身辺雑記2021年4月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2021年4月1日〜4月30日

●スガノマスクを閣議決定●店を出た後の酔客が迷惑●無駄に役所を増やすな●そろそろ桜も見納めかな●乱れる日本語の原因は●東京五輪はやっぱり無理筋●続・乱れる日本語の原因は●なぜ後手後手●教員にも学生にも負担●初めての電子確定申告●お手上げ宣言しろよ●ライブ授業に7割参加●「シン・エヴァ」●ファイル添付できない学生に困惑●身近なところに感染の波●今期テレビアニメ評●電車内から授業参加も●政治に殺される●国民の命より五輪か●「灯火管制」大いに結構●「雪ぐ人」新潮文庫として刊行●リアル「流星課長」●テロ集団の国軍を相手にするな●●●ほか


4月1日(木曜日) スガノマスクを閣議決定

 【特報】政府は1日午前、大阪府と兵庫県、宮城県に対する「まん延防止等重点措置」の適用に合わせて、対象地域に「スガノマスク」を配布することを閣議決定した。菅義偉首相の発案。昨年全世帯に配布して不評だった「アベノマスク」よりも大きく、鼻や顎まで覆い隠せる。東京五輪の聖火リレー走者にも同マスクの着用を要請する方針。「集中的な対策によってその地域へ感染を抑え込んでいく」としている。(四月馬鹿)


4月2日(金曜日) 店を出た後の酔客が迷惑

 アクリル板の仕切りも設置せず客を詰め込むなど、最初から感染防止対策をするつもりのない飲食店を周知するのは大事だし、マスクを着けずに騒ぐ客を排除するのも重要だと思うけど、何より困るのは、飲み屋を出た後にマスクを外して大声で騒ぎながら駅に向かう連中だ。電車内も同様。迷惑で危険すぎる。勘弁してほしい。

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 なぁぁぁーにが「こども庁」「デジタル庁」だよ。わけのわからん役所や役職を次から次に乱立させて、無駄な仕事に貴重な人材を大勢使う。今ある部署がやるべきことをしっかりやることこそが重要なのに。もっとほかにやるべきことがあるだろう。新型コロナと原発事故対策が何よりも、喫緊の最優先課題のはず。

 【追記】選挙と利権と政権直轄の管理統制と、新たな天下り先の開拓が目的としか思えない。「幼保一元化」にしてもそんな臭いがする。そもそもやってることがチグハグで、これまでも厚生省と労働省をまとめて厚生労働省にしてみたり、自治省と郵政省を一緒にして総務省を作ったりと、そうした組織改編自体に理念がなく相当無理がある。そのうち今度は、厚労省と文科省を統合して厚労文科省にする、などと言い出したりして。(2021/04/03/追記)


4月3日(土曜日) そろそろ桜も見納めかな

 横浜・大岡川の桜もかなり散ってそろそろ見納めかも。白っぽいピンクの花と葉桜とのコラボも、それはそれでなかなか風情がある。観光船やボートの花見客はまだまだ人気らしい。「小舟と桜」をテーマにシャッターを押してみた(いずれも日ノ出町周辺)。

◇◇

 【おことわり】きのう4月2日付「身辺雑記」の「こども庁」の記事に、追記を掲載しました。


4月5日(月曜日) 乱れる日本語の原因は

 原稿用紙の使い方や、日本語の基本的なルールを理解していない大学生が増えている。例えば段落の最初の1字下げ、句読点の使い方、改行など。インターネットの文章の影響が大きいと思う。大学の公式サイトや大手ニュースサイトでも、1字下げをせず句読点がデタラメな文章が堂々と公開されているからだ。

 そうした文章に慣れ親しめば、文頭の1字下げをしなくていいと考えても不思議ではない。しかし段落をきちんと分けて改行し、段落の最初を1字下げて書くのは、新しい段落の始まりを示すポイントであり、読み手への重要なサービスだ。文章の読みやすさと理解のしやすさに直結する。おろそかにしてもらっては困る。

 テンやマルが、コンマとピリオドになっている文章もある。研究者の学術論文や官庁文書の一部では、コンマとピリオドの使用を正式書式としているからかもしれないが、明らかに日本語の破壊だと思うし、何よりものすごく気持ち悪い。内容以前にそれだけで読む気をなくさせる(文化審議会国語分科会は最近、見直しの方針を示した)。まず大学教授ら研究者、官僚、裁判官、弁護士が、自身の書く文章を見直してほしい。


