身辺雑記2020年3月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2020年3月1日〜3月31日

●改めて「全国一律休校要請」について●この国の住民は●地獄の一丁目●転売屋を野放しにするな●またどさくさ紛れで●例年通りの大学暦●冷静な中国と激昂する韓国と●かんぽ詐欺に加担したNHK経営委員長●世も末だなあ●安倍晋三ならやりかねない●毎日新聞に冷たい?NHK●無法政権の法無大臣●五輪中止「想定」もしていないのか●「丁寧な説明」なんてしたことないじゃん●いい写真ではないか●ずっと怠惰でチグハグ●この期に及んで●まるで他人事の安倍と麻生●良心の呵責はないのか●勇気ある出店●「東京2020チケット当たる」CMって●スマホから初投稿●新学期は5月から●アニメ「ちはやふる」4期に期待●大岡川沿いの桜●五輪よりコロナ対策に全力注げ●買いだめはダメ●感染拡大は必然●相変わらず中身のない安倍会見●こういう記事こそ無料公開を●新型コロナ恐ろしさ実感●コロナに負けず都内へ●●●ほか


3月1日(日曜日) 改めて「全国一律休校要請」について

 新型コロナウイルスをめぐって、勤務先の大学の同僚教員からいただいたメールに対し、返信した文章を一部加工修正して掲載します。

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 お疲れさまです。新型コロナウイルスをなんとかしたい、なんとかしなくては、という◯◯先生の思いがとても強く伝わってきました。

 神奈川県衛生研究所と理化学研究所が一昨日(2月27日)、新型コロナウイルス感染の有無を、短時間で調べる新検査方法を開発したと発表しましたね。結果判明まで6時間かかる現在の検査と違い、新しく開発した試薬では10~30分でウイルスが検出できるとか。実用化されれば、感染の有無がより広範に判別できます。

 安倍首相が、全国のすべての小中高などに休校を要請したことには、僕は賛成しかねます。休校そのものを全否定するわけではありません。感染者が多い北海道や千葉、東京などが、地域の事情や状況を勘案して休校するのは理解できます。しかし、感染者が全く発生していない地域も一緒くたにして、全国のすべての小中高を「一律に」「一斉に」休校するのは疑問です。

 そもそも全国一律の休校が、科学的・医学的にどれだけの効果があるのか、医師・研究者・専門家の間でも評価は分かれています。

 しかも学校現場だけでなく、家庭や社会への影響・混乱が大きいし、何の準備も説明もなく、唐突に一方的に「要請」したやり方は、いかにも場当たり的な思いつきで、行き当たりばったりとしか思えず、いつもの安倍晋三のパフォーマンスにしか見えません。

 期末試験は、成績評価は、卒業式は、入学式はどうするのか。準備していた給食の材料はどうするのか。共働きやひとり親などの家庭のフォローはどうするのか。学校現場の教員も、児童・生徒も、保護者も、事務職員も、給食調理員も、大混乱の極みです。やるなら、それ相応の事前通告と準備が最低でも3日は必要でしょう。それを唐突に、全国一律にやる必然性が見出せません。

 その一方で、幼稚園・保育所・学童保育は休校の対象外だというのですから、チグハグどころか、もはや支離滅裂としか言いようがありません。

 さらに言えば、内閣総理大臣のどこに、そんな権限や法的根拠があるのか。実際に休校の判断をするのは都道府県の教育委員会なので、だからこそ「要請」だというのでしょうが、最高権力者が強い口調で「要請する」と言えば、それは事実上の「強制」「命令」になり得るのです。実際に一昨日2月27日の夕方の発言でも、きょう2月29日の記者会見でも、安倍首相は「私の決断」「私の判断」「私の責任」と、何回も繰り返し発言しています。

 モリ・カケ・桜をはじめ、検察官の定年延長にしてもそうですが、憲法や法律がいとも簡単に無視され、軽んじられ、公文書がないがしろにされるのは由々しき事態です。法治国家としてのこの国の根幹が、瓦解しつつあるように思えます。

 そういう意味でも、安倍首相の「休校要請」は看過できない重大問題だと考えます。


3月2日(月曜日) この国の住民は

 この国の住民は頭がおかしい。なぜトイレットペーパーやティシュペーパーを買い占める。どこのスーパーも売り場の棚が空っぽになっている。異様。意味不明。馬鹿なの? さらに店側も「入荷予定はありません」「入荷は未定です」などと不安を煽るような張り紙をする。在庫は十分あると製造元が明言しているのに。ほぼすべて国産だから供給も余裕があるのに。

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 安倍首相が参院予算委で、「緊急事態宣言」を可能とする法整備を進める意向を表明。どさくさに紛れて、やっぱり言い出した。現行の新型インフルエンザ特措法で十分対応が可能なのに。無責任で大嘘付きで、無能で情緒不安定で思いつきで行動する安倍首相に、さらに強大な権限を持たせるなんて「ナントカに刃物」でしかない。

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 参院予算委で立憲民主党の蓮舫氏が、高齢者対策が不十分だと厚労相に指摘した際、自民党の松川るい氏が「高齢者は歩かないからいい」とヤジ。審議終了後、「誤解を与える表現で反省している。気を悪くされた方がいたら、すいません」と陳謝したんだとさ。誤解ってなんだ? 高齢者(主権者たる国民)を愚弄するにもほどがある。全国のじいちゃん、ばあちゃんは激怒していい。もう自民党に投票しちゃダメだよ。

コロナ対策「高齢者は歩かないからいい」自民・松川氏(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASN326WPDN32UTFK02K.html


