●新年の幕開け●投函目標は●民度にふさわしい政治●なんてスカスカ首相年頭会見●情報提供●何から何まで後手後手で中途半端●目標通り投函●東京の新規感染者1500人超●東京で新規感染2400人超●緊急事態でも響かない首相会見●NHKは地上波で最後まで放送しろ●内乱罪の教唆煽動では●自覚と責任と●「パラサイト」吹き替え版も違和感なし●それでも横浜市は成人式やるってさ●ポイントは「20時以降」じゃない●「東京五輪は必ずやりきる」マジっすか●質問の答えになっていない●ピント外れの「NHK改革」●消毒液は足踏み式に●「東京五輪はコロナに勝った証しに」●ワクチン担当大臣●やっぱり定期試験やろう●4年生からうれしい感想●狂人トランプが去っても●フレンチクルーラー●NHKのコンプライアンスとは●今期テレビアニメ評●太宰府ラーメン●「100分de名著」で「資本論」●熊本ラーメン●絶賛採点中●●●ほか
1月1日(金曜日) 新年の幕開け昨年は新型コロナに振り回され、ほぼ全面的にテレワークの一年でした。取材や打ち合わせはほとんどが電話とメール。大学もすべてオンライン授業で、ネットの学習支援システムとZoomを利用。せめてライブでと、リアルタイムの講義にこだわりました。
対面式でない授業だと、確かに達成感も充足感も少ない。しかしそれでもオンライン授業が全く無駄で無意味だったかというと、必ずしもそうでもなくて、いろいろと学ぶことや発見もあったように感じています。2020年度は前期も後期も100%ライブのオンライン授業でしたが、来年度は対面式で実施するほかの科目との関係から、不本意ながら録画配信の授業が中心になりそうです。
GoToを推進し続けて目先の利権しか考えない政府の対応は、後手後手と言うよりも無為無策。怒りを覚えます。とまあそんなわけで、兎にも角にも新型コロナ禍の早期収束を願いつつ、新年の幕が上がります。
1月2日(土曜日) 投函目標はようやく年賀状と寒中見舞いの版下(裏側)が完成。いつもながら遅すぎる。住所録を再整理した上で、これから印刷に取り掛かりたい。投函目標は5日ごろかなあ(遅っ)。
1月3日(日曜日) 民度にふさわしい政治年末に家族連れの買い物客でごった返すスーパーの光景に驚愕したが、大晦日の渋谷のカウントダウンや初日の出や初詣でに押し寄せる群衆を目にすると、呆れるより諦めに近い気持ちになる。コロナの新規感染者が1300人を超えても意に介さず。そこに世代の違いはない。「美しい国」だとか「日本人はすごい」といった言葉が恥ずかしくなる。こりゃダメだ。
この国は政治の程度も低いが民度も低い(アベスガ自民党の支持はいまだに4割もあるし)。この期に及んでなおグズグズしている政府が論外なのは言うまでもないが、そもそもそんな政治を選んだのは国民だ。民度にふさわしい政治しか成立しない。首都圏4知事の要請で政府が緊急事態宣言を出しても、もはやどうにもならないのだろうか。だとしたら情けないし悲しい。
1月4日(月曜日) なんてスカスカ首相年頭会見まだオリンピック開催とか言ってるよ。正気の沙汰とは思えない、菅義偉首相年頭会見。追加質問するな、なんてあり得ないよなあ。追加で聞かなければ、矛盾した説明を問いただすことなんてできないじゃないか。しかも幹事社に対しても、追加質問を禁じるとは。記者会はなぜ抗議せず、受け入れているんだ。理解に苦しむ。
そしてきっかり30分で会見終了。もう終わるのか。これで打ち切るのかよ。なんてスカスカで薄っぺらい会見なんだ。いつも以上に酷い菅義偉首相の会見。
真摯に真剣に切迫感を持って国民に訴えかけようという姿勢が、全く感じられない首相の年頭会見だった。何も伝わらないし、伝える意思が最初からないとしか思えない。愕然とする。緊急事態宣言を検討しているのなら、なおさら国民にしっかり向き合って説明し、語りかけなければならないはずなのに。
