●懸案事項が山積●2千円札の行方●赤坂で宴会〜♪●「社会的使命」の継続●愛車の走行距離●食べ過ぎ…●単行本についてあれこれ●またしても綱渡り状態!●四街道は遠い●褒められました(^^)…2題●ビートルズとウオーターマンを買う●フジモリ前大統領と国辱外交●免許証を更新する●弁護士会の集会での奇妙な発言●目立つ「表現への干渉」●過密取材!●「新しい教科書」●飲茶コース●年内投函は無理…●「NHKアーカイブス」について●JTC会議●「エヴァ」第6巻を読む●まだまだ仕事…●忘年会のはしご●子犬の日めくりカレンダー●無謀な?原稿受注●2次会は逃走●雑用やら取材やら…●「セカンド」へのアクセス3万件●コロンボの鋭い観察力●年の瀬の実感?●マウス不調●●●ほか
12月1日(金曜日) 懸案事項が山積めっきり寒くなってきた。そんなわけで布団から抜け出すのが辛くて、ついつい起床時間が遅くなる(それは、寝坊のためのただの言い訳だっつーの!)。でもって、書かなければならない原稿がたくさんたまっていて、取材しなければならない懸案も山のようにあるんだけど、う〜ん、困った。すべてをきちんと処理できるのだろうか。今年もあと1カ月かあ…。切羽詰まらないとエンジンがかからないのは、世紀末になっても不変みたいだ。新世紀も…?
「セカンドインパクト」の「インタビュー&記事/司法改革」のページに、「日弁連・人権擁護大会」の記事を追加更新しました。「独立人権救済機関」の設置をめぐり激論になった岐阜大会の分科会リポートです。報道関係も強制調査の対象とされ、刑事罰も科すとの試案内容だったことから「事前検閲の恐れがある」と反発の声が出るなど、激しい意見対立がありました。
12月2日(土曜日) 2千円札の行方このごろ、新しい500円硬貨はちょこちょこと釣り銭で受け取るようになったが、2千円札なるものはこれまでに1度しか手にしたことがない。まあどちらにしても、自動販売機や駅の券売機では使えないところが多いので、お釣でもらっても不便なだけかもしれないのだが…。使うたびにいちいち駅の窓口で両替しなければならないのだ。それに硬貨はともかく、2千円札と千円札は紛らわしくて扱いにくそうだしな。そもそも2千円札は全くと言っていいほど流通してない様子だけど、だれがどこで使っているんだろう…。
12月3日(日曜日) 赤坂で宴会〜♪ふう〜、ようやく単行本の本文の原稿をすべて書き上げた。まったく締め切りぎりぎりまで、いつまでもだらだらやっているから、徹夜することになるんだっつーの(…ということは前から自覚しているんだけどねえ)。で、編集者に原稿を送信してから、東京・赤坂見附へ。司法試験合格者を祝う飲み会に招かれて、すしや鍋を食べながらビール、ワインを飲む。自主勉強会のグループから3年連続で合格者が出たそうで、今回は知人の新聞記者の妻が、晴れて司法修習生として法律家の道を歩き出すことになった。おめでと〜。来年はMさんの番だ〜、ファイトだあ〜っ(…などとここで書いても読んでいないだろうな)。そんなわけで、裁判官の独立だとか、政治的中立性がどうなんだとか、組織の中で発言するということについてだとか、弁護士の役割だとか、ん〜、そういうこともほんの少しだけは議論したが、基本的には食べて飲んで大騒ぎするのだった。午前1時帰宅。雨が降らなくて助かった。寒いと星がたくさん輝くのに、曇り空で星座が見えなかったのは残念。ちょうど今の時期の冬の夜空は、サン・テグジュペリが描いた「星の王子さま」の表紙の絵と同じ星の配置になっているそうで(木星、土星、牡牛座の一等星の三角形)、そいつを確認したかったんだけど。
12月4日(月曜日) 「社会的使命」の継続東京・四谷で「月刊司法改革」の編集会議。終わってから編集部の近くのカクテル・バーへ流れる。チーズやパスタを食べながら、イタリア、アルゼンチン、フランスの赤と白のワインを飲む。そんなわけで「月刊司法改革」の今後についての話になった。この雑誌は、政府の司法制度改革審議会が最終報告をまとめる来年秋までの刊行ということになっているのだが、そもそも「司法改革」は審議会がなくなったらそれで終わりというものではなくて、司法が存在する限りずっと考えなければならないテーマだろう。それに市民サイドには司法に対する不満や疑問はたくさんあるわけだし、せっかく司法への関心が少しずつ広がってもいるし、雑誌への評価もそれなりに高まっているのだから、これからも「季刊」などの形で継続して問題提起するべきではないか。そんな方向に話は進んだように見えた。ん〜、そういう流れになりつつある。いや、そうあるべきではなかろうか(苦笑)。まあ、編集スタッフや販路の問題など、いろいろな課題を抱えているからそう簡単には決まらないだろうけど、個人的にはこういう雑誌はきちんと存続して、社会的使命を果たしてほしいなあと思う。え、僕が編集を担当するって…。いや、それは、う〜ん…。取材のための時間が…。午前2時帰宅。