3月3日(火曜日) 地獄の一丁目

 専門家会議の意見も聞かず、専門家に相談もせず、無能で無知で無教養で無責任な安倍首相が独断専行で「判断」を下した全国一律の休校要請。これぞ絵に描いたような独裁。こんなデタラメ総理に私権制限まで委ねて、フリーハンドを持たせる緊急事態宣言なんてあり得ない。狂気の沙汰。地獄の一丁目が目の前に迫ってきた。

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 科学的・医学的根拠も示さず、納得できる説明もせずに「全国一律休校要請」をした安倍首相を、「英断」なんて言葉でほめたたえないでほしい。見識を疑う。

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 マスクやティッシュペーパーがなくて本当に困っているのは、風邪やインフルエンザや花粉症の患者たちなんだけどな。あと、医療・福祉関係者の皆さんも。デマに踊らされて無意味に買いだめするのは頼むからやめてくれ。


3月4日(水曜日) 転売屋を野放しにするな

 マスクやティッシュやトレペが品不足なのは、愚かな群集心理による買いだめだけでなく、転売屋の大量買い占めのせいでもある。メルカリとかヤフオクといったサイトが転売屋を野放しにしている責任は重大だ。健全な利用を促し監視し適切な管理運営を行っていると言いながら、その多くは放置されてやりたい放題になっているのが実態ではないか。それだと無法状態の巨大掲示板と何も変わらない。悪用する転売屋とともに運営サイト側にも、重い罰則を科したほうがいい。


3月5日(木曜日) またどさくさ紛れで

 またもや新型コロナウイルスをダシに使って、安倍政権がどさくさ紛れの火事場泥棒をしようと画策している。度し難い感覚と発想だ。マイナンバーカードなんか使わずとも、健康保険証で十分対応できるじゃないか。実際に台湾ではマスク購入に際し、市民は健康保険証を利用しているのだが。

平副内閣相「マイナンバーカード普及でマスク買い占め防止」(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20200305/k00/00m/010/144000c

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 【独自】都立高校の卒業式は、新型コロナ対策の時間短縮のため、式次第から校歌斉唱や卒業生の歌・保護者式辞などを省略。その一方で、国歌斉唱は行うようにとの通達が都教委から出されているという。いったいだれのための卒業式なのか。感染防止のために斉唱を取りやめると言いながら支離滅裂。滑稽すぎる。


3月6日(金曜日) 例年通りの大学暦

 新学期からの時間割や教室などを記載した担当科目表と、学期開始日や休講日などをまとめた大学学年暦が送られてきた。それによると2020年度の前期(春学期)授業は4月7日開始で、7月下旬まで講義と定期試験の日程がしっかり組まれている。少なくとも現時点では延期や短縮といったものは盛り込まれておらず、新型コロナウイルスや東京五輪の影響は見受けられない。それはそれでひとつの見識だと思う。


3月7日(土曜日) 冷静な中国と激昂する韓国と

 何から何まで後手後手の安倍首相。新型コロナ対策で今度は中韓両国からの入国制限強化を打ち出したが、今さら感がありすぎる。またも唐突な思いつき。やるならもっと早期にすべき対応だった。中国側の反応は冷静で「むしろ日本の対策は遅い」と好意的。一方、韓国側は激昂し「対抗措置」を取ったのが対照的なのが興味深い。

 安倍政権の対応は言うまでもなく場当たり的でチグハグだが、そこは韓国側が激昂したり抗議したり対抗したりするところではないだろう。純然たる防疫措置(のはず)であって、政治問題にしてはいけない問題だから。相変わらず韓国の「対日反応」は感情的で非論理的でピントがずれている。かえって安倍首相を信奉するコアなネトウヨ・極右・嫌韓層を焚きつけて、利しているようにしか見えない。なんだかなあ、という言葉しか出てこない。


3月8日(日曜日) かんぽ詐欺に加担したNHK経営委員長

 「かんぽ詐欺」の日本郵政もひどいが、日本郵政の尻馬に乗って圧力をかけ、「かんぽ詐欺」追及告発番組の報道をねじ曲げようとしたNHK経営委員長の森下俊三(当時は委員長代行)はさらにひどい。公共放送の経営トップとして論外で悪質極まりない。組織ぐるみの詐欺行為とその隠蔽に加担した罪は重い。犯罪者と言っていい。

 放送法が禁じる個別番組への介入を平然と行ったばかりか、かんぽ詐欺告発報道を妨害して番組の放送を延期させ、かんぽ詐欺の被害拡大に加担し、虚偽説明を繰り返したのは重大な犯罪行為にほかならない。しかも経営委の議事録公開も拒み続けている。NHKが公共放送であるならば、経営委員長として森下俊三は明らかに不適格だ。即刻辞任するしか選択肢はない。(敬称略)


3月9日(月曜日) 世も末だなあ

 いまだに生活紙製品を大量に買い占める人がいる。しかもその「成果」を得意げにインターネットのSNSで発信するというのが信じられない。どうしても必要だから購入するにしても、ほかにも必要とする人がいるのだから1つか2つにすればいいのに、根こそぎ買っていくとは。想像力も思いやりも公徳心も何もあったもんじゃない。それをわざわざ広く拡散することに言葉を失う。世も末だなあ。きっと内心ではそれなりに良心の呵責は感じていて、だからこそ自分の行為を肯定してもらいたいのかも。そんな深層心理の発露の書き込みなのかもしれない。

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 3カ月ぶりに髪の毛をカット。春らしく短くスッキリ。このところ、ほぼ3カ月サイクルでカットしてもらうパターンが定着している。


