身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2003年1月1日〜1月31日

●プリンター不調●無事投函●専用チャットルーム●授業計画●「ヒカルの碁」第20巻●「美女か野獣」●勉強不足●「平成狸合戦ぽんぽこ」●初校ゲラ●沖縄●冷めたメール●中山可穂「猫背の王子」●カーペンターズ●宮崎と窪塚とヤワラちゃん…?●「グッドモーニング・ベトナム」●雨の日と月曜日は●「姫ちゃんのリボン」●1年半ぶり「ネット版・風速計」●●●ほか


1月1日(水曜日) プリンター不調

 プリンターの調子が悪くて、年賀状150枚の裏面を印刷するのに4時間もかかってしまう。印刷状態もいまいちだし、何とかだましだまし作業を終えたって感じだ。しかもそれに先立って、メール版の年賀状を50通ほど書いて一斉送信したので、もうほとんどへろへろ。あとは、だらだらと宛名書きを続けるのだった。ふう。ちゃんと元旦に届くように書いてくださる皆さんに、本当に申し訳ないなあなんてこととを思いつつ、毎年こんなことをしている…。


1月3日(金曜日) 無事投函

 きのうはいい天気でそこそこ暖かかったのに、きょうの横浜は曇りのち土砂降りの雨でしかもめっちゃ寒い。年賀状150枚は無事に宛名も一言コメントも書き終えて、雨の中を近くのポストまで投函に行く。宛名やコメントが雨に濡れてにじんだりしたら目も当てられないので、そんなことだけはないようにと気を使った。そんなわけでここを読んでいるお友達の皆さん(何人が読んでいるのか知らないけど)、僕からの年賀状が届くのはたぶん来週です。毎度のことながら遅くなってごめんなさい(ぺこぺこ)。


1月4日(土曜日) 専用チャットルーム

 無料レンタルで、オリジナルのチャットルームを2つ作った。いわゆるオープンチャットでない専用のチャット部屋だ。もちろん僕のホームページ(の表紙など)からリンクすれば、一般開放されることになるのだけど、管理も大変だし僕自身もチャットを自粛してることになっているから(ほんとかよ)、しばらくは専用ルームのままどこからもリンクしないで様子をみようと思う。そもそも掲示板だって、設置当初は「サードインパクト」の表紙から直接リンクしていたのだが、訳の分からない書き込みの相手をするのが面倒なので、表紙からのリンクを外したという経緯がある。それでもしっかり見つけて書き込みしてくれる皆さんには、本当に感謝しているわけで、今くらいの書き込みの量が、いい加減な管理人にとってはちょうどいいのかもしれないなあなんて考えている。というわけでチャットルームは、適当なころ合いを見てどこかからリンクするかもしれないので、その時は気軽に遊びにきてください。


1月5日(日曜日) 授業計画

 授業概要(授業計画や授業のねらい)を、なんとかまとめる。実際の講義の段階で、順序を入れ替えたり内容を変更したりできるそうなんだけど、それでも全体の流れのつじつまが合ってないと恥ずかしいから、あーでもないこーでもないと何回も練り直した。本番はまだまだずっと先なので、それまでにいろいろ考えたり材料を仕込んだりする時間はあるのだが、どんなことでも初めての経験というのは不安になるよなあ。

 某チャットルームに匿名で入って、見ず知らずの大学生に「出席を取らない授業って出る?」と聞いてみた。「うん出てるよ」という答えが返ってきた。だがしか〜し。そこから先が衝撃的だった。「教室には行くけど授業なんか聞いてないもん。メールの時間。机の上にケータイを置いてない学生を見たことないよ」。うーん、最近はそういう状態なんだ。まあ、大学によっても多少は違うとは思うけど。そ、それで、授業を聞いてなくてもレポートとか試験は大丈夫なのかなあ。そしたら「一応ね。要領だから」だって。恐れ入りました。でもさあ、やっぱり話をする側としては、ちゃんと聞いてほしいよなあ。自分の学生時代を棚に上げて、こんなこと言うのもどうかと思うけどさ。ま、面白い授業をすればいいんだよね。


