身辺雑記2024年3月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2024 年3月1日〜3月31日

●「大谷のニュース」一色●徹底抗戦すべきだった●久しぶりのマスク●1本だけ桜満開●博多明太もつ鍋●「株価最高値」の疑問●ドラマ「テレビ報道記者」●トランプ信者の盲信●確定申告●続・日テレドラマ「テレビ報道記者」の薄っぺらさ●米軍の植民地と変わらない●忘れっぽいにもほどがある●「湘南の教育」●安倍晋三そっくり●戦争加害者への道●経済格差拡大を尻目に●プーチン「圧勝」●花粉症悲惨●「ゴジラー1.0」●ランチ値上げ●教科書検定と朝日の劣化●ヘボン式が妥当●お門違いの大谷批判●ルンダン●黄砂●行列ができる喫茶店●●●ほか


3月1日(金曜日) 「大谷のニュース」一色

 政倫審初日の審議が終わるや否や、自民党は予算案の採決強行を職権で決定。<自民党の強行姿勢に野党は猛反発するが、自民党執行部に深刻さはない。自民党三役の一人は大谷翔平選手の結婚報道に触れ、「今日はもう、大谷のニュース一色だ。明日も(大谷選手の)会見がある。明日も大谷だ」と余裕を見せた。>(朝日)。愕然。絶句。ため息。

 実際、どこのテレビ局もその通り29日夜から翌日も朝から夕方まで、大谷翔平選手の結婚のニュース一色になっている。しかも同じ内容の繰り返し。居酒屋談義と変わらない雑談が続く。大丈夫なのか、この国のテレビメディア。

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 自民党安倍派などの「裏金」事件をめぐる衆院政倫審2日目。安倍派幹部の自民党国会議員(西村康稔前経産相、松野博一前官房長官、塩谷立元文科相ら4人)は「全く承知していない」「知り得ない」「関与していない」と繰り返すのみ。違法行為を続けて納税義務も果たさない。そんな無責任で不誠実な人たちが、予算案を強行採決する異様。


3月2日(土曜日) 徹底抗戦すべきだった

 自民党と立憲民主党が審議再開と採決で合意し、新年度予算案は衆院本会議で与党の賛成多数で可決。大多数の有権者の支持を得て「裏金脱税自民党」を崖っぷちまで詰めていたのに、どうして立憲民主党は追及の手を緩めて妥協してしまうかなあ。あらゆる手段を行使して徹底抗戦すればいいのに。そういうところだよ。

 もちろん諸悪の根源は、裏金と利権まみれで私服を肥やすことしか考えていない自民党にあるのだが、立憲民主党の徹底抗戦を揶揄し、「正当な抵抗」を批判して足を引っ張る一部メディアが、自民党による政治腐敗と民主主義破壊に手を貸しているのも事実。しかしそれでも(だからこそ)立憲民主党は最後まで毅然と闘うべきだった(闘ってほしかった)。世論は共感するのに。


3月3日(日曜日) 久しぶりのマスク

 花粉がたくさん飛散しているので、外出時にはマスクを着用している。半年以上ぶり……いや1年ぶりのマスクかもしれない。鬱陶しいけど想像以上に有効で、かなり花粉をシャットアウトしてくれているように感じる。それでも目はしょぼしょぼするし、鼻もむずむずするのが辛い。


3月4日(月曜日) 博多明太もつ鍋

 日中は春を感じさせる日差しの暖かさ。上大岡駅近くの小さな公園で、1本だけ桜が満開になっていた=写真。公園に十数本ある桜の中で、ほかは全く何の気配もない。咲いているのはこの木だけなので、ソメイヨシノではないと思われる。凛として美しいのは美しいのだけど、やはりちょっと違和感はある。

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 駅前のガストで「博多明太もつ鍋(あごだし醤油)」を食べた=写真。牛モツ、ニラ、キャベツ、ささがきゴボウなどに、醤油仕立ての焼きあごスープの甘さがマッチして美味しい。別添えの明太子を合わせるとピリッと味変にもなって、さらにご飯がすすむ。別バージョンで、西京味噌と鰹だしの白味噌仕立ての「こく味噌」もあるそうなので、今度はそちらも食べてみたい。


3月5日(火曜日) 「株価最高値」の疑問

 「日本の株価が史上最高値」のニュースを、痛烈に皮肉った3月4日付の朝日新聞夕刊の4コマ漫画「地球防衛家のヒトビト」(しりあがり寿)=写真。1コマ目から4コマ目まで、「だからなに?」とみんなが首を傾げる。ホントそれな。

