●石川県能登で震度7●年賀状の版下作成●志賀原発で外部電源使えず●「半人前の恋人」「詩歌川百景」●年賀状と寒中見舞い投函●期末試験通知●配達はたぶん9日●新年の授業スタート●愕然と唖然茫然そして脱力●報道姿勢と資質の問題●洗脳装置カルト靖国の参拝●文具売り場が閉鎖へ●自宅だと集中できない●ついてない●やっぱりズレてる岸田首相●判断材料●勝手にアップグレード●また初期化か●ダウングレードを依頼●際立つ落差●初期化●シラバス●今期テレビアニメ評●原作を蹂躙●ほかのユーザーからも報告が●「誹謗中傷へ注意喚起」とは笑止千万●●●ほか
1月1日(月曜日) 石川県能登で震度7石川県能登で震度7。第一報は「北陸で震度6強の地震」だった。正月から大変だなあと思っていたら、緊急地震速報が北陸だけでなく東北や近畿にも出され、さらに関東、東海にまで広がった。横浜南部の自宅でも、ゆっくりした横揺れが始まった。強くはないけど悪酔いしそうな気持ち悪い揺れが続いた。
すぐに、新潟、富山、石川県に津波警報が出た。到達予想の高さは3メートル。間もなく「石川県志賀町で震度7」とのニュース速報が。こりゃ大変じゃないか。さらにもう一度、石川県と富山県に緊急地震速報が出された。地震と津波の情報を絶叫しながら伝えるNHKの女性アナウンサーの険しい声から、通常放送とはまるで違う緊張感が伝わってくる。
NHKの女性アナウンサーが「大津波警報が出ました!今すぐ逃げること!」と叫んだきり、NHKの放送は10秒以上沈黙が続く。石川県能登に出された大津波警報の予想到達の高さは5メートル。「テレビを見ていないで今すぐに逃げてください」とのアナウンスも。
NHKが能登半島沖の地震特別放送を流しているのに続いて、民放各局もすべて報道特別番組に。のんびりした「おせち番組」(事前収録の正月特番)を放送していたテレビは、全局が特別番組に切り替わる。穏やかだった元日の空気が一変した。
志賀原発や柏崎刈羽原発はもちろん、日本海側は原発密集地域なのでものすごく心配だ。「原発銀座」とも言われている。津波警報や津波注意報が出されているのは軒並み原発危険地帯。恐怖でしかない。岸田文雄首相は、まず真っ先に「原発を津波から死守せよ。点検を続けよ」と命じるべきだ。そもそもこんな地震列島に、原発が林立していること自体がおかしい。異常としか言いようがない。今さら言うまでもないことだけど。
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テレビ朝日の「相棒」元日スペシャルが肝心のラスト8分前に、地震速報で中断されてしまった。どうなるのだろう。再放送するのかな。右京さんが容疑者の女をオンラインで叱り飛ばし、説教する場面の直前でブチッと終わってしまう。気になって仕方がないのだが。しかも速報の「再び震度7」は誤報だったそうで、なおさらやりきれなさが募る。
【追記】「TVer」の無料配信で、ラストの実質約5分を無事に見ることができた。日本列島の津波注意表示テロップのない快適な映像だった。供述内容は理不尽極まりなかったけれど。もちろん全編113分を見ることも可能。
1月2日(火曜日) 年賀状の版下作成年賀状裏面の版下を作成。毎年、近況報告や雑観などを175字以内で書いているのだが、ごちゃごちゃしないように読みやすく簡潔にまとめるのは結構面倒だ。文面だけでなく、文字の大きさと配置も考慮しなければならない。試行錯誤しながら、なんとか字数内に収めた。印刷はこれから。手書きでひとこと添えて、三が日の間には投函したい。
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北陸電力の志賀原発(石川県)で、外部電源の一部が使えない状況が続いている。「重要機器の電源は確保されている」とのことだが、震度5強の地震で変圧器の配管が壊れ、絶縁や冷却のための油が大量に漏れ出したほか、使用済み燃料プールで放射性物質を含む水が床面に溢れ出たという(NHKなど)。
声を大にして何度でも繰り返し指摘する。そもそもこんな「地震列島」に、原発が林立していること自体がおかしい。異常としか言いようがない。この国に原発は不要だ。再稼働や新規建設するなんて正気の沙汰ではない。
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地震速報で中断されたテレビ朝日の「相棒」元日スペシャル。「TVer」の無料配信で、ラストの実質約5分を無事に見ることができた。日本列島の津波注意表示テロップのない快適な映像だった。供述内容は理不尽極まりなかったけれど。もちろん全編113分を見ることも可能。
