身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2004年6月1日〜6月30日

●対照的●文末に一段落追加●解説原稿●軍門●小6の心●原稿執筆で苦戦●充実取材●打ち合わせ●シロウトへの表現●平和研究●出したい時に出す●無謀な買い方●金券ショップ●台風6号●伝えたいこと●J・フォンダの「バーバレラ」●フォーラム●装丁写真●静岡で講演●Office2004:macをインストール●みぞれあずき●カワハギの刺身●●●ほか


6月1日(火曜日) 対照的

 午前中は電話取材や問い合わせや打ち合わせなど。昼過ぎから都内某所で都立高校の関係者を取材。実に興味深くて勇気づけられる話がたっぷり聞けた。神保町の本屋さんをぶらぶらして時間調整。夜8時から別の都立高校関係者の話を聞く。こちらは昼間に会った方とは対照的な人だった。会話の基盤となる社会認識が別世界にトリップしたような感じなので、話がまるで噛み合わない。でも、世の中いろんな発想をする人がいるんだということで、ある意味なかなか勉強になったと言えるかも。午前1時過ぎ帰宅。疲れた。


6月2日(水曜日) 講師懇談会

 夕方から横浜ベイシェラトンホテルへ。大学の講師懇談会に顔を出す。前半は会議。今年から実施される「学生による授業評価」について。「学生による授業評価」を導入する大学や高校が、最近は増えているようだ。大学側は「授業改善が目的で勤務評定に利用することはない」と説明する。スタート時点では確かにその説明の通りの運用だろうし、授業改善に役立つことも多いと思う。現に僕は出席カードの裏面に、授業の感想や質問を書いてもらって参考にしている。しかし「学生による授業評価」が本来の目的から別の方向に進んで、勤務評定などに使われる危険性は常に内在している。あるいは学生に迎合した授業をする教員が登場しないとも限らない。いい加減でトンチンカンな評価が学生たちから出てくることもあるだろう。まあ、どんなものにも光と影はあるのだけど。ちなみに評価対象となるのは前期の授業。僕のメインの授業は後期スタートなので、幸か不幸か対象外なのだった。

 後半は立食パーティーの懇親会。寿司や中華やオードブルなど、おいしい料理やお酒を飲み食いしながら、いろんな専門分野の先生方と親しくお話をさせていただく。飲食に夢中になると話ができないし、会話が盛り上がるとせっかくの料理が食べられないのは辛いところだ。懇親会にもう少し時間を割いてほしかったな。

 ところで懇親会冒頭で、学部長が「約150の講座のうち62%の講座を非常勤講師の先生に担当していただいている。大学は非常勤の先生に支えていただいている」と挨拶していた。どこの大学も、まあそんなところが実情だろう。しかし、だったらもっと非常勤講師の処遇を手厚くすべきではないかと思う。非常勤講師のあまりにも安い手当てと不安定な身分は、全国の大学の共通課題と言っていい。非常勤講師も専任教員と同じように授業をして試験をする。授業の準備や答案採点に要する時間と労力は馬鹿にならない。ボランティアやアルバイト的に教えている人はいざ知らず、大学講師だけで生活している研究者にとって処遇改善は切実な問題だ。


6月3日(木曜日) 文末に一段落追加

 講師懇談会について書いたきのう6月3日付の「身辺雑記」の文末に、「非常勤講師の処遇のあり方」に関する記述として、一段落分を新しく追加しました。


6月4日(金曜日) 解説原稿

 とりあえず短かめの解説原稿を1本書き上げて出稿。メールで送信する。限られたスペースに何をどれくらい詰め込めばいいかで、行ったり来たり。書いては消し書いては消しを何回も繰り返し、無駄な時間を費やしてしまった。いつものことなんだけど。


