身辺雑記2024年7月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2024 年7月1日〜7月31日

●よりマシな候補者に●「ふるさと納税」仲介業者の異常●適正温度●「著しく正義に反する」●「逆転裁判官の真意」●まるで「あらびき団」●やっぱりゼロ打ち●敗因は選挙協力ではない●テレ朝を批判するのはお門違い●トランプ銃撃●前期終了●梅雨明け●今期テレビアニメ評●シャワーヘッドを買い替えた●お前こそ民主主義の敵だ●壊れつつある地球●トランプ復権は恐怖でしかない●ハリス氏が逆転●維新の正体●「宣伝」そのもの●日本原電は開き直るな●地獄の日テレ社長会見●成績評価●教研の準備●●●ほか


7月1日(月曜日) よりマシな候補者に

 JNN(TBS系列)の都知事選の情勢分析が、「小池氏大きくリード」(6月23日)から「小池氏ややリード、蓮舫氏激しく追い上げ」(6月30日)に変わった(中盤情勢)。テレビニュースでも「小池氏は大きくリードからややリードに。蓮舫氏が激しく追い上げています」と朝から繰り返し伝えている。

 どっちの候補者も気に食わなければ、よりマシな候補者に一票を。究極の選択であっても仕方がない。米大統領選に似てるよな。


7月2日(火曜日) 「ふるさと納税」仲介業者の異常

 ふるさと納税の仲介サイト利用者へのポイント付与禁止に対し、「地方に恩返しする思いをぶっ潰そうとしている。傲慢だ」(楽天・三木谷浩史会長)。いやいやいや。純粋にふるさと納税で地方に恩返しするなら、そもそも高額の「返礼品」なんか期待させるなよ。仲介業者がポイントを付与するのは、利用者を囲い込み莫大な利益を得るためだ。

 利潤もなく仲介業者がふるさと納税の利用者に、ポイント付与なんてするわけがない。傲慢なのは税金を掠め取っている姑息な仲介業者の側だろう。「還元」と称するポイントなどの出どころは、結局は地方自治体の税金だ。制度の趣旨を大きく逸脱したふるさと納税は廃止、あるいは高額の「返礼品」は禁止するべきである。


7月3日(水曜日) 適正温度

 朝からうだるような暑さ。ジリジリと照り付ける日差しの中、歩くだけで頭がくらくらしてくる。大通り公園を経由して関内キャンパスへ。教室は空調が効いていて快適……と思っていたら複数の女子学生から寒いとの声が。えええーーっ。ちょうどいいんだけど。むしろまだ少し暑いくらいなんだけど。とは言うもののエアコンの温度設定は24度で、そもそも全自動だからどうしようもない。万人が納得する(心地よい)適正温度設定は難しい。


7月4日(木曜日) 「著しく正義に反する」

 「著しく正義・公平の理念に反し到底容認できない」──。旧優生保護法による不妊手術の強制を憲法違反と断じ、20年経つと国が賠償を免れる「除斥期間」を認めなかった最高裁判決の神髄は、この言葉に尽きる。最高裁に上告し被害者の尊厳を踏みにじり続けた国(政府)の責任と罪は重大だ。許し難い。「真摯に反省し心から深くお詫びを申し上げる次第です」と述べる岸田文雄首相の言葉が、とてつもなく軽く虚しい。だったらなぜ上告したのか。いい加減にしろ。


7月5日(金曜日) 「逆転裁判官の真意」

 7月5日深夜に放送された<FNSドキュメンタリー大賞>「逆転裁判官の真意」(フジテレビ=関西テレビ)を見ていたら、取材ディレクター(弁護士資格あり)のデスクに、拙著「裁判官の品格」「裁判官Who’s Who」が並んでいて、何回も大きく映し出された。偶然か意図的かは不明だがうれしい。感謝。

 テレビに登場する人物の背後や本棚は、注目して見るようにしている。たまに拙著や、興味深い書籍や絵画などが並んでいることがあるからだ。素直にうれしくなる。もちろんこの日の番組自体も、興味深い内容だった。


