●青空に映える桜●「記者ハンドブック」●政権のプロパガンダ●学習能力●ライブ授業と録画配信を併用●この後ロシアはどうするの●安倍晋三の使い走り●ポークカレー●新年度の授業準備●数学の論理●「聞いたふり」●極右政党●Zoomアクセス●焼香●3カ月ぶり●連続完全試合ならず●目先の利益●機関紙「救援」と山本夜羽音●吉野家のCM●3回目接種券●今期テレビアニメ評●プーチンの「八紘一宇」●知床の観光船事故は人災●杜撰で無責任●不作為の作為による大量殺人●連合が危うい●3回目接種予約●●●ほか
4月1日(金曜日) 青空に映える桜横浜・久良岐公園の桜が満開だ=写真。曇り空の合間に青空も広がって、絶好のお花見日和。愛犬と散歩する市民や親子連れで賑わっていた。やはり青い空をバックにした桜は映える。最高に美しい。昨夕から続いた雨の後、やや強い風が吹いて、はらはらと散り始めているが、それでも来週初め辺りまでは保ちそうだ。
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満開の桜を楽しむ人々の長閑な景色に、改めて感じること。爆撃や殺戮に怯えることもない、ささやかな日常。この平和で穏やかな暮らしが続いていることが、何よりも大切でありがたい。戦争がないのが一番。テレビから毎日流れてくる悲惨な光景を目にすると、なおさらそう思う。核兵器も原発も徴兵制もこの国には要らない。専守防衛は否定しないが、集団的自衛権は必要ない。
4月2日(土曜日) 「記者ハンドブック」新聞記者時代からフリーになっても使っている「記者ハンドブック」の最新版(第14版)が出たので購入した。記者や報道関係者には、国語辞典とともに必携の一冊だ。用字用語、言葉、表現に迷った際の指針の一つ。3~6年ごとに改訂されるので結構溜まっていく。最新版は、写真手前の緑の表紙。
4月3日(日曜日) 政権のプロパガンダNHKがロシアについて、「政権のプロパガンダを信じる国民が多い。地方の人たちや高齢者はプロパガンダを流す国営テレビが情報源」などと伝えるたびに呆れ失笑する。それをお前が言うか。アベスガ政権下では特に、政権の意向に沿った放送を垂れ流していたのは、何を隠そうNHK自身だったくせに。政治部や五輪関係のニュースの酷さときたら……。恥ずかしげもなく何の反省もなくよく言うよ。
4月4日(月曜日) 学習能力コロナ感染者が増加傾向に転じ、リバウンドも心配されているというのに、またまた早々と旅行機運を後押しし、GOTOトラベルのキャンペーン事業が動き出した。それをテレビの情報番組が煽る。前のめり過ぎる。少なくとも今やることじゃないだろうに、懲りないなあ。同じことが繰り返されてアップダウンが続くだけじゃん。学習能力がないのかね。
4月5日(火曜日) ライブ授業と録画配信を併用教務部から先月、「春学期のオンライン授業はオンデマンド型とし、ライブ配信授業はしないように」との通知が学部長名であった。ライブ配信の授業と録画配信を併用しても、リアルタイムのライブ授業を不可とするのは意味不明だ。納得できなかったので問い合わせたら、ライブ配信授業がOKになった。よかったよかった。
ライブ配信授業だと臨場感があり、タイムリーに質疑応答もできる。もちろんライブ授業だけだとその時間にアクセスできない学生も出てくるが、録画配信を併用すれば、学生には何の不都合も不利益もない。成績評価で不公平が生じなければ問題ないはずで、実習や演習でライブの教育効果は大きい。
というわけで、共通科目(一般教養)の多くは新年度もオンライン授業だけど、僕の担当科目はすべて、ライブ配信授業と、オンデマンド型オンライン授業(ライブ授業の録画配信)を併用して行います。どちらで受講しても構いません。都合のいい方法でどうぞ。
