身辺雑記2023年11月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2023 年11月1日〜11月30日

●九州とんこつラーメン●イスラエルの非道●イスラエルの狂気●「浦沢直樹の漫勉neo手塚治虫スペシャル」●出席学生が多い●大阪万博は必要ない●牛すき鍋膳●暖房運転●ドキュメント京急不通●お粗末な宝塚歌劇団の「調査報告書」●「教育討論会」雑感メモ●池田大作氏死去を伝える「聖教新聞」●今こそ立憲民主党は代表交代を●ジレンマ●「野党」の意味●TBSの調査報告書●AIが描いた「ブラック・ジャック」●金沢八景キャンパスの点灯●大通り公園の陶器市●●●ほか


11月1日(水曜日) 九州とんこつラーメン

 大学祭の後処理の関係で授業は休講。久しぶりに藤棚の神高教(神奈川県高等学校教職員組合)に顔を出した。最近の教育現場の状況などの話題のほか、新聞記者時代の回想談で大いに盛り上がる。組合が保管している貴重な一次資料も見せてもらう。楽しかったし、とても勉強になった。

◇◇◇◇◇

 横浜・日ノ出町の「九州とんこつラーメン武者がよか」で、「きゃべつらーめん」を食べた=写真。キャベツがたっぷり。昼に回鍋肉を食べたのだが、それでもシャキシャキのキャベツはやっぱり美味しい。あっさりしているけどコクのあるスープが細麺に絡んで、これも美味しい。ちょっとしょっぱい味付けの肉厚の焼豚が、あっさりスープによく合う。なかなかイケてるんじゃないかな。

◇◇◇◇◇

 【おことわり】きのう10月31日付「身辺雑記」の文章を一部、加筆修正しました。


11月2日(木曜日) イスラエルの非道

 病院、学校、難民キャンプにも続く、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への無差別「空爆」の非道。こんな戦争犯罪が許されるはずがない。イスラエルは直ちに空爆を中止し、理不尽で不当なガザ地区の隔離やインフラ遮断を止めるべきだ。このままでは世界から孤立するのはイスラエルの側だ。今からでも遅くない。悔い改めて非道を猛省して、ガザへの攻撃を停止した方がいい。


11月5日(日曜日) イスラエルの狂気

 子どもも高齢者も無差別に殺戮し、病院、救急車、難民キャンプ、国連施設のシェルターまでも空爆するイスラエルの狂気。イスラエルの虐殺行為への怒りと嫌悪と憎悪が広がっている。イスラエルのネタニヤフ政権は、世界中に敵をつくるつもりなのか。パレスチナ自治区の人々に平和と解放を。


11月7日(火曜日) 「浦沢直樹の漫勉neo手塚治虫スペシャル」

 きのう6日深夜に放送された「浦沢直樹の漫勉neo手塚治虫スペシャル」(NHK教育)。今年2月の再放送(59分拡大版)。久しぶりに動く手塚先生に会えた至福の時間だった。先生の姿と声とペンタッチとコマ割りと下絵と主線の素晴らしさ。浦沢直樹の考察と洞察力の深さに感服するとともに、元アシスタント石坂啓の「手塚先生は絶対に戦争を美化しない」の一言が印象深い。改めて心に響く。

 手塚先生には、もっともっと元気に活躍してほしかったなあと、今さらながらしみじみ思う。素晴らしい番組だった。高田馬場の手塚プロ(セブンビル)の仕事場の映像も懐かしかった。高校生のころ一度、遊びに伺ったことがある。手塚先生のお父様が相手をしてくださった。貴重な思い出だ。


11月9日(木曜日) 出席学生が多い

 きょうの講義は、出席者がとても多かった。バタバタと欠席が続いた先月下旬から先週までとは大違い。大人数のクラスも少人数のクラスも。インフルエンザが少し落ち着いてきたからだろうか。100部近く用意したレジュメと資料が、3部しか残らなくて肝を冷やした。余るのはいいけど、足りなくなって配布できないのは最悪。危ない危ない。


11月10日(金曜日) 大阪万博は必要ない

 大阪・関西万博は必要ない。建設費はどんどん膨れ上がって税金投入は巨額になるし、地元大阪でも全国的にも興味や関心は低く、中止を求める声が多数を占める。その上、メキシコを含め複数国が撤退の意向だという。もう無理でしょう。今からでも遅くない。傷が大きくならないうちに中止を決めたら? 往生際が悪すぎる。

 利権と「維新の会」の政治的思惑のためだけに、無謀に突き進む大阪・関西万博。魅力のかけらも感じられない。われわれの大事な税金を無駄にドブに捨てるようなことをするな。大阪府知事の吉村洋文ら維新政治家たちの二枚舌と、胡散臭さばかりが際立つ。


