身辺雑記2021年2月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2021年2月1日〜2月28日

●で、松本純議員はどうするの?●博多だるま総本店のラーメン●恵方巻きなんて断じて買わない●スガ首相会見雑感●成績評価●森喜朗氏だけの問題じゃない●シラバス登録完了●今年も花粉の季節●秀逸な風刺4コマ●そもそも東京五輪自体が無理●なぜ五輪開催が前提なんだ●福島・宮城で震度6強●「何を読むか」が大事●極めて不自然で不健全●ピントずれまくり●反省するのはそこじゃない●「決意を支持」しただけ●好意的な評価に安心●岡村公園の梅林●政治のダメさにも免疫?●総務省幹部は懲戒免職に●総務省幹部の処分は甘すぎる●署名不正の釈明が醜悪すぎる●組織委や国の下請けじゃない●ぶら下がり会見でいいじゃん●センターグリルでランチ●片や7万円のステーキ●●●ほか


2月1日(月曜日) で、松本純議員はどうするの?

 銀座のクラブで深夜まで会食した公明党の遠山清彦衆院議員が議員辞職願を提出。一方、自民党の松本純衆院議員(前国対委員長代理)と銀座のクラブに同席していた自民党の田野瀬太道・文科副大臣と大塚高司・国対副委員長の2人は役職辞任の意向を固めた。で、クラブには一人で行ったと説明していた松本純氏は、議員を辞めないの?

 公明党の遠山清彦衆院議員が議員辞職願を提出したことと、松本純衆院議員と同席した自民党の2議員が役職辞任することを、TBSやテレ朝が昼前のニュースで大きく報じたのに対し、NHKは正午のニュースで公明・遠山議員の議員辞職は伝えたが、松本純議員と自民党の2議員には一言も触れなかった。唖然。

 国民には我慢を強いる要請を繰り返し、罰則の付いた法律まで成立しようとしている政権政党の幹部でありながら、自分は銀座のクラブで深夜まで会食し(本人は陳情を受けていたと説明)、しかも「一人で行った」などとすぐにバレる嘘を堂々とついて、ふんぞり返っていられる国会議員の神経の図太さよ。


 自民党の松本純衆院議員ら3氏が、銀座クラブでの深夜会食で離党へ。離党するだけかよ……。それでほとぼりが冷めたら復党ですか、そうですか。「われわれをかばうために一人で行ったと松本先生が」とは、なんと安っぽい三文芝居。まあトップのアベスガアソウがあんな感じだからな。自民党は腐りきってる。


2月2日(火曜日) 博多だるま総本店のラーメン

 上大岡・京急百貨店の九州物産展の第2弾で、博多だるま総本店のラーメンを食べた=写真。福岡ラーメンらしいツルツルシコシコの細麺は美味しいけど、こってり濃厚スープがくどすぎて残念ながら僕の好みではない。芸能人のサインが何枚も店内に飾ってあったが期待外れ。まあ味は個人の好みだから。

 午後4時前に入った店内は空いていて、ゆったり食べられた。ただし空調が全く効いていないのはものすごく不安。これは会場側(主催者側)の問題か。

◇◇

 恵方巻きほど意味不明で下品な行事はないと思う。大阪出身だけど僕の小さいころは、節分の日に太巻きを口いっぱいに頬張るなんて、だれもやってなかったけどな。きょうはどの店も恵方巻きの売り込みに必死。ただの太巻きなのに、いつもの半分の分量で値段は2倍。つまり通常価格の4倍で売っている。暴利にもほどがある。買う方も買う方だと思う。太巻きは大好きだけど、僕は断じて「恵方巻き」なんて買わない。これまでも、これからも。

 【追記】そもそも太巻きは切って食べるもの。丸ごとかぶりつくなんて、ものすごく下品。もちろんやりたい人は勝手にやればいいと思うが、僕はそんなみっともない食べ方はしない。変な風習が全国に伝播しちゃったなあ。

◇◇

 相変わらず中身のない菅義偉首相の記者会見。「安全安心の東京五輪大会」なんて、どう考えても無理だろうに。菅義偉首相はまだそんなことを言ってるのか。そんな金と時間と人員があるのなら、新型コロナ対策(特に医療支援や給付金や休業補償)に回せよ、と言いたい。

