し出されるたびに、思わず「飯テロじゃん」とつぶやいてしまう。焼き鳥、美味そう……。

 それにしても「GoToイート」キャンペーンとやらは、どうして予約サイトを経由しなければならないのか。理解できない。「GoToトラベル」で旅行業者を介さないと恩恵に預かれないのと同じパターンか。「GoToイート」汚職事件。いや、「お食事券」でした。


10月8日(木曜日) やっぱり「ARIA」は名作

 「ARIA the ANIMATION」セレクション放送の2回目。久しぶりの「ARIA」だが何回見てもやっぱり名作。そして懐かしい。映像も音楽もセリフもほっこりして癒される。来春公開予定の劇場版が楽しみだ。制作スタジオが「ハルフィルムメーカー」でなくなるのは残念だけど、予告CMの限りでは大いに期待できそう。


10月10日(土曜日) この国の未来が危うい

 まさにその通り。「無知で無教養な恥ずかしい政権の不始末」にとどまらない。この国の未来そのものが危ぶまれる事態になりかねない。

→ <このまま任命拒否が押し通されれば「日本には学問の自由がない」と目されることになり、海外からの優秀な学生や研究者が日本で働く機会はさらに減ってしまう可能性もありそうです。> 日本学術会議の任命拒否問題を世界最高の学術誌「サイエンス」「ネイチャー」が批判、海外の一流紙からも「非情な黒幕」「学問の自由への攻撃」など問題視する声(BUZZAP!バザップ!)
https://buzzap.jp/news/20201008-science-council-of-japan-overseas/


10月12日(月曜日) スガ政権に勝ち目はないのに

 日本学術会議の任命拒否問題で次から次へと意味不明の言い訳を繰り出す菅義偉首相だが、言えば言うほど支離滅裂で墓穴を掘り続けるばかり。まともな説明なんて最初からできるはずもなく。「総合的、俯瞰的」などと繰り返し述べた挙句、今度は「除外前の名簿は見ていない」だと。当然、学者からは総スカンで、「文書改竄」「違法」と集中砲火を浴びている。

 法的にも論理的にもスガ自民党に勝ち目はどこにもない。日本の学者のトップが軒並み違法性を主張し、内閣法制局の官僚も本音では白旗を揚げているに違いない。推薦者リストを見ていても見ていなくても、どっちを選んでも菅義偉首相の任命拒否の判断は違法性がある。

 いったいどうやって収拾するつもりなのだろう。こんな大ごとになるなんて想像もできず、この国の頭脳集団や学会を舐めきっていたのだろう。いつまでたっても投了しないとは、スガ首相は安倍前首相と同じく、既に詰んでいることが理解できない知的レベルらしい。

 それでも開き直って平然と屁理屈をこね回している(いられる)のは、論点をすり替えてデマを吹聴する「応援団」(ネット右翼、一部メディアや議員を含む)の存在が大きい。学術会議のあり方こそが問題だとか、中国の研究に協力しているだとか、国の巨額の予算が使われて終身年金をもらえるだとか、最近は全く答申を出していないだとか、任命拒否された学者は科学研究分野の業績がないだとか──。どれもこれも事実に反する虚言で、本質から問題をずらそうとする悪意に満ちている。

 学術会議問題に限らない。ネットだけでなく公共の電波たるテレビでも、こうしたデマが堂々と反復して執拗に流されて事実が捻じ曲げられている。そんなこの国の現状に戦慄を覚える。メディアと教育の重要性を改めて思う。真偽と本質を見極めるための主権者教育が何より大切だ。


10月13日(火曜日) 詐欺師か教祖か

 トランプ米大統領の選挙運動の集会映像を目にするたびに、胡散臭い詐欺師やインチキ宗教の教祖を思い浮かべてしまう。そう考えれば、信じ込んで熱狂しているトランプ支持者の狂信的な盛り上がりや精神状態も、なんとなくわかるような気がする。騙された状態はずっと続くのだろう。だって信者だから。アベ政治やスガ政治の支持者も同じか。

◇◇

 横浜の「異臭騒動」は菅義偉氏(神奈川2区)の動向と重なるのでは。腐臭ぷんぷん。すんごく臭う。時期も場所も。この国の民主主義を根底から破壊し、蝕む蠢きが聞こえてくる。