3月10日(火曜日) 安倍晋三ならやりかねない

 新型インフルエンザ等特措法の改正案は危険すぎる。無知で無能な安倍首相が何の歯止めもなく緊急事態を宣言し、「私権制限」を委ねるなんて考えるだけでゾッとする。法律を捻じ曲げて勝手に解釈し、まともな説明をせず、嘘だらけで捏造隠蔽が当たり前の安倍政権に、そんな物騒な玩具を与えるなど恐怖でしかない。

 安倍政権に異議を唱えるデモや集会は禁止されるかもしれない。どさくさ紛れで福島原発の汚染水を海洋投棄しても、違法不正に定年延長させた検事長が検事総長になっても、モリ・カケ・サクラや公選法違反やカジノ汚職の国会議員が軒並み不起訴になっても、抗議集会さえ開けなくなるかもしれない。護憲学習会や、東京五輪に反対し消費税撤廃を求める集いのための施設自体が使えなくなるかもしれない。考えすぎではない。安倍晋三ならやりかねない。


3月11日(水曜日) 毎日新聞に冷たい?NHK

 東日本大震災から9年。横浜市内のイトーヨーカドーでは午後2時46分になると、店内放送で合図が流れて15秒間の黙祷を促された。事前に何回か協力お願いのアナウンスが流されていたが、ざっと見た感じだと黙祷していたのは2割ほどかなあ。買い物が忙しくて気付かずスルーした人も多かったかも。ちょうどトイレットペーパーとティッシュペーパーが大量入荷され、店頭に並べられたタイミングでもあったみたいだし(それは関係ないか)。

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 高野連と毎日新聞社は、無観客での開催を検討していた選抜高校野球大会(センバツ)の中止を決定した。午後6時からの中止発表の記者会見を、TBSとテレ朝とフジは生中継。NHKと日テレはスルーした。NHKは毎日新聞に冷たいなあ。かんぽ詐欺報道をめぐる経営委員会の番組介入を、毎日新聞がスッパ抜き続けているのが気にくわないとか。まさかね。

 1週間前に無観客開催の方針を発表した際は、記者会見で最初に説明した毎日新聞社社長の言葉をNHKは放送せず、2番目に登場した高野連会長の言葉をわざわざ取り上げたからなあ。「NHKと政治(政府自民党)との距離の近さ」を朝日新聞に批判された時も大人気ない嫌がらせ(朝日のロゴや社旗が映り込まないように、明らかに不自然なカメラワークの試合映像を放送)をやっていたけど、そういう器の小さいところがあるよね、NHKって。

 もちろん当然のことながら、夜7時と9時のニュースでは大会中止決定をスルーするといったことはなく、しっかりニュースとして取り上げていたのは言うまでもない。

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 そもそもあの密室空間にあの大人数と混雑で、ただでさえ地獄絵図のような状態なのにコミケを開催して大丈夫なのか。という心配はさておき、もともと東京五輪の影響でいつもの8月開催から5月開催に変更されたわけで、東京五輪が中止になったら元の日程に戻れるのかな。

5月の『コミケ』現段階で開催方向、サークル参加者へ当落発表(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20200311/orc/00m/200/052000c


3月12日(木曜日) 無法政権の法無大臣

 「検察官が最初に逃げた」などと虚偽答弁をした森雅子法相に対し、安倍首相は厳重注意しただけでおしまいなのか。断じてあり得ない。そんな法務大臣の下で検察官の定年延長が法律を捻じ曲げて正当化され無理やり押し通されるなんて、さらにあり得ない。野党各党は一致団結して徹底抗戦すべきなのに。無法がまかり通る安倍政権にしても露骨すぎる。もはやこの国は法治国家ではない。その張本人の安倍首相にフリーハンドで私権制限を許す「緊急事態宣言」を委ねるなんて、もっともっとあり得ない。


3月13日(金曜日) 五輪中止「想定」もしていないのか

 「政府は東京五輪の延期や中止は想定していない」「一切検討していない」って、それじゃダメダメだろう。先手先手を打って「想定」「検討」くらいして最悪のことを考えておくのが当然では。そもそも現状ではどう考えても開催は無理だし、仮に今夏までに日本国内の新型コロナウイルスが収束しても、海外から大勢の選手や観光客が来日したら再燃するだけじゃん。目先の利益・関係者の利益しか考えていないのではないか。原発を推進する人たちと重なって見える。

東京五輪の無観客開催は想定せず、「準備を着実に」政府(AFP=時事)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200313-00000022-jij_afp-spo

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 あーあ。首相が緊急事態を宣言できる「改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法」(キチ◯イに刃物法)が、参院本会議でついに可決・成立しちゃったよ。百歩譲って緊急事態宣言が可能となる事態が起こり得るから必要だとしても、安倍首相だけには使わせてはならない法律だったのに。しかも衆院審議入りからわずか3日で成立という拙速さ。ほかのコロナ対策はすべてが後手後手なのに、こういう時はやたらと迅速なんだね。自民・公明両党のほか、立憲民主、国民民主、維新、社民など野党各党の賛成多数。共産党は反対。共産党の判断を支持する。

新型コロナ改正特措法が成立、「緊急事態宣言」発令可能に(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20200313/k00/00m/010/147000c

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 これが安倍自民党の本音。宮下一郎内閣府副大臣は安倍首相の本心を代弁したに過ぎない。法律を捻じ曲げて勝手に解釈するのは安倍政権の常套手段なのだから、インフル特措法がいったん成立してしまえば、あとは好き勝手に解釈して暴走する危険性は払拭できない。検察官の定年延長問題を見れば一目瞭然だろう。