4月6日(水曜日) この後ロシアはどうするのウクライナの街並みがめちゃめちゃに破壊され、病院や学校や幼稚園がロシア軍に爆撃された光景だけでも激しい憤りを感じるのに。後ろ手に縛られて惨殺された市民が、ボロ雑巾のように多数放置された映像を目にすると、暗澹たる気持ちになる。思わず目を背けてしまう凄惨さだ。
侵略者の理不尽で無慈悲な残虐行為が、至る所で展開されているのに対しロシア政府は、嘘のニュースだ、ウクライナや西側のフェイク映像だと開き直る。大日本帝国の大本営発表と変わらない。
どうしてここまで酷いことができるのか。そもそもこの非道な侵略行為の後、憎悪と怒りと侮蔑を一身に集めたロシアは、国際社会にどう向き合うつもりなのだろう。謎だ。相手にしてくれるのは中国や独裁国家など、世界のごく一部しかないとしか思えないのだが。ロシア国民が目を覚ますのを祈るばかりだ。
4月7日(木曜日) 安倍晋三の使い走り「週刊ダイヤモンド」の編集部に公開前の安倍晋三元首相のインタビュー記事を見せるように要求したとして、朝日新聞社は峯村健司編集委員を停職1カ月の懲戒処分に。
「退職まで1週間を切った不当な措置」と峯村健司編集委員は述べているが、退職直前であろうがなかろうが、公開前のゲラを見せろと迫るなんてあり得ない。それも他社の編集部に。そもそも権力者である安倍晋三元首相の代理人(使い走り)として記者が動くなど論外。完全にアウトじゃん。
権力と記者との一体化という報道倫理違反行為であるのはもちろん、不当な編集介入、編集権侵害、検閲であり、二重三重四重にアウトではないか。どこをどうしたらこの記者(峯村健司編集委員)の行為が正当化できるのか、さっぱり分からない。停職1カ月って冗談かよ。普通は懲戒免職だろう。
まさか朝日新聞を辞めた後、峯村健司編集委員はフリーランスの記者(ジャーナリスト)として仕事を続けるつもりなのか。だとしたら正気の沙汰ではない。安倍晋三事務所で広報マンとして働くというのならいざ知らず。同類だと思われたらたまったもんじゃない、勘弁してくれ、と多くの社内外のまともな記者は思っているのではなかろうか。
→朝日新聞社編集委員の処分決定、「報道倫理に反する」、公表前の誌面要求(朝日)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15259004.html
→朝日新聞社による不公正な処分についての見解(峯村健司/note)
https://note.com/kenji_minemura/n/na8bcec8efb30
4月8日(金曜日) ポークカレー東京・神保町のカレー屋「ばんび」で、ポークカレーを食べた=写真。辛いけど美味い。ゆで卵やジャガイモと一緒に頬張ると辛さもまろやかになって、ちょうどいい塩梅でより美味しく味わえる。ご飯をやや多めに注文すればよかったかも。
4月9日(土曜日) 新年度の授業準備来週から始まる新年度のオンライン授業のため、Zoomのミーテイング設定と予約をして、受講生に受講方法や授業の流れを説明する文書を作成して、オンライン学習システムmanabaにレジュメや資料をアップする準備をする。ものすごく面倒くさい。教室での対面授業だったらしなくていい仕事が多すぎる。
レジュメや資料は、昨年度の授業内容を組み替えたり修正したりして、ほんの少しバージョンアップしたものを用意した。本来はこの準備だけに集中すればいいはずなんだけど。余計な作業に時間を取られるのがなんとも腑に落ちない。
4月10日(日曜日) 数学の論理NHKスペシャル「数学者は宇宙をつなげるか?~abc予想証明をめぐる数奇な物語~」。掛け算の方が足し算よりも簡単で、掛け算の結果はすべて素数に分解できて、その数字にはすべて親の「遺伝子」が含まれているが、足し算では全く「遺伝子」が含まれていない──。そんなこと考えたこともなかった。なるほど。すごく面白い。数学は苦手で嫌いだったけど、こういうのはワクワクする。