10月14日(水曜日) ピンときてないだろうけど

 今日の講義の最後に「日本学術会議の任命拒否問題」について少しだけ言及。「権力によるメディアと教育の支配・統制・介入」の観点から、この問題に関心を持つように促した。自分とかけ離れた世界の話としてあまりピンときていない様子だったが、大学で学ぶ一員として主権者として、ぜひ意識してほしい。


10月15日(木曜日) 虚言放置するヤフーニュースの罪深さ

 「違反投稿を繰り返す悪質なユーザーへの対策を強化します」ともっともらしいアピールを掲げながら、事実誤認させる虚偽情報やデマを放置している「Yahoo!ニュース」。例えばヤフー公認の識者投稿だ。自称「大学ジャーナリスト」は、中曽根元首相の合同葬のニュースに対し、「国の税金によって運営されている国立大学が元首相に弔意を示す、というのはそこまで不自然なこととは思えません」とコメントし、全く別物である「国民の税金」と「政権与党のカネ」を平然と同一視して論じる。

 誤認情報(虚言)をしれっと紛れ込ませて世論誘導させる投稿を、公然と掲載する罪深さよ。むしろ一般投稿よりも悪質ではないか。ほかにも自称ブロガーだとか自称評論家だとか、なんとも胡散臭い執筆者を重用し続けるヤフーの編集姿勢そのものを強く疑う。

 いわゆるリベラル派(と称される)メディアを取り込んで、進歩的な体裁を装っているだけに、なおさら悪質で始末が悪い。

ヤフー、悪質投稿の監視強化、同じ携帯番号は書き込めず(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASNBH5H7HNBHULFA00R.html


10月16日(金曜日) ここまで酷いとは

 福島原発の汚染処理水の海洋放出も、運転免許証とマイナンバーカードの一体化も、日本学術会議の任命拒否もすべてなし崩し。国会は開かず、まともな説明は一切せず、一方的に既成事実を積み上げていく。政権に批判的な存在は問答無用で排除する。聞く耳など持たない。独裁そのものではないか。アベスガ政治は戦前への一歩。いや二歩。いやいや三歩。気付いたらもう時すでに遅し、なんてことにならなければいいけど。

 そもそもマイナンバーの番号は他人には絶対秘密で、ほかの情報とは結び付けないはずじゃなかったのかよ。健康保険証も運転免許も銀行口座もアレもコレもリンクしたら、個人情報は丸裸にされて国家にすべて管理されてしまうではないか。この国でマイナンバーが受け入れられないのは、この国の政府が信用できないからだ。公文書の隠蔽や改竄や廃棄を見れば自明の理。不信感しかない。

◇◇

 まともな政権ではないと思っていたけど、ここまで酷いとは。想像していたよりも、はるか斜め上をいく暴走に恐ろしくなる。アベ政治に勝るとも劣らない外道ぶり。反社会的スガ政権。なんじゃこりゃ。

◇◇

 近所のイトーヨーカドーの2階にできたマスク特設売場=写真。普通のマスクから、オシャレマスク、ファッションマスク、キッズ向けなど大量に取り揃えて、力の入れ具合が半端ない。特筆すべきは日本製マスクの品揃えの多さ。価格が1枚1000円~1400円ほどと、やや高いのが難点か。そのうち安くなるかなあ。安くなるといいなあ。


10月17日(土曜日) なんだこのふざけた言い草は

 菅義偉首相「学術会議が国の予算を投ずる機関として、国民に理解をされる存在であるべきだと申し上げました」だとさ。盗人猛々しいとはこのこと。憲法も法律も踏みにじって任命拒否した挙句、拒否した理由についてまともな説明を一切せず、論点をはぐらかすことしかしていないのに。なんだこのふざけた言い草は。

 日本学術会議の梶田隆章会長は菅義偉首相との会談で、任命拒否の理由を問いたださなかったというが、にわかには信じ難い耳を疑う話だ。ここは任命拒否に猛然と抗議し、理由を何も説明しない菅義偉首相を厳しく批判すべき場面でしょうよ。あまりにもユルすぎるんじゃないの。それじゃあアカンでしょ。どうした、何があった。


