身辺雑記2020年5月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2020年5月1日〜5月31日

●「マスク入荷」の張り紙●緊急メッセージ●御門違いの改憲主張●「未来少年コナン」再放送●安倍会見で不安と不信が増幅●1枚100円は高いよ●もっと迅速に支援策を●基準でなく目安だとさ●三権分立を歪めるクズ政権●同じ穴のムジナ●マスメディアを全否定する意図は?●コメントに雲泥の差●マスク着用なしが9割も●もぐりの受講生●むしろ怒りしか●どこまでも姑息●「中立」なんてあり得ない●終わりじゃない安倍の暴走●オンライン授業の準備整う●Zoomで初めての授業●麻雀の話で問題を矮小化させるな●検察は安倍政権を一網打尽に●追及されるべきは安倍首相●ミニトマト甘くて美味っ!●マスク安っ!●「高校3年生」からの質問に答えて●教研も規模縮小●お笑い安倍会見劇場●全面解除、本当に大丈夫か●ほらやっぱり矮小化●モチベーション●このマスク、カッコいい●結論ありきの緩和か●ブルーインパルスより補償を●●●ほか


5月1日(金曜日) 「マスク入荷」の張り紙

 横浜・上大岡駅近くの衣料雑貨店の店頭に「マスク入荷」の張り紙を発見する=写真。1箱50枚で2990円(税別)。ドラッグストアなどで入手できる国産の正規品と違って、どうやら中国からの輸入品のようだが、横浜でもマスクの購入は困難ではなくなりつつあるのかもしれない。

 【追記訂正】箱入りマスクは中国の揚州工場で製造されたものを大阪の会社が輸入した製品で、帰宅して箱を開けると10枚ずつ包装され、それぞれに検品済みの証紙が封入されていた。安全安心や衛生面に気を使い、とても丁寧に製造されていることが伝わってくる製品だった。

 こうなってくると、小さくて使い勝手が悪くて不衛生な「アベノマスク」は、ますます必要ない存在になるんじゃないかな。未配布分はすべて回収したというのであれば、この「世紀の愚策」はもうきれいきっぱりと捨て去って、貴重な税金を今からでも医療関係者のために生かした方がいい。


5月2日(土曜日) 緊急メッセージ

 午前10時過ぎに聞きなれない警告音がスマートフォンから流れてきた。まさか大地震発生を知らせる緊急速報かと思って慌てて画面を見たら、「神奈川県知事の緊急メッセージ」だった。

 「GWはがまんのウイークです。今日から大型連休後半の5連休。(中略)今はできるだけ家にいてください。外出自粛の徹底をお願いします」

 そんなのみんな分かってるよ。朝っぱらからわざわざ「緊急速報」と銘打って、こんなメッセージを一斉送信してくるなんて。めちゃめちゃ焦ったじゃないか。勘弁してくれよ。

 【おことわり】きのう5月1日付「身辺雑記」に「追記訂正」を掲載し、本文記事も一部修正しました。中国製の箱入りマスクについて判明したことの補足説明です。


5月3日(日曜日) 御門違いの改憲主張

 「権力に暴走させない」ように権力を縛っているのが憲法だ。大災害や疫病による緊急事態への対応は、現行憲法を変えなくても法律を整えれば十分可能。自分たちの無能と無為無策を棚に上げて、安倍政権がコロナ対策に改憲の必要性を主張するなど全くの御門違いだ。そもそもこれほど無能な政権下での改憲論議なんてあり得ない。自殺行為だろう。噴飯ものの「火事場泥棒」としか言いようがない。


5月4日(月曜日) 「未来少年コナン」再放送

 NHK総合テレビでアニメ「未来少年コナン」の再放送が始まった。懐かしくて涙が出てくる。AパートとBパートの間の「パタパタ」をそのまま流したのは評価するけど、画面の上下をカットして放送するとは。オリジナル作品に対する冒涜だと思うぞ。宮崎駿は文句を言わなかったのかな。

 デジタルリマスターはいいんだけど、16:9の画面は上下カットするのではなく当時のテレビサイズのままにして、左右を空白にしてほしかった。もったいない。

◇◇

 緊急事態宣言の今月末までの延長で安倍首相が会見。「収束に向けた道を着実に前進している」。そんなわけないだろう。楽観的すぎる。「諸外国と比べて遜色ない補償」。これまた、そんなわけない。額も少なすぎるし給付時期も遅すぎる。わずかな補償でしかなのに、それさえも受け取る前に倒れてしまう人が続出するのではないか。「安倍晋三に殺される」という言葉が、あながち大げさな表現ではないように思える。