 緊急事態宣言の延長は当然だし必然。今ここで手を緩めて気を抜こうものなら、あっという間に感染拡大するのは火を見るよりも明らか。しかし医療現場が逼迫し窮地に追い込まれ、しかも多くの人が自宅療養を強いられている現状に対して、スガ自民党の危機感の希薄さは絶望的だ。菅義偉首相の言葉からは切迫感が全く伝わってこない。

 やっと特措法の罰則規定と、自民党議員の銀座クラブでの飲食など国民を愚弄する振る舞いについて、記者会見で質問が出た。しかしわずかに謝罪の言葉を口にするだけで、さらっとスルーする菅菅義偉首相。再質問が禁じられているので(そもそもそれ自体が異常でおかしい)、それ以上突っ込めない記者がかわいそう。

 ちょいちょい政府分科会の尾身茂会長に答弁を振るのだが、菅義偉首相はそんなことをせずに、全部自分の言葉でしっかり答えろよ(と、たぶん大多数の国民が感じているはず)。「予定した時間が迫っておりますのであと一問だけ」って、記者会見を50分ほどで打ち切る需要な次の日程とは。菅義偉首相も銀座のクラブに繰り出すのか。以上、スガ首相会見雑感。

 【追記】今回の会見から菅義偉首相はプロンプターを使っていたがそれでも、(官僚が書いた)原稿の棒読みは変わらなかった。分かりやすいとか言葉が心に響くといったことは全くなかったよなあ。


2月3日(水曜日) 成績評価

 定期試験の採点がやっと終わった。これにリアクションペーパー(ミニレポ)の内容を加味して成績評価。少し悩みながらこれもなんとか終えた。別の担当講義の成績評価とともに、Web採点簿システムに登録すれば作業完了だ。

 的確な内容と分かりやすい文章で答案やレポートを書いてくる秀(S)評価の学生と、的外れでよく分からない文章しか書けない可(C)や不可(F)の学生との学力差がありすぎるのはいつも通りだけど、だんだんその差が広がっているように感じる。基礎学力の有無の問題ではないかと思う。もちろん授業を聴いていない(出席していない)から不可の答案しか書けないのは当然で、それはもう今さら言うまでもない。

 でもって続けて来年度のシラバスに取りかかる。今週中には大学関係のすべての作業から離脱したい(強い決意)。

◇◇

 【おことわり】きのう2日付「身辺雑記」で、「恵方巻き」と「スガ首相会見雑感」の文末に、それぞれ追記を掲載しました。


2月4日(木曜日) 森喜朗氏だけの問題じゃない

 東京オリ・パラ組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言(だけじゃない)はもちろん論外だが、国際委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長も大概だと思うよ。東京五輪の中止や再延期はないと明言した上で、日本国民に「どうか辛抱してほしい」と述べるなどいったい何様なんだ。いずれにしても、もはや東京五輪開催は無理。世論の支持は得られず民意に反する。

 森喜朗氏が会長にふさわしくないとか辞任すべきだとか、そんなレベルの話ではないはずだ。オリンピックの理念とかけ離れた組織のあり方や、カネにまみれた運営の仕方に根本的な問題があるわけで、東京五輪開催の是非も当然そうした話の延長線上にある。新型コロナ感染対策に優先して五輪開催なんて、そもそもあり得ない。


2月8日(月曜日) シラバス登録完了

 来年度のシラバス登録作業が完了した。これまで1回90分だった授業時間が今春から100分になって、回数も全15回から全14回に変更されるので、講義内容を手直しして組み替えた。担当するすべての科目のレジュメや講義資料なども作成。予想以上に時間がかかって疲労困憊したが、あらかじめ作成しておくと後で楽だし、開講直前になって授業準備で慌てなくて済む。

 いつもは何事もギリギリにならないと腰を上げない怠け者だけど、なぜかレジュメだけはシラバスに合わせて作ってしまう(もちろん状況に応じて修正することはある)。偉いぞ自分。


2月9日(火曜日) 今年も花粉の季節

 先週末あたりから、確実に花粉が飛散しているのを感じる。今のところまだ症状は軽いが、鼻がムズムズしてくしゃみが出始めたからだ。いつもの鼻炎薬を少しだけ(用量よりも少なめに)飲み始めた。外出先でくしゃみをしたら、マスクをしていても嫌な顔をされそうだなあと心配になる。