4月6日(火曜日) 東京五輪はやっぱり無理筋

 競泳の池江璃花子選手がレースに復帰し、日本選手権で見事優勝したのは本人の限りない努力があったからで、文句なしに惜しみない拍手を送りたいが、東京五輪の開催アピール(開催支持の世論誘導)に彼女を利用するのは醜悪だ。池江選手に失礼だろう。「東京五輪代表に内定」って、そもそも開催できるのかね。


 国際水泳連盟が、飛び込みなど東京五輪最終予選3種目の大会中止を発表。予選ができないのであれば、五輪開催はどう考えても不可能なのでは。往生際が悪く五輪中止の決断が遅れると、傷口はどんどん広がるばかりだと思うが。


 北朝鮮オリンピック委員会は、「新型コロナ感染症から選手を保護するため」として、東京五輪不参加を決定。政治的思惑の有無はともかく、至極当然の言い分で理解できる。北朝鮮に限らず、ほかの国も同様の判断をすることは十分に考えられる。東京五輪は無理なんじゃないの。いい加減に腹をくくって決断しなよ。


 聖火リレー中止を検討していた島根県が、条件付き実施の方針を固めた。「一転実施へ」(毎日)と一部メディアは報じているが、スポンサー関係の大型車両の車列やグッズ配布は必要ないし邪魔だから排除する、ということ。実に真っ当で筋の通った主張ではないか。皮肉たっぷり。説得力ある判断に拍手。


4月7日(水曜日) 続・乱れる日本語の原因は

 取材などで、判決文や弁護士の準備書面、学者の研究論文を読むことが多いが、日本語の文章でコンマとピリオドが使われるのには、ずーーーっと気になっていて不快に感じていた。学会によっても基準は異なるようだが、国(政府)は公用文のルールを見直す方針らしいので、早急に実行してほしい。裁判所の書式(作法)に従わざるを得ず、意思に反して「仕方なく」コンマとピリオドを使っている法律家もいると聞いた。ご心中、お察しします。

 日本語の文章の中のコンマとピリオドの不快感については、上記の拙文にも書いた通りだが、教科書でも平然とコンマを使っている会社がある。文化審議会国語分科会の方針転換を契機に、少しずつ関心を集めつつあるようだ。

 一方、文頭1字下げなしの文章の蔓延も大変憂慮している。段落(改行)が分かりにくくて個人的にとても読みにくいと感じるだけでなく、若い世代(学生)がそれを当然だと思ってしまって、浸透しているのが困る。大学の授業でも何回も指摘し指導しているが、まず大人が問題意識と自覚を持ってもらわなければ。若い世代(学生)に悪影響を及ぼすことを理解してほしい。

 日本語の文章でコンマとピリオドを使うのは論外だが、1字下げに関しては、SNSのコメント欄やメールやLINEなどでは、あってもなくても違和感はない。


4月8日(木曜日) なぜ後手後手

 首都圏で、まん延防止等重点措置は東京都だけ? 危機的状況(爆発的感染)になってからでは遅いのに。そうなる前に先手先手を打つのが、的を射た感染防止対策ではないのか。地域限定ではなく首都圏が足並みをそろえて、連携して予防することこそが重要ではないのか。後手後手すぎる。この1年間、いったい何を学んできたのだろう。特に神奈川県知事。東京都への対抗心と、悠長さと危機意識の希薄さには不安しか感じない。


4月9日(金曜日) 教員にも学生にも負担

 新年度の授業が始まった。対面授業は全体の半分ほど。僕の担当科目はいずれもオンラインで来週からだが、Zoomのライブ(リアルタイム)と録画配信の2本立てで実施する予定。対面授業で登校する学生はライブに出席できないので、講義の録画配信が必要なのは理解できるけど、これって教員だけでなく学生の負担も相当大きいと思うよ。

 だって大学から帰宅して、今度はまたパソコンに向かって複数の授業を受けなければならないのだから。しかも大学構内でも通学の電車の中でも、新型コロナ感染の恐怖で緊張を強いられてクタクタのはず(もちろん気にしない学生もいるだろうけど)。対面授業とオンライン授業がモザイクのように混在する時間割編成も含めて、なんだかおかしいよね。腑に落ちない。