1月6日(月曜日) まとめ

 取材ノートのまとめや雑用など。事実上、きのうが仕事始めみたいなものなんだけど、まあ、きょうからお仕事ということで。


1月7日(火曜日) だらだら

 きのうに引き続いて、取材ノートのまとめのほか、アポ取りや電話取材などをだらだらと。詰めの取材でひっかかっている。


1月8日(水曜日) 「ヒカルの碁」第20巻

 役所の取材もほぼ終わったし、あとは企業からの返事を待つばかりだ。これで何とかすべての材料がそろったかな。図書館で調べものをしようと思って出かけたら、休館していた。な、なぜこの時期に休館なんだろ。同じように図書館周辺で所在なさげに、右往左往している人々を多数目撃。そうだよなあ、みんな戸惑うよなあ。せめて休館理由を書いた貼紙を出してくれれば…。

 「ヒカルの碁」コミックス第20巻を読む。気迫のある対局場面ももちろん面白いのだが、僕は中でも、中学校卒業式でのヒカルとあかりの会話シーンが一番印象深かった。それを何気なくそっとカメラに収めてあげる囲碁部員の配慮が、また何とも言えない。今回は雑誌掲載時のオールカラー23ページを完全収録している。かなりお得な一冊かもしれません。


1月9日(木曜日) 「美女か野獣」

 電話取材と原稿執筆の準備。「準備」って何なんだよ…などという鋭い突っ込みは、一切受け付けません(謎爆)。締め切り直前ってさあ、追い込まれて本当にいやーな気持ちになるよなあ。切羽詰まるから逆に、現実逃避行動に出たりしてさ(おいおい)。

 フジテレビ系のドラマ「美女か野獣」の第1回を見た。面白かった〜。視聴率最低のテレビ局のニュース番組が舞台。「ニュースは商品」と割り切って、視聴率に結び付かないものはすべて合理的に排除しようとするエリート女性プロデューサーを、松嶋菜々子が冷徹に演じる。テンポのいいコメディタッチのストーリーが続き、ラストの知事選速報のエピソードで一気にどんでん返し。シマフクロウの映像と原稿をぎりぎりで間に合わせる場面は感動的でさえあった。バラエティー出身の一見ちゃらんぽらんなディレクターを、福山雅治がナイスな軽薄さで見せてくれる。放送作家役のパパイヤ鈴木もいい味を出していて、リズム感あふれる演出が気持ちいい。エンディングもカッコいいし、フジ系のドラマとしては久々に期待できる内容かも。


1月10〜11日(金〜土曜日) 勉強不足

 終日、原稿執筆。11日の夕方に脱稿して送信。ふう、めちゃくちゃ手間取ってしまった。何と言っても最大の敗因は自分自身が勉強不足だったこと。問題点をきちんと理解・把握できていなかったことだろう。自分が分かっていないものを、読者に分かりやすく伝えられるわけがない。分かっていないから文章が進まないし、まとまらない。うーん、書き始めるまでは、それなりにしっかり理解したつもりでいたんだけどな。難しいです、労働法と労働問題は。


1月12日(日曜日) 「平成狸合戦ぽんぽこ」

 昨年11月にテレビ放送を録画したまま、ずーっと見ていなかったジブリアニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」をようやく見た。高畑勲監督の作品らしく説教調なのは相変わらずだが、高畑作品にしてはかなり楽しめるストーリーになっていて、娯楽作品としても十分に成功している。タヌキがなかなかかわいらしく、ユーモラスに描かれているのがよかったのかもしれない。宅地開発によって住みかを追われていくタヌキたちの悲哀。物語の舞台となっている多摩ニュータウンに、横浜の港北ニュータウンをダブらせながら見ていたから余計に感情移入できたのだろう。港北ニュータウンには野性のタヌキがまだ生息していて、自然保護活動をしている市民グループの人たちと一緒に、そんなタヌキの生態を至近距離から観察したことがある。「人間よりも俺たちの方がずっと前から住んでるのに」とタヌキたちが嘆く気持ちはよくわかるぞ。

 きのう出稿した原稿の初校ゲラが送信されてきて、問い合わせと補足取材の要請があった。なんやかんやと打ち合わせや電話取材を繰り返していると、時間がどんどん過ぎていく。ああ、せっかくの貴重な休みだったんだけどな。


1月13日(月曜日) お仕事

 補足取材の電話をあっちこっちにかけて、ふむふむと話を聞いているとあっという間に夕方に。東京・水道橋の新聞労連で記者研修会の準備作業。取材が長引いたため2時間ほど遅れて加わる。作業が終わってから近くの台湾料理店で新年会。中央線から山手線への乗り換えに15秒ほど間に合わず…。午前1時半帰宅。成人の日だけど、女の人の晴れ着はあまり見かけなかったなあ。