7月6日(土曜日) まるで「あらびき団」

 都知事選と言えばポスター掲示板も酷かったが、政見経歴放送も阿鼻叫喚の様相だった。奇人変人を超越した候補者にドン引きしつつ爆笑。素人や新人やベテランのお笑い芸人を集めたTBSの「あらびき団」みたいだった。いやそれでは「あらびき団」に失礼か。収録放送するNHKも大変だ。こればかりはNHKに同情する。


7月7日(日曜日) やっぱりゼロ打ち

 都知事選は現職の小池百合子知事が3選確実。やっぱりゼロ打ち(午後8時の投票締め切りと当時に当選確実を速報)だったか。終盤情勢では蓮舫候補の3位も伝えられていたし。絶叫口調と国政政党を前面に出したのが不味かった。無党派層の支持が最大のポイントだったのに。出口調査の数字は雄弁だ。しかしこれで小池都政の問題が消えてなくなるわけでは決してない。


7月10日(水曜日) 敗因は選挙協力ではない

 都知事選の結果を受けて立憲民主党に対し、「共産党との選挙協力を見直せ」と国民民主党の玉木雄一郎代表や芳野友子連合会長が主張しているが、敗因はそこじゃない。選挙協力や共闘が悪いのではなく、国会議員らが前面に出てきたことと候補者のキャラクターが、無党派層に支持されなかった。もっと政党色を薄めてスマートな側面支援に徹するべきだった。そもそも小池都政を支持して応援した国民民主党や連合が、何を言っても説得力はない。

 国民民主党や連合は「共産党は立憲と政策が合わない」と言うが、むしろ国民民主党や維新の方が立憲民主党の政策とかけ離れている。原発推進や憲法改正に積極的な姿勢を見れば一目瞭然ではないか。今の芳野友子の連合はかつての連合(総評)とは全く異なる。まともに取り合ってはいけない。


7月11日(木曜日) テレ朝を批判するのはお門違い

 「グッド!モーニング」「ワイド!スクランブル」に石丸伸二氏を出演させたたテレビ朝日を批判している人たちがいるが、必ずしもヨイショ番組ではなかった。むしろ石丸氏の矛盾やおかしさを露呈することになって、よかったのでは。これに関してはテレ朝を批判するのはお門違いだろう。

 例えばメディアのアンケートで夫婦別姓には賛成と答えたが、同性婚には回答しなかった件。なぜ同性婚には回答しなかったか問われ、国政の課題だからと答える石丸氏。夫婦別姓も同性婚もどっちも国政の課題じゃん(もちろん地方行政の課題でもある)。矛盾だらけ。ほかにもそんなのばっかり。


7月14日(日曜日) トランプ銃撃

 バイデン政権の銃規制に強く反対していたトランプ前大統領が、選挙集会で演説中に銃撃され負傷するという皮肉。それでもトランプは銃規制に強硬に反対し続けるのだろう。全米ライフル協会は彼の強固な支持基盤の一つでもある。拳を振り上げて会場を去る姿に、トランプ信者たちはさらに鼓舞されてボルテージを上げるのだろう。ため息。


7月17日(水曜日) 前期終了

 前期(春学期)の授業が終了。解放感でいっぱいだ。成績評価(単位認定)の登録作業が終わったら、夏休み。10月まで自由の身となる。素直に心からうれしい。


7月18日(木曜日) 梅雨明け

 関東甲信と東海が梅雨明け。それにしても、めちゃくちゃ暑い。普通に歩いているだけで汗がブワッと噴き出してくる。この日の最高気温は33度。さらにこれ以上の暑さがこれから続く。予報では35度や36度の日が当たり前のようにあるらしい。想像するだけで頭がくらくらする。

