身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


1998年10月1日〜10月31日

●ぎりぎりまで動かない●「彼氏彼女の事情」●別件逮捕・別件捜査?●あれは記者の本当の仕事じゃない●学年誌に隠れた名作漫画●横浜ベイスターズが優勝●記者研修会●孤立感から脱出●またしばらく頑張ろう●「ビッグ3」オフ会●東京高裁の控訴審取材●今から選挙準備?●吟醸酒のラベル●S記者の1回忌●JCJで講演●新聞社が舞台のテレビドラマ●趣味の悪い改造車●海を越えて長電話●アパートの前でコケる…●忘れていたけど「セカンド」1周年●日本機関紙協会で講演●「三浦和義さんを励ます会」●読解力のない、かわいそうな人●阪神監督に野村氏!●ペットボトル茶にカビ混入●映画「(ハル)」を見る●●●ほか


10月1日(木曜日) ぎりぎりまで動かない

 今年も残すところあと3カ月かあ(爆)。時間が経つのは早いなあ。それはさておき(笑)つくづく思うのだが、どうして僕は、いつもぎりぎりにならないと動き出さないのだろうか。いや何、いつものことで原稿のことである(自爆)。仮に締め切りの1週間前に材料が全部そろっていたとしても、結局は直前になるまで書き出さないのだ。ところが同僚の中には、締め切りのはるか前に書き終えている記者がいる。例えば連載なんかの場合、余裕を持って数回分の原稿をきちんと書き上げて、早々と次の仕事に取りかかっていたりするのである。う〜ん、すごいなあ。残念ながら僕には、そんなのは絶対に真似ができない芸当だ。テニスの伊達公子じゃないけど、僕は「スロースターター」なのである(おいおい、単にエンジンのかかりが悪いだけだろうって?)。これはもう、たぶんずっと直らない性格なんだと思います。ごめんなさい(って、だれに謝ってるんだ?)。これからすぐに書き始めます…(核爆)。


10月2日(金曜日) 「彼氏彼女の事情」

 久しぶりにいい天気。というか、むしろ汗ばむ陽気である。愛車で出社。道路は空いているし信号のタイミングもばっちりで、会社までわずか20分で到着する。新記録だな(笑)。会社で夕刊の文化面を見ていたら、庵野秀明監督の新作アニメ「彼氏彼女の事情」のタイトルが目に入ってきた。面白そうなので以前から見ようと思っていたのだが、あれれ、きょうからスタートだったっけ…。慌てて最終面のテレビ番組欄を見ると、うっ、テレビ東京の午後6時半からのところに番組タイトルが書かれている…。しまったあ〜。ビデオの録画予約してないじゃん…。会社でアニメ番組を見るのは抵抗があるなあ。う〜ん…。背に腹は代えられないので、編集局の一番目立たない位置にある小さなテレビで見始める。だが、しばらくしてやっぱり恥ずかしさが限界点に達した(爆)。まあね、ちょっと編集局内ではね…。幸いにも別室の記者室が空いたので、後半は記者室に一人こもって見る。で、内容はというと、少女漫画の学園ラブコメディーに庵野監督が初挑戦するのだが、主人公の女子高校生の学園生活と心理状態がアップテンポ&ハイテンションで描かれていて、見ていてなかなか楽しめるし笑える。字幕を多用して説明する手法、背景処理の雰囲気などは「エヴァンゲリオン」を踏襲しているなあという感じだ。面白かったけれど、やっぱりこれを編集局内で見るのはためらわれるなあ。自宅でこっそりと見るものだ。社会人がこーゆーものを大っぴらに見てはいけない(自爆)。帰宅途中、コンビニで原作漫画「彼氏彼女の事情」(津田雅美、LaLa臨時増刊)を見つけたので購入。

 きのうに続いて横浜ベイスターズが中日に勝つ。きのう再点灯したマジックは3になる。いよいよ横浜の38年ぶり優勝は秒読み段階に突入だ〜。阪神タイガースは最下位決定だ〜。まあ、いくら何でもここまできて「優勝できませんでした」などということはないだろう。


10月3日(土曜日) うだうだ過ごす

 勤務なし。夕方まで爆睡。いくら寝てもまだまだ眠いぞ〜。テレビでアニメやニュースやクイズ番組などをぼ〜っと見て、漫画や雑誌を読んで、パソコンの前に座る。まあ、徹底的にうだうだと過ごすというのもいいかもしれない。ピザを食べすぎてお腹が苦しい(爆)。


10月4日(日曜日) 別件逮捕・別件捜査?

 某チャットで3時間ほど遊んだ後、テレビを付けっ放しにして原稿を書いていたら画面が特別番組に切り替わった。毒物カレー事件を捜査している和歌山県警の捜査本部がきょう未明に、保険金詐欺事件について、現場近くに住む夫婦を殺人未遂と詐欺容疑で逮捕した。NHKと民放テレビ全局が午前6時から一斉に報道特別番組を延々と流す。う〜む、これはとっても重大かつ問題の多い逮捕だと思うんだけどなあ。現場記者と各局はどういう考えでこの逮捕を報道したのだろうか。この日の夫婦の逮捕事実は、あくまでも「保険金詐欺事件」についての殺人未遂容疑と詐欺容疑である。にもかかわらず、現場記者もスタジオも「捜査本部は毒物カレー事件との関連について調べる方針…」「カレー事件の突破口に…」などと平然と報道していた。もしもそれが事実だとしたら、明らかな別件逮捕・別件捜査になるんだけどなあ。令状に記載されている容疑事実以外の捜査は違法なのだ。もちろん、毒物カレー事件はしっかり解決してもらいたいし、保険金詐欺事件も徹底解明してもらいたいと思う。だけど、捜査・逮捕のためならばどんな方法を取ってもいいという認識がまかり通るのは実に怖い。刑事訴訟法と手続きは厳然と守られなければならない。容疑者の人権が守られないような社会では、だれの人権であっても守られないからだ。そもそも捜査に法律違反があれば公判維持ができないし、最悪の場合、事件の真相解明ができなくなってしまうことさえ起こりかねないのだ。警察の動きを右から左へと垂れ流すだけなら、だれにだってできるじゃん。問題意識を持ってニュースを伝えなければ、違法捜査や人権侵害に加担することになるということを、報道記者はもっと自覚すべきだと思う。いや、むしろ報道が人権侵害を積極的に推進していたな。残念ながら、そういった視点で捜査に警鐘を鳴らすテレビ報道はほとんどなかった。ただ一局、TBS「関口宏のサンデーモーニング」だけは、カレー事件と保険金詐欺事件は別であることを繰り返し強調していたのが救いだった。でもこれは局の姿勢というのではなくて、番組担当者と出演者がまともだっただけなんだろうな。新聞は…?


