身辺雑記2023年4月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2023年4月1日〜4月30日

●エイプリルフール●「旅行ガイドにないアジアを歩く横浜」●詭弁家トランプ再び●危機的な新聞●目に余る無法ドライバー●選択肢がない●3年ぶりの対面授業●不安を煽るだけの「警報」●「カネの力」はスルーか●部屋の片付け●「自己顕示欲」●真っ直ぐな主人公●今期テレビアニメ評●愚かな幻想●実質的に自民全勝●選挙報道で13版とは●ChatGPT●ミネラルウォーター●積乱雲からの避難とは違う●●●ほか


4月1日(土曜日) エイプリルフール

 この国はもう十二分に嘘とデマと欺瞞とごまかしに満ち溢れているので、今年はエイプリルフールの嘘や冗談は自粛することにしました。今後も一切、嘘は口にしません(嘘です)。


4月3日(月曜日) 「旅行ガイドにないアジアを歩く横浜」

 横浜市立高校教諭の鈴木晶さんから「旅行ガイドにないアジアを歩く横浜」(梨の木舎)をいただいた。「歴史」の視点にこだわって、横浜の街の見どころと魅力を紹介する。高校でグローカル部の顧問として20年間、生徒と続けた街歩きの積み重ねと、丹念な取材と豊富な資料に基づく労作。500枚を超える写真が分かりやすい。A5変型。197ページ。2200円+税。2020年9月発行。


4月5日(水曜日) 詭弁家トランプ再び

 荒唐無稽なデタラメとデマと屁理屈を、よくもまあここまで自信満々にまくし立てられるものだ。そこが詐欺師の詐欺師たる所以であり、詭弁家トランプの存在理由なのだろうけど。いかにも頭の悪そうな口調と顔が、またテレビから流れてくるのにゲンナリする。プーチンやひろゆきやガーシーも同類。そんな男の支持者の思考回路にもゲンナリする。理解不能。


4月6日(木曜日) 危機的な新聞

 朝日新聞が値上げを発表した。5月から朝夕刊セットの月極め購読料を4400円から4900円とするそうだ。最近の(かなり前からの)スカスカの紙面内容に困惑していただけに、長年の読者としてもなんとも言えない複雑な思いが隠せない。夕刊掲載記事とほとんど同じ記事が日常的に、なんの説明もなく翌日の朝刊に平然と掲載されていることにも違和感があった。以前なら少なくとも「一部地域重複」などの断り書きが記載されていた。

 同社の社告は「新聞用紙など原材料高騰や経費増加」を値上げの理由に挙げているが、最大の理由は大幅な部数減が止まらないことにこそあるはずだ。そこには一切触れていないことにも不信感が募る。なぜ部数減に歯止めがかからないのか、ネットの隆盛が背景にあるのはもちろんだがそれだけではないはずで、そうした分析や対応策を真摯に危機感を持って掘り下げている様子は見られない。

 月極め購読料500円の値上げはあまりにも大幅できつい。これを機に購読を止める世帯は急増し、部数減にさらに拍車がかかるだろう。生活が苦しくなれば、なくても困らないところからカットして節約する。新聞の果たす役割は大きいし必要だと僕自身はまだ考えているが、多くの人は「新聞がなくても困らない」と考えている。そう思わせてしまった責任は、新聞社や新聞記者の側にもある。

 丁寧にしつこいほど広く市民や読者に、新聞の存在意義を説明してこなかった怠慢だけではない。果たすべき職責を果たしていない記者や編集幹部が少なからずいることが、今の惨状につながっていることも指摘しておきたい。そんなスカスカ記事が多くを占める新聞なら、「なくても困らない」と思われても仕方なかろう。

 大学で教えている学生に毎年、実家で新聞を購読しているか聞いている。20年前には5割以上の家庭が新聞を購読していたが、10年前は3割に減り、最近は1割ほどしかいない。一人暮らしの学生自身の新聞購読が皆無に近いのは予想通りだが、実家がそこに近づいているのは相当ヤバい状況と言っていい。新聞社の経営面だけでなく、権力監視の観点からも、民主主義社会の維持や知る権利の確保という面からも、これ以上ないほどの危機的状況だと思うのだが。


4月7日(金曜日) 目に余る無法ドライバー

 ドライバーの酷さが目に余る。悲惨な事故が起きる度に子どもへの配慮や慎重な運転が促されるが、それ以前の論外の運転が多すぎる。狭い道で歩行者の脇を猛スピードで走り抜ける、無駄にクラクションを鳴らす、スマホを見ながら運転する、ウインカーを出さずに曲がる、横断歩道で一時停止しない、信号機のある交差点で停止線を越える、横断歩道の上に堂々と車を停めるタクシー、信号無視……などなどキリがない。警察が取り締まることもほとんどない。そもそもこんな人たちに運転免許を与えちゃダメだろう。


