「となりのトトロ」

 ●コラム/素朴に☆トトロ(その2)

最終更新/2003/1/20


コラム1■これって「ネタ本」?

コラム2■トトロの「バス停」♪


コラム2■トトロの「バス停」♪(2003/1/20)

 「トトロのページ」を訪問してくださった女性Hさんから、こんな質問メールをいただきました。

 「絵本を見たりビデオを停止して観たり試したのですが、読めそうで読めずに悶々としています。突然ですが、サツキちゃんとトトロが初めて会うあのバス停の停留所の名前が知りたいのですが、わかりませんか。教えてください。トトロが大好きで、おうちの庭にあのバス停を立てたくて…。どうしてもバス停を我が家のシンボルツリーの根元に作りたかったのです」。

 トトロの熱烈なファンならではのご質問です。ネコバスの停留所を作って自宅の庭に設置したい─。想像するだけで、楽しくなってくる遊び心いっぱいの計画ですよね。さてここで問題になっているのは、雨の日にサツキとメイが傘を持って、バス停までお父さんを迎えに行くシーンですね。二人の前にトトロがやって来てネコバスの到着を待つのですが、トトロはサツキから傘をもらった(実は勝手に持って行ってしまった)お礼に、木の実のお土産をくれるのでした。ここに出てくるのがバス停です。ご協力できるものならばと返事のメールを書きました。

<バス停の表示は、上から順番に次のように書かれています。

   七国山行

   稲荷前

   東電鉄バス

 ただし「七国山行」の表示は、サツキとトトロが出会うこのシーンの前半部分では「前沢行」になっています。たぶん、バス停の裏と表の表示の違いだと思います。ちなみに、裏側(サツキたちがいる側)が「前沢行」で、表側(バスが停車する側)が「七国山行」です。>

 参考になりましたか。「うちでもトトロのバス停を庭や部屋の中に飾ろう」と思った方は、これを機会にオリジナルのバス停を作ってみてください。

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 バス停に関しては、もう一つ次のようなメールを、トトロファンのSさんからいただきました。

 「トトロの舞台のモデルとなったのが、埼玉県所沢市の狭山丘陵ということは、トトロ好きなら基本だと思うのですが、大分県の宇目に『ととろの里』というのがあるんです。そこのバス停では、トトロの…パネル?も飾られていて。一体どういう関係なのか、御存知ないでしょうか?」

 これは、大分県宇目町南田原の轟(ととろ)地区にあるバス停のことですね。轟地区は「ととろ」という名前のほか、自然環境などが「となりのトトロ」の舞台に似ているということから、ひそかにトトロファンの間で知られるようになった場所なのだそうです。

 屋根の付いた木造の小さなバス停には、もともと「大分バス/ととろ/のりば」という停留所の正式表示が書かれているだけでしたが、1997年9月に「ネコバス」を描いた看板が出現しました。高さは2メートル以上もある大きな看板です。だれが描いてだれが置いたのかは一切不明ですが、これをきっかけに休みの日には、ファンがバスを連ねて押し寄せる騒ぎになったといいます。

 さらに翌年の1998年1月には、等身大の「トトロ」の看板が登場しました。傘をさしたトトロ(高さ約1.5メートル)が、バス停の待合室にどーんと置かれました。こちらも「ネコバス」と同じように、だれが描いてだれが置いたのかは一切不明です。

 騒ぎの起こった当初は、記念撮影などにやって来る大勢の親子連れに、地元住民は「交通事故が心配だ」などとかなり困惑気味だったようです。ところがそれも今は昔。宇目町では轟地区を「ととろの里」として積極的に観光アピールしており、観光客の人気スポットになっているようです。

 ちなみに騒ぎの発端になった「ネコバス」の大看板は、2001年の暮れに引っ越しました。「風雨にさらされないように」ということで、バス停から5キロほど離れた樹齢千年といわれる大イチョウの近くに移されたそうです。


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