10月5日(月曜日) あれは記者の本当の仕事じゃない

 和歌山の「保険金詐欺事件」の続きである。テレビはきょうも、保険金詐欺事件と毒物カレー事件をごっちゃにした放送を続けているし、おまけに自分たちの非常識な取材ぶりを棚に上げて容疑者夫婦の行動を非難している。まったく…。あの容疑者夫婦でなくても、あんたたちみたいな取材の仕方を続けていたら、だれだってホースで水くらいかけたくなるよ。さて、新聞はどうかというと、こっちもテレビのことは批判できないな。捜査や報道の問題点をきちんと指摘するまともな記事と、でたらめな記事とが混在する新聞もあったけど、きっと各社内も混乱しているのだろう。毒物カレー事件の容疑者ではないのに、カレー事件の容疑者であるかのような記事と見出しを、堂々と載せている新聞がいくつもあった。だからさあ、逮捕容疑はあくまでも「保険金詐欺事件」なんだってば。最もひどかったのは「サンケイ」だ(実名を出して非難するぞ)。前からそうだけど、こりゃもう新聞じゃないな。今回の事件に限って言えば「うちの新聞」はすごく真っ当な報道をしていた。逮捕容疑は「カレー事件」でなく「保険金詐欺事件」であるという認識で伝えていたのだ。つくば母子殺人事件、オウム事件、酒鬼薔薇事件などの時の対応とは明らかに違っていたので、ちょっと驚いてしまった。きのう僕は勤務がなかったので、同僚が作ったけさの紙面を見て心からほっとする。それにしても、和歌山の現場に詰めかけている報道陣をテレビで見ていると「記者って本当にごみのような存在だな」と思えてきて嫌になってしまう。あんなことをするのが記者の仕事ではないはずなのになあ。「お前だって同じじゃないか」という批判が聞こえてきそうだが、「それは違う」とはっきり言っておきたい。もしも僕があの現場にいたら、別の視点で事件を取材して記事を書く。少なくとも、容疑事実の混同をしてはいけないという問題意識と、人権は等しく守られなければならないという姿勢を持って取材に臨む。記者として何を伝えるかが問われているのだ。


10月6日(火曜日) 学年誌に隠れた名作漫画

 最近読んだ漫画の感想。伊藤伸平「はるかリフレイン」。タイムスリップがテーマのラブコメなのだが、こういう展開もありなんだなあと妙に感心させられた。幼なじみの二人は高校に入ってから急接近してめでたくカップルになったのに、交通事故で彼氏が急死してしまう。だがお葬式の翌日から、彼女はなぜか事故の前日に繰り返し戻ってしまうことに気付く。彼氏を交通事故から守ろうと何度も挑戦するのだが、何回やっても失敗して、彼女はそのたびにお葬式を経てまた事故の前日にタイムスリップしてしまうのだった…。人の運命と、大事な人の「死」を事実として受け入れていく作業と。あっという間に簡単に読めてしまうのだが、読み終わった後にほろ苦く切ない感覚が残る作品である。初出は進研ゼミの「高1チャレンジ」に一年間連載され、単行本は白泉社発行という変わり種だ。まあ、いわゆる学年誌連載の漫画なのだが、学年誌掲載の漫画には意外と隠れた名作が存在しているのである。かの「ドラえもん」だって、元はと言えば小学館の学習雑誌に連載されていたのだ。僕は小学生のころ、漫画の本を買うのは親から禁止されていたけれど(笑)、小学館の学習雑誌だけは例外的に認められていて、中でも「ドラえもん」は毎月楽しみにしていた作品の一つだったのである。タイトルや作者の名前は覚えていないが、今はなき旺文社の「中一時代」や学研の「中1コース」などの学年誌にも、子ども心を感動させる名作が数多く載っていた。懐かしいな〜(^^)。


10月7日(水曜日) 終わらない戦後

 来月に訪日する中国残留孤児の紙面を担当する。年々、肉親探しのために訪日する孤児の人数は、時間の経過とともに減り続けていて今回は28人。孤児たちの幼い時の顔写真と現在の顔写真をずらっと並べて見ていると、残酷な運命と時の流れに心が痛む。終戦から50年以上の歳月が経っているのに、この人たちの戦後はまだ終わっていないのだ。そんなことを考えているところに、韓国の金大中大統領が来日。日韓首脳会談で発表される共同宣言には、日本が韓国を植民地支配したことについて「反省とおわび」が盛り込まれるそうだが、自民党内ではこれに反発する意見が相次いでいるのだという。おいおい、まだそんなことを言ってるのかよ…。日韓の間でも、本当の意味では戦後はまだ終わっていない。

 甲子園での横浜ベイスターズの試合が雨で中止になったので、きょうの横浜優勝はなくなる。待機する必要もなくなったため、いつもより早めに帰宅(^^)。ラッキー。メールのチェックをして、5分だけと思ってベッドに横になるが、気が付いたら午前2時だった。目を覚ますためにシャワーを浴びてからパソコンに向かう。というわけで、めちゃ遅い時間の更新です。


10月8日(木曜日) 横浜ベイスターズが優勝

 出社前に関内で髪の毛をカットする。3カ月ぶりにすっきりした(^^)。耳は半分くらい隠れているけど、前髪は目に入らない程度の長さだよ〜、Yちゃん(謎)。でもたぶん、また3カ月くらいこのまま伸ばしっ放しになるんだろうなあ(自爆)。このところ3カ月周期なのだ。

 阪神タイガースに逆転勝ちして、横浜ベイスターズが38年ぶり優勝を決める。よかった、よかった。阪神はこの悔しさをバネに、来年こそは頑張ってね。編集局内はもう、ほとんどお祭り騒ぎ状態だ。でもあまりにも会社全体が騒ぎすぎるのを見ていると、逆に冷めちゃうんだよな。横浜優勝を祝う気持ちはいっぱいあるのだが、なんだか今一つノレなくなってしまう。ほかにも伝えるべき大事なニュースがあるにもかかわらず、「横浜ベイスターズ一色」を暗に押し付けてくるような空気になじめない。何となく、みんなと違う感覚を否定するような「無言の圧力」みたいなものを感じてしまうのだ。単に僕がへそ曲がりなだけなのかなあ…。そもそも、こんなことを考える方がおかしいのかなあ?


10月9日(金曜日) 記者研修会

 午後から東京・東陽町で、新聞労連主催のJTC記者研修会。全国の新聞社の若手&中堅記者を対象にした催しで、今回が10回目。僕は事務局スタッフという立場で参加する。だがしか〜し、目覚ましを無意識のうちに止めてしまって、はっと起きたら何と◯時(とてもここに時間は書けません)。とほほの大遅刻。ああ、またやっちゃった…。ごめんなさい。

 講師の一人、大阪・道頓堀川「ホームレス襲撃事件」を取材したフリーライターの北村年子さんの話が刺激的だった。加害者の若者もまた「弱い者いじめの連鎖」の中で苦しんでいるという視点を持って取材を続ける北村さんは、警察発表に頼って一方的で表面的な記事しか書かない新聞記者とは取材に対する姿勢が明らかに違う。問題意識の持ち方が違うのだ。「何のために書くのか。社会を変えたい、少しでもよくしたいから書くのだ。そのために何を訴え、どう表現したらいいのか」。そうした思いが北村さんの話からは鮮明に伝わってくる。全国から集まってきた後輩記者たちの心に、彼女のメッセージはずしんと響いたことだろう。もう一人の講師は、「言論の不自由」(連載「みる・きく・はなす」はいま)の取材メンバーである朝日新聞記者の市川速水さん(「言論の不自由」については6月30日付の身辺雑記を参照)。市川さんには、もっと具体的な取材背景にまで踏み込んで話してもらいたかったなあ。

