身辺雑記2020年12月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2020年12月1日〜12月31日

●「新明解国語辞典」●正気の沙汰とは思えない●映像を見せる目処がついた●美味いけど辛いけど美味いカレー●権力監視しているなら受信料も分かるが●自覚のない馬鹿ほど始末に負えない●教科書集会コロナで中止●久しぶりにとんこつ醤油ラーメン●教研の分科会に参加●支離滅裂にもほどがある●キャンパスに今年は電飾ツリーなし●金沢八景駅前に松屋登場●Zoom授業で動画を流す●政府が感染拡大を助長●チャペル周辺は電飾で輝く●救い難い馬鹿総理●安倍検証映画「2887」試写会●勘違いラーメン屋●遅過ぎるし中途半端で不十分●割引で旅行に行かせる愚策●郵便局でもクレカが使えた●自称「愛国者」の正体●まだまだ増えるよ●大嘘つきの安倍の証人喚問は当然●無批判に垂れ流すメディアの罪●「買収そのもの」不起訴なんてあり得ない●牛すじとろとろカレー●差し戻しで時間を無駄にするな●道徳教育が必要なのはお前だよ●相変わらず薄っぺらな安倍会見●「サイレント・トーキョー」●議運委でもはぐらかしに終始●「声優夫婦の甘くない生活」●元町食堂●しっくりこない日本語吹き替え●マスク1枚7円に●「アーヤと魔女」●東京の新規感染者1300人超に●「孤独のグルメ」大晦日スペシャル●●●ほか


12月1日(火曜日) 「新明解国語辞典」

 三省堂の「新明解国語辞典」(全面改訂・第八版)を買った。中学校以来、国語辞典は「三省堂国語辞典」だったのだが、今回初めて「新明解」を試してみることにした。「言葉の本質をとらえた語釈と用例」が斬新だと以前から評判でもあるし。通常業務ではもっぱら、共同通信社の「記者ハンドブック」と「広辞苑」に頼ることが多いけど、やっぱり国語辞典は欠かせない。机上のスペースを考えて小型版を選択した=写真。

◇◇

 65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人に、都内発着のGoToトラベル利用自粛の呼びかけで国と東京都が一致。本来なら政府の責任で政府が率先して、東京発着の観光支援事業を全面停止すべきなのに。そもそも感染対策は人の動きを止めるのが基本中の基本なのに。この期に及んでなお目先の利権に固執してグズグズと、高齢者の動きだけを止めるとは。ましてや、GoToトラベル事業を来春の大型連休の直後まで延長するなんて。正気の沙汰とは思えない。


12月2日(水曜日) 映像を見せる目処がついた

 オンライン授業で学生にDVDの映像を見せるために四苦八苦。そのままZoomで流すと音は聞こえるのに、画面は真っ黒や灰色になってしまうのだ。試行錯誤した末、ネットからフリーソフトをダウンロードし、DVDデータをMacに取り込んで、無事にmp4に変換することができた。Zoomでテストしたところ、画質も音声も視聴に耐えられるレベルなので、来週の授業で見せられそうだ。

 製作者の許可は得ているが、時間の関係で見せるのは冒頭の20分ほど。毎回、学生たちの反応はすこぶるよくて、現場の声を丹念に拾う映像ジャーナリズムの重要性に多くが気付いてくれる。オンラインの講義でも、どうしても学生に見せたかった。なんとか目処がついてホッとしている。


12月3日(木曜日) 美味いけど辛いけど美味いカレー

 美味っ、でも辛っ、でも美味っ、でも辛っ……。こんな感じがずっと最後まで続く。インスタントのS&B「辛口カレー専門・白銀亭/大阪あまからビーフカレー」を食べた=写真。甘みと旨みが口いっぱいに広がると同時に、強烈な辛さが押し寄せる。その繰り返し。煮込んだビーフがごろっと入って食べ応えも十分。実は辛いのはあまり得意ではないのだけど、なぜかまた食べたくなる。クセになる味のカレーだった。

◇◇

 ジャーナリズムの講義で、NHKをめぐる問題を何回か取り上げている。政権との距離が近すぎて権力監視の役割を果たさず、国営放送のようになっているNHKの姿勢や体質について、学生からは本質を突いた実に真っ当な意見が多数寄せられた。