 株価最高値というが、政府自民党の投資推奨政策に踊らされて、庶民は幸せになれるのか。不労所得を煽って庶民の生活は本当に豊かになるのか。この国の経済は本当に成長しているのか。実体経済とかけ離れてはいないか。そもそもほかの先進国に比べて、日本企業の株価の上昇率は極めて低いのだが。

◇◇◇◇◇

 日本テレビのドラマ「テレビ報道記者」。曲がりなりにもキー局だけあって全体の構成や見せ方はうまいと思うが、内容があまりにも薄っぺらで表層的。いかにも日テレらしい。例えばサティアンにカナリアを掲げて乗り込む警察のパフォーマンスは無批判に取り上げているし、そもそもオウム事件は初動捜査がおかしかったのにそれもスルー。多くの冤罪事件に切り込むならまだしもそれもない。

 時効撤廃の伝え方も一面的に過ぎないか。原発問題や政権べったりの政治部も、ドラマにはもちろん全く出てこない。「セクシー田中さん」の原作漫画家が自殺した問題の日テレの報道には、やはり当然のように何も言及がなかった。


3月6日(水曜日) トランプ信者の盲信

 トランプが根っからの詐欺師で、自分たちトランプ支持者は実は利用され搾取されているに過ぎないと、彼らはいつ気付くのだろう。残念ながら洗脳された熱烈なトランプ信者は、気付くことはないのかもしれない。そもそも連邦議会の襲撃を煽った張本人が、再び米大統領になるなんて信じられないし、想像もしたくない。「日本維新の会」の支持者と似ている。

 「目を覚まして」と言っても、洗脳を解くのはかなり難しそうだ。統一教会などのカルト信者と同じ構図だ。詭弁を弄して大阪・関西万博の開催に突き進み、莫大な税金を無駄に注ぎ込む愚行に、維新の支持者は手を貸し続ける。利権と搾取の構造に組み込まれ、利用されているのだと早く気付いてほしい。


3月7日(木曜日) 確定申告

 e-Tax(国税電子申告・納税システム)で確定申告した。マイナンバーカードを持っていなくても、事前に税務署で発行された「ID・パスワード」を利用すれば、自宅のパソコンから問題なく申告できる。チャチャッと入力。スムーズに申告書作成が進み、実質30分ほどで提出を終えた。「ID・パスワード」方式は、ぜひ今後も引き続き維持してもらいたい。


3月9日(土曜日) 続・日テレドラマ「テレビ報道記者」の薄っぺらさ

 大事なことなので、何度でも言う。3月5日に放送された日本テレビ開局70年スペシャルドラマ「テレビ報道記者」は、「セクシー田中さん」の問題があってもなくても、表層的で薄っぺらい内容の駄作だったことに変わりはない。報道記者、社会部記者と言いながら警察主体の事件記者が主体で、警察の捜査や冤罪に対する批判精神や反省、権力監視の視点は全くどこにもない。取材活動の上っ面をなぞっただけの残念な3時間だった。構成力や見せ方などのテクニックの上手さと俳優陣の演技力、女性の地位向上に焦点を当てたこと。評価できるのはそれだけだ。


3月10日(日曜日) 米国の植民地と変わらない

 事故が多発するオスプレイの飛行再開の決定を、米軍から言われるがままに追認し受け入れる木原稔防衛相(日本政府)。植民地と変わらないじゃないか。今さらだけど「保守」「愛国者」を自認する人たちは、日米の一方的な関係をおかしいと思わないのだろうか。なぜ是正しようとしないのか。

 日本と米国は対等な同盟国とはとても言えない。米軍基地が置かれているほかの国と比べて、桁違いに不平等な関係がずっと続いている異様。抗議の声を上げる沖縄の人々を執拗に叩き、日本国憲法を憎悪し冒涜する自称「保守」「愛国者」は、まずそこにこそ疑問を感じるべきではないのか。


3月11日(月曜日) 忘れっぽいにもほどがある

 地震があるたびに「原発は大丈夫か」と心配しなければならない異常な現実。炉心溶融(メルトダウン)した福島原発は、廃炉の入り口にさえまだ立っていない。そんな国でいまだに原発に固執し、再稼働を唱える人が増えていることに驚く。忘れっぽいにもほどがある。人間の悲しい性を再認識する3月11日。


3月12日(火曜日) 「湘南の教育」

 湘南教職員組合から昨夏の教育研究集会をまとめた冊子「湘南の教育」が届いた。9年前から共同研究者として、日本語教育の分科会に参加している。教研では文章指導の大切さを指摘。発信するには受信が重要で、読解力や分析力につながり国語力の基礎になると訴えた。小中学校の先生たちに、思いはそれなりに伝わったようだ。

