●皇室報道の虚構性●ますますウイルスメール●「年賀はがきはコンビニで」の巻●スピード狂●空腹●資料請求●大捕り物?●年1回の近況報告●平和祈念●単純作業●暖房効率●状況説明●夜9時以降は食べない●帝国ホテルの喫茶店●自制心●年内発送は無理●初めてのプロクシ●「金髪先生」第6回公判●目が回りそう●暖かさを保つ●大阪で話す●「エヴァ」第7巻の内容について●かばんの中の本●ダンシングサンタ●南奔北走●JRは駅構内を全面禁煙にせよ●携帯からメール●年賀状の裏面だけ作る●久々のコミケ●●●ほか
12月1日(土曜日) 皇室報道の虚構性皇太子夫妻の女児誕生で、テレビ各局は特番を組んで「日本中がお祝いムードに包まれている」という情報を延々と流し続けたが、こういうのを目のあたりにすると、新聞記者を十年以上やって現在も現場取材をするマスコミの一員でいながら、改めてマスコミの虚構性を感じてしまう。「奉祝」とは全く正反対の「嫌悪」とか「不快」などの感情を持つ人たちはともかく、皇室関係のニュースに対して「はあ、そうですか」「それがどうかしたのですか」といった程度の感想しか持たない「無関心」な人たちもかなりの数でいるはずだろう。それなのに「明るいニュースに日本全国が喜びに包まれている」と断定してしまうのは、社会の実態とかけ離れていてとても違和感がある。そんな一方的な情報を平然と流すところに、マスコミの虚構性を今さらながら強く感じるのだ。
ほかにも伝えなければならない大切で深刻なニュースはたくさんあるはずなのに、NHK教育とテレビ東京を除くテレビメディアがそうやって一日中、同じような内容の番組を延々と繰り返して放送するうちに、視聴者の頭には「おめでたい」とか「ありがたい」とか「特別な子ども」といった感覚が、しっかりとインプットされていくのだろう。これではほとんど情報操作による洗脳だ。あすの朝刊各紙にしても、たぶんテレビと同じように「お祝いムード」一色の紙面展開になるに違いない。
でも、取材している記者や編集者や番組制作者たちが、みんながみんな必ずしも、心から「おめでたい」と思って紙面や番組を作っているわけではないんだけどなあ。自分の感性や理性とは全く違うところで、組織の歯車として機械的に作業してしまうところが虚構性の最たるところかもしれないな。とゆーわけで、この話題は完全無視して黙殺するのも一つの見識かなと思ったんだけど、報道人・言論人として、やはりおかしいと思うことはおかしいと言っておかなければと考え直して書くことにした。
12月2日(日曜日) ますますウイルスメールそんなわけで、ウイルスメールが猛威をふるい始めてからきょうで6日目。これまでうちに届いた添付ファイル付きのウイルスメールは、全部で183通になった。おいおい、わざわざ数を数えているのかよ。はいっ。毎日メールをチェックして、うざったいなあと思いながら削除しているうちに、この際だからどこまで「記録」が伸びるのかメモしておこうという気になってしまって…。日を追うごとに受信数がどんどん増えていくもんだから、何となくムキになるというか面白がっているみたいなところがあるんですよね。それに基本的に記録するのは仕事なもんでして、言ってみればこれも職業病みたいなものかなと。しかしまあ、こんなウイルスをわざわざ開発する人ってよっぽど暇なのか、あるいはすごい情熱を傾けているんだなあと、怒りを感じるよりむしろ感心してしまうのは、たぶん僕がマックを使っていてまるで実害がないからなんだろうけど。とにかくメーリングリスト(ML)など、ネットでメールを利用しているありとあらゆる人が被害や影響を受けていて、ますます猛威をふるっていることを実感する。
12月3日(月曜日) 「年賀はがきはコンビニで」の巻年賀状を書かなければならない季節がやってきてしまった。こればっかりは毎年まじで憂鬱だ。もちろん宛名書きが面倒くさいからである。でもって、官製年賀はがきを買うのをすっかり忘れていたのでいざ近くの郵便局へ出かけると、パソコンのプリンターに対応するインクジェット紙の年賀はがきは売り切れだという。まあ、小さな郵便局だからなと、次は地域の集配業務をこなす拠点郵便局に行ってみたらこちらにもない。寄付金付きのなら70枚だけ残っているとのことだが、寄付金付きのはがきを買うほど裕福ではないし(汗)、そもそも70枚ではとても足りない。余裕の表情だった僕もさすがに少し焦り始めた。隣の地区の拠点郵便局なども回ってみたけれど、どこもインクジェット紙のはがきは売り切れである。そう言えば昨年は11月には必要な枚数をきちんと買い求めていたんだよな。困っていると、窓口のおばちゃんが小さな声で「スーパーに行けばまだあるかも」とこっそり教えてくれた。う〜む、寄付金付きはがきを売り付けようとしていた男性局員とはエライ違いだ。おばちゃん、どうもありがとうね。でも問い合わせてみると、どこのスーパーでも「無地の年賀はがき」は扱っていないと言うのだった。しばし黙考。そうか、おばちゃんがスーパーと言っていたのはコンビニのことではないだろうか。ビンゴでした。セブ◯イレブンにしっかり大量にありました。確かに年始になると、年賀はがきの残りをバラで販売していたよなあ。コンビニおそるべしである。
