身辺雑記2024年2月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2024 年2月1日〜2月29日

●春先から真冬の寒さに●有能な脚本家と無能な脚本家●鋭意絶賛採点中●立憲低迷の元凶は連合会長●成績評価と採点簿登録完了●統一教会との「政策協定」●「松のや」クレカ対応に●理解し難い脚本家のコメント●「原作改変問題」にこだわる理由●花粉症の季節到来●練りに練った日テレ「脚本」完成か●追試採点●ロシアの恐怖●勧誘?電話?●恥知らずな政治家●地球の異変●懲りない日本テレビ●完全非公開の政倫審って●原発推進は妄想●映画関連本●遅過ぎる日テレ●強風と花粉症●曲芸飛行の無駄●小説の「作り方」●●●ほか


2月1日(木曜日) 春先から真冬の寒さに

 きょう1日の横浜の最高気温は15度だったが、あす2日の予想最高気温は8度だという。マジかよ。春先の陽気から真冬の寒さに逆戻り。さすがに「1桁」は寒過ぎる。この寒さが来週も続くらしい。勘弁してほしい。外に出たくなくなるのだが。


2月3日(土曜日) 有能な脚本家と無能な脚本家

 日本シナリオ作家協会が公開した「緊急対談動画」(現在は削除)の肝は、作家で脚本家の伴一彦氏の言葉に集約されている。「自分の小説を映像化するなら自分で脚本を書く。(他人に任せる)面白さもあるかもしれないけど。この人ならと思えれば任せるかな」──。率直な意見だと思う。ここにこそ、芦原妃名子さんの漫画「セクシー田中さん」の大幅改変問題の本質が象徴されている。

 自由にアレンジして構わないと言われた作品でなければ、原作を尊重するのは当たり前。原作の設定や台詞や世界観を最大限に尊重し生かそうとする脚本家、作品に理解と愛がある脚本家でなければ、自分の作品を任せられないのは当然だ。アレンジしても原作者から信頼され、オリジナルも書ける脚本家はいる。

 無能で自己顕示欲だけが強く不誠実な脚本家とプロデューサーと日本テレビに、すべての責任があるのは明白。「オリジナルをやりたいがテレビ局が通してくれない」というのは、今回の芦原妃名子さんの自殺とは全く別問題だ。原作者から信頼され、オリジナルも書ける脚本家はいる。自分の無能を棚に上げて話をすり替えてはいけない。


2月4日(日曜日) 鋭意絶賛採点中

 教務課からの依頼で追試験問題を作成して提出。期末試験の採点はまだ終わっていない。当然のことながら成績評価も終わっていない。鋭意絶賛採点中である。あともう少しなのだけど、締め切りが近付いてきたので少し焦り始めている。頑張る。


2月5日(月曜日) 立憲低迷の元凶は連合会長

 立憲民主党の定期大会で挨拶する連合の芳野友子会長の姿を見て、確信した。立憲の支持率が低迷し続けているのは、立憲だけに原因があるのではない。実質的「オーナー」と言っていい連合が、立憲の足を引っ張っているのだと。政府自民党や財界にすり寄る連合会長が、労働者に寄り添う真の労働組合代表に交代しなければ、立憲の支持は上向かないだろう。改めてそう思った。原発もインボイスも大阪万博にも賛成する連合会長なんて、あり得ない。


2月6日(火曜日) 成績評価と採点簿登録完了

 期末試験の採点がすべて終わった。成績評価(単位認定)も完了し、web採点簿(成績登録)の入力作業も無事に終えた。どの科目も3回は確認して見直したから、たぶん転記ミスはないだろう。ちなみに金沢八景と関内キャンパスで担当した同じ内容の科目では、秀と優と不可の人数に2倍以上の差が出た。キャンパス(学部)で成績の差は歴然。予想通りの結果だけど。


2月7日(水曜日) 統一教会との「政策協定」

 統一教会との「政策協定」(推薦確認書)に署名したと報じられた盛山正仁文部科学大臣が、「写真を見て薄々思い出した」「サインしたのかも」と衆院予算委で答弁した。極めて重大な「政策協定」の締結を覚えていないなんて、そもそもあり得ないだろう。「政策協定」とはそんないい加減な扱いなのか。もしそうだとすれば文科相として不適格である以前に、国会議員としても論外。即刻辞任すべきだ。

 「現在は統一教会と関係がない」として盛山文科相の更迭を拒否した岸田文雄首相は、相変わらず無能の極み。「現在は関係がない」といって容認できる話ではない。迅速な政治判断ができず、対応が後手後手に回るのはこの人の芸風か。裏金、利益誘導、汚職、脱税、選挙違反、民意無視、そして統一教会……。どんな国なんだ。


