●「懲りない国民」●電子版の印税●綱渡りの帳尻合わせ●想像力が問われている●民主主義が危うい●もっともらしいデマの拡散●いろいろヤバい選挙結果●開いた口が塞がらない●東電旧経営陣に１３兆円の賠償命令●あり得ない愚挙●まるで梅雨●言い得て妙●統一教会を讃えた結果●「劇場版からかい上手の高木さん」●正気の沙汰じゃない「安倍国葬」●「安倍国葬」こそ民主主義の危機●大事な税金を使うな●警察学校でもパワハラ●立憲は闘う姿勢を明確に●何を躊躇しているのか●的外れ過ぎる●改行なしにうんざり●新人巡査拳銃自殺、神奈川県に賠償命令●完全アウト●民意反映しない「国葬」●●●ほか
7月1日（金曜日） 「懲りない国民」やはり「懲りない国民」なのだろうか。原発再稼働に賛成する政党と議員が多数を占めたら、どうなるか想像してほしい。福島原発の事故であれだけの恐怖と絶望を味わったはずなのに、たった１０年で忘れてしまうのか。今この瞬間も汚染は続いているのに。再び、もっと酷い大惨事を経験しないと目が覚めないのだろうか。
「防衛力強化に賛成し、敵基地攻撃をためらわない候補者」を国政の場に送ったらどうなる。例えば台湾海峡でもし戦争が始まれば、ウクライナと同じ悲惨な光景が、間違いなくこの日本でも繰り広げられる。想像力を働かせて一票を投じてほしい。
戦争を避けるには、外交の力で何度でも何度でも説得を試みるしかない。それが本来のあるべき政治家の姿のはず。専守防衛は必要だと思うが、国防費を際限なく膨れ上がらせ、勇ましい言葉を弄して軍拡と戦争を煽るのは愚の骨頂。その先には悲惨な未来しかない。無能だと言っているのに等しい。
7月2日（土曜日） 電子版の印税出版社から電子版書籍の印税振り込み通知が送られてきた。そう言えば２０年も前に出した単著「日の丸がある風景」（日本評論社）が、電子版になっていたのだった。すっかり忘れていた。電子版の印税を受け取るのは初めて。本当にごくわずかな金額だけど、ちょっとうれしい。購入してくださった方に心から深く感謝。
個人的には、手触りやページをめくる手触りなども含めて紙の書籍が好きだ。しかし最近は、「紙媒体が絶版になってもずっと残る」「スマホでも気軽に見られる」といった利点もあって、電子版の書籍もいいなと少し感じている。
7月6日（水曜日） 綱渡りの帳尻合わせ原稿の締め切りと学生約５０人分の文章添削と通常授業と輪番の特別講義が重なった。３千字ほどの原稿を優先させるとして、同時並行で添削が間に合うのか、もしかしたら今週は休講せざるを得ないかも……。という怒涛の綱渡り状態だったが、なんとか乗り切った。臨時休講もしなくて済んだ。なんだかんだで辻褄（帳尻）が合うもんなんだな。やるじゃん俺（おい）。
7月7日（木曜日） 想像力が問われている今回の選挙で問われるのは「想像力」だ。敵基地攻撃能力の保有・防衛費増額も、原発も、憲法も、取り返しがつかない事態になってからでは遅い。それを自覚できるか否かが問われている。台湾海峡で戦争になったら、大地震で再び原発がメルトダウンしたら、国民主権と基本的人権が制限されたら……。平穏だった「日常」は雲散霧消するだろう。
敵基地を先制攻撃なんてしたら、間違いなく私たちの頭上に爆弾が降り注ぐことになる。すべては自分自身の生活に直結している。われわれの投票行動（判断）がすべてを決める、そういう選挙なのだけど。無責任に軍拡を煽る自民党や維新の議員に、一票を投じるなんてあり得ない。文字通りの自殺行為だ。
7月8日（金曜日） 民主主義が危うい安倍晋三元首相が参院選の街頭演説中に銃撃され死亡。「各党が相次ぎ街頭活動を中止する対応」というのは、ちょっとおかしいんじゃないか。こういう時だからこそ街頭で毅然と、それぞれの考えを訴えるべきなのでは。それが民主主義だと思う。
→各党が相次ぎ街頭活動中止、安倍晋三・元首相への銃撃事件受けて（朝日）
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辻元清美候補の東京事務所のベランダに生卵が投げ付けられ、福山哲郎参院議員らが街頭演説中に殴られるといった「言論を暴力で封殺する事件」が続き、それを放置して冷笑するような風潮が蔓延している延長線上に、安倍晋三元首相銃撃もあるのでは。野党でも与党であっても許される話ではない。
