身辺雑記2021年9月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2021年9月1日〜9月30日

●スガっち落選もあり得る?●地獄の1年+悪夢の8年●メッセージ●長電話●政権批判の声は当然●また愚行を繰り返すのか●誤ったメッセージ●河野太郎の詭弁と屁理屈●弁護士の卑劣なデマ●初めての舞台挨拶●再び舞台挨拶●事の重大性を自覚せよ●「ひるおび!」に自浄作用なし●「CM見合わせ」に発展●「かげきしょうじょ!!」残り2回●最悪の「天声人語」●露骨な嫌がらせか弾圧か●北海道旅行の気分●コロナワクチン初回予約●懲りない詐欺メール●宣伝・世論操作と報道は違う●すぐに第6波が来る●出来レース?●極右バネとアベ残滓●札幌味噌ラーメン●●●ほか


9月1日(水曜日) スガっち落選もあり得る?

 菅義偉首相が、自民党総裁選前の解散総選挙を断念したのは、地元の衆院神奈川2区で自分が落選する可能性を本気で危惧したからかもしれないな。衆院選で落選して国会議員の身分を失えば、もはや総裁選どころじゃないし。いずれにしても、現職の首相が落選する姿はぜひとも見てみたい。

 側近の自民党候補者が惨敗した横浜市長選の結果を考えたら、スガっちの落選も決して夢物語ではないんじゃないか、などと思ってみたりする今日このごろ。主権者たる国民の怒りと不満と反発は想像以上に大きい。


9月3日(金曜日) 地獄の1年+悪夢の8年

 菅義偉首相が自民党総裁選不出馬の意向。首相辞任へ。「コロナ対策に専念したい」って、そもそも専念なんてしていないし、何もやってないじゃん。権力闘争のドタバタ茶番劇を繰り広げるだけ繰り広げた末に、無責任極まりない。私利私欲、党利党略に明け暮れただけ。地獄のような1年。安倍晋三前首相の悪夢の8年と同じ。


 午後3時半ごろに配達された朝日新聞夕刊の1面(東京本社最終版)。欄外のカンザシ(日付表示)の版建て表示が「4版●●」になっていた=写真。記事を差し替えて改造した夕刊「4版●」や朝刊「14版●」はたまに目にするけど、黒丸2つを見たのは初めてかも。


9月5日(日曜日) メッセージ

 意外な人が僕のホームページを見てくれているんだ、と気づかされることがある。20年ほど前に取材でお世話になったことがある方から、メールをいただいた。近況とともに「いつも見ています」と書かれていた。ものすごく久しぶりに連絡をもらって懐かしく、今でも気に留めてくださっているのがとてもうれしかった。

 どこでどんな人が僕の書いた記事を目にして、関心を持ってもらえるかわからない。友人知人からの反応だけでなく、全く見ず知らずの人が声をかけてくれる場合もある。感想や意見だったり励ましのメッセージだったり、時には仕事の依頼をいただくこともある。いずれにしてもありがたい。世の中どこでどんな縁で結ばれているか、まるで予想できないところが面白い。一方的な思い込みや誹謗中傷の類いは勘弁してほしいけど。


9月6日(月曜日) 長電話

 昼過ぎに、立て続けに長電話をしてしまった。最初は10分ほど。これは普通だけど、すぐに今度は最近では珍しく、2時間も通話することに。これはなかなか厳しい。ようやく終わったと思ったら間髪入れず、また別の人と30分。おかげで昼食を口にしたのは夕方になってから。湯気が立っていたはずのご飯は、すっかり冷めていた。とほほ。


9月7日(火曜日) 政権批判の声は当然

 どういうわけか唐突な感じで、菅義偉首相やスガ自民党政権を擁護するコメントがネット上に溢れ出した。コロナ感染で生死をさまよった芸能人が政権批判すると、「なんでもスガさんや政府のせいにするな」「命を救ってもらった政治に感謝しろ」「お前自身が感染対策しろ」と総攻撃。なんとも不自然すぎる。