2月8日(木曜日) 「松のや」クレカ対応に

 久しぶりに駅前のとんかつ専門店「松のや」に入ったら、券売機でクレジットカードの支払いもできるようになっていた。それまでは現金払いと交通系カードと「◯◯ペイ」だけだったので、とても助かる。というか「松屋」系のほかの店はどこもクレカ対応になっているので、むしろ遅すぎるくらいだ。

 ところで吉野家はいったいいつになったら券売機を導入し、クレカ払いに対応するのだろう。支払いの際に右往左往する不慣れな店員や要領の悪い店員の接客が煩わしい、と感じる客は少なくないと思うのだが。味は悪くないだけにもったいない。できれば券売機を設置してほしい。


2月9日(金曜日) 理解し難い脚本家のコメント

 脚本家の相沢友子氏が、「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんの訃報にインスタグラムでコメントを発表。「芦原先生が(自殺前に)ブログに書かれていた経緯は、初めて聞くことばかりで、言葉を失いました」「動揺しているうちに数日が過ぎ、頭が真っ白になりました」「(昨年末に自分が)SNSで発信してしまったことは、もっと慎重になるべきだったと深く後悔、反省しています」などと投稿して、本人のアカウントは今後削除するとした。

 「初めて聞くことばかり」とはどういうことだろう。相沢友子氏が原作改変を何度も繰り返し、その度に原作者の芦原妃名子さんに修正されていたのは事実なのだから、「漫画に忠実に」という原作者の強い思いは自覚していたのでは。それくらいは理解できていたはずではないのか。

 そもそもドラマ放送前に発売された原作漫画「セクシー田中さん」第7巻に、芦原妃名子さん本人が「連載半ばの作品なので、原作から大きく逸れたと感じる箇所は修正させて頂いている」と、原作尊重のドラマ化である趣旨を記している。

 もしプロデューサーらから事前に詳細を聞いていなかったのだとしても、原作を読んでいれば原作者の思いは分かっていたはず。まさか相沢友子氏は原作を読まずに脚本を書いたのだろうか。相沢氏のコメントは理解し難い不可解な内容で、辻褄が合っていないようにしか読めない。そもそもこれは「追悼」の文章なのだろうか。

 曲がりなりにも言葉を生業にしているのであれば、もっと言葉を選んで事実に基づいて論理的に、ていねいに説明を尽くしたほうがいい。性急にアカウントを削除するのはさらなる混乱を招くだけで、誠実さを疑われかねない。こうなると、日本テレビの説明責任がますます大きく問われる。


2月10日(土曜日) 「原作改変問題」にこだわる理由

 「セクシー田中さん」ドラマ化の問題に怒りを感じるのは、原作者の芦原妃名子さんの扱いが、あまりに理不尽だからだ。1)「漫画に忠実に」という原作者の意思と約束が踏みにじられたこと。2)原作を大幅に改変した脚本をしつこく何回も出し続け、その度に原作者が修正しなければならなかったこと。

 3)それがいかに原作者を疲弊させ消耗させたか、脚本家や日本テレビ側が自覚していないこと。4)そうした原作者の尊厳を損なう対応は「嫌がらせ」「いじめ」そのものだと認識していないこと。5)それが取り返しのつかない事態を招いたという後悔も反省も自覚も、全く見受けられないこと──。

 最大限に尊重されるべき原作者への敬意を、著しく欠いた脚本家や日テレの仕打ちには怒りしかない。身の程知らずで傲慢で無責任にも程がある。表現の場の末席に身を置く一人として他人事とは思えない。すべての表現者が共有すべき「事件」だ。著作者の権利と人権と尊厳の問題である。うやむやに終わらせてはならない。


2月14日(水曜日) 花粉症の季節到来

 花粉症の症状はまだそれほどではないが、予報通り今日から花粉が飛び始めた模様。鼻がむずむずして、くしゃみも出始めた。暗示や気のせいではない。ドンピシャの予報に、いろんな意味で愕然とする。いよいよ花粉症の季節到来かと考えるだけで憂鬱だ。


2月15日(木曜日) 練りに練った日テレ「脚本」完成か

 漫画家の芦原妃名子さんの死去を受けて、日本テレビが社内特別調査チームの設置を発表。芦原さんの自殺が報じられた直後に、まず最初に発表すべき声明のはずなのに、半月以上も経った今ごろ出すこと自体が異様。日本テレビという会社の極めて不誠実で無責任な体質(本質)を、如実に物語っている。