12月4日(火曜日) スピード狂信号機の数が少ないのでほとんど高速道路みたいな環状道路を、気持ちよく愛車ですっ飛ばしていると、一台の乗用車が後ろからものすごいスピードで突っ走って来た。ウインカーを出さないで右車線から中央車線に変えて、さらに再び何の合図もしないで右車線にいる僕の車のすぐ前にすっと入る。うわ〜、危ねえなあ。車間距離は1メートルもないくらいなので、おっかないことこの上なしである。その車はあっという間にず〜っと先の方まで行ってしまった。僕の車も多少はスピードが出ていたとは思うけど、周囲の車の流れなどから考えると、あやつはたぶん時速100キロ以上は軽く出していたな。そんな状態で少しでも接触したら、双方ともに大破して軽傷では済まないだろうに。全く何をそれほどレーサー気取りで先を急ぐのやら…。単にイキがってカッコ付けてるだけなのかな。しかしクラクションを鳴らすなど下手に反応して、逆ギレされると面倒なので相手にせずである。こういう輩っていうのは師走に関係なくのさばってるわけだが、一般道路をカーレース場扱いするのだけはものすごく危険だからやめてほしい。確かに変にトロトロ走るのは迷惑だとは思うけど、周囲の流れに合わせてみんな気持ちよく運転しているんだからさあ。帰り道はどの車も落ち着いた運転をする人ばかりで、ゆっくり安心してハンドルを握っていられた。
12月5日(水曜日) 空腹取材のまとめなどをして、夕方から東京・四谷の出版社で単行本の編集会議。コンセプトや基本理念など本の根幹にかかわる内容について、中身の濃い議論が午後10時過ぎまで続く。飲んだりご飯を食べる時間もないし、用事があって帰る人もいたので、きょうはそのまま解散。うう〜お腹へりまろ…。吉野家で牛丼とけんちん汁を食べて、それでもまだ空腹だったので、さらに駅前の屋台でたこ焼を買って食べながら帰る。行儀が悪いのは承知の上だけど、深夜でだれも見ていないから、まあいいっしょ。あまりのすきっ腹に勢いで詰め込んだがちょっと食べすぎたかな。午前零時半帰宅。
12月6日(木曜日) 資料請求国家賠償請求訴訟などいくつかの法廷をのぞいた後、東京地裁と東京高裁のそれぞれの広報で人事関係の資料をいくつか請求してみたら、やっぱりすぐにデータ提供はしてくれなかった。対応はとても丁寧だけど「検討させてほしい」とのことで、形としては一応、情報公開請求の書類を提出することになる。もちろんすぐに出せる資料ばかりではなく、物理的に時間がかかるものがあるのはこちらとしても分かっているが、どのくらいのスピードで決済処理してさらにどのあたりまで情報提供してくれるか、まあ言ってみれば「開かれた司法」の観点から期待半分で待ちたいと思う。司法クラブに顔を出して、学生時代からの友人の記者と喫茶店でしばし雑談。きのうは野村サッチー脱税逮捕と女児殺害主婦への判決が重なって、かなりパニック状態だったらしいけど、きょうは大きな裁判もなく比較的のんびりしているという。「別の視点」や示唆に富む意見を聞かせてもらうことができて、いろいろと勉強になった。
きのう録画しておいたはずの「ヒカルの碁」と「レッツ・ゴー!永田町」を見ようと、いそいそとビデオテープを再生したらまるで録画されていなかった。がび〜ん。なぜかまた予約録画を失敗したようだ。これで2回目だよ。とほほ…。ものすご〜く楽しみにしていたんだけどなあ。それだけに、ふくらんだ風船が一気にしぼんだ感じである。ショック。
12月7日(金曜日) 大捕り物?とっても忙しい知人の弁護士と連絡を取るために、えらく苦労した。先方は一定の法律事務所に常駐せず、しかも携帯電話を持たない主義の人なので、会いたい時には連絡事務所か弁護士会に電話して、先方から電話をもらうようにしなければならない。一日に一回はどちらかに定時連絡が入るから、伝言してもらえば話だけは伝わるのだ。でも僕の方もあちこち歩き回っていて一カ所にいないことが多いうえに、取材中や電車の中だと電話に出られないから、なかなか直接会話ができない。何回もこちらから電話して、弁護士からも繰り返し留守電をもらうなど、ここ数日ずっとすれ違いが続いていた中、ようやく電話がつながった。だがしか〜し、運が悪いことにちょうどその時の僕は電車の中だった。駅に着いて、弁護士会にいる先方にかけ直したら今度は向こうが電話中である。その後すぐに僕は別件の取材に入ってしまい、その最中に電話をもらったのでまたまた話ができず。取材が終わって弁護士会に電話をかけると、先方は外に出てしまっていた。…とゆーようなことを何度も繰り返して、何ともお互いに間が悪いと言うか、忙しいから仕方ないなとあきらめていたら、出版社で資料整理していた時に電話がつながった。3日がかりの大捕り物である。でもまあ、おかげで貴重な話と助言を聞くことができたのだった。めでたしめでたし。