 しかも政権擁護の主張は論理が逆立ちして破綻している。無能で無為無策のスガ政権は何の対策もしてないし、東京五輪の強行開催を始め感染拡大を助長することしかせず、むしろ医療従事者の足を引っ張ることしかしていない。仮にもしも真っ当な対策をしたとして、それは政権が主権者に対して果たすべき必要最低限の義務に過ぎない。

 「政治の不作為」によって、大勢のコロナ感染者が自宅療養しかできずに殺されているに等しいのだから、多くの国民がスガ自民党政権に怒りの声を上げるのは当然ではないか。「政府(スガ自民党政権)のせい」なのは明確。「政府に感謝しろ」だなんて笑わせるにもほどがある。どこまで奴隷根性なんだ。

 しかも言うに事欠いて、「国民にお願いしかできないのは憲法のせい」「憲法改正させない野党のせい」などと言い出す始末。ああやっぱり。お里が知れるとはこのことだ。選挙を目前に控えたところで満を持して、アベスガ・ネトウヨ部隊が動き出したんだね(と推測するしかない)。

 そんなわけで、「もっと早く菅首相には辞めてほしかった」と痛烈に批判し、「本当に今この時点でたくさんの人が苦しんでいるんです」「政治のおかげで命を失っていることを絶対に忘れないでほしい」と切々と訴えたタレントの野々村真さんの発言を、僕は支持する。


9月8日(水曜日) また愚行を繰り返すのか

 また同じ失敗を繰り返すのか。GoToナンチャラの愚行から何も学んでいないのか。政府は11月にも新型コロナウイルスの行動制限を緩和する方針。ワクチンの接種証明や陰性証明があれば、飲酒会食人数や旅行移動の制限を緩和するという。しかしデルタ株の蔓延で、ワクチンを2回接種した人にも感染者や死亡者が多く出ている。これから寒い冬の季節を迎えるのに。どうすればそこまで楽観的になれるのだろう。

 そもそも、どうしてそんなに拙速で前のめりなんだ。「踏みとどまって慎重に様子を見る。それからそろりと動き出す」ということが、この国の政府はなぜできないのか。まともな感染防止策や医療体制の補強もしないまま、焦って制限緩和すると、さらなる感染爆発を招きかねない。ほんと、バカじゃないかと思う。

◇◇

 自民党総裁選に立候補を表明した自民党の高市早苗・前総務相が、「敵の基地を先に叩く」と勇ましい。その発言こそドン引きだよ。それがどれだけ危うい行為かわかっているのか。自分は安全な場所で命令するだけのくせに。あんたが最前線に行って実際に引き金を引く覚悟を決めてから言え。とりあえず1万歩くらい譲ってもあり得ない暴論だけど、話はそれからだ。安倍晋三前首相に連なる極右タカ派の国家主義者そのもの。醜悪すぎておぞましい。


9月9日(木曜日) 誤ったメッセージ

 相変わらず菅義偉首相は嘘しか言わない。スガっちの一年は「新型コロナとの闘いに明け暮れた一年」でもないし、「コロナに専念した一年」でもなかった。最初から最後まで嘘ばかり。用意された原稿を棒読み。真摯に説明することを一切しない。後手後手、グズグズ、無為無策。誤ったメッセージを発し続けて、緊張感を失わせただけだ。不誠実で無責任極まりない無能な首相だった。

◇◇

 「消費税減税」「原発ゼロ社会追求」などで、立憲民主、共産、社民、れいわ新選組の野党4党が共通政策合意した。候補者一本化の調整も。さらに立憲は、立憲が政権獲得した場合の政策として、新型コロナ対策30兆円以上の補正予算案編成や、日本学術会議人事で任命拒否された6人任命、モリカケサクラの解明なども公表している。

 自民党政権にはできない政策を明確化。4野党が、とにかくできることから実現させようと歩み寄ったのは大きな一歩だろう。100%できなければ全否定するというのでは、政治はマシにはならないし一歩も進まない。とにかく今の「地獄」を変えなければ。少なくともそこは枝野幸男代表と志位和夫委員長は分かっているはず。

