身辺雑記2024年6月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2024 年6月1日〜6月30日

●「的外れで浅薄」な人々●自動車メーカー5社の不正●際立つ日テレの度し難さ●公明と維新の茶番劇●ゴーヤチャンプルー●支持されていない政権の暴走●神宮外苑「再開発」は必要ない●極厚トンテキ定食●維新の茶番劇●自民党政権の悪巧み●元軍人の教育介入●「子どもと接する仕事」からの排除●また姑息なマイナ強制●ジェルシートクッション●沖縄戦戦没者「慰霊の日」に●あれもこれも値上げ●「こねこ」●何もしない日本政府●実写版「ブラック・ジャック」●●●ほか


6月1日(土曜日) 「的外れで浅薄」な人々

 朝日新聞の「悩みのるつぼ」を巡る「批判」から、読解力がなく的外れで短絡的で浅薄な人々の姿が浮かび上がってきた。千葉商大准教授、在米映画評論家、時事ネタ好き芸人、相撲好き自称漫画家、戦史紛争史研究家、赤旗社会部長、フリージャーナリスト、在米フェミニストの文化人類学者、朝日オピニオン編集部次長、元文部科学事務次官、東京新聞記者。ざっと、こんな感じ。

 一見するともっともらしい言葉を繰り出してはいるが、物事の本質を見ていないから言葉がものすごく薄っぺらい。今回の件の前から、この人たちには違和感を抱いていた。本人は自分をリベラル派だと思っているのかもしれないけど、とてもそうは思えない。ツイッターって本当に「◯◯発見装置」だなあと改めて感じる。

 大事なことなので重ねて指摘しておきたい。「悩みのるつぼ」のネット版に、「沖縄に行って米軍基地と隣り合わせの生活を見て、不正義や理不尽に声を上げては」とコメントした藤田直央編集委員の提案は、至極真っ当だ。遠い外国の問題に憤るのも大事だが、身近なところにも重大な問題があるではないか、もっと沖縄の理不尽に関心を持ってくれよ、という意見(大意)は本質を突いている。それを「読者を馬鹿にしている」「冷笑」などと「批判」するのは、あまりにも読解力がなさすぎる。

 念のために言っておくが、「悩みのるつぼ」の野沢直子氏の回答を肯定しているわけでは全くない。いろんな回答者のさまざまな見方や考え方があるのは当然だ。相談者や読者はそれを読んで考えて、自分なりの方策を見つければいい。受け入れるのも反発するのも自由。当たり前の話だろう。


6月3日(月曜日) 自動車メーカー5社の不正

 トヨタなど自動車メーカー5社が「性能試験」で不正。「認証問題でのやり方を間違えてしまった」「国の認証試験よりも厳しい条件」「安全性に問題はない」「お客さま、ファン、すべてのステークスホルダーの皆さまにおわび」(トヨタ会長)。謝罪すべき対象はすべての市民ではないのか。車の性能や機能は運転者だけの問題ではない。歩行者の安全にも関わるのに、あまりにも無責任な説明に聞こえる。

 エアバッグの衝突試験(マツダ)やブレーキ試験(スズキ)などでも不正があったという。安心して運転できないだけではない。これでは怖くて歩道もおちおち歩けないではないか。「走る凶器」を製造しているという自覚のない企業は、淘汰されるしかない。安全性を最優先してもらわないと困る。


6月5日(水曜日) 際立つ日テレの度し難さ

 日本テレビのドラマ「セクシー田中さん」の脚本家は、原作者の芦原妃名子さんからの修正メールを見るのを自ら拒み、芦原さんが自ら脚本を執筆した9話と10話に自分のクレジットを入れるようにゴネ続けたという。最初から芦原さんの原作を尊重し修正案に真摯に向き合う姿勢は脚本家にはなかったし、日テレの制作サイドにも事の重大性を自覚して調整する熱意はなかった。日テレの調査報告書からはそれが強く伝わってくる。

 芦原さんに感謝と哀悼の意を表し、原作者尊重を貫いた(と思われる)小学館の調査報告書。一方、芦原さんを「難しい人」と繰り返して「認識の齟齬があった」と言い募るばかりで、原作を尊重する観点(同一性保持権)がどこにもない日本テレビの調査報告書。原作者に向き合う姿勢の違いは歴然としている。

 ドラマ原作者の漫画家が自ら命を絶つという、取り返しのつかない最悪の事態を招いたというのに、日テレの調査報告書からは反省も深刻さも伝わってこない。まるで他人事。日テレの対応や感性は度し難い。


6月6日(木曜日) 公明と維新の茶番劇

 政治資金規正法の改正案が衆院本会議で、自民、公明、維新の賛成多数で可決。抜け道だらけで、政治資金パーティーも企業献金も禁止されないザル法。連座制の規定もない。政策活動費の領収書も10年後の公開。公明と維新は威勢よくあれこれ注文をつけるフリをしていただけで、結局はすべてパフォーマンスの茶番劇だった。出来レースにもほどがある。よくもまあこれだけ主権者をコケにできるな。国民の目は節穴ではない(はず)。