12月5日(火曜日) 取材準備抱え込んでいた原稿をいくつか書き上げたので、懸案事項となっていた課題の取材に向けて動き出す。電話をかけまくって、営業活動(編集者への企画趣旨説明)やアポ取りなどの取材準備をこなした。それなりに首尾は上々だったけど、これから年末まで、あれこれと取材しなければならないことが山のようにあるなあ。間に合うのだろうかと不安になったりして。一気に畳み掛けていこう。
仕事の関係で助言してもらうおうと、夜遅く自宅近くのファミレスで友人K記者と会う。肝心の仕事の相談は最初の30分ほどで終わったのだが、記者活動についてお互いに愚痴とも不満ともつかない四方山話が延々と続く。うまくもないアメリカンコーヒーを何杯も飲んで、気が付いたら午前3時だよ…(涙)。愛車でK記者宅まで送ったので、帰宅したのは午前4時半。う〜む…。明日(もう今日か)は午後から動き出せばいいから、まあ、いっか。
12月6日(水曜日) 愛車の走行距離愛車の走行距離が1万キロを超えた。デジタル表示で9999と9が4つ並んでから、ジャスト1万キロに変わった瞬間は少し感動した。しかし2年8カ月で1万キロっていうのは、とても少ない走行距離なんだろうな。このところ愛車に乗る時間がなくて、1週間に1〜2回くらいしか運転しないし、取材に出かけるのも電車が中心だからなあ。それにガソリン代が高すぎる。少し前まではスタンドの値引き合戦効果もあってリッター80円台後半が普通だったのに、最近は何とレギュラーが105円前後という馬鹿高さだ。これには運転意欲が萎えてしまうぞ。それでもちょっとした便利な道具として、車があると行動範囲が微妙に広がるので維持しているけど、税金や保険や環境問題(笑)のことも考えると、このままでいいのかなと考えてしまうきょうこのごろ…。
12月7日(木曜日) 食べ過ぎ…東京で打ち合わせの予定が入っていたが、腹の調子がよくないので延期してもらう。何かお腹に悪いものでも食べたのかなあ…。何回かトイレに駆け込んでいるうちに復活した。ふう。午後から横浜市内でとある事件の取材。記事を書く側としてもこれから、それなりの覚悟が必要だよなあと強く意識する(謎)。横浜・伊勢佐木の焼き肉屋で、K記者と夕食を食べながら雑談。かルビや石焼きビビンバやキムチチゲなどを食べたのだが、予想したよりも肉の量が多くて食べ過ぎた。う〜ん、苦しい…。「そう言えばお腹の調子がよくなかったんだっけ」ということに気付いた時には、もう散々食い散らかした後だった。すっかり元気になったみたいだ(苦笑)。
12月8日(金曜日) 単行本についてあれこれ自著単行本の打ち合わせのために東京・大塚の出版社へ。最初の著者校正ゲラを受け取る。最終的なスケジュールを詰めたところ、来年2月初旬に発行の線で固まった。で、肝心の本のタイトルなんだけど、一応の「仮題」はあるのだが決定するには至らず。1月初めの打ち合わせまでの懸案事項となった。う〜ん、連載のタイトルをあれこれ思案するのと同じくらい、本のタイトルを考えるのもこれまた難しい。しかしまあ、それはそれで楽しい作業だったりして…。発行に先行して、本のチラシを出版社が作ってくれた。どっさりともらったのはいいが、とても重い。
4カ月ぶりに髪の毛をカットする。気分転換もあって、いつもと違う店に入ってみた。いや〜、それにしても髪の毛を切るのは本当に久しぶりだなあ。美容師さんに「ずいぶん伸びていますね。本当に短くしていいんですか?」と聞かれてしまったよ(苦笑)。頭が軽くなってすっきりした。上大岡のヨド◯シカメラをうろついていると、偶然にも馴染みの編集者M氏にばったり遭う。ぼ〜っと歩いていたから僕は全然気が付かなかったのだが、先方が声をかけてくれたのだった。喫茶店で雑談。自著本を出す出版社とは別の会社の編集者なんだけど、もらったばかりの本のチラシを進呈する。著者としての宣伝活動・営業活動の重要性とノウハウについて、いろいろとレクチャーしてくれた。プロの意見であるだけに参考になる。ん〜、そうだな。できるだけ多くの人に読んでもらいたいわけなんだから、本人による行商や営業ももちろん必要だよなあ。