6月5日(土曜日) 軍門

 アップルワークスの表計算ソフトでは、エクセルで作成した文書は開けなかった。eMacに搭載されているほかのソフトもどれもダメで、「適切なアプリケーションがない」と表示されるだけ。やはりエクセルとワードのMac版を導入するしかないようだ。学校関係者には特別割引してもらえる「アカデミック版」が、今月中旬に発売されるのでそれを買おうと思う。だけど、少しずつマイクロソフト系のものがMacに入ってきて、MacがMacでなくなっていくような気がするよなあ。マイクロソフトの軍門に下るのはいやーな気分だけど背に腹は代えられない。なんとも寂しくて情けない。


6月6日(日曜日) 小6の心

 長崎県佐世保の小6女児事件は、被害者の女の子も加害者の女の子もどちらもかわいそうで、痛ましすぎる事件だとしか言いようがない。2人が開設していたとされるホームページを見た。確かにきつい言葉や表現も書き込まれているが、繊細でもろそうな小学生の女の子ならではの幼い文章もあるし、小学生とは思えないほどしっかり考えていると思わされる作品もあった。だけどそれなのに加害者の女の子は、どういうわけか「人の命を奪う」というとてつもなく高い壁をすっと乗り越えてしまった。彼女の心の中でいったい何が起きていたのだろうと思う。たぶん背景にあるものはそんなに簡単ではないことは、なんとなく想像できるけど…。

 きのうまでの青空はどこへやら。がらっと天気が変わって、横浜は朝から雨模様だ。関東地方は梅雨入り。蒸し暑い。


6月7日〜9日(月曜日〜水曜日) 原稿執筆で苦戦

 原稿執筆。4冊の取材ノートをひっくり返しては、走り書きのメモをにらみつけ、うーんとうなってみるがうまくまとまらず、なかなか書き進まない。時間だけが過ぎていく。あー、もう書けないかもしれない、本当は才能ないんだあ…と絶望的な気分になる。

 火曜日から徹夜。ようやく水曜日の昼前に書き上げて編集部に送信した。本当は月曜日のうちに出稿することになっていたのだが、な、なんと1日半も締め切りを過ぎてしまう。これまでは遅れてもせいぜい半日だったのに。参ったなあ。過去最大の苦戦。担当編集者にえらく迷惑をかけてしまった…。本当に申し訳ありません。

 夕方まで仮眠。たまっていた雑用を粛々と片付ける。編集者から打ち返されてきた原稿のチェック。メールの返事。お金の計算。パソコン作成書類の整理。アポ取り。電話取材。なんだかんだと深夜まで延々と続く。んー、やってもやっても追い付かないな。


6月10日(木曜日) 充実取材

 午後から都内某所。ルポ原稿に付ける「ちなみ写真」(写真と本文は関係ありません、という種類のもの)のため、放課後の教室風景などを某高校で撮影させてもらう。その後、学校外に場所を移して都立高校の関係者から話を聞く。知らなかったネタが盛りだくさん。どれも共感できる内容で楽しい取材だった。

 夕方から神保町の岩波セミナールームへ。サラ金業者の武富士を告発する記事を書いたフリージャーナリストが、同社から不当提訴されている事件で、当事者の記者を支援する集まりに顔を出す。弁護士、編集者、フリーライター、新聞記者らで会場は満杯。サラ金問題の背景、武富士による提訴の異常さ、本質は裁判を使った言論弾圧であること、勝つためのケンカはどうあるべきかなど、なかなか興味深い話がたくさん聞けて勉強になった。


6月11日(金曜日) 打ち合わせ

 原稿の確認など。午後から東京・四谷へ。喫茶店で月刊誌の編集長とルポ原稿の打ち合わせ。夕方、近くにある別の出版社の編集部に顔を出すが、雑用だけ済ませてそそくさと退出する。家を出た時から横浜も都内もずーっと雨模様。しとしとといった降り方だったのに、横浜に戻って駅から歩き出した途端、いきなり激しく叩き付けるような雨になった。タイミングが悪いな…。長野県の取材協力者の方が、たくさんの資料とともに手作りジャムを送ってくださった。資料精読は少し先になりますが、ありがとうございました。


