身辺雑記2024年9月

 身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2024 年9月1日〜9月30日

●「具体的な事実」こそ核心●適正課税●最悪の残虐行為●腰が抜ける●抽象的で中身のない小泉節●「嘘八百」の兵庫知事の異様●さんま開き定食●維新の今さらのパフォーマンス●NHKは国営放送ではないはず●労働環境崩壊の再来●壮大なる事前選挙運動●暇人の書き込みか●答えられない小泉進次郎●維新壊滅か●髪の毛カット●桂場を美化してほしくない●「衝撃報道」の翌朝に●濃厚味噌らーめん●ご都合主義の高市早苗●「ラーメン赤猫」に癒された●判断材料●被爆者を分断するな●国会議員票次第●「終りに見た街」●差別主義者●日米地位協定●トロイの木馬●「国民の生命と財産」●立憲民主党ではなくなる●「袴田事件」再審無罪●遥かにマシ●味噌バターコーン●旭川の塩ラーメン●エンジン●石破氏の強い意思●●●ほか


9月1日(日曜日) 「具体的な事実」こそ核心

 具体的なエピソードこそが記事の端緒となり核心となる。いつ、どこで、だれが、なぜ、何を、どのように、といった具体的な事実の積み重ねがあって初めて記事は成り立ち、話を掘り下げるきっかけとなり、説得力を持ち共感が得られる。問題の本質と核心に迫ることが可能となるのだ。

 記者がストーリーを重視し具体的なエピソードにこだわるのは、具体的な事実の積み重ねにジャーナリズムの本質があると考えるからだ。現場取材の基本を理解せず、一見もっともらしく語る自称「研究者」ほど残念な存在はない。ピントのズレた的外れな「批判もどき」がまかり通ることを憂慮する。

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 新聞が購読されなくなったのは、1)インターネットの普及で情報が迅速手軽に入手できるようになり、さらに「情報は無料だ」という誤解が蔓延したこと、2)中流階級が減って市民の多くが経済的に苦しくなり節約のために新聞を切り捨てたこと、3)記者の質が劣化し紙面の質も低下したこと、4)新聞が権力監視の職務を十分に果たさなくなったこと、5)メディアの権力監視の役割を市民が理解も評価もしなくなったことなど、これらの要因がすべて関連した結果だ。ほかに印刷、配送、配達、広告などの問題もあって、新聞社の経営はどこも厳しい。

 だからと言って、新聞経営の問題と記者活動の本質を混同してはならない。紙面の核心部分である記事内容と記者活動に対して、的外れなもっともらしい「批判」がまかり通ることは容認できない。建設的な批判とは思えない。

 裏付けや確認がされた事実に基づいた記事なのはもちろん大前提だし、思い込みが強い情緒的な記事は押し付けがましいだけだが、行政や企業の発表をまとめた記事やデータだらけの無味乾燥な記事が、読者の心に響くとは思えない。それでは新聞はますます読まれなくなる。そんな新聞はちっとも面白くない。


9月2日(月曜日) 適正課税

 低所得者ほど負担が大きい消費税は、廃止の一択しかない。庶民が日常的に購入する食料品や日用品に消費税を課すのは著しく公平性を欠く。不公平な税制は公序良俗に反する。何度でも言うが、高級貴金属、高級車、高額住宅の購入や高級飲食店での飲食などにこそ、高い税率を課すべきだ。適正課税を怠れば経済格差はさらに拡大する。公平な社会は実現しない。


9月4日(水曜日) 最悪の残虐行為

 横浜の野毛にある貝・刺身専門店で飲んだ。赤酢の握りや大根のおでんなど美味しい料理もあったが、とにかく店内が狭いのが難点。

 【メモ】旧日本軍の731部隊が中国で行った人体実験ほど、残酷で残虐で陰湿で悪質な最悪の戦争犯罪はないと思う。ここまで酷いことが人間にできるのかと戦慄する。ナチスドイツによるアウシュビッツのガス室での殺戮や、カンボジアのポルポト政権による大量虐殺などももちろん最低の残虐行為だが、いずれも瞬時の殺害だったことを考えると、731部隊の人体実験と比べたらまだマシと言えないこともない。