さらに言えば、民主主義の根幹を揺るがすテロ行為（事実を隠蔽し公文書を改竄し国会で平然と虚偽答弁を繰り返し私腹を肥すなどなど）がまかり通ってきた延長線上に、安倍晋三元首相銃撃といったテロ行為もあると言える。いずれも卑劣な暴挙であるのは同じ。この国の民主主義は極めて危うい。
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「天真爛漫で素直な人だった」「同級生らに悲しみ広がる」「様々な分野で大きな功績をあげ多大な成果を残した」「各国首脳、安倍元首相の功績たたえる」「偉大な政治家を失った」「傑出した政治家（プーチン）」「米国の真の友人だった（トランプ）」──。こうやって「偉大な政治家」として、最大の賛辞で美化された一方的な人物像が作られていく。
こんな歯が浮くような安倍追悼ニュースを、テレビ各局も新聞も延々と垂れ流している。まるで国営メディア。これ以上ない自民党の宣伝放送。参院選投票日の直前なんだけど。マジで終わってる。
7月9日（土曜日） もっともらしいデマの拡散銃撃され死亡した安倍晋三元首相が救急搬送されて治療を受けた「奈良県立医大病院」に、「クレームの電話が殺到した」という話はデマだった。酷いなこりゃ。もっともらしいデマツイートを最初に投稿した自称「小説家で医師」とやらも論外だが、それを無批判にリツイートした連中も、さらに確認もせずにデマ記事を垂れ流した中日スポーツも同罪。度し難い。
→「安倍晋三元首相死去でクレーム殺到はデマ」奈良県立医大が否定、教授の会見に称賛の声（FLASH）
https://news.yahoo.co.jp/articles/277d23bd1db4134d706cd745282a5b6c7be2ccb2
→安倍元首相治療の奈良医大病院にクレームで憤る声…「クレームじゃなくて慰労の気持ちを持ってほしい」（中日スポーツ）
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c43a91d0be761afe173ec1b12d0a4a5d0977ac2
7月10日（日曜日） いろいろヤバい選挙結果参院選の投票を済ませてから、松屋でシーフードカレーを食べた＝写真。エビ、アサリ、イカ、貝柱のほか、ズッキーニやパプリカなども入っていて具沢山。辛過ぎず味もちょうどいい。これまでの松屋のカレーの中で一番美味しいと思う。隣の同系列店「マイカリー食堂」のカレーよりこっちの方が好きかも。
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立憲民主党が大幅に議席を減らすのは予測範囲内で必然。すべての責任は連合の会長と執行部にある。絶対に認めないだろうけど。
「自民党ではダメ。野党、立憲民主党にも任せられない。信頼できる新しい力、日本維新の会が必要なんです」という「デマ」がまかり通った結果の維新大躍進。正体を隠して嘘八百を並べる方も並べる方だが、騙される方も騙される方だ。確かに立憲はだらしないけど、維新よりは全然マシだろう。
ちなみに、そんなにイデオロギー色が強過ぎるとは思わないけどなあ、立憲民主党もれいわ新選組も。むしろ自民党や維新の方がイデオロギー色は断然、強いと思うのだが。
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ＮＨＫは山添拓さんの当確を早々と打ったが蓮舫さんはなかなか打たず、逆にＴＢＳは蓮舫さんの当確を早々に打つも山添拓さんにはずっと打たず。なんだったんだろう。出口調査の調査能力と分析力と背景取材力の違いかな。
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神奈川選挙区の５議席目と、東京選挙区の残り議席が気になって、仕事が手に付かない（おい）。まあ神奈川選挙区の有権者は、三原じゅん子（自民）と松沢成文（維新）を２トップで当選させちゃうくらいだからなあ。菅義偉前首相の地元だし。