1月3日(水曜日) 「半人前の恋人」「詩歌川百景」昨年末に読んだコミックス。川田大智「半人前の恋人」第1巻と、「海街diary」の世界観を引き継ぐ吉田秋生の「詩歌川百景」第3巻を年の瀬に滑り込みで読了。どちらもとても面白かった。「半人前……」は「王様のブランチ」の漫画コーナーを見て興味を惹かれたのだが、紹介以上に引き込まれる設定と展開と絵柄に大満足。次巻が楽しみだ。
1月4日(木曜日) 年賀状と寒中見舞い投函年賀状の印刷を終え、手書きの一言コメントも添えて、無事にすべて投函する。喪中はがきをいただいた方には寒中見舞いを出した。すっかり遅くなったけど、毎度のことだからまあいいか(よくない)。
1月5日(金曜日) 期末試験通知大学教務課から期末試験の実施通知書類が大量に届いた。試験日時や教室の決定のほか、試験当日の注意事項や学生へのアナウンス依頼、補助監督の配当、追試の実施案内などなど、添付ファイルは10個以上に上る。やれやれ。当日はカンニング(不正行為)だけが心配だ。
カンニングと言えばはるか昔に一度だけ、一字一句そっくりの約1000字の論述答案を2人の学生が出したことがあった。どうやったらそんな芸当ができるのかは不明で謎でしかないが、受講者数が多く分割教室での試験だったので、片方の教室を補助監督の院生に任せっきりにしたのがまずかったようだ。苦い反省と教訓だ。
1月8日(月曜日) 配達はたぶん9日今年1月6日(土)、7日(日)、8日(月=祝日)の郵便配達は休みだから、4日(木)に投函した年賀状はたぶん9日(火)に配達されるはず。郵便配達のシステムが変わって翌日配達はされず、土曜の配達も休みになったからだ。つまりどんなに怠け者でも3日(水)には投函すべきだった。反省している。しかしいくら労働力不足と労働環境改善の影響とはいっても、このような調子で郵便サービスがどんどん低下して不便になり、料金も高額になっていけば、年賀状離れはますます加速するだろうなとは思う。
1月10日(水曜日) 新年の授業スタート冬休み終了。新年になって初めての授業。と言っても再来週は期末試験なので、どの担当科目も今年度の講義は今週を入れてあと2回だけとなる。
1月11日(木曜日) 愕然と唖然茫然そして脱力学生のリアクションペーパーに愕然とした。説明した内容と正反対。事実に反する誹謗中傷や偏見を堂々と展開する。しかも講義でヤフコメの弊害を説明し、差別やデマ拡散の加担に注意を促したのに、ヤフコメと大差ない内容。話を聞いていないだけでなく、そもそも理解力も読解力も文章力もないのだろう(としか考えられない)。
そんなリアクションペーパーを出した学生が、関内キャンパスの授業では5人もいた。昨日の金沢八景の同じ授業ではその手の学生は1人だけで、ほとんどの学生は要点をしっかり押さえていて読み応えもあったのに。受講生はどちらも約100人。どんな授業でも1人くらいトンチンカンな学生はいるけど、さすがに今回はちょっと絶句。唖然茫然。脱力した。
1月12日(金曜日) 報道姿勢と資質の問題内部告発者を守れない(守らない)記者やディレクターや報道機関が「調査報道」だなんて、ちゃんちゃらおかしい。そんなところに誰が内部告発するというのか。自分の身が危うくなる危険を冒し、勇気を振り絞って情報提供するのは信頼関係があってこそ。取材源を守らない記者などあり得ない。
JAをめぐる内部告発報道で「news23」がやったのは、単なる映像加工のミスといったレベルの話ではない。情報源への配慮もなく約束も守らない。記者としての資質も基本姿勢も理念も、どれも致命的に欠けていると言わざるを得ない。
もちろん「news23」だけの問題ではない。資質に欠ける記者やスタッフが「報道」に携わり、視聴率や注目度や功名心を優先し、「報道」と「情報番組」の区別がつかない。そんな放送が日常的に垂れ流されている。そこを根本から変えない限り、まともなジャーナリズムは成立しない。「調査報道」以前の話だ。誰からも信頼されないし、内部告発しようとは誰も思わないだろう。
そもそも「調査報道」などとわざわざ名乗らなくても、記者の取材活動は調査報道が基本だし大前提ではないのか。ものすごく違和感がある。そこの認識をまず改めるべきだ。
BPO(放送倫理・番組向上機構)放送倫理検証委員会の意見書全文を読んだ。事実関係や経緯はしっかり調査整理されていたが、意見書は「大きな失敗を大きな教訓に変えるよう努力してほしい」「諦めず、投げ出さず、引き続き、胸を張って仕事をしよう」と締めくくる。あまりに能天気すぎる。