 ところが昼の情報番組やニュースの多くは、自民党総裁選のドタバタ騒動と「政局」を延々と面白おかしく伝えるばかり。野党4党の政策合意については、番組の最後で申し訳程度に30秒ほど触れるだけだ。「野党は批判ばかりで政策提言しない」といった事実に反する自称識者のコメントを流すのは、悪意しかなく公正ではない。主権者をミスリードする。そんな仕事をして恥ずかしいと思わないのか。思わないんだろうな。


9月10日(金曜日) 河野太郎の詭弁と屁理屈

 河野太郎行政改革担当相の自民党総裁選立候補の説明を聞いていて、詭弁と屁理屈で全てをねじ曲げる思い込みの強さにゾッとした。白でも黒だと言い張る。原発再稼働容認なんて、明らかに考えが変わったとしか思えない。それでも自分の考えは変わっていないと言い張る。そんな風に思うのは自分のブログを読んでいないからだと言う。唖然とした。

 「誹謗中傷の被害で困っている人は大勢いる。誹謗中傷の投稿をブロックするのは当然だ」との主張も詭弁だ。前提となる事実が間違っている。河野太郎氏は誹謗中傷だけをブロックしているわけではない。正当な批判や気に食わない意見も含めて遮断し排除している。

 ツイッターで相手に閲覧や書き込みをさせない「ブロック機能」を公人が使えば、公人の発信を見る主権者の権利を侵害することになる。トランプ前大統領がブロック機能を使って国民を排除した行為は、米国の裁判所では憲法違反とされている。せめて見たくない投稿を見えないようにする「ミュート機能」を使えば、少なくとも主権者の権利侵害にならないだろうに。少しは考えて行動すればいいのにね。

◇◇

 元裁判官の八代英輝弁護士がTBSの昼の情報番組「ひるおび!」で、野党4党の共闘について、「共産党はまだ暴力的な革命を党の要綱として廃止していない。よくそういうところと組もうって話になるなと感じますね」と発言。これに対し共産党は「事実無根の卑劣なデマは絶対に許せない」として、番組に謝罪と訂正を求めたという。

 八代英輝弁護士は、これまでも放送中に事実をねじ曲げたデマや誹謗中傷を繰り返している。旧民主党政権や朝日新聞に対する誹謗中傷も常習だ。米国のトランプ大統領(当時)が煽って、大勢のトランプ支持者が連邦議会を襲撃した事件の際も、「トランプ大統領が嫌いな人がそう言ってるだけ」と番組で言い放った。

 これで元裁判官の国際弁護士だという。こんな人物に裁かれるなんて信じ難い。ゾッとする。そもそもこの手の人物を平然と、毎日のようにレギュラー出演させているTBSと番組スタッフの責任は重大だ。共犯ではないか。出演させる見識そのものを強く疑う。


9月11日(土曜日) 初めての舞台挨拶

 安倍政権を検証した映画「2887」の公開初日。かなりの賑わいだった。横浜市中区のミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」の舞台挨拶に、河野優司監督と一緒になぜか僕も引っ張り出された。初体験に戸惑うがなんとか大役を果たす。支配人の梶原俊幸さん、いろいろご配慮いただきありがとうございました。劇場の大きなスクリーンで見るのはやっぱりいいなあ。

 【メモ】「シネマ・ジャック&ベティ」は午後3時30分から1日1回上映。9月17日まで。東京の「シネマハウス大塚」は9月25日から28日まで1日2回。全国各地の「九条の会」や市民団体で自主上映も。


9月12日(日曜日) 再び舞台挨拶

 安倍政権を検証した映画「2887」の公開2日目。初日だけのはずだった「シネマ・ジャック&ベティ」の舞台挨拶に、きょうも駆り出された。河野優司監督の頼みなので断れない。昨日の観客よりも拍手が多い。しょうもない冗談にも笑ってくれる。よかった。和む。明日以降の舞台挨拶は河野監督お一人だけです。悪しからず。