 夕方から研修会場近くの飲み屋で懇親会。出席者の宿泊場所のホテルで2次会。会社の枠組みを超えて全国の記者仲間とじっくり話ができるのが楽しい。この研修会に参加した記者たちはこうやって、新聞記者はどうあるべきかを考えて、やる気と熱意と元気を得てそれぞれの職場に戻って行くのだ(^^)。そこが「JTC記者研修会」のポイントである(宣伝)。

 孤立感から脱出 きのうからずっと気になっていた「横浜ベイスターズ優勝の際の社内空気」について、何人かの記者にどう思うか聞いてみた。実は、僕はすっごく落ち込んでいたのだ。「ベイスターズ優勝を祝わないのはおかしい、ベイスターズの記事を大きく扱うのは当然だ、文句を言うのは非国民ならぬ非県民だ」みたいな空気に支配された編集局の居心地はとても悪くて、僕は一刻も早くあの場から立ち去りたくて仕方なかったのである。「金大中大統領の訪日」「円が急騰一時111円台」「長銀合併を住友信託社長が白紙撤回」など、ほかにも重要なニュースがいっぱいあるのに、ベイスターズ優勝に紙面の大半を割いてしまって平然としている感覚に僕はついていけなかった。日ごろから伝えるべきニュースをきちんと伝えているのならいざ知らず、肝心な原稿は意図的に書かなかったりボツにしたりしているくせに、「ベイスターズ優勝は歴史的大ニュース」とばかりに大騒ぎする感覚にぞっとしたのだ。でも僕は小心者だから、周りのみんながみんな「ベイスターズ一色」に染まっていると、「一人だけこんな感覚に襲われる僕っておかしいのかな」などと心配になってしまうんだなあ。「全員が黒と言っても僕は断固として白」な〜んて大見得を切れればカッコいいんだけどね。情けないけど不安になってしまったのだ…。まあ、もっと正直に言えば、強烈な疎外感というか孤独感を覚えて寂しい気持ちになっていたのである。で、全国各地の記者にどう思うか、恐る恐る聞いてみたのだ。そうしたら、多くの記者から「横浜優勝にそこまで紙面を使うのは異常だ」などという感想が返ってきた。尊敬する大先輩記者は「それって天皇報道やW杯サッカーの時と一緒だよね。◯◯君(僕の名前)の方がまともな感覚だよ」と言ってくれた。ああ、よかった。僕は全国レベルでは決して孤立はしていなかったんだ〜(^^)。「うちの会社」が変なんだ。

 飯も酒も入って、話も弾むと、家に帰るのが面倒になってしまうもの(笑)。しかも、あすの記者研修会は朝9時半からなのだ。横浜に帰ってまた来るのは辛いなあ。というわけで、宿泊予定のなかったもう一人の事務局スタッフと相談して、2人で茅場町のカプセルホテルに泊まることにする。「じゃあ3次会だな」と近くの居酒屋へ(爆)。午前1時まで飲む。


10月10日(土曜日) またしばらく頑張ろう

 午前中は記者研修会。新聞労連委員長から報道の在り方について問題提起。5人のデスク&ベテラン記者によるミニシンポを聞く。記者経験豊かな先輩記者たちの取材に対する問題意識が、それぞれ浮き彫りにされて興味深い。午後からはテーマ別に分かれてディスカッションである。僕は勤務があるので昼食を食べてから横浜に戻る。研修会はあすの午前中まで続くけれど、ちょっと無理なのであすもパスさせてもらう。残念だなあ。でもまあ、きのうときょうの研修会に参加して、事務局スタッフでありながら「元気の素」をいっぱい分けてもらえた。またしばらくは頑張れるかな(^^)。「何のために新聞記者になったのか」「自分は何を伝えたいのか」をしっかりと認識している人たちと話をすると、自分自身のやる気が刺激される。そんなの認識しているのが当たり前じゃんと思ったら大間違い。「何のために新聞記者になったのか」「自分は何を伝えたいのか」が分からないアホな記者の方が圧倒的に多いんだってば。いったん自宅に戻ろうと思ったが、時間がなくなったのでそのまま出社。それにしてもめちゃ眠いな。しかも何ときょうは最終版までの勤務だった。とほほ…。そんなわけで、帰宅してから、きのうときょうの2日分の身辺雑記をまとめて更新する。


10月11日(日曜日) 「ビッグ3」オフ会

 新聞休刊日。HPを更新してメールを書いて新聞を読んだら、すっかり朝になっている。やばいな〜と思いつつCDを聞きながら寝る。佐藤美記子「margaret」。リズミカルな曲で聞き心地がいい。肉体的にも精神的にも疲れているのか、夕方まで爆睡。のろのろと起き出してシャワーを浴びてから、横浜の石川町へと向かう。パソコン師匠である同僚のH記者とインターネットを通じて知り合った元記者氏との3人で中華街で飲む約束をしていたのだ。まあ、案の定というか、いやもうお約束みたいなものなので大方の予想は付いていると思うけど、遅刻しました(爆)。そーゆー奴なんです、僕って…。ところで、この元記者氏は以前は大蔵省担当で、訳あって今は家業の自営業をやりながらHP「突撃!ヒマ人新聞」を運営しているというとっても面白い人である(「お薦めLinks」のページ参照)。会ってみると、やっぱり面白い人でした。「ナンパの大家」である元記者氏の武勇伝(?)に始まって、記者時代のエピソード、パソコン&インターネットの話、脱サラをするにはどうすればいいかなど、硬軟取り混ぜた話は笑いの連続。「あすのジャーナリズムを考える」などというテーマの話はまるっきり出なかったが(笑)、3人とも大いに盛り上がった。同僚H記者によると、きょうの飲み会は「ジャーナリズム系個人HP『ビッグ3対談』」なんだそうだけど、やっぱりどう考えても「お笑い3人組対談」と称した方が事実を正しく伝える表現だと思うよ(苦笑)。中華街は大変な人出。H記者の予約してくれた店の料理はとてもうまかった。満足しました〜。

 庵野秀明監督のアニメ「彼氏彼女の事情」の録画予約を見ようと思ってビデオを付けたら、何も録画されていなかった。しまった、録画予約の設定を間違えていた(涙)。ビデオ側の電源をオフにしていなかったのだった。ショック…。記者研修会の初日が2回目の放送だったのだ。録画予約できているものとばかり思っていたから、楽しみにしていたのになあ。う〜む。


10月12日(月曜日) 東京高裁の控訴審取材

 「ベイスターズ優勝時の社内の空気」に馴染めず、違和感を覚えたことを書いた10月8日と9日の「身辺雑記」に対して、一生懸命に励ましてくれるメールをもらった。その人も「みんなが同じ方向に走り出した時点で、すごく冷めた目で見詰めてしまう」のだという。そっかそっか。すっかり元気になりました。とってもうれしかったです(^^)。