◇◇◇

 尿酸値の検査と健康診断を兼ねて半年に1回、採血と検尿を受けている。きょうのベテラン看護師さんの採血は驚くほど上手だった。全く痛さを感じないどころか、針を刺したことすら感じさせない。新人の下手くそな看護師に当たると何回も針を刺されてしかも痛い。針を抜いた後は腕が痺れてだるい。新型コロナワクチンの後遺症みたいになったことがある。天国と地獄だ。当たり外れがあり過ぎる。


7月19日(金曜日) 今期テレビアニメ評

 【今期テレビアニメ評】◎推しの子・2期(MX)、◎時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(MX)。◯ラーメン赤猫(TBS)、◯先輩はおとこのこ(フジ)、◯2.5次元の誘惑(リリサ)(MX)、◯モブから始まる探索英雄譚(MX)、◯狼と香辛料・前期から続き(テレ東)、◯ザ・ファブル・前期から続き(日テレ)、◯美味しんぼ・再放送(tvk)。

 △ダンジョンの中のひと(TBS)、△僕の妻は感情がない(MX)、△ATRI-My Dear Moments-(MX)、△義妹生活(MX)、△この世界は不完全すぎる(TBS)、△異世界ゆるり紀行(テレ東)。

 評価記号について。◎=とても楽しみにしている。必ず見る。◯=楽しみにしている。必ず見る。△=今のところ欠かさず見ている。▲=視聴中止(省略)。<それにしても今期はいつにも増してアニメの本数が多過ぎないか。取りあえず面白い順に並べてみたが、△の評価は取捨選択して見よう。>


7月20日(土曜日) シャワーヘッドを買い替えた

 シャワーヘッドを買い替えた。ニトリで最も安い商品を買ったのだが、最高に心地いい。噴出する水はきめ細かくて柔らかく、頭皮にもボディにもとても優しい。快適だ。しかも節水型で1490円(税込)。いい買い物をした。これまで使っていたのは水流が強過ぎて、少し痛いくらいだった。


7月21日(日曜日) お前こそ民主主義の敵だ

 米ミシガン州の選挙集会でトランプが「民主党は民主主義の敵だ」と演説。プーチンの「ウクライナはナチズムだ」との主張と瓜二つの詭弁。お前こそ民主主義の敵だろう。お前こそがナチズムじゃないか。議事堂襲撃を煽った張本人や他国を侵略している側が、堂々と屁理屈を展開する。頭がおかしくなりそうな主張がまかり通るおぞましさに背筋が凍る。


7月23日(火曜日) 壊れつつある地球

 連日の猛暑にうんざり。午後1時過ぎ、水道の蛇口を捻ったらお湯が出てきた。生温い水ではない。しっかりしたお湯だ。温度設定を間違えたのかと思ったが、設定は水の温度になっている。1分ほど流し続けたら少し水温が下がった気がしたけど、お湯の状態は変わらない。それだけ外気温が高いということだ。最高気温が35度とか36度はもう当たり前。39度や40度も普通になっている。

 どう考えても気象がめちゃくちゃだよなあ。大袈裟ではなく地球が壊れつつあるんじゃないか。極端な異常気象が続けば当然、暮らしにも生態系にも食料事情にも大きな影響が生じる。今すぐではないにせよ遠くない将来、この惑星に人類は住めなくなるのではと危惧する。


7月24日(水曜日) トランプ復権は恐怖でしかない

 安倍晋三はこの国の政治倫理や経済や教育を滅茶苦茶にしたが、トランプは世界経済と国際秩序と民主主義を破壊した。嘘八百と詭弁を吹聴し、分断と議会襲撃を煽ったトランプの復権は恐怖でしかない。そんなトランプもバイデンも嫌だという大統領選の構図が一変した。ハリス副大統領の登場は大きな希望だ。

 ロイター通信の世論調査によると、ハリス副大統領がトランプの支持率を上回り逆転した。銃撃による熱狂もあってトランプ圧倒的優位とされていたが、高齢のバイデン大統領に不安を抱いていた人たちが、バイデン撤退で大幅に若返ったハリス氏を支持。リベラルな姿勢と、歯切れのいいトランプ批判が好感か。