1月13日(土曜日) 洗脳装置カルト靖国の参拝そもそも靖国神社は「国家神道」の象徴で、侵略戦争に国民を誘導して正当化した「洗脳装置」のカルト宗教だ。自然を八百万の神と敬う日本古来の神社とは全く異なる。そんなところに自衛隊幹部らが組織的に集団参拝すること自体あり得ない。私人の信教の自由とは無縁だし、憲法の理念にも文民統制にも明らかに反する。防衛省自身が定めた通達を無視した規律違反でもある。異常としか思えない感覚だ。民主的な自衛隊であるならば、断じて許される行為ではない。
1月14日(日曜日) 文具売り場が閉鎖へ上大岡・京急百貨店6階の文具・事務用品売り場で「30%オフ売り尽くしセール」をやっていた。消耗品の赤色のボールペンをお得に大量購入。文具売り場は2月末で閉鎖されるという。代わりにロフトがオープンするそうだ。9階のヨドバシカメラにも文具コーナーはあるとはいえ、京急百貨店の自前の文具売り場をなくしてしまうのには、一抹の寂しさを感じる。ユニクロや無印良品に続いてロフトも入って、いずれテナントばかりになるのではないか。心配になる。
1月15日(月曜日) 自宅だと集中できない講義の日ではないけれど午後から関内キャンパスへ。自宅だと集中して仕事ができないので、広々とした空間で学生の作文をひたすら添削。3時間ほどですべて片付けた。授業で配布するレジュメと資料も1コマ分だけ印刷完了。残りの印刷は明後日、金沢八景キャンパスで授業の前にやる。
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取材源を守らない記者や番組、報道機関を僕は全く信用しません。情報源の秘匿は記者の生命線です。当局の発表を、そのまま垂れ流すことしかしない(できない)無能で怠惰な記者も同様です。
1月17日(水曜日) ついてないきょうは電車もバスも目の前でドアが閉まって、わずか数秒ほど間に合わずに乗れないというパターンが続いた。ごく稀に待ってくれたりドアを開けてくれたりする車掌さんや運転手さんもいるが、もちろんギリギリに駆け込もうとする自分が不届き者で全面的に悪いので、文句が言えるような筋合いではないのは十分に分かっている。でもまあ、なんとも見事なまでについてない1日だった。
金沢八景キャンパスの今年度の授業は、この日が最終回。伝えるべき内容は時間内に過不足なく上手く話せた(と思う)し、学生も多くが熱心にメモを取って聴いてくれていたし、的確な質問もあって気分良く終わった。来週の期末試験はしっかり頑張ってほしい。
1月18日(木曜日) やっぱりズレてる岸田首相やっぱり岸田文雄首相はズレてる。「岸田派(宏池会)の解散を検討」って問題はそこじゃない。安倍派を中心に「裏金」を誰が「闇の金」としてどのように使ったのか、そこがポイントなのでは。話を矮小化して論点をずらすことだけは迅速で無駄に決断も早い、適材適所の謎の自民党総裁。
岸田内閣の支持率が「微増」だそうだが(NHK、時事)、微増でも内閣支持が増える要素がどこにあるのか、全く理解できない。この国はやっぱりどこかおかしい。でもまあ米共和党員も、あのトランプ支持が圧倒的だというから、おかしいのはこの国だけじゃないのかもしれない。
1月21日(日曜日) 判断材料約200人分のリアクションペーパーの評価を整理し、履修者名簿の出欠データと統合して転記する作業が続く。めっちゃ面倒くさい。でもこれをやっておかないと、微妙な内容の答案が少なくない期末試験だけでは材料不足で、成績評価に自信が持てないのだ。ボーダーラインの学生を救済する材料にもなる。地味に必要不可欠な作業である。
1月22日(月曜日) 勝手にアップグレードいつものようにMacBook Proを再起動したら、普通は30秒ほどで再起動するのに時間がかかる。不安に思いながら10分くらい待っていると、MacOS Montereyが最新のSonomaに勝手に「バージョンアップ」(アップグレード)されていた。MacOSやソフトの「自動アップデート」なら分かる。通常動作だから問題ない。しかし確認もなしにMacOSが「アップグレード」されるなんて、あるのだろうか(あっていいのだろうか)。
少なくともこれまでそうした経験はないし聞いたこともない。そもそも使い勝手が悪いからVenturaをダウングレードし、あえてMontereyを使い続けているのに、Venturaを飛び越えてさらに上のSonomaにされて大困惑である。いや大迷惑だ。期末試験やあれやこれやで忙しい時期なのに参ったなあ。(23日付に続く)