大岡みなみの著作情報を紹介する「BOOKS☆INFORMATION」のページに、少しだけ予告記事を追加。よろしくご覧ください♪
12月9日(土曜日) またしても綱渡り状態!東京・四谷の弁護士事務所で開かれた「日の丸・君が代」の学習会に顔を出す。弁護士や大学教授や現場教師らが報告。勉強になった。近くの居酒屋で生ビールを飲みながら雑談。散会した後で市ケ谷の法政大学で編集者と待ち合わせ。取材で使うデジカメを受け取る。久しぶりに法政大学の本部に行ったのだが、ものすご〜く巨大なビルが狭い構内にそびえ立っているのに驚かされた。学生時代に友人のところに遊びに行った時には、そんなものはなかったぞ。おんぼろ校舎や学生会館は相変わらずだったけど。で、編集者と待ち合わせたのはそこから少し離れた大学院。てっきり本部と同じ構内にあると思い込んでいたから、右往左往してしまった…。
書かなければならない原稿がたくさんあって、取材しなければならないものがいっぱい出てきて、ゲラも気合いを入れて読まなければならないし、私的な予定も山積している。でもって、締め切りが次々に襲ってくるのだった。どれも手抜きできないものばかりだからなあ。う〜ん、またしてもぎりぎりの状態で、綱渡りをしなければならないようだ。どれから片付けていけばよいのか、要領よく順番に対処していかなければ。ほとんどパズルみたいである。
12月10日(日曜日) 四街道は遠いエアポート成田に乗って千葉・四街道へ。学校関係者から5時間近く取材する。う〜む、それにしても四街道は遠い。横浜駅から乗り換えなしで1時間半もかかる。エアポート成田などと言うと名前はカッコいいけど、実際は単なる普通電車だから座席は狭くて、同じ姿勢でずっと座っているとお尻が痛くなってしまう。爆睡するにしても中途半端な車両なのだ。これなら適度に乗り換えがある方がかえって楽かもしれない。読書とうたた寝を交互に繰り返して、往復するだけで頭がぼ〜っとなっちゃったよ。熱々のチゲ鍋を食べたら体が芯から温まった。やはり白菜は野菜の王様だ〜。
12月11日(月曜日) 褒められました(^^)…2題「月刊司法改革」の12月号に掲載された「法教育」のリポート記事が褒められた。関係者から高く評価されたのだそうだ。まあね〜、編集者からそんなふうに言ってもらえたら、限られた時間の中でしつこく多方面に取材した甲斐があったというものだよな。褒められると調子に乗って、さらによい方向に展開していく「お猿さんタイプ」なので、これからもどんどん褒めてください(笑)。
「ホームページベスト5000/厳選国内サイト集」(アスキー)という本に、うちの「セカンドインパクト」が選ばれて画像付きで掲載されていた。それはいいんだけど、載っていた場所が「読む」の「作家・評論家」のところだった。う〜む…。僕は記者(ジャーナリスト)なんだけどなあ…。でも、僕のほかにもジャーナリストがそこのカテゴリーに入れられていたから、まあいっか。
ビートルズとウオーターマンを買う 世界中で売れ行きナンバーワンを記録しているという評判のビートルズのベストアルバム「ザ・ビートルズ1」を買った。かなり前からベスト盤的なものがほしいなあと思っていたんだけど、ビートルズ関係は本当にいろんなアルバムが出ているので、どれを選べばいいのか実はよく分からなかったのだ。だからこの企画盤は渡りに船とも言えるかもしれない。選曲も納得できる。おすすめの1枚だ。
もう一つ前からほしかった買い物をした。ウオーターマンのボールペンである。細身で色はコーヒーブラウン。文房具店の店頭に置いてあるのを見るたびに「ほしいなあ〜」とずっと思っていたのだが、少々値段が高いからどうしようかずっと迷っていたのだ。輸入品を3割引で売り出していたので買ってしまった。書き心地も持った感覚もよい。う〜ん、これって衝動買いになるのかなあ…。
12月12日(火曜日) フジモリ前大統領と国辱外交ペルーのフジモリ前大統領が日本国籍を有していることを、日本政府が正式発表した。れっきとした日本人だから、フジモリ氏が日本に滞在することは何も問題はなくて、だからペルー政府から身柄の引き渡しを求められても応じない方針なのだという。う〜ん、これってすごく異様なことだと思う。つまり「日本人がペルーの大統領をやっていた」ということになるわけだ。例えて言えば「インド人が日本の国の首相をやっている」みたいなもので、これではほとんど植民地みたいな状態ではないか。よその国の人間が自分たちの国の大統領を十年間もやっていただなんて、そんな非常識なことが受け入れられるものだろうか。ペルーの人たちの立場で考えてみたら、ことの異常さと重大さが分かるはずだと思うんだけどなあ…。これまで日系人の大統領だと宣伝してきたのが一転して日本人になり、日本人を保護するのは当然だという論理を展開し、しかも、外交ルートによる身柄の引き渡しにも応じないともなれば、ペルーの人たちに限らず世界中の人たちは、日本に対してどんな印象を持つだろう。そもそもフジモリ氏は公的立場にいる人間なんだから、ペルー国民に対してきちんと説明する責任と義務があるはずだ。政府の対応は国益に反する国辱外交としか思えないんだけど…。