 その気持ちは分からないことはない。たぶん僕もくしゃみの音が聞こえたら、思わず振り向いてしまうと思うから。そんな周囲の反応を気にする花粉症の人のために、「花粉症です」「鼻炎です」と書かれた缶バッジや、そうした言葉をマスクの外側に押すスタンプも出回っているそうだ。

 さすがにそこまでするのは恥ずかしくて躊躇するが、「新型コロナじゃないんです」と意思表示したくはなるよなあ。本格的な花粉シーズンを目前に、戦々恐々としている。


2月10日(水曜日) 秀逸な風刺4コマ

 きのう2月9日付朝日新聞夕刊の4コマ漫画「地球防衛家のヒトビト」=写真。愛知県知事リコール署名の8割超が不正だった事件を、痛烈に皮肉っている。秀逸な風刺漫画だ。さすが、しりあがり寿。ジャーナリズム精神を遺憾なく発揮している。


2月11日(木曜日) そもそも東京五輪自体が無理

 東京オリ・パラ組織委員会の森喜朗会長が辞意表明へ、後任は川淵三郎氏で調整──。というか、東京五輪の開催自体が無理なんじゃないかと。こういう状況で、巨額の税金と人員と労力を費やして東京五輪を開催することが著しく民意に反しているし、むしろ開催すべきじゃない。そもそも森喜朗会長が辞任してメデタシメデタシ、で終わるような問題ではない。

 森喜朗会長の女性蔑視発言や過去の一連の「失言」が論外なのは、もちろん言うまでもない。しかし利権にまみれた五輪そのものの問題や、東京五輪が必要なのかといった本質的な疑念に言及せず、森会長を辞任に追い込むことに全精力を傾け、辞任に拍手喝采して溜飲を下げる状況には強い違和感を覚える。森会長発言の話題に終始する昼の情報番組やニュース番組も同様だ。

 福島第一原発事故は全く解決していないし、廃炉のメドさえついていない。新型コロナも終息にはまだまだ程遠い。そんな状態で、なぜ東京五輪を開催するのか。そもそもそんな余力がこの国にはあるのか。東京五輪に費やすカネや労力があるならば、もっとほかに使うべきではないのか。そういう議論にこそ時間を使うべきだろう。

◇◇

 あらら……。すでに世界は森会長の後任予定者の本質にたどり着いて報道している。→フランスのル・モンド紙は東京特派員発の記事で、森氏の後任として名前が挙がった川淵三郎氏について「極右に近い立場を取ることで知られている」と解説(毎日)。


2月12日(金曜日) なぜ五輪開催が前提なんだ

 辞任表明した森喜朗会長の後任人事をめぐって、どうして東京五輪の開催を前提に、しょうもない話をぐだぐだ続けているんだろう。メディアもネットも関係者も。中止するという選択肢も視野に入れて議論するのは、当然必要なことではないのか。
 大会組織委員会自体もめちゃくちゃだし、そもそも新型コロナ対策とワクチン接種準備で五輪どころじゃないのだから、敗戦処理(中止の後始末)に、もうこれ以上無駄なカネと労力と時間を使わなくていいよ。


2月13日(土曜日) 福島・宮城で震度6強

 めっちゃ大きな横揺れ。しかも長い。30秒以上、いや1分近く揺れた。午後11時8分ごろ、福島沖を震源とする地震が発生。福島、宮城で震度6強。TBSが「東京・赤坂の地震計では震度3」と伝えたが、横浜南部ではもっと大きな揺れに感じた。東日本大震災以来、最も大きな揺れだった。NHKは「東京23区、横浜も震度4」などと伝えている。やっぱりそれくらいの震度はあったよなあ。

 とにかく揺れた時間が長かった。緊急地震速報が出てからしばらくしても揺れなかったから、また空振りかと安心していたら、グラグラっとかなり大きな横揺れがしばらく続いた。ちょっと恐怖を感じたぞ。福島原発は大丈夫だろうか、とりあえずまずそれが心配。

 大学から、震度5強以上の地震が発生した際に送られてくる「安否確認メール」が届いた。無事な場合の「あ」の一文字を打ち込んで返信した。こういうのも少し安心するもんだな。