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とことんひどい目に遭わないと「ヤバい」とは思わないのかもね。憲法が改正されて、思想・良心・表現の自由が大幅に制限されて、基本的人権が蔑ろにされて、防衛費は大幅に増えるも社会保障は雀の涙になって、そこでようやくまずいと焦っても遅いんだけどな。ちなみに、今回の選挙結果は安倍銃撃事件の影響とは関係なく、投票前から予測範囲内で想定内だったわけで。
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東京選挙区は山添拓さんに早々と当確が出て、山本太郎さんがギリギリで滑り込んでよかった。オール沖縄の伊波洋一さんも薄氷の勝利。辻元清美さんも国政復帰。悪いことばかりでもなかった参院選。東京、埼玉、千葉、茨城、愛知、京都で維新が撃退されたのも救いではある。やっぱり首都圏では神奈川が異常なんだなあと、しみじみ思う。
7月11日（月曜日） 開いた口が塞がらないアホちゃうか。開いた口が塞がらない。この国の民主主義をメチャクチャにして、立憲主義や規範意識を踏みにじった張本人なのに。モリカケとかサクラとか、あれとかこれとか、あんなのとかこんなのも。
→安倍元首相に大勲位菊花大綬章と大勲位菊花章頸飾を授与へ（読売）
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「選挙結果を受け、連合内で会長批判が高まる可能性もある」──。連合の芳野友子会長こそが、護憲政党と労働運動を根底から破壊する元凶ではないか。一刻も早く会長から引きずり下ろし、電力系労組を切り離した上で、労働組合の中央組織を再構築した方がいい。
→連合会長「予想以上に厳しかった」、立憲・国民の溝うめられず（朝日）
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こんな時だからこそ、改めて多くの人にぜひ観てもらいたいのが、アベ政治を検証した映画「２８８７」だ＝写真。今春、急逝した河野優司さんの初監督作品。安倍晋三元首相の死亡と旧統一教会（世界平和統一家庭連合）との関係を、河野監督は天国でどんなふうに眺めているだろうか。じっくり語り合えないのが残念でならない。
自主上映会やＤＶＤ購入など映画「２８８７」の問い合わせは、横浜市立高等学校教職員組合（浜高教）内の事務局へ。
０４５（２４１）２７４４（電話）＝午前１０時～午後５時
０４５（２４１）２７３３（ファクス）＝２４時間
7月13日（水曜日） 東電旧経営陣に１３兆円の賠償命令福島第一原発事故の被害で、東京地裁（朝倉佳秀裁判長）は東京電力の勝俣恒久元会長ら旧経営陣４人に対し、１３兆３０００億円の賠償を命じる判決を言い渡した。判決は、「重大な事故が生じる可能性を認識しながら、最低限の津波対策を指示する義務があったのに怠った」「原子力事業者として求められる安全意識や責任感が根本的に欠如していたと言わざるを得ない」と厳しい言葉で旧経営陣の対応と東電の体質を批判した。あっぱれ。
なんと爽快感にあふれた判決か。社会正義に合致した見事な判決。上級審の裁判官は、命をかけてこの判決を維持すべし。さもなくば、かろうじて残った「司法への信頼」は完全に地に落ちることになる。
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また食べちったよ、松屋のシーフードカレー。うまっっっ！ 松屋にしては値段がちょっと高めだけど、美味しいから許す。
7月14日（木曜日） あり得ない愚挙岸田文雄首相が記者会見で表明した方針に絶句した。「安倍晋三元首相の国葬を今秋実施」「電力安定供給策として最大９基の原発稼働を進めるよう萩生田光一経産相に指示」の２つだ。どちらもあり得ない。愚挙としか言いようがない。岸田首相は気でも狂ったか。見損なったぞ。頼むから冗談だと言ってくれ。
この国の民主主義を根底から破壊し、権力を私物化し、虚偽答弁を繰り返し、公文書を改竄・廃棄し、立憲主義を蔑ろにし続けた人物の葬儀を全額国費で賄うなんて、悪質な冗談としか思えない。そもそもどの法律に基づいて、どの条文を根拠に国葬を行うというのか。ここでも無法を押し通すのか。