 大学でも学生の文章力低下は深刻な問題になっている。現場は多忙で大変だと思うが、文章力は「学び」の基礎となるはずなので、ぜひ小中学校の段階で実際に書かせて基本から指導していただきたい。


3月14日(木曜日) 安倍晋三そっくり

 自民党安倍派の裏金をめぐる参院政倫審。「記憶にない」「覚えてない」「知らないのだから答えようがない」。安倍派の最高幹部が知らないはずがないのに、よくもまあいけしゃあしゃあと……と多くの国民が思ったはず。全く中身のない説明をベラベラと連ねる世耕弘成議員の口調と表情が、安倍晋三そっくりの嘘つきぶりを端的に物語っていた。「安倍の亡霊」がここでもまた。


3月15日(金曜日) 戦争加害者への道

 平和国家として武器輸出を慎むのは、この国の大原則であり国是のはず。歯止めがなくなれば、殺傷能力のある武器・技術の輸出は際限なく広がっていく。ボロ儲けするのは軍需産業。戦争加害者・加担者として戦争に巻き込まれるのは国民。歯止めを失えば、坂道を転がり落ちるように加害者側に組み込まれるのは必定だ。「平和の党」を自称する公明党は、今度もやっぱり自民党の歯止め役にはならないらしい。

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 今夜の金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS)も面白かった。キョンキョンと彦摩呂の使い方に愕然(←褒めてる)。深刻そうな不倫問題ネタの後の、怒濤のオチに爆笑するしかない。上手すぎるにもほどがある。


3月17日(日曜日) 経済格差拡大を尻目に

 新聞折込チラシの新築分譲住宅の販売価格に、1億2100万円とか1億2500万円といった数字が躍っていた。マンションもそれくらい(あるいはもっと高額)はザラだ。言うまでもなく当方はとてもじゃないけど手など出ないが、世間には購入する人たちが大勢いる。だからこその価格設定なのだろう。一方で貧困に喘ぐ階層は増え続けている。経済格差が確実に拡大しているのを尻目に、株価は高騰し政府は庶民に投資を促し、学校現場も「投資教育」に力を入れる。異様としか思えない。


3月18日(月曜日) プーチン「圧勝」

 ロシアによるクリミア併合から10年。威嚇し抑圧し監視し続ける恐怖政治の独裁者が、投票率も得票率も嘘で塗り固めた大統領選で「圧勝」。自由で民主的で安全で投票の秘密が守られた公正な選挙だとは、きっと誰も信じていない。もちろんプーチン自身も。うーん、でも、プーチンの嘘を嘘と思っていないロシア国民は信じているのかな。

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 安倍派の会長になりたくて森喜朗元首相に土下座までした、と報じられた下村博文元文科相が衆院政倫審に出席するも、「分からない」「覚えていない」の繰り返しに終始。世耕弘成議員と変わらず。「あれこれぶちまけるのでは」「何を言い出すか分からない怖さがある」と期待させる記事も出ていたから、ほんの少しだけ期待していたのに。肩透かしにもほどがある。嘘とごまかしと保身ばかりの自民党「裏金脱税」議員は、もれなく証人喚問するしかない。


3月19日(火曜日) 花粉症悲惨

 強風に乗って花粉が大量に飛散する中、昨日はマスクを忘れたまま家を出てしまった。夕方に帰宅してからくしゃみと鼻水が止まらず、この症状は今日の昼ごろまで続いた。もう何もやる気が起きない。比喩などではなく、ティッシュが文字通り飛ぶように消えてなくなる。酷い目にあった。

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 何回見ても面白いアニメ「スキップとローファー」。再放送も楽しみに欠かさず見ている。MXテレビでの再放送のすぐ後にtvkでもまた見る。EDの入り方も毎回最高。


3月21日(木曜日) 「ゴジラー1.0」

 TOHOシネマズ上大岡で、遅ればせながら「ゴジラー1.0(マイナスワン)」を観た。やはり劇場の大きなスクリーンだと音響も映像も臨場感がある。銀座の破壊シーンは大迫力。特攻を美化したりせず、「生きる」が基本テーマに据えられていてホッとする。ハッピーエンドでよかった。爆破後に海底で復活するゴジラには、炉心溶融した福島原発のデブリに似た不気味さがある。山崎貴監督のメッセージを感じた。

 昼間に上映される「ゴジラ」は100席ほどの小さいスクリーンで連日満員だが、この日に観たレイトショーは2番目に大きな200席以上のスクリーンで、観客も10数人。ゆったり心地よく鑑賞できた。