免許証を更新する 横浜・二俣川の運転免許試験場で、運転免許証の更新手続きをする。2時間の交通安全講習とやらは担当警察官の配慮で1時間余に短縮されてとても助かったが、それでもやっぱり眠くて眠くてたまらない。で、警察官の横柄で威圧的な態度は大幅に改善され、口調も物腰も柔らかく親切でていねいになっていた。だがしか〜し。写真撮影担当の女性係員が、ぶっきらぼうで気配りゼロの仕事ぶりなんだよなあ…。混雑しているわけでもないのに機械的にただ撮影していくだけで、撮影される側への配慮がまるでない。そんなわけで、ご多分に漏れず犯罪者のような顔写真が免許証にプリントされてしまった。とほほ。新しい免許証はこれまでと違って小型化されていて、おもちゃみたいだ。
弁護士会の集会での奇妙な発言 夕方から、横浜・関内で弁護士会主催の市民集会を取材。「これからの弁護士に何を期待するか」がテーマだ。その中で、市民から「どんな悪い人間でも弁護するという姿勢は犯罪行為だ」という意見と、シンポジウムのパネリストである作家から「オウムの麻原弁護団の弁護姿勢は許せない」という発言があって、特に後者の発言に対しては会場から拍手が起きたのだ。たぶん弁護士も何人かが拍手しただろうと思われるが、これには少なからず衝撃を受けた。おいおい…。弁護士の仕事の本質をあまりにも理解しなさ過ぎではないか…。どんな人間であっても正当に弁護される権利があって、弁護人は依頼人の利益をとことん守るのが使命のはず。それこそがすべての人の基本的人権を等しく擁護することになるという考え方が、弁護士の仕事のバックボーンとして存在しているはずなんだけどなあ。悪い奴の弁護なんかする必要はない、悪いことをした人間は何をされてもいい、悪者に人権はない…という発想の行き着く先には、だれの人権も守られない社会が待っているのだから。残念ながらそういう指摘が集会では一切なかった。
【参考/関連記事】毒物カレー事件報道と人権侵害●安田弁護士逮捕は不当だ●弁護士集団ミランダの会の活動(いずれも「大岡みなみのコラム風速計」)
12月13日(水曜日) 今月はもう手いっぱい原稿執筆や雑用処理などがたくさんあって、やるはずだった取材がほとんどできなかった…。相手が不在で空振りもしちゃったし。う〜、1本目の締め切りが来週に迫っているんだけどなあ〜。間に合うのか…。場合によったら必要最小限の取材で間に合わせなければならないかも。そう言えば、ゲラのチェックも早いところ終わらせなければならなかったんだよなあ。ちょっと焦り気味のきょうこのごろ。そんなわけで、今月は今抱えている予定で手いっぱい。これ以上は取材要請の連絡をいただいても対応できませ〜ん。
12月14日(木曜日) 目立つ「表現への干渉」森首相が民放の深夜番組を「エログロ・ナンセンスなものばかりで、政治が何とかしなければならない」などと演説で批判したそうだ。「ええ〜っ、あんたの過去から現在までの行状や言動こそエログロ・ナンセンスじゃん!」と思わず突っ込みたくなったが、それはさておいて、表現の自由に介入するような政治家の発言が最近やたらと目立つように感じる。映画「バトル・ロワイアル」に対する国会議員の批判もそうだし(11月30日付「身辺雑記」参照)、文部大臣は関係者を呼びつけて、この映画の鑑賞を厳しく制限するように言い渡す始末だ。テレビ番組も映画も確かにくだらないものは多いだろうけど、そんなことは政治家や役人にとやかく言われる筋合いのものではないし、そういった内容についての干渉や介入は公の立場からしてはいけない。表現の自由だとか思想・信条の自由を平然と侵し、それが問題にされないような風潮こそが一番怖い。
いくつか電話取材をして午後から千葉へ。市議会本会議の一般質問を傍聴する。どこの議会も同じだろうと思うけど、どれもまあ玉石混交の質問って感じだよなあ。あらかじめポイントを絞ってわざわざ聞きに行った質疑は、ばっちり聞けたのでよしとするが、目標の答弁に行き着くまでが長くて参ってしまう。眠くて眠くてまじでたまらん。議員や関係者から話を聞いてから、知人と駅前のフツーの居酒屋でフツーに飲食。出てきたホッケは驚くほど小さかったけれど、店主おすすめのマグロの刺身は脂が乗っていてうまかった。あ、そう言えば、おにぎりもそれなりにおいしかったな。
