●後期スタート●読解力も理解力もない●ペットボトル飲料●自民党新総裁に高市早苗●「女性」なら誰でもいいのか●分かりやすいというか露骨●影の自民党総裁●公明党は本気なのか●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●ほか
10月1日(水曜日) 後期スタートきょうから後期(秋学期)の授業がスタート。初日の講義は金沢八景キャンパス。履修学生が確定していないのは仕方ないけど、大学の複数ある履修登録サイトの人数表示が違うので、レジュメと資料をどれだけ用意すればいいか分からず困惑。少し多めに用意して教室に向かった。
初回はガイダンス。講義の流れの説明を終えると時間に余裕があったので急遽、外国人差別とデマ拡散に触れる。JICAの外国人交流事業に対するデマと自治体への「抗議」(実態は嫌がらせ)問題や、排外主義を煽る高市早苗の「外国人による奈良公園のシカ虐待」デマ発言に言及した。事実をねじ曲げたデマの拡散は、デマに踊らされる側にも責任がある。情報を見極めて取捨選択する力を身につけること。その重要性を強調した。
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それにしても今年の夏休みは、引っ越しで多忙だったこともあって短かった。2カ月の夏休みのうち1カ月半は、荷物整理と転居準備と後片付けで終わってしまった。あっという間だったな。
10月2日(木曜日) 読解力も理解力もない自分が書いた記事を読んだ全員が、共感するか否かは別にしてきちんと理解してくれる(読解力がある)とは限らないことを、僕は経験から学習して知っている。話した内容についても同様だ。外国人差別を煽る高市早苗らのデマ発言などを授業で懇切丁寧に説明しても、思い込みと刷り込みから脱却できない学生がわずかながらいる。残念だけどそれが現実だ。
見たいことしか見ようとせず、聞きたいことにしか耳を傾けない。だからこそ真偽を見極められずに騙され踊らされて、デマを拡散する人たちがいなくならない(むしろ増殖する)のだろう。事実をベースに議論できない状況が広がれば、民主主義社会の崩壊につながる。危うすぎる。どうしたもんかのう。
10月3日(金曜日) ペットボトル飲料サントリー伊右衛門の京都ブレンドがとても美味しい。近所のドラッグストアで見かけて、600MLが1本69円とかなり安値だったので買ってみた。これまでいろんなペットボトルのお茶を飲んだけど、(もともと伊右衛門は美味しいが)これが一番すっきり味わい深く飲みやすい。もちろん個人的な感想です。
自販機のペットボトル飲料が高騰。ついに今月から1本200円台に突入するという。以前は100円が普通だった。たまに低価格販売の自販機もあるけど、120円→150円→170円とどんどん値上げ。猛暑の今夏は仕方なく自販機で高い水やお茶を買うこともあったが、さすがに200円だともう無理かな。
10月4日(土曜日) 自民党新総裁に高市早苗自民党総裁選の投開票。麻生太郎が麻生派の議員に対し、党員票が一番多い候補者への投票を呼びかけたのは事実上、高市早苗に入れろと指示したのに等しい。
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小泉進次郎候補の決選投票前の演説。原稿(メモ)を全く見ず、最後まで前を向いて演説を続けたのが意外。「感謝」「融和」「すべての人に活躍の場」などの言葉を繰り返したのが特徴。具体的でなく抽象的な話に終始したのは、最後のアピールの場だから仕方ないか。
高市早苗候補の決選投票前の演説。「にっぽん人、にっぽんを愛している」「にっぽん人の底力」などと何回も繰り返すところがいつも通り気持ち悪い。わざとらしいつくり笑顔が不気味で怖いのも相変わらず。手元の原稿(メモ)に何回も目を落とすのが気になった。
林芳正候補の得票が、言われていたほど伸びなかったのは意外だった。これが決選投票ではどんな影響を及ぼすのだろうと、投開票番組を見ながら思った。