6月12日(水曜日) ゴーヤチャンプルー

 関内キャンパスのすぐそば、大通り公園沿いの「ハイサイ OKINAWA」で、ゴーヤチャンプルーを食べた。ご飯と味噌汁のセットで1180円。ゴーヤは苦過ぎず優しい味わい。ずっと飲み屋だと思っていたが、カフェと物産販売もやっていた。奄美出身の方の店だそうだ。次はソーキそばを食べよう。


6月13日(木曜日) 支持されていない政権の暴走

 岸田内閣の支持率が16・4%(前月比2・3ポイント減)で最低を更新した(時事)。国民に支持されていない政権与党が憲法改正に手をつけようとするなんて論外だ。マイナ保険証の強制も同様。そもそもマイナカードは任意のはず。巨額の税金を無駄に使った政府の普及活動は笑止千万。マイナカードに個人情報を紐付けするな。ほとんど誰も使わない不便で危険なマイナ保険証を強制するのを止めろ。従来の紙の保険証は残すべきだというのは民意である。支持されていない政権の暴走を止めるのは選挙しかない。


6月14日(金曜日) 神宮外苑「再開発」は必要ない

 都知事選では当然のことながら、「神宮外苑の再開発」も争点の一つになるのだろうな。坂本龍一や村上春樹ら多くの著名人が再開発反対を表明しているほか、ユネスコの諮問機関イコモスも中止を勧告。国連人権理事会は住民協議が不十分と指摘し、地元住民や都民から反対の声が相次いでいるのだから。

 再開発が厳しく制限・規制されているはずの都市計画公園の神宮外苑に、高層ビルの建設を認めた東京都の不可解でデタラメなご都合主義。そもそも外苑は明治神宮の私有地であっても、日本全国の市民の寄付や奉仕活動で整備された極めて公共性の高い場所だ。景観や環境を破壊し、事業者に巨額の利益をもたらすだけの「再開発」を許してはならない。老朽化した施設の改修で十分。「再開発」は必要ない。


6月15日(土曜日) 極厚トンテキ定食

 牛丼チェーンの松屋で、「極厚200gトンテキ定食」を食べた=写真。想像していたよりも豚肉が分厚くて柔らかい。噛み締めると脂身からじゅわっと甘味と旨味が広がる。値段は1090円と高めだが、なかなか美味しいじゃないか。ご飯が進む。食べ応えもある。もう少し安ければ学生にも勧めるのに。


6月17日(月曜日) 維新の茶番劇

 自民党の政治資金規正法改正案に賛成していた維新が、慌てて方向修正したのは、政党支持率の数字を見て焦ったからだろう。参院での採決で自民党案に反対するだけでなく、岸田文雄首相の問責決議案を提出とは笑止。なんて分かりやすい茶番劇なんだ。すべてがポーズ。自民党と一緒だと見られたら次の国政選挙がまずいと判断したのだろうが、維新が自民党と一心同体なのは小学生でも知ってるって。とんでもない詐欺師集団だ。


6月18日(火曜日) 自民党政権の悪巧み

 任意のはずのマイナカードを強制するために、自民党政権がまた姑息な悪巧みをしているようだ。マイナ保険証だけじゃない。スマホの契約までマイナカードを必須にするのか。マイナカードが任意であることを徹底させるには、政権交代しかないと思うよ。


6月19日(水曜日) 元軍人の教育介入

 元航空幕僚長の田母神俊雄氏は明らかに泡沫候補だろう。都知事選の「主な立候補予定者」の4人のうちの1人として共同記者会見に招く日本記者クラブも、「主な立候補(予定)者」として大きく扱うテレビ各局もどうかしている。そもそも「日本人としての自信と誇りを持たせる教育」を公約に掲げること自体が、行政の教育介入そのもの。文民統制を否定する元軍人の面目躍如なんだけど。


6月20日(木曜日) 「子どもと接する仕事」からの排除

 こども性暴力防止法(日本版DBS)が参院本会議で全会一致で可決、成立した。学校や認可保育所には「性犯罪歴の確認」が義務付けられるが、学童保育や学習塾、スイミングスクールなどは任意。不同意わいせつ罪や痴漢など性暴力の犯罪者を、子どもと接する仕事に就かせないのは当然だ。

 子どもの安全と安心を考えれば、真っ当な施設なら任意であっても進んで制度に参加するはず。チェック機能が働かない施設は利用者が激減し、自ずと淘汰されていくのではないか。むしろ淘汰されるべきだ。

 ただ課題は残る。不起訴や行政処分は対象とされず、刑期を終えて20年、執行猶予や罰金刑は10年を経た場合は犯歴照会期間にならないのだが、例外や期間を設定するのはおかしい。社会的に完全に排除・抹殺するのではなく、あくまでも「子どもと接する仕事」に就かせないのだから甘受すべきだし、子どもの人権と安全と尊厳を守るためには必要な措置だろう。