午前中は東京・飯田橋で弁護士を取材。司法の現状について話を聞く。午後、四谷の出版社へ。空き会議室で電話取材や資料整理。そのうち睡魔に負けてしばし昼寝する。夕方から日野市へ。「君が代」伴奏拒否で処分された音楽教員の報告集会を取材。東京都人事委員会の裁決が、憲法や教育基本法の理念を大きく逸脱し、さらにそればかりか事実をねじ曲げて論理的にも完全に破綻していることが示され、それに対して本人や代理人から抗議が表明された。あまりにも不誠実で不公正な裁決内容だと改めて思う。どのような形で記事にしようかなあと思案する。午前零時半に帰宅。
12月8日(土曜日) 年1回の近況報告昨年に比べて今年は、喪中はがきの届く枚数が少し多いような感じがする。しかしだからと言ってその分、年賀状の宛名書き作業が軽減されることにはならない。喪中の方々には寒中見舞いのはがきを出すからだ。「おめでとう」の部分が寒中見舞いの挨拶になり、年賀はがきが普通の官製はがきになるだけで、そのほかの文章や構成は年賀状と同じである。1年に1回のご挨拶という方もいるわけで、数少ない近況報告の機会として、さらにはご無沙汰をわびる気持ちも込めさせてもらうのだ。だがしかし。問題は出す時期がいつも遅いというところにあるんだよなー。まだ全然、内容も考えていないし、当然のことながら宛名書きもリストもやっていない。毎年毎年、同じ反省の繰り返しになるのは困ったものだけど、やはりたぶん今回も年末ぎりぎりになって慌てるのだろう(おいおい)。
12月9日(日曜日) 平和祈念TBSテレビのカウントダウン・ランキング番組で、来年の人気カレンダーというのが取り上げられていたのだが、ベストテンの中に「スタジオジブリ」の関連が3つも入っていた。定番の「となりのトトロ」と「ジブリ作品集」と、そして現在も公開中の「千と千尋の神隠し」の3つである。「ジブリ人気」おそるべし。わがHPに取りそろえている各種コンテンツの中でも、「トトロのページ」はダントツのアクセス数があるもんなあ。何だかんだ言っても、日本は平和なんだなあとしみじみ思う。もちろんうちは、言うまでもなく「トトロカレンダー」を毎年愛用している。
そう言えば、きのうはジョン・レノンの命日だった。喪中はがきのことを書いておきながら、何かしっくりこないなと感じていたのは、そのことを失念していたからだ。あの日、お茶の水の駿台予備校に入って行くと、廊下や教室でみんなが「ジョン・レノンが死んだって」「撃たれたってさ」とひそひそささやき合っていたのが、今でも記憶に鮮明に残っている。当時はそんなにファンってわけではなくて、遅れてファンになったのだけど、とにかくその日は撃たれた話で持ち切りだった。太平洋戦争が始まった同じ日に、平和のメッセージを送り続けてきたジョン・レノンが、暴力によって命を奪われたというのがとても印象的であるのは今も変わらない。非暴力と平和主義の姿勢や理念を、それでも彼はきっと貫くのだろう。今、米国のアフガニスタン攻撃を目のあたりにすれば、たぶん同じように彼は反戦平和の願いを歌に託すに違いないと思う。合掌。
12月10日(月曜日) 単純作業基礎データをひたすらパソコンに打ち込む作業を続ける。実に単調で疲れるだけなのだが、単行本の形にまとめるためにはこういう地道な単純作業も必要なので、ぐっと我慢してやるしかない。でもこの調子じゃあ、打ち込み作業のゴールははるか彼方って感じだ。半端じゃなくデータの分量が膨大なのだ。あ〜、まじで気が遠くなるよ(愚痴)。全体の進行状況から考えると、取材の方はそろそろ打ち止めってことにしなければならないかもしれない。本当はまだまだ取材は足りないと思うのだが、基礎データ作成という作業も大切だからおろそかにはできないし…。延々と取材だけに時間を使うわけにはいかないのだ。決められた時間の中で仕事のやり繰りをいかにするかに頭を悩ます、きょうこのごろである。
夕方から東京・上野のホテルで新聞労連の会議。不忍池のほとりの落ち着いた雰囲気の施設だ。森鴎外の住居跡を生かして、洋風ホテルの中に和風テイストを上品に取り込んでいる。風情があって、さすがは上野や根津という土地柄だけあるなあとしみじみさせられる。前回に引き続き今回も、記者教育や記者の在り方について議論が弾んだ。しかし議論の熱さとは対照的に、ホテルから一歩外に出るとめちゃくちゃ寒い。冷蔵庫の中を歩いているようである。根津駅の近くにある創作料理の店で忘年会。午前1時半帰宅。