2月15日(月曜日) 「何を読むか」が大事

 本や新聞を読んで知識と教養と幅広い見方を身につけ、歴史観を養い、豊かな語彙力を増やそう、と呼びかけるのはある意味その通りで、僕も学生にそう伝えてきた。しかし世の中には、差別と偏見にまみれて事実を無視した酷いヘイト本や、権力志向の政府広報同然の新聞もあるわけで、そんなものをいくら読んでも差別意識と偏見を再生産するだけだろう。むしろマイナスにしかならない。大事なのは「何を読むか」だ。

 「本や新聞を読もう」とただ呼びかけるのでは不十分。「何を読むか」が重要だ。問題意識や批判精神がある程度あって、比較対象としてあえてその手のヘイト本や、権力と一体化した新聞を読むのなら話は別だけど。だからこそ、なおのこと事実関係と背景をしっかり説明し伝える必要がある。メディアや教育に携わる者の役割であり、責務だと改めて強く感じる。


2月16日(火曜日) 極めて不自然で不健全

 日経平均株価が30年ぶりに3万円台に。実体経済とも生活実感ともかけ離れた異常な数字だ。巨額の資金を使って莫大な不労所得を入手できる余裕のある富裕層が、さらによりいっそう肥え太っていく。日々の暮らしに汲汲としている「持たざる者」との経済格差は拡大するばかり。極めて不自然で不健全なこんな状況が、この先いつまでも続くとは思えないし、続いてはいけないと思う。遠からず大きな反動が来て、手痛いしっぺ返しを食らうのでは。


2月17日(水曜日) ピントずれまくり

 森喜朗会長の後任人事を延々と1時間近く放送するTBSの情報番組のスタッフって、本当に馬鹿だなあとしみじみ思う。新型コロナのワクチン開発・接種、スガのムスコ(接待贈収賄)、リコール署名8割超不正などの問題こそ、時間をかけて大きく取り上げ続けるべきニュースだろうに。ピントずれまくり。


2月19日(金曜日) 反省するのはそこじゃない

 「スガのムスコ」の接待贈収賄事件。秋本芳徳・総務省情報流通行政局長が衆院予算委員会で「記憶力不足と不適切な発言があった点は非常に反省している」と釈明(毎日)。反省するのはそこじゃない。利害関係者であるのが明白な「スガのムスコ」から受けた接待・収賄を反省しろよ。主権者たる国民をなめてるのか。刑事事件として立件し懲戒免職が当然だろう。

 しかも堂々と虚偽答弁を繰り返す。後ろには菅義偉首相が控えているから、モリカケサクラのように逃げ切れると思っているのか。主権者たる国民に奉仕する立場の公僕の分際で、許しがたい厚かましさだ。

 アベスガ自民党の公私混同利権地獄は、もう何から何まで底なし沼の様相。新型コロナ対策も東京五輪もスガのムスコの接待贈収賄も、すべてがデタラメで滅茶苦茶。無能すぎて救いようがない。国民の命と暮らしよりも利権。これこそ悪夢そのものじゃん。


2月20日(土曜日) 「決意を支持」しただけ

 「コロナ対策やワクチン分配でそれどころじゃないし、五輪開催なんて無理だと思うけど、日本が決意したっていうならまあそれでいいんじゃないの」ということでしょう。「決意を支持」したのであって、G7首脳が五輪開催自体を支持したわけじゃないよね。

日本の五輪開催決意をG7が支持(TBS NEWS)

五輪の今夏開催「日本の決意を支持」G7首脳が声明(朝日)


2月21日(日曜日) 好意的な評価に安心

 後期(秋学期)の授業評価アンケート結果の通知が、大学教務課から届いた。学生の評価は概ね好意的。的外れな批判は皆無だった。ホッと安心。「罵詈雑言や言いがかりのような理不尽な罵倒が並ぶ」とこぼす先生の声も聞くが、もしそういう記述があったらさすがに落ち込むよなあ。以下、学生の自由記述回答から抜粋。

・「今後ニュースや新聞等を見るときに意識すること、注意すべきことが身についた」

・「今の日本の政府や報道機関がどういった状況なのかを学べた」

・「新たな視点でニュースを読み取る力をつけることができた。また権力を監視することの重要性について理解できた」

・「大学生になり授業を受けてきた中で、この現代ジャーナリズムが一番受けてよかったと感じた。目をそらしたいと思うことや、衝撃を受けることは多々あるが、その分自分が今後記事を見るときに何に気を付ければいいのか等々を知ることが出来てよかった」