疑問は山のようにある。緊急事態宣言を出すのが遅くないか、なぜ今なのか、範囲は、期間は、影響は、補償は、給付金は、GoToとの関係は、学校は……。すべての国民が知りたい(知るべき)ことだ。
1月5日(火曜日) 情報提供新年早々の年賀郵便で、弁護士や知人から内部告発や情報提供が複数届いた。いずれもかなり重くて厄介な内容だし、ほかにも原稿やシラバスの執筆などやるべきことが山のようにあって、時間を割くのが難しそうだけど、しかしどれも興味深いテーマで取材意欲も大いにそそられる。
容量オーバーにならずに対応できるだろうか。どうしたものかと思案中。ともあれまずは、レターパックで送られてきた大量の資料を読んで勉強しなければ。
◇◇
政府(アベスガ自民党)のやることは何から何まで後手後手で遅いし、行き当たりばったりで、しかも中途半端。ここで感染拡大をしっかり抑え込まないと、経済なんて回るはずがないのに順番(優先順位)もチグハグ。というか、感染拡大をしっかり押さえ込めば経済も回るのに。中途半端な対応をズルズル続けたら鎮火なんかしない。燃え広がるだけだ。消防署に聞いてみればいい。
◇◇
年賀状と寒中見舞いは当初の目標通り、きょう5日に無事投函した。よしよし目標達成だ(←だからいつもいつも遅すぎるんだってば)。
1月6日(水曜日) 東京の新規感染者1500人超東京都の新型コロナ新規感染者1591人に。そりゃそうなるだろう、年末からずっと、これだけ市中に人出が多い状態が続いているのだから。政権与党トップの政治家が、率先して大人数で飲み食いしているのだから。危機感もへったくれも何もない。しかも対応は後手後手。さもありなん。
きょうは今年最初の授業。やはり、まずはこの新型コロナ感染拡大の話から始めた。もちろん、あす7日に出される緊急事態宣言について触れるつもりだったが、まさかこんなに早く1500人を超えるとは。
とにかく菅義偉首相は国民にきちんと十分な説明をして、みんなの心に響くような言葉と表情で、切迫感をもって語りかけろと言いたい。中身のない話を棒読みしてる場合じゃない。
1月7日(木曜日) 東京で新規感染2400人超東京都で新たに新型コロナ感染者2447人を確認。神奈川は679人。いずれも過去最多を大幅更新。あーあ……。午後1時過ぎからライブでやっていたZoomの授業中に飛び込んできたニュースに愕然とする。「この後、緊急事態宣言が出ると思うけど、みんなはマスクと手洗いだけはしっかりと。自分の身は自分で守って、元気にまた来週会いましょう」と言って授業を締める。
いつも必ず出席している学生の姿が見えなかったのが心配。オンライン上にアップしたレジュメと資料を、ダウンロードした形跡もないし(アクセスログから教員は把握できる)。正月休みの帰省先で、体調を崩したのでなければいいのだけど。
日本医師会も東京都医師会も病院協会も、感染症の専門家や医療現場からも、早い段階で強い危機感と警告が出ていたのに全く耳を傾けようとせず、GoToを推進し続けたばかりか、自ら率先して飲み食いするアベスガ自民党。「たいしたことない」「すぐに収まる」「経済優先」といったメッセージを発信するだけで何もせず、緊急事態宣言を引き延ばした責任は大きい。何よりも大衆をミスリードした罪は重大だ。
◇◇
菅義偉首相の記者会見。この期に及んでも原稿棒読み。無表情で死んだ目のままなのは変わらず。多くの国民に負担を強いることになる緊急事態宣言を出すのだから、自分の言葉で説明して訴えかけなければ納得も共感もできないじゃん。「最も感染者が多い若者に」と言いながら、たぶん若者にもちっとも届いていない。