12月11日(火曜日) 暖房効率前に住んでいたアパートは、エアコンを全開にしてもなぜか部屋がなかなか暖かくならなかった。エアコンだけでは足りず、ふとん乾燥器を稼働させてやっと暖かくなるという感じだったのだ。もちろん寝る時にふとんに潜り込むと、体全体がほかほかに包まれて最高に気持ちよくなれるという特典は付いてくるけど。おしゃれな外観の新築アパートだったけど、木造なので暖房効率がものすごく悪かったのだろう。たぶんあっちこっちすき間だらけだったのだと思う。でもこの春に引っ越したところは、そういう心配が全くいらないので感激している。エアコンのスイッチを入れると5分も経たないうちに、リビングも和室もみんなぽかぽかになるのだ。ボロいけど曲がりなりにも鉄筋コンクリート造りだから、密閉度が高いのだろう。こんなに違うとは驚いた。まじで感動ものである。ふとん乾燥器という最終兵器を使うまでもなく、この冬は余裕だな。ただし室内が乾燥しすぎるのには注意しなければ。
12月12日(水曜日) 状況説明取材先へ向かう電車が車両故障の影響だとかでダイヤが乱れたため、約束の時間に少し遅れてしまった。取材を進めるうちに先方はご機嫌になってくれたからよかったのだが、納得できないのは電鉄会社のいい加減な対応だ。到着案内の電光掲示板が止まったままなのに改札に何の案内も出していないばかりか、なかなか到着しない電車をホームで待っている乗客に対してもアナウンスを一切しないので、何が起きているのかが全く分からなかった。小さな駅でなくて拠点駅なんだからちゃんと説明しろよ。電車に乗ってからようやく説明アナウンスがあって、車両故障のために発着が遅れている事実を知ることになるのだけど、せめて「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」くらいは言ってほしかった。ホームで何のアナウンスもしないで放置されていたのだから。何がどうなっているのか、状況を適切に情報開示すれば、人々が感じる不安や不満のかなりの部分は解消されるものだ。日ごろの小さなトラブル発生の時から、利用者にきちんとした説明や対応ができていなければ、大災害や大事故が起きた時のパニックは防げないんじゃないのかな。
12月13日(木曜日) 夜9時以降は食べない「夜9時以降はものを食べない」と心に誓ったその初日から、早速禁を破ってしまった。取材が長引いたので仕方なくという事情はあるにしても、午後10時過ぎに夕食を食べてしまう…。しかしどんなにお腹が空いても、夜中に菓子類は絶対に口にはしないぞ(などと大胆宣言したりする)。このところずっと深夜帯に夕食を食べたり、ナッツ類や菓子類に手を伸びしてみたり、ラーメンを食べに出かけたりということを繰り返していて、これではまずいと反省したのだ。ちょっと小腹が減ったからといって、ついつい夜中にものを食べるのは麻薬のような習慣性がある。そこをぐっとこらえて、そういう悪い習慣はきっぱりと断ち切らなければならないのだ(うんうん、その通り)。要するに余計なものを買わなければいいという説もあるのだが。でも、忘年会や飲み会の時はどうすればいいのだろうか。う〜ん。そういう時は、なるべく夜9時以降は飲み食いの量をセーブするようにしよう(いきなり弱気だな)。
12月14日(金曜日) 帝国ホテルの喫茶店ひょんなことから、皇室報道と記者クラブに関する問題を取材することになり、日比谷の帝国ホテルで関係者から話を聞いた。一連の取材の中身はまあともかくとして、帝国ホテルの喫茶店って初めて利用したのだが、飲み物のとんでもない値段にびっくりする。商談や打ち合わせなどに利用されることで有名な某談話室の飲み物がこれまた高いのはよく知っているが、それは室内が静かで、座席もゆったり造られていて、商談に適したクオリティーを保っているから仕方ないのだろうと思っていた。一方、帝国ホテルの喫茶店は1階ロビーのだだっ広いスペースを使っているだけ。やっぱり重厚な風格とか従業員のていねいな接客態度とか土地代なんかが、料金にはかなり加味されているのかなと、今さらながら何となく感心して納得してしまう。取材内容の方は問題なしである。
弁護士会館に立ち寄ってから、四谷の出版社に顔を出して夕方まで電話取材など。秋葉原の書店で、予約してあった「エヴァンゲリオン」第7巻(限定版)を受け取る。今月初めに発売された通常版とは表紙が異なっていて、ヒロインのフィギュアがおまけで付いてくる。もともとフィギュアのたぐいには特に興味はなくて、ファンとしてはそういうものも買っておいていいかな、くらいのノリで手にしたのだが、何だかうまく出版社の商魂に乗せられただけのような気がしないでもない。と言うのも、予約注文制などと宣伝してはるか昔の今年8月に予約を受け付けておきながら、秋葉原の書店では予約注文外で入荷したらしい商品が、結構たくさん販売されていたからだ。何だ、わざわざ前金まで払って予約なんかしなくてもよかったんじゃないかと、すっかり拍子抜けさせられた。
12月15日(土曜日) 自制心ネット仲間と忘年オフ会。東京・御徒町駅前のひなびた安居酒屋2階の座敷で飲む。御徒町という土地柄を反映して、貧乏くさい感じがなかなかの情緒を醸し出している(それって褒めてるのか)。鍋や焼き鳥や刺身やビールなどを夜9時半くらいまで飲み食いしたが、それ以降はノンアルコールの飲み物しか口にしなかった。鍋も野菜中心に食べたし…。「生活習慣改善」という野望(苦笑)は、まずまずの滑り出しと言ってよいだろう(自画自賛)。午前1時帰宅。何か少し腹に入れたくなったが、メールをチェックしたらネット友達から「『夜9時以降はものを食べない宣言』を読みました」というメッセージが入っていて、ぐっと自制心を働かせる。