9月13日(月曜日) 事の重大性を自覚せよ

 すごいな、TBS系の情報番組「ひるおび!」。先週金曜日の共産党誹謗発言に一言も触れないまま番組を始めて、張本人の元裁判官の八代英輝弁護士は降板させず、しれっと喋らせていた。午後の発言だったから午後の時間帯で触れるつもりなのか。公党を貶め野党共闘を貶めた悪質な世論誘導デマ。そもそも謝罪で済む話じゃないが。

 まともな神経で番組を製作しているのであれば、番組冒頭で開口一番にMCが謝罪し、八代英輝弁護士本人が頭を下げて引っ込むのが筋だろう。午後でも同じことを繰り返した上で降板する。それくらい大変な発言をした。選挙妨害につながりかねないデマを流したという自覚はあるのだろうか。

 TBSと番組スタッフは事の重大さを自覚していないのではないか。八代英輝弁護士の発言は、共産党とその支持者だけに対する誹謗中傷・攻撃ではない。4野党とその支持者や、市民社会と民主社会そのものを貶めて否定したに等しい。主権者たる国民の一人として強い危機感を覚える。


 そう思いながらTBS系「ひるおび!」を見ていたら、午後1時前になって1分ほど形ばかりの謝罪があった。女性アナウンサーが訂正謝罪原稿を読み上げ、八代英輝弁護士は「閣議決定された政府見解に基づいた発言だった。共産党が否定していることも併せて申し上げるべきだった。正確にバランスに配慮したい」。MCは「脇を締めて番組作りに臨んでいきたい」。そんな謝罪があるか。

 全く何の謝罪にもなっていない。それどころかむしろ「政府見解」を持ち出すことで、さらに事実をねじ曲げたデマを重ねて、誹謗中傷を再び繰り返したに等しい。これは酷い。八代英輝弁護士を降板させないばかりか、こんな詭弁を公共の電波に乗せて、しかも平然とレギュラーでコメントを続けさせることに驚愕する。番組ぐるみで反社会的行為に加担している、と言ってもいい。悪質極まりない。やはりTBSと番組スタッフは、事の重大さを理解していないようだ。


 この日のTBS「ひるおび!」は自民党総裁選絡みで河野太郎行革相をスタジオに招いて、1時間近く延々と持ち上げ続けていた。テレビの印象操作と世論誘導の怖さを改めて痛感する。共産党への誹謗中傷発言だけが問題ではない。番組が伝えるのは、河野太郎氏の人の良さそうな雰囲気と政局だけだった。

 上っ面だけを取り上げて河野太郎氏をヨイショして、実に薄っぺらい内容で世論を誘導する。最近の河野氏の原発政策の変節や安倍前首相へのすり寄り、ツイッターでのブロック、官僚へのパワハラ疑惑などの危うさには触れない。番組スタッフの問題意識の無さとレベルの低さが見て取れた。

 総選挙を控え、有権者に政権選択の材料を示す役割がメディア(公共の電波)にあることを考えれば、少なくとも公平公正な伝え方に徹するべきだろう。問題点を掘り下げて事実に基づいて指摘するのが、ジャーナリズムの最も重要な職責なのは言うまでもない。真っ当な報道番組でなく、情報番組であったとしても。「ひるおび!」でまともなのは、お天気のコーナーだけじゃないか。

◇◇

 敵対する政党や市民団体を非合法化し監視対象として弾圧するのは、古今東西を問わず全体主義国家・独裁政権・軍政の常套手段だ。日本の公安がいまだに共産党を監視対象にしているのは、公安が戦前の特別高等警察(特高)の流れを汲み、保守勢力が共産党を恐れて敵対視しているからだ。自民党や日本の公安の体質は、ミャンマー軍政や中国共産党と変わらない。