 PCR検査が進まない(少ない)ことへの説明も曖昧で不明確。必要な人に迅速な検査がされていないのは現実なのに。安倍首相も専門家会議の尾身茂副座長も、もっと誠実に正確に科学的に答えられないものか。

 コロナ対策と結びつけて改憲を主張した(している)ことについて、広島の中国新聞記者から聞かれた安倍首相「憲法改正は今の事態だからではなくずっと申し上げている」。ずっと主張しているからいって、今ここであえて言うことではないと思うが、質問の論点を微妙にずらし、答えをはぐらかす安倍首相。またいつもの詭弁が飛び出した。

 いつもながらの安倍大根劇場。「安倍首相が言葉を発すれば発するほど、不安は増幅し不信感が広がる」。そんな記者会見だった。モリ・カケ・サクラ・マスクどれもこれも、税金をドブに捨てているように見せながら、実はオトモダチの懐を潤している、というのが「アベノ錬金術」の不気味さではないかと思う。コロナ対策もそういう路線で転がしたいのだろうな。

◇◇

 一律10万円給付は、そもそも原資は私たちの税金です。それを返してもらうのですから、全く何の躊躇も遠慮もする必要などありません。受け取るのは当然の権利です。


5月6日(水曜日) 1枚100円は高いよ

 「Zoom」(ズーム)の労働問題学習会を見ていて勉強になったのは、レジュメや資料をアップしながら説明するやり方(そこかよ)。事前にデータを配布するだけでなく、本番で改めて資料を画面に出してフォローすると、学生も少しは理解しやすくていいんじゃないかと思うのだけど、現時点の僕の力量ではそこまで使いこなせそうにないので、これから大急ぎで勉強する。

◇◇

 近所のドラッグストアでは先月末から、ごく少量ながらマスクが普通に販売されるようになったのだが、きょうはいつも目にする「7枚で300円くらい」(1枚40円~50円)と違って、あまり見かけないパッケージの「5枚で500円」のマスクが大量に陳列されていた。「えっ1枚100円?」。多くの客が戸惑いながら手に取るが元に戻す。確かに高いよ。何があったんだ。緊急事態宣言延長による需要増加で、仕入れが滞っているのだろうか。


5月7日(木曜日) もっと迅速に支援策を

 休業を余儀なくされている小売店や飲食店が、家賃を払えずに倒産すれば、大家にとっても収入が断たれ損することにしかならない。共倒れになる。国が取るべき対策は、家賃負担の減免要請と固定資産税の免除ではないか。店子の家賃減免を大家に求めるだけでは片手落ちになるので、減免に応じた大家には固定資産税を免除すればいい。倒産が防げてコロナ収束後に復活すれば税収も増えるだろう。三方の得になる。

 止むなく休業しているホテルや旅館は、ネット難民や医療従事者や保健所職員の宿泊施設として活用するために、国や自治体が借り上げればいい。ホテル側と利用者の双方の救済になって倒産も防げる。現に中軽症コロナ感染者の療養に借り上げているところもあるのだから、けっして無理ではないはずだ。

 政府のコロナ対策は無為無策すぎる。学校や医療機関に対しても、何もやっていないと思わざるを得ない。もっといろいろと知恵を絞って、次々と支援策を講じるべきだ。それも早急に。とにかく何もかもが遅すぎる。小さくて不衛生なマスクを配ったり回収したりしている場合じゃない。


5月8日(金曜日) 基準でなく目安だとさ

 またふざけた言葉遊び・言い訳・詭弁を繰り返す安倍政権。PCR検査が受けられる基準とされていた「37・5度以上の発熱が4日以上続く」は「基準ではなく目安だった。誤解だ」として、厚生労働省は「新しい目安」を公表し、それまでの数値を削除した。素直に誤りを認めて謝罪・撤回すればいいだけなのに。

 これまでにいったいどれだけの人が、その「目安」のせいで亡くなったことか。厚顔無恥な彼らのことだから、たぶんそのうち「目安ではなく指標だった。誤解だ」などと言い出しそう。ごまかしと隠蔽することしか考えない安倍政権は、どこまでも卑劣で姑息だ。しかも、判断も決断もやることなすことすべてが遅すぎる。