1月14日(火曜日) 学習会

 昨晩は帰宅したのが深夜だったため、留守電にたくさん入っていたメッセージに一つも応答できなかったので、きょうの午前中は折り返しの電話をかけることに専念。そうこうしているうちに、あっという間に時間は過ぎていく。髪の毛が爆発していたのでシャワーを浴び、午後から教職員組合に招かれて学習会で講演。教育基本法の「見直し」と現場への管理強化の問題について、取材を通じて感じたことなどを話す。またまた風邪をひいたのか体調不良。喉が痛くてだるい感じ。シャワーなんか浴びるんじゃなかった。話すべき内容が頭の中でうまく整理できない。いまいち納得できる出来ではなかったなあ。質問や感想がいくつも出たのはよかった。終わってから近くの焼き肉屋で先生たちと夕食。午後10時過ぎ帰宅。


1月15日(水曜日) 初校ゲラ

 補足取材を終えて、初校ゲラに直しや追加の文章を書き込んで編集部に返信する。全体の分量(行数)がかなり増えたけど、それでも何とかするから構わないと言うのだから、たぶん何とかしてくれるのだろう。しかし今回の原稿はやけに手間ひまかかっちゃったよなあ。喉の痛みや体のだるさは、起きたらすっかり消えていた。暖かくしてさっさと寝たのがよかったみたいだ。再びしつこい風邪にまとわりつかれたら、たまらないもんなー。撃退成功〜!


1月16〜18日(木〜土曜日) 沖縄

 新聞労連の記者研修会の運営スタッフとして沖縄へ。初日は、沖縄返還にまつわる日米両国間の機密をすっぱ抜いた事件で会社を去ることになった毎日新聞の西山太吉記者と、この事件のドキュメンタリー番組を作った女性ディレクターの話を聞く。国民の知る権利と取材手法の問題、記者倫理とは何か、取材源を守るとはどういうことか、報道はどうあるべきかといった課題が山積していて、複雑かつ深刻な事件であることだけはよくわかった。

 2日目は、沖縄戦で住民が逃げ込んだガマ(地下壕)、平和祈念館、米軍基地を見渡せる広場、普天間飛行場の移設が計画されている名護市辺野古の海岸などを見て、地元紙記者の話などを聞く。辺野古のほかはどれも以前に取材したことがあるので、個人的には新鮮な驚きや感動はあまりない。それはともかく、こういう見学ベースの記者研修ってどれほどの意味があるのかなあ。3日目は通信社の外信部記者の報告や、地元紙論説委員長らの話を聞くといったメニュー。確かに沖縄の現状を学ぶことにはなるが、記者の姿勢や在り方や何のために記者をやっているかを考えてもらい、意欲や情熱をかきたてる、というのとは焦点も方向もかなりずれている。準備段階からずーっと違和感があって疑問も感じていたのだが、貴重な時間を使ってボランティアで記者研修会にかかわるのもそろそろ潮時かな。初日の問題提起は意義深いものがあったと思うけど。こんな研修会なら僕がわざわざ手伝う必要なんかないだろう。

 3日間、沖縄の郷土料理を食べすぎて満腹状態が続く。ゴーヤーチャンプルーはもちろんのこと、沖縄そば、豚肉料理、ヤギ肉料理など。新たな発見として感激したのは、沖縄特産の落花生の豆腐とウミブドウだ。これはどちらも今までに食べたことのない食感と味で本当にうまかった。労働法関係の大刷りゲラは、宿泊先のホテルにファクスしてもらって最終確認。ちなみに沖縄の気温は20度以上で、半袖シャツで十分という快適さだった。


1月19日(日曜日) 手付かず

 昼過ぎまで爆睡。たまっていた録画済みのビデオを、駆け足で見る。ドラマやアニメなど5番組。未読の本やニュースレターなどもたくさんたまっているけど、そっちはまだ手付かずのままだ。


1月20日(月曜日) トトロのバス停

 「サードインパクト」の「エヴァンゲリオンのページ」「となりのトトロのページ」をそれぞれ更新。「エヴァ」は原作コミックス最新巻(第8巻)の情報を掲載。「トトロ」は「コラム/素朴に☆トトロ」のコーナーに、トトロのバス停についての話題を2つ掲載しました。