12月16日(日曜日) 年内発送は無理急な仕事で、あすまでに書かなければならない原稿を仕上げて送信。今年も残すところわずか2週間あまりだというのに、やらなくてはならないことが次から次へと山のように出てきて、実に困った状態になっている。そんなわけだから、どう考えても年賀状の年内発送なんてもう絶対に無理だと思う。夢のまた夢である。この際だから、ここであらかじめ「無理です宣言」をしてしまおう。しかしどうして今年の年末は、片付けなければならない仕事や雑用がこんなにも集中しているのだろうか。それにしては相変わらず貧乏なんだけど。ああ、だから「貧乏暇なし」なのか(自爆)。
楽しみに見ていたTBS系の東芝日曜劇場「ガッコの先生」が終わる。感動的なんだけどじめじめしてなくて、さらっとした感じの終わり方だった。いろいろと重要なエピソードやメッセージを盛り込みながら、よくもまあ1時間番組にうまくまとめるなあといつも感心していたが、最終回も盛りだくさんの内容をきれいにまとめていた。この手のドラマの最終回にありがちな冗長でくどいシーンもなかったし。脚本と演出がうまいのだろう。仙太郎が正規の教員採用試験に合格して再び東京で教壇に立つ設定で、ぜひ続編を。
12月17日(月曜日) 初めてのプロクシネット接続の設定方法などを、大学院生の友人からまさに「手取り足とり」教わった。仕事の関係で某サーバーのデータベースにアクセスする必要が生じたので、現在使っているプロバイダーとは別ルートを利用しなければならないからだ。昨晩からあれこれ独力で挑戦してみたのだが、どうも経由するサーバーがややこしくて、なかなかログインできない。そこで院生の友人に登場願ったわけなのだが、パソコンの林檎と窓との設定方法が大きく異なる上に、うちの林檎のOSソフトは古いバージョンなもので、四苦八苦するばかりである。でもって何とかログインできたと思うと、今度はデータベースにアクセスができない。いやはや、まったく自分のネット知識のなさにはほとほと情けなくなってしまう。
プロキシなるものも設定して初めて使ってみた。サーバーから外部サーバーへ接続する時に、ワンクッションを置く防壁みたいなものらしい(という表現でいいのかな)。つーか、プロキシを使わないと、某サーバーのデータベースは利用できないシステムになっているのだった。とまあそんなこんなで、加入電話回線でネット接続を繰り返しつつ、その一方で携帯電話を通じてアドバイスや指示を受けること2時間半(うちには回線が1本しかないのである)。悪戦苦闘の甲斐あって、ようやく無事にアクセスできるようになったのだが、予想以上のデータ充実に驚くばかりだ。これは、取材や記事執筆のかなり強力な「武器」になるだろう。最大限にデータを活用して、よりよい原稿を仕上げるように努力しなければ。Oさん、論文執筆で忙しいところ、どうもありがとう。感謝感激です。
12月18日(火曜日) 「金髪先生」第6回公判千葉地裁で「金髪先生」の第6回公判(小池洋吉裁判長)を傍聴取材する。きょうはまず検察側が、「金髪先生」の車の前に校長が立ちふさがって応酬するシーンを撮影したビデオテープを証拠として提出し、審理の冒頭で13分間ほど上映した。しかしこれには校長が倒れる場面は録画されておらず、検察が何のためにこのテープを提出したのか、正直言ってよく分からなかった。続いて「金髪先生」が所属する独立系教職員組合の委員長が、弁護側証人として出廷。「金髪先生」のこれまでの教育実践のほか、管理職や市教委幹部との確執などについて証言した。反対尋問で検察側は、証人の教員としての資質を否定するような個人的な質問を執拗に繰り返したが、これはたぶん証言の信頼性をおとしめるためのものだろう。この応答はまるでアメリカの裁判劇を見ているようで、実は個人的にはとても面白かった。だけどアメリカだったらあそこで、弁護側がすかさず「異議ありっ。今の質問は本件とは無関係で、証人の尊厳を冒涜するものです」などと激しく反撃するんじゃないかと思ったりもするんだけど、弁護側は証人にすべてをゆだねている様子で、黙って静観していたのが少し物足りなかった。
この日の裁判長は異様なほど低姿勢だった。と言うか驚くほど穏やかで愛想がいいのだ。これまでなら弁護人をさえぎってまで質問に介入していたというのに、自分からは一度も質問をせずに必要なこと以外はしゃべらない。しかも傍聴席の方に目を向けないようにしている気もする。裁判長は前回の第5回公判で、「裁判長を見つめて、せせら笑っている」として傍聴者を退廷させた。この件で僕は千葉地裁所長と最高裁に取材を申し入れたが、その影響が少しはあったのだろうか。もちろん予想通り両者からは「裁判官の独立」を理由に「回答できないという回答」があったが、内部で何らかの形で話題にはなっていると思われる。さすがにあれはまずかった、と本人が感じてくれたのなら幸いなのだが…。