・「難しい言葉もわかりやすく伝えてくれた」

・「ZOOM上でリアクションペーパーを読み上げていたので、多くの生徒と考えを共有できた」

・「日本の現政治体制にやや攻撃的なように感じた。ジャーナリストという仕事を通して、政府を中心とした社会の構造がどのような形になっているのか、これからどのように変えていくべきなのかを丁寧に教えてくれた」


2月22日(月曜日) 岡村公園の梅林

 岡村公園(横浜市磯子区)の梅林。ピンクと白の小さい花が咲き誇る=写真。祖父母と孫、ペットを連れた家族連れが散歩や写真撮影を楽しんでいた。園内には野球場やテニスコート、多目的広場があり、岡村天満宮も隣接。市民の憩いの場になっている。この日は5月中旬の陽気。風が強くて花粉が大量に飛散するのには閉口した。

◇◇

 朝日夕刊、しりあがり寿の4コマ漫画=写真。「ウソの答弁や書類やワイロや今度の不正リコールや何度も慣らされて…政治のダメさにも免疫ができるかもしれないね」「そりゃまずいだろ…」。いやほんと、シャレにならない。腐臭が消えないアベスガ自民党の利権地獄は底なし沼。どこまで腐敗しているんだ。

◇◇

 スガのムスコの総務省幹部接待贈収賄事件。国家公務員倫理規定違反で局長や審議官ら総務省幹部を処分するというが、形式だけの軽い懲戒処分ではなく、ここは断固として懲戒免職にしてもらいたい。しかも虚偽答弁を重ねるなど極めて悪質。利害関係者と会食したら懲戒免職されるんだ、と広く知らしめる意味でも。

 その上で、総務省幹部だけでなく、接待したスガのムスコら東北新社の関係者も一緒に贈収賄事件としてしっかり立件し、厳しく罪に問われるべきだ。菅義偉首相の息子だからこそ、これだけ頻繁に会って飲食したのは明白なのだから。同業他社なら到底あり得ない。モリカケサクラと全く同じ構図じゃないか。こんなデタラメを許してはならない。


2月24日(水曜日) 総務省幹部の処分は甘すぎる

 スガのムスコの接待贈収賄事件で、総務省が国家公務員倫理規定違反で同省幹部11人を処分。7人が減給3カ月、2人は戒告、2人は訓告と訓告相当だとさ。軽っ。軽すぎる。「気が緩んでいた」「脇が甘かった」「知らなかった」という次元の話では断じてない。明確な贈収賄の確信犯で、主権者たる国民への背信行為そのものではないか。

 繰り返し何回でも言うが、利害関係者から接待を受ければ一発で失職すると広く知らしめるためにも、懲戒免職にすべきだ。もちろん天下りなど絶対させてはならない。日本国憲法を遵守し全体の奉仕者であることを宣誓した上で国家公務員になったのだから、それくらい当然で覚悟の上のはず。一罰百戒こそふさわしい。国民をなめきっている役人(政治家とその家族も)は必要ない。公の舞台から即刻退場してもらうしかない。その上で関係者全員を立件して、刑事責任も当然しっかり取らせるべし。

◇◇

 菅義偉首相はムスコの接待贈収賄事件について、「私の長男が関係し、結果的には違反行為をさせてしまった。大変申し訳なく、国民におわびを申し上げたい」と陳謝。「私の長男が関係し、結果的には違反行為をさせてしまった」ってどういうこと? 「結果的に」とは何だ。意味不明。日本語にもなっていない。論外。まるで他人事のようなこの言い草そのものが度し難い。

◇◇

 愛知県知事リコール署名の不正(偽造捏造)事件での、高須クリニックの高須克弥院長や名古屋市の河村たかし市長らの釈明(言い訳、言い逃れ)が醜悪すぎる。無様で反吐が出るほど下劣だ。そもそも正規署名の中にごく一部の不正署名が紛れ込んだのではない。大半(8割超の圧倒的多数)が不正署名で、その中に正規署名が混ざっていたという前代未聞の異常で異様な事件だ。