「仮定の話については私の口からは答えられない」と、そこだけは表情を崩して笑って答える菅義偉首相……。政治家なのに、言葉が全然響いてこない。
緊急事態宣言を出すのは、なぜ首都圏だけなのか、なぜ1カ月だけなのか、それで十分と言えるのか、医療専門家らからの助言を無視して、これまで必要ないと言い続けてきたのを翻すことへの説明が足りないのではないか、飲食店以外の対応は十分なのか。納得できるようにもっと自分の言葉で説明しろよ。
飲食する場では全員が必ずマスクを外すからそこへの対策が重要なのは当然だけど、飲食の場に至る過程についても対策をしなければ、感染拡大は封じ込められないと思うけどなあ。
「国民の皆様にご協力をお願いする」にしては、とにかく言葉が足りなさすぎる。くどいくらい丁寧にわかりやすく真摯に説明するのが、最高権力者の仕事ではないか。菅義偉首相は「コロナの感染状況について政府は学んだ」とも言ったけど、政府は何も学んでいないと思うけど。何から何まで後手後手だし中途半端じゃん。「詳細は尾身会長から」って、おいおい……。
「専門家の知見を総動員して」と菅義偉首相は言うが、その「専門家の知見」をずっと無視し続けていたのが、アベスガ自民党だったのだが。
コロナ分科会の尾身茂会長でさえ「1カ月で感染減少するのは至難の業」と述べていたのに、緊急事態宣言の期間を1カ月とするのはなぜなのか、菅義偉首相が自分の言葉で説明しないのはなぜか。説明できないからか。「専門家の知見を総動員」しているはずなのに矛盾だらけ。間違いなく、多くの人が納得できていない首相会見だった。
◇◇
NHKは田舎の爺ちゃんばあちゃんも気軽に見ることができる地上波の総合テレビで、最後の最後まで菅義偉首相会見を放送し続けろよ。公共放送を名乗るのであれば、それがNHKの責務だろう。緊急事態宣言を出すための記者会見なんだよ。災害報道と同じくらい手厚く放送しろ。
◇◇
米連邦議会議事堂に支持者が乱入するように促す演説をしたトランプの行為って、内乱罪の教唆煽動じゃないのか。どう考えても犯罪としか思えない。とにかくこんなトンデモ大統領の敗北と、バイデン次期大統領の勝利が正式に確定して本当によかった。
1月8日(金曜日) 自覚と責任と新型コロナの感染拡大を止めて、医療現場を崩壊から守るには、私たち一人一人が感染しないように対策することが何よりも重要なはずだが、危機感や危機意識には大きな格差がある。
レジ前の行列にしても、前後の間隔をしっかり取って並んでいる人が大半だが、ぴったりくっついて平然としている人も少なくない。いまだにマスクをしないで大声で会話し、飲み歩いてヘベレケになっている輩もいる。老若男女、年齢は関係ない。
飲食店の営業規制について言うと、十把一絡げで論じるべきではないと強調したい。店内に客があふれることのないように配慮し、一つ一つの席の間隔を離し、箸やスプーンは個別に配膳し、清掃や消毒といった基本的な対策が万全な店がある一方で、全く何の対策もせず、対策するフリを装っているだけのカオス状態の店も存在する。
例えば「餃子の王将」。昨年まではカウンターは一人ずつ席を空けて座らせていたのに、どういうわけか今年になると間隔を離すことなく、びっしりと座らせていたので驚愕した。仕切りのアクリル板こそあるが、隣の客と体が触れ合うほどくっついているし、店員の配膳時に体をずらすと物理的に接触することになる。
アクリル板も飛沫や汁が多数付着したままで、消毒はおろか清掃した様子も見られない。レジ前に大勢の客が密着して並んでいても、店員が声をかけることもない。王将の餃子は美味しいだけに残念でならないが、しかしこんな店と一緒に「飲食店規制」されたら、しっかり対策して営業する店が気の毒だ。