 「政府の意向に沿った放送をする国営放送のような存在であるにもかかわらず、それでも公共放送を名乗るNHKに果たして存在意義があるのだろうか」(経営2年)。「政府に都合のいいように報道するなら国営放送と変わらない。受信料を取るなら政府の意見を聞くのではなく、何よりも一番に国民の意見を聞くべきではないか」(経済4年)。

 「NHKがきちんと権力の監視をしているなら受信料を取るのも分かるが、国営放送と勘違いされるような報道をしているのであれば、私たち主権者にとって不利益でしかない。政権寄りの放送をして、ジャーナリズムとしての職務を果たしていないのなら、国民から受信料を徴収するのはやめるべきだ。当たり前のように受信料を徴収するなら、本来あるべきジャーナリズムの責務を全うしてほしい」(経済2年)。「メディアとしての役割を果たしていないのに、NHKに受信料を払うのは納得できない」(経済3年)。

 「複数の局のニュース、様々な報道機関から得られる情報を比較して吟味する力が、主権者としての私たちには求められていると思った」(経済2年)。などなど。以上抜粋。ほかにも読み応えのある意見や感想がたくさん。講義内容をしっかり受け止めて考えてくれて心強い。


12月4日(金曜日) 自覚のない馬鹿ほど始末に負えない

 必要な説明をまともにしない(できない)。国会の質疑に応じない(答弁できない)。新型コロナへの危機感が全くない。経済(利権)しか頭にない。医療関係者や科学者らの声(科学的知見)に耳を傾けようとしない(聞いても理解できない)。無為無策。無能。恫喝と威嚇の強権。ウソと詭弁と隠蔽とデタラメばかりの安倍晋三と同じく最低だな、菅義偉政権。自覚のない馬鹿ほど始末に負えないものはない。


12月5日(土曜日) 教科書集会コロナで中止

 「横浜の教科書を考える市民の集い」に参加しようと、横浜駅西口のかながわ県民センターに出かけたら中止になっていたので、会場前で資料だけ頂戴した。新型コロナ感染が拡大する中、高齢者らの重症化懸念と予防の観点から直前に苦渋の決断をしたという。

 憲法や史実を軽視する育鵬社の歴史・公民教科書は不採択となったが、これまでの経緯を振り返って検証報告する場は必要不可欠。課題も山積している。主催者側は「早ければ来春には改めて開催したい」と話している。残念だけど仕方ない。(写真は、県民センター1階の案内板に張り出された「中止のお知らせ」。)

 帰りに近くのヨドバシカメラ横浜駅前店をのぞいてみると、若者から高齢者まで年齢に関係なく大変な人出でごった返していた。コロナなんて関係ないと言わんばかりの様子に戸惑う。感染拡大は止まらないはずだ。各地で重症者が過去最多を更新しているのも当然か。逼迫した医療現場は悲鳴を上げている。

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 上大岡駅近くのラーメン店で、とんこつ醤油ラーメンを久しぶりに食べた=写真。この店のとんこつ醤油は、横浜家系によくある「脂ギトギトのこってり」とはちょっと違う。あっさりしたスープなのに脂の旨みもしっかり出ているので、美味しくて食べやすい。海苔3枚とたっぷりのホウレン草が、このラーメンにはとても合う。好みでほんの少し豆板醤を入れるのがオススメ。


12月6日(日曜日) 教研の分科会に参加

 神奈川県高等学校教職員組合(神高教)の教育研究集会(教研)の分科会「日本語教育」に参加した。リアル会場とZoom利用のオンライン併用。新学習指導要領で激変する国語科目の懸念についての問題提起のほか、古典文法、文学作品、作文指導の実践報告など。現場の工夫や視点を知ることができて勉強になった。

 教研終了後、藤棚の洋菓子店「ふらんすやま」で2時間ほど雑談=写真。昭和が色濃く残る商店街には場違いなほどオシャレで、落ち着いた雰囲気。丁寧に時間をかけて入れたコーヒーが美味しい店だった。


12月8日(火曜日) 支離滅裂にもほどがある

 マジで本当にイカレてるなスガ政権。支離滅裂もここまできたら、国会前や首相官邸前に怒りの群衆があふれておかしくないはずなんだけど。コロナ新規感染者も死者数も過去最多を更新し続け、切羽詰まった医療現場は悲鳴を上げているのに、それでもGoToを止めようとせずさらに税金を投入するという。狂ってる。