その後の「abc予想」の話は難しくてほとんど理解できないが(汗)。2つの宇宙の数学世界の矛盾、論理展開とは??? うーん。「対象に関する認識」の違いは数学者の世界だけの話でなく、この世の中のすべてについても言えるというのはよく分かった。「説明する言葉」が必要で大切だということも。
4月11日(月曜日) 「聞いたふり」岸田文雄首相が安倍晋三元首相と会食し、ロシア対応や中韓外交で安倍氏から「助言」を受けたという。安倍元首相が外交で「助言」するなんて笑止千万で、冗談としか思えないが、自民党内で巨大な安倍派の存在は無視できないから、たぶん岸田首相は「聞いたふり」をしてアリバイ作りをしたのだろう。
そういう意味では岸田首相は賢い。少なくとも安倍ほど馬鹿じゃない。そもそも政治思想的にハト派の岸田首相と極右タカ派の安倍とでは、話が合うはずもないだろうし、弱小派閥の岸田首相は相当やりにくいはず。安倍の顔を立てて「聞いたふり」をするのは、岸田首相なりの方便というか処世術なのでは。知らんけど。
→岸田首相、安倍氏と会食 対ロ、中韓外交で「助言」(共同)
https://news.yahoo.co.jp/articles/438f6b3b1c5942881a35e004b8344213e0c6f496
4月12日(火曜日) 極右政党NHKを含めて各局がフランスの政治や大統領選で、「極右政党『国民連合』のルペン氏」とアナウンスするなら、日本の政党についても「極右政党『維新』の◯◯氏」などと呼称すべきではないか。情報の正確性という意味においても。どうしてフランスの政党だけ「極右政党」と呼ぶのか。フェアじゃない。
4月13日(水曜日) Zoomアクセス新年度のオンライン授業が始まった。Zoomを使ったライブ授業の参加は履修登録者の8割ほど。予想以上に多い。自宅からのアクセスは約半数で、そのほかキャンパス内の食堂やベンチ、休憩コーナーなどからも視聴してくれていた。こちらからの問いかけにも問題なく応答し、発言できる環境のようで安心した。
4月14日(木曜日) 焼香安倍政権を検証した映画「2887」を監督し急逝した河野優司さんのご自宅を、浜高教元委員長の浅野茂雄さんと訪問。焼香させていただいてから、奥様の立ち会いの上で河野さんのパソコンや自室などを拝見する。残務整理や上映会の問い合わせ対応など懸案が山積しているそうで、そうしたお手伝いも兼ねてパソコン内のデータを探索した。
他人のパソコンは使い方もどこに何があるかも分からないし、パスワードも分からないし、おまけに河野さんのパソコンは僕がほとんど使わないウインドウズで、しかもブラウザはグーグルクロームときて四苦八苦だった。河野さんの穏やかな遺影が見られたし、奥様の話も聞けたし、ともあれ良しとしたい。
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映画「2887」の憲法部分を再編集した「壊すな憲法、守ろう九条」を、今夏の参院選前に大規模会場で上映する計画があったが、中止になりそうだと聞いた。自民党と維新の勢力拡大で改憲が現実味を帯びているからこそ、今夏の参院選は正念場のはずなのに野党がまとまって動けないという。
「九条の会」は共産党中心と見られ、高齢化も進む。立憲民主党の新執行部は方向転換。連合は自民党に媚びる一方。野党が大同団結して大規模集会を開くのは難しいそうだ。この期に及んでまだ危機的状況を俯瞰も自覚もできず、蛸壺から抜け出せないなんて。そんな場合じゃないだろうに。呆れる。もうダメかもしれんね。
4月15日(金曜日) 3カ月ぶりいつものように3カ月ぶりに髪の毛をカット。ほぼ夏日と言っていい一昨日の暑さから一転して、最高気温10度の寒さに戻ったが、やはりいつも通り短めに切ってもらった。