12月19日(水曜日) 目が回りそう雑用その他の処理に終始する一日。やってもやっても雑用はまだまだたくさん残っていて、書かなければならない原稿や、作らなければならないレジュメもあるし、次の取材の準備と事前学習も手付かずだったりする。片付けた後から仕事が増えるのだ。あー、目が回りそう。年賀状…、え、それっていったい何のことって感じである。はい、はっきり言って本日のこの欄は愚痴です(汗)。
12月20日(木曜日) レジュメ作り短い原稿を書き上げて送信してから、週末に大阪で頼まれている学習会のレジュメを作って、資料記事とともにファクスで送る。一応それなりに話をする内容は考えていたんだけど、構成などを改めて整理して作り直していたら結構時間がかかってしまった。「こういうのってあんまり得意じゃないから…」なんてことを、言い訳のように毎回繰り返してばかりもいられないので、きちんと分かりやすく心に残るように話して、訴えたいことを訴えていかなければと思う。まあ、その場のノリの部分も大きいけど。だけど一度記事にしてしまったら、取材した内容の細かい部分なんか忘れてしまうんだよなあ。もちろん自分で取材して書いたわけだから、記事や取材ノートを読み返したら思い出すのだが、いつでもどこでもそういうことを自由自在に記憶から引っ張り出してきて、面白おかしく正確に話せる人というのは天才ではないかと感心する。どうしたら、あんなふうに立て板に水みたいに話ができるのだろう。
12月21日(金曜日) 暖かさを保つす〜っごく寒くて冷たい雨が降っている。これだけ冷え込むと日ごろ使わない手袋がほしくなってくる。都心では昼前に少しだけ雪が降ったそうだ。都内で年が明ける前に初雪というのは珍しいと、天気予報では解説していた。で、東京電力の今月分の請求書を見てびっくり。先月分と比べて料金がぐんと跳ね上がっているのだ。快適室温を保つために、自宅にいる時はエアコンはつけっぱなし状態なので当然か。節約しなければならないのはよく分かっているんだけど、暑さ寒さに弱い僕としては、気持ちのよい方に安易に流れてしまうのだった。都内で取材。きのうユニクロで買ったセーターを着て出かけたのだが、なかなか着心地がよくて暖かい。そういえばこのところ、うちの中に少しずつユニクロの服が増えていくのを実感する。デザインも悪くないし値段が安いからな。
12月22日(土曜日) 大阪で話す朝早くの新幹線のぞみで大阪へ。「『日の丸・君が代』に反対する関西ネットワーク」の学習講演会で話をする。それなりに笑いも取れたし、問題点を整理したまとまった話が展開できて、僕にしてはまあまあうまく話せたんじゃないかと思う。反応も悪くはかったのでほっと安心した。著書もお陰様で持参したものはすべて完売する。荷物が軽くなって本当によかった。持って帰りたくないという心配だけしていたのだ。それにしても関西の人たちは、教員も市民も年齢に関係なくみんな元気だ。言動にじめっとした雰囲気があまり感じられないのは、関西弁のイントネーションが影響しているのかもしれない。居酒屋で懇親会。学校での部活動の問題や大阪の部落差別問題の特殊性などについて、これまで見過ごしていた視点を教わって勉強になる。新幹線のぞみの終電で横浜へ。行きは乳児や幼児などのクソガキども(いや、お子様たちです)が騒ぎたい放題で、やかましくてキレそうになるほど閉口したが、帰りの車内はガラガラで静かだったのでゆっくり眠れた。午前1時帰宅。
12月23日(日曜日) 「エヴァ」第7巻の内容について単行本「エヴァンゲリオン」第7巻について。2種類ある表紙のことや、限定版におまけで付いてくるフィギュアなどについては、これまで何回か触れたが、肝心の内容について書いていなかったので少しだけ雑感を。今回発売された第7巻がテレビアニメ版と大きく違うのは、何と言っても加持リョウジの子ども時代のエピソードが詳しく語られている点だろう。自分が生き残るために弟と仲間の命を犠牲にしてしまったという負い目から、加持は「セカンド・インパクト」の正体を追いかけ始め、そのためにネルフ特殊監察部に所属しながら政府内務省のスパイもやっているという。そして「生き残った」ことで心に大きな傷跡が残されたという点では、葛城ミサトも碇シンジも同じような過去を引きずっていて、そんな自分たちは「幸せになってはいけない運命だ」と加持はシンジに説明するのだった。そのうえで「行動するかしないかは君の自由だが、真実から目をそらしてはいけない」と言って、シンジには闘うだけの力があることを指し示す。テレビ版では加持の行動がいま一つ分かりにくかったが、これでようやく彼が真実にこだわる意味が見えてきたと言える。またこれほど加持からていねいに説明されたことで、シンジにしてみても自分の行動に対する意味付けができたはずである。しかしそうすると、劇場版でシンジがなかなかエヴァに搭乗しようとしないで、最後までぐずぐずしていたのはどういうことになるのだろう。ん〜、新たな矛盾が…。まあ、そこは続巻での「つじつま合わせ」に期待しよう。