意識して客の安心安全に心を配って、最大限の努力をして営業している飲食店と、全く何もせず無頓着に、利益しか考えていない飲食店を同列に扱うのは不公平だ。客側としても、自身の安心安全を考えてしっかりと見極める必要がある。コロナ禍だから、というだけにとどまらない。客も飲食店もそのほかの店舗や業種も、今こそ自覚と責任が問われている。そして努力している店や業者には、十分な支援や手当てや補償を望みたい。
◇◇
韓国映画「パラサイト/半地下の家族」(日テレ)。日本語の吹き替え版でも違和感ない。劇場で見たのと同じように安心して視聴することができた。底辺一家が裕福な上流家庭を侵食していく前半の詐欺物語から、一転して全く違った様相を見せる後半・終盤の展開を思うと、今からワクワクとドキドキが止まらない、と考えながら見ていた。何回見ても面白い。
1月9日(土曜日) それでも横浜市は成人式やるってさ神奈川県の新型コロナ新規感染者は999人。めちゃくちゃ増えてるじゃん。3日続けて過去最多を更新。それでも横浜市は成人式を開催するんだってさ。2つの会場で4回ずつに分けて。横浜市内の新成人は3万6853人。「国内最大級の規模を誇る式典」だそうだ。マジっすか。そこまでしてやるかね(やる必要があるかね)。正気の沙汰とは思えないのだけど。
1月10日(日曜日) ポイントは「20時以降」じゃない「特に20時以降の外出自粛にご協力をお願いします」との政府や西村康稔経済再生相の発信は、「昼間ならいいんだ」という誤ったメッセージの拡散になるのではないか。人との接触をとにかく極力避けるのが、新型コロナの感染拡大を抑える大前提のはず。外出や外食を夜間だけ控えればいい話ではない。
昼間であっても、繁華街やスーパーや飲食店がごった返していたら意味がない。私たちが注意し配慮すべきポイントは、外出する時間帯や飲食店などの営業時間ではない。大事なのは昼でも夜でも感染対策が徹底した店で、騒がず静かに少人数で飲食すること、マスクを外さず密集せず距離を保つように心がけることだ。
感染者が多い若い世代に向けて発信するなら、なおさら明確な言葉での説明がほしい。「自分たちは感染しても風邪と変わらない」「自分が感染させる立場になり得るなんて考えたこともない」「昼夜問わず外出自粛が求められているとは知らなかった」──。そんな彼らの「誤解」を早急に解かなければならない。政府や自治体の責任だ。
1月12日(火曜日) 「東京五輪は必ずやりきる」マジっすか菅義偉首相はビル・ゲイツ氏との電話会談で「東京五輪は必ずやりきる」と述べたという(共同、時事ほか)。そんなこと言ってる場合かよ。日本だけでなく発展途上国も含めて世界中に、新型コロナのワクチンが行き渡らなければ開催なんて無理なのに。仮に国内の感染者がゼロになっても、開催すれば海外から多くの感染者が流入する危険性が極めて高い。それでもやるというのか。
そもそも五輪に費やすカネがあるなら、医療現場の支援や感染対策のためにこそ使うべきだ。こういう事態では、圧倒的多数の国民は東京五輪を望んでいない。五輪を目標に練習してきた選手や関係者には気の毒だけど、開催は無理だし速やかに中止を決断したほうがいい。
今どき、東京五輪を強くプッシュしているのは、政府自民党とテレビ局、広告会社ぐらいじゃないの。選手だって(もちろん出場したいだろうけど)内心では五輪開催は難しいと思っているのでは。スポーツニュースでこれ見よがしに五輪出場予定の選手を取り上げるのを見ると、なんだか痛々しくて切なくてかわいそうになる。
◇◇
GoToキャンペーンといい、東京五輪推進といい、外国人の入国規制緩和といい、政府自民党の新型コロナ対策は何から何までピントがずれている。こだわり方が異常だ。的外れでチグハグ。税金の使い方もデタラメ。そうして感染拡大と医療崩壊に突き進むことに。まさに悪夢のアベスガ自民党政権。これぞ地獄のアベスガ政治。