4月12日(月曜日) 初めての電子確定申告

 初めてオンラインで確定申告(e-Tax=国税電子申告)をした。1カ月延長された申告期限の直前に滑り込み。作成を終えたページを間違って閉じて、最初からやり直したりして1時間以上かかったが、申告書の記入自体は簡単なので、慣れれば20~30分で終わりそう。必要な項目を記入したら勝手に計算してくれる。なんだよ、想像以上に便利じゃん。

 僕は「マイナンバーカード」を持っていない(持ちたくない)けど、税務署で発行されたIDとパスワードがあれば利用できるので問題ない。税務署まで出向かなくても長蛇の列に並ばなくてもいいし、来年も電子申告にしようかな。計算の過程は、相変わらず理解不能のままで謎だった。


4月13日(火曜日) お手上げ宣言しろよ

 あまりに拙速に緊急事態宣言を解除した結果、大方の予想通り目も当てられない感染者の急増・拡大を招いた大阪府。まさにマッチポンプ。しかも的外れで行き当たりばったりの対応しかしていないのに、「やってる感」だけ盛大に吹聴する。大阪の病院は事実上の医療崩壊。その挙句に「不急の手術は控えて」だと。「不急の手術」って何だよ。トンデモ府知事に殺されそうだな。哀れ大阪府民の明日は……。

◇◇

 ワクチン接種する医者や看護師が足りなくて困っているのに、東京五輪の医療スタッフ派遣を求める大会組織委の支離滅裂。変異ウイルスの蔓延で危機的状況が拡大する中、それでも聖火ランナーを走らせる非常識と無神経。そろそろ五輪への怒りだけでなく、憎悪が広がりつつあるのでは。いい加減に東京五輪の開催は諦めて、お手上げを宣言すればいいのに。


4月14日(水曜日) ライブ授業に7割参加

 オンライン授業の初日。僕はZoomを使ったライブ(リアルタイム)の講義と、授業の録画配信の2本立て。登校して教室でほかの授業を受けている学生もいるので、ライブ参加は何人くらいいるかなあ、1人もいなかったら寂しいなあと心配していたが、担当する2クラスとも7割ほどがライブ受講だった。

 誰もいない画面に向かって授業を録画するのって、寂しいし虚しいしモチベーションが上がらないから嫌なんだよ。やっぱり誰かに向かってリアルタイムで話しかける方が、断然やる気が出る。本当は教室で学生の顔を見ながら授業するのがいいのだけど。ともあれ、観客ゼロでなくてよかった。ほっとした。

◇◇

 この馬鹿総理は、参院本会議でマジでこんな発言をしたのか。菅義偉首相は参院本会議で、新型コロナの感染再拡大について「現時点で全国的な大きなうねりとまではなっていないと考えている」と述べた──。大阪府知事の無能と無為無策の酷さも同じだけど、愚かすぎる政治家のせいでこの国の国民は本当に殺されてしまうぞ。

菅首相、第4波をかたくなに否定「大きなうねりとなっていない」(東京新聞)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/98125


4月15日(木曜日) 「シン・エヴァ」

 TOHOシネマズ上大岡で、遅ればせながら「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観た。同館で最大の420席のスクリーンに観客は10数人。ゆったり鑑賞できた。明日16日からは100席ほどの小さなスクリーンで上映される。寝不足もあってかものすごく眠い。とりあえずきちんと話が完結したのはよかったが、上映時間155分が死ぬほど長く感じた。


4月18日(日曜日) ファイル添付できない学生に困惑

 大学で担当している1年生の授業の課題を、ワードかテキスト形式のファイルにしてmanaba(学習支援システム)で提出するように指示したのだが、こちらでは開けない形式やpdfやpingで出してくる学生が予想外に多くて困惑している。例年そういう学生もクラスに1人くらいいるが、今年はずっと多い。

 懇切丁寧に説明した提出要項を読んでいないだけでなく、そもそもパソコンの使い方や文書作成の基本を知らないように見受けられる。今春入学したばかりの新1年生限定の授業なので、高校での学習や経験に問題がありそうだ。指導するにしても、それって僕の仕事の域を超えてるよなあ。いずれにせよ、ちょっと対応を考え直さなければ。