福島原発の津波被災が予見されても対策をせず、原発でトラブルが発生しても隠蔽しか考えない、そんな無責任で無能な電力会社にまだこれ以上、危険な原発を任せるなんて、正気の沙汰とは思えない。しかも放射性廃棄物の管理や処分さえ、いまだ満足にできないというのに。
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安倍晋三元首相の追悼や葬儀をするなら、自民党と旧統一教会（世界平和統一家庭連合）の共催で、ホテルニューオータニか新宿御苑で桜を見ながらやってくれ。参列者への高額物販として、アベノマスクと壺と印鑑とメッコールを用意すればいい。会場警備の最高責任者は警察庁の中村格長官、ビールの差し入れはサントリーで。
7月15日（金曜日） まるで梅雨なんだかもう完全に梅雨に戻ったような天気が続く。やっぱり実は、梅雨はまだ明けていなかったんじゃないかなあ。
7月16日（土曜日） 言い得て妙安倍銃撃事件と安倍国葬の本質を見事に言い当てた今朝の「朝日川柳」は、皮肉と痛烈批判の「ロイヤルストレートフラッシュ＋プラス」。１００の言葉より端的に本質を突いている。言い得て妙とはこのことだろう。
7月17日（日曜日） 統一教会を讃えた結果典型的なネトウヨだった安倍銃撃事件の山上徹也容疑者。統一教会（の関連団体）を讃える安倍晋三元首相のメッセージビデオを見て、その矛先を安倍元首相に向けた訳だ。容疑者の主張と矛盾なく一本の線でつながった。それにしても「自称愛国者」のネトウヨの多くが、統一教会と極めて親和性の高い安倍氏や自民党を批判しないことが、そもそもまったく理解できないのだけど。
7月18日（月曜日） 「劇場版からかい上手の高木さん」上大岡のＴＯＨＯシネマズのレイトショーで、「劇場版からかい上手の高木さん」を観た。前半はいつも通りのキュンキュン路線で進むが、終盤はホロっと泣かせてからほっこりさせて締め括る。さすがシンエイ動画。エンドロールの後の「おまけ」もお楽しみ（秘密）。上映時間は７３分だけなのにお得感たっぷり。幸せな気持ちになる１本。
連休最終日のレイトショーだというのに、そこそこ客が入っていた。客層は、高齢者夫婦から大学生やＯＬと結構幅広い。エンドマークが映し出されると、みんな幸せそうな表情で席を立っていった。うんうん、分かる分かる。素敵な作品だった。
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映画館からの帰路、夜１１時に近所の中学校の前を通ると、真っ暗な校庭に職員室の明かりが浮かび上がっていた。夏休み直前だから、通知表の最終点検などで追い込まれているのだろう。僕もこれから朝まで仕事。講義の準備。
7月20日（水曜日） 正気の沙汰じゃない「安倍国葬」反社会的カルト団体の「統一教会」と親子３代でべったり癒着し、広告塔の役割まで果たしていた安倍晋三元首相の国葬を全額国費で執り行うなんて……。とても正気の沙汰とは思えない。いったいどうなっているんだ、この国は。政府自民党自体が統一教会に侵蝕されているから、異論も出ないのか。
そもそも統一教会にとって日本人は韓国人に奉仕すべき存在で、搾り取った巨額の「献金」を韓国に送金する道具との位置付け。自称愛国者のネトウヨはなぜ統一教会を批判せず、統一教会とべったり癒着し広告塔でもあった安倍晋三元首相の「国葬」を支持するのだろう。支離滅裂で訳がわからん。
もちろん、国会で虚偽答弁を繰り返し、モリ・カケ・サクラ・アベノマスクと権力の私物化疑惑のオンパレードであることからも、安倍晋三元首相の「国葬」なんてとんでもない、論外だと思うけど。
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ラピュタが出てきそうな雲が広がる夏の空＝写真（夕方６時前、横浜市内）。下界は、ただただひたすら蒸し暑い。
7月22日（金曜日） 「安倍国葬」こそ民主主義の危機安倍晋三元首相の「国葬」を９月２７日に日本武道館で行うことを閣議決定。国会審議なしに内閣が何でも強引にできてしまうなんて、憲法や法律の枠組みを超えて、政府の権限を強化する「緊急事態条項」の先取りじゃないか。権力濫用そのもの。これこそが民主主義の危機だ。