5月9日(土曜日) 三権分立を歪めるクズ政権

 マスク2枚さえも満足に発注もできず配布もできない総理大臣が、コロナ対策をそっちのけにして国会審議を強行する。三権分立を歪めて検察庁法を改正し、検察幹部の定年を延長させるために。どさくさ紛れのごり押しと私物化もここまできたか。そんなに自身の逮捕を恐れているのか。モリ・カケ・サクラ・マスクをはじめ山のような容疑があるとはいえ。史上最悪の醜悪すぎるクズ政権。 #検察庁法改正案に抗議します


5月10日(日曜日) 同じ穴のムジナ

 ここでしっかりと心に刻んでおきたいのは、国会審議を強行する安倍政権に与し、三権分立を破壊するこの法案を支持しているのが、自民党・公明党・日本維新の会だということ。「安倍首相・自民党はダメだから次は維新に任せよう」では全く的外れだということ。自民党と維新は同じ穴のムジナに過ぎない。そこは肝に銘じて、勘違いしないことが肝要だ。 #検察庁法改正案に抗議します

◇◇

 <マスメディアを全否定する意図は?> どうしてこういうデタラメを吹聴するのだろう。「マスコミは」「全く報道しなかった」というのは事実に反する。主語は「●●新聞や▲▲テレビは」とすべきであり、「全く」ではなく「ほとんど」とするのが正しい。マスメディアを全否定し、権力監視を遂行しているメディアも切り捨て、市民を煽ることで大いに笑うのは権力者だ。

 批判するなら事実に基づいて的を射た批判を。権力監視の職責を真っ当に果たしているマスメディアと、そうじゃないメディアを十把一絡げにして全否定し、市民とメディアの分断するような行為はやめたほうがいい。まさか権力者を利するために、わざとデマを吹聴しているのではないとは思うけれども。

<私は中国や北朝鮮よりも日本のマスコミの方が恐ろしい。だって彼らは原発事故や、共謀罪法や、TPPや、FTAや、種苗法改正がどれほど危険か全く報道しなかったからね。その代わりにバラエティやスポーツを流して国民に思考させないようしている。いずれ大変なことになるけど気付いた時には手遅れだよ。>(まりなちゃん@t2PrW6hArJWQR5S)=ツイッターの投稿より


5月11日(月曜日) コメントに雲泥の差

 ワイドショーもニュース番組も、ゲストやコメンテーターの解説一つで伝えるニュースの質と意味が全く違ってくる。「#検察庁法改正案に抗議します」のツイートの広がりを取り上げたTBS「ひるおび!」とCBC「ゴゴスマ」。きょう放送された2つの番組は対照的だった。前者は落語家の立川志らくが「法案を読みもせずに流されて」などと揶揄。一方で後者は龍崎孝・元TBS解説委員、石塚元章・元CBC論説室長の両氏が、検察人事を恣意的に私物化して歪める安倍政権の本質を的確に批判した。問題の本質をはぐらかして馬鹿にして矮小化する落語家のコメントとは、雲泥の差だった。

 番組にだれを呼んでだれに話をさせるか、それを決めるのは番組スタッフだ。その選択と判断によって番組がどこを向いて、何を伝えようとしているか明確になる。権力の暴走を食い止めるために、主権者たる視聴者が的確に判断し得る材料を、しっかり示そうとする意思と姿勢と問題意識があるか否か。クズ番組を見極める目安となる。


5月12日(火曜日) マスク着用なしが9割も

 うちの近くを歩くといつもは9割以上がマスクを着用しているのに、きょうは逆に9割がマスクを着けていなかった。家族連れも高齢者夫婦も若者も老若男女関係なく、いずれも全くマスクなしか、マスクを着けていてもアゴの下まで下ろしている。さほど暑くもなくて、夕方はむしろ心地よい風が吹いていてもだ。緊張感が解けたのか完全に弛緩しきっているなという感じ。まあ無理もないけど。

◇◇

 来週から始まるオンライン授業の準備をこのところ細々と続けているが、ようやくレジュメの作り直しがすべて終わった。講義回数が変更されたのであれこれ組み替えが必要だし、ついでにマイナーチェンジもした。対面授業ができない代わりに「Zoom」(ズーム)を短時間だけ使うにしても、学生向けに説明文書を作成しなくてはならない。そんなわけで右往左往しながら、このあとは講義資料のPDF化の作業。とにかく頑張る。

◇◇

 前期で僕が担当する授業の一つに、限定28人の抽選制クラスがある。毎年100人ほどの応募者が集まるのだが、抽選に外れた学生から「単位認定されなくてもいいので受講させてください」と頼まれて、受講を認めたことがあった。ほとんど毎回出席し、とても優秀で成長著しい学生だった。もし正規受講生なら、文句なしに「優(A)」の上の「秀(S)」の成績評価をした。オンライン授業の今年は、そんなもぐりの受講もできないよなあ。