 香港や中国国内の民主派を非合法化して弾圧する中国共産党政府のやり方と、公党である日本共産党を監視対象にして閣議決定までする自民党政府のファシズム的な本質は、全く同じだ。監視の対象が、自由主義者やキリスト教信者らへと広がる可能性がないとは言えない。そこを最も恐れる。

◇◇

 立憲民主党が公約第2弾を発表。「選択的夫婦別姓」「LGBT平等法」など、「多様性」「自民党では実現できないテーマ」で対立軸を明確にした。「新型コロナ対策30兆円以上の補正予算案」「モリカケサクラ解明」と、野党4党政策合意の「消費税減税」「原発ゼロ追求」で十分に自民党政権に対抗できる。

 テレビは自民党総裁選の政局を面白おかしく延々と垂れ流すのではなく、野党4党の政策合意や立憲民主党の公約発表について、もっと手厚く報道すべきだろう。そうでなければ著しく中立性と公平性を欠く。自民党の広報宣伝媒体ではない、という誇りがほんの少しでも残っているのなら、せめて最低限のジャーナリズムの意地を見せてほしい(もうほとんど期待なんてしてないけど)。


9月14日(火曜日) 「ひるおび!」に自浄作用なし

 そして何事もなかったかのように、今日も当たり前のようにTBS「ひるおび!」のスタジオで、笑いながらコメントする元裁判官の八代英輝弁護士。公共の電波を使って事実に反するデマで共産党を誹謗中傷し、野党共闘を不当に貶めたことへの反省など微塵も持ち合わせていないのだろう。本人はもとより番組自体にも自浄作用はないと見た。

 TBS「ひるおび!」という番組に自浄能力がなく、まともな謝罪さえできないばかりか、八代英輝弁護士を降板させることもできないのであれば、スタッフもろとも番組そのものを解体し打ち切るしかしかないだろう。それができないなら消費者の正当な権利行使として、スポンサー企業の商品不買をするしかあるまい。民主主義社会の根幹に関わる問題だ。「事の重大性を自覚する」とはそういうことである。

 もしもTBSに「報道のTBS」としての良心があるなら、せめて「NEWS23」か「報道特集」が責任を持って、八代英輝弁護士の選挙妨害発言と、自民党と公安の共産党敵視の背景を掘り下げて詳しく報道するべきだ。


9月15日(水曜日) 「CM見合わせ」に発展

 TBS「ひるおび!」のスポンサー企業である大手食品メーカーのキユーピーが、番組のCMを見合わせた。「いろんなご意見をいただいており、社内で検討した結果、14日のCMは見合わせました。代わりにACのCMが流れています」(キユーピー広報部)。15日のCMも提供しなかったことを明らかにしたが、見合わせた理由については答えられないとしたという。「今後については、どうするか検討中です」。キユーピーは正常で賢明な判断をし、真っ当な対応をした。

「ひるおび」スポンサーがCM見合わせ、キユーピーが対応「社内で検討した結果」、今後は未定(J-CAST)

https://www.j-cast.com/2021/09/15420359.html?p=all


 TBSの「ひるおび!」に自浄能力がなく、まともな謝罪さえできず、八代英輝弁護士の降板もしないなら、番組の打ち切りしかしかない。それができないなら消費者の正当な権利の行使として、スポンサーの商品不買をするしかないだろう。民主社会の根幹に関わる問題だ。「事の重大性を自覚する」とはそういうことだ。

 TBSと「ひるおび!」は、元裁判官の八代英輝弁護士と心中するつもりなのか。そんなつもりがないなら覚悟を決めて、今一度改めて真摯に謝罪し、八代英輝弁護士を切ったほうがいい。このままでは「まともな報道機関」としての立場まで失いかねない。すでにかなり揺らいでいるけど。


9月16日(木曜日) 「かげきしょうじょ!!」残り2回

 今期に限らず、最近のテレビアニメの中でダントツに面白い「かげきしょうじょ!!」(MX)の放送も、残り2回となった。人気歌劇団の人材を育成する音楽学校を舞台に、少女たちのドラマが展開。物語も登場人物も音楽もどれもが魅力的な作品だ。こういう秀作こそ2クール以上の放送枠で流せばいいのに。もったいないなあ。放送終了は残念で寂しいけど、1カ月前に買ってアニメが終わるまで読むのを我慢していた原作漫画のコミックス(白泉社)=写真=を、最終回の放送後に開くのを楽しみにしている。