12月15日(金曜日) 過密取材!目いっぱい取材した。きょうは愛車で動き回ったのだが、移動途中に車を止めて携帯電話でアポ取りをいくつも入れつつ、資料送付のお願いもするという詰め込みぶりだ。帰宅してからも電話をかけ続ける。そんなわけだから、ほとんど休む暇もないぞ。動ける時間帯や電話できる時間は限られているので、取材したい人にできるだけ多く会って話を聞こうとすると、過密スケジュールにならざるを得ないのだ。ん〜、充実感は確かにあるけど、いろんな人から大量に話を聞いたので少しばかり混乱気味かも…。取材ノートのどこに何を書いたのか、どれがまだ取材不足なのかを、きちんと消化して整理するのが最大の課題である。
12月16日(土曜日) 「新しい教科書」東京・水道橋で「教科書問題」を考える市民集会を取材する。歴史的事実をねじ曲げ、民主主義と人権尊重を根底から否定する立場から執筆された「新しい教科書」を、憲法擁護の立場から徹底批判する講演が続く。「保守支配層と西部邁氏との力関係」「公民教科書執筆の意味」を解説した一橋大教授の話が、とても分かりやすく整理されていて興味深かった。終了とともに大急ぎで横浜へ戻って中華街へ。誘われていたJCJ(日本ジャーナリスト会議)の忘年会に、少し遅れて参加する。せっかくの機会だからと思って、来年2月に出る予定の単行本のチラシを配って宣伝したら、意外なほどに反応がよくてご機嫌になる。買うからサインしてくれ、なんて言われちゃったよ。ん〜、落書きにならなければいいんだけど…。自信作だからなるべく多くの人に読んでもらいたいなあ。
飲茶コース それはさておいて中華料理店で出された料理は、最後に登場した焼そばとチャーハンと杏仁豆腐のほかは、ぜ〜んぶ飲茶だった。食べても食べても、次から次へといろんな種類の飲茶が繰り出されてくる。そろそろ本格的な中華料理が出て来るのかなあと、期待して待っていたんだけどなあ。幹事によるとこれは、飲茶のコースなのだという。な〜るほど、そうだったのか。もちろん味はうまかった。しかし中華のコースと言うと、野菜や豚肉や鳥肉や魚介類をこってり調理したボリュームあるものを、どうしても想像してしまうんだよな〜。これって貧乏性なのかもね(笑)。きのうまでと違って、きょうはとても暖かくて過ごしやすい。都内の最高気温は20度で10月の陽気だったそうだ。厚手のコートなんか着る必要はなかったな。ジャケットだけで十分だった。
12月17日(日曜日) 年内投函は無理…どう考えても年内に年賀状を発送するのは、ほとんど無理ではないだろうかと考えられるので、早々と「年内投函は無理です宣言」をしておきたいと思う。あ〜、またかって感じである。このところ毎年がこんな調子で、新年になって年賀状を投函するパターンが続いてきたから、受け取る側も「ああ、あいつはいつものこと…」と納得するだろう(おいおい)。下手に元旦に届いたりしたら、逆に期待を裏切ることになって失礼かもしれない(そんなことはないって)。しかし、初めて出す人には申し訳ないことになるよなあ…。それはきちんと反省しなければ…。余裕を持って取り組もうと思ったんだけどな〜。う〜む。
12月18日(月曜日) 「NHKアーカイブス」についてNHK総合テレビが深夜に放送している「NHKアーカイブス」は、実に刺激的で勉強になる番組だ。1970年代にNHKで放送されたドキュメンタリーのいくつかをまとめて再放送する内容なのだが、当時はこんなにも骨太で1本筋の通った報道番組があったんだなあと感動する。例えば開発問題を扱った番組では、核廃棄物処理施設の誘致をめぐって、村が真っ二つに分断されてしまう過疎の村と村民の姿を淡々と描いていく。映像には、ストレートな形で制作スタッフの主張が出てくることは決してない。しかし、過疎の村を開発しようとする背後に横たわる政治的意味や時代性は、村をじっと見つめる記者のカメラにしっかりと込められていて、映像を見ている視聴者に十二分に伝わってくる。きっとそれは記者たちの視点がしっかり定まっているからこそ、多くを語らずとも「スタッフの思い」が自然に浮かび上がってくるのだろう。僕もこういう取材をしたい、こういう記事を書かなければならないなあと、ものすごくやる気にさせてくれる。映像そのものはもちろん古いけれども、内容そのものや取材手法や視点はちっとも古くなんかない。かえってむしろ新鮮で、どうして今のテレビ(言うまでもなく活字も)にはこういうドキュメンタリーが作れないのかなあとさえ思う。自省を込めて深く考えさせられてしまうのだ。硬派の報道番組にはなかなか取り組みにくい体制になっているのだろうが、視聴者や読者もこの手の「硬派な社会派ドキュメント」は望んでいないのだろうか…。面白いと思うんだけどなあ…。