1月13日(水曜日) 質問の答えになっていない緊急事態宣言の対象拡大で菅義偉首相が記者会見。いつものように用意した原稿を読むだけで、記者の質問にまともに答えない(答えられない)菅義偉首相。「最初の緊急事態宣言の際に入国規制すべきだったのでは」「罰則規定には反対の声もあるが」と問われても、返答が質問の答えになっていない。
しかも首相自身の判断を聞かれているのに、隣に控える政府分科会の尾身茂会長に回答を振る。むしろ尾身会長の方が適切に答えている。菅首相には「恥ずかしい」という感覚はないのだろうか。まあ、それでも幹事社(テレ東)はよく食い下がって質問した方だと思うよ。
フリーのジャーナリストが最後に指名されたが、あらかじめ通告した(お知らせした)質問でなければ、菅義偉首相の能力ではまともに答えられないと思うなあ。そもそも通告した質問でもまともに答えない(答えられない)のだから。アドリブには対応できない。で、「次の日程」のために会見は40分ほどで打ち切り。菅義偉首相の「次の日程」って飲み会か。
いつも通りの異常な菅義偉首相の記者会見があることを授業で話したが、学生のみんなはしっかり見てくれたかなあ。再質問を封じておいて、質問にはまともに答えず、あらかじめ用意した原稿を読み上げるだけで、この期に及んでもなお説明責任を果たそうとしない権力者の姿。自立した主権者として、ぜひとも次の選挙の判断材料としてほしい。
1月16日(土曜日) ピント外れの「NHK改革」<「新しいNHK」への改革についてご期待ください>と訴える番組を、NHKは総合テレビで前田晃伸会長が自ら出演して午前9時から30分間も使って放送したが、そこには「権力との近すぎる関係」「権力監視の機能を果たしているか」という観点の話は一つもなかった。AMラジオ波を減らすとかピント外れにもほどがある。
「経営スリム化」を言うのであれば、放送波を減らすならまずはBSを一つにすること、NHK関連会社を減らすこと、NHK職員の給料を下げることだろう。NHKに求められているのは、少なくとも教育テレビや語学番組などのAMラジオ(教育テレビのラジオ版)の合理化では断じてない。
NHKに何よりも必要なのは、権力との近すぎる関係を抜本的に改めて、NHKが権力監視の職務を果たすことだ。それなくして視聴者の信頼を得られることはない。NHKが「NHK改革」を唱えるのなら、まずは「権力べったりの体質からの脱却」から始めなければならない。あまりに的外れな放送内容に愕然とした。
1月17日(日曜日) 消毒液は足踏み式に飲食店やスーパーや公共施設が、出入り口にアルコール消毒液を置いてくれるのは大変ありがたいけど、他人が触れたポンプボタンを押すのは嫌だなあ。できれば足踏み式にしてほしい。洗面所でせっかく手を洗ったのに、汚れた蛇口の取っ手に触れたくないのと同じだ。
ずっと昔、手洗いの後に取っ手に水をかけてから(気休めかもしれないけど)蛇口を閉めたら、掃除のおばさんにめっちゃ怒られたことがあった。そんなこと言われてもなあと閉口したのを思い出す。最近は自動カランが増えたので助かっている。
◇◇
神奈川県高等学校教職員組合の研究会(日本語教育小委員会)に参加。大学で10年前から担当している文章講座について1時間ほど報告した。ほかに現場の高校の先生から、小説と在日歌人の短歌を扱った国語授業の実践報告も2本。午前10時からZoomで3時間たっぷりの例会だったが充実。勉強になった。
1月18日(月曜日) 「東京五輪はコロナに勝った証しに」もうどこから突っ込んでいいやら、呆れるしかない菅義偉首相の施政方針演説。昨夏から相当な時間があったのにコロナ対策を何もせず、むしろGoToで感染拡大させただけなのに、まだこんな楽観論や根拠のない希望的観測しか言えないとは。