◇◇◇

 内部告発した職員を追い詰め、自殺に追い込む兵庫県知事。自殺者は一人だけじゃなかったのか。人殺し同然じゃないか。不正や疑惑を隠蔽して、しれっと開き直る。維新の議員もグルで吊し上げる。これぞ維新クオリティー。ここまで露骨だと怒りを超えてゾッとするな。度し難い維新の正体。

告発文書言及の元課長死亡、兵庫県、3カ月公表せず(共同)

優勝パレード担当の兵庫県職員死亡、告発文で「疲弊し療養中」指摘(毎日)


7月25日(木曜日) 「宣伝」そのもの

 今朝の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレ朝)。パリ五輪特集の後のコーナーは「星野リゾート」の宣伝そのものだった。現地の映像と経営側の話を延々と何分も垂れ流すだけで、スタジオからのコメントは何一つない。ものすごく違和感があった。まあもしかしたらそこに、スタッフと出演者が矜持や意地を見せたのかもしれないけど。CMが流れなかった23日深夜の放送事故の穴埋めかと思ったりして。


7月26日(金曜日) 日本原電は開き直るな

 原子力規制委員会は審査会合で、敦賀原発2号機の原子炉直下に活断層があることは否定できないとし、新規制基準に適合しないと結論付けた。事業者の日本原子力発電は「活断層ではない」と主張。「廃炉は考えていない」と明言した。とんでもない話だ。開き直るにもほどがある。こんな事業者が原発を担っていること自体あり得ない。

 規制委は真っ当な判断をした。疑わしき原発は認めず、動かさず、廃炉にするのが大原則だ。日本原電には原発を安全に稼働させる能力も資格も倫理観もない。福島原発事故や能登半島地震(幻の珠洲原発)から何も学んでいない。ほかの原発と電力事業者も然り。再稼働なんて論外だ。


7月29日(月曜日) 地獄の日テレ社長会見

 *日テレ社長「セクシー田中さん」調査受け謝罪「芦原先生に申し訳ない」(スポニチ)

 *日テレ社長、大谷翔平の新居報道謝罪「大谷選手とご家族にご迷惑をおかけした」(スポニチ)

 *日テレ社長、今年も「24時間テレビ」放送、系列局で寄付金着服問題も(報知)

 東京・汐留の日本テレビで開かれた石澤顕・日テレ社長の定例会見。見出しを読むだけでも、不誠実さが伝わってくる。なんとも薄っぺらで、心もこもっていないし反省も感じられない。上っ面だけの言葉の数々に呆れる。地獄のような社長会見。恥ずかしくないのだろうか。

 そもそも「チャリティー」とは収益を慈善活動に寄付する行為ではないのか。出演者やスタッフに多額のギャラを払って番組を放送し、スポンサー企業からの巨額のCM料金は日テレの収益にするっておかしくないか。チャリティー番組なら全額寄付すればいいのにって、始まったころからずっと思っている。手塚治虫先生の長編アニメが放送されなくなってから、もう番組自体を全く見ていないけど。


7月30日(火曜日) 成績評価

 「コロナに感染した」と連絡してきた学生に病欠届を出すように指示したが、もう2週間になるのに提出がない。忘れているのか、感染の事実がないのか、単位取得を諦めたのか。教務に確認したら感染症の届け出はないという。前期の成績評価(単位認定)の登録締め切りが迫っているので、欠席扱いとした。


7月31日(水曜日) 教研の準備

 共同研究者として招かれている教育研究集会(教研)の報告レポートが、教職員組合から届いた。何かまとまった話やコメントをしなければならないので、簡単なメモをノートにまとめる。「文章表現の基礎、受信と発信と伝える力の基本をしっかり教えてほしい」──。小中学校の先生たちに伝えたいのは、この一点に尽きると言っていい。毎年懲りずに似たようなことを話している気がするけど、大学教育にもリンクするし、メディアや教育現場の課題にも深く関わってくる。大事な論点の一つだ。


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