4月11日(火曜日) 選択肢がない

 統一地方選の投票率が低いと批判されているが、選択肢がないのも大きな原因の一つなのでは。例えば神奈川県知事選で、野党第一党の立憲民主党はなぜ対抗馬を立てなかったのか。よりマシな候補を立てるのは野党第一党の責任ではないか。投票する気が失せるのは当然だ。大阪府知事選も維新現職への対抗馬が酷すぎた。あれでは勝てないよ。23日に投開票される衆参5補選も同様。和歌山1区の自民候補に対し、維新と共産がそれぞれ擁立するも立憲民主党の候補はなし。やる気はあるのか。


4月12日(水曜日) 3年ぶりの対面授業

 新年度最初の講義。コロナ禍でずっとオンライン授業だったが、3年ぶりの対面授業となった。今春オープンした関内キャンパスの真新しい教室で、やや緊張してマスクをしたまま話を始めたが、暑くて息苦しいのですぐにマスクを外す。初回はガイダンスなので、どのクラスも1時間ほどで早めに終了した。

 それにしても関内キャンパスは使い勝手が非常に悪い。高層階の教室へのアクセスは不便だ。授業が終わるとエレベーター前は学生でごった返して大渋滞を起こすし、そもそもエレベーターがなかなか来ない。教室の空調もイマイチ。学食も購買部もない。教育設備も不十分。メリットは駅から近いことだけじゃん。教員からは不評の声しか聞こえてこない。


4月13日(木曜日) 不安を煽るだけの「警報」

 北朝鮮からのミサイル発射として7回目のJアラート発出。「北海道周辺に落下する」「頑丈な建物や地下に避難を」とするも、ミサイルは日本の領土・領海には着弾せず。そもそも「頑丈な建物や地下」に避難できる人なんてほとんどいない。住民にどうしろというのだろう。この「警報」に何の意味があるのか。国民の不安を煽るだけ煽って、「誤った危機感」を高める意図があるとしか思えない。軍備拡大、防衛予算増と増税、憲法改正容認への世論誘導……。実に巧妙で不気味な動きに見える。


4月16日(日曜日) 「カネの力」はスルーか

 日曜夕方のテレビの情報番組で自称「社会学者」が、「暴力で社会を変えるのではなく、今は言葉の力だけで社会を変える時代なのに」などともっともらしく語っていたが、実際には「言葉の力だけ」ではなく「カネの力」で社会を変えているのが現実だ。東京五輪やカジノ(IR)、再開発、モリカケサクラを見れば一目瞭然。政治経済の多くが、利権や買収によって動かされている。そこをしれっとスルーして「言葉だけで」などと実態と異なることを述べるのは、現実から目を逸らさせることにつながる。世論操作に等しい言動に憤りを覚える。


4月17日(月曜日) 部屋の片付け

 ちょこっと部屋を片付けようと軽い気持ちで手をつけたら、想定以上に大事になってしまった。不要な郵便物や書類はそのまま捨てるわけにはいかないので、個人情報部分は3枚刃のハサミでカットしていくのだが、分量が多くてそれだけでものすごく時間がかかる。シュレッダーが欲しいとマジで思った。そもそも残すものと捨てるものを仕分けするのが大変だ。結局、徹夜になった。もうヘトヘト。そして筋肉痛。


4月18日(火曜日) 「自己顕示欲」

 テレビの報道番組で首相襲撃事件の容疑者について解説し、「自己顕示欲」「自己顕示欲」とまくし立てている自称「犯罪心理学者」のおっさんこそが、自己顕示欲の塊なんじゃないかと感じる。そもそも誰にでも普通に自然に、当たり前のように自己顕示欲はあるだろう。容疑者は黙秘を続けていて動機も背景もまだよく分かっていないのに、表層的な断片だけを切り取って断定して語る姿勢には違和感しかない。なんだかなあ。

◇◇◇

 真っ直ぐで、純粋無垢で、真摯な主人公が多い今期のテレビアニメ。見ていて気持ちいいし共感する。心に響く楽しい秀作がたくさんあってうれしい。「スキップとローファー」「事情を知らない転校生がグイグイくる」「おとなりに銀河」「君は放課後インソムニア」といったところ。ちょっと変化球ではあるけれど「僕の心のヤバイやつ」も。「今期テレビアニメ評」は後ほど改めて掲載します。