 午前中、霞が関の東京高裁。「作文非開示処分取り消し訴訟」の控訴審を取材。な〜んと睡眠時間3時間だったけど、奇跡的に起きられたのだ〜。わ〜い(苦笑)。一般傍聴人と一緒に並んで整理券を受け取る。傍聴者定数を希望者数が下回ったために無抽選だった。この日は町田市の中学校教師の証人調べ。当時の生徒たちが何人も「先生から作文を返してもらっていない」と言っているのに対し、この教師は「絶対に返した」と最後まで主張する。う〜む。学校側の主張を突き崩すには、残念ながら弁護団の力量不足を感じた。そうは言っても、学校側の主張には不可解さや不誠実さを強く感じさせるものがある。裁判長の訴訟指揮が期待されるところなのだが、この裁判長がはっきり言って、まるでやる気が感じられないんだなあ。問題意識が欠如しているとしか思えないような反応を随所で見せてくれるのだった。これじゃあ、裁判の勝ち負けは別にして、歴史に残るような判決文なんか書けないと思うよ、裁判長(爆)。

 東京高裁の地下にある食堂で昼食を食べたが、おいしくなかったぞ。そう言えば高裁のすぐ隣の農水省の食堂が安くてうまいと評判だって聞いたことがあったなあ。しまった、農水省の食堂に食べに行けばよかった。午後から出社。眠いよ〜。午前零時前に帰宅。


10月13日(火曜日) 今から選挙準備?

 いつもより早く出社して選挙会議。何と、来年4月に予定されている統一地方選の準備を今からもうやれってさ…。おいおい、いい加減にしてくれよ〜。知事選、政令指定都市の議員選、そのほかの市町の首長や議員選挙がずらずら〜っと集中してあるんだよ。まじで大変で面倒くさいじゃんか。ほんの少し前に参院選が終わったばかりだっていうのにさあ。そもそもあの時の代休だってまだ返してもらってないんだよ。不公平だし理不尽じゃん(怒)。おまけにこれで、解散・総選挙でもあった日には、どないせえっちゅんじゃ。あまりにも加重な負担が強いられるようだったら、マジギレして「自主脱藩」しちゃおうっと(爆)。半分以上は本気だぞっ。ぶつぶつ…(この後、文句&愚痴が延々と続く、以下省略)。


10月14日(水曜日) 講演の打ち合わせ

 頼まれている講演の打ち合わせ。日本ジャーナリスト会議(JCJ)と日本機関紙協会の事務局長氏2人と横浜駅前の喫茶店で会う。「機関紙協会」は市民団体や労働組合の機関紙・ミニコミだとか家庭新聞などの作り方を指導をしている団体で、JCJと連携しながら、素人の新聞作りにジャーナリスティックな視点を取り入れたいのだそうだ。「訴えたいこと、書きたいこと、伝えたいこと」を大切にする姿勢というのは、メディア規模の大小や発行形態に関係ない。事務局長氏の話を聞いていて、新聞作りの原点みたいなものを感じた。

 吟醸酒のラベル 打ち合わせの終わりに、機関紙協会の事務局長氏が「こんな面白いものがありまして」と言いながら、一枚の紙を出してきた。吟醸酒のラベルだった。そこには「◯◯」という僕の後ろの名前(本名)が大きく書かれていた。「え〜っ、そんな銘柄の日本酒があったんですか」と驚く僕。千葉県銚子市にある酒蔵のお酒でとってもうまいのだという。事務局長氏は地酒の会を主宰していて、銚子の酒蔵を取材した時に味わった吟醸酒「◯◯」を思い出したので、僕のためにラベルを持ってきてくれたのだった。うれしいなあ〜(^^)。来週の講演の後に本物を用意してくれるそうだ。日本酒を飲むのは苦手だけど、味わうのは大好きなので楽しみだな(^^)。わ〜い、ありがとうございま〜す。

 腕時計を購入 横浜のヨド◯シカメラで腕時計を買う。ほとんど使い捨てと言ってもいいような激安の値段である。前のやつが電池切れになってから腕時計は必要ないと思っていたのだが、自分がどれくらい約束の時間に遅れているのか把握する必要が生じてきたため、仕方ないけど買うことにしたのである(爆笑)。う〜む…。自分でも困った奴だと思う(自爆)。

 S記者の1回忌 A新聞のS記者が亡くなって1年が経った。支局の駆け出し記者だった僕に、いろんなことを教えてくれた他社の大先輩記者だった。毎晩のように飲みに連れて行かれ、自宅に招かれてしょっちゅう夕食をご馳走にもなり、奥様ともども家族でかわいがってもらった。お酒が大好きで、アル中じゃないかと思うくらい毎日飲んでいたが、飲むと僕に説教を始めるのが常だった。他社の記者なのにうるさいなあと思うこともあったけど、それがまたS記者のいいところだったのだ。異動になって別々の支局に移っても、遊びに行った時や電話などでS記者の説教は続いた。亡くなってからもたまに夢の中で僕を叱ってくれることがあったのに最近はあんまり登場しなくなったね、Sさん。今、S記者は出身地の伊東のお寺で静かに眠っている。この前、S記者の奥様に久しぶりに電話をかけた。伊東のマンションで一人住まいをされている。「記者の妻だったからほとんど単身赴任みたいなものだったでしょ。全然寂しくなんかないのよ、本当に」。本心はどうなのかよく分からないけれど、元気そうな声で懐かしがってくれた。1回忌は身内だけで済ますとのことだったので、近いうちに墓参りに伺う約束をする。「駅に着いたら迎えに行くから、必ず電話を寄越すように」と厳命された。


10月15日(木曜日) JCJで講演

 この前までは肌寒い日が続いていて「ああ、これから寒い冬に向かうのか…」と寂しい気持ちになったというのに、きょうは台風の影響なのか蒸し暑い。夜から、日本ジャーナリスト会議(JCJ)の例会に招かれて話をする。「書くべきことを書くということ」と題して、新聞社には「伝えるべきことを伝えようとしない」記者や編集幹部がいかに多いかという実態の数々を、具体的な例を挙げながら紹介した。例会にはテレビ局員やフリーライターらのほか、全国紙の元論説主幹やデスクなど僕からすれば大先輩も何人か参加されていたのだが、僕の話に皆さんがとても共感を示してくれる。「自分の新聞社にまず出稿して、それでボツになったら社外メディアで原稿を生かす」「問題意識を持っている同僚記者と職場環境を変える努力を少しずつ続けている」といったところに強い支持の声が集まった。参加者の皆さんからしてみれば、後輩の若手記者が頑張っている姿が微笑ましく感じられたのだろうか。とっても励まされてしまった(^^)。「元気の素」をもらっちゃったな。懇親会に出て午前零時前に帰宅。