11月12日(日曜日) 牛すき鍋膳

 吉野家の「牛すき鍋膳」の季節がやってきた=写真。白菜、ネギ、うどん、牛肉がたっぷりで熱々。生卵につけると抜群に美味しい。このところ頻繁に食べている。寒い季節には、やっぱりこれだよなあ。


11月14日(火曜日) 暖房運転

 いよいよ季節は冬。一気に寒くなった。先週末からセラミックヒーターでしのいできたが、今季初めてエアコンの暖房運転のスイッチを入れた。フィルターもきちんと水洗いして、しっかり乾燥させてから装着して運転開始。暖かい。もっと早く暖房を入れたらよかった。


11月15日(水曜日) ドキュメント京急不通

 京浜急行が動かない。上り電車すべてが金沢文庫止まりになってしまう。車内アナウンスは「電車の間隔が立て込んでいるのでしばらく停車します」などと繰り返すばかり。ようやく「人身事故で上大岡まで全線不通」とアナウンスがあったが、もっと早く言ってくれよ。振替輸送と言われてもどうにも動きようがないじゃん。

 金沢文庫駅の上りホームに、電車を待つ乗客がどんどん増えてくる。次々に到着する特急も急行も各駅停車も、どの電車もすべて金沢文庫止まりになって車庫に入っていくから当然なんだけど。その先に向かう電車は待てど暮らせど一向に来ない。早く帰りたいんだけどなあ。とほほ、だよ。

 京浜急行の運転再開は20時を予定しているってマジかよ。さらに遅くなる可能性もあるんだってさ。屏風ヶ浦ー杉田の間で人身事故があったそうだが、勘弁してほしい。上大岡に行きたいので、シーサイドラインで振替輸送されてもどうしようもない。気分良く講義を終えて、お腹も満ちたところでこれかあ。

 京浜急行の運転再開は20時30分と修正され、その後さらに21時と訂正された。こりゃダメだと思って、バスを乗り継ぐことにした。磯子行きのバスに乗って、磯子から上大岡行きに乗り換えるルートだ。寒さに震えながら行列に並んで、なかなか来ないバスをひたすら待つ。

 ようやく乗車して能見台のバス停に着いたところで、運転手から「電車が再開しました」とアナウンス。バスを降りて京急の能見台から各駅停車に乗ると、あっけなくわずか10分足らずで上大岡に到着。2時間近く時間を無駄にしたなあ。ぐったり。京急をご利用の皆さん、お疲れ様でした。

 ちなみに金沢文庫ー上大岡を電車で迂回するには、京急逗子線ーJR横須賀線ーJR東海道線ー市営地下鉄(逗子ー大船ー戸塚ー上大岡)と乗り継ぐルートと、シーサイドラインとJR根岸線を乗り継いで、横浜から市営地下鉄で上大岡に辿り着くルートがある。通常なら金沢文庫ー上大岡は特急や快特で1駅10分もかからないのに、迂回するととんでもない遠回りになる。そんなの、あり得ないよなあ。


11月16日(木曜日) お粗末な宝塚歌劇団の「調査報告書」

 宝塚歌劇団の劇団員がパワハラと長時間労働で自殺した事件で、歌劇団が調査報告書を公表した。歌劇団側の記者会見を見て調査報告書の概要版も読んだが酷い。「上級生によるいじめやパワハラはなかった」が前提で、最初から結論ありきの内容。「指導」という名の「いじめ」や「パワハラ」を認めたら、宝塚歌劇団の「根幹」が崩れて「伝統」が全否定されることになる(と思い込んでいる)。だから、歌劇団としては絶対に認めるわけにはいかず、隠蔽し続ける選択しかないのだろう。

 独立した「第三者委員会」とはほど遠い「調査チーム」。宝塚歌劇団側と事前調整し、口裏を合わせたのが容易に推測できるお粗末な調査報告書。だからこそ歌劇団が報告書を受け取ってから記者会見するまで、4日間を必要としたのだろう。そうでなければすぐに会見を開いて、調査チームのメンバー自身が説明するはずだ。

 だれにも忖度せずに、事件や日大執行部の隠蔽体質と真摯に向き合って事実認定し、毅然とした姿勢で厳しい指摘を公表した日本大学の「第三者委員会」とは雲泥の差と言っていい。宝塚歌劇団は日大の「第三者委員会」の綿引麻里子委員長らに頭を下げて、改めて全面的に調査をやり直してもらうべきだ。

 そもそも全員同じ法律事務所の弁護士9人に調査依頼すること自体が不自然で、著しく中立性や公正さを欠く。歌劇団との利害関係が本当に皆無なのかも疑わしい。「確認できなかった」「供述はなかった」と繰り返しながら、「いじめ目的とは言い難い」「いじめていたとは認定できない」などと一方的に決めつける報告書の文言だけを見ても、「いじめやパワハラはなかった」とする結論ありきの姿勢は明らかだ。