6月12日(土曜日) シロウトへの表現

 夕方から東京・中野へ。教育関係の市民集会に顔を出す。大勢の人が集まって熱気があって、共感できる話もたくさんあったが、あえて苦言というか辛口の感想を述べると、やっぱり話の分かった仲間が集まって、仲間うちだけで通じるような表現方法と論理展開によって、話を進める場面が多かったなあと感じてしまった。もしかして会場に、ちょっとだけ関心があってふらっと立ち寄ってみた人や、あんまり関心はないけど友達に誘われたので来てみた人がいたとして、そういうシロウトにとって「話の展開や説明の仕方に無理はなかったのだろうか」と推測してみると、残念ながら少し怪しいんじゃないかと思った。仲間だけで理解を深めて連帯することだけを目的とした決起集会なら、それはそれで問題はないと思うけど、圧倒的多数の無関心層にアピールしようと考えるのなら、表現の仕方を考えた方がよいのではないか。

 と言うのも、もう1年以上も前だけどある大学の先生から、授業の進め方について、「聴く側(学生)に背景への知識や理解がないと、ただ問題点だけを指摘しても、不当な言い掛かりのような印象を持たれてしまう」と貴重な助言をいただいたのが、印象に残っているからだ。そういう意味ではきょうの集会では、今年高校を卒業した学生さんの「ほとんどは無関心。個人レベルでのしっかりした理解こそが重要だ」という発言が、最も説得力があった。

 集会が終わったのは午後9時。それから、前もって約束していたある先生と待ち合わせて、「社会科教育の歴史」などについて1時間ほど話を聞かせてもらった。興味深い内容が盛りだくさんで勉強になる。そのうち機会を見計らって、何らかの形で一つの原稿にまとめられたらいいなあと思う。学問的な研究対象として扱っていいような内容でもあるのだが、ここはやはりジャーナリズム的なアプローチをした方がいいのだろう。午前零時半帰宅。


6月14日(月曜日) 平和研究

 午後から授業。総合講座の「平和研究」。6人の先生が2〜3時限ずつ分担して、さまざまな角度から平和について検討するといった構成だ。僕は「戦争とマスコミ/国益と愛国心と権力監視」「戦時下の情報統制/情報操作とジャーナリズム」のテーマで、2週にわたって話をする。メディアの役割と使命を理解してもらうのが役目となる。授業の準備に結構時間がかかってしまったため、ほとんど寝ていない状態だったというのに、なぜかそれなりにまとまった話ができた…んじゃないかと思う(当社比)。居眠りしている学生も少なかったみたいだし。ホッと安心。


6月15日(火曜日) 出したい時に出す

 来週の授業準備でレジュメを作成。ルポ原稿の執筆準備。道路を歩いても食事をしていても、これから書こうとしている原稿の構成をどうするか、どういうエピソードを展開すればいいかということが、頭の中をぐるぐると駆け巡っている状態だ。やはり今ここで書きたいと思っているものを、今すぐに書いておくのが大事だという結論に達する。そうしないとタイミングも外してしまい、せっかくの話が腐ってしまうことになりかねない。「出したい時に出さないと便秘になってしまうのと同じ」と言ってもいいかもしれない。深夜まで電話取材。参考になる意見や助言が得られた。いろいろと激励もされて、やる気が刺激された感じだ。


6月16日(水曜日) 無謀な買い方

 本屋の店頭で見かけて衝動買いしたコミックスを、ぱらぱらと読んでみたら、中身を確かめずに表紙だけの印象で購入しただけあって、2冊とも大外れだった。あー、またものすごく無駄な買い物をしてしまったと反省。たまに大当たりがあるからなあ。しかしもったいないから、これからはこういう無謀な買い方は慎もう。取材のまとめをしつつ、深夜まで電話取材&情報収集など。