10月16日(金曜日) 新聞社が舞台のテレビドラマ

 NHKの朝の連続テレビ小説「やんちゃくれ」と、フジテレビの水曜夜のドラマ「タブロイド」を毎回かかさず見ている。どちらにも共通しているのは、新聞社が舞台になっていることだ。「やんちゃくれ」は、大阪の老舗の造船所の二女が名門お嬢様高校を中退して、自分の生き方を元気いっぱい模索するストーリー。主人公の水嶋渚のアルバイト先が、下品でお下劣ながらもバイタリティーあふれる「阪神タイムス」という三流新聞社なのである。水嶋渚役の小西美帆がかわいくて、表情&演技も見ていて飽きない。主題歌のウルフルズ「あそぼう」がこれまた歌詞・メロディーともに気持ちいい。NHKの朝ドラを毎日のように見るなんて「ふたりっこ」以来だなあ。一方、「タブロイド」は、大手新聞社から系列の駅売り夕刊紙に左遷された女性記者の活躍を描くお話だ。咲(常盤貴子)は中央官庁の記者クラブ詰めのエリート記者。「官僚に都合の悪いことは取材するな」と命ずる上司に反発して左遷されるのだが、新しい職場は「ヘアヌード」が1面トップになる「売れてナンボ」の夕刊紙だった。取材手法の全く異なる契約記者のくるみ(ともさかりえ)と衝突したり、手を組んだりしながら、独自のカラーを出していく。サンケイ新聞と夕刊フジがモデルなのは明らか。実際にサンケイから夕刊フジに飛ばされた(?)記者を僕は知っているが、あそこはそういう異動が当たり前のように行われる会社なんだよなあ。でも、それを堂々とテレビドラマにしてしまうところは心底すごいと思う。いやホントに。「恐るべしフジ・サンケイグループ」である。ドラマ的には細かいことを言えばいろいろ文句も付けたくなるが、この先どんな展開になるかは興味深い。


10月17日(土曜日) めちゃめちゃ趣味の悪い改造車

 夜中に会社から帰って来たら、アパートの前にめちゃくちゃ趣味の悪い改造車が4台ほど止まっていた。おおっ、久しぶりじゃ〜ん…。いつも夜中になると「趣味の悪い改造車」が何台もアパート前の道路に集結して堂々と違法駐車していたのだが、最近は姿を見せなくなってほっとしていたんだけど、また来たのか…。うちのアパートの別棟には、どうやらヤンキー系の家族が住んでいるらしい。改造車の持ち主たちの訪問先がそのヤンキー系の一家なのだ。

 人様の趣味なんか本当はどうだっていいのだけど、それにしても彼らの趣味はひどすぎる。当然のように車高はめちゃくちゃ低いのだが、なぜか彼らの車はすべてワゴン車で、屋根には異様にでかい羽(スポイラーのお化けみたいなやつ)がドビュ〜ンと生えていて(爆笑)、どぎつい原色のボディーカラーの車体には、ダサダサの絵が描かれているのだ〜。そのセンスのなさはあきれるばかりで、いつ見てもめまいを起こして頭がくらくらしてしまうのであった。会社からタクシーで帰ってくると、改造車軍団が路上駐車しているのに出くわす。同乗している同僚記者たちもそれを見た瞬間、一様に絶句してしまうのである。

 まあ、百歩譲って悪趣味とセンスのなさは個人的な問題だから目をつぶるとしても、許せないのは彼らの傍若無人の振る舞いだ。違法駐車してるんだからもっとこそこそしていればいいものを、ヤンキー家族の家から帰る際に、夜中にもかかわらず「パフォパフォ〜」「ぷふぉ〜ん」とこれまたとても悪趣味なクラクションを鳴らしながら去って行くのである。これまでに最大10数台の改造車がやって来たことがあったな。やかましいんだよっ。しかも、彼らの立ち去った後にはごみが散乱しているのだあ。おいおい、いい加減にしろよ。でも、近所のだれも何も文句は言わない(ようだ)。僕も言わない。だって、怖いんだも〜ん。へたなこと言って大事な愛車に傷でも付けられたら割が合わないもん(^_^;)。そんなの嫌じゃ〜ん。何を隠そう僕は小心者なのだ(自爆)。まあ、苦々しく思っているだけだな。ちなみに、ヤンキー家族には若夫婦のほかに小学生くらいの子どもがいる様子なんだけど、真夜中にその子どもたちまでお見送りに出て来ることがある。すっごく教育上よろしくないと思います。


10月18日(日曜日) 海を越えて長電話

 メールのやり取りをしている米国在住の日本人女性記者から電話をもらう。彼女とは毎日のようにメール交換しているけれど、電話で話すのは初めてだ。とっても楽しかったので何と5時間近く話し込んでしまった。国際通話の長電話って生まれて初めての経験だあ〜(笑)。実は僕は長電話というのはそんなに嫌いではなくて、これまでの長電話の最高は8時間である。だがしか〜し、3時間を超えるような長い電話は女の子が相手に限られていて、男相手ではさすがにそこまで話す気にはならないなあ(それでも十分に長いって?=爆)。それはともかく、心配なのは電話料金である。今度は僕の方からも電話するね(^^)。


10月19日(月曜日) 冷蔵庫

 し、しまったあ〜っ。冷蔵庫のドアがきちんと閉まっていないまま、な、な〜んと12時間以上も気付かなかったのだあ〜(涙)。ほんの1センチほどのすき間が空いていただけだというのに、冷蔵庫の中はすっかり室温と同じ状態になっていて、ペットボトルのウーロン茶は生ぬるくなっていた…。とゆーことは、保存方法として「要冷蔵」と書かれている納豆や肉じゃが冷凍パック、ちくわ、タピオカなどは、とっても危険なことになっているのだろうか…。でも、丸1日放置しておいたわけではないしなあ…。う〜む。真剣に悩んだ末に、食べて腹をこわすのは嫌なので、もったいないけど危なそうな食品類は泣く泣く処分した。せっかく、味噌汁と納豆でご飯を食べようとしていたのに〜。とほほ。


10月20日(火曜日) スポーツ新聞か…?

 日本シリーズは移動日のために休み。野球の記事を運動面で大きく展開するのは分かるけど、一体いつまで横浜ベイスターズの記事を社会面に見開きで載せるつもりなんだろう。うちはスポーツ新聞じゃないんだからさあ。普通の日刊紙なのに、まったく何を考えているんだろうね。追及すべき行政の不正だとか、守るべき弱者の生活などにはとっても淡泊なくせに…。まあ、ほかにも読者に伝えるべき大切なニュースがある、という判断ができないのだから仕方ないか。こうなると、ベイスターズに早いところ日本一になってもらうのが一番かな。あ〜あ、自分的には完全に冷め切っているな。実はそーゆー人って、僕のほかにも何人もいる。