5月13日(水曜日) むしろ怒りしか

 安倍政権(安倍自民党)にはうんざりだ。というかむしろ怒りしか感じない。「こいつだけは絶対に首相にしたらあかん」。第1次安倍内閣誕生からずっと思っていることだけど。「違憲・違法・脱法行為の限りを尽くす最低最悪の犯罪者」という言葉こそが相応しい。そんな輩に7年半も(通算では8年半も)権力を持たせている、この国の悲劇。

#検察庁法改正案に抗議します

#検察に安倍首相に対する捜査を求めます


5月14日(木曜日) どこまでも姑息

 緊急事態宣言の一部解除で安倍首相が会見。都合の悪い質問、答えたくない質問、答えられない質問に対しては、「国会のことは国会でお決めになること」と言って逃げる。まともに答えずはぐらかし論点をずらすのは、安倍首相の常套手段だ。どこまでも姑息で不誠実。

 検察庁法改正案をめぐる記者からの質問も当然のようにはぐらかし、しかも「三権分立が侵害されることはない」「恣意的人事が行われることはない」などと、説得力のある根拠を全く何も示すことなく、平然と大嘘を並べることに終始する安倍首相。もちろん「なぜ今ここで検察庁法改正を強行するのか」についても答えない。

 こんな無能で恥知らずで無責任な嘘つきに、7年半も(通算では8年半も)最高権力者の椅子に居座り続けさせているなんて……。

#検察庁法改正案に抗議します

#検察に安倍首相に対する捜査を求めます


5月15日(金曜日) 「中立」なんてあり得ない

 心底呆れた。TBSの朝の情報番組「グッとラック!」で検察庁法改正問題について、落語家の立川志らくが「私は中立だから」と発言したのだ。一見フェアであるかのように思えるかもしれないが全然違う。何の関係もない第三者が他人の喧嘩を見て言うならあり得るが、むしろ当事者そのものの「主権者たる国民」が「中立」なんてあり得ない。

 これこそまさに極めて「政治的な発言」ではないか。もっともらしく「フェア」を装っているだけに、なおさらタチが悪い。芸能人らの抗議ツイートを揶揄し問題を矮小化しながら「中立」とは、どういうことなんだ。主体的に考えて発言する「自立したすべての市民」に対する冒涜だ。ダメだこいつ。情報番組で偉そうに司会やコメンテーターをやってる場合じゃない。落語と俳句だけやってればいいのに(皮肉)。

 いつもこの時間はテレ朝の「羽鳥慎一モーニングショー」を見ることが多いが、たまたまTBSにチャンネルを合わせると、検察庁法改正問題を取り上げていたのでそのまま眺めていたら、志らくの発言に出くわしてしまった。何も知らず考えずにいい加減なことばかり言うのは、「ひるおび!」だけじゃなかったんだな。朝から嫌なものを見てしまったぜ(ため息)。

#検察庁法改正案に抗議します

#検察に安倍首相に対する捜査を求めます


5月18日(月曜日) 終わりじゃない安倍の暴走

 検察幹部の定年延長を政府が判断できる検察庁法改正案の今国会での成立を、安倍首相が断念。しかしこれで終わったわけではない。あくまでも一時的な様子見に過ぎない。相手は厚顔無恥な筋金入りの狂人だ。自身の逮捕・起訴を恐れる安倍首相は、立件逃れのために脱法・違法の限りを尽くして検察人事を捻じ曲げたのだから。検察庁法改正のごり押しは、違法な定年延長を正当化させる後付けでしかない。

 政府高官「(検察庁法改正は)今国会で成立しなくても困るものではない」だとさ。ふざけるな。だったらどうして新型コロナ対策を押しのけてまで検察庁法改正にこだわり、国会審議の貴重な時間を延々と浪費したんだ。「重要法案だ。どうしても必要だ」(官房長官)と言い張った責任はどう取るつもりなのか。

 大事なことだから何回でも繰り返して言うけれども、検察庁法改正案に賛成しているのは自民党だけでない。公明党と維新も賛成している。自民・公明・維新の3党は同じ穴のムジナに過ぎない。安倍自民党の次は維新だなんて、ワイドショーの与太話に騙されてはいけない。

 それにしても安倍政権と自民党のデタラメさたるや度が過ぎる。救い難いにもほどがある。検察に少しでも意地と矜持と良心があるならば、今こそ安倍首相と取り巻きを徹底捜査し、是が非でも立件すべきだろう。モリ・カケ・サクラ・マスクなどなど、材料はいくらでもあるはずだ。