10月20日(火曜日) スクリーンの半数が「鬼滅」

 TOHOシネマズ上大岡は全部で9つのスクリーンのうち、4つのスクリーンがフル稼働で「鬼滅の刃/無限列車編」を上映し、さらにもう1つのスクリーンでも一部の時間に「鬼滅」を上映。ほかの作品は残りのスクリーンで数回か1回の上映だけ。そのあおりなのか元々の興行方針なのかは不明だが、僕が観たい映画3本は見事に上映ラインナップから外されている。

 観たければ桜木町か川崎まで行かなければならない(あるいは都内とか)。しかしそれだとレイトショーで観たら終電に間に合わないんだよなあ。人気作偏重のタイムラインにするのは分かるけどさあ、もうちょっと多様なスケジュールを組んでほしい。


10月21日(水曜日) ライブ受講者が少なかった

 きょうのZoomを使った講義はなかなかうまくできた(ような気がする)。権力とメディアの関係や、記者クラブが「団結して権力に対抗する」という本来あるべき姿を果たしていない問題についても端的に説明できたし、画面共有の切り替えもスムーズにいった(ように思う)。ライブ(リアルタイム)の受講者が、なぜかいつもより少なかったのは残念だけど。


10月22日(木曜日) 髪の毛ボサボサでも大丈夫

 オンライン授業の最大(?)の利点は、髭を剃っていなくても髪の毛がボサボサでも寝起きであっても、たいして気にしなくていいところにある。Zoomを使ったきょうの講義は、男子学生3人だけの少人数クラスで、しかも録画映像のアップもしないので格段に気楽にやれた。まあ学生のほうも気楽に受講しているのだろうけど。ちなみに女子学生がいる場合は、さすがに髭くらいはきちんと剃ります、一応。


10月23日(金曜日) 今期テレビアニメ評

 【今期テレビアニメ評】◎未来少年コナン=再(NHK総合)、◎ARIAセレクション(MX)、◎這いよれ!ニャル子さん=再(MX)、◯ゴールデンカムイ3期(MX)、△魔王城でおやすみ(テレ東)、△100万の命の上に俺は立っている(MX)、△ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか=ダンまち3期(MX)、△神様になった日(MX)、△無能なナナ(MX)、△憂国のモリアーティ(MX)、△神達に拾われた男(MX)。

 今期も残念ながらやっぱり不作。過去作は名作。異種族共生をテーマにした「ダンまち3期」と、階層社会格差に視点を当てた「モリアーティ」は今後の展開に期待。「魔王城」は1回目はものすごく面白かったのに、2回目以降がワンパターンなのが残念。「無能なナナ」は暗殺手段の謎解き推理に興味。


10月24日(土曜日) 新潟のラーメンは

 上大岡の京急百貨店「大新潟展」のイートインコーナーで、新潟濃厚味噌「東横」(新潟市)のあっさり醤油ラーメンを食べた=写真。基本的にラーメンは味噌味が好みなのだが、濃厚味噌はしょっぱすぎて苦手なので醤油を注文。それでもやっぱりしょっぱくて単調なスープだった。新潟のラーメンは僕には合わないかも。麺はツルツルシコシコで美味しかった。


10月25日(日曜日) 真っ当な反応

 きょう10月25日付の朝日新聞に掲載された「生長の家」の意見広告=写真。「真理探究への政治の介入に反対する」と題して、日本学術会議会員任命拒否への抗議声明を公にし、菅義偉首相を厳しく批判している。自民党への影響力が小さくない保守系宗教団体の明確な意思表示だけに、少し驚いた。それほどアベスガ政権の振る舞いが酷いということだろう。真っ当な姿勢と反応に対し共感の拍手を送りたい。


10月26日(月曜日) やっと国会、やっと所信表明

 菅義偉首相が所信表明。やっと国会が開かれた……というか、よくもまあ今まで国会を開かなかったなという疑問と怒りの方が断然大きい。菅義偉首相は所信表明演説の冒頭で何よりもまず、「今まで国会を開かなくて申し訳ない」と深く詫びるべきだろう。そもそも今ごろ、首相就任から40日も経って外遊の後に所信表明演説をすること自体が、主権者たる国民を舐め切っている。演説の中身もチマチマしているだけで、言うまでもなくスカスカだったし。