いったいどれだけ巨額の税金を五輪につぎ込んで、これからさらにドブに捨てるつもりなのか。3兆円や4兆円もあれば、感染対策や困っている人たちの支援に活用できる(できた)のに。日本側から五輪中止を言い出すと違約金などが発生するというのであれば、開催準備しているフリだけして、実際には撤退準備を粛々と進めればいい。
適切なカネ(税金)の使い方ができず、方針転換や撤退の決断が迅速にできないなんて、太平洋戦争時の無能な軍部と同じ。長期的視点と論理的思考に欠け、無謀で無意味な精神論と目先の利益にこだわって突き進むだけ。東京五輪も新型コロナ対策も、アベスガ自民党にこのまま任せていると、間違いなくこの国は滅びると思うよ。
→菅首相「東京オリンピックはコロナに打ち勝った証しに」と決意、施政方針演説(毎日)
◇◇
「ワクチン担当大臣」を任命するのなら、不肖大臣、ワイロ担当大臣、選挙買収専門大臣、会食お大尽、マスク鼻出し大臣、ポコチン大臣も任命しなきゃ。
1月19日(火曜日) やっぱり定期試験やろう後期「ジャーナリズム」の定期試験問題を作成した。今年度は全てオンラインなので、Zoom授業後に毎回提出させているリアクションペーパー(ミニレポ)だけで成績評価すればいいかなと思っていたのだが、考え直して試験と同等のレポートを書かせることにした。あすの最終回の授業で予告して、週明けに実施する予定。手間ひまと負担は確実に増えるけど、そのほうが教員も学生も双方が納得できるだろう(と自分自身に言い聞かせてみる)。
1月20日(水曜日) 4年生からうれしい感想明日もう一つ別の授業がまだあるが、今年度のジャーナリズムの講義はきょうが最終回。経済学科の4年生の感想に、「この授業が大学4年間で最後の授業で、もしかしたら人生で受ける最後の授業になると思います。新型コロナウイルス感染症の影響によってオンラインでの授業になってしまいましたが、とても考えさせられ、有意義な時間を過ごすことができました」とあった。うれしくて涙が出そう。来年度も頑張ろう。
◇◇
狂人トランプがホワイトハウスから退去しても、トランプを盲信して暴れ回る狂信者は全米にわんさかいるばかりか、世界中にも広がっているので安心なんてできない。連中の何よりも怖い点は、事実をないがしろにするところだ。思想信条が違っていても、事実を基調として事実を前提に議論できれば会話は成立するし、建設的な話はできる。しかし連中は違う。これは恐怖でしかない。トランプに比べたらはるかに小物だけど、平気で嘘をついて捏造して隠蔽するアベスガも同類だよね。
1月21日(木曜日) フレンチクルーラーこのところマイブームのデザートは、山崎製パンの「フレンチクルーラー」=写真。全体的にほどよい甘さで、ホイップクリームの味わいが口いっぱいに広がる。生地もサクッとふわっとして抜群の食べ心地。とにかく甘すぎないのがいい。某ドーナツチェーン店よりも安くて、税抜き85円とお手ごろ価格なのもいい。オススメ。
1月22日(金曜日) NHKのコンプライアンスとは「新しいNHK改革」とやらが聞いて呆れる。かんぽ不正販売を追及した番組に介入し圧力をかけた経営委員長が、経営委員の互選で続投だと。経営委議事録の全面開示答申も無視。どこまで厚顔無恥なのか。無法の極致ではないか。コンプライアンスも何もあったもんじゃない。NHKは根幹から腐っているようだ。今さら改めて言うまでもないか。
→NHK森下経営委員長、続投へ、かんぽ報道で番組介入疑い、資質疑問視する声も(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20210121/k00/00m/010/376000c