1月21日(火曜日) 雑用

 今週は事務作業やら雑用やらで、ほとんど終わってしまうな。経費の計算や資料の整理をして、たまっているメールの返事をだーっと書いて、電話連絡だとか打ち合わせをして…なんてことばかりが続く。取材に出るのはあきらめるべしと観念するしかない。


1月22日(水曜日) 冷めたメール

 もうほとんど興味も情熱も熱意もなくなった対象に、ただ責任感と義務感だけでメールを書く。だからと言っておざなりに書いたわけではない。書くからにはありきたりでない内容をしたためたつもりだ。読む側にどこまで読解力と理解力があるかは、あずかり知らないところだけど。ま、どーでもいいや。このまま送信ボタンを押しちゃっていいかな。完全に冷めきっています。


1月23日(木曜日) 中山可穂「猫背の王子」

 中山可穂の「猫背の王子」を読み終える。芝居に自分の生命力のすべてを注ぎ込む、女たらしの演出家・王寺ミチルの物語。ある女性の友達から薦められて、中山可穂という作家の名前を初めて知ったのだが、ほかにもいろいろある彼女の小説の中から、まず最初にこの作品を読むことができた幸せに感謝したいと、最後のページをめくりながら心から思った。それほど、王寺ミチルという主人公の女性に感情移入しながら読めた。芝居にひたむきで、演出にひたむきで、恋愛にひたむきで、セックスにひたむき。そして、ひたむきな不道徳さと自堕落さを併せ持つ王寺ミチルは、ひたすら退廃的で破滅的なのだ。僕は男性だし、女性としか付き合ったことがないけれど、この主人公が織り成す世界にすっかりはめられて、完全に心を奪われてしまった。要は作者に「してやられた」わけである。文体や表現もとても気に入った。

 柊あおい「銀色のハーモニー」(集英社文庫)の続きの3巻と4巻(完結)を読む。ひたむきな中学生の恋愛物語だけど、こちらは「猫背の王子」の王寺ミチルと違ってひたすらピュア。一途でいじらしくて切ないという点はどちらも同じかも。物語がラストに向けて一気に緊張感を高めていく展開は、かなり手に汗を握る感じで読み手をひきつける。心が温かくなるいい作品だなあ。


1月24日(金曜日) カーペンターズ

 カーペンターズのベストアルバムCDを買ってきて、このところずっと部屋で流して聴いている。たぶん東京の実家に行けばレコード盤のベストアルバムがあるはずだけど、こっちにはプレーヤーがないからCDを購入した。中学生のころに結構流行っていて、自分でお金を出して買った2枚目のレコードが、たぶんカーペンターズだったんじゃないかな。ちなみに初めて買ったレコードは、恥ずかしいから秘密である(笑)。

 カーペンターズの懐かしいメロディーを、ちょくちょく耳にすることは多かったけど、突然CDを買おうと思ったのは、村山由佳の小説「雪の降る音/おいしいコーヒーのいれ方4」を読んだからだなあと、購入して家に戻ってから気が付いた。知らず知らずのうちに影響されて、深層心理に何気なく刷り込まれていたわけだ。小説の中に「こんなに聴く者の気持ちを安らかにさせる歌声はほかにはちょっとない」という文章があったが、本当にそうだよなと思う。今は亡きカレン・カーペンターの甘い歌声は、聴く者の心を切なくやさしくしてくれる。あ、そうか、この小説の主人公の名前が「かれん」だから、それで小道具としてカーペンターズの曲を登場させたのか。今ごろ気付くなんて間抜けだなあ。ファンだったらもっと早く気付けよな。


1月25日(土曜日) 宮崎と窪塚とヤワラちゃん…?

 東京・大久保の韓国料理店で、宮崎学と窪塚洋介とヤワラちゃんと飲んだ。…というのは大うそで、本当はお誘いを受けて司法試験受験ゼミ生の新年会に参加し、この3人にそっくりな人たちと一緒に飲んだのだ。でもまじでそっくりなんだよなー。若手弁護士や大学生や編集者ら十人ほどが集まり、5時間以上も飲み食いして大騒ぎ&大笑い&熱い議論を延々と続ける。もう最高に楽しかった。この日、飲んだのは生ビールとマッコリと真露。マッコリは相変わらずおいしかったが、刻んだキュウリを真露に入れる飲み方を初めて体験した。これがなぜか甘い味わいでうまい。最後に出てきたビビン麺がこれまた絶品だった。午前1時半すぎ帰宅。