9月5日(木曜日) 腰が抜ける

 <政権交代しても「すぐに何かを変えるのは現実的ではない」。立憲の元首相の言葉に、腰が抜ける。それ、第2自民党では。>(9月5日付朝日夕刊「素粒子」)。ホント、それな。維新に無批判に接近する野田佳彦元首相の言動は、野党第1党の代表を目指す人物のものとはとても思えない。

 昼の情報番組のコメンテーターらが口を揃えて、「立憲民主党の代表選候補者には新しさがない」ともっともらしく批判するが、それは自民党総裁選の候補者も同じではないか。年齢こそほんの少し若返っているかもしれないが、旧態依然とした面子と国民不在で時代錯誤の主張ばかり。どこが刷新。どこが反省。どこが見直し。マジで腰が抜ける。


9月6日(金曜日) 抽象的で中身のない小泉節

 小泉進次郎元環境相の自民党総裁選出馬会見は、相変わらず中身がなかった。一般論や総論としては簡潔で分かりやすく理路整然とした言葉が並んでいるが、いつも通り抽象的で具体性に欠ける。自衛隊明記や緊急事態対応などの憲法改正、解雇要件の緩和は具体的だが、労働者の首を絞める内容そのもの。言わされているのかもしれないにしても、本性が垣間見えた。

 労働法を改悪して労働環境を破壊し尽くした父親の小泉純一郎元首相と、息子の小泉進次郎の言動は瓜二つだ。父親をコピーするなら、せめて原発ゼロを明言すればいいのに。唯一評価できるのは選択的夫婦別姓だけ。もしかしたら総選挙を見据えたパフォーマンスなのかもしれないけど。


9月7日(土曜日) 「嘘八百」の兵庫知事の異様

 兵庫県の元局長の内部告発文書が「嘘八百」なのか「誹謗中傷」なのか「真実相当性がない」のか「公益通報に該当しない」のか、そもそも斎藤元彦知事はそれを判断する立場にない。告発されている側にそんな権限があっていいわけがない。調べて判断するのは独立した第三者機関だ。そうした大前提を堂々と踏み躙って早々に「嘘八百」と断じて懲戒処分し、いまだに「適正な判断」と開き直る姿は異様だ。

 しかも告発した元局長ら県職員を2人も死に追いやっているのに、である。これほどの鉄面皮は見たことがない。斎藤元彦知事が「サイコパス」と揶揄されているのも納得できる。そんな斎藤知事を推薦し、兵庫県に送り込んだ「維新の会」の責任は果てしなく重い。

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 先月開店したばかりの上大岡の「炭火焼干物定食しんぱち食堂」に初めて入った。さんま開き定食を注文する=写真。味はまあまあ、といったところだけど、全体的に量が少ないのでお腹いっぱいにならない。ついつい駅前のマクドナルドで、月見バーガーを買って食べてしまった。反省している。


9月9日(月曜日) 維新の今さらのパフォーマンス

 ようやく維新の会が、兵庫県知事に辞職と出直し知事選を促した。おっそ。子分の斎藤元彦を知事として兵庫に送り込んだのは維新ではないか。これまでずっと放置し擁護さえしていたのに、地方選惨敗など世論の風当たりの強さから総選挙に不利と見るや大慌てで、腰を上げたフリをする。どこまで姑息なんだ。なんて胡散臭い今さらのパフォーマンス。唖然。

 そんな維新にわざわざ塩を送って、息を吹き返させようとしているのが、立憲民主党の代表選に出馬した野田佳彦元首相だ。あり得ないんだけど。安倍晋三や菅義偉前首相とベッタリで第二自民党を自認している維新と連携するなんて、正気の沙汰とは思えない。


9月10日(火曜日) NHKは国営放送ではないはず

 NHKラジオ国際放送で、中国籍スタッフがニュース原稿にない発言を勝手にした事件は、発言した中国籍スタッフ個人の過ちであって、あくまでも管理・監督の不手際の問題だ。確かに深刻な事態ではあるが、「日本政府の公式見解とは異なる発言をした」ことが問題なのではない。なぜならNHKは公共放送であって、自主独立した報道機関であるからだ。NHKは(本来は)国営放送ではない(はずだ)。