6月21日(金曜日) また姑息なマイナ強制

 政府自民党がマイナンバーカードを「強制」するために、また姑息な手段を考え出した。パスポートのオンライン申請の際にマイナカードを使わないと、手数料が300円の値上げになるというのだ。携帯電話の契約にマイナカードを義務付けるとか、マイナ保険証を強制するとか、次から次へと不使用者に不利益と嫌がらせを繰り出す。どこまで不誠実で横暴なんだ。事実上の強制そのものではないか。

 何回でも言うがマイナカードは「任意」だ。義務ではない。こんな乱暴なやり方は、主権者たる国民の一人として断じて許すわけにはいかない。沸々と怒りが込み上がってくる。政権交代でマイナカード強制を止めさせるしかない。


6月22日(土曜日) ジェルシートクッション

 ホームセンターのニトリで「ジェルシートクッション」を買った。すごくいい。とにかく座り心地が抜群だ。ふわふわで楽ちん。ハニカム構造の空洞クッションが体の重さを分散。厚さ4センチ。座るだけでお尻がしっくりはまる感じがする。1490円(税込)。


6月23日(日曜日) 沖縄戦戦没者「慰霊の日」に

 沖縄県民の多くが自衛隊や米軍の基地に拒否反応を示すのは、悲惨な歴史を考えれば当然の話なのに、政府(国)に異議を唱えるとネットで徹底的に「反日」「左翼」と罵倒され、袋叩きにされる。文句を言わず素直に従えば許してもらえる。植民地を見下す支配者の視点にしか見えない。なんて都合のいい「自称愛国者」だろう。

 これが安倍晋三の「アベ政治」から連綿と続く恥知らずな「美しい国」の姿だ。そもそも沖縄以外の自治体であっても、地元に広範で大量の軍事基地を展開されたら間違いなく反対するはず。なぜ沖縄だけが犠牲と恐怖と不都合を、こんなに強いられなければならないのか。理不尽さが際立つ。真の「愛国者」なら少しは想像力を働かせろよ。


6月24日(月曜日) あれもこれも値上げ

 ティッシュペーパーもトイレットペーパーもペットボトルのお茶も、海苔も、納豆も、あれもこれも何もかもが値上がり。給料が上がらなくても物価が落ち着いていた時の方が、はるかにマシだった。そもそもアベノミクスとやらと日銀の馬鹿げた金融政策が、この国を停滞させ貧富の差を拡大した。

 日本社会をメチャクチャにした元凶はアベ政治だ。経済も教育もメディアも政治も人心も、ことごとく荒廃させた張本人は安倍晋三と仲間たちである。もちろん統一教会や日本会議も含む。その残党はこの国にまだまだたくさんはびこっている。そこが最大の問題なんだけど。


6月25日(火曜日) 「こねこ」

 上大岡の書店で、岩合光昭さんの写真集「こねこ」を買った。スズメの写真集を選ぼうと書棚を眺めていたら、表紙の子猫と目が合ってしまい思わず衝動買い。愛らしい表情や甘えるような眼差し、佇まい、無邪気にじゃれ合う仕草に癒される。かわいい。スズメはまた次の機会に。


6月27日(木曜日) 何もしない日本政府

 何の対策もしない日本政府。黙って見ているだけ。止まらない円安と物価高。世界的に極めて低い食料自給率とエネルギー自給率。そしてまたも沖縄で米兵が少女に性的暴行。何回も繰り返され続ける米兵による日本人少女の蹂躙。しかも日本政府は沖縄県に対し、この事実を3カ月間も知らせていなかったというから驚きだ。そもそも日米地位協定の見直しに政府はなぜ動かないのか。すべてが先送りだ。

 無能で無責任の極み、としか言いようがない。必要な時に必要な場面で行使しない権力とは、いったい誰のために何のために存在しているのだろう。利権と利益誘導。ただそのためだけに権力を死守しているようにしか見えない。


6月30日(日曜日) 実写版「ブラック・ジャック」

 24年ぶりにドラマ化された実写版の「ブラック・ジャック」(テレビ朝日)。主演の高橋一生の演技は悪くなかったが、前半のテンポの悪い冗長な展開と、BJにまとわりつく医者の卵のウザさと台詞のクドさが耐え難く、途中で何度もチャンネルを変えたくなった。ドクター・キリコの存在感の薄っぺらさも気になった(性別変更の是非はともかく)。

 もちろん手塚治虫先生の名作漫画がベースにあるから話自体に文句のつけようはないのだが、ドラマは高橋一生の演技力のお陰でかろうじて最後まで見られた、という感じかなあ。でもまあ、久し振りに「ブラック・ジャック」を見て、手塚先生の偉大さを改めて再確認させてもらったことには感謝したい。


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