5月19日(火曜日) オンライン授業の準備整う

 よその多くの大学と比べると大幅に遅れて、僕の勤務する大学でも今週からようやく今年度のオンライン授業がスタート。僕の担当科目はあす20日が初日だが、まあなんとか準備がほぼ終わった。いろいろと覚えなければならないし初めての体験が山のようにあって、とにかく大変で困惑することも多いけれど、それは逆に(前向きに)考えれば、たくさん学んで多くの知識が得られる機会でもある(と言えるかもしれない)。

 例えばレジュメや講義資料を配布するにしても、学生のパソコン所持率やネットの環境がそれぞれ異なるので、できるだけサイズを小さくして軽量化する必要がある。ファイルを結合し圧縮した上でアップロードすること、PDFとJPGの用途の違い、録画やアップロードの方法、レポート提出と回収の手順などなど。

 これまでぼんやりとしか考えていなかったことは多い。学習支援システム「manaba」やテレビ会議システム「Zoom」の使い方を覚えるのはものすごく面倒くさいが、慣れてくればそれなりに楽しかったりもする。とりあえず試行錯誤しながら、ぼちぼちやってみようと思う。


5月20日(水曜日) Zoomで初めての授業

 「Zoom」で初めての授業。2コマ連続。講義そのものは滞りなくまずまずだと思うけど、3人の学生がトラブルで入室できなかったり、授業中にうちに電話がかかってきてベルが鳴ったり(当然ながら留守電応答)、受講生が電話で会話していたり(おい)、自宅からのオンライン授業ならではの右往左往ぶりだった。

 ちなみに今年入学の1年生は、予想以上にパソコン所持率が高い。8割くらい。スマホしか持っていない学生が大半という事前情報と違う。ちょっと安心した。


 学生から質問のメールが頻繁に来るので、その対応が大変。これは想定外だ。パソコンの前からなかなか離れられない。しかしこれではきりがないので、とりあえずここでいったん切り上げて、近所のスーパーに買い物に行くのだった。

◇◇

 <麻雀の話で問題を矮小化させるな> 賭け麻雀なんかを理由にして黒川弘務・東京高検検事長が辞職するのは、話の筋が違うと思う。違法・脱法の限りを尽くした定年延長をそのまま受け入れ、起訴すべき政治家の事件を立件しなかったことの責任でこそ辞職すべきなのに。世論の猛反発を前に、辞職させるのに都合のいい「言い訳」を持ち出した(だれかがそういう筋書きを用意した)ようにしか見えない。麻雀の話で問題を矮小化させてはいけない。

 繰り返すが、問題の本質は「賭け麻雀をした」ことでも、「外出自粛要請の最中に新聞記者の家で遊んだ」ことでもない。安倍政権が勝手な法解釈で定年延長をゴリ押しして検察人事を歪めた違法行為と、黒川検事長が安倍政権の敷いた定年延長に唯々諾々と従い、本来なら起訴すべき政治家や官僚らの犯罪を立件しなかった不作為にこそある。麻雀は問題の核心ではないはずだ。

 ちなみに、記者は必要であれば取材対象の人物に食い込むし、表に出てこない情報を得て本音を知るためには、相手が権力者であろうがなかろうが一緒に飲食し麻雀やゴルフに興じることもある。もちろん飲食や麻雀やゴルフが目的なのではない。隠された情報を入手するのが目的だ。そしてそこで得た事実を、何らかの形で広く世間に知らせるのが記者の仕事だ。

 新型コロナ感染拡大の外出自粛要請期間中に、新聞記者が黒川検事長と賭け麻雀をしたからといって、それが本当に必要不可欠な取材であるならば、権力を監視するために重要な取材行為の一環であるならば、おわびする必要なんか全くないと思うよ。


5月21日(木曜日) 検察は安倍政権を一網打尽に

 これまで取材を通じて、多くの冤罪被害者から「検察の人権無視の姿勢」への怒りをたくさん聞かされてきた。「最初から最後まで犯人だと決めつける」「何を言っても聞こうとしない」「お前を有罪にするのが自分の仕事だと断言された」などなど。数え上げればきりがない。

 しかも彼らは証拠や調書を捏造してまで冤罪をでっち上げる。無罪判決が言い渡されても控訴や上告をするのは当たり前。その一方で安倍政権には甘々のユルユルだ。今、問題になっているのは(特に安倍政権になってから)、まさにこの部分にほかならない。