 管理・監督の不手際をNHKはもちろん真摯に反省すべきだが、政府や与党政治家ら国家権力による放送内容への介入を、NHKは決して許してはならないし、毅然とした姿勢で放送の自由と自主独立を守り抜く責任がNHKにはある。2006年に安倍政権によって、史上初の「命令放送」が強行された汚点を忘れてはならない。

◇◇◇

 兵庫の斎藤元彦知事は、たった一人で維新の会を追い詰めている。恥も外聞もなく開き直ることで、付随して維新の正体もあれこれ晒されている。粘れば粘るほど自身はもちろん、維新の評判もどんどん地に落ちていく。そういう意味では兵庫県民には気の毒だが、もっと粘れとさえ思う。#斎藤知事がんばれ もちろん皮肉で言ってるんだよ、念のため。


9月11日(水曜日) 労働環境崩壊の再来

 解雇規制の見直しを総裁選の公約に掲げる小泉進次郎元環境相は、「解雇を促進することにはならない。批判は全く当たらない」と反論するが、自分の意思で退職して転職するのと、経営側から一方的に解雇されるのとは全く意味が違う。労働者の権利が手厚く保護されている現状の破壊は、経営側の論理による「労働市場改革」に過ぎない。

 小泉進次郎の説明や反論は詭弁だらけだ。進次郎が公約に掲げる解雇規制の見直しは、非正規雇用の規制撤廃で労働環境を崩壊に導き、経済格差を拡大させた父親の純一郎元首相の政策と表裏一体だ。労働者保護の撤廃の先には、取り返しのつかない地獄しか想像できない。誰に言わされているんだ。


9月12日(木曜日) 壮大なる事前選挙運動

 この国の民主主義や経済や教育を滅茶苦茶にした安倍晋三に心酔する高市早苗経済安保相。国会答弁でも記者会見でも説明責任を果たさず、居丈高にブロックを連発する河野太郎デジタル相。原稿をずっと棒読みする期待外れの上川陽子外相。石丸伸二や斎藤元彦を彷彿とする小林鷹之前経済安保相。裏金疑惑の解明も統一教会との癒着も、みんなほったらかし。そんなのばかりじゃねえか、という印象の自民党総裁選がついに告示。ため息が漏れる。

 そんな自民党総裁選にたっぷり時間を割いて、無批判に伝えるテレビ各局。中でもNHKと民放の情報番組(ワイドショー)が酷い。総裁選の候補者たちが自民党員以外に、もっともらしく「政策」を訴えるのは、言うまでもなく総裁選後の総選挙のためだ。私たちは壮大なる事前選挙運動を、公共の電波で見せられている。で、裏金や統一教会の問題は?


9月13日(金曜日) 暇人の書き込みか

 「大谷翔平が活躍してもお前が偉いわけではない」といった書き込みをネットでたまに見かけることがあるが、全く意味不明だ。自分が偉いと思う奴なんて、そんなのどこにいるんだ。アホくさ。応援するチームや選手、アイドル、アーチスト、俳優、棋士が活躍すればうれしい。一緒に喜ぶ。ただそれだけ。応援するとはそういうことだろう。よほど暇な輩が書き込んでいるに違いない。


9月14日(土曜日) 答えられない小泉進次郎

 小泉進次郎元環境相は、問われたことに答えない。支援を受ける菅義偉前首相に集う人たちは派閥になっていないかを報道ステーション(テレ朝)で問われると、「誰であろうと応援してくれたらありがたい。誰でも応援してほしい」。自民党の共同記者会見で「痛みを伴う政策」について聞かれると、どういうわけかネットでの誹謗中傷対策を語り出す始末。「痛みを伴う」の意味も理解できないのか。常にピントがずれている。日本記者クラブ主催の討論会でも同様。

 ピントがずれている小泉進次郎氏は、わざとはぐらかしているのか、答えられないのか、質問の意図が理解できていないのか。全部だ。質問にまともに答えられないのは、責任ある政治家として致命的だ。

 【追記】自民党総裁選での小泉進次郎氏のさまざまな発言を聞いていると、もうこの言葉しか浮かんでこない。<ちょっと何言ってるか分からない>──。

 カナダで開かれるG7首脳会議でどんな発信をするか聞かれると、「カナダの首相は43歳で就任した。同じ43歳のトップ同士で胸襟を開いて新たな外交を切り開いていく」。中国訪問の経験を聞かれた進次郎氏は、「台湾は多くありますね。中国に行ったことはない」「北朝鮮は同世代同士のトップだから新たな展開を切り開く」。なんだこりゃ。解雇規制の見直しの説明もいつも支離滅裂。いくらなんでも酷すぎる。まともに説明できているのは選択的夫婦別姓だけ。