6月17日(木曜日) 金券ショップ

 午後から東京地裁へ。「国歌斉唱義務の不存在確認」などを求める訴訟(予防訴訟)の第三回口頭弁論を傍聴取材。原告側代理人が「訴訟要件」について、「処分が出てから取り消しを求めるのでは不利益は回復できない。事後的な救済では実効性がない」などと弁論。次からようやく本論に入ることになるのだろう。弁護士会館で記者会見が2つ。某有名大学教授のわいせつ事件初公判のため、地裁の正門前にはテレビカメラやリポーターが大勢いた。

 金券ショップでパスネットや図書カードを買うと、結構お得であることを発見して、最近はなるべくその手の店で入手するようにしている。パスネットはそれほどでもないが、図書カードはかなり安い。3千円だと5%は還元される。どのみち本や雑誌はたくさん買うのだから、ストレートに現金で支払うことはないよなあ。今までそのまま現金払いだったが、すごく馬鹿馬鹿しいことをしていたような気がする。きょうも深夜まで電話取材が続く。これくらいで材料はもう十分だろう。早く書かなければ。


6月21日(月曜日) 台風6号

 徹夜で原稿をまとめて昼前に出稿。写真などもばたばたと送信。頭がフラフラだよ。きょうは授業の日。大型の台風6号の影響で風と雨が強い。ほとんど寝てないし、こんな日は外に出たくないなあと思いつつ、大急ぎでシャワーを浴びて家を飛び出す。授業のプリントを印刷する時間があまりないのと風雨が強いのとで、駅から大学までタクシーを使った(な、なんてぜいたくなっ!)。

 先週も同じようなことを書いた気がするけど、徹夜明けで頭の中は完全にテンパっているというのに、授業はそこそこ調子よく話ができた(当社比)。学生の反応もそんなに悪くなかった(ように思う)。授業を終えてから学内の会議室をお借りして、1時間ほど某紙の取材を受ける。「要領よく取材に応じるのって本当に難しいよなあ」とつくづく思う。自分が取材する側でいる時は、「もっと要領よくテキパキと質問に答えてくれよ」などと心の中で思ったりすることもあるが、取材される側に回ると受け答えの難しさを痛感して、自身の記者としての不謹慎な姿勢を反省するのだった。

 キャンパスの広場を見回すと、めちゃめちゃになった傘の残骸があちこちに散乱している。ざっと数えただけで軽く十個以上。とにかくものすごい強風で、これではとても傘なんて差せないよなあ。大学を出たのは午後8時過ぎ。このころになると雨は止む。実にタイミングがよい。道端にも壊れた傘が多数放置。


6月22日(火曜日) 伝えたいこと

 きょうも授業の日。連日の登板はちょっときついかも(汗)。総合講座「仕事」というシリーズの1回分の授業を担当する。これは「働くことの意味や生き方を働く側から考えよう」という講座で、全国の多くの大学で正課科目として設定されているらしい。いわゆる「キャリア教育」の一種と言っていいだろう。僕は「『記者』って何だろう/仕事における組織と個人」をテーマに話す。「ジャーナリズムの本来あるべき姿とやるべき仕事」を紹介しつつ「仕事とは何のためにするのか」といったことを考えてもらった。

 4限と5限で授業をやって、それぞれ授業の終わりにミニレポートを書かせる。僕としては一生懸命に説明したつもりなんだけど、話の内容をまるで理解してなくて、伝えたかったことがこれっぽっちも伝わっていないレポートを目にすると、さすがにかなり落ち込むなあ。もちろん大半の学生はきちんと受け止めてくれたみたいだけど。しかしまあそもそも記事にしたって、すべての読者に記事を書いた記者の意図が正しく伝わるとは限らないわけで、全員に理解されるなんて土台無理な話なのかもしれない。