緊急事態宣言「放送内容差し替えありうる」答弁を撤回(NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200313/k10012329941000.html


3月14日(土曜日) 「丁寧な説明」なんてしたことないじゃん

 いつも通り具体性に欠ける安倍首相の記者会見だった。「爆発的な感染拡大を防ぐために全力を挙げて取り組む」「総力を挙げて」「専門家の意見を聞いて」「緊密に連携し対応」と何度も繰り返すが、具体策や納得できる説明はどこにもなかった。

 新型コロナウイルス特措法についても、「あくまで万が一に備えるための法律。現時点では緊急事態を宣言する状況にないが、必要があれば手続きに沿って法律上の措置を実行する」「専門家の意見を聞いて慎重に判断する」と述べるだけで、具体的な要件や判断基準に言及はなかった。「国民に丁寧に説明する機会を設ける」と述べたが、そもそも「丁寧な説明」なんてこれまでしたことは皆無なんだけど。

 早々に質問を打ち切って批判された前回2月29日の記者会見よりも質問時間が多かったが、想定からわずかでも外れたと思われる問いになると、安倍首相はしどろもどろになった。そんな様子から察するに、やはり予定調和の事前通告に基づいた原稿棒読みが通常なんだなと再確認される。

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 安倍首相会見で幹事社からの質問が終わって、安倍首相の回答がしどろもどろになり始めたところでNHKはテレビ中継を打ち切り、政治部の岩田明子の解説に切り替えた。さすが「事実上の国営放送」と言うしかない。そこはいくらでも時間延長して最後まで中継を続けることこそが、曲がりなりにも公共放送を名乗っている「みなさまのNHK」の責務のはずだろう。

 何のために受信料をふんだくって、だれのために放送しているんだ。この国の最高権力者の言動を確認するのは、主権者として判断材料を得るための当然の権利。NHKが公共放送であるならば、主権者たる視聴者の権利を保障するのは当然の責務だ。本来、報道機関の最も重要な仕事は権力監視なのだから。

 報道機関でもある「公共放送」なのか、政権の広報宣伝機関である「国営放送」なのか。つまりだれのために何を伝えるかの問題だ。NHKの編集権がだれのために何のために存在するか、どう機能すべきかの答えはそこにある。報道機関の最も重要な仕事は、事実に基づいて「権力を監視する」ことにこそある。

 「私権制限につながる以上、総理や政権に対する信頼が重要になる。国民が知らないうちに解釈変更された黒川検事長の定年延長で政権への信頼が失われている。撤回しないのか」「緊急事態宣言発令で報道・言論の自由は担保されるのか」──。NHKが生中継を打ち切った後のこの2問こそ、真に伝えるべき質問だった。

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 報道機関の最も重要な仕事がなぜ「権力監視」なのか。だれのために何のために「権力監視」するのか。権力者が何をしているか、していないかを事実に基づいて伝え、主権者としての判断材料を提供するのは民主主義の基本だ。そんな本質的なことさえ理解できない輩と会話するのは疲れるね。


3月15日(日曜日) いい写真ではないか

 常磐線の全線再開を伝える朝日新聞の写真に、「復興を祝う地元に水を差す」などと非難するコメントがネットに溢れている。帰還困難区域の通行止めを示す立て看板が手前に写っているのが気に食わないらしい。国会議員(細野豪志衆院議員)まで登場して「写真の焦点は復興のシンボルの電車ではなく看板に当たっている」「彼らの関心は復興ではなく困難さに向けられている」などと非難。これに対し、撮影したカメラマンは「ピントは常磐線の車両に合わせています」と説明する返信を投稿した。

 報道カメラマンに、こんな説明までさせるなんてどうかしてる。そもそもこの写真のどこが問題だというのだろう。常磐線の全線再開はもちろんうれしい話題ではあるけれども、依然として残されている「帰還困難区域」を始発列車が通り抜ける現状が、実に端的にわかりやすく描写されている。いい写真ではないか。表層的な事象だけでなく背景まで伝えるのが報道のつとめだろう。

 どちらかといえば(読売や産経と比較すれば)権力に厳しい朝日新聞に難癖をつけて、あらゆる機会をとらえてネガティブキャンペーンを繰り広げたい連中(安倍信者らネトウヨ工作員)の悪意が、明らかに透けて見える。

→(福留庸友 @yosukefkdm 記者の投稿、リンク先に細野豪志 @hosono_54 議員の投稿も)

https://twitter.com/yosukefkdm/status/1239091622953943040


3月16日(月曜日) ずっと怠惰でチグハグ

 新型コロナウイルス対策はPCR検査総数の多さが問題なのではない。本当に必要な人が適切に検査を受けられるかどうかが重要なのだ。医師が必要だと判断した段階で迅速に検査できる体制こそが求められている。「一斉休校」にしても、地域の状況に応じた休校でなく「一斉」にしてしまうところがおかしい。

 安倍政権はそこが最初からずっとチグハグで、一貫してピントがずれまくっている。マスク不足の解消も同様で、政府が速やかに一括購入して配給すればいいだけなのに、台湾でできていることが日本ではできないのが不思議だ。健康保険証や住民票を利用して、選挙の投票券のように配布すればいいのになぜやらない。

 これほどまでに怠惰で無能で無策でデタラメなのに、まともに説明責任すら果たさないのに、憲法と法律を平然とないがしろにするのに、それでもなぜか安倍内閣の支持率が依然として高いこの国の不思議。