4月17日(日曜日) 連続完全試合ならずロッテの佐々木朗希投手が先発した日本ハム戦。「ロッテ打線はなんとか1点を取ってあげて」と祈りながら8回裏までテレ東で見ていたが、佐々木好投も0対0のまま。そこで佐々木は降板して2試合連続の完全試合ならず。ロッテが1点でもリードしていたらなあ。監督の判断もやむなしと思う。
4月18日(月曜日) 吉野家商法吉野家の取締役が早稲田大学の社会人向け講座で、「生娘をシャブ漬け戦略」「若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、(牛丼は)絶対に食べない」などと発言。
女性蔑視も問題だが、それ以上に致命的なのは後段部分だろう。舌が肥えたら食べないような商品を売っているんです、と公言したのだから。これほど消費者を馬鹿にした発言もない。まともな人は食べない商品を売っていると。そういう商売が成り立つのかね。愚かにもほどがある。食べる気が失せるというか、むしろかなり抵抗感がある。
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原発再稼働の動きがここにきて高まりつつある悪夢。原発推進派は「安全でクリーンで経済効率も優れている」と主張するが、あと先のことを何も考えず、目先の利益しか頭にないのかと絶望感に襲われる。原発を動かせば動かすだけ高レベル放射性廃棄物が生まれる。処理や廃炉には莫大な費用がかかり、処分方法も処分先も未解決なのに。これほど無責任なこともあるまい。原発は安全でもクリーンでもないし、ましてや経済効率の面で優れていることも断じてない。
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反体制活動家や政治思想犯らを支援する市民団体・救援連絡センターの機関紙「救援」4月10日付(第636号)に、漫画家・山本夜羽音氏の追悼記事が掲載されていた。「救援」と言えば「救援ノート」の表紙イラストだろうと思ったら、当然そこに触れていた。故人の名前を、見出しでも本文でも「夜羽根」と間違えているのはご愛嬌か=写真。
4月19日(火曜日) 吉野家のCM昨日今日と吉野家の朝定食のテレビCMがやたらと目に付く。よく平気で流せるものだ。びっくりだよ。直前のニュースや情報番組で、吉野家常務の「生娘シャブ漬け牛丼中毒」発言が大きく伝えられた後に放送されるCMだけに唖然とする。消費者心理が想像できないらしい。どんな神経をしているのだろう。
そもそも「比喩表現が不適切だった」「過激な言葉になってしまった」「常務個人の問題」といったレベルの話ではない。消費者を著しく貶めて、ことごとく愚弄しているところが致命的で度し難い。吉野家は伊東正明常務を解任し、「今日以降、伊東氏との契約関係は一切ない」とするが、そんな無責任な対応があるか。不信感と嫌悪感が募るばかりだ。
吉野家が今回の常務発言に本気で危機感を抱いているなら、巨額の損害賠償請求をすべきなのでは。女性客拡大どころじゃない。「舌が肥えた人は牛丼なんか絶対に食べない」と言い切ったんだよ。自社の味とブランドをここまで愚弄され全否定され信用失墜されて、黙っているなんて普通はあり得ない。
4月20日(水曜日) 3回目接種券新型コロナの3回目のワクチン接種券が先週、横浜市からようやく届いたが、さてどうしたものかと思案している。1回目や2回目より副反応がきついという話がある一方、それほど大したことなかったとの声も聞くからだ。まあ結局は人それぞれなのだろうが、だからこそ不安は募る。ファイザーがいいのかモデルナか。しばし様子見かな。
4月21日(木曜日) 今期テレビアニメ評【今期テレビアニメ評】◎であいもん(MX)、◎SPY × FAMILY(テレ東)、◎本好きの下剋上/司書になるためには手段を選んでいられません3期(MX)、◎可愛いだけじゃない式守さん(テレ朝)、◎かぐや様は告らせたい/ウルトラロマンティック3期(MX)。