6月23日(水曜日) J・フォンダの「バーバレラ」

 ジェーン・フォンダ主演のSFエロチックコメディー映画ということで、どれどれそれは見てみなくてはと「バーバレラ」(1967年、仏・伊・米)を見る。とにかくもうオープニングのシーンがすごい。無重量状態の宇宙船でJ・フォンダがストリップを演じて、正真正銘すっぽんぽんになってしまうのだ。エロだけど下品じゃなくて実に美しい。当時J・フォンダの夫だったロジェ・バディム監督が、妻の美しい裸体を自慢したいがためだけに製作したと言われているだけあって、それはそれは見事なオープニングである。空中で服を1枚ずつ脱いでいく場面は、一体どうやって撮影したんだろうと考え出すと夜も眠れない(ウソです)。

 ストーリーは、宇宙破壊光線を完成させた悪者の博士を追いかけてJ・フォンダが大活躍するという展開だが、内容はもうあきれ返るばかりの超B級のくだらなさ。コスプレやセックス拷問などのセクシーな場面がたくさん用意されているけれど、最後まで全部見るのは時間の無駄だと思うなあ。やはり見どころはオープニングに尽きるでしょう。はっきり言って冒頭のJ・フォンダのヌードシーンだけ見れば十分です(爆)。もともと僕はJ・フォンダのファンでもあるし、それにもう一つの「トゥルーマン・ショー」と合わせてDVD2本で2814円(税込)というキャンペーンをやっていたから買ったわけで、まあそれならいいかなという感じだ。

 それにしても名作「チャイナ・シンドローム」などの社会派の作品に主演し、自身もベトナム反戦・反体制運動などに熱心に取り組んでいたJ・フォンダが、こんな作品にも主演していたんだなあと考えると、さすがはハリウッドを代表するエンターテインメント女優だなとしみじみしてしまう。彼女自身の家族との関係や恋愛遍歴はもちろん、生き方自体もドラマチックな女優だと思う。


6月24日(木曜日) フォーラム

 午後から東京・大手町の日経ホールへ。フォーラム「日中韓経済圏の物流拠点としての韓国」の会場を少しだけのぞく。日韓経済界の関係者が、北東アジアの貿易や物流のあり方についてパネルディスカッションしていた。フォーラムを企画運営しているのが高校時代の友達なので、どれどれと思って招待してもらったのだ。こういう国際貿易や投資にまつわる仕事をしてるんだねえ。まるっきり専門外なので耳慣れない話が飛び交っていたけど、国際的な経済活動の一端がほんのわずかだけ見えた(ような気がした)。そういえば高校の時に僕が校内討論会を企画して、友人Tや生徒会や先生方も巻き込んで結構盛り上がったな。


6月25日(金曜日) 装丁写真

 見ず知らずのよそさまの著書の表紙に、僕が撮影した写真を使わせてほしいとの申し出が、これまたまるでおつき合いのない出版社からあった。そういうのは初めての経験だ。別に断る理由もないのでどうぞどうぞと了解した。記者としてそういう形で表現活動に協力することがあってもいいだろう。で、出来上がった本が出版社から送られてきた。黒を基調に僕の写真をセピアっぽくあしらった装丁で、なかなかカッコいい表紙に仕上がっている。もちろん僕の専門は取材して文章を書くことなんだけど、自分の写真がこういうふうに評価されるとちょっとうれしかったりする。まあね、新聞記者時代から写真が上手だとほめられてはいたんだけどね(自慢してみたりして=笑)。それにしても写真を貸し出してからわずか1週間あまりで、装丁デザインから印刷までできてしまうなんてすごいなあ。プロの仕事だなと感心した。


6月26日(土曜日) 静岡で講演

 睡眠時間は2時間ほど。相変わらずの睡眠不足だ。電話応対などをしながら急いで出かける準備。午後、新横浜駅から新幹線に飛び乗って静岡へ。独立系教職員組合の結成10周年記念講演に呼んでいただく。「東京で何が起こっているのか/君が代着席で大量処分とは」のテーマで、暴走する都教委の「日の丸・君が代」強制について話をした。小中学校や高校の組合員の先生よりも、むしろ一般市民の参加者の方が多かったみたいだ。「教員は子どもを管理しないための防波堤になることを第一に考えてほしい」「仲間内だけの議論を繰り返すのではなく、圧倒的多数の無関心層に事実を訴えることが大事」──。最後はこの点を強調して締めくくった。熱心に聞いていただいて感謝。もっといろいろ話したいこともあったけど、与えられた時間(1時間半)では限界があるもんなあ。