「安倍国葬」について、岸田文雄首相「さまざまな意見があることも十分承知をしているが、引き続き丁寧に説明し、できるだけ多くの国民の皆さんに納得していただきたい」──。だったら、丁寧に説明して国民が納得してから閣議決定しろよ。順序が逆。やってることは「まず国葬ありき」。おかしいだろ。
「安倍国葬」について、自民党の高市早苗政務調査会長「安倍元総理大臣は世界の真ん中で咲き誇る外交を築いてきた。多くの外国要人の弔問の場をつくる意義は大きく理にかなったことだ。外交的な意義は大きい」──。安倍外交にどんな成果があったというのか。そもそも「外国要人の弔問の場を設ける」のなら、「国葬」でなくても自民党と政府の合同葬でいいじゃないか。
北方領土は１ミリも返らず、北朝鮮拉致被害者も同様。貴重な税金を無駄にバラまいただけ。トランプやプーチンと無駄に遊んで、「同じ夢」という幻影を見ただけではないか。
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めちゃくちゃ暑い。歩いているだけで汗が滴り落ちる。ヘロヘロになりながらの帰り道、丘を越えて下り坂に差し掛かった途端、心地よい海風がふわわーっと吹いてきた。淀んだ空気が一変。生き返る。
7月23日（土曜日） 大事な税金を使うな統一教会との癒着が原因となって殺された安倍晋三元首相を弔う気持ちは、僕自身にはこれっぽっちもないが、だからといって、安倍氏を弔いたい人々の存在や自由や権利は否定しない。統一教会と自民党との合同葬でも何でも勝手にやればいい。ただしわれわれの大事な税金は１円たりとも使うな。何回でも言うが、手続きも不透明で法的根拠もない「国葬」とやらには断固反対する。
7月24日（日曜日） 警察学校でもパワハラ発売中の「週刊金曜日」７月２２日号に、神奈川県警の警察学校パワハラ問題を書きました＝写真。同県警では先輩らのパワハラやいじめで新人巡査が拳銃自殺していますが、警察学校でも教官らのパワハラやいじめで同期生の一人が退職（退学）に追い込まれていました。警察組織のあり方が問われています。
7月26日（火曜日） 立憲は闘う姿勢を明確に立憲民主党が参院選比例区で得票率を下げたのは、労働組合に入る意味が見出せなくなり、魅力も組織率も低下しているのが大きい。自民党に擦り寄って野党共闘を否定する連合をまず根本から変え、各単組も労働者の権利を守る姿勢を明確にすべし。当然、立憲民主党も自民党や維新と闘う姿勢を鮮明にすべし。
立憲の首都圏での苦戦に対し、党内には「中道より右寄りに振るしか生き残る道はない」（中堅）と路線変更を求める声があるそうだが（朝日）、とんでもない。だったら立憲民主党なんて政党はそもそも必要ないではないか。速やかに解党して自民や維新に移ればいい。本末転倒。自民や維新との対決姿勢を鮮明にしなければ、立憲離れはさらに進むだけだ。
右に左に揺れ動くばかりで、危機感も真剣さも感じられない立憲民主党には未来はない。今こそ立憲主義と護憲と人権擁護を貫いて、闘う姿勢を明確に打ち出してほしい。時代錯誤の自民党の受け皿が極右の維新だけなんて、哀れで悲しすぎる。今のままでは、立憲民主党を応援したくても応援できない。ここが正念場だ。統一教会問題をはじめとして対決姿勢を鮮明に打ち出し、踏ん張れ、立憲民主党。
7月27日（水曜日） 何を躊躇しているのか立憲民主党にせよテレビ朝日にせよ、何を躊躇しているのだろう。今さら怖いものなんてないのだから、徹底的に闘う姿勢を明確にして、次から次へと矢を放ち続ければいいのに。統一教会と保守政治との爛れた関係は今こそ徹底追及すべき闇。有権者や視聴者の支持も十分に得られるはず。ＴＢＳや共産党を見習うべきだろう。
ためらっている場合じゃない。二の足を踏む状況じゃない。ここで闘わなければ永遠に信頼を失いかねない。政権を担う責任政党としての存在意義、報道機関としての存在理由と真価が問われている。