10月21日(水曜日) アパートの前でコケる…

 会社に行こうと家を出たところで、いきなり出鼻をくじかれてしまった。アパートの前の歩道で滑って前につんのめり、ばた〜んと思いっきりコケてしまったのである。う、う、痛いよ〜。冷たい雨に濡れながら、よろよろと立ち上がる僕のすぐ傍らを、小学生の男の子が馬鹿にしたような目を向けながら通り過ぎて行くのが、情けない気持ちに拍車をかける。被害は意外に大きかった。右腕を長さ20センチほど擦りむいたほか、左手の甲と手のひらに深い切り傷が3カ所と、左足に打撲傷…。結構出血しているじゃん…。おまけにジーパンとシャツは砂&泥だらけ…。すぐさま部屋に戻ったのだが、ほとんど半泣き状態だあ〜。とりあえず傷口をよく洗ってからバンドエイドを張り付ける。ついさっきシャワーを浴びたばっかりなのになあ、と思いつつ服を着替える。ああ、こんなに勢いつけて転ぶのは何年ぶりだろう。少し冷静になってから「アスファルトの道路というのは結構ダメージがあるんだな」と変なところで感心してしまった。会社には文句なしの大幅遅刻。心配してくれたのは後輩の女性記者だけで、ほかの同僚たちには笑い者にされてしまったぞっ。掛け値なしにまじで痛いのに、哀れな被害者になんて薄情な職場なんだあ〜。グレてやる〜(爆)。

 そんなわけで横浜は冷たい雨が降っていて、と〜っても寒い。「肌寒い」などという状態は通り越している。こりゃあもう季節はすっかり冬だよ。僕は寒いのは苦手なのだあ〜。そう言えば、気象庁の3カ月予報では今年は冬の到来が早く、寒暖の差が激しいんだってさ。

 文字化け発生? 「サードインパクト」の常連訪問者の方から「フロントページが文字化けする」という連絡をいただきました。一応、ページ更新した後には毎日必ず動作確認しているのですが、僕が見ている限りは問題はありません。ちなみに僕のブラウザーはネットスケープ3.0です。たぶん、ブラウザーの設定の「文書の文字コード」を「日本語(自動判別)」にするか、ページの「再読み込み」をすると正常な表示になると思われます。さらに調べてみますが、ほかの訪問者の方々は大丈夫でしょうか。問題があったら、ぜひご一報ください。


10月22日(木曜日) 「お笑い3人組・オフ会談 」再録

 ああ、体のあちこちが痛いなあ。しつこく、きのうの転倒事件の続きを書くけど、それにしてもだ、もしもあと2メートルも前につんのめっていたら車道に倒れていたわけで、そんでもってそこに車や大型ダンプカーなんかが通りかかっていたとしたらなどと考えると、ぞっとするなあ。そしたら即死だよ…。家の前でコケて即死…。う〜む。しゃれにならんカッコ悪さだ。まったく一寸先は闇だな。で、原因分析をすると(笑)、どうやら靴底が擦り減っていたのと、雨で道が滑りやすくなっていたのとがまずかったようである。新しい靴を買うかな。

 同僚H記者のページで、4回に分けて連載されていた「お笑い3人組・オフ会談 」が完結した。10月11日付の「身辺雑記」で紹介した中華街でのオフ会(座談会)の様子を再現収録しているのだが、これがめちゃ面白い。いやいや自分で言うのも何だけどホントに笑える。僕は出席者(発言者)の一人でありながら、夜中にこの会談記事を読みながら腹を抱えて大笑いしてしまったのだあ〜。ナンパな話、報道批判、脱サラ談義、下ネタオンパレードなどなど、硬軟取り混ぜた馬鹿馬鹿しい発言の数々&ジャーナリスティックな視点(爆)とをたっぷり楽しんでいただければと思います〜(^^)。

 続・文字化け発生? きのう触れた「フロントページの文字化け」の追加報告です。同僚S記者がブラウザー「エクスプローラー」で動作確認してくれたところ、こちらも正常な表示だったそうです。もしも、文字化けが発生した場合は、まず自分のブラウザーの設定を確認してみて、それでもまだおかしい時は僕までメールをください。


10月23日(金曜日) 忘れていたけど「セカンド」1周年(^^)

 そう言えば、すっかり忘れていたけれど「セカンドインパクト」を開設してから10月12日で1周年だったのだ〜(爆)。「サードインパクト」の陰に隠れてしまって影の薄いサイトではあるかもしれないが、こちらも僕にとっては大切なHPなのである。訪問者の皆さん、たまには「セカンド」の方にも遊びに来てくださいませ〜。と言いつつ、管理者の僕でさえ1周年を忘れていたくらいだからな…。すまないっ!「セカンド」よ。えっと、ちなみに「サード」が1年間で延べ16000件のアクセスがあったのに対して、「セカンド」へのアクセス件数はこの1年で約4700件だった。「サード」のおよそ3分の1かあ。まあ、あのカタイ内容からすれば、かなり健闘していると考えていいんだろうなあ。いくつかのHPでリンクもしてくださっているし。とゆーわけで、これからもよろしくお願いしますね〜。一応参考までに申し上げるのですが、間もなく「セカンド」のアクセス数がちょうど5000件に達します〜(笑)。ついでのようですが、「大岡みなみのコラム風速計」の最新版を追加更新しました。


10月24日(土曜日) 日本機関紙協会で講演

 午後から日本機関紙協会神奈川県本部で講演。テーマは、先週の日本ジャーナリスト会議(JCJ)で話した時と同じ「書くべきことを書くということ」。新聞社には「伝えるべきことを伝えようとしない」記者や編集幹部がいかに多いかという実態を紹介しながら、新聞記者の本当の仕事とは何かについて日ごろから考えていることを話す。懇親会では、わざわざ用意してくださった「僕の名前と同じ銘柄の吟醸酒」をご馳走になる。あっさりした辛口で飲みやすいのだが、僕は日本酒は苦手なので、なめて味見する程度なんだけどね〜。出席者が労働組合で機関紙を作っている人たちだったので、不当解雇の具体例や、職場に派遣社員やパート労働者が増えていることによる影響など、現場の声を聞くことができて勉強になった。

 「三浦和義さんを励ます会」 夕方から、東京・神保町の中華料理店で開かれた「三浦和義さんを励ます会」に出席。三浦さんは今年7月に、ロス疑惑の本件である「銃撃事件」は逆転無罪となって13年ぶりに釈放されたのだが、別件の「殴打事件」上告を最高裁が棄却したため、再び身柄拘束されることになってしまった。13年間も拘置所の独房に入っていたのに、最高裁は「『別件』の未決算入は実刑6年に約2年不足している」という理由で、三浦さんの刑務所服役を決定したのである。時期はまだ決まっていないが、もう間もなく再収監されるという。そんなわけで「人権と報道・連絡会」など、三浦さんの闘いを支援している映画監督、出版社社長、大学教授、新聞記者ら計10人が集まって励ます会が開かれた。甲山事件の山田悦子さん(一、二審とも無罪)も顔を出す。僕は三浦さんとは手紙のやり取りはしていたが、直接お目にかかるのはきょうが初めてである。事件報道の在り方、容疑者(被告)の人権とマスコミについて問題提起したという意味で、三浦さんの存在はメディアで働く人間にとっては極めて大きい。三浦さんが話してくれた拘置所生活の話は、オフレコなので紹介することはできないけれど、とても面白くて興味深い内容だった。それにしても13年間もの拘置所生活は大変だったろうに、さらに約2年、今度は刑務所生活を送らなければならないというのは納得いかない司法判断だ。ともあれ、くれぐれも体にだけは気を付けて、日本の刑事制度を体験取材してくる気構えで、2年後には元気で社会復帰していただきたいと思う。