 ここまで露骨で公正さに欠ける調査報告書を、平然と公表できる「調査チーム」の弁護士と宝塚歌劇団には心底、驚き呆れる。酷すぎる。


11月18日(土曜日) 「教育討論会」雑感メモ

 午後から、教育討論会「教師、これからの展望をさぐる〜長時間労働、休職、教員不足を超えて〜」(神奈川県高等学校教育会館教育研究所・主催)を傍聴。ツッコミどころ満載の討論会だったけど、取りあえず「同情と反感」「管理と統制」「部活動と学校行事」の3つの観点から以下、雑感メモ。

 ★「先生に対する社会の視線が変わってきている」「先生への社会の声や反応が温かい」というが、それはあまりにも過酷すぎる状況だからこその「同情」だと思う。労働環境が改善されたら、またバッシングされ逆風が吹く可能性は高い。それだけ教師への反感や反発は根深く、世間の視線は厳しいからだ。

 ★例えば「いじめ」に対する教師の見て見ぬふり、事なかれ主義の対応、現場を含めた学校・教育委員会の隠蔽体質。平気で嘘をつき事実を捻じ曲げ、証言や証拠をもみ消し改竄までして、事実をなかったことにする事例は枚挙にいとまがない。

 ★教員不足の背景や原因に、長期時間労働などの労働環境があるのは言うまでもないが、もう一つ忘れてはならない問題として、教育行政による現場教師に対する「管理と統制」があるはず。休職や教員不足の大きな理由の一つではないか。なぜそこをもっとクローズアップして批判しないのか、理解に苦しむ。

 ★現場教員を分断して、教職員組合を弱体化(組織率の低下や教研活動の縮小など)し、管理職の権限を強大にする一方で、管理職に対する教育行政の締め付けは強まる一方ではないか。「日の丸・君が代」の強制、職員会議の有名無実化、教科書採択に現場の声が反映されなくなったことなどは、「管理と統制」の一例だろう。

 ★そもそも保守政治家の多くは、教育を恣意的にコントロールして、特定の歴史観や価値観を根付かせたいと考えている。国家(政権与党)が教育を統制するのは当然だといった考えは、戦前から続く彼らの基本理念と言っていい。そういう状況が当たり前のようになってしまえば、「生徒の自主性」「主体性」「主権者教育」などと言っても虚しいだけだろう。それで困るのは子どもたちではないか。

 ★教育予算を増加し、現場教員の人数を増やして、担当クラスの児童・生徒数を少なくすれば、教員の労働環境は確実に改善される。簡単な話だ。部活動の顧問を教員がやるかやらないかは、それぞれの教員の判断に委ねればいい。そもそも顧問が部活動をすべて「指導」する必要はないと思う。もちろんやりたい教員はやればいいが、運動部にせよ文化部にせよ、専門的な指導が必要ならば外部の専門家に依頼すればいい。顧問は安全面の確保だけに専念し、名目的な存在でいいのではないか。

 ★基本的に部活動はすべて生徒自身に任せればいい。体育祭や学園祭などの学校行事も同様。前夜祭や後夜祭を含めて準備から運営まで、生徒自身が実行委員会を組織して取り仕切っている学校は少なくない。それこそ「生徒の自主性」「主体性」「主権者教育」を実践して育むことになるはずだ。


11月19日(日曜日) 池田大作氏死去を伝える「聖教新聞」

 創価学会名誉会長の池田大作氏が死去。中学の同級生が「聖教新聞」を、何年もずっと無料で届けてくれている。僕は信者でないから読まないし邪魔だけど、無碍に断るのも悪いので配達してもらっているが、昨日と今日は紙面を繁々と眺めた。

 15日死亡とのことで、昨日18日の時点で聖教新聞社は把握していたのだろう。1面と最終面を連結したド派手な昨日の紙面レイアウトに、何かあったのだろうと想像していたら案の定の訃報発表だった。昨日の聖教新聞1面ー最終面と、池田大作氏の死去を伝える今日19日の聖教新聞1面=写真。


11月21日(火曜日) 今こそ立憲民主党は代表交代を

 岸田文雄内閣の支持率は下がる一方で、いよいよ20%を下回りそうなところまで下落した。「不適材不適所」の政務官や副大臣は相次いで辞任し、矛盾だらけの「減税」も「給付金」もそっぽを向かれ、自民党派閥の政治資金収支報告書の不正や、官房機密費を使った東京五輪招致の贈答品問題も露呈。おまけに、性根から腐り切った差別主義者の女性衆院議員(比例中国ブロック)が跋扈する。

