●印刷持ち越し●無事投函●仕事始め●「新しい戦前」●ひっそりと町の本屋●「必然」だった銃撃●裁判も大詰め●今村核弁護士を偲ぶ会●第三者アプリ●平和外交の努力こそ●東電元幹部3人無罪の不当判決●後悔先に立たず●モヒカンらーめん●予備審査●消費者が負担●今期テレビアニメ評●NHKには危機感がない●鋭意採点中●●●ほか
1月1日(日曜日) 印刷持ち越し年賀状と寒中見舞いの文面を修正する。年賀状作成ソフト「宛名職人」の最新バージョンがうまく使いこなせず、なぜかフォントの変更や文章の挿入ができない。あれこれ試行錯誤してなんとか解決した。手間取ってしまったので、この日の印刷は断念して翌日に持ち越す。今さら焦っても仕方ない。
1月3日(火曜日) 無事投函何回か修正した年賀状と寒中見舞いの版下がようやく完成した。年賀状作成ソフト「宛名職人」の最新バージョンは、旧バージョンで作成したレイアウトやフォントがほとんど引き継がれないので四苦八苦。これでは最初から作成したのと変わらない。予想以上に時間がかかる。そんなわけで追加や削除を反映させた住所録も確定したので、はがきの裏面と宛名面を印刷する。さらに1枚ずつ手書きのコメントを添えて作業完了。すっかり遅くなったが無事投函した。
1月4日(水曜日) 仕事始め大学は明日まで冬休み。暦の関係で僕の授業は来週からだが、採点しなければならないレポートがまだ残っている。仕事始めの今日から作業を再開した。
1月5日(木曜日) 「新しい戦前」ささやかな「日常」が壊されていく、そんなこの国の政治に怒りを覚える。「新しい戦前」だけは全力で拒みたい。
1月10日(火曜日) ひっそりと町の本屋所用で東京・中目黒へ。用事が済んで駅周辺を歩いていると、雑居ビルに「中目黒ブックセンター」の看板を見かけた。2階への階段を上がると意外とフロアは広い。文具売り場も併設。大通りから引っ込んだ目立たないところに、ひっそりと町の本屋が営業していることに少し感動した。
1月11日(水曜日) 「必然」だった銃撃統一教会への恨みから安倍晋三元首相を銃撃したという山上徹也容疑者の犯行動機は、「飛躍」もしていないし「荒唐無稽」でもない。安倍元首相と統一教会とのつながりは公然の事実で、両者の深い関係が銃撃の動機となったとの山上容疑者の供述は、「思い込み」でも「誤解」でもない。必然だろう。
事件当初、「(安倍元首相が統一教会とつながりがあると)容疑者が思い込んだ」というフレーズが、テレビを中心に盛んにアナウンスされた。極めて意図的な世論誘導・情報操作だったと言っていい。しかし一部のメディアは懲りずに、いまだにこうしたフレーズを流している。そら恐ろしい限りだ。
一方的な警察発表を鵜呑みにしてそのまま無批判に垂れ流すだけでは、メディアは「権力監視」の役割と職責を自ら放棄したに等しい。自殺行為である。
1月12日(木曜日) 裁判も大詰め朝から都内の法律事務所で、神奈川県警の新人警察官拳銃自殺事件の弁護団会議に参加。県警側が提出した屁理屈だらけの準備書面を検討する。遺族側勝訴の一審判決を不服として県警側が控訴した裁判も、いよいよ大詰めで来週結審となる。午後、横浜に戻って自宅からオンライン授業。慌ただしい。
1月13日(金曜日) 今村核弁護士を偲ぶ会有罪率99・9%の日本の刑事司法で14件の無罪判決を勝ち取り、昨年8月に急逝した今村核弁護士を追悼する会が都内で開かれた。成城大学の指宿信教授が企画。同大学法学部の授業として、NHKのドキュメンタリー「ブレイブ/えん罪弁護士」を制作した佐々木健一ディレクターが、番組の背景や構成について講演=写真。狙いをもって意図的に番組を組み立てる意味や演出の解説はとても興味深く、ものすごく勉強になった。その後、親しかった弁護士や学者、映画監督の周防正行氏ら十数人が駅前の居酒屋に集まって故人を偲んだ。楽しい会だった。
今村核弁護士のあまりにも早い旅立ちは、今でもまだ信じられないし残念でならないけど、皆さんとしみじみと思い出を語り合い、愉快なエピソードを一緒に大笑いできて本当によかった。今村弁護士もきっと、楽しく笑って送られたことを喜んでいると思う。
1月14日(土曜日) 第三者アプリツイッターと互換性のある「サードパーティー」のクライアントアプリ「Tabtter」がきのう4月13日から、アカウント認証されずエラーとなって使えない状態が続いている。ツイッター公式アプリはものすごく使いにくくて読みにくいから、第三者アプリを重宝して利用していただけに本当に困る。ほかの第三者アプリでも軒並みアクセスできない同様のトラブルが相次いでいるという。そのため、「ツイッター社が第三者アプリを締め出したのではないか」との見方も出ている。なんだかなあ。勘弁してくれよ。
1月15日(日曜日) 平和外交の努力こそ「敵基地攻撃能力」「防衛費増額」など防衛力の強化に、前のめりに突き進む岸田自民党政権。「厳しい安全保障環境の中で」という言葉を繰り返すが、「平和外交」「外交努力」を全力で続けることこそが、この国の生き残る道のはず、だと思うけどなあ。これまでそうやって平和を維持して豊かになってきたのに、それをわざわざみすみす投げ捨ててしまうなんて、もったいなさ過ぎるとは考えないのだろうか。
1月18日(水曜日) 東電元幹部3人無罪の不当判決福島第一原発事故の責任を問われ、強制起訴された東京電力元幹部3人に対し、東京高裁(細田啓介裁判長)は一審の東京地裁判決を支持し無罪を言い渡した。明らかな不当判決だ。「大地震が発生すれば大規模な津波が発生し原発の重大事故につながる」との科学的根拠に基づく指摘があったにも関わらず、警告を無視し放置した東電幹部の責任は明白。不作為の作為そのものではないか。