1月23日(火曜日) また初期化か昨日の続き。アップルサポートに電話すると、「スペシャリスト」という上級スタッフが調べてくれた。再起動でMacOSが勝手にアップグレードされるといった事例報告は社内でもなく、現時点で原因は分からないという。初期化して、3カ月前と同様にアップルストアでMacOSをダウングレードしてもらうことになった。作業が終わるまでの数日間はパソコンが使えず、戻ってきてもあれこれ設定し直さなければならない。ああ面倒くさい。そもそも、MacOSが勝手にアップグレードされたりしたら、安心して使えないじゃないか。しっかり調べてもらいたい。
1月24日(水曜日) ダウングレードを依頼金沢八景キャンパスで期末試験の監督をした後、すぐに川崎のアップルストアへ。MacBook Proを持参して、MacOSのダウングレードを依頼する。そもそも知らぬ間にMacOSがアップグレードされたら、怖くて仕方ないじゃないか。しっかり原因を調べてもらいたいと改めて伝えた。
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「戦争のゆくえを左右するのは各国の国内政治だ。世論が戦争に反対するからではない。戦争を厭わない指導者が選挙で選ばれるからである」(藤原帰一・千葉大特任教授、朝日夕刊)──。すべての有権者は、心して選挙権を行使すべし。
1月25日(木曜日) 際立つ落差関内キャンパスの担当クラスは期末試験の際も、開始時刻ギリギリにワラワラと教室に入ってくる学生が目立つ。「机の上に筆記用具や学生証以外は置かないように」と何回もアナウンスしているのに、鞄やコートを放置する学生が何人もいる。脱力。昨日の金沢八景ではみんな余裕を持って着席し、余計な注意をする必要もなかっただけに落差が際立つ。ざっと見たところ答案の内容も両者の差は歴然。ため息。
1月26日(金曜日) 初期化川崎のアップルストアへ。MontereyにダウングレードしたMacBook Proを受け取る。MacOSが勝手にアップグレードされた原因は分からない、というか調べてもいないという。初期化してログを消去したので追跡調査もできない、と聞いて愕然とした。その程度の認識なんだ。システムの欠陥やバグの可能性について、危機感や問題意識はないようだ。多くのMacユーザーにも影響がある事案だと思うのだけど。きちんと調べて周知すべきとの旨を、本社にしっかり伝えてほしいと担当者に改めて要望した。Macが好きで使いやすいからこそ、これまでずっと愛用しているんだけどなあ。
1月27日(土曜日) シラバス来年度(2024年度)のシラバスを編集更新し登録する。どの科目も今年度の内容と基本的には変わらないが、ちょこちょこと修正してアップデートした。
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【おことわり】1月21日付から1月27日付までの「身辺雑記」を、まとめて掲載しました。
1月28日(日曜日) 今期テレビアニメ評【今期テレビアニメ評】今期は見応えのあるアニメが多い。時間が足りずに困るほどのうれしい悲鳴。
◎僕の心のヤバイやつ2期(テレ朝)=文句なしダントツのラブコメ。
◎葬送のフリーレン・続き(日テレ)=面白くて奥深いテーマ。
◎薬屋のひとりごと・続き(日テレ)=見応えある秀作。
◯ようこそ実力至上主義の教室へ3期(MX)
◯道産子ギャルはなまらめんこい(テレ東)=佐倉綾音。
◯愚かな天使は悪魔と踊る(テレ東)=佐倉綾音。
◯佐々木とピーちゃん(MX)
△悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~(MX)
△ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する(MX)
△外科医エリーゼ(MX)
△指先と恋々(MX)
△結婚指輪物語(MX)=今期ハーレム枠。
△魔法少女にあこがれて(MX)=深夜放送でなければたぶんBPO案件。
△異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。(MX)
△即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。(MX)
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【おまけ/楽しみに見ているテレビドラマ】
◎ドラマ10「正直不動産」2期(NHK総合)=面白くて学びもある。丁寧に練られた構成。山下智久、福原遥。
◎金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS)=爆笑しつつ懐かしさも。宮藤官九郎・作。阿部サダヲ。