9月17日(金曜日) 最悪の「天声人語」

 きょう17日付の朝日新聞「天声人語」は酷かった。最近の「天声人語」の中で最悪だと思った。テレビの情報番組や報道番組が「自民党一色」になっている実態や背景を掘り下げもせず、「自民党の露出の多さを嘆き、テレビのせいにする人がいる。立憲民主党の安住淳国対委員長である」と一方的に切り捨てたのだ。事実を捻じ曲げて反共デマを流したTBSの情報番組「ひるおび!」に触れることもなく。

 テレビが「自民党一色」になっている背景には、番組側の中立公正さを欠いた姿勢がある。政権政党に異様におもねって、広報宣伝媒体のようになっていることに、多くの番組スタッフは疑問を感じていないかのようだ。しかも今回は衆院選を控えたこの時期に、公然と虚偽情報を流し野党共闘を貶めた。常軌を逸している。

 そもそもTBS「ひるおび!」の八代英輝弁護士発言を、朝日新聞はどうして大きく取り上げないのだろう。むしろそれが不思議だ。9月10日午後の同番組で八代英輝弁護士は、野党4党の共闘について、「共産党はまだ暴力的な革命を党の要綱として廃止していない。よくそういうところと組もうって話になるなと感じますね」と発言。これに対し共産党は「事実無根の卑劣なデマは絶対に許せない」として、番組に謝罪と訂正を求めた。

 事実を捻じ曲げて公党を誹謗中傷し野党共闘を貶め、政府見解を理由にまともに謝罪しない。民主主義の根幹を破壊する大問題ではないか。市民社会全体への攻撃に等しい。

 立憲民主党の異議申し立ては、テレビ番組への違和感だ。TBS「ひるおび!」の虚偽コメントだけでなく、テレビの情報番組や報道番組が「自民党一色」になっていることへの疑問は、多くの市民が感じているはずだ。共産党員や共産党支持者であるか否かは関係ない。連帯して声を上げるのは自然な流れだろう。特定の支持政党がない僕も、その一人である。

◇◇

 きょう告示された自民党総裁選。投票できるのは自民党員と自民党国会議員だけで、自民党関係者以外の意思や考えは全く反映されない。そういう選挙であることを、改めて思い知らされる。17日付朝日新聞夕刊4コマ漫画「地球防衛家のヒトビト」から。


9月19日(日曜日) 露骨な嫌がらせか弾圧か

 共産党の山添拓参院議員が昨年11月3日に、長瀞町の秩父鉄道の私設踏切(地域住民が生活道路として設けている「勝手踏切」。全国に少なくとも約17000カ所あるとされる)を横断したとして、埼玉県警が9月16日付で鉄道営業法違反容疑で書類送検。山添議員は自身のツイッターで、秩父署員から軽犯罪法違反との指摘を受けたと明らかにした。

 普通なら黙認か口頭注意で済むのに、わざわざ書類送検するとは、なんとも分かりやすい嫌がらせとしか思えない。いや露骨な弾圧か。モリ・カケ・サクラなどの巨悪は見逃して不起訴にしながら、微罪とも言えない些細な取るに足らない事件はなぜか送検するちぐはぐさ。

 衆院選を目前にしたこの絶妙な時期だけに、「公安もしょうもないことを」「セコすぎる」などと笑い飛ばして終われない怖さと気持ち悪さがある。TBS「ひるおび!」の八代英輝弁護士が虚偽コメントで共産党を誹謗中傷し、野党共闘を不当に貶めた問題も根っ子は同じだ。

 ナチスはまず共産主義者を攻撃し、次に社会民主主義者、さらに労働組合員たちを対象にした。そして声を上げなかった自分が標的にされた時、周りに声を上げる者は残っていなかった──。という悲劇の再現は真っ平ご免なので、僕はおかしいと声を上げる。