3月17日(火曜日) この期に及んで

 安倍首相「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証しとして、東京五輪を完全な形で実現することでG7の支持を得た」「一致結束して戦っていけば必ず打ち勝つことができる」──。

 この期に及んで何を言ってるのだろう。「完全な形で実現」ってどうするつもりだ。そもそも日本国内だけの問題ではない。世界各国の選手や観客らが普通の状態で来日できると考えているのだろうか。「一致結束すれば必ず打ち勝つことができる」というのは、B29爆撃機に竹槍で突っ込め、みたいな時代錯誤の精神論なのだろうか。本当に恥ずかしいし情けない。こんな男がこの国の総理大臣を延々と続けているなんて。

 G7首脳「それどころじゃないよ。どうでもいい。勝手に言ってろ」。

 日本国民「ぽかーん」。

東京五輪、首相「完全な形で実現、支持得た」G7協議(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASN3J7R94N3JULFA03B.html

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 暖かくても風が強いと花粉が大量に飛散するので、花粉症には辛い。マジで勘弁してほしい。寒いのは嫌だけど、寒くても風がない方が助かる。きょうみたいな、暖かくて風がない穏やかな一日が続いてくれるといいんだけどなあ。


3月18日(水曜日) まるで他人事の安倍と麻生

 森友文書改ざん問題で、改ざんに加担させられ自殺した財務省近畿財務局職員の手記と遺書が公表され、職員の妻が佐川宣寿・元理財局長(元国税庁長官)らを提訴したことについて、「ご遺族の考えを踏まえて墓参の対応を考えたい」と衆院内閣委で原稿を棒読みする麻生太郎財務相。「大変痛ましい出来事で胸が痛む。改ざんは二度とあってはならず今後も適正に対応していく」とまるで他人事のように官邸で記者団に語る安倍晋三首相。こんな度し難い連中がこの国の……(もうほとほと馬鹿馬鹿しくて虚しくて以下省略)。


3月19日(木曜日) 良心の呵責はないのか

 森友文書の改ざん問題で自殺した財務省近畿財務局職員の手記について、参院総務委員会で安倍首相「行政府の長として大きな責任を痛感している。真面目に職務に精励していた方が自ら命を絶たれたことは痛ましい出来事であり、本当に胸が痛む思いだ」。公文書を改ざんさせて自殺にまで追い詰めた張本人でありながら、この他人事のような物言いに背筋が寒くなる。

 さらに、「財務省で事実を徹底的に調査し明らかにした。検察当局による捜査も行われた」と答弁し再調査しない意向を示す鉄面皮ぶり。良心の呵責などどこにもないのだろうか。「クズ中のクズ」という言葉しか思い浮かばない。

 安倍首相は最後の仕事として、公文書の改ざんを指示した佐川宣寿・元理財局長(元国税庁長官)に国会ですべてを真摯に語らせた上で、麻生財務相とともに公の舞台から速やかに退場すべきだ。それが行政府の長として最低限の「責任の取り方」だ。

自殺職員の手記読んだ首相「胸が痛む」一方、再調査はしない意向、森友学園文書改ざん(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20200319/k00/00m/010/166000c


3月20日(金曜日) 勇気ある出店

 近所に中規模スーパーが新規開店した。新型コロナ騒動の前から予定されていたとはいえ、このご時世に勇気ある出店だ。大丈夫かなと思って覗いてみたが、肉も魚も野菜も納豆も缶詰も品揃えは豊富で、客でごった返していた。ただ競合他店と比べて価格が必ずしも安くはなかったので、僕はあまり利用しないかもしれない。

 併設されているドラッグストアにも、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの紙製品がふんだんに並んでいたが、マスクだけは品切れ。店員によると、開店4時間前の午前5時前には長蛇の行列ができて即刻完売したそうだ。相変わらずだな。やれやれ。いつまでたっても、医療関係者やウイルス感染者や花粉症患者ら本当に必要な人には、なかなか届きそうにない。


3月22日(日曜日) 「東京2020チケット当たる」CMって

 「東京オリンピック2020のチケットが当たる!」とかなんとか、いまだにテレビでCMを繰り返し流している企業をいくつも見かけるけど、すんごい違和感がある。強行開催か延期か中止かの判断はともかく、ちょっとは内容を考えて差し替えたらいいのに。視聴者・消費者に対して無責任すぎないか。確信犯なのか、思考停止しているのか、いったん走り始めたら止まることができないのかは知らんけど、CMを流している企業に対するイメージは確実に下がる一方だ(個人の感想です)。

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 埼玉スーパーアリーナのK-1イベント開催について、自粛要請に従わず強行した主催者に「誠に残念」とコメントした埼玉県知事を批判するのはお門違いだ。知事に中止させる法的根拠はなく、自粛への補償をする立場にもない中で、感染拡大防止(県民の命と健康を守る防疫)を考えれば精一杯の要請だったはず。主催者側はあまりに利己的で身勝手すぎるし想像力がなさすぎる。危機感もなく無責任すぎる。

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 「映像研には手を出すな!」(NHK総合)の最終回。とてもいい熱血高校青春アニメだった。超敏腕プロデューサーの金森氏と、天才監督の浅草氏、超絶作画兼広告塔の水崎氏、鬼才音響の百目鬼氏の4人が揃ってこその映像研だった。自主制作作品「芝浜UFO大戦」は事前に浅草氏の解説を聞いていると分かるんだけど、初見だと理解しにくい気がする(放送されたのはあくまで劇中劇のデモ版であって、台詞入り完全版を見れば理解できるのかもしれない)。それにしても金森氏の力技が実にすごくて素晴らしすぎる。こういう大人物がデンと構えて仕切ってくれていると、作る側は安心して創作に打ち込めるだろうなとしみじみ感じる。