 政権による検察人事介入を苦々しく感じ、もし本気で国民の検察不信を払拭したいと考えているのならば、モリ・カケ・サクラ・マスクの薄汚い利権と不正をもれなく立件し、犯罪者集団の安倍政権を一網打尽にして見返すべし。せめてそれくらい、「秋霜烈日バッジ」の意地と矜持にかけてやって見せろよ。


5月22日(金曜日) 追及されるべきは安倍首相

 賭け麻雀が公になった黒川弘務検事長を懲戒免職にしろと袋叩きにし、それで溜飲を下げて満足するといった空気には強い違和感がある。もちろん違法な定年延長に唯々諾々と従ったりせず、とっとと定年退職すればよかったのにとは思うが、最大の犯罪者は検察庁法を捻じ曲げて、定年延長をゴリ押しした安倍政権ではないか。いったいなぜ、何のために。そこが一番の問題だ。責任を追及されて袋叩きにされるべきなのは安倍首相で、立件されなければならないのも安倍首相であり、総辞職すべき諸悪の根源は安倍内閣だ。

◇◇

 そんなわけで、「賭け麻雀の話に目をそらされ、検察問題を矮小化させてはならない」という記事を「週刊女性PRIME」に書きました。記者の仕事にも触れています。5月20日付の「身辺雑記」に大幅加筆した内容です。

黒川弘務検事長、「賭け麻雀」で辞職が急浮上の今こそ「検察問題を矮小化させるな」(週刊女性PRIME)

https://www.jprime.jp/articles/-/17974

黒川弘務検事長、「賭け麻雀」で辞職が急浮上の今こそ「検察問題を矮小化させるな」(週刊女性PRIME)(Yahoo!ニュース)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200522-00017974-jprime-soci


5月23日(土曜日) ミニトマト甘くて美味っ!

 近所のスーパーで買った愛知県産のミニトマト、甘くて美味っっっ! しかも1パックに13個も入っていて100円。安くてなんだか申し訳ない気持ちにさえなる。この次にまだ売っていたら必ずまた買おうと思う。

◇◇

 駅前の衣料雑貨A店で50枚入りのマスクが1980円で売られていた(1枚あたり40円)。3週間前と比べて1000円も安くなっている。スーパーB店では50枚入りが1480円(1枚あたり30円)。いずれも中国製。店員さんによると600円ほどのものが入ることもあるという(1枚あたり10円ほど)。

 「外国製の中には品質保証シール付きでないものもあります。近くに買い物に行く時に着けるくらいなら問題ないですが、もう少ししたら国産の安い商品も入荷します。手持ちのマスクがまだ残っているなら、慌てて買わなくてもいいと思いますよ」とこっそり教えてくれた。親切で良心的な店員さんだ。とても参考になりました。


5月24日(日曜日) 「高校3年生」からの質問に答えて

 記者クラブの「本来あるべき姿」は、圧倒的な力を持つ権力者(行政、警察、司法、政治家)に対し、一人一人では弱い立場の記者たちが団結して、説明責任・情報開示を迫ることにこそあると思います。それができているかどうかが問われるべきで、そうした役割が果たせている記者クラブは必要な存在だし、権力と一体化し、癒着してしまっているのであれば、改善・改革しなければならないでしょう。

 残念ながら現状は、「自分は権力の側にいる特別な存在だ」などと勘違いした記者が少なからずいて、団結して権力に対峙しているとはあまり言えないように感じます。

 この国の主役は、主権者である私やあなた(国民)です。そもそも権力者(公僕)は、主権者たる国民のために働く(奉仕する)義務があるのであって、政治家や役人がこの国の主役なのではありません。

 彼ら権力者(公務員)が憲法と法律に従って仕事をしているのか、していないのか。私たちの税金をきちんと使っているのか、使っていないのか。私服を肥やしたり汚職をしたりしていないか。無実の人を逮捕・起訴して有罪にして、冤罪を作り出していないか。そうした事実を一つ一つきちんと取材して検証し、主権者たる国民に「判断材料」を提供するのが記者の仕事です。権力者にとって都合のいい情報しか示されなければ、主権者は正しく判断して、唯一の権利(投票権)を正当に有効に行使することができません。

 誰のために、何のために仕事をしているか、どこを向いて取材をしているかという、記者の姿勢や問題意識が問われているのです。

 そのような背景や「あるべき姿」を見ることなく、「記者クラブは諸悪の根源だ」「必要ないから廃止せよ」などと一刀両断して切り捨ててしまうのは、問題の本質を全く何も見ていないことになると考えます。