横浜市内の役所や地域作業所で話を聞いてから、別件取材のため東京へ。だがしか〜し、急に先方の都合が悪くなったというので、電話取材に切り替えて1時間ほど話を聞く。どうしてもこの場面で取材しておく必要がある話だったのだ。それにしても、たまたま出版社に顔を出していた時に連絡が入ったから、編集部内で電話で話を聞きながらメモを取ることができたんだけど、そうでなければ路上で話を聞き続けるところだったよ。あ〜、助かった…。中華料理屋で招興酒を飲みながら遅い夕食。午前零時前に帰宅。
12月19日(火曜日) JTC会議午前中から午後にかけて県教委や県庁などを回って、目いっぱい取材する。聞かなければならないことは、これでほぼ一通り聞くことができた。まだ追加取材はいくつか残っているけど、何とかなるだろう。中途半端に時間が空いたので、市役所の記者クラブ詰めの友人のところに顔を出す。コーヒーを飲みながら雑談。夕方から東京・水道橋へ。新聞労連に呼ばれて、JTC(ジャーナリスト・トレーニングセンター)の会議に出席。昨年6月に新聞社を辞めて組合員でなくなったので、事務局スタッフから離れていたのだが、今後のJTCの在り方を討議するために招集されたのだった。組合員資格のない人間もJTC活動に参加できる方向で、これからは考えていきたいのだという。もちろん協力できることは協力したい。近くの台湾料理屋で飲みながら、記者のあるべき姿やジャーナリズムの現状についてみんなで議論する。午前1時半帰宅。
12月20日(水曜日) 「エヴァ」第6巻を読む出たばかりの「新世紀エヴァンゲリオン」のコミックス第6巻を読む。1年ぶりに刊行されたコミックス最新巻である。第5巻は刊行されるまでに2年間も待たされたので、ペースがぐっと早まったわけだ。で、これまでと同じように、第6巻もテレビアニメとはかなり描き方が違っていて、アスカが加持に思いを告白し、四人目のエヴァのパイロットを知るシーンはオリジナル度の高い描写になっている。しかしテレビアニメ版と決定的に違うのは、シンジが「事件前」に、四人目のパイロットがだれであるかを知っているという部分だ。というか、四人目となる鈴原トウジ自身が「自分がエヴァのパイロットに選ばれた」ことをシンジに告げるのである。そうした事実を知らないままにシンジが翌日、使徒と断定されてしまった「参号機」と向かい合うという設定になっていたテレビ版とは、だからシンジの心理状況が根本的に違ってくる。この設定変更は大きい。だからと言って、違和感や不自然さといったものを全然感じさせないところはさすがである。しかしそれにしても、コミックス作者の貞本義行氏がどうしてこういう重大な変更を行ったのか、ぜひその心境などを聞いてみたいと思う。
とゆーわけで、本日の「身辺雑記」は、「エヴァンゲリオン・サイト」らしくマニアックな内容でした。そんなアニメは見たことも聞いたこともないよという皆さんにとっては、たぶんチンプンカンプンの文章だったと思いますが、こういうのは1年に1回くらいしかありませんので、どうかご容赦ください。
12月21日(木曜日) 原稿執筆追加の電話取材と原稿執筆の一日。最初の原稿締め切り日を目前に控えて、担当編集者が心配して「大丈夫か」と確認の電話をしてきた。ええ〜っ、そ、そんなに信用がないのかあ…。これまでどの原稿も締め切りはすべて確実に守って出稿してきたはずなんだけどなあ。年末進行の関係で編集者もピリピリしているのだろう。「まあ、なんとか間に合うと思います」と答えておいた。
12月22日(金曜日) まだまだ仕事…一日中、ず〜っと原稿執筆。いろいろと神経を使う原稿だったので、確認やら何やらで思っていた以上に時間がかかってしまったけれど、何とか書き上げたぞ〜っ。だがしか〜し。そんなわけで少しばかり手間取ってしまった関係から、きのう担当編集者が電話で心配していた通り、締め切りを8時間ほど過ぎてしまったよ。ごめんなさい。ああ、だけど、まだこのほかにも書かなければならない原稿がいくつも残っている。読んでチェックしなければならないゲラもあるんだよな。とほほ…。どないせえっちゅうんじゃ!