9月15日(日曜日) 維新壊滅か

 兵庫県の斎藤元彦知事の不信任決議案を全会一致で可決へ。維新の会も揃って同調とは失笑だ。斎藤知事を擁護し続けた県議や、内部告発した県民局長の個人情報を外部に吹聴して故人を貶めた衆院議員らは、どの面下げて有権者に向き合うのだろう。もはや支離滅裂。デタラメすぎる。この次の選挙で維新の半減を期待したい。いや、壊滅か。


9月16日(月曜日) 髪の毛カット

 3カ月ぶりに髪の毛をカット。短めにしてもらってスッキリした。猛暑の中、伸びた髪の毛は鬱陶しかった。もう少し早く美容室に行きたかったけど、10月第1週に後期の授業が始まるので、タイミングとしてはこの時期がちょうどいいかも。


9月17日(火曜日) 桂場を美化してほしくない

 NHK朝ドラ「虎に翼」で、最高裁長官の桂場が苦悩し葛藤したかのような描写はどうしても違和感がある。「司法の独立」を守るための苦渋の決断だったと正当化されてしまうのだろうか。そもそもモデルとされる最高裁長官の石田和外は「英霊にこたえる会」会長や「日本会議」の設立者の極右で、護憲や人権擁護を掲げる「青年法律家協会」の裁判官を「あからさまに左遷」した張本人。意欲作ならなおさら、そういう人物を美化してほしくない。ドラマのスタート当初からずっと指摘し、懸念していたことだけど。#虎に翼


9月18日(水曜日) 「衝撃報道」の翌朝に

 自民党総裁選がいよいよ佳境に入り、安倍晋三が統一教会の会長らと自民党本部総裁応接室で面談した際の写真を朝日新聞が報じて衝撃が走った、というなんとも絶妙のタイミングで、なぜかまた都合よく北朝鮮が「ミサイル」を発射。毎度毎度、出来過ぎとしか思えない不思議。耳目を外らさせたいのは誰。

 朝日新聞の「安倍晋三と統一教会」報道をそこそこフォローしているのは、テレ朝、TBS、NHK、毎日など。しっかり掘り下げて問題の本質を浮き彫りにできるかどうか、衝撃が広がりを見せるかどうかはメディアの対応にかかっている。どういう立場で誰のために何を伝えるか、各社の姿勢が明確に。


9月19日(木曜日) 濃厚味噌らーめん

 上大岡・京急百貨店の大北海道展で、札幌すすきの「麺屋雪風」の濃厚味噌らーめんを食べた=写真。大好きな味噌ラーメンの味とは少し違うけど、しつこい濃厚さではなく落ち着いた味わいのスープは、最後まで楽しめた。もっちりしたちぢれ麺やチャーシューも美味しい。これはこれでアリだと思う。

◇◇◇

 自民党総裁選に立候補している高市早苗経済安保相。総裁選の推薦人20人に裏金議員が多数含まれているのを、「告示翌日の新聞報道を見るまで知らなかった」なんてあり得るかね。党のルールに反して政策リーフを配布したことについては「総裁選と無関係」。そんなの誰が信じる。自分の選挙区だけでなく、全国の自民党員に郵送したというのに。なんでもアリのご都合主義。統一教会とべったりの安倍晋三に心酔するだけのことはある。


9月20日(金曜日) 「ラーメン赤猫」に癒された

 「ラーメン赤猫」(TBS)が終わった。楽しくてほのぼのする癒し系アニメだった。猫たちが経営し切り盛りするラーメン屋が舞台。どの猫もかわいくて愛おしい。常連客や周囲の人たちがこの店とこの店のラーメンの大ファンで、優しく見守っているのも愛おしい。今期のアニメは「赤猫」と「ザ・ファブル」が双璧。どちらも最高に面白かった(「ファブル」はまだ終わっていないけど)。