 無為無策と言うよりも支離滅裂。もはや無能を通り越して、国民の生命を危機に陥らせる亡国政権としか言いようがない。何回でも言うけど、感染対策の基本は人の動きを出来る限り止めること。何はともあれ感染拡大を抑えるのが、将来的にも経済活性化につながる。GoToは今やることじゃない。GoToに投じる税金と人材を医療機関へ。

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 資料をコピーして教材作成するため、約3カ月ぶりに大学へ出かけた。対面授業をやっている科目もあるのでそこそこ学生の姿を目にするけど、それでもやっぱり少なくてひっそり=写真。例年この時期になると電飾を施されたクリスマスツリーが林立するが、今年のキャンパスにはそれもなし。寂しい。

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 再開発で整備された京急の金沢八景駅前に、牛丼の「松屋」ができていた。講義の前に急いで食べられる牛丼屋の出店をずっと待ち望んでいたんだよ。ありがたい(今はオンライン授業だけど)。しかも「マイカリー食堂」との共同店舗だという。オマール海老カレーを注文した=写真。海老の甘さがとろけて食べやすい。


12月9日(水曜日) Zoom授業で動画を流す

 今年はZoomを使ったオンライン授業だが、オンラインでも、ドキュメンタリー「人らしく生きよう/国労冬物語」(2001年)とNHKスペシャル「原発解体~世界の現場は警告する~」(2009年)を学生たちに見せることができた。教室と同じようにそれぞれ冒頭20分ほどの視聴。映像メディアにできること、映像の果たすべき役割と力を理解してくれたはず。国鉄分割民営化の背景に何があったのか、原発建設推進の陰に隠された矛盾と歪み、といったものを考える材料にもなったと思う。

 映画「チャイナ・シンドローム」(1978年)は残念ながら技術的に見せられなかったが、「これはレンタルビデオ店などで簡単に入手できる。面白くて興味深い娯楽作品だから興味のある学生はぜひ見てほしい」と大絶賛でオススメしておいた。マジで面白いんだって。

 【写真は、ライブ(リアルタイム)授業に参加できない受講生用に、期間限定公開している講義動画のサムネイル。】


12月10日(木曜日) 政府が感染拡大を助長

 政府が「勝負の3週間」を呼びかけるも、新型コロナの感染拡大は収まらず──。あまりにも当然の帰結。周囲を見れば分かる。どこも大勢の人でごった返している。GoToを中止するどころかむしろ推進し、人の移動を止めようとしないのだから。政府が率先して「大したことない」という「誤ったメッセージ」を広めている異常な状況だ。政府が感染拡大を助長していると言っていい。

 全国各地で過去最多の感染者数を更新し続ける一方。医療現場の悲鳴や専門家の警告を一切耳を傾けない菅義偉首相の無能さに、心底怒りを覚える。度し難い。スガ政権を支持したり擁護したりする要素なんて、どこにも全くひとかけらもないのだが。


12月11日(金曜日) チャペル周辺は電飾で輝く

 マックでワード文書を作ると書式が崩れてしまうので、わざわざ大学に出かけて、パソコンルームで慣れないウインドウズを使って文書作成。予想以上に手間取って3時間近くかかっちまったぜ(とほほ)。外に出るともう真っ暗。今年はキャンパス内に電飾のクリスマスツリーはないが、チャペルの周辺は青と白のイルミネーションで輝いていた=写真。いかにもキリスト教系の学校らしい。

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 菅義偉首相「GoToが悪いことになってきちゃった」ニコニコ生放送で(ハフポスト日本版)。GoToキャンペーンの見直しについては「そこは考えていません」──。この期に及んでまだそんなことを言ってるのか。できるだけ人の動きを止めて、医療機関や医療関係者に税金と物資と人材を投入するのが最優先だろう。救い難い馬鹿だな。

 こいつは本気で「自分は間違っていない」と思い込んでいるから始末が悪い。「不要不急の外出はやめよう」と呼びかけるだけの度量も気概も決断力もない。そもそもまともな判断力も能力もない。頭にあるのはカネ(利権)のことだけ。こんなのを政権トップに据えている、この国の悲劇。


12月13日(日曜日) 安倍検証映画「2887」試写会

 首相在職日数が2019年11月20日に歴代最長の2887日となった安倍晋三氏。そんな安倍前首相の2887日をたどる記録映画「2887」がほぼ完成した。河野優司監督によると、今後もまだまだ編集し修正を続けるので「ほぼ完成」だという。第2回試写会が12月18日午後2時半から、戸塚区民文化センター(横浜市)さくらプラザホールで開かれる。