9月22日(水曜日) 北海道旅行の気分

 上大岡の京急百貨店で今日から始まった北海道物産展で、富良野「ゆきと花」の煮干し中華そばを食べた。蕎麦みたいなツルシコ細麺の食感がよく、鶏と豚のチャーシューが美味しい。近くのイトーヨーカドーでも北海道フェアをやっていて、六花亭「マルセイバターサンド」と柳月「あんバタサン」を買ってしまった。旅行した気分ということで、まあいいか。

 北海道や沖縄に遊びに行ってのんびり過ごしたいけど、当分の間は無理だろうなあ。臆病で小心者の僕には、コロナ禍の中でも旅行に出かける勇気なんてありません。


9月23日(木曜日) コロナワクチン初回予約

 コロナワクチンの初回接種を予約した。副反応が不安で、面倒でもあって躊躇していたのだが、やっておいたほうがいいよ、との友人知人の声に押される形で重い腰を上げた。なかなか予約できないと噂の横浜市のサイトにアクセスして、近くの医療機関で手続きすると、意外と簡単にあっさり一発で予約できた。

 特に2回目の接種後は高熱で2、3日寝込んだという話を何人もの人から聞かされ、ますます憂鬱と不安が募った。予約を取るのが大変との話も判断保留に拍車をかけた。踏ん切りがついたのは、ワクチンを打ってもほとんどなんともない人もいるとの情報だった。当たり前のことながら、影響は人によってかなり違うらしい。

 ワクチン接種の影響がどっちになるか分からないけど、とりあえず覚悟は決めた。3週間先の1回目はともかく、問題はその次の2回目。影響が少ないことを願うばかりだ。対面授業が再開した際や取材などで、不安が多少でも軽減されればと思う。僕みたいに迷ったり、ためらったりしている人はまだまだ結構いるはず。もちろん選択の自由は当然あるべきだし、接種の有無で不利益や差別があってはならないのは言うまでもない。


9月24日(金曜日) 懲りない詐欺メール

 毎日いろんな詐欺メールが届く。○○カード、△△銀行、アマゾンなんとか、を名乗って、「不正なログインがあった」「個人情報の更新と確認を」「緊急のご連絡」「重要なお知らせ」「プライム会費のお支払い方法に問題が」ともっともらしい言葉を並べるが、いずれの法人の利用も契約もしていないし顧客でもないのだから、嘘八百の詐欺なのは一目瞭然。ご苦労なこった。馬鹿どもめ。

 そもそも日本語が不自然でおかしいものもあるから、ますますあやしい。それでも懲りずに毎日同じ文面のメールがたくさん届く。すべて迷惑メールフォルダに自動的に振り分けられる。愚かな奴らだぜと思うけど、きっと何百万通も何千万通も送ると、中には騙される人が何人かいるのだろう。


9月26日(日曜日) 宣伝・世論操作と報道は違う

 テレビのワイドショー(情報番組)が自民党総裁選で「自民党一色」になっている件について。自民党総裁選を取り上げて番組の時間を割くこと自体が悪いわけではない。人物や政策を掘り下げると言いながら、都合の悪いことは突っ込まず矛盾をただすこともせず、一方的な主張を無批判に垂れ流しているのが問題なのだ。その自覚がないのは広報・宣伝・世論操作・世論誘導であって、報道ではない。

 しかも野党の主張や政策にほとんど触れず「自民党一色」なのは、極めて不公正で不公平だ。総裁選後にある衆院選を考えれば、有権者の判断材料にならないどころか、世論操作・世論誘導・刷り込みにほかならない。ましてや公共の電波で、事実をねじ曲げて野党を誹謗中傷するなど論外だ。明らかにBPO(放送倫理・番組向上機構)の審査対象案件ではないか。