候補者5人の中から、より「マシ」な次の総裁(事実上の首相)を選ぶ自民党総裁選。自民党員ではない一人の日本人として、なんとも言い難い悲しさと情けなさと怒りを感じる。なんだかなあ。
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高市早苗が自民党新総裁に選出。世界の極右・強権・独裁者パズルが、がっちりハマってしまった。ため息しか出ない。報道・言論・表現の自由を奪う露骨な介入や締め付けが不安視される(自主規制を含む)ばかりか、教育・外交・経済にも悪影響が生じる危惧が払拭できない。デマ拡散や排外主義のさらなる横行・蔓延も心配だ。
10月5日(日曜日) 「女性」なら誰でもいいのか自民党総裁に高市早苗。「初の女性総裁(首相)に期待」などの「街の声」が無批判に垂れ流されているが、「女性だから期待する」「女性の励みになる」といったロジック自体が異常だ。おかしいだろう。女性なら誰でも何でもいいのか。関西の弁護士会のシンポジウムに呼ばれた時にも話したことがあるが、女性の裁判官なら誰でもいいはずがない(女性裁判官を増やすべきだとの意見に反論した)。どんな人物かが大事なのだ。
極右で差別主義者で嘘つきで平然とデマを吹聴し拡散するファシストに、期待なんてできるわけがない。首相でも、議員でも、裁判官でも、検察官でも、弁護士でも、教員であっても同じだ。どのような感性と倫理観と人権感覚と歴史観の持ち主であるかが問われる。そこが何よりも肝心だ。性別は関係ない。
10月6日(月曜日) 分かりやすいというか露骨なんて分かりやすい高市早苗の自民党役員人事なんだ。というかあまりにも露骨過ぎる。麻生太郎(副総裁)に、麻生が強く推した義弟の鈴木俊一(幹事長)、萩生田光一(幹事長代行)。「衣の下に鎧」どころじゃない。麻生派、安倍派、統一教会、裏金議員を隠そうともしない。国民を舐めきっている。
この後の閣僚人事もきっと同じ。高市総裁(たぶん首相)が女性閣僚を多く登用するというのなら、いっそのこと杉田水脈、丸川珠代らを大臣に迎えたらいかが。もっともっと分かりやすくなるよ。自民党の終わりの始まりになるとすれば、高市人事が本当の意味での「解党的出直し」の一歩かもしれない。
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憲法改正で一致する国民民主党との連立を模索する「麻生ー高市」路線に公明党が本気で怒っているのなら、自民党との連立解消を敢然と決断すべきだろう。靖国参拝や排外主義に抗う理念が、本当に存在するのであれば。
10月7日(火曜日) 影の自民党総裁高市自民党新執行部が発足。終始ご機嫌で満面の笑みを隠そうともしない麻生太郎副総裁(影の自民党総裁)。マジで舐め切っている。情報番組の司会やニュースキャスターが「帽子がよく似合う」「党内政権交代のよう」などとコメント。そんなツッコミがあるか。権力を監視する報道機関とはとても思えないお粗末さ。心の底から反吐が出る。
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ヤフコメには高市シンパ(ネトウヨ)と思われる「自公連立の解消に大賛成。願ったり叶ったり」「公明党はいらない」といった書き込みがあふれている。公明党が連立離脱して自民党の選挙支援をやめれば、自民党には大打撃となるのに。浅はかだなあ。確かにかつてと比べて組織力はかなり低下しているけど、それでも公明党(創価学会)の支援がないと落選する自民党議員は結構いるのでは。まあいいけど。
公明党がどうしても譲れないとして、高市自民党に提示した靖国参拝(歴史認識)、排外主義、政治とカネの3点。どれも致命的に度し難い問題ばかり。「落とし所」なんてあり得るのだろうか。
高市早苗新総裁にとって靖国参拝は譲れないキモだろうし、外国人差別を煽るデマを繰り返し吹聴する高市早苗の言動を、どこをどうすれば公明党は「理解」できるのだろう。そして萩生田光一ら裏金&統一教会議員の厚遇。土下座レベルの謝罪と撤回がなければ、まともに考えたら合意なんて無理だと思うけど。
10月8日(水曜日)あ