 アベノミクス、憲法改正、福島原発、辺野古新基地建設、拉致問題の5つのテーマを設定し、嘘で塗り固めた安倍前首相の足跡を検証。澤地久枝、斎藤貴男、小出裕章、知花昌一、蓮池透、浜矩子、松元ヒロ氏ら多数が登場する。明大映研出身で元横浜市立高校教諭・河野優司氏の初監督作品。僕も一部のインタビューを手伝った=写真。<河野優司監督(左端)と蓮池透さん(右端)。2020年3月31日、東京都内のスタジオ>。

 試写会は無料で、100人まで入場可。午後2時開場。問い合わせは、横浜市立高校教職員組合(浜高教)045(241)2733へ。


12月14日(月曜日) 勘違いラーメン屋

 不味い上に店員が横柄な勘違いラーメン屋に入ってしまった。金沢八景の国道16号沿い。新規開店したみたいなので入ってみた。ガラガラだったから隣の席に鞄を置いたら、どけろと言うので嫌な予感はしたんだよなあ。そもそも仕切り板もないし、席の間隔は実に狭い。このご時世に客を目一杯入店させるつもりなのかと不安になる。

 出てきたラーメンはやたらと量が多いだけで、スープはしょっぱくてものすごくぬるい。チャーシューはやけに分厚いだけで固くて旨みもない=写真。基本的に出されたものは全部食べるのだけど、3分の1ほど残した。量が多くても美味しければ全部食べるよ。

 美味しければ店員が勘違いしていようが、気取って偉そうなウンチクを並べようが、多少のことは目をつぶるし我慢もする。ラーメンの種類やメニューの説明がまともに表示されていなくても、良しとしようじゃないか。でも肝心の味が不味ければ救いようがない。大失敗の店だった。

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 支持率低下で追い込まれて嫌々ながらのGoTo見直しとは言え、遅過ぎるし、中途半端だし、対策の内容も不十分。「今月28日から来年1月11日までの間、全国一斉に一時停止」って、危機意識も緊張感のかけらもないんだな。今すぐにでも停止すべきだろう。悠長にもほどがある。赤字経営が続く病院をまずしっかり援助しろよ。本当にどうしようもないスガ亡国政権。

 そもそもカネの使い方が根本的におかしい。不要不急の人の移動を活発化させて、むしろ感染拡大させるために巨額の税金を投じ、五輪開催延期のために莫大な税金をドブに捨てるデタラメさ。われわれの税金をなんだと思っているんだ。無責任の極み。


12月15日(火曜日) 割引で旅行に行かせる愚策

 GoTo停止は「旅行に行くな」と言っているわけではない。「どうしても旅行がしたい」のなら自分の金で全額負担して行けばいいだけのこと。それなのに予約をキャンセルするのは「割引がないならやめる」ということ。つまり「どうしても行きたい」のではない。今この時期にそんな「不要不急の人の移動」に巨額の税金を投入するのは、やはり施策としておかしいと思うし、一連のGoTo事業は不公平感があって納得できない。何度でも言うが、税金の使い方が根本的に間違っている。

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 郵便物をポストに投函しようとしたら、投入口が「年賀状」と「年賀状以外」になっていた。もうそんな時期かと思ったら、きょうから年賀状の受付が始まっていたんだね。というわけで、遅ればせながら郵便局で年賀はがきを購入する。今年は住所録を思い切ってかなり整理したし、喪中の連絡が多めに届いたこともあって、100枚を切る枚数となった。おおっ、郵便局でもクレジットカードで支払いができるようになっているじゃん。助かる。


12月16日(水曜日) 自称「愛国者」の正体

 化粧品会社のDHCの公式サイトが、吉田嘉明会長名で在日韓国・朝鮮人への差別的文章を掲載したことに対し、批判の声が相次いでいる。同社のサイトには、「サントリーのCMに起用されているタレントはどういうわけかほぼ全員がコリアン系の日本人です。そのためネットではチョントリーと揶揄されているようです。DHCは起用タレントをはじめ、すべてが純粋な日本企業です」(一部抜粋。原文ママ)などと書かれている。