 あまりに酷過ぎる岸田内閣ー自民党がそんな状態の今だからこそ、立憲民主党はみんながあっと驚く抜本的な代表交代人事を打ち出せばいいのに。今しかないでしょ。「自国維公」(地獄行こう)とは決定的に違う、という姿勢と決意を示すべきだ。政権交代に向けて広く共感を得るためにも。本気度が足りない。少なくとも煮え切らずブレまくりの泉健太代表では、政権交代なんて無理だ。

◇◇◇◇◇

 またまた「Jアラート」と称して、「北朝鮮からミサイル発射」と延々と同じアナウンスを繰り返すテレビ各局。「建物の中、または地下に避難してください」「窓から離れてください」って、本当にミサイルが落ちたらどうしようもないし間に合わないだろうに。内閣支持率が下がると、どういうわけか「ミサイル」が飛んでくる不思議。


11月23日(木曜日) ジレンマ

 どう頑張っても、学生の作文添削は1人20分は要する。できるだけ省力化して、どうにか短縮しようと思うんだけど、一つ一つ赤ペンでチェックしてコメントを書くと、1時間に3~4本をこなすのが限界だなあ。よく書けている優秀作を厳選して添削するやり方もあるが、添削すると確実に成長するので、ついついクラス全員分に手を入れてしまう。なんとかならないかなあとジレンマに陥る。


11月24日(金曜日) 「野党」の意味

 政府の(補正)予算案に賛成する野党なんて、野党の意味がないじゃないか。まやかしの「減税」や「給付」も、大阪・関西万博の税負担追加も、新規赤字国債の発行も。いい加減にしろ。怒りしかない。→<補正予算案、自民・公明・維新・国民民主などが賛成し衆院本会議で可決。参院へ>。


11月26日(日曜日) TBSの調査報告書

 TBSがジャニーズ問題について、特別調査委員会の報告書を公表し、日曜早朝の「TBSレビュー」の時間枠を拡大して検証内容を放送した。番組は、ジャニーズのタレントを取材させないようにTBS編成局員が同社の報道局員を制止した事案も取り上げた。その中で編成局員の一人は「現場で報道局の記者に『報道の取材を妨害してはならない』と指摘されて、自社が報道機関であることを改めて認識した」と証言。これについて報告書は、「報道機関が報道機関としての責務を自ら放棄させうる行為だった。(中略)特別な配慮に基づく、(ジャニーズ事務所への)過剰な便宜供与だった」と指摘している。

 編成局員だけでなくほかの部署も含めて、すべてのテレビ局員の「報道機関としての責務」「報道・編集権の独立」に対する無知と無理解を象徴するエピソードだ。大切なのは、独立した報道機関として伝えるべきことを毅然と伝えること。それこそが何よりも優先されなければならず、テレビ局にとって「公共性」「公益性」の最大の根拠となる「生命線」と言っていい。そこを認識し自覚して日々の職務を遂行しているかどうかが問われている。この日の番組で、最も印象に残った場面だった。


11月28日(火曜日) AIが描いた「ブラック・ジャック」

 今朝の「天声人語」で、AIを使って描かれた「ブラック・ジャック」が最新号の週刊少年チャンピオンに掲載されているのを知った。な、なんと、手塚治虫先生の作品の中でも一番大好きな「ブラック・ジャック」が……。最寄りの駅ビルの大型書店はもちろん、駅前や駅近辺のコンビニをくまなく見て回ったが、どこにもなかった。先週水曜日の発売だから、そりゃもうないよなあ。期待半分で読んでみたいなあ。さてどうしよう。


11月29日(水曜日) 金沢八景キャンパスの点灯

 金沢八景キャンパスで、クリスマスツリーのイルミネーション点灯が始まった=写真。オンライン授業だったコロナ禍が明けてようやく復活した恒例イベント。コロナ前はキャンパス内の数多くの樹に電飾が施されていたが、今年はメインの大きな樹と礼拝堂だけの点灯のようだ。それでも気分は盛り上がる。季節の風物詩は大切にしたいものだと、しみじみ思う。


11月30日(木曜日) 大通り公園の陶器市

 関内キャンパスの前の大通り公園で、「全国大陶器市」が開かれている=写真。所狭しと立ち並ぶテントは壮観。品定めする大勢の客で賑わっていた。有田焼、伊万里焼、信楽焼、益子焼といった有名産地の窯元の湯呑みや皿、茶碗などのほか、箸や漆器、バッグなど約50万点が出品。午後の授業が始まる前に、ぶらぶらと見て回った。12月3日まで。


ご意見・ご感想などは<こちら>まで

身辺雑記の総目次ページへ戻る

フロントページへ戻る

[NEW][EVA][カ レカノ][ト トロ][映 画][セ カンド][リン ク][作者][BBS]