 まずはどこまで沈黙したらほとぼりが冷めるかを考えて、それは難しそうだとなると、どうすれば話をはぐらかし事実をうやむやにできるか、日本テレビの関係部局総動員で懸命に検討したのだろう。なんとかうまく誤魔化せる算段がようやくついて、練りに練った「脚本」も完成したので調査チーム設置を発表したのだろう。そうでなければ、この程度のメッセージをこんなに時間が経ってから発表するわけがない。


2月16日(金曜日) 追試採点

 教務課からレターパックで送られてきた追試験の答案を採点。追試を受けた学生の成績評価を採点簿に入力し登録する。これで今期の期末試験に関する仕事はすべて終わった。


2月17日(土曜日) ロシアの恐怖

 ロシアの刑務所に収監されていた反プーチン政権派指導者のナワリヌイ氏が死亡。毒殺未遂事件で意識不明になるもドイツで治療し、奇跡の生還を果たし帰国後に収監されていた。楯突く者は容赦しないプーチン個人の執念深さはもちろんだが、実に恐ろしい国だと改めて震え上がる。旧ソ連から全く何も変わらない恐怖政治体制にぞっとする。

 とは言うものの、憲法も法律も無視し、遵法精神も政治倫理も納税意識も著しく欠如し、利権を堅持し私腹を肥やすことしか頭にない政権幹部や議員が、堂々と居座り続けている日本なので、ロシアを笑うなんておこがましい話ではあるのだけど。


2月18日(日曜日) 勧誘?電話?

 ソフトバンクを名乗る女性から電話がかかってきた。一応は記者なので、知らない番号でもかかってきた電話にはとりあえず対応する。しかしごちゃごちゃと要領を得ない。「時間がないのですが、ご用件は何ですか」と聞くと、「用件は時間がある時に話します」だと。そんなふざけた勧誘電話があるんだ。「お客様の携帯電話契約内容の見直しを……」と言い始めたところで、「そういうのは結構です」と電話を切った。2度とかけてこなくていいから。


2月20日(火曜日) 恥知らずな政治家

 統一教会とベッタリ癒着。「何ら恥ずべき行為はない」と厚かましくも開き直る盛山正仁文部科学相の恥知らず。その盛山文科相の更迭を断固拒む岸田文雄首相の呆れた恥ずかしい政治感覚。そして極め付きが、盛山文科相の不信任決議案に反対した自民、公明、維新の厚顔無恥。主権者たる国民を愚弄するにもほどがある。まさに地獄。早く何とかしないと。

 やっぱり維新。ブレない維新。目くそ鼻くそレベルの維新。同じ穴のムジナであることを隠そうともしない維新。次の選挙まで、みんな忘れないように。しっかり覚えておこう。


2月21日(水曜日) 地球の異変

 昨日20日は最高気温24度と初夏の陽気だった。汗ばむほどの暑さでアイスを2つも食べたのに、今日は一転して真冬の寒さ。しかも雨。乱高下が激し過ぎる。来週もこの寒さが続くらしい。憂鬱だ。異常気象というよりも「異変」そのもの。確実に地球が壊れつつある。

◇◇◇◇◇

 日本テレビのドラマ「たーたん」が制作中止。「セクシー田中さん」チーム再タッグだったが(文春)。<「セクシー田中さん」の前轍を踏みかねない『未遂事件』があった──。「原作のストーリーを脚本で『改変』していたことが分かったのです」>。

→ https://news.yahoo.co.jp/articles/2dbd58db1bf0303a096d10e58f79f7fd338c6f02

 懲りない日本テレビ。不誠実で無能。制作中止は当然だろう。原作を尊重できない(したくない)なら、オリジナル脚本で面白いドラマを自社制作すればいいのに。TBSは宮藤官九郎のオリジナルで「不適切にもほどがある!」など、見応えのあるドラマを作って好評じゃないか。えらい違いだな、としか言いようがない。


2月23日(金曜日) 完全非公開の政倫審って

 自民党安倍派などの裏金問題について、当事者の「弁明」を聞く衆院政治倫理審査会(政倫審)が「完全非公開」とは、タチの悪い冗談としか思えない。出席する自民党の裏金議員がわずか5人だけであること自体がそもそも噴飯物なのに、議員も報道陣もシャットアウトする「完全非公開」を主張する自民党は、主権者たる国民を舐めきっている。恥知らずにもほどがある。

 自民党の非公開開催の方針を容認する日本維新の会は、ここでもまたその正体を露呈した格好だ。どこまでも自民党と同じ穴のムジナ。恥を知れ。全く懲りないエセ野党である。


2月25日(日曜日) 原発推進は妄想

 太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーは供給過剰と称して、電力会社が実施する「出力制御」。その一方で電気事業連合会は、福島原発事故で鳴りを潜めていた「原子力発電などバランスの取れた電力」なる主張を、テレビCMなどで再び盛んに吹聴している。喉元過ぎたのか全く懲りない。