3月23日(月曜日) スマホから初投稿

 「近所の公園の桜。あっという間に満開になったと思っていたら、もう散り始めた。早過ぎるよ@横浜南部」。……というようなことを、初めてスマホ(iPhone)からツイートした。慣れていないから無駄に時間がかかる。パソコンで文字を打ち込んで、パソコンから送信した方がはるかに早い。使いこなせるようになるまでには、もう少し練習が必要みたい。

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 証券会社の人から1時間半ほど、国内金利やNYダウの状況を解説してもらった。新型コロナウイルスによる打撃は深刻だが、株価は今月が底値で、さらに下がっても2000円~3000円ダウン程度だろうという。本当かなあ。オリエンタルランドやIT関連企業の株価は上がっているそうだ。へぇ。一つの見方ということで参考にさせていただきます。

 東京五輪の延期問題や新型コロナウイルスの感染拡大など、ロクでもない材料しかないように思えるのだけど、それでも安い株を買い漁る投資家は大勢いるのだという。まさにギャンブルだね。僕にはそういうのは無理だなあ。

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 何から何までグズグズと、ダラダラと、物事を先延ばしにしてすべてが後手後手になる安倍政権。欧州感染国からの帰国者の扱いにせよ、東京五輪の扱いにせよ、とにかくすべての決断と対応が遅いんだよ。「新型コロナの対応で準備できそうにないし、世界各国の参加も無理そうなので五輪開催は返上します」ときっぱり言ったらカッコいいのに。この期に及んでなお未練たらしく東京五輪の開催にしがみつくなんて、めっちゃカッコ悪いと思うけどなあ。

 「26日からの聖火ランナーのリレーを見送る方針、政府関係者」(朝日)だってさ。その決断も遅すぎるんだよ。聖火リレーなんかやっちゃって、それから延期だとか中止とかってありえないし、そうなったら無様すぎるにもほどがあるってことくらい、だれにでも分かりそうな話じゃん。

 「大会組織委員会がランナーによる聖火リレーを見送り、車でランタンを運ぶ方針を固めた」「組織委内には『ここまでしてやる意味があるのか』との声も」。だっせえ。ホント、そこまでやって東京五輪が延期とか中止になったら、カッコ悪いとか無様だとか思わないのかね。理解できん。

聖火リレー、ランナーは走らず、車でランタンを運ぶ方針(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASN3R732LN3RULZU01M.html

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 「嘘つき小僧の安倍晋三」ここに極まれり。よくもまあここまでヌケヌケと、すぐにバレる嘘を平気で口にできるもんだ。しかも国会答弁で。イカレてる。大丈夫かこの人。

首相「国会で『悪夢の民主党』答えたことない」、野党「答弁忘れたのか。全く情けない」(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20200323/k00/00m/010/249000c


3月24日(火曜日) 新学期は5月から

 勤務先の大学では先週、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から入学式を中止することが公式サイトで発表され、4月7日開始予定だった新学期の授業は5月6日から始めると告知された。感染状況や諸般の事情を考えたら、やっぱりそうなるよなあ。4月中は休講扱いで、授業に関する指示などはメールやオンライン(学習支援システム)を通じて行うという。

 オンライン活用は希望する教員限定なので、実際には学生と対面する5月から指導を始める教員が大半だと思われる。僕もたぶんその一人。いずれにせよ通常の授業時間数が減るので、講義の組み立てを考え直さなければ。かえって面倒くさいことにならなければいいのだけど。もちろん状況の変化に応じて、さらなる変更もあり得る。新型コロナ、マジうざい。

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 東京五輪1年程度延期で、安倍首相とIOC会長が合意と発表。東京五輪の開催と安倍晋三(安倍政権)の都合(利権)を最優先に、すべての政策が進められるこの国の不幸。

 東京五輪開催を1年程度延期することになると、試合会場、宿泊施設、ボランティア要員の確保、選手村のマンション売却、ほかのイベント開催予定との調整、選手選考など、あれもこれもすべてをやり直す必要があるのだけど、そんなこと可能なのだろうか。強引に、半ば強制的に推し進めそう。「中止」という選択肢はないんだね。

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 東京五輪延期によって「一致団結してこの苦境を乗り切ろう」という気運が生まれる、みんなで頑張りましょう、なんて嫌だなあ、ものすごく気持ち悪い。まるで戦前戦中みたいな時代錯誤の不気味さを感じるのだが。むしろ国内外にじわじわと「オリンピックは迷惑イベント」という雰囲気がひそかに醸成されていくんじゃないか、などと思ってみたりする。

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 小池都知事の「都市(首都)封鎖」発言。映画「翔んで埼玉」で描かれた都県境の各所に関所が設けられる世界が、現実になるのかと一瞬想像してしまった。

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 外堀を埋められ、動かぬ証拠を突きつけられ、とうとうNHK経営委員会が降伏して番組介入を認めて謝罪したのか。ここまで執拗に追いかけて伝え続けた毎日新聞の粘り勝ちか。安倍首相も森友・加計問題の非を潔く認めて謝罪し退陣すればいいんだけど、心底卑怯で厚顔無恥だから無理かな。

 問題発言をした当時の経営委員の実名<森下俊三・委員長代行(現委員長)、石原進・委員長>と議事録の詳細は公表すべきだし、該当する経営委員は即刻辞任しなければならないのは言うまでもない。そうでなければ「公共放送」として視聴者の支持・信頼は得られないと肝に銘じるべし。

