身辺雑記2022年5月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2022年5月1日〜5月31日

●改憲も加憲も必要ない●駅ベスト30●だれが何のために改憲●NHKの精一杯●一刀両断●心酔と熱狂●締め切り●授業時間●3回目接種●沖縄への無関心●屋外のマスク●肉そば●今週はインターバル●衣替え●「あだ名」禁止?●不労所得●●●ほか


5月1日(日曜日) 改憲も加憲も必要ない

 日本国憲法を改正する必要がないのはもちろん、加憲も一切必要ない。この国の民主主義とすべての国民の人権を守るための理念を規定し、権力に暴走をさせないように権力を厳しく縛る最高法規として、現行憲法は過不足ない条文と文言で構成されているだからだ。もし不足があるのであれば、別途法律を作って補えばいい。

 現行の日本国憲法が時代遅れで役に立たないことは断じてない。権力の暴走を縛り国民の自由と人権を保障する憲法を擁護せず、実践せず、あろうことか無視し愚弄し否定しようとする政治家や官僚の方こそが間違っているのだ。権力を縛る現行憲法には、自由と人権の理念が過不足なく規定されている。改憲も加憲も必要ない。


5月2日(月曜日) 駅ベスト30

 「鉄道ファンが選んだ本当に行ってよかった駅総選挙ベスト30」(テレ朝)。「タモリ倶楽部」の豪華版やな。やっぱりトップは復元された東京駅だったか。全国の駅の起点だもんね。30駅のうち首都圏や北海道(函館、稚内)や関西など3分の1くらいは利用したことがあるけど、秘境の駅は行ったことがない。ぜひ行って夜景を眺めてみたい。

◇◇

 立憲民主党が今夏の参院選でも再び「民主党」の略称を使うつもりであることには不信感を抱かざるを得ないし、連合に毅然とした態度が取れないことも理解できないし、立憲の幹部には疑問や不満だらけだが、しかし立憲民主党の幹部政治家らに対する暴力行為は断じて容認できない。言論・表現・報道・思想・信条・良心の自由を否定し侵害するいかなる暴力行為にも反対する。絶対に許してはならない。


5月3日(火曜日) だれが何のために改憲

 権力が暴走しないように制限しているのが現行の日本国憲法だ。どの政党が政権を担ってもそれは変わらない。権力がまずすべきは憲法を遵守し、国民の権利と人権を保障した憲法の理念を社会に根付かせることだ。改憲して権力に対する縛りを取り払うことではない。改憲は国民の自由と人権の制限につながる。

 いつの時代でもどこの国でも、権力者は自分たちに都合のいいように憲法を変えようとする。権力の暴走を縛って権力行使を制限している憲法を、逆に国民を縛るための道具に使おうとする。改憲によって権力をフリーハンドにすれば、国民の自由や人権はいとも簡単に奪われてしまうだろう。

 日本は「専守防衛」に徹するべきだ。自衛隊も今のままで十分に機能している。現状維持でいい。「緊急事態」に対応する必要があれば、法律で対応すればよい。権力に好き勝手させず暴走させないため、国民を危険にさらさせないため、国民の自由と人権を制限させないためにも、憲法改正の必要はない。

 だれが何のために改憲しようとしているのか。なぜ改憲したいのか。本当に改憲の必要があるのか。そこを国民はしっかり見極めなくてはならない。無知であることや無関心であることは犯罪だ。無責任な態度は将来に禍根を残す。

 そもそも現行憲法を平然と無視して愚弄し踏み躙っている安倍晋三元首相ら自民党や維新の政治家が、権力の暴走を縛る憲法を変えようと奔走していること自体があり得ない。とんでもない話だ。憲法を改正して何をしようとするのか、火を見るよりも明らかだろう。ここに改憲問題の本質と怖さがある。

◇◇

 「専守防衛」を踏み越えて、先制攻撃を容認するということは、専守防衛よりもさらに危険が増すことになるのだが。自分自身や家族や友達が戦場に赴いて、銃口を他国民(兵士だけとは限らない)に向け、自分にも向けられるということなのだが。勇ましい言葉を口にする人たちは、そんな覚悟が本当にあるのかね。