 2次会の懇親会では、静岡支局に勤務していた知人記者の名前が何人も出てきて、世間は狭いなあと実感。記録フィルムでしか知らない全共闘世代の武勇伝や、授業&成績評価の工夫についてなど、興味深い話もたくさん聞けて面白かった。午前零時前に帰宅。取材先から電話がかかってきて、午前1時半まで電話取材。ふう…。


6月28日(月曜日) Office2004:macをインストール

 マイクロソフトのOffice2004:mac(STANDARD EDITION)を購入して、わが家のeMacにインストールした。エクセルやワードといったマイクロソフト(ウインドウズ)系のソフトがまとめて梱包されている最新版だ。とうとうこれで、うちもマイクロソフトの支配下に入ったことになる。ああ、情けない…。でもまあ、これも時代の流れということで仕方ないのだろう。現実問題として、ウインドウズ専用ソフトで作成された文書や添付ファイルは、これまでの状態だとMacでは開けないのだから。

 そんなわけで、インストールはあっという間に終了。エクセルもワードも無事稼動して、大学から渡されていたフロッピーディスクの「履修者名簿&成績一覧表」はきちんと開けたし、これまで読めなかったさまざまなメールの添付ファイルも読み込めるようになった。おおっ、なんだか視界がふっと開けたみたいだなあ。学生や教員向けの格安価格のアカデミックパックで買ったし、大学で費用は面倒を見てくれるということらしいから、まあいっか。

 それにしてもいつも思うんだけど、パソコン関係のソフトや器材のパッケージって、どうしてああも無意味に大きいのだろう。外箱やプラスチックのパックやケースなど、ごてごてといろんな梱包材でぐるぐる巻きにされているが、実際のソフト本体なんてパッケージのせいぜい5分の1くらいのことが多い。荷物がかさばって邪魔だし資源の無駄だと思う。外部からの衝撃を緩和する目的があるのかもしれないが、メーカーによってはシンプルなパッケージで売られている製品もあるから、そう考えると小さくて高額の製品を、大仰な梱包によって高級感を出して売ろうという戦略なのかと思ってしまう。子どもだましみたいなパッケージは不要だ。


6月29日(火曜日) みぞれあずき

 めちゃくちゃ暑い。ほんの少し出歩いただけなのに、汗がだらだらだ。そういう時はやっぱりかき氷に限る。オススメなのは百円のみぞれあずきだ。適度な甘さと氷のシャキシャキ感と冷たさのバランスが、たった百円で味わえるなんてなんとも言えない。身体の芯から凍えてくるから、汗もぴたっと止まる。うーん、たまらん。だけど食べ過ぎには注意。自制しないとお腹をこわします。


6月30日(水曜日) カワハギの刺身

 曇り空から一転して雷雨。静岡や伊豆地方では、記録的な大雨と落雷で東海道新幹線がストップするなど、かなりの被害が出たという。家から出るのは嫌だなあと思っていると(おいおい)、午後になって天気は回復して青空が広がった。照りつける日ざしは猛暑復活といった感じだが、雨上がりの空気はさわやかでとても気持ちがいい。夕方から東京・お茶の水へ。信頼している旧知の埼玉県立高校の先生と、駅前の居酒屋で4時間近く飲んだ。教育の話題からメディアのあり方までいろいろと議論する。まあ、ほとんどはたわいのない雑談なんだけど、久しぶりに会って楽しかった。カワハギの刺身をはらわたの味噌で食べる肴はちょっと珍しいかも。味の方もなかなかだ。駅前居酒屋も侮れないな。午前1時帰宅。


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