 「韓国人に対する差別ではない。コリアン系日本人に対する差別だ」(映画評論家・町山智浩氏のツイート)との指摘に深く頷く。日常的に日本語を読み書きして話し、日本文化に親しんで日本で暮らすのは「日本人」だ。その「日本人」を差別して排除して敵対しようとする意図が理解できない。それがDHCという差別企業とそれに加担する人たちの「愛国心」なの? なんて偏狭で度量が狭くて器の小さい自称「愛国者」たちなんだろう。情けない。


12月17日(木曜日) まだまだ増えるよ

 800人超……。東京都内で新たに822人の新型コロナウイルス感染者を確認……。過去最多を大幅に更新。きょうの授業で「まだまだ増えるよ」と学生に話したばかりだが、やっぱり。さらにまだまだもっと増えるよ、間違いなく。

 「冬休みはどうするの?」と授業の終わりに聞いてみた。「年末年始は帰省しないでこっちで過ごします」と答えた地方出身学生の選択は賢明だと思う。田舎だと大勢が集まるから余計に気を使うらしい。都内在住の学生も、近所に住む祖父母の家に行くのを控えているという。もちろん帰省したり遊びに行ったりしてもいいけど、感染対策はしっかりと。気をつけて行ってらっしゃい。


 GoToキャンペーンは間違いなく感染拡大に「貢献」している。物理的な側面だけでなく、「コロナは大したことない」と思わせて緊張感を失わせる心理的影響も含めて。医療関係者や専門家の訴えを無視し、誤ったメッセージを拡散し続ける、なんとも非科学的な無能政権だ。無為無策な上に支離滅裂。だれが見てもまともじゃない。


12月20日(日曜日) 大嘘つきの安倍の証人喚問は当然

 「桜を見る会」をめぐる安倍前首相の証人喚問について、自民党の森山裕国会対策委員長は「証人喚問は全くなじまない。予算委員会で説明するのもいかがなものか」と述べたが、何を根拠にどこがどう「なじまない」のか全く意味不明。安倍前首相は「桜を見る会」をめぐる国会質疑で、これまで33回も虚偽答弁を重ねているのに。過去には中曽根康弘、竹下登、細川護熙元首相が予算委の証人喚問に応じている。安倍前首相の証人喚問は当然であり必然だ。

 【追記】衆議院調査局によると、安倍前首相は「桜を見る会」の疑惑をめぐって、昨年11月から今年3月までのわずか5カ月の間に、衆参両院本会議と予算委で延べ33件、少なくとも計118回の虚偽答弁を繰り返していたことが分かったという。とんでもない大嘘つきだ。国権の最高機関である国会と、その主人たる国民を愚弄する許し難い重大犯罪ではないか。


12月21日(月曜日) 無批判に垂れ流すメディアの罪

 「感染者数も死者の数も新型コロナはインフルエンザと同じだ。経済を殺すな」などと主張する漫画家の小林よしのりの言い分を、無批判に垂れ流す毎日新聞のインタビュー記事(医療プレミア特集/データを精査し経済を止めるな/小林よしのりさんに聞く=12月21日)に対し、労働弁護士や大学教授、コラムニストらから毎日新聞の見識を疑う批判の声が出ている。

 小林よしのりだけじゃない。橋下某とか三浦某とか百田某とか高須某とか、そんな連中を重用して公の電波に平然と乗せて、暴言や放言を垂れ流しているワイドショーなどの番組も全く同罪だろう。彼らの共犯と言ってもいい。面白おかしくコメントしてくれて視聴率がそこそこ稼げれば、といった程度に考えている放送局(あるいはテレビ制作会社)のDやPら番組スタッフの意識の低さが、透けて見えるようだ。

 分かっていて意図的にやっているのだとしたらさらに悪質だが、いずれにせよだれも止めようとはしないのか、新聞社や放送局の内部でチェック機能は働かないのか。そこが一番の不思議。だとしたらネットの無責任な書き込みと何も変わらない。信頼に足る情報を吟味して確認を重ねた上で発信する。「オールドメディア」の信頼性は、そこにこそかかっているはずなのに。


12月22日(火曜日) 「買収そのもの」不起訴なんてあり得ない

 安倍晋三前首相の「桜を見る会」をめぐる一連の行為は、自分の選挙区の有権者に対する「買収」そのもの。「政治資金収支報告書に記載がない」といった形式的な話では断じてない。民主主義、選挙制度を根幹から否定し破壊する重大犯罪だ。「秘書がやったことで自分は知らない」なんて言い訳は通用しない。しかも安倍氏の国会内外での説明は1から100まですべてが嘘ばかり。安倍の不起訴処分なんてあり得ねーし。もしそんな社会正義に反することをしたら、東京地検特捜部は終生、税金泥棒の汚名から逃れられないだろう。