 リコール署名を呼びかけた責任者自身が、まるで被害者であるかのように振る舞い、知らぬ存ぜぬで通るような話とは到底思えない。署名の偽造は3年以下の懲役などが定められている。民主主義の根幹を揺るがし破壊する、れっきとした犯罪であることを自覚したほうがいい。無責任にもほどがある。


2月25日(木曜日) 組織委や国の下請けじゃない

 丸山達也・島根県知事と竹下亘・元自民党総務会長が会談。竹下氏は丸山知事に、聖火リレーの実施判断について「組織委なり、国民全部なり、あるいは世界が決めることであって、知事が決めるこっちゃねえだろう」(朝日)。個々の実施はそれぞれの地元自治体が判断して決めること。組織委や国民や世界に一方的に決められて、指図される筋合いじゃない。なんだよ、その上から目線は。地方自治体は組織委や国(政府)の下請け機関じゃねーんだよ。根本的に勘違いしてるよね。


2月26日(金曜日) ぶら下がり会見でいいじゃん

 菅義偉首相のぶら下がり会見。「先ほどから同じような質問ばかりじゃないですか」と言うが、菅首相は記者の質問にまともに答えていない。スガのムスコの接待贈収賄事件について、首相主導で第三者委員会が調査するのかと聞かれても、「国家公務員倫理規定の徹底を」と言うばかり。だれが何のために何が行われたのか、まず徹底調査するのが大前提のはずなのに。

 そこを問われても答えず、馬鹿の一つ覚えのように「倫理規定の徹底を」と繰り返すだけ。国会質疑と同じように、記者ともまともなやり取りが成立しない。極めて不誠実で傲慢不遜な態度で一貫しているが、首相に質問している国会議員や記者の後ろには、主権者たる国民の目と耳があることを全く自覚していないのが見て取れる。

 毎度のことながら、実に見苦しい醜悪な時間だった。こんなのがこの国の最高権力者だなんて、なんとも恥ずかしく情けない限り。しかしこのみっともない菅義偉首相の姿を、夜7時のニュースの時間に食い込む形で最後まで放送して見せた、NHKの判断は高く評価したい。

 でもあれだよね、正式な記者会見よりも、むしろぶら下がり会見の方が迫力があって、突っ込んだ質問ができてよかったんじゃないの? 無理してお行儀のよい「正式な記者会見」を求めなくてもいいから、内閣記者会は徹底して容赦なく四方八方から菅義偉首相に切り込んで、質問を浴びせればいいと思うよ。

◇◇

 横浜・野毛の老舗洋食店「センターグリル」で、久しぶりに元市立高校の先生とランチを食べた=写真。入り口でしっかり手を消毒。着席後も食事までマスク着用を店側から求められる。さすがだ。いつもと変わらない味を楽しみながら、安倍晋三・前首相の悪行を追った自主製作映画について意見交換する。この元高校教諭が監督したドキュメンタリー作品だ。

 僕の助言が採用されたら、安倍政権の教育破壊(教育基本法改正や教科書問題など)に触れたシーンが挿入されるはず。GW前後には完全版が晴れて劇場公開されるという。期待しています。(掲載写真はこの日のランチのほか、同店自慢のペレットストーブと店の外観)。


2月28日(日曜日) 片や7万円のステーキ

 横浜市内の肉バルで食べた牛カツのランチ。希少部位のザブトンだということで見た目も美味しそうなので、ランチにしては少々高い990円を奮発したが、硬くて不味くて大失敗だった=写真。噛んでも噛んでも噛み切れず、いくら咀嚼しても硬い。そのまま飲み込むしかなかった。近所のスーパーで買った100グラム150円の特売豪州ビーフの方が、はるかに柔らかくて美味しい。

 片や、スガのムスコの接待贈収賄で総務省元幹部の山田真貴子内閣広報官は、1人前7万円超のステーキと海鮮料理をタダ食い。「うちの家族3人の1カ月分の食費よりも高い」と女性タレントがテレビでこぼしていた。ごく普通の庶民の生活実感そのものと言っていい。主権者・納税者の怒りは収まらない。

 しつこく何度でも繰り返して言うが、国民全体の奉仕者である立場をわきまえず、日本国憲法の遵守を宣誓したはずなのに国民への背信行為を働き、利害関係者から接待贈収賄を受けた公僕には、即刻懲戒免職の処分を。即刻免職されるとなれば接待を受けるのを躊躇するし、断る理由にもなるだろう。


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