5月25日(月曜日) 教研も規模縮小

 湘南教職員組合から、今年8月の教育研究集会(教研)は規模を縮小して開催したいとのお知らせが届いた。毎年、僕も共同研究者の一人として呼ばれているのだが、今年に限って共同研究者の参加なしの形を検討しているという。大学も夏休みを返上して8月中旬まで授業をするので、それはそれでむしろ助かるのだけどやはり少し寂しい。

 新型コロナの緊急事態宣言の全面解除を考えると、8月の教研は通常規模でやれないこともないような気もするのだけれど、しかしそもそも児童・生徒・学生の登校をどうするかも微妙だったりするから、そこはやはり規模縮小が妥当な判断なのかもしれない。

◇◇

 <お笑い安倍会見劇場> 緊急事態宣言の全面解除で安倍首相が記者会見。ありとあらゆるところに利権・利益誘導を仕込んでくる安倍政権だから、アベノマスクの次はどこに仕込んでくるのかなあと思って見ていたら、今度は新型コロナ濃厚接触の通知アプリか。「アプリによる個人情報は守られる」と言うが、そもそもこれまで安倍政権が積み重ねてきた数々の嘘や隠ぺいを考えれば、安倍首相にいくらそんなことを言われてもまるで信用できない。

 またまた「法務省と検察の人事案」とか言ってるよ。黒川問題のすべての責任を法務省や検察になすりつけて逃げようとしているが、そもそも検察人事に介入し、法律をねじ曲げて閣議決定して定年延長をゴリ押しした張本人は安倍首相やないか。

 相変わらず質問への答えがくどい。だらだらと無駄なことをしゃべって、会見時間を引き伸ばすだけ。もっと簡潔明瞭に答えられるはずなのに。午後6時45分のNHK地上波生中継打ち切りを目指して、きょうも頑張る安倍会見の猿芝居。

 記者会見する安倍首相の隣にだれか芸人を立たせて、「なに言うとんねん」「アホちゃうか」「もうええわ」などと、ツッコミを入れたら少しは面白く見れるのに。。。といつも思う。

 緊急事態宣言が全面解除になっても、小さくて不衛生なアベノマスク2枚さえいまだに届かない。給付金の申請書もまだ来ない。その言い訳をくどくどと並べるが、それさえもまともな説明になっていない。なんなんだ、この無能な安倍政権。

 最後に内閣支持率の急落について聞かれ、安倍首相「われわれは日々の支持率に一喜一憂することなく……」。いやいやいや、一番気にしてるのは間違いなく安倍首相だと思うよ。内心めっちゃドキドキしてるくせに、強がっちゃって(苦笑)。

 そして午後6時45分よりも早く記者会見の生中継を打ち切って、NHKはいつものように岩田明子・政治部員の「解説」で締めくくる。見事な予定調和ぶりに少し笑う(ため息)。正確には「地上波生中継」ね。「地上波」というのがものすごく大事なポイントだから。以上、お笑い安倍会見劇場でした。

◇◇

 「宇都宮健児氏が都知事選出馬を表明」(共同通信)。リベラル系市民グループの中には、前川喜平氏を都知事候補にしようという動きもあって、昨年からかなり盛り上がっていたはずだけど……。


5月26日(火曜日) 全面解除、本当に大丈夫か

 「東京都で新たに2人感染、2日連続で10人を下回る」(23日、朝日)→「東京都で10人の感染確認、12日連続で20人下回る」(26日、朝日)。これだと「49人感染」といった数字が出たら「◯◯日連続で50人下回る」、「99人感染」といった数字が出たら「◯◯日連続で100人下回る」なんて言いそうで怖い。それはともかく緊急事態宣言の全面解除は早すぎなかったか、杞憂であればいいのだけど、結論ありきの判断がちょっと心配になる。

◇◇

 検察庁法改正に反対する市民団体が、黒川弘務前検事長と産経新聞記者2人と朝日新聞社員を常習賭博などの疑いで東京地検に告発状を提出。ほらねやっぱり。賭け麻雀だけを焦点化し、検察問題を矮小化させている。そもそも法律をねじ曲げて定年延長をゴリ押しし、強引に閣議決定した安倍首相の責任(違法行為)こそが厳しく問われるべきなのに、なぜ安倍首相を告発しない。なぜ黒川氏と記者だけ告発するのだろう。真っ先に刑事告発すべき対象は安倍首相だろう。