◎古見さんはコミュ症です。2期(テレ東)、◯社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。(MX)、△恋は世界征服のあとで(MX)、△くノ一ツバキの胸の内(MX)、△阿波連さんははかれない(TBS)、△サマータイムレンダ(MX)。
今期は結構豊作かも。東京キー局も含めて見応えのある作品が並ぶ。特に◎印は外せない。もちろんゴミみたいなアニメも多い(具体名は出さないけど)。ここにピックアップしただけでもかなりの数になるので、△印は視聴を止める可能性あり。まるっきり不作なのも寂しいが、佳作が多すぎるのも悩ましい。
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安倍晋三元首相「ウクライナの現状を見て、(憲法に)問題があることを多くの国民が気付くきっかけとなった」──。何を抜かすか安倍晋三。無責任な詭弁にもほどがある。そもそもお前が言うな。むしろ権力者の暴走を食い止める日本国憲法の役割と重要さが、よりいっそうよく分かったはず。
憲法に問題があるのではなく、憲法を愚弄し否定し、ないがしろにする政治家にこそ問題がある。だまされてはいけない。
→安倍元首相「いまこそ9条議論を」、ウクライナの情勢踏まえ(朝日)
https://digital.asahi.com/articles/ASQ4P7JYHQ4PUTFK02J.html
4月22日(金曜日) プーチンの「八紘一宇」戦前の日本でも圧倒的多数の国民は、中国や朝鮮や東南アジアへの派兵を「欧米列強からの解放」「大東亜共栄圏」「八紘一宇」と称して正しいと信じ込み、海外侵略を正当化していた。それを考えれば、ロシア国民の大多数がウクライナ侵攻を「解放のため」と信じ、プーチンを支持するのも驚くことではない。
プーチン政権のプロパガンダにロシア国民が情報操作されているのは、戦前日本の大本営発表やNHKの嘘八百の垂れ流しや国民学校の教育と変わらない。そのまま現代でも実践していると考えれば、ロシア国民のプーチン支持が圧倒的なのも不思議ではない。権力に統制されたメディアと教育の恐ろしさよ。
権力を監視しないメディアと権力から独立しない教育が何をもたらすかを、ロシアの現実を通して目の当たりにする。もちろん今の日本社会も同じだ。日本のメディアと教育もかなり危うい。他人事ではない。それを自覚していないのがさらに危ういのだけど。
4月26日(火曜日) 知床の観光船事故は人災北海道の知床半島沖の観光船事故(23日)は、船長の責任よりも運航会社の経営者の問題なのは明らかだろう。無責任で杜撰な対応が論外なのはもちろん、乗客の安全は二の次で利潤を最優先する姿勢は度し難い。気象情報も把握せず海の知識もない素人船長にすべてを押し付け、乗員配置や運航管理もいい加減。
説明責任さえまともに果たそうとしない。知床の観光船事故は人災そのものだ。こんな会社の観光船に乗ってしまった乗客の不幸を思うと、同情を禁じ得ない。本人はもちろん残された家族は悔やんでも悔やみ切れないだろう。こうしたブラック運航会社を野放しにしていた監督官庁の責任も免れまい。
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学生時代に夏の知床半島を旅行した時の風景を思い出す。ユースホステルの同宿仲間たちと一緒に、険しい山道を登って半島の先端まで出かけた。断崖絶壁には足がすくむ思いだったが、目の前に広がる真っ青な海に感動。帰路はカムイワッカの滝でも遊んだ。知床半島を海から見上げる機会はなかったけど。