もう一つテレビ版と異なるのは、使徒に乗っ取られた3号機に搭乗していたシンジの親友・鈴原トウジの運命だ。テレビ版ではトウジは負傷して片足を失うのだが、コミックスでは死んでしまう。テレビアニメで親友の命を奪ってしまう表現は不適切なのだろうが、やはり物語的に言うとこの場面では命を失う方がリアリティーがあるのは否定できない。そして三つ目はエヴァ初号機が、綾波レイやダミープラグによる起動を拒絶した時に、シンジでなければだめだとはっきり意思表示する場面である。シンジの母親である碇ユイの魂を受け継ぐエヴァ初号機は、夫の碇ゲンドウを明確に拒んだ。息子しか受け入れないことを宣言したわけである。この物語の核心につながる象徴的な部分だ。
とゆーわけで、第7巻はかなり読み応えがあった。まさに、テレビアニメ版とは全く異なる「貞本エヴァ」全開である。以上、物語を知らない人には意味不明の雑感だったと思われますが、まあ、こういうことは1年に何回もありませんのでご容赦のほどを。
12月24日(月曜日) かばんの中の本外出する時に僕は必ず、かばんの中に本を入れて出かける。というか、何がしかの本が入っていないと落ち着かない。読みかけの朝刊や読まなければならない取材資料があっても、あるいは睡眠不足のために電車の中ではたぶん恐らく絶対に爆睡することが分かっていても、何か本を持っていないと安心できないのだ。新聞も資料も読んでしまって、喫茶店や待ち合わせ場所で読む本がないと想像するだけで不安になる。まあ、普通は文庫本が一冊あればそれでいいのだが、遠くへ行く時や持参している本がもうすぐ読み終わるとなると、新しいのが余分にないとだめなのである。
だから一昨日に大阪へ行った時なんかも、どうしようかとあれこれ選択に迷った。睡眠不足だから車内で爆睡するのはまず間違いないのに、文庫本がもうすぐ読み終わりそうなので、ほかに薄めの単行本を一冊かばんに放り込んだのだった。で、結果。文庫本は読み終わったけど単行本は手付かず。荷物が重くなるだけだからやめときゃいいのに、持って行ったから必ず読むというわけではないんだけど、それでも一応念のために何か一冊あれば安心するのだ。
12月25日(火曜日) ダンシングサンタ東京・四谷の出版社で担当編集者と単行本の打ち合わせ。記事内容や表現調整のほか、年末年始の間にやっておくべきことや、フォローしてもらうことなどを詰める。編集部内はすっかりクリスマスの雰囲気になっていて、社内にクリスチャンなんかだれ一人としていないというのに、クリスマスツリーだけでなく、社長がどこかで調達してきた「踊るサンタクロース人形」なるものまでがいる。サンタ人形は大音量でクリスマスソングを絶叫しつつ、腰を振りながらエンドレスでダンスを披露してくれるのだった(爆笑)。でもうるさいっつーの。耳にこびりついて残るから勘弁してくれという声も…。ケーキとシャンパンをご馳走になったから、まあいっか。それにしても、やっぱり年末年始もやらなきゃならん仕事と雑用が山積だ。まいったな(愚痴)。
12月26日(水曜日) 南奔北走浦和でベテラン弁護士から示唆に富む話をいろいろ聞いてから、気になる裁判官の法廷をさいたま地裁で傍聴取材。あまり時間がないので適当なところで切り上げ、高崎線に飛び乗って都内へUターン。東京地裁と東京高裁に依頼していた資料を、情報提供の形で受け取る。東奔西走ではなくて「南奔北走」といった感じだ。夕方から四谷の小料理屋で出版社の忘年会。刺身や天ぷらなど、十二分に腹一杯になったというところで鍋が出た。もうこれ以上は食べられないよと思っていたが、つみれをベースにした鍋がこの上なく見事な味だったので、いくらでも食べることができる。野菜や豆腐などが主体で、これといって特別な具が入っているわけではないのにうまい。おじやまで平らげてしまった。
12月27日(木曜日) JRは駅構内を全面禁煙にせよどうにもこうにも納得できないことがある。JRの駅ホームに設置されている「喫煙所」のコーナーだ。喫煙コーナーの多くはホーム中央とか、あるいは少し前方や後方などの「一等地」にデ〜ンと据えられている。そこで大勢の乗客がもうもうと煙を吐き出しているので、必要があって前を通るだけでも副流煙を吸わされてしまうのだ。たまたま喫煙コーナー近くの車両から降りた時にも、乗客はみんないや応なく煙を吸わされることになってしまう。駅によって設置場所はまちまちだから予測もつかない。おまけに風が吹いていたりするとかなり広い範囲にまで煙が漂ってくる。これはどう考えても「分煙」なんて代物ではない。本当の「分煙」なら、非喫煙者がもろに影響を受けるような形なんてありえないだろう。こんな迷惑な話はない。JRのやっていることはまやかしであって、「当駅では終日禁煙とさせていただいております。おたばこは喫煙所で」などというアナウンスは、多数の乗客を愚弄するものである。