◇◇

 TBS系の火曜ドラマ「この恋あたためますか」(#恋あた)(森七菜、中村倫也)。きれいにまとまってよかったね。こういうのは予知調和でいいんだよ。いい最終回だった。


12月23日(水曜日) 牛すじとろとろカレー

 駅前の居酒屋のランチで、牛すじとろとろカレーを食べた=写真。ちょっと辛いけど、うたい文句の通り牛すじがとろとろで美味しい。コクがあって分量もたっぷりのルーにマッチして食が進む。どこかの牛丼屋みたいに味噌汁が付いてくるが、カレーに味噌汁は要らなかったな。消毒や検温の対応もしっかりした良心的な店だった。

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 「袴田事件」の再審を認めなかった東京高裁の決定を最高裁が取り消し、審理を高裁に差し戻す決定をした。そもそも衣類や血痕やDNA鑑定などの証拠から考えて、再審を認めなかった東京高裁の決定が異常だった。最高裁は差し戻しで時間を無駄にするのではなく、再審開始を自判すべきだったのでは。

袴田事件、再審認めない決定取り消す、高裁に差し戻し、最高裁(NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201223/k10012779771000.html

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 声を荒げ、興奮して逆ギレし、威嚇・恫喝しながら少なくとも118回もの虚偽答弁を国会で堂々と繰り返す総理大臣が、道徳教育の重要性をとうとうと語り、教科として子どもたちに教えて成績評価せよと声高に主張する異様。滑稽。恥知らずにもほどがある。誠実さ謙虚さ道徳心をまず学ぶべきは、あんただよ安倍晋三。


12月24日(木曜日) 相変わらず薄っぺらな安倍会見

 「桜を見る会」懇親会問題で不起訴処分となった安倍晋三前首相が記者会見。一方的に語る冒頭発言で、しかも用意した原稿をただ棒読みするだけなのに、それでもしどろもどろになって満足な説明さえできない安倍晋三。自分でも話の内容が理解できていないんじゃないの。極めて不自然で馬鹿丸出し。

 「公設第一秘書の会計処理については、私が知らない中で行われたとはいえ、道義的責任を感じている」とはなんだ。予想通りの「秘書が勝手にやった」式の言い訳にしても、すべての日本国民を愚弄するにもほどがある酷さ。「深く深くおわびする」なんて薄っぺらい言葉で済む話かよ。

 少なくとも118回に及ぶ国会での虚偽答弁について、「結果として事実に反するものがある」とは許し難い言い草だ。「私自身の政治責任は極めて重い」と言うのなら、まずは国会議員を即刻辞職しろよ。公の舞台から即座に退場しろ。虚偽答弁を繰り返し公権力を私物化した罪は、謝って済むはずがない。

◇◇

 上大岡のTOHOシネマズで「サイレント・トーキョー」を観た。クリスマスイブの爆弾テロ予告事件。渋谷駅前の爆弾爆発シーンはさすがの大迫力で、これはやっぱり映画館の大画面と体全体にズシンと響く大音量で観るに限る。ただ、脚本と演出が雑で、無理やり感がありすぎるのが残念。俳優陣の演技がよかっただけに。

 爆弾見物にハチ公前に押し寄せる大群衆(野次馬)には、どれだけ大量の死傷者が出ても、全く一切これっぽっちも同情する気が起きなかった。むしろ警備の警察官が気の毒になるほど。いろいろと矛盾を感じていた部分の伏線を回収しながらラストに向かうのだけど、やはりとっ散らかった演出に難ありかな。


12月25日(金曜日) 議運委でもはぐらかしに終始

 「桜を見る会」をめぐる虚偽答弁について、安倍晋三前首相が衆院議会運営委員会で答弁。立憲の黒岩宇洋、辻元清美、共産の宮本徹の各議員の質問が的確で鋭く秀逸。中でも辻元議員のたたみ掛けるような追及は圧巻。「政治資金収支報告書の訂正について、領収書がないと言いながら細かい数字まで書けるのは、裏帳簿があるということだ」として、明細書と領収書を議運委に出せと迫ったのは迫力満点だった。