1月24日(日曜日) 今期テレビアニメ評【今期テレビアニメ評】<総評>秀作の大半は続編。駄作アニメとの差がありすぎる。でも秀作が7本あれば上等かも。
◎のんのんびより3期のんすとっぷ(テレ東)田舎の子どもたちのほのぼのとした日常描写に癒される。◎ゆるキャン△2期(MX)野外キャンプ人気の火付け役の一つ。山梨と静岡を舞台にした女子高生たちの野外活動に和む。「飯テロ」多数。
◎ARIA The ORIGINATION(再)(MX)ウンディーネのタマゴ・水無灯里の穏やかな笑顔にほっこり。今は無きスタジオ・ハルフィルムメーカーの名作3期の再放送。◯ホリミヤ(MX)人気者の堀さんとネクラな宮村くんと仲間たちの高校生活。恋と友情をめぐるラブコメ。
◯約束のネバーランド2期(フジ)「鬼」の食料として飼育されていた施設から脱出した子どもたちのその後を描く。◯五等分の花嫁2期(TBS)同級生の五つ子姉妹の家庭教師になった貧乏男子高校生が奮闘するラブコメ。◯はたらく細胞2期(MX)普通の健康体で働く細胞たちを描く無印版と、不健康なボロボロの体で酷使され疲弊する細胞の悲哀を描くBLACK版との対比が面白い。◯はたらく細胞BLACK(MX)。
1月25日(月曜日) 太宰府ラーメン上大岡・京急百貨店の九州物産展で、太宰府八ちゃんのラーメンを食べた=写真。ツルツルシコシコの細麺が特濃スープに絡んで美味しい。やっぱり福岡ラーメンには細麺が合う。柔らかいチャーシューと煮卵とキクラゲというシンプルな具材が、しっかり全体の味をまとめている。
緊急事態宣言が出ていても物産展を予定通り開催するんだ、と少し意外。前回の宣言時は百貨店自体が全館休館だったもんなあ。で、午後4時過ぎに入ったこともあって店内はガラガラ。おかげで周囲を気にせず安心して食べることができた。
◇◇
4週にわたって放送されたNHK教育テレビ「100分de名著」の「資本論」。今でも全く古さを感じない、むしろ今だからこそ示唆に富む内容を、ものすごく簡潔に分かりやすく凝縮して教えてくれた。大阪市立大学准教授の斎藤幸平氏の説明に対する伊集院光の見事なツッコミ(素朴な疑問)がまた的確で、さらに理解を深めさせてくれる。そしてそのすぐ後に同局で「SHIROBAKO」の再放送を見る幸せ。至福の4週間だった。
でも残念ながらせっかくの講義だったのに、見終わったらすぐに資本主義の矛盾と課題を忘れてしまい、目先の出来事にどっぷり浸かって振り回される毎日なんだけどね。
1月26日(火曜日) 熊本ラーメン昨日に続いて上大岡・京急百貨店の九州物産展で、きょうは熊本の黒亭ラーメンを食べた=写真。焦がしニンニクの効いたとんこつスープは、すっきりしつつもパンチが効いている。昨日の太宰府ラーメンの味わいもいいけど、熊本ラーメンのスープの方が強烈な感じ。厚めのチャーシューと味玉もなかなか美味しい。
前日と同じように午後4時ごろに入ったら、席の4分の3ほどが埋まっていて大盛況。どうしても太宰府ラーメンと比べてしまうが、熊本ラーメンの方が人気があるみたい。隣席の客との間隔は十分に確保され、透明なアクリル板でしっかり仕切られているので不安を感じることなく食べられた。
1月30日(土曜日) 絶賛採点中定期試験の答案を絶賛採点中。結構しんどい作業だったりする。毎回の講義レポートを出していない学生の救済措置の側面もあって、しかもオンライン提出だから時間の余裕もあるはずなのに、まるで的外れでピントのずれた答案が散見されて気が重い。授業を聴いていなければ、そうなるのは当然なんだけど。教室での対面授業でもZoomを使った授業でもそこは変わらない。
そんな中、要点を押さえて理路整然としたキラリと光る答案に出会うとホッとする。内容と文章力はリンクしているなあと、しみじみ感じる瞬間でもある。