5月4日(水曜日) NHKの精一杯

 ロシア政府の情報統制や情報操作、プロパガンダ、愛国教育を丹念に取材し徹底批判するNHK。香港や中国についても同様の熱心さだったが、外国の独裁政権問題を取り上げるNHKはものすごく光っている。好意的に解釈すれば、外国の状況を伝えることで暗に日本の政権を批判しているのかもしれんね(棒)。

 しかしまあ、日本の政権を批判したくても批判できないNHK局内で少数派の良心的PやDや記者にしてみれば、外国の独裁政権の不当で不法で理不尽な実態を伝えるのが精一杯なのだろう。「暗に日本の政権を批判しているのかも」というのも、あながち外れていないような気もする。それが日本の「公共放送」の限界と現実と言っていい。実態は「事実上の国営放送」だから。


5月5日(木曜日) 一刀両断

 熊本県八代市の私立秀岳館高校サッカー部コーチの「暴行動画」と生徒たちの「謝罪動画」と監督関与について、生徒無視の学校側の対応を一刀両断したカンニング竹山はさすがだ。およそ教育機関としてあり得ない学校幹部や経営陣の体質を厳しく批判し、この学校はもうダメだと言い切る竹山のコメントに全面的に同意する。同じ出演番組で、ありきたりの体罰批判しか言えない東国原とは大違い。

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 「ちむどんどんは、沖縄でもさっぱり話題になっていないようだが、俺の周りの朝ドラ好きも、どんどん脱落している」とツイッターで漫画家のいしかわじゅん氏。でもまあ、脚本が雑すぎて矛盾も目立った前作のNHK朝ドラよりは、まだマシだとは思う。


5月9日(月曜日) 心酔と熱狂

 プーチン政権こそ「ナチズム」で「ファシズム」そのものなのに、ウクライナをナチスと呼び、ウクライナ侵攻を「ナチズムとの戦い」「ナチズムの復活を許さない」と称する主客転倒。あまりに荒唐無稽で滑稽な主張としかわれわれには思えないが、ロシア国民の多くはプーチンの言葉に心酔し熱狂する。

 忘れてはならないのは、かつての日本もロシアと同じだったということだ。大本営発表や軍国教育を鵜呑みにし、無謀で身勝手な侵略戦争を「アジアの解放」「聖戦」と信じて熱狂した過去を忘れてはならない。暴走した国家権力の情報統制と教育支配が、多くの国民をいとも簡単に、いかようにも操れるのは古今東西変わらない。

 ファシズム政権や戦争がいったん始まってしまったら、権力の暴走を止めるのは難しい。だからこそ国家権力を縛り、暴走に歯止めをかける必要がある。それが現行憲法の役割だ。権力に都合のいいように憲法を変えるのは極めて危険だということを、肝に銘じておくべきだ。だれのために何のために憲法が存在するのかを理解し意識するのは、国民の義務であり責任である。


5月10日(火曜日) 締め切り

 締め切りが迫ってこないと全くやる気にならないのは、昔から変わらない。GWで時間はたっぷりあったのに、結局動き出したのは締め切り直前になってから。原稿執筆もレポート採点も確定申告もみんな同じ。別の言い方をすると、締め切りという設定がないと動かない。ダメじゃん。


5月11日(水曜日) 授業時間

 3時間目の授業よりも4時間目の方が、なぜか必ず10分ほど授業時間が長くなる。どちらも全く同じ内容なのに。何回やってもだいたい10分長い。意識して短くしようと試みているにも関わらずだ。なんでだろう。ついつい余計な説明をして、話がくどくなっているのだろうか。うーん、謎だ。


5月13日(金曜日) 3回目接種

 新型コロナウイルスの3回目ワクチン接種が終わった。このまま何もなければいいんだけどなあ。1回目と2回目は夜になって接種した肩のあたりが、ほんの少し痛くてだるくなった程度だった。今回もし副反応があっても、そんな感じでありますようにと切に願うばかり。今のところは問題なし。