 安倍前首相はまともに答えず(答えられず)、これまでと変わらず嘘と詭弁とはぐらかしに終始。醜悪で不誠実な姿勢が、衆人環視の中継を通して改めて白日の下にさらけ出された。きのうの中途半端で生ぬるい記者会見とはまるで違う。自民、公明、維新の質問は時間の無駄。全く必要ない。

◇◇

 桜木町の横浜ブルク13で、イスラエル映画「声優夫婦の甘くない生活」を観た。ソ連からイスラエルに移民としてやって来た熟年の洋画吹き替え声優夫婦の物語。内緒で始めたテレホンセックスのアルバイトで才能を発揮する妻だったが、夫にばれてしまう。2人のすれ違いと和解の悲喜こもごも、映画への愛を描く社会派風味のコメディー。

 イラクからのミサイル攻撃や化学兵器の脅威が随所に挿入されていて、イスラエルの現実を否応なしに見せつける。OPやエンドロールに表示されるヘブライ語の文字に戸惑ったが、それ以外は違和感なし。70年代や80年代に都内の名画座で観た洋画の数々が、脳裏に浮かんでくるような不思議な懐かしさを感じた。


12月29日(火曜日) 元町食堂

 元町食堂でホイコーロー定食を食べた=写真。安くて美味しい。シャキシャキのキャベツと豚肉が辛味噌にマッチ。ほかに餃子も注文。後から運ばれて来たので写真には写っていないが、餃子も及第点の味だった。新型コロナ対策などの店内の衛生管理を考えると、対策が不十分で仕切り板もいい加減な「餃子の◯将」よりオススメかも。

◇◇

 NHK総合で放送された映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の日本語吹き替えは、どうにもしっくりこない。やはりオリジナルのイタリア語版の日本語字幕付きで見たいが、音声を切り替えて字幕ありで見ると、字幕が変だったりする。最初からちゃんとした日本語字幕付き版で放送してほしい。


12月30日(水曜日) マスク1枚7円に

 定点観測している上大岡駅近くの洋品雑貨店で、店頭に30枚入り199円の不織布マスクが登場した=写真。これは安い。いよいよ1枚当たり7円を切った。把握している限り現時点では最安値。うちには既にもう十二分にストックがあるので買わなかったけど。

◇◇

 NHK総合で、宮崎吾朗監督の「アーヤと魔女」を見た。なかなか面白かった。「ゲド戦記」は恐ろしくつまらなくて最悪の駄作だと思うが、「コクリコ坂から」と今夜放送の「アーヤ」はよかったんじゃないかな。主人公が生き生きしていて、魅力的に描けている作品は退屈しないし楽しい。そういうアニメだった。3DCGのジブリアニメは面白い試みで今回も悪くはなかったけど、できればエンディングロールで披露されたイメージボード風の絵のバージョンを見てみたい。


12月31日(木曜日) 東京の新規感染者1300人超に

 東京都で新たに新型コロナ感染者1337人を確認。初の1000人台。もちろん過去最多。神奈川県でも588人と過去最多。スーパーは家族連れでごった返している。もはや「3密」どころではない。わずか1割でもそんな来店の仕方をすれば、店内がすし詰め状態になるのは当然。マスクを外している人も見かける。GoToを推進し、まともな対策をしない政府の無為無策の姿勢が、大勢の危機意識低下につながっている。

 感染者数だけでなく検査陽性率が急上昇しているのは大問題。何よりも医療崩壊が心配だ。このままではコロナ感染者だけでなく、コロナ以外の緊急を要する患者の診療もできなくなってしまう。年が明けてしばらくしたら、政府は本当にGoToを再開するつもりなのか。東京五輪が開催できるなんて本気で考えているのか。

 政府は医療現場の声や、科学者ら専門家の訴えをもっと真摯に受け止めよ。目先の利権よりも、とにかく国民の命と生活に向き合った税金の使い方を考えるべきだ。少なくとも、われわれの大切な税金をドブに捨てるようなことだけはするな。大人数で宴会して飲み食いしている場合じゃない。

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 元祖・飯テロ番組の雄「孤独のグルメ」の2020大晦日スペシャル(テレ東)。カニクリームコロッケに海老フライにオイスターチャウダーときて、さらに飯テロの極みの焼肉が登場。腹はもう十分に満ち足りているはずなのに、どういうわけか猛烈に腹が減ってくる不思議。いつも思うことだけど、ゴローさんは食いすぎだろう。演じている松重豊の健康が心配になる。それにしても生放送で、ずいぶんたくさん打ち上げたなあ、花火。


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