◇◇

 どれだけ整合性が取れず非論理的で詭弁だらけで支離滅裂で嘘だらけでも、論点をはぐらかしながら、全く何の説明にもなっていないことを何十回でも何百回でも繰り返す。「嘘も百回言えば本当になる」を踏襲し、相手が呆れ果ててうんざりして諦めて黙り込むまで言い続ける。まさに詐欺師やファシストの常套手段だ。アベ・スガ・維新に共通の手口でもある。

◇◇

 Amazonで昨日注文した本が、きょうの昼前にはもう配達された。「Amazonプライム」ではなく通常の注文だ。はやっ。近所の大手書店になかった岩波の本など3冊。店頭にあればなるべく書店で買うようにしているが、取り寄せだと結構時間がかかるので、書店にない場合はネットを利用している。やっぱり本の取り寄せはAmazonかな。


10月28日(水曜日) ちょっと安心したよ

 ジャーナリズムの講義で学生の意見から。<「監視する側」と「監視される側」として、記者と権力は一定の距離が必要だ。「報道ステーション」も以前は政権に「切り込む」印象があったが、キャスターが変わって政権で起きていることをただ「報告」しているような印象を受けるようになった。(経済学科2年)>。なかなか鋭い。

 <本来団結して権力に対抗するのが記者や記者クラブのあるべき姿なのに、権力側と協調すればメディアは権力の広告になってしまう。記者の中には権力に向き合って取材している人も多くいるだろうが、新聞社や放送局のトップが癒着して報道の制限を指示する場合もあるだろう。記者のあるべき姿を維持するのは難しい。(経済学科2年)>。的確な指摘。

 なんだ、みんなちゃんと真面目に授業を聴いてしっかり考えてるじゃん。もちろん中にはトンチンカンな感想や意見を出してくる学生もいるけど(そういうのはたぶんほとんど話を聴いていない)、大多数はしっかり反応してくれているみたいなので、おっちゃんはちょっと安心したよ。

◇◇

 いつもウオッチングしている上大岡駅近くの洋品店で、不織布マスク50枚1箱がついに400円を切って売られていた=写真。中国製だけど、僕が確認した中では最安値だなあ。ほかのスーパーやドラッグストアの相場は700~800円ほどだから格安だ。よほどの仕入れルートがあるのか、何らかの事情があるのか。まだまだ下がりそう。


10月29日(木曜日) GOTOナンチャラ

 GOTOナンチャラやら入国制限緩和やら野放図に浮かれるような施策を展開すれば、あっちこっちでクラスターも発生するだろうし感染拡大もするだろうよ。そんなの当たり前じゃん。政府は一貫して目先の経済活動と身内の利権しか考えていない。危機感も緊張感も計画性もなさすぎる。

 そもそもGOTOナンチャラは制度設計もいい加減だし、富裕層と貧困層で受ける恩恵に格差が生じるし、ものすごく不公平な税金のばらまきだと思う。それよりも消費税をゼロにした方が、はるかに消費は活性化すると思うけどな。

◇◇

 トランプ大統領の演説や放言は嘘だらけで支離滅裂、菅義偉首相の国会答弁や説明も嘘だらけで支離滅裂。どっちも最低でどっちの支持者(信者)も、もれなく救い難い。維新も同類。


10月31日(土曜日) 「育鵬社の教科書一掃」解説記事

 キリスト教プロテスタント系出版社の月刊誌に頼まれて、育鵬社の「歴史」「公民」教科書が全国的に一掃された背景について解説記事を書いた。2000字ほどの短い原稿。9月に書いてからかなり時間が経っているが、この「危険な教科書」がここまでのさばった経緯や影響、問題点をコンパクトに指摘できたのではと思う。小牧者出版「幸いな人」12月号の巻頭特集=写真。

 依頼された字数の関係で伝えるべきことの半分も書けていないけど、原稿は1字1句そのまま掲載された。読者層がイマイチよく分からないものの、想像もつかない人が記事を読んでくださることに意味はあるはず。


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