昨年7月の東京地裁の民事裁判では、事前に警告された情報を軽視した東電幹部4人の責任を認め、13兆円超の損害賠償を命じる判決が言い渡されているだけに、今回の東京高裁判決の理不尽さと非科学性と非論理性は際立っている。とんでもない不当判決である。
東電元幹部3人無罪のニュースを、NHKが「ニュースウオッチ9」で伝えたのは午後9時45分から。放送時間はわずか1分にも満たなかった。なんなんだ、このふざけた報道姿勢は。なんとご立派な「公共放送」であることか。酷すぎないか。
1月19日(木曜日) 後悔先に立たず大学生の時に作文を見てもらうなど、お世話になった朝日新聞の元記者が旅立たれた。折りに触れて励ましてくれた恩師だ。学生時代から僕はずっと「先生」と呼んでいた。毎年必ずいただいている年賀状が来ないので嫌な予感がしていたら、奥様から、昨年末に永眠したとの寒中見舞いが届いた。
ああ、またやっちまったなあ。もっと早く会いに行けばよかった。いつでも会えると思っていたから先延ばしにしていた。さっさと新著を書き上げて、お元気なうちに献本すればよかった。いつでも読んでもらえると思って、これまた先延ばしにしていた。後悔先に立たず。忙しいなんて理由にならない。
会いたいと思った人には躊躇せず、できるだけ早く都合を付けて会いに行くべきだ。せめて電話くらいは迷わずかけて声を聞かなければ。分かっているのに先送りしてしまう。深く反省している。
1月20日(金曜日) モヒカンらーめん上大岡・京急百貨店の大九州展で、九州豚骨の「久留米・モヒカンらーめん」を食べた=写真。横浜家系の「脂ギトギト」ラーメンとは全く違う。店の謳い文句の通り「コクがあるのにさっぱり」して美味しい。シコシコした感触の細麺がスープによく合う。今回も完食した。29日まで。
1月22日(日曜日) 予備審査大学で担当しているジャーナリズムの授業では毎回必ず、学生にミニレポート(リアクションペーパー)を書かせている。的を射た鋭い感想や意見がある一方、実にいい加減で明らかに授業を聞いていないとしか思えないものも少なくない。先週の最終回のミニレポも学生の傾向はほぼ同じだった。期末試験の事実上の「予備審査」「事前審査」となった。成績評価で大いに役立ちそうだ。
1月23日(月曜日) 消費者が負担東京電力が電気料金の3割値上げ申請。よくよく考えたら、原発事故で何兆円の損害賠償の支払いを命じられても、炉心溶融(メルトダウン)した原発や古い原発の廃炉に何兆円の費用がかかろうとも、結局は電気料金の値上げと税金によって、すべて消費者が負担することになる。なんとも理不尽で不条理。
福島原発の大惨事から何も学ばず、それでも東電や財界や自民党は原発を再稼働するという。いやむしろだからこそ東電も財界も自民党も反省などすることもなく、原発を平気で再稼働し新設させようとしているのだろう。そしてまた取り返しのつかない原発事故が起きて、絶望の日々が繰り返される。度し難い。
1月24日(火曜日) 今期テレビアニメ評【今期テレビアニメ評】 ◎トモちゃんは女の子! (MX) ◎お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(MX) ◎イジらないで、長瀞さん2期(MX)
◯Buddy Daddies(MX) ◯氷属性男子とクールな同僚女子(MX) ◯久保さんは僕を許さない(MX) ◯あやかしトライアングル(MX) ◯とんでもスキルで異世界放浪メシ(テレ東)
△転生王女と天才令嬢の魔法革命(MX) △お兄ちゃんはおしまい!(MX) △便利屋斎藤さん、異世界に行く(MX) △最強陰陽師の異世界転生記(MX) △スパイ教室(MX)
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新作アニメが多すぎる今期。玉石混交。安直で工夫もないワンパターンな「異世界転生モノ」にはいい加減うんざりだが、目新しい切り口や視点やひねりがあると少しは面白く見られる。安定して楽しめるのは学園コメディーやラブコメ系。じれったさが微笑ましい。ニヤニヤしながら見守るのがいい。
1月26日(木曜日) NHKには危機感がないNHKの最大の問題は「公共放送」「報道機関」の役割を放棄し、権力監視の職責を果たさず、政府与党の広報・宣伝機関(実質的な「国営放送」)に堕している点にこそある。稲葉延雄NHK新会長は就任会見で「デジタル技術を活用した豊富なコンテンツの提供を通じて国民に貢献したい」などと抱負を述べたが、NHKの本質的問題はそんなところにあるのではない。
稲葉延雄NHK新会長は「政治との距離」に対する認識を問われて初めて、「報道機関として自主的な編集判断に基づき、不偏不党の立場から行動する。何人からも干渉されない」と応じたが、まずは何をさておいても真っ先にそのことについて発言すべきだった。順番が全く逆ではないか。
そもそもNHKのニュース番組班や政治部は政治権力との距離が近すぎる。というか、NHK上層部や政治部が権力とべったりなことこそが、公共放送が国民の信頼を損なっている根本原因であり問題の本質なのに、事実認識も対応も根底からずれている。危機感が全く感じられない。愕然とする。
1月27日(金曜日) 鋭意採点中期末試験レポートを鋭意採点中。成績評価(単位認定)の作業も。来年度のシラバスは執筆を終えて登録済み。