4月19日(月曜日) 身近なところに感染の波

 行きつけの美容室から、いつもお世話になっている店長が新型コロナウイルスに感染したとのお知らせが届いた。店長のお連れ合い以外のスタッフや客に濃厚接触者はいない、と保健所で判定されたそうで、店長は療養施設で12日間療養し、お連れ合いは自宅待機しているという。発熱などの症状はなく健康状態に問題はないとのこと。大事に至っていないみたいでホッと安心した。

 これまで友人知人で新型コロナウイルスに感染したという話は、幸いにも耳にしたことがなかったから、感染拡大の危機感を実はそれほどリアルには感じていなかった。しかし身近なところで感染を聞くと、いよいよ射程距離にコロナ感染の波が迫ってきたようで、変異ウイルスの拡大もあってなおさら不安になる。


4月20日(火曜日) 今期テレビアニメ評

 【今期テレビアニメ評】今期は面白い作品が結構多い。豊作かも。◎ゴジラSPシンギュラポイント(MX)説明台詞が多いが、話の流れやテンポがよくてあっという間に終わる。◎ドラマゆるキャン△2期(テレ東)実写だけど原作漫画やアニメの再現度が半端ではなく秀逸。

 ◯Vivy -Fluorite Eye’s Song-(MX)AIロボットが人間を襲う未来を回避するため、過去を変えようとするタイムリープもの。鉄腕アトム以来のテーマ「ロボットの人権」を彷彿。◯憂国のモリアーティ2期(MX)。◯フルーツバスケットThe Final(テレ東)。

 △86エイティシックス(MX)支配民族が被支配民族を差別し、他国との戦闘を強いるバトルアニメ。今後の展開に期待。△イジらないで、長瀞さん(MX)「からかい上手の高木さん」をハードに料理した感じ。△戦闘員、派遣します!(MX)同じ作者の「この素晴らしい世界に祝福を」の別バージョンみたいなコメディー。

 △恋と呼ぶには気持ち悪い(MX)妹の友達の女子高生に猛アタックするイケメンビジネスマンを描くラブコメ。予想外に面白い。△オッドタクシー(テレ東)NHK教育で放送しているような絵柄なのに、内容はなかなかシリアス。△聖女の魔力は万能です(MX)。△スーパーカブ(MX)。


4月21日(水曜日) 電車内から授業参加も

 Zoomを使ったライブのオンライン授業に、電車の中から参加している学生がいた。質問しても応答がないので接続環境が悪いのかと案じていたら、「今、電車の中なので声が出せません」とチャットでメッセージが届いた。なるほどそういうことか。了解。それにしても実に今の時代らしい、なんとも便利な機能だなあ。

 ほかの学生に聞いてみたら、午前中は教室で対面授業を受けて、それから大急ぎで自宅に帰って午後の僕のオンライン授業に出ている学生が何人もいた。その中には僕の授業が終わるとすぐにまた学校に戻って、再び対面授業を受けるという学生も。そりゃ大変だ。頑張れとしか言えないが、とにかく頑張れ。

◇◇

 緊急事態宣言について、菅義偉首相「精査して今週中にも判断する」。なんでそんなに悠長なんだろう。どこまでもぐずぐずと引き伸ばして後手後手。そして楽観的で希望的観測ばかり。既に医療崩壊が始まっているのに、それでも聖火ランナーを全国で走らせて大騒ぎする異常。五輪開催にこだわる異様。


4月23日(金曜日) 政治に殺される

 「できることは全部やる」と言いながら、何もしなかった末の3度目の緊急事態宣言。「変異ウイルス」の危険性にしても専門家の警告を無視して放置し、必要な対策も取らずに早々と宣言解除した挙句、医療崩壊を招いている。無為無策で中途半端。具体性に欠ける掛け声と精神論を唱えるだけで、曖昧な措置をダラダラ、ズルズルと続けてきたツケだ。

 それでも東京五輪に固執し、五輪だけは何が何でも開催するなんてあり得ない。楽観論と希望的観測ばかり。どれだけ巨額の利権があるのか。こんな支離滅裂で無能で無責任な政権のもとでは、新型コロナウイルスの感染者だけでなく、通常の病気や事故の患者も適切な治療が受けられず、マジで政治に殺されてしまう。