9月27日(月曜日) すぐに第6波が来る

 政府は19都道府県の緊急事態宣言と8県のまん延防止等重点措置を、全面解除する方針を固めたという。同じことの繰り返し。どうせまたすぐに再宣言することになる。感染者数が減少しているといっても今だけの話で、近いうちに再び増加に転じるのは火を見るよりも明らか。完全に終息したわけではないのだから。

 目先の経済優先にとらわれて前のめりに一気に規制解除するより、様子を見ながらそろりそろりと徐々に解除したほうがいい。安心して油断して緩んで浮かれても、寒くなれば必ずぶり返す。今のうちに医療体制を充実させて、第6波に対応できる体制を構築しておかないと。相変わらず、その場しのぎで先が見通せない。懲りないな。


9月28日(火曜日) 出来レース?

 菅義偉首相の記者会見。神奈川新聞の質問が酷かった。菅首相を持ち上げて昔話をさせた上に、選挙区のある横浜で何をしたいか聞くなど、これではほとんど太鼓持ちじゃん。地元紙をわざわざ指名したのも最後に花を持たせるためだろうし、質問内容も事前に把握していたのだろうなあと推測。出来レースとしか思えない。

 毎回のように首相会見で指名されるNHKは、ご多聞に漏れずこの日の会見でも真っ先に質問するなど、意図的に質問者を指名する内閣広報官の仕切りも不自然極まりない。だとしてもせっかく質問するのなら、もっと本質に深く切り込めよ。手なづけられた、権力と仲良しの太鼓持ち記者なんて、みっともないし恥ずかしいし情けない。

 「地元から総理大臣誕生」などと大々的に紙面で取り上げて、大はしゃぎ(大騒ぎでなく大はしゃぎ)する新聞だからね、ここの政治部(報道部の政治担当記者)は。基本的に地元政治権力との距離感がおかしくてべったり。政治理念や政策の報道よりも、政局報道ばかりなんだよなあ。


9月29日(水曜日) 極右バネとアベ残滓

 自民党総裁選で予想以上に高市早苗前総務相の得票(特に国会議員票)が伸びたのは、自民党の極右バネと、アベ政治の残滓の影響の強さによるものだ。安倍晋三前首相が露出し始めてからのネトウヨの暴れ方も、異様で異常で半端なかった。そういう勢力の力を借りて自民党総裁に選出された岸田文雄前政調会長が、アベ・アソウの影響・支配を排除するのは至難の技だろうな。

 河野太郎行政改革担当相は高市早苗前総務相に食われたというよりも、むしろ安倍前首相に食われたと言えるかもしれない。もちろん「ブロック太郎」に象徴されるような横柄な態度や、原発政策などのブレ(変節)も敗因の一つだろうけど。野田聖子幹事長代行は善戦したと思う。

 大事なのはこの後の衆院選だ。われわれ主権者が意思表示の権利を行使できるのは、そこしかないのだから。少なくとも僕が自民党に投票することはない。

◇◇

 きょうから始まった後期(秋学期)のオンライン授業は、想像していたよりも大勢の学生がZoomのライブに参加してくれた。対面授業が全体の3分の1ほどあるので、大半は録画視聴かなと思っていたけど意外だった。1年生時の別講義の教え子も何人か受講していて懐かしい。オンライン授業でも、やっぱりライブに学生が多いとうれしい。やる気が出る。


9月30日(木曜日) 札幌味噌ラーメン

 上大岡・京急百貨店の北海道物産展は、きょうから後半の第2弾がスタート。札幌市の「空」の札幌味噌ラーメンを食べた=写真。濃すぎず薄すぎることもないコクのあるオーソドックスな味噌味のスープが、ちぢれ麺によく合う。体にはよくないだろうなと思いつつ全部飲み干してしまった。美味っ。とろっとろの半熟煮卵とメンマとたっぷりの刻みネギもいい。

◇◇

 明日は午前中から夕方まで裁判所に行くことになったのだけど、午前中は特に太平洋側や関東南部地域は、台風16号の影響で暴風雨になりそう。それでも開廷するのかな。交通機関の運行状況が心配だ。


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