9月21日(土曜日) 判断材料

 自民党総裁選は、こんな酷い連中ばかりなのかという現実を、改めて広く知らしめることになった。馬脚を現した候補者にドン引きした有権者も多いはず。本性があぶり出されたのは総裁選の最大の功績と言っていい。近く必ずある総選挙の事前運動に、メディアが加担しているとの批判があるにしてもだ。立憲民主党の代表選にも同じことが言える。夢や希望が消え失せることになっても、判断材料は多いほどいい。


9月22日(日曜日) 被爆者を分断するな

 岸田首相が「被爆体験者」全員を「被爆者」と同等の医療費助成の対象とすると表明。救済自体は悪くないが、だったら「被爆体験者」なんて区別せずに、全員を「被爆者」と認定して救済しろよ。そもそも国があえて狭い地域を定めて線引きし、被害者を分断して苦しめていることが人道的にもおかしい。

◇◇◇

 自民党総裁選が決選投票になるのは確実。だから、結局は国会議員票次第で総裁が決まる。勉強不足でまともな討論も質疑応答もできず不当解雇を推進する小泉進次郎も、この期に及んで安倍晋三を信奉し時代錯誤の極右路線をひた走るルール無用の高市早苗も論外だしなあ。自身の当落に影響する「選挙の顔」を、自民党のセンセイたちはどう判断する。いずれにしても彼らには、国民の姿が見えていない。

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 ドラマ「終りに見た街」(テレ朝)。細川俊之主演、山田太一脚本の1982年版をYouTubeで見た。こっちの方が断然リアルで怖い。作り込まれた細部の描写がなおさら真に迫ってくるのだろう。昨夜放送の大泉洋主演、宮藤官九郎脚本、山田太一原作の2024年版は、どうしても全体的に軽く感じてしまう。映像も小綺麗にまとまりすぎかなあ。最後の方に登場するユーチューバーも不要に思った。


9月23日(月曜日) 差別主義者

 「中国人は~だ」「韓国人は」「クルド人は」「◯◯大学は」といった大きな括りで対象を誹謗し蔑む連中は、間違いなく無知で無教養な差別主義者だ。どこの国にもどんな社会にも、いい奴もいれば悪い奴もいる。十把一絡げにするのは的外れでしかない。そんな当たり前のことが分からない輩は致命的に頭が悪い。想像力が致命的に欠如している。

◇◇◇

 「日米地位協定の見直しに着手する」と明言した自民党の石破茂元幹事長は、この一点だけでも評価できる。沖縄の基地問題について沈黙する総裁選候補者ばかりの中では、至極真っ当な存在と言える。そもそもなぜ日米地位協定をずっと放置できるのか不思議でならない。国民の生命と財産を守るのなら、日米地位協定の見直しは最重要課題の一つのはずだ。

◇◇◇

 立憲民主党の代表は本当に野田佳彦元首相になってしまうのか。第二自民党の「維新の会」との連携に前のめりで、旧民主党の首相経験者が誰も参列しなかった安倍晋三の「国葬」に平気で参列するような人物なのに。しかもバックには壊し屋の小沢一郎がついているというのに。自民党から送り込まれた「トロイの木馬」としか思えない。総選挙で立憲が惨敗したら当然、野田氏は引責辞任するのかな。


9月24日(火曜日) 「国民の生命と財産」

 高市早苗経済安保相は「国の究極の使命は国民の生命と財産を守り抜くことだ」と繰り返すが、それならどうして不平等条約の「日米地位協定」を放置するのか。沖縄だけの問題じゃない。日本全国の米軍基地の周辺住民にとっても重大問題のはず。決して他人事ではない。国民の生命と財産を守るというのなら、即座に見直しに動くべきだろう。なぜスルーして沈黙する。


9月25日(水曜日) 立憲民主党ではなくなる

 「穏健な保守層」を取りに行くという立憲民主党・野田佳彦新代表の戦略そのものは理解できるが、「穏健な保守層」が日本維新の会や国民民主党を指すとはどうしても思えない。両者は旧民社党そのもので、立憲民主党とは憲法観がまるで異なる。むしろ自民党に限りなく近い。そんな維新に寄り添う小川淳也氏の幹事長登用には愕然とした。