 廃炉も放射性廃棄物処理もまともにできない原発の再稼働など論外だ。再エネ電力が余っているのであれば、蓄電池の開発にこそ資金や人材を投入すべきだろう。電力会社と財界と自民党は頭を冷やして、未来を見据えるべきだ。経済効率と地震列島の現実を踏まえた上で、原発推進の妄想から決別した方がいい。

 目先の利益と利権に目がくらんで原発を推進し、この国を滅亡に導こうとしている電力会社と財界と自民党(と電力総連)は猛省すべし。福島原発事故の大惨事(今この瞬間も続いている)を忘れ、原発に危機感も違和感も持たなくなりつつある少なくない国民も同じだ。


2月26日(月曜日) 映画関連本

 駅前の大手書店で書架に1つだけ残っていた「小津安二郎大全集・DVD全9作品」(コスミック出版)と「笑顔と、生きることと、明日を/大林宣彦との六十年」(大林恭子、春陽堂書店)を買った。実は小津作品は1つも見ていない。「東京物語」「麦秋」など9作品で1886円はかなりお得だし、ここで手に入れておかなければと即決。なるべく早く見たい。

 単行本「大林宣彦との六十年」は、懐かしい名作「転校生」の裏話や大林監督の日常が、妻の恭子さんの視点で描かれていて面白そう。迷わず「小津安二郎」と一緒にレジに持っていった。こっちもなるべく早く読もう。ほかにも「積ん読」になっている本が、比喩ではなく山のようにあるのだけど。

◇◇◇◇◇

 「セクシー田中さん」原作者の漫画家・芦原妃名子さんの自殺で、日本テレビが「社内特別調査チーム」を設置し、23日に調査を開始したと発表。遅過ぎるし、そもそも社外の独立した第三者委員会でなく社内調査チームというのが度し難い。「練り上げた脚本に沿った無難な結論」が目に浮かぶ。

日テレ「セクシー田中さん」調査チーム、23日から調査を開始、メンバーに「半沢直樹」ドラマ監修弁護士(スポニチ)

→ https://news.yahoo.co.jp/articles/a56c0bb9e48a1a8c5fdfbc180fccbb6b98693fc3


2月27日(火曜日) 強風と花粉症

 朝から鼻水とくしゃみが頻発。目もしょぼしょぼする。花粉症だ。まだ軽症とはいえ、外は強風なので出先ではさらに悪化。歳をとってじじいになると症状は落ち着くとも聞くが、そうでもないようだ。昨年の花粉症はさほどキツくなかったのに、今年はちょっと不安になっている。できることならなるべく鼻炎薬は飲みたくないけど、背に腹は代えられない。


2月28日(水曜日) 曲芸飛行の無駄

 航空自衛隊の「ブルーインパルス」を3月中旬に、能登半島の被災地上空を飛行させる方向で木原稔防衛相が検討。曲芸飛行に使うカネがあるなら被災者支援に回すべきだ。莫大な税金をそんなものに使うことに呆れる。「被災者が元気になる」「勇気づけられる」「心がスッキリする」とは何ともオメデタイ発想だ。「北陸新幹線延伸の祝賀イベントのついでだから問題ない」との声があるが、それは詭弁である。戦闘機の燃料費は巨額で、それはすべて税金なのだが。無駄金でしかない。

 歌手や芸人が被災地を慰問するのとは訳が違う。彼らは純然たるボランティア活動であり、ブルーインパルスの飛行は、燃料も機体も人件費もすべて税金で賄われている。その違いも理解せず、意図的に論点をずらして話をはぐらかそうとする書き込みがネット上には少なからずある。そのことにも気持ち悪さと不気味さを感じる。まず、自民党国会議員がきちんと納税するのが先だろう。話はそれからだ。

 そもそも住民の頭上を複数の戦闘機が飛行(しかも曲芸飛行)すること自体に、強烈な不安と恐怖と嫌悪感と違和感がある。不測の事態が起きて墜落する可能性は、決してゼロではないはずだ(むしろ大きい)。訓練の必要があるのなら住宅地から遠く離れた海上などでやればいい。


2月29日(木曜日) 小説の「作り方」

 「書く人はここで躓(つまず)く!/作家が明かす小説の『作り方』」(宮原昭夫著、河出書房新社)を購入。「芥川賞作家が伝授する、実践的小説教室」と帯にあるように、配列、設定、展開、法則などが具体的に説明されていて、「小説」というジャンルとそれ以外の文章の違いが分かりやすい。ドラマファンの読者の一人として新たな読み方ができそう。


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