ほとんどの私鉄は駅構内の全面禁煙を実施しているというのに、このJRのでたらめな姿勢はいったいどうしたことだろうか。制服を着た高校生が車内で堂々と喫煙していてJRが吸い殻の片付けに困っている、というニュースをテレビで見たこともあるが、駅構内を全面禁煙にしておけば問題解決するだろうに。赤ちゃんからお年寄りまでが利用する公共の場なんだから、そもそも駅構内は全面禁煙するのが筋というものだ。それができないのなら、非喫煙者が迷惑しないようにきちんとした形で「完全分煙」を実施せよ。まさかキオスクのたばこ販売に影響が出るから全面禁煙に踏み切れない、なんていうのではないだろうな。
12月28日(金曜日) 携帯からメール携帯電話(PHS)から、いくつかメールを送信してみた。いつもは自宅のデスクトップのパソコンで文章を作成して、加入電話の回線から送るのだが、ものは試しというわけでちょっとしたチャレンジである。駅ホームで電車待ちをしている時や車内などで、小さい携帯の画面を見ながら文字を打ち込むのだけど、ちまちましたボタンをぎこちなく押して入力していくのはなかなか大変な作業だ。女子高生やOLなんかが、携帯を手にしゃかしゃかとメールを打ちまくっているのを見ていると、まさに熟練工という感じがする。しかしそういう作業を何回か繰り返していくうちに、わずか数時間のうちに僕もかなりのスピードで作業できるようになるのだから、やはり慣れというのはすごい。ボタンや画面を見なくてもそれなりのスピードで、文章がスムーズに打ち込めるようになった。
それにしても、画面を凝視しながら一心不乱に文字を打っていると、電車の中の時間なんてあっという間に過ぎてしまう。ホームで電車を待っていても、周りのことなんか目にも耳にもまるで入ってこない。これはちょっとやばいかなと思った。一心不乱に文字を打つ作業というのは、周りのことが一切気にならなくなってしまうからだ。その結果、電車を乗り過ごすなどというのは自己責任の範囲内だからまあ仕方がないとして、公共の場所で自分の世界だけに神経が集中していると、周囲の出来事や他人の動向に無頓着になってしまう。お年寄りや目の不自由な人が通りかかってもお構いなし、並んでいる列の前後の間隔が開いても気にしない、通行のじゃまになっても微動だにしない、…なんてことを無意識にやってしまっていてもたぶんまるで気が付かないだろう。そう言えば、電車の中で熱心に携帯に向かってメールを打っていたOLのおねーちゃんは、かなり傍若無人だったよなあ。外でメールのやりとりができるのは便利だが、周囲に気を配りながらやらないと。自分自身で試してみて初めて「なるほどな」と理解した。
12月29日(土曜日) 年賀状の裏面だけ作るようやく今ごろになって年賀状の裏面を作り終えた。とは言っても、昨年のパターンにほんの少し手を加えて、あいさつの文章を書き直しただけなのだが…。これまでとは全く異なった斬新なデザインに、大幅改編できればいいなあと考えてはいたんだけど、そんな時間もアイデアもないということで、お気軽お手軽な道に逃げてしまった。本文の文字ポイントを大きくするとか、ワンポイントのアクセントを付けて変化を見せるとか、ちょこちょことそれなりの努力はしてみたんだけど。しかしそれはともかく、印刷もまだやっていないし、宛名書きなんて全くの手付かずなわけで、郵便ポストへ投函できるのはいつになることやら。果てしなく遠い話になりそうだ。いや、正月3日までには何とかしなければ。
12月30日(日曜日) 久々のコミケそんなわけで(…ってどんなわけだ)、山のようにたまっている仕事や雑用を中断して、午後から有明にある東京ビッグサイトへ。コミックマーケット(漫画同人誌即売会=コミケ)を、ちらっと見に出かける。あくまでも、息抜きと気分転換を兼ねての外出だ。コミケには学生時代に何回かサークル参加したことがある。社会人になってからは2回ほど仕事で行ったきりなので、ものすごーく久しぶりだったが、とにかくとてつもなく巨大な会場に場所を移して開催しているのに唖然とする。以前はもっと小さな会場だったんだけどな。とにかく参加サークルの数が多すぎて、これでは何が何やら分からないよ…と迷いつつ、漫画家・やぶうち優さんのブースをなんとか発見。本人が趣味で作っている同人誌を購入する。実はきょうのお目当てはそれだったのだ。しかしもう少し早く行って並んでいれば、人数限定でやぶうちさんにイラストを描いてもらえたらしい。で、やぶうちさんはスペースの片隅で、受け付け済みのスケッチブックにせっせとイラストを描いていた。まあ、そーゆープロの姿がナマで見られたからいっか。
12月31日(月曜日) 手付かず雑用や買い出しに明け暮れる。部屋の掃除はきのうのうちに全部済ませておいたのだが、年賀状は相変わらずほとんど手付かず。う〜む、さすがにこれではまずいだろう。そろそろ真面目に取り組まなければ…。