「番組介入の疑念、深く反省」、かんぽ生命報道巡りNHK経営委が謝罪(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20200324/k00/00m/040/243000c


3月25日(水曜日) アニメ「ちはやふる」4期に期待

 アニメ「ちはやふる」(日テレ)3期の最終回。第ニ十四首「かぜをいたみ」。かるた部を創部した新(あらた)に、千早も太一も大いに刺激されたはず。これはもう4期に期待するしかない。できるだけ早く4期を作ってください。マッドハウス様、お願いします(懇願)。

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 横浜・日ノ出町の大岡川沿いの桜=写真。満開にはまだほど遠い。例年だと満開になる前から、桜を見ながら一杯飲める焼き鳥屋、フランクフルト屋、ソーセージ屋などの屋台がびっしり並んで賑わい、大勢の花見客でごった返すのだが、今年は屋台は一軒もなくひどく寂しい。



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 納得できる根拠も説明もなかった小中高校の一斉休校だったが、新学期からの学校再開もまともな根拠なく指針を公表。しかも東京をはじめ、全国で新型コロナの感染者が急増しているというのに。安倍政権は、すべてが行き当たりばったりで支離滅裂。矛盾だらけだ。馬鹿なの?

 そもそも今は東京五輪どころじゃないはずなのに「完全開催」とやらにこだわり続け、人も金(税金)も時間も五輪に投入する安倍政権。今、全力を注入するのはそこじゃないだろ。コロナ対策に全力を注げよ。安倍一派はやっぱり頭がおかしい。最優先で守るべきは国民の命と健康と安心と日常生活のはず。政権の都合や利権ではない。

 専門家会議や現場医師が「瀬戸際で持ちこたえている」と訴えていたのに、政府や都の対応が杜撰でデタラメだから「感染爆発の重大局面」になってんじゃん。感染地域からの帰国者対応もいい加減だし、先週の連休に注意喚起もなく危機感なし。欧米や中国みたいな本気度が感じられない。五輪と利権最優先で頭がいっぱいの馬鹿者たち。


3月26日(木曜日) 買いだめはダメ

 東京、神奈川などの知事が不要不急の外出自粛などを呼びかけた影響からか、首都圏のスーパーでは買い占めや買いだめで食料品が品薄になっているそうだが、うちの近所の各店はどこも商品があふれている。ただ紙製品は店によって大きな差がある。中国製やインドネシア製のティッシュを初めて見たが、そういう外国製品しか置いていない店や棚が空っぽの店がある一方で、国産の安い商品がふんだんに用意されている店も。各店の仕入れや営業の力の差か。目立つのは「お1人様1点(2点)に限らせていただきます」の表示。こうした但し書きを掲示していない店はない。賢明な対応だ。買い占めや買いだめをしなければ、品切れは生じないはずだから。


3月27日(金曜日) 感染拡大は必然

 新型コロナ感染急増の欧米や中東からの帰国者や来訪者を、スルーしてそのまま受け入れたら、日本国内で爆発的に感染者が増えるのは当たり前じゃん。中国湖北省・武漢からチャーター機で邦人が帰国する際は、あれだけ大騒ぎして厳重に検査も隔離もしたのに。この国の政権・行政は本当に支離滅裂でデタラメで後手後手。いくら医療水準が高くて医療関係者が献身的で医療機器も整備され、比較的清潔で水も豊富でも、これじゃ感染拡大は必然だよ。防げるわけがない。

 小中高の臨時休校や再開のタイミングもチグハグだし、経済支援策も意味不明で、無能なのか本気で取り組むつもりがないのか、それとも何らかの利権が絡んでいるからおかしいのか。とにかくすべての対応がまともじゃない。何回でも言うけど、馬鹿なの?

 ウイルス感染に対する危機意識がないのは都民や若者だけじゃない。政権中枢の政治家や役人はそれ以上に危機意識が欠如している。対応内容はおかしいし、行き当たりばったりだし、遅い。度し難い。

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 東京都が宴会自粛を要請している最中の3月下旬、安倍昭恵氏が都内で芸能人らと花見をしたと報じられたことについて、参院予算委員会で安倍首相「都内のレストランの敷地内で知人と会合。東京都が自粛を求めている公園での花見のような宴会を行った事実はない」──。

 またそうやって論点をずらしてはぐらかす。会合であって「宴会」ではないと。「公園での花見」ではないから自粛要請に反していないと。そんな詭弁・屁理屈があるか。そもそもそういう話ではないだろう。まともな常識が通じないクズ夫婦。

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 東京・目黒川沿いの桜を見るために大勢の人が集まっている。自粛を促すのならとりあえず、ぼんぼりの飾り付けや点灯をやめて、屋台の出店を禁止すればいいのに。横浜では3月初旬に早々と大岡川桜まつりの中止が発表され、ぼんぼりの点灯や桜のライトアップや屋台の出店、各種イベントもすべて取りやめになった。残念だけど。

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 アニメ「恋する小惑星(アステロイド)」最終回。キラ星だけに綺麗に完結した。地学部(地球惑星科学部)が「ちくわ部」と呼ばれているとは知らなかった。勉強になりました(笑)。


3月28日(土曜日) 相変わらず中身のない安倍会見

 分かりきった周知の話をダラダラと、いつまでも話し続ける安倍会見。結論から話せよ。時間の無駄。しかも所々にちょいちょい事実と異なる話を織り交ぜる。「水際対策を抜本的に強化した」なんて嘘八百じゃないか。海外からの帰国者や訪日者をほとんどノーチェックで入国させておいて、何が水際強化だ。