12月23日(土曜日) 忘年会のはしごやらなきゃならない仕事をいっぱい抱えていても、お呼ばれしている忘年会には出なければならないのだった。夕方から東京・新宿の居酒屋で、某メーリングリスト(ML)の望年オフ会。1時間半ほど参加して、総武線に飛び乗って東京・両国へ。人権と報道・連絡会の忘年会に遅れて出席する。こちらはふぐ料理屋だった。う〜ん、ふぐちり鍋はうまい。何とも言いようのない奥深く感動的な味わいである。感激〜。久しぶりにお目にかかる連絡会の面々に、2月発行予定の単行本のチラシを配ったのだが、皆さん自分のことのように出版を喜んでくれた。こちらの1次会が終わると、再び総武線に乗って新宿に取って返す。ML望年オフ会の3次会会場の焼き鳥屋に合流。さらに4次会の居酒屋になだれ込んで、ジャーナリズムの行く末やら記者や編集者のあるべき姿やらを、朝までわいわい議論することになってしまった。ん〜、まあたぶん、そういう展開になるだろうと半ば予想はしていたけど…。午前6時半帰宅。
12月24日(日曜日) 子犬の日めくりカレンダー正午過ぎに起きたが、とっても眠い。大学生じゃないんだから、ああいう飲み方はやっぱりよくないよな。社会人としては終電で帰るのが基本だろう(笑)。でもって、午後から約束していたので、引っ越しを考えているマンションを見に行く。なかなかの掘り出しものかもしれない。これで決まりかなあ。
「犬ごよみ」という日めくりのカレンダー(山と渓谷社)を買った。日替わりで白黒写真の子犬たちが登場するのだ。それぞれの犬の種類も書かれている。1枚ずつ毎日めくってそのまま捨ててしまうのがもったいないくらい、どれもとってもかわいい。カレンダーとして使わず、小さな写真集として眺めるのもいいかも。なかなかのオススメ。税込みで1050円。
12月25日(月曜日) 無謀な?原稿受注来年1月末までに、少なくとも7本の原稿を書くことになっているのだが、そのうち3本を1月中旬までに書き上げなければならない。年賀状もまだ全くの手付かずだし、取材もしなければならないしで、実際のところかなりアップアップの状況だ。だがしか〜し、この上さらにもう1本、締め切りが1月中旬の原稿を引き受けてしまった…。頼まれると断れないんだよなあ。もちろんどうしてもだめな時には、はっきり「無理だ」と言わなければ、先方に迷惑をかけることになるからお断りする。だが、テーマ内容も条件面でも大変ありがたい執筆依頼でもあったし、逆算したらぎりぎり大丈夫かなと瞬時に判断したのだった。無茶な受注ではないとは思うんだけど、でもこれで完全に余裕がなくなったな。
集中的に電話取材。並行してゲラのチェック。どちらもそこそこ順調に作業が進んだので、何とかなりそうな感触である。年末年始の仕事の進行に展望が開けてきた。まあ、いずれにしても、ゆっくり休むわけにはいかないっつーことに変わりはない。
12月26日(火曜日) 2次会は逃走夕方、東京・水道橋の編集部に写真を持参する。来年1月19日号の「週刊金曜日」に掲載される予定のルポの写真である。続いて四谷で、別の出版社の忘年会。鴨鍋がうまかった。鴨のダシがたっぷり出た汁が何とも言えない味わいだ。で、2次会はカラオケだというのだが、とてもじゃないけどそんなのに付き合っていると原稿が間に合わないので、「健全組」数人はカラオケグループから離脱して喫茶店へ。あたたか〜いロイヤルミルクティーなどを飲んで、とっとと帰宅した。それでも終電だよ。もしもあのまま2次会に付き合っていたら、収拾がつかなくなっていただろうと思うと、ぞっとするよな。忘年会帰りのサラリーマンで、京急の終電は満杯のすし詰め状態。ぎゅう〜。午前1時過ぎ帰宅。
ところでその忘年会の席で、何と市民グループの機関紙のためのボランティア原稿の執筆を頼まれてしまったのだ。え〜っ、おいおい、まじでもう、いっぱいいっぱいの状態なんだってば。いくらそう説明しても、市民グループにかかわっている弁護士や教師や編集者たちから「短いエッセイみたいなのでいいから」と責めたてられて、結局は引き受けてしまう。う〜。そんなわけで帰宅してから、速攻で原稿用紙2枚分をしゃかしゃかと書く。ふう…。