4月25日(日曜日) 国民の命より五輪か

 外国人五輪選手だって日本に来たくない人は少なくないはず。新型コロナウイルスの感染状況が悪化すれば、そういう選手はさらに増える。来日する選手が激減すれば、自然と東京五輪も中止に追い込まれるだろう。そもそも世論の多くは五輪を拒絶している。「何が何でも東京五輪は絶対やる」などと開催に固執し、国民の命と健康よりも五輪(利権)を優先する政権の姿勢が変わらなければ、国民感情は五輪への反感や嫌悪感に向かうに違いない。さっさと中止を発表しろよ。

◇◇

 衆参3選挙(広島再選挙、長野補選、北海道補選)で与党が全敗したのは当然として、名古屋市長選で、知事リコール署名偽造捏造事件の河村たかし氏が4期目当選確実なのは腑に落ちない。相手候補のタマがイマイチだったか。


4月26日(月曜日) 「灯火管制」大いに結構

 目に見える形で危機感を持たせるため、イルミネーションやネオンなどの照明を消すことに僕は大賛成だ。「まるで戦時中」「灯火管制か」と言われるが、まさに「戦時中」なんだから。視覚的効果とメッセージ性は絶大だろう。変わらず渋谷に繰り出し大騒ぎする若者らの姿を見ると、なおさら意味はあると思う。

 まぶしい電飾が光り輝く繁華街から明かりが消えた景色を目の当たりにし、今がまともな状況じゃなく異常だということを痛感する、その効果は絶大だ。東日本大震災の時はもっと暗かった。原発事故と電力危機を明確に意識させることになった。それと同じだ。必要な街灯や室内はしっかり点灯されているのだから、生活に支障はない。防犯面で不安といった批判も当たらない。「灯火管制」大いに結構だ。


4月27日(火曜日) 「雪ぐ人」新潮文庫として刊行

 NHKのドキュメンタリー番組「ブレイブ勇敢なる者『冤罪弁護士』」を書籍化した佐々木健一氏の単行本「雪(そそ)ぐ人/冤罪弁護士今村核」(NHK出版)が、新潮社から新潮文庫として刊行された。文庫版の書名は「雪ぐ人/冤罪弁護士今村核の挑戦」。解説はジャーナリストの清水潔氏。僕もほんの少しだけ登場する(第3章、第6章、第7章)。単行本で「最高裁事務総局」が「事務局」となっていた誤植が、文庫版ではしっかり修正されていてよかった。590円(税別)。


4月28日(水曜日) リアル「流星課長」

 しりあがり寿の名作マンガ「流星課長」に出てくるようなオババに遭遇した。混雑する駅前のスーパーで会計を済ませて商品を袋に入れていると、そのオババは30センチほどの隙間に買い物かごをねじ込んできた。密になるから近付いて欲しくないなあ。反対側の客が作業を終えてスペースができた。するとオババは僕に「向こうに寄れ」と言う。「お前が移動しろよ」とは口にしなかったけど、世の中にはいろんな人がいるなあ。

 リアル「流星課長」の登場にしばし困惑するばかり。買物客でごった返す駅前のスーパーに、昼前という時間帯に立ち寄った僕が悪かった。


4月30日(金曜日) テロ集団の国軍を相手にするな

 軍事クーデターでミャンマーの権力を掌握した格好の「テロ集団」国軍に対抗し、アウンサンスーチー氏の支持派など民主勢力が樹立した統一政府。民意を全く反映しない暴力集団の国軍を、国連も周辺の国々も(もちろん日本政府も)完全無視すべきだ。一切相手にしてはならない。民主派を唯一の「正当な政府」として処遇し続けることこそが、テロ集団の国軍を瓦解させる近道だ。

 ミャンマー国軍がでっち上げたテロ政府は、まともな外交相手では断じてない。間違っても日本政府は「独自のパイプ」とやらを持ち出して、国軍に向き合ってはいけない。テロ集団は孤立させなければならないからだ。テロ集団を「正当な政府」として相手にするなら、その国もまたテロ国家・反民主国家のそしりは免れない。


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