10月25日(日曜日) 読解力のない、かわいそうな人

 世に中にはホントにいろんな人がいるもんだ。まったく…。ちゃんと人の文章を読んでいないのか、それとも本人に読解力がないのかは知らないけれど、自分勝手に文意をねじ曲げ、「そんなこと書いてないじゃ〜ん」というような解釈をして、一方的な意見を送り付けてくる人がたまにいるんだよね〜。そんでもって「あなたは傲慢だ!」な〜んて決め付けられちゃったりして…(爆)。送り付けられた側は困惑&閉口してしまう。視点も焦点もずれまくりなんだもん(笑)。単にけんかを売っているとしか思えないよなあ。論点がかみ合っていて、問題点を把握した上で、意見交換したり議論を戦わせたりするっていうのなら、大いに歓迎。それはとっても有意義なことだと思う。例え、相手の意見や考え方が、自分とまるっきり異なっていたとしてもね。でも、書いてもいないことを基にけんかを売られてもねえ。で、そういう人はおまけに失礼なんだよね〜。挨拶の仕方やメールの書き方も知らないし、自分の名前も書いてこない。発信者欄にアドレスと名前が表示されるから身元は分かるんだけど、でも、手紙でも電子メールでも、見ず知らずの人間に対する礼儀ってあると思うんだけどなあ。う〜ん、何だかこの人って、とってもかわいそうな人なんだなあって思えてきた…。

 夜中に会社から帰宅して、アパートの前でふと夜空を見上げると、素晴らしくきれいなオリオン座が頭の真上に輝いていた。おおっ、心が洗われる一瞬だな。首都圏でもオリオン座は比較的はっきり見える星座の一つだよね。そう言えばこのところ、夜空に無関心だったと反省する。小学生のころはよく天体望遠鏡で夜空を眺めたものだし、中学生のころは毎月のように渋谷の五島プラネタリウムに通って天文講座を聞いたというのに…。「セカンドインパクト」へのアクセス件数が5000件を超える。ありがとうございます〜(^^)。


10月26日(月曜日) 阪神監督に野村氏!

 横浜ベイスターズが日本一になって、やっとこさ日本シリーズが終わった。まったくやれやれだ。はいはい、よかったね…。それよりも、阪神タイガースの次期監督である(^^)。ヤクルト前監督の野村克也氏が、阪神の新監督に就任することに決まった。日本シリーズが終わってから決断すると言っていたのに、きのう早々と受諾表明したのは、監督就任が大きく報道されることを計算して日本シリーズのない日を選んだのだろう。さすがは野村監督だ。その辺は抜け目がないな。さて、万年最下位チームに甘んじている「ダメ虎・阪神」に、野村新監督は吉と出るか凶と出るかだが、これについては職場でも賛否両論あった。「これで阪神優勝は決まりだあ〜」と名将野村を積極的に評価する意見と、自由気まま&放任主義でやってきた阪神に「管理野球は通用するのか」とカラーの違いを心配する声とである。う〜ん、これは難しいところだなあ。優勝はしてもらいたいし、こてんぱんに巨人もやっつけてもらいたいけれど、あの阪神のデタラメでいい加減なチームカラーは維持してもらいたい…。ま、いっか。しばらく様子を見るっちゅうことで。野村ジュニアがおまけで付いて来なくてよかった…(爆)。


10月27日(火曜日) 寒い日には鍋が食べたい

 うひゃあ、めちゃ寒くなったな〜。夕方、会社近くの「魚屋&定食屋」に同僚と食事に出かけたら、あまりの寒さに思わずぶるってしまったぞ…。水道の水もすっかり冷たくなってきたし。ああ、これからもっと寒くなっていくんだなあ…(涙)。こういう日にはあったか〜い鍋が食べたいなあ。カキ鍋、石狩鍋、ちゃんこ鍋、しゃぶしゃぶ…、すき焼きなんかもいいかもしれない。えっと、カキ鍋だったら味噌仕立てがいいな。そんでもって野菜がたっぷり入っているのだ〜。う〜む、お腹が空いてきた。身辺雑記をアップしたら、愛車に乗ってラーメンでも食べに行こう。現在時刻は午前零時半なんだけどね(爆)。ちなみに、夕食を食べに行った会社近くの「魚屋&定食屋」では「ベイスターズ日本一」を記念して、定食から百円を割り引いてくれた。ここのご夫婦は熱烈な横浜ファンで、「わが社」が出した「リーグ優勝」「横浜日本一」の2つの号外が額に入れて飾られているのだった。おばちゃん、ご馳走さま!


10月28日(水曜日) ペットボトル茶にカビ混入

 日本コカ・コーラが販売するペットボトル入りのお茶「爽健美茶」に、カビが混入していることが分かった。同社はこの事実を消費者に公表しないでこっそりと製品を回収していたというニュースが昨夕、共同通信から全国配信される。実はその前夜に僕が飲んだ「爽健美茶」にもキャップの内側にカビのようなものが付着していて、気持ち悪いなあと思っていたのだった。で、きょうの昼ごろ、日本コカ・コーラの「消費者情報室」に電話をかけてみた。混雑していて、なかなか電話がつながらない。20回ほどかけてようやくつながる。応対した女性によると、カビが混入していたのは茨城工場の製品で、僕が飲んだのは記載されている製造記号から判断して近畿工場のものだという。ここまではのんびりした応対だったのだが、カビらしきものが付着していた旨を説明すると、あわてた様子でメモを取り始めて僕の住所や名前や連絡先などを質問してきた。あくまでも消費者の立場で電話しているので、連絡先などを教えると、都合のいい日時に販売会社の人間を差し向けるので現物を見せてほしいと言う。カビらしきものが付着していたお茶は気持ち悪いので全部は飲まず、半分残して冷蔵庫に保管してあるほか、同じ製造工場のものがあと5本残っているのだ。こんなものは僕も早いところ処分したいので日本コカ・コーラからの申し出を承諾する。だがしか〜し、勤務先に電話すると言っておきながら会社に電話はなかったぞ。おいおい、どーゆーつもりなんだ、日本コカ・コーラ。それじゃあ、県衛生部か保健所にでも現物を持ち込もうかな…。

 「日本一」記念サービス 夕食を食べに行った会社近くの中華料理屋では、「ベイスターズ日本一」を記念して、客の一人ひとりに缶ビールを1本ずつサービスしてくれた。う〜ん、すごいなあ。だってこのお店はほとんどが常連客で、ビールをサービスしても新たな客を開拓できるというわけではないから、完全に店側の持ち出しだよ。力が入っているなあ。そっか、おばさんもおじさんもホントに「ベイスターズ日本一」がうれしかったんだね〜。ご馳走さまです。早版終了後、編集局の会議室で国体(国民体育大会)の終了と後輩女性記者の結婚祝いを兼ねて、職場の打ち上げ。いつも通り、すしとピザとビールほかが出される。この時間に配達してくれるといったら、まあこんなものである。延々と女性記者のノロケ話を聞かされて、午前2時半解散。面白かったけど、ちょっと眠い…。午前3時帰宅。