12月27日(水曜日) ささやかな野望?年賀状と寒中見舞の裏面(本文)レイアウトを完成させた。だがしか〜し。印刷や宛名書きは、たぶん大晦日以降になるだろう。そもそも発送先リストの作成自体がまるで手付かずなので、年内投函なんてもう全然お話にもならない。あ〜あ、やっぱり「無理です宣言」した通りの展開になってしまったぜ。できれば三が日の間にはポストに投函したいものだなあと思っているのだが、このささやかな野望(大志?)は果たして達成されるのだろうか…。う〜ん…。
邪魔になったクズ漫画本を古本屋に売りに行く。16冊で1400円になった。牛丼とモスバーガーを食べたら、ほとんどなくなったけど、ゴミにしないでリサイクルに貢献したんだから、まあいっか。
12月28日(木曜日) 雑用やら取材やら…午前中は不動産屋で引っ越し先の契約手続き。すぐに済むと思っていたら、いろいろと難しい説明やら何やらを受けて、な〜んと1時間半もかかってしまった。ちなみに引っ越しするのは3月ごろの予定だ。その後すぐ、しばらく放置していた某A銀行で通帳の書き換え手続きをする。この銀行は合併して支店の統廃合があったのだけど、それに伴って変更された口座番号が、預金者である僕に通知されていないことが判明したのだ。数年前に提出したはずの転居届が、銀行側がきちんと処理しなかったのが原因で通知が届かなかったらしい。たまたま問い合わせる用事があったため、前の口座番号の不存在が分かったのだった。何ていい加減な銀行なんだ。よっぽど取り引きを止めようかと思ったが、そうするとさらに手続きが繁雑になるので、仕方なく継続を選択する。ふう…。こんなことに時間を費やしている暇なんか、まるでないんだけどなあ〜。ご飯も食べずに、大急ぎで取材先に駆けつける。情報公開の関係書類を見せてもらいながら、疑問に感じた点などをレクチャーしてもらう。約3時間。いったん自宅に戻って、夕方から桜木町へ。編集者やライター仲間たちと横浜・野毛の中華料理屋で忘年会。睡眠3時間だったので途中で眠くなったけど、有意義な時間が過ごせた。午前零時半に帰宅。
「セカンド」へのアクセス3万件 「セカンドインパクト」へのアクセス件数が3万件を超えた。皆様のご訪問に感謝します。「サードインパクト」の10万件に比べたら3分の1以下と微々たるアクセス件数だが、しかしこういう個人の硬派のジャーナリズム系サイトにしては、結構訪問者が多い方ではないかという意見もある。う〜む、そう言われればそうかもしれない。これからも「セカンド」には真面目な記事やルポルタージュを掲載していくつもりなので、どうかよろしくお願いします〜。
12月29日(金曜日) コロンボの鋭い観察力久しぶりにテレビで「刑事コロンボ」を見た。あらためて感じるのは、人間は必ず何らかのミスをするもので、完全犯罪なんてあり得ないということ。そしてもう一つは、鋭い観察力を持って科学的な捜査をきちんとすれば、必ず真犯人は浮かび上がってくるし、ぐうの音も出ない形で立証できるということだ。いい加減な捜査と無能な捜査官にかかると、重要な事実も見逃すべく見逃してしまい、その挙句には犯人でもない人間を犯人に仕立て上げてしまうのだろう。取材姿勢についても同じことが言えるかもしれないな。コロンボ警部の観察力と事実に迫る姿勢をしっかり見習わなくては。
12月30日(土曜日) 年の瀬の実感?大晦日まで仕事か…などとぶつぶつ言うものの、よく考えてみたら新聞記者時代はそんなの当たり前だったんだよなあ。除夜の鐘を会社で聞くなんて普通だった。そもそも世間では年末年始に関係なくずっと働いている人は大勢いるわけだし、まあ、後で世の中が混雑していない時期にゆっくり休めばいいのである。そんなわけで、年の瀬なんていう実感は全然ないな〜。
12月31日(日曜日) マウス不調確か昨年は、年賀状の印刷くらいはせめて旧年中に終わっていたはずなのに、今年はそれすら済んでいない。もう、めちゃくちゃだよなあ…。おまけにデスクトップ専用のマウスの調子が最近よくなくて、ちゃんと中まで掃除したというのに、左右の動きが時々全然言うことをきかなくなるのだ。パソコンを使っている時にカーソルが上下にだけ動いて、左右にはまるで動かないことほどイライラさせられることはないだろう。で、マウスを持ち上げてぶんぶん振り回しているとなぜか直ったりする。ん〜、どうなっているんだ。もちろんマウスの調子が悪いことだけが、年末年始の過密スケジュールに影響を与えているわけではない。単行本のゲラのチェックに予想以上に苦戦しているのは、大きな誤算かも。