3月22日(金曜日) ランチ値上げ

 安くて美味しくてボリュームもある駅前の中華料理店のランチが、今月から800円に値上がりした。客としては残念な気持ちは否定できないけれど、これまでずっと700円で頑張っていたから当然と言えば当然で、むしろ遅いくらいでもある。きょうの注文は回鍋肉=写真。個人的にはこれが一番だな。スープとご飯はおかわり無料。デザートの杏仁豆腐も美味。満腹。


3月23日(土曜日) 教科書検定と朝日の劣化

 教科書検定結果を伝える朝日の記事が酷すぎる。「QRコードを読み取るデジタル教材が増え、教科書検定のチェックが不十分に」「教科書の質を保つ制度である検定」といったトーンに終始。国家(政府)による教育統制を検証し批判する視点が全くない。「家族」に関する記述を修正させたことにも触れなかった。朝日新聞の劣化に改めて愕然とする。

 一方、NHKは意外とも思えるほど、教科書検定による介入をきちんと紹介。「性の多様性」や「多様な家族のあり方」の記述について、「扱いが不適切」と検定意見が付いたことで修正や削除された事実を具体的に伝えた。事実に基づいて問題提起する報道になっていた。

 検定意見が付いたある家庭分野の教科書は、「法律上の親子関係や夫婦関係がなくても、お互いに家族のような意識をもって暮らしている場合もあります」などの記述を削除したという。「教科書会社が自主的に修正した」と文部科学省は説明するが、多様な価値観の封殺でしかない。「検閲」そのものだ。NHKのニュースからは教科書検定のおかしさの一端が伝わってくる。


3月25日(月曜日) ヘボン式が妥当

 ローマ字のヘボン式と訓令式では発音が違う。ヘボン式の「CHI」は「チ」で訓令式の「TI」は「ティ」。「TSU」は「ツ」で「TU」は「トゥ」。「JI」は「ジ」で「ZI」は「ズィ」。「FU」と「HU」は微妙だが、日本語のローマ字表記はヘボン式の方が理屈として筋が通っている。

 パソコンのローマ字入力は、訓令式の方がキーボードを叩く回数が少なくて楽なものもある。しかし人名や地名などの固有名詞の多くは、ヘボン式で表記されている。ヘボン式に統一するという文化審議会の内閣告示改定案は、日本語の発音に則した妥当な判断だ。


3月26日(火曜日) お門違いの大谷批判

 大谷翔平選手の声明(水原一平氏が大谷の口座から金を盗んで、みんなに嘘をついていたこと)が事実であれば、水原氏がなぜどうやって送金できたのか大谷に分かるはずがない。それは捜査当局や水原氏が説明すべきことで、大谷に送金方法の説明を求める(ESPN)のはお門違いだ。ましてや「謝罪がない」と大谷を批判する(USAトゥデー)なんてあり得ない。無理筋の難癖。言いがかりにもほどがある。

 どこかの国の裏金脱税破廉恥政治家らと違って、大谷翔平は説明すべきことを自分の言葉で説明した。声明内容が事実だとすれば、そもそも大谷は被害者だ。被害者として過不足なく語って、十分に説明責任を果たしたと言っていい。

 水原一平氏が通訳だけでなく、広報・渉外・マネジャーなどの役割も担っていたのなら、情報操作も容易だろうし、複雑な英語が理解できない大谷に代わって、納税や各種支払い送金など諸々の事務手続きも任されていたというのも十分にあり得る話だろう。


3月28日(木曜日) ルンダン

 牛丼チェーンの松屋で、マレーシア風牛肉煮込み「ルンダン」を初めて食べた=写真。カレーみたいなルーはスパイスが効いてピリッとしているが、ココナツミルクの甘味に、豚の角煮のように軟らかく煮込まれた牛肉の旨味が合わさって美味しい。ご飯がすすむ。牛肉が少ないことだけ不満。830円。


3月30日(土曜日) 黄砂

 天気予報によると今日も明日も花粉の飛散は「非常に多い」。さらにそれに加えて週末は、中国大陸の砂漠地帯から大量の黄砂が飛んでくるとのこと。花粉よりも粒子が細かく、金属も含まれているという。最悪じゃないか。可能な範囲でなるべく外に出ないようにしたい。


3月31日(日曜日) 行列ができる喫茶店

 上大岡駅前に昨年オープンしたコメダ珈琲店。4カ月経っても入店待ちの行列ができている。ふらっと入ってゆったりと時間を過ごしたい喫茶店に、並んでまで入ろうとは思わないなあ。待ち合わせや打ち合わせで利用するにしても、わざわざ順番待ちするのはちょっと無理かな。商店街のビル3階というなんとも微妙な立地で、閉店時間が午後9時と早いのも使いづらい。


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