◯「アイのない恋人たち」(テレ朝)=どこか「ふぞろいの林檎たち」っぽさを感じる。
△夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(NHK総合)=比嘉愛未。
1月29日(月曜日) 原作を蹂躙「セクシー田中さん」の漫画家・芦原妃名子さんが死亡。自殺とみられる。「原作漫画に忠実に」という条件でドラマ化を認めたのに、原作から大きく逸脱した改変脚本が毎回毎回出され、その度に原作の漫画家が要望や修正を繰り返すことを強いられる。本業を抱えながら、どれだけ消耗し疲弊したことだろう。原作を尊重する気も約束を守る気もないなら、脚本家や日本テレビはゼロから自分で話を作れ。原作漫画を蹂躙され続けた芦原妃名子さんの無念は、察するに余りある。
1月30日(火曜日) ほかのユーザーからも報告がMacOSがSonomaに勝手に「アップグレード」される現象について、ほかのMacユーザーからも報告が少しずつ上がってきているようだ。しかし残念ながら今のところ、アップルに本気で原因などを調べて周知しようという姿勢は見られない。感性や認識や意識が低いのか、誠実さに欠けているのか、そもそもシステム上の問題などなかったことにしたいのか、そこのところは分からないけど。
「サードインパクト」に、「MacOS が Sonoma に勝手にアップグレード」を掲載しました。1月22日付から1月26日付までの「身辺雑記」の関連記事を、整理してまとめました。
1月31日(水曜日) 「誹謗中傷へ注意喚起」とは笑止千万原作の漫画に忠実な形で「セクシー田中さん」をドラマ化する約束を反故にし、原作を蹂躙し続けた日本テレビが、「誹謗中傷へ注意喚起」とは笑止千万だ。「誹謗中傷」と批判・非難・糾弾・抗議とは全く違う。誹謗中傷はやめるべきだが、批判や糾弾はむしろ正当な行為で、容認し難い理不尽な出来事への「抗議の意思表示」だ。
業界関係者らが「脚本家への誹謗中傷は絶対にやめて」などと呼びかけるのも、同様に悪い冗談としか思えない。一見するともっともらしい言葉に聞こえるが、問題の核心から目を逸らさせるように誘導し、本質を曖昧にして糊塗し矮小化するための詭弁にしか見えない。
設定も人物像もセリフも自由にアレンジして構わないという原作者ならいざ知らず、「漫画に忠実に」と要望する原作者とドラマ化に合意したのであれば、脚本家が勝手に改変していいはずがない。原作者の意図や世界観を読み取れず、脚本に反映させる能力がないなら原作物に手を出すな。
それができないなら(尊重したくないなら)、自分たちでゼロから話を作ればいい。大幅に改変された脚本を何度も何度も執拗に出され、それを繰り返し修正させられることで、原作者で漫画家の芦原妃名子さんはどれだけ疲弊し消耗させられたことか。しかもSNSで不当で理不尽な批判もされた。取り返しのつかない事態を招いた日本テレビと番組関係者の責任は重大だ。度し難い。開き直らず、きちんと検証し説明し報道した上で、芦原妃名子さんとご遺族と読者と視聴者に謝罪しなければならない。
日本テレビが「『セクシー田中さん』は日本テレビの責任において制作および放送を行った」と言うのなら、なおさらそんなテレビ局に原作を使わせるなんてとんでもない話だ。きちんと検証し説明して謝罪しない限り、自分の作品を蹂躙されたくない作家や漫画家は、日テレに原作を使わせるのを一切拒否した方がいい。
原作漫画を大きく逸脱し改変し続けた脚本家は、「私が脚本を書いたのは1~8話で、9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします」と主張しているが、改変脚本を出す度に原作漫画家から大幅修正された時点で、もはやこの脚本家の脚本ではなく芦原妃名子さんの脚本と言っていいだろう。
そもそも原作者の芦原妃名子さんから脚本を大幅に修正された最初の段階で、「原作の漫画を尊重してほしい」との強い意思は分かるはず。原作者の意向が脚本家に伝わっていないはずがない。尊重すべき原作者を脚本家が蔑ろにし、愚弄までするなんてあり得ない。無礼で厚かましいにもほどがある。
原作者が命を絶つという取り返しのつかない最悪の事態を招いた日本テレビと「セクシー田中さん」の脚本家とプロデューサーは、いったいどのように責任を取るつもりなのだろう。それでも「業界の常識を知らない原作者がワガママを言わなければよかった」などと自己正当化し開き直るのだろうか。
少なくとも日本テレビは報道機関を名乗るのならば、最低限その名に恥じないように事実をきちんと検証し、すべての報道番組と情報番組で真相を過不足なく伝え、関係者に心から謝罪する責任があるはずだ。