 何度でも言うが、安倍首相の駒にすぎない黒川氏だけを吊るし上げて(黒川氏に何の責任もないなんてもちろん全く思っていない)、懲戒処分や厳罰を求めて溜飲を下げることで満足し、問題の核心である張本人の責任を問おうとしない空気には、ものすごく違和感がある。不気味でさえある。

◇◇

 安倍政権が倒れるのと、アベノマスクが届くのと、どっちが早いかな。もちろん、どっちもいらないものだけど。

◇◇

 「アベノマスクを配って回収して検品して、世界的にも極めて厳しいレベルで定めた衛生基準を全国的にクリアしたと判断して、また配っています。空前絶後の世界最大で前代未聞の無責任な嘘つき総理が、日本経済と日本国民の生活を破壊し尽くします」。安倍首相がきのう25日の記者会見で、そう強調したとかしなかったとか。


5月27日(水曜日) モチベーション

 課題提出の書式と作成要領について、あれだけ分かりやすく文書に書いて配布し、「Zoom」を使った講義の中でもあれほど懇切丁寧に時間を割いて説明したのに、4分の1ほどが全く従ってくれていない。おまけに授業中に何回も繰り返して指摘した基本的なことが、まるで生かされず反映されていない。もちろん話をしっかり聞いて、意欲的に課題に取り組む学生も少なからずいるのだけれど、それでもやっぱりモチベーションは著しく減退する。なんだかなあ。


5月28日(木曜日) このマスク、カッコいい

 これいいな。すごくカッコいい。マスクが苦手でなるべく着けたくない僕でも、これだと着用してみたいと思える。この記事には価格が書かれていないが、ミズノのマウスカバー935円(税込)、ヨネックスのスポーツフェイスマスク840円(税別)。個人的にはヨネックスの色と形が好み。水色とグレーが欲しい。

 アベノマスクも、こういうのを全戸配布したら少しは国民から感謝されるだろうに。実際はしょぼくて小さくて不衛生でカッコ悪くて使い道がなくて、しかもそもそもまだ届いてもいないし。やることなすことデタラメで税金をドブに捨てるだけの安倍政権。

ミズノマスク、最初は社員用 大きな反響、抽選販売に(朝日)

https://digital.asahi.com/articles/ASN5X53XDN5WUTQP00D.html


5月29日(金曜日) 結論ありきの緩和か

 独自の警戒宣言「東京アラート」の発令指標(目安)を超えても、休業要請の緩和を広げる「ステップ2」に移行。北九州市で新型コロナ感染者が急増しているのに対し、菅義偉官房長官「ただちに再び緊急事態宣言を発する状況に該当するとは考えていない。第2波が来たとは考えていない」。結論ありきで前のめり。能天気すぎないか。「感染爆発→医療崩壊→緊急事態宣言」の再来が容易に目に浮かぶ。

 しかも政府の新型コロナ専門家会議の議事録は作成されていないという。相も変わらず。歴史的公文書の作成管理の理念も、将来の検証のために記録を残すことへの責任や自覚も見られない。議事録や公文書をきちんと残さないし、あっても隠蔽し平然と改竄までするのが今の政権だ。どこまでもデタラメで無責任な安倍政権。まともな統治能力があるとは、とても思えない。

◇◇

 「航空自衛隊のアクロバット飛行チーム・ブルーインパルス」が都心上空を飛行。新型コロナに対応する医療従事者などに感謝の意」(NHK)。莫大な飛行費用の是非も大きな問題だけど、なんといっても都心のど真ん中、密集する住宅地・医療機関の上空を戦闘機が飛ぶことの恐怖はなんとも言い難いものがある。もしもなんらかのトラブルで地上に突っ込んできたら。そう考えるだけで身がすくむ。横浜の米軍機墜落事故から15年目の遺族を取材したことがあるだけに、なおさら。

 【追記】横浜の住宅地に米軍機が墜落して9人死傷した事故当時、僕は高校生だった。それから15年後、遺族の話を聞いて歩いて新聞の連載記事にまとめた。それはもう悲惨な出来事で、関係者の心身の傷は全く癒えていなかった。戦闘機が住宅地の頭上を飛ぶことの恐ろしさたるや。戦闘機の曲芸飛行は、カッコいいなどと褒め称えたり、感動したりするような話では決してない。


5月31日(日曜日) ブルーインパルスより補償を



 【おことわり】5月29日付「身辺雑記」の「ブルーインパルス」の文章に、「追記」を掲載しました。本日付で掲載した写真は、1992年の秋に連載した新聞記事です。


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