1月26日(日曜日) 「グッドモーニング・ベトナム」

 NHK教育で映画「グッドモーニング・ベトナム」(1988年、米)を見た。もう何回も目にしている作品なんだけど、ノーカット字幕付きで見るのは久しぶりだ。ベトナムの米軍ラジオ局が舞台。毒にも薬にもならず面白くも何ともなかった番組を、根底からひっくり返す名物DJが登場する。冗談の分からない上官には疎まれ嫌がらせをされるが、大統領や国防総省まで笑いのネタにして、風刺やエスプリを利かせた強烈なトークは前線兵士たちから圧倒的支持を受ける。そこに恋や友情も加わって…という物語である。

 アメリカによるベトナム侵略戦争の本質と傲慢さ、そして犠牲になるベトナム民衆と前線兵士の姿を、しっかりと表現し尽くした見事な反戦映画だ。アメリカのイラク攻撃の緊張感が高まるこの時期に、教育テレビではあってもゴールデンタイムで、こうした骨太な作品が全国放送される意味は大きい。官製ニュースの垂れ流しが目に余るNHKにも、良心的で問題意識のある担当者がまだまだいる証しに違いないと心強く感じた。

 「サードインパクト」の「お薦め映画/第2部」に加えるべき優れた作品だと思っているし、大好きな映画なんだけど、なかなか時間がなくてアップできていない。そのうち何とかしなければ。


1月27日(月曜日) 雨の日と月曜日は

 とっても寒くて冷たい雨がざんざか降っている。こんな日は家の外に出たくないんだけど、取材の打ち合わせのために東京・大塚の出版社へ。このところ、約束がある日はなぜか必ず雨になってしまうんだよなあ。いくつか選択肢がある中で僕に選ぶ権利があるというのに、よりによってどーして約束した日だけ雨が降って、その前後の日は晴れるんだろ。ついてないな、まったく。

 編集部で、てんこもりの取材資料のほか、しかも重た〜い本を6冊もいただく。雨の日にこんな荷物を持たせてくれなくても…と思うが、先方はご好意でくださったのだからと、感謝の言葉を述べてすっくと席を立ち、2時間近くかけて帰宅するのだった(涙)。


1月28日(火曜日) 「姫ちゃんのリボン」

 きょうの横浜は、日中はそんなに寒くなかった。さすがに日が落ちるとぐっと冷え込んできたけど。終日、情報&資料収集など。集英社文庫の水沢めぐみ「姫ちゃんのリボン」を読む。他愛のない子ども向けの魔法少女物語…と言ってしまえばそれまでだけど、主人公の中学生が元気いっぱいに生き生きと描かれていて、結構ストーリーに引き込まれる。何と言っても絵がかわいらしいのが、この作品の一番の魅力かもしれない。


1月29日(水曜日) 1年半ぶり「ネット版・風速計」

 「セカンド」「新・大岡みなみのコラム風速計/ネット版」を約1年半ぶりに更新しました。「『週刊金曜日』の北朝鮮報道を支持する」です。「身辺雑記」に書いた文章を加筆修正しました。それにしても書き下ろし不定期連載とは言いながら、こんなに長期にわたって「ネット版・風速計」の更新が滞ってしまうとは…。


1月30日(木曜日) 資料

 たくさんの資料を読み込んで、さらに自分でも収集を続ける。与えられた資料を適当にまとめてリライトするのではなく、新しい取材もしておかなければ僕が書く意味がない。とにかくすべての資料に目を通さなければ。電話取材やアポ取りはそれからだ。


1月31日(金曜日) 確定申告はまだ先!

 一応すべての資料に目を通して、電話をあちこちにかけてアポ取りなども進める。どうもまだ記事全体のイメージがわいてこない。書き出しをどうすればいいかも見当つかないし。うーん、どうしたもんかなあ。税務署から確定申告の書類や、各出版社からは支払調書などが届き始める。あー、またまた面倒くさい作業をしなければならない。ま、申告の提出期限はずっと先だから、それまではいいや。なんてことを言いつつ、3月中旬が近付くと大騒ぎするのはいつものことなんだけど。その時の修羅場が今から目に浮かぶよ。それよりも何よりも、今はとにかく原稿が最優先課題だ。


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