 何も中身のない具体性に欠ける話を20数分も続けた安倍会見。おまけにまだ東京オリンピック開催に固執。そこだけは明瞭。馬鹿じゃないの? そもそも東京オリンピック開催は無理だと思うよ。延期の決断は世界から評価されている、とは笑わせる。それどころじゃない。

 幹事社の東京新聞、偉いぞ。森友についてよく聞いた。だが当たり障りのないことしか答えない安倍首相。しどろもどろになったのは一番痛いところを聞かれたからだ。さらに突っ込んで質問すればいいのに。

 感染者急増の今、学校再開するって矛盾してないか。一斉臨時休校を要請したことと、学校再開すること、あるいは再開を見直すことについて、きちんと丁寧に具体的根拠を示して説明しろよ。安倍首相からは明確な方針が示されることも、納得できるように説明されることもなかった。

 といった感じの安倍首相の記者会見だったが、NHKはまた地上波テレビの生中継を途中で打ち切って、安倍専属広報官(太鼓持ち)と言っていい政治部・岩田明子の解説をスタジオから放送した。なぜそのまま午後7時まで安倍会見の放送を続けない。記者との質疑応答にこそ伝えるべきものがあるのに。

 少なくとも小池百合子都知事の会見の方が、安倍会見よりはるかにマシだと思う。原稿を棒読みするのではなく、自分の言葉で話しているという点だけでも。


3月29日(日曜日) こういう記事こそ無料公開を

 いい記事だけど、デマ情報を検証し注意喚起するこういう記事こそ、全文無料公開すべきだ。いわゆる「陰謀論」や思い込みによる妄想が蔓延しているだけに、だれもが読めるように無料公開した方がいいのではないか。毎日新聞のウェブサイトは、記事の有料化と無料化の切り分けがちょっとおかしい。毎日のサイトでは共同通信の短信記事でさえ有料化することがあって、その記事がヤフーで無料公開されていたりするなどチグハグさが目立つ。判断基準を再考してほしい。

新型コロナ「五輪延期後に検査急増」は本当か、「感染隠蔽」説を検証すると…(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20200328/k00/00m/040/090000c

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 きのうの土曜日ときょう日曜日の気温差に驚愕する。その差20度以上。半袖とは言わないまでもシャツ1枚で十分だった土曜に比べ、氷のようなしゃりしゃりの雪が降りしきる日曜の朝。首都圏で週末の外出自粛が呼びかけられているタイミングとしては、よかったのかもしれないけど。


3月30日(月曜日) 新型コロナ恐ろしさ実感

 新型コロナウイルスで入院していたコメディアンの志村けんさんが死去。70歳。「どこのだれか知らない人が」ではなく、テレビ画面を通じてだとしても「みんなが身近に感じているあの人が」という衝撃と影響は計り知れない。先週放送された番組「あいつ今何してる?/志村けん結婚考えた元彼女と35年ぶり再会」(テレ朝)で、楽しそうに笑う志村けんを見たばかりの人も多いはず。

 発症してからあっという間に亡くなってしまう新型コロナウイルス。その恐ろしさを改めて痛感する。けっして他人事ではないことを若い世代を含め、広く実感させることになるだろう。ご冥福を心よりお祈りします。


3月31日(火曜日) コロナに負けず都内へ

 記録映画監督の依頼で、拉致被害者家族会・元事務局長の蓮池透さんにインタビュー。「安倍首相は拉致問題を政治利用し食い物にしている」と批判する真意を聞いた。蓮池さんは「安倍首相は拉致問題を本気で解決する気などない。やってるフリだけ。北朝鮮が脅威である方が、取り組んでいる感がアピールできる」と一刀両断した。(=写真右が蓮池さん。左側2人は監督とカメラマン)

 「アジアで日本が加害者なのは紛れもない事実だけど、拉致事件では日本は被害者。そこだけは唯一正当化できるし優位に立てる。だからこそ安倍首相や右派の人たちにとっては、拉致問題が解決せず北朝鮮敵視の状態が続いた方が都合がいいんですよ」と蓮池さんは分析する。

 経済制裁強化など対北朝鮮強硬路線の急先鋒だった蓮池透さんが、対話交渉路線に大きく舵を切ったのは、「家族会の右傾化」に気付いたからだ。拉致問題集会では日の丸が振られ、デモの後列には軍服姿の人たちが連なる異様な空気。歴史認識不足や不勉強を思い知ったという。「変化・変節ではない。進化です」と笑った。


 「新型コロナの感染者が急増する今、都内のスタジオでインタビューなんて大丈夫ですか」。不安だったが監督は決行を決断。何より蓮池透さん自身が乗り気で、新潟からわざわざ新幹線でやって来てくれた。さすがに都内で1泊する予定はキャンセルして、とんぼ返りで帰って行った。お疲れ様でした。

 満員電車の混雑が不安なんだよなあ。しかし月末の平日なのに、しかも年度末だというのに、京急線もJR山手線も乗客は普段の半分か3分の2ほどしかいない。安心して横浜から都内に入れた。帰りは車で横浜まで送ってもらったが、一般道も高速もガラガラ。ものすごく空いていた。とても年度末とは思えない風景だった。


 <宮藤官九郎さん、コロナ感染「まさか自分が、と過信」>(朝日)。。。もはやだれが感染してもおかしくない。だからこの時期に都内に行くのを少し躊躇したんだよなあ。できれば都内に行きたくなかったのが本心。記者がそんな寝ぼけたことを言ってる場合ではないことは、十二分に分かってはいるのだけど。


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