 野田路線そのままの人事と言われれば、その通りなのだろうけど、しかしそれだともはや立憲民主党ではないのではないか。立憲民主党の看板や旗を掲げることの意味がないようにさえ思えてくる。理想や理念を大切にして、経営側ではなくあくまでも労働者の立場に立ち、庶民の生活と人権と平和を守ってこその立憲民主党だと思うのだが。もちろんそこには「穏健な中道保守」も包括され得るはずだ。でもそれは断じて維新じゃない。維新は「穏健な中道保守」ではない。


9月26日(木曜日) 「袴田事件」再審無罪

 「袴田事件」の再審裁判で、静岡地裁(國井恒志裁判長)が死刑確定の袴田巌さん(88歳)に無罪判決。逮捕から58年でようやく。重要証拠の5点の衣類や自白調書は捜査機関の捏造だと認定した。ポイントは検察が控訴せずに袴田さんに謝罪するか否か。それだけ。検察はこれ以上、袴田さんを苦しめるな。

 冤罪をでっち上げた捜査機関はもちろん最悪だが、そもそも死刑判決を確定させ、再審決定を散り消した裁判官の責任は免れない。この日の再審判決で静岡地裁の國井恒志裁判長は「ものすごく時間がかかったこと」は謝罪したが、これまでの裁判官の節穴や不作為については謝罪していない。まともな弁護活動をしなかった逮捕直後の弁護士の責任も重い。司法(法曹三者)は猛省すべきだ。

◇◇◇

 恥の上塗り。厚顔無恥。開き直り。袴田事件の証拠捏造を繰り返し指摘されても反省しない検察も、失職して出直し選挙に立候補すると公言する兵庫県知事も。度し難い。


9月27日(金曜日) 遥かにマシ

 石破茂氏が決選投票で高市早苗氏を破って自民党新総裁に選出。ヤフコメやツイッターで大暴れして「高市総理」を熱望し、異様に高揚していたネトウヨはガッカリしていることだろう。安倍晋三や麻生太郎の強い影響下にある極右で時代錯誤の高市早苗氏より、日米地位協定の見直しを明言する石破茂氏の方が遥かにマシだと思う。少なくとも石破氏は人の話を聞く耳は持っていそうだ。裏金議員と統一教会がもれなくくっついてくる高市早苗が総理・総裁にならなくて、とりあえず本当によかった。


9月28日(土曜日) 味噌バターコーン

 上大岡・京急百貨店の大北海道展の後編で、旭川すがわらの味噌バターコーンラーメンを食べた=写真。味噌ラーメンにはバターコーンが合う。煮玉子と焼豚も美味しい。だけど刻みネギは余計かな。それよりも炒めた野菜か、もやしが欲しかった。そこが残念。味噌ラーメンにはやっぱり、もやしだよなあ。この次は定番の塩ラーメンを食べてみよう。


9月29日(日曜日) 旭川の塩ラーメン

 昨日に続いて上大岡・京急百貨店の大北海道展へ。きょうは旭川すがわらの塩ラーメンを食べた=写真。これは美味しい。この店は塩ラーメンが有名な老舗だという。澄んだ透明のスープは雑味がなく、シンプルでスッキリした味わいなのにコクがある。ちぢれた細麺とマッチしてものすごく美味しい。思わずスープを全部飲み干してしまうと、器の底に北海道の地図が現れた。


9月30日(月曜日) エンジン

 今週から後期(秋学期)の授業が始まるが、いまいちやる気が起きない。それでも学生に配るレジュメや資料の準備をしていると、少しエンジンがかかってきた(ような気がする)。レジュメは毎年、手を加えて修正しバージョンアップしている。ほんのわずかな手直しの回もあれば、大幅に修正する回もある。

 それにしてもたっぷりあったはずの夏休みなのに、なんだかあっという間に終わった感じがする。気が付けば今年も残すところ3カ月。書店に並び始めた来年の新しい手帳を早々に購入。

◇◇◇

 石破茂・自民党新総裁の最大の功績は、安倍派や極右議員を事実上ほぼ一掃したことにある。それどころか安倍晋三を「国賊」とまで批判した村上誠一郎・元行革担当相を総務相に起用。石破氏の強い意思を感じる。衆院を早期解散し10月27日に衆院選を行う方針も、裏金議員や統一教会癒着議員の記憶が新しいうちに国民が審判を下すと考えれば、むしろいいことかも。


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