4月20日(木曜日) 今期テレビアニメ評

 【今期テレビアニメ評】◎スキップとローファー(MX)、◎事情を知らない転校生がグイグイくる(MX)、◎君は放課後インソムニア(テレ東)、◎僕の心のヤバイやつ(テレ朝)、◎天国大魔境(MX)、◯江戸前ウルフ(TBS)、◯山田くんとLv999の恋をする(MX)、◯おとなりに銀河(MX)、◯カワイスギクライシス(MX)、◯推しの子(MX)、△私の百合はお仕事です!(MX)。


4月21日(金曜日) 愚かな幻想

 前にも指摘したと思うが、ロシアが北方領土を返すことなどあり得ない。いったん自分の領土として実効支配したものをロシアが返すわけがない。ウクライナ侵攻があろうがなかろうが、米欧とともにプーチンを批判しようがしまいが、ロシアの姿勢は変わらない。安倍晋三は一方的に「信頼関係」と称していたが、実際はプーチンに利用されていただけ。トランプとの関係も同じだろう。外交も内政も、愚かで無能な政治家が舵取りを担うと国はボロボロになる。そうして酷い目に遭うのはいつも下々の庶民だ。


4月23日(日曜日) 実質的に自民全勝

 事前の情勢調査では「自民1勝4敗」も囁かれていた衆参5補選だが、結果は「世襲ボンボン」を含めて自民4勝。和歌山は「隠れ自民」の維新が当選したから野党全敗。実質的には自民全勝だ。「政治とカネ」も「統一教会汚染」批判も及ばず。これでG7後の解散総選挙を経て、その先に軍拡と原発と増税と改憲が待っているのか。嗚呼。

 マイナンバーカードの実質強制にせよ、五輪汚職にせよ、カジノにせよ、社会保障の切り捨てにせよ、主権者たる国民はずっと愚弄され続けているのに、なんでこんなに従順なんだろう。どうして怒らないんだろう。不思議でならない。何も知らないのか、諦めているのか。


4月24日(月曜日) 選挙報道で13版とは

 今朝4時に横浜の自宅に配達された4月24日付の朝日新聞はなんと13版。1面アタマの見出しは「自民2勝1敗 千葉・大分競る/衆参補選 和歌山は維新」。これは酷い。少し前まで最終版が届いていた地域とはとても思えない。これまでのように配達を遅らせて最新ニュース(遅い版)を届けるつもりもないらしい。それで月極め購読料を500円も値上げするとは。ちなみに最終版は16版。1面トップは「自民4勝1敗 各地で接戦/衆参補選 和歌山は維新」だった。


4月25日(火曜日) ChatGPT

 ChatGPTを実際に使ってみた。メールアドレスやパスワード、名前、電話番号、認証コードなどを登録すると準備完了。いくつか質問してみたら、もっともらしい理路整然とした回答が即座に返ってきたが、かなり不正確な内容も多い。データ整理やヒントとしてはアリかもしれないけど、そのままでは使えないなというのが実感だ。

 レポート課題や論文作成で人工知能を不正使用したらアウトだし、本人が書いた文章でないのは、見る人が見れば現段階では容易に分かると思う。まともな教員なら学生のコピペや盗作に気付く。それと同じだ。うまく利用すれば有用だけど、人工知能に使われてしまっては本末転倒。オリジナルの自分の文章は自分で考えて自分で書くべし。


4月26日(水曜日) ミネラルウォーター

 今春オープンした関内キャンパスの教員控室には、金沢八景キャンパスにあった給水器がない。多くの教員が要望するも採用されなかった。代わりに自動販売機が設置されている。おいおい。100分の講義を終えると、さすがに喉がカラカラに渇く。我慢して次の講義に出向くわけにもいかず、仕方ないのでミネラルウォーターを毎回1本購入することになる。なんだかなあ。腑に落ちない。


4月30日(日曜日) 積乱雲からの避難とは違う

 「発達した積乱雲が近付いた際は頑丈な建物に避難する」のと、北朝鮮の「ミサイル」から避難するのとでは訳が違う。北朝鮮から「ミサイル」が発射されたとしてJアラートをけたたましく鳴らしたからといって、どこに避難しろというのか。そんな猶予もないし、どこに落ちるかも分からず、そもそも既に(日本の領海外に)落下している可能性の方が高い。何度でも指摘するが、無駄に不安と恐怖を煽るだけのJアラートに意味なし。


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