4月27日(水曜日) 杜撰で無責任知床の観光船事故で、運航会社社長が初めて記者会見した。23日の事故発生からこれまでほとんど何の説明もなかった。ようやく開いた会見はいきなり芝居がかった土下座に始まり、形式的な謝罪を読み上げた後、再び数秒間の土下座。質疑応答では「謝罪するしかない」「精いっぱい受け止めるだけ」と繰り返すばかり。
「出航は船長判断に任せていた」の言葉に驚く。経営体制の問題や安全管理運営の杜撰さについて、責任ある説明はない。台本を読むだけ。船体検査に合格した話や乗船料金の説明を始めるなど、的外れにもほどがある。本当に酷い。過去にもいろいろな不祥事や事故や事件で、大勢の責任者の記者会見があったが、これほど無責任で不誠実で内容のない対応があっただろうか。びっくり仰天する。
知床の観光船運航会社社長の会見の酷さは突出している。遭難した乗客乗員や家族の方々、観光に真面目に向き合い安全運航している同業他社の皆さんが、あまりにも可哀想すぎる。何回でも繰り返して言うが、こんなにも杜撰で不誠実な運航会社を、野放しにしていた監督官庁の責任は重大だ。同罪に匹敵すると言ってもいい。
4月28日(木曜日) 不作為の作為による大量殺人知床の観光船運航会社社長には、擁護するような要素が何一つない。事故から4日間も何も説明せず、やっと開いた記者会見では、開口一番「お騒がせして大変申し訳ございませんでした」──。なんだよ「お騒がせ」って。正気の沙汰じゃない。
船長からの救助要請の連絡をいつ誰から聞いたかの記憶もないという。無線のアンテナや衛星電話が壊れていたことの説明は支離滅裂で矛盾だらけ。事前の安全確認も点検もせず、しかも「携帯電話がある」「同業他社の無線で交信は可能」などと無責任極まりない言い訳ばかり。どの言葉も信用できない。
そもそも、ろくに気象情報も見ずに出航したことが論外なのだが。何から何まであり得ない。「不作為の作為」による大量殺人ではないか。誠実さも反省もない運航会社社長の対応は度し難く、被害者家族らからどれだけ罵倒され非難され糾弾されても文句は言えまい。擁護できる要素はどこにもない。
社長の責任はもちろん重大だが、こんなにも不誠実でいい加減な運航会社を、ここまで野放しにしていた行政や監督官庁の責任も、それ以上に問われるべきだ。こちらも「不作為の作為」による大量殺人の共犯に等しい。しつこいけど何度でも指摘しておく。
4月29日(金曜日) 連合が危うい連合のメーデー中央大会に松野博一官房長官が出席。自民党幹部と会食し講演するなど、自民党政権にべったりすり寄る連合の芳野友子会長は、権力側から対等(であるかのよう)に遇され、権力の一員になれたのが(それが勘違いであったとしても)うれしくて仕方ないのだろう。
労働者の権利を守るために権力や経営側をチェックし、毅然と対峙すべき労働組合の中央組織代表として適任とはとても思えない。なんでこんなのを連合会長にしたんだ。自殺行為ではないか。労働者にも社会にとっても労働組合は不可欠の存在のはずなのに、ジリ貧の組織率はますます低下するに違いない。と危惧する。
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ボール判定に不満を示して苦笑いした佐々木朗希投手に対し、白井一行球審がマウンドに詰め寄った騒動について落合博満が言及。「バカにされたという思い込みが強かったんじゃないのかな」。かつて千葉地裁の裁判長が、「こちらを見てせせら笑った」と決め付けて傍聴人を退廷させた場面を思い出した。ジャッジする権限と立場を与えられた人間の思い込みと傲慢。理性と冷静さと、公正で説得力のある振る舞いが問われる。知らんけど。
4月30日(土曜日) 3回目接種予約新型コロナワクチンの3回目接種を予約。前回と同じ近くの医療機関でファイザーを選択した。接種するのは5月中旬になるが、横浜市の特設サイトからスムーズに予約できた。副反応の不安はあるけど、迷いつつもとりあえず。