10月29日(木曜日) アメリカからのメール紹介

 最近、アメリカ在住の日本人からメールをいただくことが多い。ニューヨークの日本人学校の先生から「トトロのサイズを教えて」と尋ねられた。先生が担任する4年生のクラスでは今、学園祭で「となりのトトロ」の劇を上演するために練習に励んでいるのだという。かわいいなあ〜。担任の先生は、劇で使う大きなトトロの制作に奮闘しているそうである。う〜ん。ぬいぐるみの製造会社に問い合わせるしかないかなあ。このほかに、ミシガン州の地方新聞で写真記者を1年間やってきたという方からは「アメリカでも小さな新聞社の記者は、日本の記者以上に追われまくっている」という興味深いメールをいただいた。この方はビザの関係で会社を辞めることになって、日本に帰国してからもマスコミ業界で働きたいそうだ。で、いただいたメールには「日本の新聞の質が一部の良識ある記者・写真記者の個人的努力で保たれているとしたら寂しい現実だとしか思えません」「通信社の仕事を自社でする理由などこちらの記者達にとっては理解できないでしょう。その人員をもっと突っ込んだことをするのに使えば質などいくらでも上がるだろうと思う」と実に的を射た指摘が書かれていた。全くその通りだ。でもこういう真っ当な考え方をする人は、日本のマスコミ業界では活躍しにくいんじゃないだろうかと心配である。本当はこういう人にこそ、活躍してほしいと思うんだけどね…。それから、日系紙記者の現地情報によると、サンフランシスコの日系商店も「ベイスターズ日本一」を記念して特別セールを始めたのだそうだ。不景気なのはどこも一緒だから、まあこれで客が増えるのならばね…。そんなわけで、きょうはアメリカからのメール紹介特集でした〜。


10月30日(金曜日) 続・ペットボトル茶にカビ混入

 日本コカ・コーラが販売するペットボトル入りのお茶「爽健美茶」にカビが混入していたことについて、けさの朝刊各紙に同社の「お詫びとお知らせ」が掲載される。飲料製品への異物混入が判明したのは、今年に入ってこれで3社目だが、問題なのは、いずれも製造会社側がこうした事実を消費者に公表しないでこっそりと回収していた点だ。今回の件について、日本コカ・コーラは「人体への影響がなく、回収もすぐ終わる見込みだったので発表しなかった」(共同通信)と弁明したという。日本たばこ産業も前回、これと同じような弁明をしていた。でもね、食品衛生の問題なんだからさあ、普通だったらきちんと公表して消費者に注意を喚起しながら、責任持って回収するのが「企業モラル」ってもんでしょ? 「人体・健康に害がない」なんて言ってるけれど、問題がないなんて言うのは結果論であって、そもそも商品として問題があったのだから消費者にきちんと事実を報告(情報公開)するのは製造責任者としての「義務」じゃん。そういう姿勢の企業が作った製品は、今後二度と口にしないよ。

 さて、日本コカ・コーラの販売会社である富士コカ・コーラボトリングの課長氏が昼前に、ペットボトル入りのお茶「爽健美茶」を回収しに自宅へやって来る。キャップの内側にカビのようなものが付着していた」と日本コカ・コーラ「消費者情報室」に電話してから2日目。今回のカビ混入ボトルとは製造工場が別なのだが、「都合のいい日時に販売会社の人間を差し向けるので現物を見せてほしい」という同社からの申し出を僕が承諾したのは、10月28日の身辺雑記に書いた通りである。しかし、やって来た課長氏はどうやら、半分飲み残しの「爽健美茶」をただ単に回収しに来ただけの様子だった。交換用に新しい「爽健美茶」やウーロン茶を何本か持参したが、問題のペットボトルを引き取るとそのまま帰ろうとするのだ。「結果は教えていただけるのですか?」と僕が尋ねると、「お茶の成分が浮くことはある」とか「付着物は捨ててしまってもうないのでしょう」などとまるっきり的外れな応答をするのである。おいおい、本社からきちんと連絡を受けて引き取りに来たんじゃないのかよ。お茶の成分とは思えないから電話してるんだってばさあ。拭き取った付着物は捨ててしまったけど、お茶は気持ち悪いから半分しか飲まずに残りは保管しておいたんだっつーの。それを本社の人に説明したら「残りを見せてほしい」って言うから来てもらったんだってばさあ。そう話したら、課長氏はやっと「連絡します」との言葉と名刺を残して帰って行った。ああ、これはまともな報告は期待できそうにないかもしれないなあ…。僕が買ったお茶に混入していたものがカビだか何だかはまだ分からないけれど、きちんとした説明はして欲しいよね…。キャップの内側にカビのようなものが付着していた「爽健美茶」と同じ製造工場&製造日時のものが、実はうちにはもう1本ある。こんなこともあるかと思って、そっちは課長氏には渡さないで冷蔵庫から出さなかったのだ。よし、もしもいい加減な対応をするようだったら、このペットボトルのお茶を県衛生部か保健所に持ち込もうっと。ちょっと様子をみるかな。

 ちなみに、僕は一消費者として接しているので、同社は僕が新聞記者であることはたぶん知らないと思う。でも当然のことながら、該当のお茶に問題があることが分かった場合はきちんと記事にするつもりだ。この件については複数の方から反響のメールをいただいています。


10月31日(土曜日) 映画「(ハル)」を見る

 森田芳光監督の映画「(ハル)」をビデオで見る。盛岡と東京にそれぞれ住む男女が、パソコン通信のメール交換を通じて交流を深めていくというラブストーリー。見ていてとっても切ない気持ちになってくる。ハッピーエンドで終わるんだけど、最後の方のメール交換の場面ではなぜだか涙が出てきてしまった。(ハル)と(ほし)がやり取りする何十通ものメールの積み重ねには、お互いの存在の大きさが示されている。そのメールの内容を画面で読ませるために、映像のかなりの部分を字幕のようなものが占めるわけだが、約2時間を見ていてもちっとも飽きてこない。さすがは「家族ゲーム」の森田監督の脚本だなあと思った。「『はじめまして』(^_^)」かあ…。なるほどね…。とても前向きな映画です。ビデオレンタルの返却期限はあしたまで。忙しくてなかなか見られなかったけど、滑り込みセーフで間に合った〜(^^)。

 支局勤務の時に何かとお世話になった同世代の草加市役所の職員が夕方、会社に訪ねて来てくれた。突然の来訪にびっくりする。いやいや懐かしいなあ。4階の編集局から受付のある2階に降りていくと、元気そうな顔が立っていた。電話ではたまに話してはいたが会うのは久しぶりである。「うちの会社」が主催する文芸コンクールに彼の書いた小説が入選して、表彰式があったので来社したのだそうだ。ペンネームを使っていたこともあって、まるで気が付かなかったよ。おめでとうございます〜。でも、彼が小説を書いていたなんて知らなかったな。あいにく土日曜は会社の食堂&喫茶室は休業なのでコーヒーも出せなかった。すまん。受付の前の応接セットで30分ほどお互いの近況報告をする。そうのうち、ぜひ一杯やりましょう。


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