7月28日（木曜日） 的外れ過ぎる朝日「論壇時評」の林香里・東京大学大学院教授の解説が的外れ過ぎる。＜「安倍元首相 撃たれ死亡」。７月９日の朝日、読売、毎日、産経、日経（以上東京版）の朝刊１面見出しだ。５紙とも、一字一句同じだった。画一化された見出しの付け方＞──。いやいやいや、むしろ一字一句すべて揃うのは極めて珍しいのに。各社の整理記者が熟考した末に、短い字数で端的に表現した究極の見出し。ここは「ビンゴ！」と笑う場面なのに。そもそもこういうのって「画一化」とは言わないだろう。牽強付会（都合のいいように強引に理屈をこじつけること）と指摘せざるを得ない。
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学生の課題を採点していると、改行が一つもないレポートが次から次へと湧いて出てくる。１５００字以上ずっと段落分けが全くされていないので、読みにくいし分かりにくいしでうんざり。頭がおかしくなりそうだ。目にする度に「またかよ」と心が折れそうになる。勘弁してくれ。そういうレポートの大半は内容も及第点以下。うーん。
7月29日（金曜日） 新人巡査拳銃自殺、神奈川県に賠償命令神奈川県警泉署の新人巡査だった古関耕成さん（当時２５歳）が２０１６年３月に署内のトイレで拳銃自殺したのは、先輩や上司からいじめやパワーハラスメントを受け精神的に不安定だったのに、拳銃を所持させたのが原因だとして、秋田市在住の両親が神奈川県に約５５００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が７月２９日、横浜地裁であった（「週刊金曜日」２０１８年３月９日号ほかで背景など詳報）。
小西洋裁判長は「精神に不調を来している者に拳銃を携帯させたのは、安全配慮義務違反の過失がある」として県警の責任を認め、請求通り約５５００万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
判決は、「耕成さんは交番勤務ができなくなるほど落ち込み、仕事を辞めるかどうか決断しなければならなくなるまで追い込まれていた」と認定。「精神障害などの病気を発症していた疑いが否定できず、精神に不調を来していた」として、「事情聴取したり経過観察したりすることなく拳銃を貸与し、生命及び健康等の危険が生じるおそれがないと確認すべき義務を怠った」と判断した。
7月30日（土曜日） 完全アウト暴力団の集会に国会議員（政治家）が顔を出したら一発アウトだろう。「組長さん尊敬してます」などと挨拶したらもう完全にアウト。じゃあ暴力団員に選挙を手伝ってもらったらどうだ。「たまたま暴力団の組員である人に手伝ってもらっただけ。△◯組に手伝ってもらったのではない」なんて通じるわけがない。論外だ。
統一教会も同じ。「たまたま信者である人に手伝ってもらっただけ。統一教会に手伝ってもらったのではない」なんて通じるわけがなかろう。反社会的団体なのは暴力団もオウムも同じ。なんで統一教会だけは許されると思っているんだ。有権者を舐めてるのか。馬鹿なの？
「頼まれたので名前を貸しただけ」と釈明していたはずが、集会に顔を出したばかりか、登壇して礼賛演説までしていた衆院議長や大臣や国会議員。それで「名前を貸しただけ」なんて、よくまあそんなデタラメな言い訳ができるよな。そうした嘘八百の説明だけでアウトなのに、相手が統一教会。政治家として完全アウトじゃん。
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「安倍元首相銃撃事件を契機に、にわかに統一教会の問題に注目が集まっているが、犯人の術中にハマってはいないか」「まさに狙撃犯のもくろみ通り。しめしめとほくそ笑む」といった主張は詭弁。そもそも反社会的団体と保守政治家との不自然な癒着が論外なのだから、躊躇することなく徹底追及すべき問題であることに変わりはない。一見するともっともらしく聞こえる、この手の詭弁に騙されてはいけない。
7月31日（日曜日） 民意反映しない「国葬」民意を反映せず、国会審議もせず、法律にも基づかず、国民の大切な税金を使って強行しようとする「国葬」ってなんだ。誰のため？ 何のため？ 怒りがふつふつと湧き上がってくる。何回でも言うが、安倍を追悼したいなら、統一教会と自民党の合同葬を勝手にやれ。
→安倍元首相国葬に反対５３％、内閣支持１２ポイント急落５１％（共同通信）