5月15日(日曜日) 沖縄への無関心

 青い海とゴーヤチャンプルだけが沖縄じゃない。日本国内の米軍基地の7割を沖縄に押し付け、理不尽な扱いをずっと続けていることへの想像力のなさ。何よりも本土の人間の無関心が最も罪深い。沖縄の人たちの怒りや悲しみや無念は、日本人全員の苦しみでもあるはず。決して他人事ではない。沖縄を「捨て石」なんかにしては断じてならない。

 それにしてもネットを中心に、ことあるごとに沖縄の人たちを揶揄し侮辱し嘲笑する連中の心理は理解に苦しむ。他者を不当に否定し蔑むことで、中身が空っぽの自分自身が肯定できたと錯覚し、優位性が保てたつもりになっているのだろうか。だとしたらあまりにも哀れすぎないか。

◇◇

 カラータイマーが胸に付いていないウルトラマンなんて……。


5月19日(木曜日) 屋外のマスク

 ざっと見たところ、うちの近所で屋外でマスク着用していない人は半分ほど。外を歩く時にマスクを外すのは別に構わないと思うが、歩きながらタバコを吸ったり、酒を飲んだりしているのは、ちょっと勘弁してほしい。そもそもタバコの煙や臭いが不快だし、ポイ捨ては論外。コロナ禍でなくても迷惑この上ない。

 ちなみにそこそこ混雑している書店でマスクをせず、咳をしながら歩いている客がいた。これにはさすがに驚愕した。そりゃないわ。怒りとか呆れるとかではなく、もはや恐怖を感じる。例外中の例外だと思いたい。


5月21日(土曜日) 肉そば

 駅前のラーメンチェーン店で、期間限定と銘打たれた肉そばを食べた=写真。丼が運ばれてきた瞬間に漂う甘辛い香り。それだけで食欲がそそられる。たっぷりの豚肉とニラをシコシコ細麺と一緒にすすると、思わず顔がほころぶ。細かく刻まれたタマネギが、甘さを際立たせている。美味しかった。満足。


5月26日(木曜日) 今週はインターバル

 大学で担当している授業の一つに「文章を書く」という科目がある。この授業はかなり消耗する。毎週約60人の作文をすべて添削し、一人一人にアドバイスするのは結構大変だ。そこで今年は途中の回にインターバルを挟むことにした。といっても休講するのではなく、インターバルの週は作文を書かさず、これまでの授業と自分自身の文章を振り返らせる。これはこれで教育的意義がある(はず)。今週はその回。少し楽をさせてもらう。


5月29日(日曜日) 衣替え

 暑い日が続くので、完全な衣替えを実施した。これまで長袖シャツを腕まくりするパターンも併用してきたが、長袖の大半を半袖に入れ替えた。やっぱり涼しい。少しホッとする。ただし梅雨寒に備えて、長袖シャツもすべては片付けず2枚残した。


5月30日(月曜日) 「あだ名」禁止?

 <「あだ名」「呼び捨て」は禁止、小学校で「さん付け」指導が広がる>(読売)──。身体的特徴など相手を蔑めて傷付ける「あだ名」は注意し指導した方がいいが、そうでない「あだ名」にまで学校が口を出し、友達を呼ぶ時は一律に「さん」を付けさせるっておかしくないか。「池(いけ)ちゃん」とか「添(ぞえ)くん」もダメなのか。違和感しかない。

 逆に一人だけ「さん付け」して仲間外れにする、そんな陰湿ないじめだって起こり得る。「さんを付けて呼んでいるからいじめではない」と言い張るかもしれない。学校や教育行政がやることは、いちいちピントがずれている。学校関係者は「やってます」感を醸し出すのではなく、真相隠蔽に汲汲とするのでもなく、いじめの本質にこそ真摯に向き合うべきだ。


5月31日(火曜日) 不労所得

 「不労所得」に後ろめたさを感じない風潮に違和感がある。恥ずかしい気持ちなどかけらもなく、むしろ堂々としている。他人に迷惑をかけていないのだから文句を言われる筋合いはない、金儲けして何が悪い、と言われればそれまでだが、金融資産や不動産を右から左に動かすだけで手にするのは泡銭。労働せず何ら生産もしないのだから、せめてこっそり収入を得るならまだしも。学校教育で金融資産や不労所得について教えるなんて、世も末だなと思う。


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